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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-214094(P2019-214094A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】作業支援具
(51)【国際特許分類】
   B25H 3/00 20060101AFI20191122BHJP
   H02G 1/02 20060101ALI20191122BHJP
【FI】
   B25H3/00 Z
   H02G1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-112344(P2018-112344)
(22)【出願日】2018年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 智志
【テーマコード(参考)】
3C012
5G352
【Fターム(参考)】
3C012BG01
5G352AE05
5G352AE11
(57)【要約】
【課題】作業環境に左右されることなく、ホットスティックを操作する作業者の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ること。
【解決手段】帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルト110と、棒形状をなし、一端側において、当該胴ベルト110が形成する環の軸心方向および当該環の中心から外周方向に対して傾斜した状態で胴ベルト110に取り付けられたアーム120と、アーム120の他端側に設けられて、支持対象物であるホットスティック401を取り外し可能に保持するホルダー130と、を備えた作業支援具100を構成した。これにより、ホットスティック401およびホットスティック401に取り付けられた先端工具404による荷重を、作業者400の胴に装着された胴ベルト110すなわち作業者400の胴(腰)部分で受けることができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルトと、
棒形状をなし、一端側において、当該胴ベルトが形成する環の軸心方向および当該環の中心から外周方向に対して傾斜した状態で前記胴ベルトに取り付けられたアームと、
前記アームの他端側に設けられて、支持対象物を取り外し可能に保持するホルダーと、
を備えたことを特徴とする作業支援具。
【請求項2】
前記ホルダーは、軸心方向における両端が開放された筒形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の作業支援具。
【請求項3】
前記ホルダーは、軸心方向における一端が開放された有底の筒形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の作業支援具。
【請求項4】
前記ホルダーは、軸心方向を長手方向とし、長手方向における両端が開放されたスリットを外周面に備えた筒形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の作業支援具。
【請求項5】
前記ホルダーは、当該ホルダーがなす筒形状の内面に対して出没自在であって、当該内面から突出した状態で位置固定可能な固定部を備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の作業支援具。
【請求項6】
前記アームと前記ホルダーとの間に設けられ、当該アームに対する当該ホルダーの姿勢を調整可能な可動部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の作業支援具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ホットスティックなどの長物をあつかう作業を支援する作業支援具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無停電の高圧線に対する間接活線作業においては、1人の作業者が1〜2本のホットスティックを使用して作業をおこなう場合がある。このような作業に際して、作業者は、たとえば、先端に先端工具を取り付けたホットスティックを脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりしながら作業をおこなっていた。
【0003】
このような作業は、ホットスティックの先端に取り付けた先端工具が重かったり長時間に及ぶ作業をおこなう場合は、作業者にかかる負担が大きい。そして、作業者にかかる負担が大きいため、作業者が疲労によりホットスティックを安定して持つことができなくなると、細かい作業を安定しておこなうことが難しくなる。
【0004】
特に、電線などの電気設備に対する作業をおこなっている場合、ホットスティックを支えることができなくなると、地絡や短絡を引き起こして停電を発生させてしまうおそれがあった。このため、従来、作業者の負担軽減や作業効率の向上を図るための各種の技術があった。
【0005】
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、高所作業車のバケット側壁に取り付けられる装置本体が備える巻取ドラムに巻き取られた索条を、バケットに搭乗した作業者の頭よりも高い位置に取り回された索条案内体に沿って案内し、当該索条によってホットスティックを吊り下げる間接活線作業用具支持装置に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0006】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、作業者の身体の少なくとも一部に装着可能な第1装着支持部と、絶縁操作棒に装着可能な第2装着支持部と、第1装着支持部と第2装着支持部とを連結させる連結支持部と、を備えた間接活線工具支持具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【0007】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、高所作業車のバケットの周壁部に略水平に装着されるレール部と、レール部に沿って移動自在かつ位置決め固定自在に設けられたスライダー部と、スライダー部に立設された支持柱部と、支持柱部の上端部に回動自在かつ位置決め固定自在に設けられて絶縁操作棒を支持する棒装着部と、を備えたホットスティック支持具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
【0008】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、上方に開口する凹部を有するポケット部を備えたベスト状の身体装着部と、絶縁操作棒の軸方向中間部の近傍に装着される棒装着部と、を連結部によって連結した間接活線工具支持具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献4を参照。)。
