特開2019-215022(P2019-215022A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-215022(P2019-215022A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】回動制御装置および流量制御装置
(51)【国際特許分類】
   F16K 37/00 20060101AFI20191122BHJP
【FI】
   F16K37/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】51
(21)【出願番号】特願2018-111418(P2018-111418)
(22)【出願日】2018年6月11日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】成田 浩昭
【テーマコード(参考)】
3H065
【Fターム(参考)】
3H065AA06
3H065BA01
3H065BA06
3H065BB02
3H065BC01
3H065BC03
(57)【要約】
【課題】流路断面積を変化させる弁体の回動を制御する装置において、前記弁体の開度状態を複数の方向から視認可能にする。
【解決手段】軸体Tを通じて弁体22を回動しこれによって流路の開閉状態を制御するアクチュエータ10と、アクチュエータ10の筐体11に対して静止する静止要素42と前記軸体Tの回動に連動し前記静止要素42と協働して前記弁体22の開度を視認可能にする可動要素41とから構成された開度指示表示部40とを備え、前記開度指示表示部40は、複数の方向から個別に視認される位置にそれぞれ配設された回転制御装置1とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸体を通じて弁体を回動しこれによって流路の開閉状態を制御するアクチュエータと、
それぞれが前記アクチュエータの筐体に対して静止する静止要素と前記軸体の回動に連動し前記静止要素と協働して前記弁体の開度を視認可能にする可動要素とから構成された複数の開度指示表示部とを備え、
前記複数の開度指示表示部は、複数の方向から個別に視認される位置にそれぞれ配設されていることを特徴とする回転制御装置。
【請求項2】
前記複数の開度指示表示部は、前記軸体に沿って前記弁体から前記アクチュエータに向かう第1方向およびこの第1方向と対向する第2方向と、前記軸体に直交しかつ互いに対向する第3および第4方向と、前記第1ないし第4方向に直交しかつ互いに対向する第5および第6方向とから前記筐体を目視したときのそれぞれの正投影面に含まれる第1ないし第6領域うちの少なくとも2つの領域にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1に記載の回転制御装置。
【請求項3】
前記可動要素を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転制御装置。
【請求項4】
前記可動要素支持部材は、2以上の前記可動要素を支持していることを特徴とする請求項3に記載の回転制御装置。
【請求項5】
前記可動要素支持部材は、前記アクチュエータの筐体から前記弁体に向けて延在する前記軸体と篏合していることを特徴とする請求項3または4に記載の回転制御装置。
【請求項6】
前記可動要素支持部材は、前記可動要素を前記軸体の回動中心と異なる軸心で回動させる回動方向変換機構を備えていることを特徴とする請求項3または4に記載の回転制御装置。
【請求項7】
前記可動要素は、前記弁体の回動角以上で回動することを特徴とする請求項6に記載の回転制御装置。
【請求項8】
前記可動要素支持部材は、前記軸体と着脱自在に結合していることを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の回転制御装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載の回転制御装置と、
流路内に前記弁体を回動自在に配設した弁本体と、
前記回転制御装置と前記弁本体との間に介在するヨークとを備え、
前記回転制御装置が備えるアクチュエータの筐体と前記弁本体の筐体とが前記ヨークによって連結されていることを特徴とする流量制御装置。
【請求項10】
前記ヨークは対向する一対の側壁部を有し、前記可動要素支持部材は、前記一対の側壁部の間で前記軸体と嵌合していることを特徴とする請求項9に記載の流量制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回動制御装置に関し、より具体的には、流量制御装置が備える弁体の回動を制御するための回動制御装置およびこれを含んだ流量制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
流体の流量を制御するためには、流体が流れる配管の途中に弁本体と操作機とからなる流量制御装置を配設し、この弁本体の弁体を回動等させることで、流体が通過する断面積(流路断面積)を全開状態から全閉状態の範囲で変化させて前記流体の流量を制御するのが一般的である。このため、流量制御装置においては、前記弁体の回動動作を制御するための回動制御装置が備え付けられており、さらにこの回動制御装置には、通常、前記弁体の動作状態(開度状態)を外から確認するための表示手段が設けられている。この弁体の動作状態(開度状態)を確認するための表示手段として、信頼性および安定性等の観点から機械的機構を利用して弁体の動きを検出し、これを用いて弁体の動作状態(開度状態)を表示する手段(以下、「機械式表示手段」という。)が広く用いられている。
【0003】