【0009】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、作業者の前腕を入れる横断面C字状に形成された腕当て部と、絶縁操作棒の基端部に取り付けられる連結部と、を支持部により連結した操作棒支持具を絶縁操作棒に取り付けることにより、絶縁操作棒を手と前腕で支持させるようにした操作棒支持具および絶縁操作棒に関する技術があった(たとえば、下記特許文献5を参照。)。
【0010】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、ベスト状の装着支持部における前身頃に、間接活線工具の基端部が挿入可能な筒状部を設け、当該筒状部の底が作業者の前方に傾くように傾斜した間接活線工具保持用器具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献6を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第5579427号公報
【特許文献2】特許第5334599号公報
【特許文献3】特許第5306031号公報
【特許文献4】特開2010−246226号公報
【特許文献5】特開2015−42021号公報
【特許文献6】特開2017−147777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、大掛かりであるため、取り扱いにくい、間接活線作業用具支持装置の装置本体を取り付けることができるバケットを備えた高所作業車を用いる作業環境に限定されるなど、作業環境に制限をともなうという問題があった。また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、狭小な空間における作業をおこなうことが難しく、自由度が低いため汎用性に劣るという問題があった。上述した特許文献3に記載された従来の技術も同様に、作業環境に制限をともない、細かな作業に対応することが難しく、汎用性に劣るという問題があった。
【0013】
また、上述した特許文献2に記載された従来の技術は、作業者の首にベルトを掛けて使用するため、作業者の負担が大きいという問題があった。また、上述した特許文献2に記載された従来の技術は、首に掛けたベルトによって引っ張ることによってホットスティックを支持するため、ホットスティックにおいてベルトを固定する位置が限界ツバよりも高めになりがちになり、これを回避するためにベルトを固定する位置を限界ツバよりも低くすると作業者に対するホットスティックの位置が高くなって使いにくくなるという問題があった。
【0014】
また、上述した特許文献4に記載された従来の技術は、身体装着部が、作業着の上から着用可能なベスト状をなし、作業者の身体にぴったりフィットしていないことから、身体装着部に連結部を介して連結される棒装着部の位置が不安定になりやすく、ホットスティックを安定させることが難しいという問題があった。上述した特許文献5に記載された従来の技術は、作業者の前腕に負担がかかるため、作業時間が長くなるほど、作業者の負担軽減を図ることが難しいという問題があった。
【0015】
また、上述した特許文献5に記載された従来の技術は、ホットスティックの下端を支持するホルダーの角度を調整することができず、細かい作業が難しいという問題があった。また、上述した特許文献6に記載された従来の技術は、ホットスティックを使用していないときにも作業者の胸の前にホルダーがあるため、作業者の手が引っ掛かるなどして煩わしく、作業に集中できなくなるおそれがあるという問題があった。
【0016】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業環境に左右されることなく、ホットスティックを操作する作業者の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる作業支援具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる作業支援具は、帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルトと、棒形状をなし、一端側において、当該胴ベルトが形成する環の軸心方向および当該環の中心から外周方向に対して傾斜した状態で前記胴ベルトに取り付けられたアームと、前記アームの他端側に設けられて、支持対象物を取り外し可能に保持するホルダーと、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、軸心方向における両端が開放された筒形状をなすことを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、軸心方向における一端が開放された有底の筒形状をなすことを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、軸心方向を長手方向とし、長手方向における両端が開放されたスリットを外周面に備えた筒形状をなすことを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、当該ホルダーがなす筒形状の内面に対して出没自在であって、当該内面から突出した状態で位置固定可能な固定部を備えたことを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記アームと前記ホルダーとの間に設けられ、当該アームに対する当該ホルダーの姿勢を調整可能な可動部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
この発明にかかる作業支援具によれば、作業環境に左右されることなく、ホットスティックを操作する作業者の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成を示す説明図(その1)である。
図2】この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成を示す説明図(その2)である。
図3】この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成を示す説明図(その3)である。
図4】作業支援具の使用例を示す説明図である。
図5】この発明にかかる実施の形態2の作業支援具の構成を示す説明図である。
図6】この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の構成を示す説明図である。
図7】この発明にかかる実施の形態3の作業支援具が備えるホルダーの形状を示す説明図である。
図8】ホルダーへのホットスティックの装着方法の一例を示す説明図(その1)である。
図9】ホルダーへのホットスティックの装着方法の一例を示す説明図(その2)である。
図10】この発明にかかる実施の形態4の作業支援具の構成を示す説明図である。
図11】この発明にかかる実施の形態4の作業支援具が備えるホルダーへのホットスティックの装着方法の一例を示す説明図である。
図12】この発明にかかる実施の形態5の作業支援具の構成を示す説明図(その1)である。
図13】この発明にかかる実施の形態5の作業支援具の構成を示す説明図(その2)である。
図14】この発明にかかる実施の形態6の作業支援具の構成を示す説明図(その1)である。
図15】この発明にかかる実施の形態6の作業支援具の構成を示す説明図(その2)である。
図16】この発明にかかる実施の形態7の作業支援具の構成を示す説明図である。
図17】この発明にかかる実施の形態8の作業支援具が備える可動部の構成を示す説明図である。
図18】この発明にかかる実施の形態9の作業支援具が備えるホルダーおよび可動部の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる作業支援具の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
<実施の形態1>
(作業支援具の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成について説明する。図1図3は、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の斜視状態を示している。図2においては、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の分解した斜視状態を示している。図3においては、図1におけるA矢視図を示している。
【0027】
図1図3において、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100は、帯形状をなす胴ベルト110と、棒形状をなすアーム120と、アーム120に取り付けられたホルダー130と、を備えている。胴ベルト110は、幅広の帯状部材であって、たとえば、ナイロンなどの合成繊維によって形成されている。胴ベルト110には、胴ベルト110の幅寸法より幅が広い帯状の部材である補助ベルト111が設けられている。補助ベルト111を備えることにより、胴ベルト110を装着する作業者の胴体にかかる負担を軽減することができる。
【0028】
補助ベルト111は、ベルトループ111aによって胴ベルト110と一体化されており、胴ベルト110に対して長さ方向に沿ってスライドさせることにより、胴ベルト110に対する位置を任意に調整することができる。これにより、作業者は、作業の姿勢などに応じて、補助ベルト111を任意の位置に移動させることができ、胴ベルト110を装着する作業者の胴体にかかる負担を確実に軽減することができる。具体的には、補助ベルト111は、作業支援具100の使用に際して、作業者の腹に当てる位置に位置づけてもよく、作業者の腰に当てる位置に位置づけてもよい。
【0029】
胴ベルト110は、長さ方向における両端に、一対の閉じ部材112a、112bによって構成される閉じ具112を備えている。胴ベルト110は、閉じ具112によって、長さ方向における両端を開放可能に閉じることができる。胴ベルト110は、閉じ具112によって長さ方向における両端を閉じる(図1を参照)ことにより、開放(図2を参照)可能な環を形成する。閉じ具112は、たとえば、幅方向における両側にツメおよび当該ツメが係合する被係合部を備えたサイドリリースバックルによって実現することができる。
【0030】
サイドリリースバックルによって閉じ具112を実現することにより、作業者は、ワンプッシュで容易かつ確実に胴ベルト110を装着したり取り外したりすることができる。また、サイドリリースバックルによって閉じ具112を実現することにより、作業者は、当該作業者の背面側であっても、容易かつ確実に、胴ベルト110を装着したり取り外したりすることができる。
【0031】
この場合、サイドリリースバックルは、胴ベルト110が形成する環の径を調整可能なアジャスタを備えていることが好ましい。これにより、作業者の体型などに応じて、胴ベルト110が形成する環の径を調整することができるので、作業者の体型に左右されることなく、胴ベルト110を作業者の胴(腰)周りに確実に固定することができる。
【0032】
閉じ具112は、サイドリリースバックルに限らず、公知の各種のバックルや留め具によって実現することができる。具体的には、閉じ具112は、サイドリリースバックルに代えて、たとえば、胴ベルト110に設けられた孔に、枠形状をなすフレームに設けられたプロングを差し込む、いわゆるピンバックルによって実現してもよい。
【0033】
ピンバックルによって閉じ具112を実現する場合、胴ベルト110の長さ方向において複数の孔を設けることにより、作業者の体型などに応じて、胴ベルト110が形成する環の径を調整することができる。これにより、作業者の体型に左右されることなく、胴ベルト110を作業者の胴(腰)周りに確実に固定することができる。
【0034】
胴ベルト110には、アーム支持部材113が設けられている。アーム支持部材113は、たとえば、サドルバンド状の部材によって実現することができる。サドルバンド状のアーム支持部材113は、略半円筒形状をなしアーム120を支持する支持部113aと、支持部113aに設けられて当該支持部113aがなす半円の半径方向に沿って当該支持部113aから突出する一対のフランジ部113bと、を備えている。
【0035】
アーム支持部材113は、一対のフランジ部113bを胴ベルト110に当接させるようにして、ビスや鋲などを用いて当該胴ベルト110に取り付けられている。これにより、支持部113aの内周面と胴ベルト110とによってアーム120の一端を挿入可能な孔が形成される。アーム支持部材113は、胴ベルト110に複数(たとえば、2つ)設けられていてもよい。
【0036】
アーム120は、棒形状をなし、長さ方向における一端側において、胴ベルト110に取り付けられている。具体的に、アーム120は、直線状に延出する本体部121と、本体部121における長さ方向の両端に設けられて当該長さ方向に対して交差するように本体部121に対して屈曲した一対の屈曲部122、123と、によって構成されている。
【0037】
アーム120は、長さ方向における両端に設けられた一対の屈曲部122、123のうち、一端側に設けられた屈曲部122を、アーム支持部材113に挿入することによって、胴ベルト110に取り付けられている。これにより、アーム120の本体部121は、当該本体部121の長さ方向が、胴ベルト110が形成する環の軸心方向および当該環の中心から外周に向かう方向に対して傾斜した状態とされる。
【0038】
アーム120の一端側に設けられた屈曲部122の外周面には、ネジ山122aが設けられている。アーム120は、支持部の内周面と胴ベルト110とによって形成される孔に挿入された状態で、一端側に設けられた屈曲部122に、当該孔よりも外径寸法が大きいナット124を螺合することによって胴ベルト110に取り付けられている。これにより、アーム120は、一端側に設けられた屈曲部122の軸心周りに回動可能な状態で、胴ベルト110に取り付けられている(図3における矢印300を参照)。ナット124は、シングルナットであってもよく、ダブルナットであってもよい。
【0039】
アーム120において、長さ方向における両端に設けられた一対の屈曲部122、123のうち、他端側に設けられた屈曲部123は、一端側に設けられた屈曲部122とは反対側であって、一端側に設けられた屈曲部122と略平行に延出している。他端側に設けられた屈曲部123の端部には、ホルダー130が設けられている。
【0040】