前記機械式表示手段に関する従来技術として、例えば特許文献1に記載の表示手段がある。この特許文献1に記載の機械式表示手段は、その図3および図4に示されるように、弁体駆動部(40)のケーシング(44)側面に配設された指針アーム(50)と目盛(62)とを備える開度センサ(42)から構成されており、収容されている透明ケース(60)に設けられた窓(58)から指針アーム(50)と目盛(62)とを目視することで、弁体の動作状態(開度状態)が確認できるように構成されている。指針アーム(50)は、軸部材を介してケーシング(44)の側面と連結し、軸(54)を中心にケーシング(44)の側面内を回動できるように構成されている。また、長手方向に延在する長孔(52)が指針アーム(50)に設けられており、この長孔(52)に収容されたピン(46)が弁体(34)の軸移動に応じて往復動することにより、指針アーム(50)が弁体(34)の動作に連動して回動するように構成されている。このピン(46)は、ケーシング(44)の側面に開口する長孔(48)を通じて軸棒(34A)と連結している。また、ケーシング(44)には、指針アーム(50)の移動軌跡に沿って複数の接点(64)が配置されており、これにより、弁体(34)の開度状態を電気信号として検出できるように構成されている。
【0004】
また、前記機械式表示手段に関する別の従来技術として、例えば特許文献2に記載の表示手段がある。この特許文献2に記載の機械式表示手段は、その図3および図4に示されるように、筐体(21)の一側面に配設された摘み(28)に配設された指針(28a)と、同じく筐体(21)の一側面に配設された目盛板(27)に刻設された目盛(27‘)とが協働することで、逆止弁(22)の開度(開度状態)が視認できるように構成されている。前記摘み(28)は、その回転軸(23)が筐体(21)の側面に貫設された透孔(27b)を貫通することで筐体(21)内部に配設された逆止弁(22)と連結し、これにより逆止弁(22)を回転軸(23)周りに回動させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2871832号公報
【特許文献2】特許第3865745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記機械式表示手段に関する従来技術においては、いずれも表示手段が装置の一側面のみに配設されているため、限られた方向からしか表示手段を目視することができない(すなわち、表示手段を目視できる範囲が狭い)。このため、狭い空間内に多数の配管が併設された空調設備内にあっては、隣接する配管等によって視界が遮られ、これによって、表示手段を目視できずに弁体の動作状態(開度状態)を視認できないといった事態が起こり得る。このような事態のもとでは、保守点検等に多くの時間と労力とを要するといった問題が生じる。また、前記機械式表示手段に関する従来技術においては、いずれも表示手段を可動させる機構が、装置本体のケース内に配設されており、装置と表示手段とが構造的に一体化している。このため、表示手段が配設される位置は、装置製造時に確定し、この位置を取付時または取付後に変更することは構造的に困難である。このため、従来技術に係る機械式表示手段においては、視認性の悪い設置状態のまま使用し続けなければならないといったことも問題になる。
【0007】
本発明の目的は、従来技術としての前記機械式表示手段が抱える前記問題を解決すべく、様々な方向から弁体の動作状態(開度状態)を視認できる回動制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置は、軸体を通じて弁体を回動しこれによって流路の開閉状態を制御するアクチュエータと、それぞれが前記アクチュエータの筐体に対して静止する静止要素と前記軸体の回動に連動し前記静止要素と協働して前記弁体の開度を視認可能にする可動要素とから構成された複数の開度指示表示部とを備え、前記複数の開度指示表示部は、複数の方向から個別に視認される位置にそれぞれ配設されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記複数の開度指示表示部が、前記軸体に沿って前記弁体から前記アクチュエータに向かう第1方向およびこの第1方向と対向する第2方向と、前記軸体に直交しかつ互いに対向する第3および第4方向と、前記第1ないし第4方向に直交しかつ互いに対向する第5および第6方向とから前記筐体を目視したときのそれぞれの正投影面に含まれる第1ないし第6領域うちの少なくとも2つの領域にそれぞれ配設されていてもよい。
【0010】
さらに、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前前記可動要素を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材をさらに備えていてもよい。
【0011】
また、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記可動要素支持部材が、2以上の前記可動要素を支持していてもよい。
【0012】
さらに、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記可動要素支持部材が、前記アクチュエータの筐体から前記弁体に向けて延在する前記軸体と篏合していてもよい。
【0013】
また、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記可動要素支持部材が、前記可動要素を前記軸体の回動中心と異なる軸心で回動させる回動方向変換機構を備えていてもよい。
【0014】
さらに、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記可動要素支持部材によって支持された前記可動要素が、前記弁体の回動角以上で回動するように構成してもよい。
【0015】
また、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記可動要素支持部材が、前記軸体と着脱自在に結合していてもよい。
【0016】
さらに、本発明に係る流量制御装置においては、前記回転制御装置と、流路内に前記弁体を回動自在に配設した弁本体と、前記回転制御装置と前記弁本体との間に介在するヨークとを備え、前記回転制御装置が備えるアクチュエータの筐体と前記弁本体の筐体とが前記ヨークによって連結されていてもよい。
【0017】
また、本発明に係る流量制御装置においては、前記回転制御装置と、流路内に前記弁体を回動自在に配設した弁本体と、前記回転制御装置と前記弁本体との間に介在するヨークとを備え、前記回転制御装置が備えるアクチュエータの筐体と前記弁本体の筐体とが前記ヨークによって連結されていてもよい。
【0018】
さらに、本発明に係る流量制御装置においては、前記ヨークが対向する一対の側壁部を有し、前記可動要素支持部材が、前記一対の側壁部の間で前記軸体と嵌合していてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る流量制御装置によれば、複数の方向から開度指示表示部が目視できるようになるため、弁体の動作状態(開度状態)を複数の方向から視認することが可能になる。このため、狭い空間内に多数の配管が併設された空調設備内であっても、確実に弁体の動作状態(開度状態)を確認することができ、保守点検等に要する時間と労力とを削減することが可能になる。
また、機械式表示手段であることから、信頼性および安定性に優れ、かつ停電時でも視認可能な表示手段を提供することができる。
さらに、複数の開度指示表示部を、アクチュエータに特別な加工を施さずに簡単かつ簡易な機構によって配設することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の左側面図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図7図7は、本発明の実施形態の変形例に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図8図8は、本発明の実施形態の変形例に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える柱状部であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図10図10は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図11図11は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図12図12は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図13図13は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図14図14は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図15図15は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図16図16は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図17図17は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である
図18図18は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図19図19は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図20図20は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図21図21は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図22図22は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図である。
図23図23は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備えるすぐばかさ歯車であって、(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図である。
図24図24は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える下方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図25図25は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える上方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図26図26は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える指針部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図27図27は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図28図28は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