ホルダー130は、支持対象物を取り外し可能に保持する。具体的に、ホルダー130は、ホットスティックなどの円柱形状をなす部材を、取り外し可能に保持する。具体的に、ホルダー130は、たとえば、両端が開放された円筒形状の部材によって実現することができる。この場合、ホルダー130は、ホットスティックの外形寸法と略同一の内径寸法の円筒形状の部材によって実現することができる。
【0041】
ホルダー130は、可動部140を介して、アーム120に連結されている。可動部140は、他端側に設けられた屈曲部123の軸心方向に対してホルダー130の軸心方向がなす角度を、任意に調整することができる。具体的に、可動部140は、ボールジョイントによって実現することができる。ボールジョイントは、金属球と当該金属球に取り付けられた丸棒とによって構成されるボールスタッド141と、ボールスタッド141に球面接触するソケット142と、を備えている。
【0042】
ボールジョイントは、任意の方向に回転可能であって、かつ、並進方向には高い剛性を示す。ボールジョイントによって可動部140を実現することにより、簡易な構成で、ホルダー130すなわちホルダー130が保持するホットスティックの角度調整の高い自由度を確保することができる。
【0043】
ボールスタッド141が備える丸棒の先端には、ステー143が設けられている。ステー143は、たとえば、溶接などによって丸棒の先端に固定されている。ホルダー130は、ステー143に連結されている。ホルダー130とステー143とは、接着、溶接その他公知の技術を用いて連結することができる。
【0044】
(作業支援具100の使用例)
つぎに、作業支援具100の使用例について説明する。図4は、作業支援具100の使用例を示す説明図である。作業支援具100の使用に際して、作業者400は、まず、作業支援具100を作業者400の胴に装着する。具体的には、胴ベルト110を作業者400の胴に周回させた状態で、閉じ具112を閉じて、胴ベルト110による環を形成する。この状態において、アーム120における本体部121は、胴ベルト110が形成する環の軸心方向および当該環の中心、すなわち作業者400の胴の直立方向に対して傾斜した状態とされる。
【0045】
つぎに、作業者400は、先端工具を取り付けたホットスティック401を、ホルダー130に保持させる。ホルダー130は、ホットスティック401の限界ツバ402よりも作業者400の手元側に取り付ける。限界ツバ402は、作業者400が安全に間接活線作業をおこなうことができる限界を示し、絶縁性を考慮して位置が定められている。この限界ツバよりも作業者400の手元側にホルダー130を取り付けることにより、作業者400が、アーム120を介して感電することを確実に防止することができる。
【0046】
そして、図4に示すように、作業者400は、ホルダー130に保持されたホットスティック401の根元側を把持して、絶縁材料によって形成されたホットスティック401の先端に取り付けた先端工具404を用いて、活線405に対して間接的に作業する間接活線作業をおこなう。ホルダー130とアーム120とが可動部140を介して連結されているため、ホルダー130によってホットスティック401を保持した状態でも、ホットスティック401の角度を任意に調整して先端工具404の位置を調整しながら作業をおこなうことができる。
【0047】
ホットスティック401をホルダー130によって支持することにより、ホットスティック401および先端工具404による荷重は、ホルダー130を介して胴ベルト110に伝達される。このため、ホットスティック401および先端工具404による荷重を、作業者400の胴において受けることができる。これにより、ホットスティック401を脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりしながら作業をおこなう場合と比較して、作業者400の負担軽減を図ることができる。
【0048】
また、ホットスティック401を脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりするなど、作業者400が身体のみを使ってホットスティック401を支える場合と比較して、作業者400にホットスティック401を安定して支持させることができる。
【0049】
また、アーム120が、作業者400の身体に取り付けた胴ベルト110に取り付けられているため、たとえば、高所作業車のバケット内に限定されるなどの作業環境の制限を受けることなく、任意の場所において作業をおこなうことができる。これにより、作業環境の自由度を確保することができ、足場の良好な場所において作業をおこなうことができるので、作業者400の負担軽減を図ることができる。
【0050】
胴ベルト110に複数のアーム支持部材113を設けた構成の場合、たとえば、作業内容や作業者400の利き手などに応じて、任意のアーム支持部材113にアーム120を取り付けることができる。また、胴ベルト110に複数のアーム支持部材113を設けた構成の場合、それぞれのアーム支持部材113にアーム120を取り付けることで、複数のホットスティック401を用いた作業における作業者400の負担軽減を図ることができる。
【0051】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100は、帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルト110と、棒形状をなし、一端側において、当該胴ベルト110が形成する環の軸心方向および当該環の中心から外周方向に対して傾斜した状態で胴ベルト110に取り付けられたアーム120と、アーム120の他端側に設けられて、支持対象物を取り外し可能に保持するホルダー130と、を備えたことを特徴としている。
【0052】
この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、ホルダー130を備えたアーム120が取り付けられた胴ベルト110を作業者400の胴に巻き付け、ホルダー130においてホットスティック401を保持することにより、ホットスティック401およびホットスティック401に取り付けられた先端工具404による荷重を、作業者400の胴に装着された胴ベルト110すなわち作業者400の胴(腰)部分で受けることができる。これにより、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図るとともに、作業者400が身体のみを使ってホットスティック401を操作する場合と比較して、作業者400にホットスティック401を安定して支持させることができる。
【0053】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、作業者400の身体に取り付けた胴ベルト110によってホットスティック401およびホットスティック401に取り付けられた先端工具404による荷重を受けるため、たとえば、高所作業車のバケット内に限定されるなどの作業環境の制限を受けることがない。これにより、作業環境の自由度を確保することができる。
【0054】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、簡易な構造であるため、作業者400は、作業支援具100を身体に取り付け、ホットスティック401を支持した状態で容易に移動することができる。これにより、ホットスティック401の位置を作業者400の細かな移動に追従させることができ、作業環境などに応じた最適な位置において作業をおこなうことができる。
【0055】
このように、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0056】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図ることにより、電気設備に対する作業をおこなう作業者400が疲労により操作を誤ることを回避し、操作の誤りに起因する停電の発生を回避することができる。
【0057】
<実施の形態2>
(作業支援具100の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具の構成について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図5は、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具の構成を示す説明図である。図5においては、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具が備えるホルダーを示している。
【0058】
図5において、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具は、実施の形態1の作業支援具に対して、ホルダー500の形状が異なっている。ホルダー500は、略円筒形状をなし、ホルダー500がなす略円筒形状における軸心方向に底部501を備えている。ホルダー500の底部501および側面部502は、一体に形成されている。
【0059】
このようなホルダー500を備えた作業支援具を用いた間接活線作業に際しては、ホルダー500の底部にホットスティック401の根元を預けることができる。これにより、作業者400は、ホットスティック401の根元をホルダー500の底に当接させるように押さえながらホットスティック401を操作することで、ホットスティック401の位置を安定化させた状態で作業をおこなうことができる。
【0060】
また、ホットスティック401は重量があるため、ホットスティック401の根元をホルダー500の底に当接させるために格別な力を込めることなく、ホットスティック401を従来通りに操作するだけで、ホットスティック401の位置を安定化させた状態で作業をおこなうことができる。これにより、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0061】
<実施の形態3>
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の構成について説明する。実施の形態3においては、上述した実施の形態1や実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0062】
図6は、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の構成を示す説明図である。図6においては、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の斜視状態を示している。図6において、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600は、実施の形態1や実施の形態2の作業支援具600に対して、ホルダー601の形状が異なっている(図7を参照)。
【0063】
図7は、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600が備えるホルダー601の形状を示す説明図である。図7に示すように、ホルダー601は、側面部701の一部にスリット702を備え、略円筒形状をなす。スリット702は、ホルダー601がなす略円筒形状における軸心方向に沿って両端まで連続している。
【0064】
具体的には、ホルダー601は、たとえば、文房具におけるクリップボードに設けられたペンホルダーのような形状をなしている。これにより、ホルダー601は、ホルダー601がなす略円筒形状における軸心方向に沿って見た場合に略「C」字形状をなす。ホルダー601は、スリット702から連続し、スリット702から離間するほど間隔が広くなるように設けられた一対のガイドリブ703を備えている。
【0065】
ホルダー601は、外力が加えられた場合に当該外力に応じて変形し、当該外力から解放された場合に元の形状に復帰する弾性を備えた材料によって形成する。具体的には、ホルダー601は、たとえば、プラスチックなどと称される、絶縁性を備えた高分子材料を用いて形成することができる。あるいは、ホルダー601は、板厚や硬度を調整した金属板を用いて形成してもよい。
【0066】
ホルダー601の内周面には、滑り止め加工(図示を省略する)が施されていてもよい。滑り止め加工は、たとえば、ゴムやシリコンなどの摩擦抵抗の大きい材料をホルダー601の内周面に貼り付けたり、ホルダー601の内周面に凹凸を設けたりすることによって実現できる。
【0067】
(ホルダー601へのホットスティック401の装着方法の一例)
つぎに、ホルダー601へのホットスティック401の装着方法の一例について説明する。図8および図9は、ホルダー601へのホットスティック401の装着方法の一例を示す説明図である。図8および図9に示すように、ホルダー601においては、スリット702に対してホットスティック401の外周面を押しつけるようにすることで、ホルダー601にホットスティック401を容易に保持させることができる。
【0068】
ホルダー601は、スリット702から離間するほど間隔が広くなるように設けられた一対のガイドリブ703を備えているため、スリット702に対してホットスティック401を押しつける際に、ホルダー601に対するホットスティック401の位置を安定化し、スリット702に対してホットスティック401を押しつけやすくすることができる。これにより、ホルダー601にホットスティック401を保持させる作業を一層容易におこなわせることができる。
【0069】
また、このようなスリット702を備えることにより、ホルダー601に保持されたホットスティック401をホルダー601の内周側からスリット702に押しつけるようにホットスティック401を引っ張ることによって、容易かつ迅速にホルダー601からホットスティック401を取り外すことができる。これにより、たとえば、作業支援具600を用いて作業をしている途中で、ホットスティック401をホルダー601から取り外したい場合にも、容易かつ迅速に対応することができ、作業者400の利便性を確保することができる。
【0070】
なお、ホルダー601に対しては、実施の形態1や実施の形態2と同様に、ホルダー601がなす略円筒形状における軸心方向の一端側からホットスティック401の根元側を挿入することによって、ホットスティック401を保持させるようにすることもできる。
【0071】
このように、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600によれば、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0072】
<実施の形態4>