図29図29は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図30図30は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図31図31は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図32図32は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図33図33は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図34図34は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図35図35は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図36図36は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の左側面図である。
図37図37は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図38図38は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図39図39は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える下方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図40図40は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備えるすぐばかさ歯車であって、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。
図41図41は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備えるすぐばかさ歯車であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその背面図である。
図42図42は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える上方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図43図43は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図44図44は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図45図45は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図46図46は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図47図47は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図48図48は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の左側面図である。
図49図49は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に係る実施の形態を、図1ないし図49を参照しながら説明する。なお、以下の記述中の上下方向、左右方向および前後方向、ならびにこれら方向から本発明に係る回動制御装置および流量制御装置を目視したときの正投影面に含まれる領域に関しては、特に記載がない限り、第1の実施の形態において定義された内容に従うものとする。また、全ての実施の形態を通じて共通する構成部品等については、基本的に同一符号を付し、かつその説明を割愛する。
【0022】
[第1の実施の形態]
本発明に係る第1の実施の形態およびその変形例を、図1ないし図9を参照しながら説明する。
【0023】
第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aは、図1に示すように、アクチュエータ10と、複数の開度指示表示部40(開度指示表示部40aないし40h)と、これら開度指示表示部40の一部を構成する指針41(指針41aないし41h。これら指針は特許請求の範囲に記載の可動要素に相当する。)を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材50とから主に構成されており、さらにこの回動制御装置1Aに、流路21および弁体22が内蔵された弁本体20が連結することで、流量制御装置100Aが構成されている。回動制御装置1Aと弁本体20とは、ヨーク30Aを介してアクチュエータ10の筐体11と弁本体20の筐体23とが連結し、かつアクチュエータ10の出力軸12と弁本体20の弁軸24とがジョイトを介して接続することで互いに連結している。
【0024】
ここで、以下の記述中の上下方向、左右方向および前後方向は、特に記載がない限り、図1に示される回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aを正投影図法における正面図とした上で、以下のように定義する。
【0025】
すなわち、上下方向は、アクチュエータ10の出力軸12と弁本体20の弁軸24とから構成された軸体Tの軸心C1に沿う方向として定義し、図1において弁本体20からアクチュエータ10に向かう上向きの方向を下上方向D1(図1中の矢印参照。この下上方向D1は特許請求の範囲に記載の第1方向に相当する。)、図1において下向きの方向を上下方向D2(図1中の矢印参照。この上下方向D2は特許請求の範囲に記載の第2方向に相当する。)と定める。また、下上方向D1から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を底面領域S1(図5参照。この底面領域S1は、特許請求の範囲に記載の第1領域に相当する。)と定め、上下方向D2から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を上面領域S2(図8参照。この上面領域S2は、特許請求の範囲に記載の第2領域に相当する。)と定める。
【0026】
前後方向は、軸心C1に直交し、かつ弁本体20の流路21の中心をなす軸心C2とも直交する軸心C3に沿う方向として定義し、図3において左から右に向かう方向を前後方向D3(図3中の矢印参照。この前後方向D3は特許請求の範囲に記載の第3方向に相当する。)、図3において右から左に向かう方向を後前方向D4(図3中の矢印参照。この後前方向D4は特許請求の範囲に記載の第4方向に相当する。)と定める。また、前後方向D3から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を前面領域S3(図1参照。この前面領域S3は、特許請求の範囲に記載の第3領域に相当する。)と定め、後前方向D4から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を背面領域S4(図2参照。この背面領域S4は、特許請求の範囲に記載の第4領域に相当する。)と定める。
【0027】
左右方向は、弁本体20の流路21の中心をなす軸心C2に沿う方向として定義し、図1において左から右に向かう方向を左右方向D5(図1中の矢印参照。この左右方向D5は特許請求の範囲に記載の第5方向に相当する。)、図1において右から左に向かう方向を右左方向D6(図1中の矢印参照。この右左方向D6は特許請求の範囲に記載の第6方向に相当する。)と定める。また、左右方向D5から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を左側面領域S5(図3参照。この左側面領域S5は、特許請求の範囲に記載の第5領域に相当する。)と定め、右左方向D6から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を右側面領域S6(図4参照。この右側面領域S6は、特許請求の範囲に記載の第6領域に相当する。)と定める。
【0028】
なお、図5に示すように、底面領域S1における周縁部のうち、前後方向D3と対向する部分を前周縁領域Q1、後前方向D4と対向する部分を後周縁領域Q2、左右方向D5と対向する部分を左周縁領域Q3、右左方向D6と対向する部分を右周縁領域Q4とそれぞれ定義し、また、図8に示すように、上面領域S2における周縁部のうち、前後方向D3と対向する部分を前周縁領域Q5、後前方向D4と対向する部分を後周縁領域Q6、左右方向D5と対向する部分を左周縁領域Q7および右左方向D6と対向する部分を右周縁領域Q8とそれぞれ定義する。
【0029】
次に、第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aの構成部品について説明する。
回動制御装置1Aを構成するアクチュエータ10は、例えば、電動式のアクチュエータからなり、略直方体の筐体11内に、モータ、およびこのモータの回転を減速して出力軸12に伝達する伝達機構、ならびにこれらの伝達機構を制御する制御回路等(何れも図示せず)を収容する。筐体11の下面からは出力軸12が突出し、この出力軸12の先端部に、後述する弁軸24がジョイントを介して接続している。
【0030】
回動制御装置1Aと連結して流量制御装置100Aを構成する弁本体20は、その内部に流体が流れる流路21が形成されており、この流路21の中に所定の軸周り(例えば流路21の中心軸心C2と直交する軸周り)に回動する弁体22が配設されている。弁体22は、その上部に結合する弁軸24によって、前記所定の軸周りに回動可能に釣支されている。弁軸24は、その先端部が弁本体20の外部に突出し、前述したように、アクチュエータ10の出力軸12とジョイントを介して着脱自在に接続している。アクチュエータ10の出力軸12と接続した弁軸24は、前述したように、軸体Tを構成している。アクチュエータ10が備える前記モータからの回動は、前記伝達機構および軸体T(出力軸12および弁軸24)を通じて弁体22へと伝達される。弁体22の回動により、流体が通過する流路21の断面積(流路断面積)が全開状態(開度100)から全閉状態(開度0)の範囲で変化し、これによって流体の流量が調整(制御)される。
【0031】
アクチュエータ10の筐体11と弁本体20の筐体23とを連結するヨーク30Aは、図1ないし図4に示すように、平面視略矩形の底部31と、この底部31の左右側部に立設された左右側壁部32A、33Aとから形成された正面視略U字形状を呈する薄板の鋼材からなり、左右側壁部32A、33Aの上端の間にアクチュエータ10が載置され、底部31の下方に弁本体20(より具体的には、弁本体20の筐体23)が連結するように構成されている。
ヨーク30Aの底部31は、弁本体20と連結する部位であって、その略中央に弁軸24が遊貫する軸孔が形成されており、この軸孔の周りには、弁本体20の上面に設けられたボルト孔と対応する位置にボルト挿通孔が穿設されている。