つぎに、この発明にかかる実施の形態4の作業支援具の構成について説明する。実施の形態4においては、上述した実施の形態1〜3と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0073】
図10は、この発明にかかる実施の形態4の作業支援具の構成を示す説明図である。図10においては、この発明にかかる実施の形態4の作業支援具が備えるホルダーを示している。図10において、この発明にかかる実施の形態4の作業支援具は、実施の形態3の作業支援具と同様に、断面が略「C」字形状をなし、軸心方向に沿って両端まで連続するスリット702を備えた略円筒形状をなすホルダー1001を備えている。
【0074】
ホルダー1001には、固定部1002が設けられている。この発明にかかる実施の形態4の作業支援具は、実施の形態3の作業支援具600に対して、ホルダー1001が固定部1002を備えている点が異なる。固定部1002は、ホルダー1001を板厚方向に貫通するネジ孔(雌ネジ)1002aと、当該ネジ孔(雌ネジ)1002aに螺合されるネジ(雄ネジ)1002bと、によって構成されている。
【0075】
ネジ孔(雌ネジ)1002aは、たとえば、内周面にネジ山を備えた筒形状のリブ1003の内周面に設けることができる。ネジ孔部分にリブ1003を設けることにより、ネジ孔(雌ネジ)1002aにおけるネジ部の長さ寸法を、ホルダー1001の板厚寸法より長くとることができる。これにより、ネジ孔(雌ネジ)1002aにネジ(雄ネジ)1002bを螺合した場合に、ホットスティック401を保持するために十分な軸力を確保することができる。
【0076】
また、ホルダー1001全体の板厚をネジ孔(雌ネジ)1002aにおけるネジ部の長さ寸法に合わせるのではなく、ネジ孔部分にリブ1003を設けることによってホットスティック401を保持するために十分な軸力を確保することにより、ホルダー1001の弾性を容易に確保することができる。また、ホルダー1001の重量化を回避することができる。
【0077】
ネジ(雄ネジ)1002bの先端(頭部とは反対側の端部)は、平らであることが好ましい。あるいは、ネジ(雄ネジ)1002bの先端には、ゴムやシリコンなど、摩擦抵抗が大きく弾性を備えた部材を設けてもよい。このようにすることで、ホルダー1001が保持するホットスティック401に、ネジ(雄ネジ)1002bの先端を確実に当接させることができる。
【0078】
ネジ(雄ネジ)1002bの頭部には、ハンドル1004を設けてもよい。ハンドル1004を設けることにより、ネジ(雄ネジ)1002bを操作しやすくしたり、作業手袋をしている状態でも、ハンドル1004の角度などによってネジ(雄ネジ)1002bの回転方向や回転の有無を容易に把握することができる。
【0079】
(ホルダー1001へのホットスティック401の装着方法の一例)
つぎに、ホルダー1001へのホットスティック401の装着方法の一例について説明する。図11は、この発明にかかる実施の形態4の作業支援具が備えるホルダー1001へのホットスティック401の装着方法の一例を示す説明図である。ホルダー1001へのホットスティック401の装着に際しては、まず、実施の形態2と同様に、スリット702に対してホットスティック401の外周面を押しつけるようにして、スリット702を介してホルダー1001の内側にホットスティック401を押し込む。これにより、ホルダー1001にホットスティック401を保持させることができる。
【0080】
つぎに、ネジ孔(雌ネジ)1002aにネジ(雄ネジ)1002bを螺合させる。ネジ(雄ネジ)1002bは、完全に取り外さずに、常にネジ孔(雌ネジ)1002aに螺合させておいてもよい。ネジ(雄ネジ)1002bは、図11に示すように、先端がホットスティック401に当接するまで締め込む。ネジ(雄ネジ)1002bの先端を平らにしたり、ネジ(雄ネジ)1002bの先端にゴムやシリコンなどを設けることにより、ホルダー1001が保持するホットスティック401に、ネジ(雄ネジ)1002bの先端を確実に当接させ、ホルダー1001に対するホットスティック401の位置を固定することができる。
【0081】
ホルダー1001に対するホットスティック401の位置を固定することにより、ホットスティック401の位置を安定化させた状態で作業をおこなうことができる。これにより、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0082】
ホルダー1001に保持されたホットスティック401をホルダー1001から取り外す際は、まず、ネジ(雄ネジ)1002bを緩める。つぎに、ホルダー1001に保持されたホットスティック401をホルダー1001の内周側からスリット702に押しつけるようにホットスティック401を引っ張る。これにより、容易かつ迅速にホルダー1001からホットスティック401を取り外すことができる。
【0083】
このような固定部1002は、実施の形態1の作業支援具のように、両端が開放された円筒形状をなすホルダー1001に設けてもよい。これにより、ホルダー1001に対するホットスティック401の位置を固定し、ホットスティック401の位置を安定化させた状態で作業をおこなうことができる。これにより、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0084】
また、このような固定部1002は、実施の形態2の作業支援具のように、有底の円筒形状をなすホルダー1001に設けてもよい。これにより、ホルダー1001に対するホットスティック401の位置を固定し、ホットスティック401の位置を一層安定化させた状態で作業をおこなうことができる。これにより、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0085】
<実施の形態5>
つぎに、この発明にかかる実施の形態5の作業支援具の構成について説明する。実施の形態5においては、上述した実施の形態1〜4と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0086】
図12および図13は、この発明にかかる実施の形態5の作業支援具の構成を示す説明図である。図12においては、この発明にかかる実施の形態5の作業支援具が備えるホルダーの斜視状態を示している。図13においては、図12におけるB矢視図を示している。
【0087】
図12および図13において、この発明にかかる実施の形態5の作業支援具は、保持部1201と底部1202とを備えたホルダー1203を備えている。保持部1201は、実施の形態3や実施の形態4の作業支援具と同様に、断面が略「C」字形状をなし、軸心方向に沿って両端まで連続するスリット702を備えた略円筒形状をなす。底部1202は、保持部1201がなす略円筒形状の軸心方向の一端側に設けられ、軸心方向に交差する底面を備えた円板形状をなす。底部1202は、連結部材1204を介して保持部1201に連結されている。
【0088】
ホルダー1203をプラスチックによって形成する場合、保持部1201および底部1202は、連結部材1204とともに、たとえば、射出成形などによって一体に形成することができる。ホルダー1203を金属板によって形成する場合、保持部1201、底部1202および連結部材1204の形状に応じて打ち抜いた金属板を板金加工によってホルダー1203の形状に屈曲するように加工することによって形成することができる。