また、左右側壁部32A、33Aは、図3および図4に示すように、左側面領域S5および右側面領域S6に位置する部位であって、その上端部略中央に、略矩形状を呈した表示窓34、35が開口している。この表示窓34、35は、詳細については後述する指針41(指針41g、41h)をヨーク30Aの外へ導出しかつこれを目視可能にするために設けられた部位であって、これにより、指針41(指針41g、41h)がヨーク30Aの外側を回動し、左側面領域S5および右側面領域S6からこの回動動作を目視できるように構成されている。
左右側壁部32A、33Aと隣り合う部分には、図1および図2に示すように、前面領域S3および背面領域S4に位置する開口部36、37が形成されている。この開口部36、37から、詳細については後述する指針41(指針41e、41f)がヨーク30Aの外側へと突出し、これを目視できるよう構成されている。
左右側壁部32A、33Aとアクチュエータ10と弁本体20とに囲まれたヨーク30Aの内側空間38には、その略中央部に、軸体T(ジョイントを介して接続するアクチュエータ10の出力軸12および弁軸24)が上下垂直方向に伸長し、また、後述する可動要素支持部材50が軸体Tと篏合した状態で配設されている。
【0032】
可動要素支持部材50は、例えば樹脂等の素材からなり、図6に示すように、平面視略円形状を呈した嵌合部51と、この嵌合部51の周縁から所定の方向へ延在する4つの腕部52(52aないし52d)とを備え、これらの部分が一体となって1つの部品として成形されている。
【0033】
嵌合部51は、円盤状を呈した円盤部51aと、その略中央から下方へ突設された略直方体状の締結部51bとを具備し、これら円盤部51aおよび締結部51bに、上下に貫通する篏合穴51cが開口している。篏合穴51cは、軸体Tの横断面形状(水平断面形状)に対応した形状、例えば、略矩形状を呈している。この篏合穴51cに軸体Tが嵌入することで、可動要素支持部材50は、軸体Tと一体となってアクチュエータ10の筐体11の外側を軸心C1周りに回動する。なお、第1の実施の形態では、締結部51bに雌ネジからなるビス孔h1が開口し、ここに雄ネジからなるビスが螺合することで、可動要素支持部材50が軸体Tに固定される。
【0034】
腕部52は、図6(c)に示すように、前後方向D3、後前方向D4、左右方向D5および右左方向D6へ向けてそれぞれ延在する4つの腕部52aないし52d(より具体的には、後前方向D4へ向けて延在する腕部52a、前後方向D3へ向けて延在する腕部52b、右左方向D6へ向けて延在する腕部52cおよび左右方向D5へ向けて延在する腕部52d)からなる。
なお、本実施の形態では、アクチュエータ10の筐体11の形状に合わせて、前後の方向(前後方向D3および後前方向D4)へ向けて延在する腕部52aおよび腕部52bの腕長を略同じ長さ(腕長1)とし、また、左右の方向(左右方向D5および右左方向D6)へ向けて延在する腕部52cおよび腕部52dの腕長を略同じ長さ(腕長2)とし、さらに腕長1を腕長2より長く設定しているが、これら腕長を全て最長のもの(本実施の形態では腕長1)に統一してもよい。これにより、後述する腕部52(腕部52aないし52d)を着脱自在に構成した際に、部品の統一化(モジュール化)を図ることができる。
【0035】
4つの腕部52aないし52dは、縦断面形状(垂直断面形状)が略正方形の棒状を呈し、自身が指針41aないし41dとして機能し、またはその底面(下上方向D1から目視可能な面)に指針41aないし41dがそれぞれ固設(貼設または刻設等)されている。また、腕部52aないし52dのそれぞれの先端部は、図1ないし図4に示すように、ヨーク30Aの外周縁よりも外側に位置し(すなわち、腕部52aないし52dは、ヨーク30Aの外側にまで延伸し)、かつ例えばビスやスナップフィットを用いて指針41が着脱自在に取付可能となるように、ビス穴またはスナップフィット用の凹部が各々設けられている。
【0036】
指針41eないし41hは、その一端が針状を呈し、他端には腕部52aないし52dの各先端部に設けられたビス穴またはスナップフィット用の凹部と係合するビス穴またはスナップフィット用の凸部が設けられている。指針41eないし41hは、前記針状を呈した一端が下上方向D1へ向けて突出するよう、腕部52aないし52dの先端部(より具体的には、指針41eは腕部52aの先端部、指針41fは腕部52bの先端部、指針41gは腕部52cの先端部、指針41hは腕部52dの先端部)に着脱自在に取付けられる。
【0037】
前記構成からなる指針41aないし41hによれば、アクチュエータ10からの回動が軸体Tを通じて可動要素支持部材50に伝達されると、各々は、異なる8つの領域で、軸体Tに連動しながら弁体22と同じ回動角を伴って回動することになる。すなわち、指針41aないし41dは、図5に示すように、底面領域S1の前周縁領域Q1、後周縁領域Q2、左周縁領域Q3および右周縁領域Q4において水平面内を回動し、指針41eないし41hは、図1ないし図4に示すように、前面領域S3、背面領域S4、左側面領域S5および右側面領域S6において軸体Tの軸心C1を中心線とする円筒面内を回動する。
このように、複数の指針41aないし41hは、1つの部品として形成された可動要素支持部材50を介することで、アクチュエータ10の筐体11から突出する軸体T(この軸体Tは、弁体22を回動させるために必須の構成部品である)を共通の駆動源としながら互いが一体となって(連動して)回動する可動要素として構成されている。
【0038】
ここで、前記第1の実施の形態においては、嵌合部51と腕部52aないし52dとが一体に成形され、腕部52aないし52dと指針41eないし41hとが、組立性の観点から別体として構成されている。この構成を、例えば、嵌合部51と腕部52aないし52dとがビスまたはスナップフィット等を用いて着脱自在に締結し、腕部52aないし52dと指針41eないし41hとを一体に成形するように構成してもよい。また、嵌合部51、腕部52aないし52dおよび指針41eないし41hの全てを、スナップフィット等を用いて着脱自在に締結するように構成し、もしくは、嵌合部51、腕部52aないし52dおよび指針41eないし41hの全てを、一体に成形してもよい。
【0039】
アクチュエータ10の筐体11(より具体的には、筐体11の底面および側面)には、図1ないし図5に示すように、指針41aないし41hの前記回動範囲に対応する位置に、0(全閉)から100(全開)までを2等分した目盛42aないし42hが固設(貼設または刻設等)されている(この目盛42aないし42hは、特許請求の範囲に記載の静止要素に相当する部位である。)。目盛42aないし42hと指針41aないし41hとは、それぞれ一対一で対応し、互いが協働することで弁体22の動作状態(開度状態)を視認可能に表示する開度指示表示部40aないし40hを構成している(より具体的には、指針41aと目盛42aとによって開度指示表示部40aを構成し、指針41bと目盛42bとによって開度指示表示部40bを構成し、指針41cと目盛42cとによって開度指示表示部40cを構成し、指針41dと目盛42dとによって開度指示表示部40dを構成し、指針41eと目盛42eとによって開度指示表示部40eを構成し、指針41fと目盛42fとによって開度指示表示部40fを構成し、指針41gと目盛42gとによって開度指示表示部40gを構成し、指針41hと目盛42hとによって開度指示表示部40hを構成している。)。
【0040】
前記構成からなる第1の実施の形態によれば、図1ないし図5に示すように、底面領域S1における前周縁領域Q1に開度指示表示部40aが、後周縁領域Q2に開度指示表示部40bが、左周縁領域Q3に開度指示表示部40cが、右周縁領域Q4に開度指示表示部40dがそれぞれ配設され(図5参照)、また、前面領域S3に開度指示表示部40eが(図1参照)、背面領域S4に開度指示表示部40fが(図2参照)、左側面領域S5に開度指示表示部40gが(図3参照)、右側面領域S6に開度指示表示部40hが(図4参照)それぞれ配設されることになる。
【0041】
前記構成からなる第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aによれば、複数の異なる方向から弁体22の動作状態(開度状態)を視認することが可能になる。特に、ヨーク30A、弁本体20および配管等が障害物となって視認性が低下し易い底面領域S1にあっては、前後左右の4つの周縁領域(前周縁領域Q1、後周縁領域Q2、左周縁領域Q3および右周縁領域Q4)に、開度指示表示部40がそれぞれ配設されることになるため、高い視認性を確保することができる。
【0042】
また、前記構成からなる第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aにおいては、アクチュエータ10の筐体11の外側に設けられた可動要素支持部材50が複数の可動要素(指針41aないし41h)を支持しながら軸体Tと嵌合することで、前記複数の可動要素(指針41aないし41h)が、弁体22と連動しながら筐体11の外側を回動するよう構成されている。このため、複数の開度指示表示部40を配設するにあたり、それぞれの開度指示表示部の可動要素を弁体と連動させて動作させるための機構をアクチュエータ10の筐体11に内設し、または、複数の貫通孔を筐体11に開口するといった特別な構造や加工を必要としない。すなわち、第1の実施の形態によれば、既存のアクチュエータ10に対して前記特別な構造や加工を施さなくとも、複数の可動要素を支持する可動要素支持部材50を筐体11の外側で軸体Tと嵌合させるだけで、様々の方向から個別に視認できる複数の開度指示表示部40(開度指示表示部40aないし40h)を筐体11の外側に配設することが可能になる。なお、静止要素としての目盛42の固設に関しては、例えばアクチュエータ10の外表面にこれを貼設すれば足り、さらには、アクチュエータ10の外表面形状を目盛替わりに利用することも可能であることから、アクチュエータ10への加工は実質的に無いに等しい。このため、構造および形状等に関して様々なバリエーションがある既成のアクチュエータをそのまま使用して、複数の開度指示表示部40が配設された回動制御装置およびこれを含む流量制御装置を容易に提供することができる。
【0043】
さらに、嵌合部51および腕部52(腕部52aないし52d)、ならびに必要であれば指針41(指針41eないし41h)が、ビスやスナップフィット等を用いて相互に着脱自在となった仕様によれば、嵌合部51のみを予め軸体Tに篏合させておき、腕部52については、回動制御装置1Aを配管に設置する際に、周囲の配管との位置関係から目視しやすい側面領域(底面領域S1の前周縁領域Q1、同後周縁領域Q2、同左周縁領域Q3、同右周縁領域Q4、前面領域S3、背面領域S4、左側面領域S5および右側面領域S6のうち少なくとも1つの目視しやすい領域)に限ってこれを取付けることが可能になる。これにより、様々な配管レイアウトが想定される使用環境において、現場の状況に適合した必要最小限の開度指示表示部40を配設することが可能になる。開度指示表示部40を配設する数が必要最小限に抑えられた当該仕様によれば、弁体22の動作状態(開度状態)を確認する際の作業者等の意識が特定の開度指示表示部40に集中し易くなることで、高い視認性とともに見易さを兼ね備えた回動制御装置および流量制御装置を提供することができる。また、開度指示表示部を配設する数が必要最小限に抑えられた当該仕様によれば、視認性の高い複数の開度指示表示部40を配設するのに要する部品点数を必要最小限に抑えることができ、さらには各所に取付ける腕部52(腕部52aないし52d)および指針41(指針41eないし41h)の形態(形状および素材等)を統一(モジュール化)することで、生産性の向上および生産コストの削減等を図ることができる。