【0089】
このようなホルダー1203を備えた作業支援具によれば、ホルダー1203にホットスティック401を保持させる作業の容易性を確保するとともに、作業中に、ホルダー1203の底部1202にホットスティック401の根元を預けることによる作業負担の軽減を図ることができる。これにより、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0090】
なお、実施の形態5の作業支援具においては、上述した実施の形態4の作業支援具と同様の固定部1002を備えていてもよい。これにより、ホルダー1203に対するホットスティック401の位置を固定し、ホットスティック401の位置を一層安定化させた状態で作業をおこなうことができる。これにより、作業環境に左右されることなく、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0091】
<実施の形態6>
(作業支援具の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態6の作業支援具の構成について説明する。実施の形態6においては、上述した実施の形態1〜5と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0092】
図14および図15は、この発明にかかる実施の形態6の作業支援具の構成を示す説明図である。図14においては、この発明にかかる実施の形態6の作業支援具の斜視状態を示している。図15においては、図14におけるC矢視図を示している。
【0093】
図14および図15において、この発明にかかる実施の形態6の作業支援具1400は、実施の形態1〜5の作業支援具に対して、アーム1401の形状が異なっている。また、この発明にかかる実施の形態6の作業支援具1400は、実施の形態1〜5の作業支援具に対して、アーム支持部材の数が異なり、複数(実施の形態6においては、2つ)のアーム支持部材を備えている。
【0094】
アーム1401において、長さ方向における両端に設けられた一対の屈曲部122、123のうち、他端側に設けられた屈曲部123は、本体部121側において一対の屈曲部122、123の軸心方向と略直交する方向に屈曲し、さらに、先端側(本体部121とは反対側)が一端側に設けられた屈曲部122と略平行に延出している。
【0095】
また、略直角に屈曲する部分(以下「直交部」という)1402は、胴ベルト110が形成する環の接線方向に沿って屈曲している。直交部1402の屈曲方向は、図15に示すように、作業支援具1400を装着した作業者400から見て本体部121よりも右方向に屈曲した形状であってもよく、作業者400から見て本体部121よりも左方向に屈曲した形状であってもよい。これにより、アーム1401は、図15に示すように、略「L」字形状の外観をなす。
【0096】
このような作業支援具1400の使用に際して、作業者400は、アーム1401の本体部121が、作業者400の斜め前方に延出するようにして、胴ベルト110を装着する。具体的には、たとえば、図15に示すように、アーム1401が作業支援具1400を装着した作業者400から見て本体部121よりも右方向に屈曲した形状をなす場合は、アーム1401の本体部121が作業者400の左斜め前方に延出するようにして胴ベルト110を装着する。これにより、ホットスティック401を操作する作業者400の手元の周辺にスペースを確保することができ、作業者400の真正面にアーム1401の本体部121が位置する場合と比較して、ホットスティック401をより容易に操作させることができる。
【0097】
また、アーム1401の本体部121が作業者400の斜め前方に延出するようにして胴ベルト110を装着した場合にも、ホットスティック401および先端工具404による荷重を、作業者400の胴において受けることができる。これにより、ホットスティック401を脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりしながら作業をおこなう場合と比較して、作業者400の負担軽減を図ることができるとともに、作業性の向上を図ることができる。
【0098】
このような、略「L」字形状の外観をなすアーム1401を備えた作業支援具1400においては、アーム支持部材の位置を、作業者400の胴の正面から左や右にずらした状態で、胴ベルト110を装着するようにしてもよい。具体的には、たとえば、作業者400の腰骨あたりに、アーム支持部材が位置するようにして胴ベルト110を装着する。
【0099】
より、具体的には、たとえば、アーム1401が、図15に示すような、作業支援具1400を装着した作業者400から見て本体部121よりも右方向に屈曲した形状をなす場合、作業者400の左側の腰骨あたりに、アーム支持部材が位置するようにして胴ベルト110を装着する。これにより、アーム1401の本体部121は、作業者400の左斜め前方に延出した状態となるため、ホットスティック401を操作する作業者400の手元の周辺にスペースを確保し、作業者400の真正面にアーム1401の本体部121が位置する場合と比較して、ホットスティック401をより容易に操作させることができる。
【0100】
<実施の形態7>
(作業支援具の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態7の作業支援具の構成について説明する。実施の形態7においては、上述した実施の形態1〜6と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。この発明にかかる実施の形態7の作業支援具は、実施の形態1〜6の作業支援具に対して、アームの形状が異なっている。
【0101】
図16は、この発明にかかる実施の形態7の作業支援具の構成を示す説明図である。図16においては、この発明にかかる実施の形態7の作業支援具の斜視状態を示している。図16に示すように、この発明にかかる実施の形態7の作業支援具1600は、角柱形状をなす棒状部材によって形成されたアーム1601を備えている。アーム1601は、たとえば、角パイプなどと称される中空形状の棒状部材によって実現することができる。
【0102】
アーム1601には、可動部140およびスライド部1602を介して、ホルダー130が連結されている。図16においては、上述した実施の形態1の作業支援具100が備えるホルダー130と同様のホルダー130を備えた例を示している。作業支援具1600においては、上述した実施の形態1〜6のいずれのホルダーを備えていてもよい。
【0103】
スライド部1602は、アーム1601の外径と略同一の貫通孔を備えた環状部材であって、貫通孔内にアーム1601を貫通させることによってアーム1601と連結されている。スライド部1602は、アーム1601における本体部121の長さ方向に沿ってスライド移動することができる。貫通孔は、アーム1601の形状に合わせた矩形状をなす。
【0104】
角柱形状をなす棒状部材によって形成されるアーム1601に、矩形状の貫通孔を備えたスライド部1602を連結することにより、スライド部1602がアーム1601における本体部121の軸心周りに不用意に回転してしまうことを防止できる。スライド部1602は、上述した固定部1002と同様の構成からなる固定部1002を備えていてもよい。これにより、作業中にスライド部1602が不用意にスライドしてしまうことを防止できる。
【0105】
<実施の形態8>
(作業支援具の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態8の作業支援具の構成について説明する。実施の形態8においては、上述した実施の形態1〜7と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。この発明にかかる実施の形態8の作業支援具は、実施の形態1〜7の作業支援具に対して、可動部140の形状が異なっている。
【0106】
図17は、この発明にかかる実施の形態8の作業支援具が備える可動部140の構成を示す説明図である。図17において、この発明にかかる実施の形態8の作業支援具は、上述した実施の形態1〜7に示した作業支援具における可動部140に代えて、可動部1700を備えている。
【0107】
可動部1700は、上下方向に対向配置され、締付ネジ1703およびナット(図示を省略する)によって連結された一対の連結部材1701、1702を備えている。一対の連結部材1701、1702のうちの下側の連結部材1701は、アーム1601における他端側に設けられた屈曲部123に固定されている。
【0108】
下側の連結部材1701において、上側の連結部材1702と対向する位置には、両端が開放されたスリット1701aが設けられている。スリット1701aは、胴ベルト110が形成する環の中心から外周に向かう方向を長手方向として設けられている。一対の連結部材1701、1702のうちの上側の連結部材1702は、下側の連結部材1701と対向する位置に、スリット1701aに挿入される突起1702aを備えている。
【0109】
一対の連結部材1701、1702には、それぞれ、スリット1701aおよび突起1702aを貫通する貫通孔が設けられており、当該貫通孔を貫通するように挿入された締付ネジ1703の先端に、当該締付ネジ1703の頭部1703aとは反対側からナット(図示を省略する)を螺合することによって連結されている。これにより、上側の連結部材1702は、締付ネジ1703を中心として回動可能に設けられている。
【0110】
このような可動部1700を備えた作業支援具によれば、作業者400から見て前後方向におけるホットスティック401の角度のみを調整することができる。このように、ホットスティック401の角度を調整する範囲を限定することにより、作業者400は、左右方向におけるホットスティック401の位置ずれを懸念することなく、作業に集中することができる。
【0111】
<実施の形態9>
つぎに、この発明にかかる実施の形態9の作業支援具の構成について説明する。実施の形態9においては、上述した実施の形態1〜8と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。この発明にかかる実施の形態9の作業支援具は、実施の形態1〜8の作業支援具に対して、ホルダーおよび可動部の形状が異なっている。
【0112】
図18は、この発明にかかる実施の形態9の作業支援具が備えるホルダーおよび可動部の構成を示す説明図である。図18において、この発明にかかる実施の形態9の作業支援具が備えるホルダー1810は、ベルト状部材によって実現される。具体的に、ホルダー1810は、たとえば、ベルト状部材と、ベルト状部材に設けられた面ファスナーと、によって実現することができる。
【0113】
ベルト状部材は、長さ寸法が、ホットスティック401の外径寸法よりも長く、たとえば、ゴムやシリコンなどの摩擦抵抗の大きい材料によって形成することができる。面ファスナーは、カギ形状をなす微少なフックが一面に設けられた第1の接着面をベルト状部材における長さ方向の端部に設け、微少なループ一面に設けられた第2の接着面をベルト状部材における第1の接着面とは反対側の面に設ける。
【0114】
これにより、ベルト状部材によって実現されるホルダー1810を、ホットスティック401に巻き付けた状態で、第1の接着面と第2の接着面とを当接させることにより、ホルダー1810によってホットスティック401を保持した状態で、可動部1820とホットスティック401とを連結することができる。
【0115】
可動部1820は、アーム120(あるいはアーム1601)における他端側に設けられた屈曲部123の先端に設けられたリング状部材1821と、当該リング状部材1821に係止されるカラビナ1822と、を備えている。リング状部材1821は、閉じた輪を形成し、たとえば、金属材料などによって形成することができる。
【0116】
カラビナ1822は、環形状をなし、環を開閉可能なゲート1822aを備えている。ゲート1822aは、ストレートゲート、ベントゲート、ワイヤーゲートなど、公知の各種のゲートを用いることができる。カラビナ1822は、ゲート1822aを開いた状態ではフック形状をなし、ゲートを閉じた状態で環形状をなす。ゲート1822aは、図示を省略するバネなどによって、閉じる方向に付勢されている。
【0117】
このような可動部1820を備えた作業支援具の使用に際して、作業者400は、まず、ホルダー1810によってホットスティック401を保持し、可動部1820におけるカラビナ1822をリング状部材1821に係止する。これにより、ホットスティック401および先端工具404による荷重を、作業者400の胴において受けることができる。
【0118】
このような可動部1820を備えた作業支援具によれば、簡易な構成によって、ホットスティック401を操作する作業者400の負担軽減を図るとともに、作業者400が身体のみを使ってホットスティック401を操作する場合と比較して、作業者400にホットスティック401を安定して支持させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0119】
以上のように、この発明にかかる作業支援具は、ホットスティックなどの長物をあつかう作業を支援する作業支援具に有用であり、特に、重量のある先端工具を取り付けたホットスティックなどの長物をあつかう作業を支援する作業支援具に適している。
【符号の説明】
【0120】
100 作業支援具
110 胴ベルト
112 閉じ具
113 アーム支持部材
120 アーム
121 本体部
122、123 屈曲部
130 ホルダー
140 可動部
401 ホットスティック
500 ホルダー
501 底部
502 側面部
600 作業支援具
601 ホルダー
702 スリット
1001 ホルダー
1002 固定部
1002a ネジ孔(雌ネジ)
1002b ネジ(雄ネジ)
1004 ハンドル
1203 ホルダー
1201 保持部
1202 底部
1204 連結部材
1400 作業支援具
1401 アーム
1402 直交部
1600 作業支援具
1601 アーム
1602 スライド部
1700 可動部
1701、1702 連結部材
1810 ホルダー
1820 可動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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