【0044】
次に、図7ないし図9に基づいて、第1の実施の形態の変形例である回動制御装置1A’およびこれを含む流量制御装置100A’について説明する。
【0045】
この回動制御装置1A’および流量制御装置100A’は、前述した回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aに、柱状部54が付加され、これにより、図8に示すように、上面領域S2に開度指示表示部40iが新たに配設された装置である。
【0046】
柱状部54は、図7および図9に示すように、アクチュエータ10の筐体11の全高にわたって下上方向D1へ延在する垂直部分54aと、左右方向D5に延在する水平部分54bとからなる側面視略逆L字型形状を呈した部品であって、例えば樹脂製の細い角材から形成されている。下上方向D1に延在する部分の下端には、例えば腕部52cの先端部と篏合する凸部54cが突設され、この凸部54cに、締結用のビスが貫通する貫通孔が設けられている。また、左右方向D5に延在する水平部分54bの先端部は、自身が指針41iとして機能するよう針状を呈し、必要に応じて、その上面に指針41iが固設(貼設または刻設等)されている。この指針41iは、上面領域S2内にあって、かつ軸体Tの軸心C1を中心点とする円弧上を回動する。
【0047】
アクチュエータ10の筐体11の上面領域S2には、図8に示すように、左周縁領域Q7における指針41iの前記回動範囲に対応する位置に、0(全閉)から100(全開)までを2等分した目盛42iが固設(貼設または刻設等)されている。指針41iと目盛42iとが協働することで、弁体22の開度状態を表示する開度指示表示部40iが構成される。
【0048】
柱状部54が追設された回動制御装置1A’およびこれを含む流量制御装置100A’によれば、底面領域S1、前面領域S3、背面領域S4、左側面領域S5および右側面領域S6に加え、上面領域S2にも開度指示表示部40が配設されることになり、回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aに比べて弁体22の動作状態(開度状態)の視認性がさらに向上する。加えて、アクチュエータ10の全高にわたってその周囲を柱状部54が回動することで、目盛42がなくても、筐体11の形状や配管との位置関係等から、おおよそではあるものの弁体22の動作状態(開度状態)を視認することができるようになる。この効果は、停電などの非常時において、特に有用である。
【0049】
なお、図7で示される回動制御装置1A’およびこれを含む流量制御装置100A’においては、柱状部54が腕部52cに取付けられているが、他の腕部52a、52bおよび52dの全部または一部に柱状部54を取付けるように構成してもよい。この場合、部品のモジュール化を図るために、腕部52aないし52dの全てに共通仕様(形態)の柱状部54を取付けてもよいし、アクチュエータ10の筐体11の形状に合わせて垂直部分54aおよび/または水平部分54bの形状を変形させた異なる仕様(形態)の柱状部54(柱状部54Iないし54IV)をそれぞれに取付けてもよい。
腕部52aないし52dの全ての先端部に柱状部54が取付けられた仕様においては、12の領域に開度指示表示部140が配設されることになる。すなわち、底面領域S1における前周縁部Q1に開度指示表示部40aが、同後周縁部Q2に開度指示表示部40bが、同左周縁部Q3に開度指示表示部40cが、同右周縁部Q4に開度指示表示部40dが、上面領域S2における左周縁領域Q7に開度指示表示部40iが、前面領域S3に開度指示表示部40eが、背面領域S4に開度指示表示部40fが、左側面領域S5に開度指示表示部40gが、右側面領域S6に開度指示表示部40hが、それぞれ前述したように配設されるとともに、さらに、上面領域S2における前周縁領域Q5と、同後周縁領域Q6と、同左周縁領域Q8とに、それぞれ開度指示表示部40(開度指示表示部40jないし40l)が配設されることになる。
【0050】
[第2の実施の形態]
本発明に係る第2の実施の形態を、図10ないし図15を参照しながら説明する。
【0051】
第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bは、図10に示すように、アクチュエータ10と、複数の開度指示表示部140(開度指示表示部140aないし140d)と、これら開度指示表示部140の一部を構成する指針141(指針141aないし41d。これら指針は特許請求の範囲に記載の可動要素に相当する。)を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材150とから主に構成されており、さらにこの回動制御装置1Bに、流路21および弁体22を内蔵する弁本体20が連結することで流量制御装置100Bが構成されている。回動制御装置1Bと弁本体20とは、第1の実施の形態と同様の連結構造により接続(結合)している。
【0052】
アクチュエータ10および弁本体20は、第1の実施の形態と同一構造・構成であるため、これらに関する説明は割愛する。
【0053】
アクチュエータ10と弁本体20とを接続(連結)するヨーク30Bの基本形態は、第1の実施の形態に係る流量制御装置100Aが具備するヨーク30Aと同じである。ただし、左右側壁部32B、33Bの上端部略中央には、図14に示すように、表示窓34、35が配設されておらず、この点でヨーク30A(図4参照)と相違する。
左右側壁部32B、33Bとアクチュエータ10と弁本体20とに囲まれたヨーク30Bの内側空間38には、第1の実施の形態と同様、その略中央部に、アクチュエータ10の出力軸12およびこれとジョイントを介して接続する弁軸24からなる軸体Tが垂直方向に伸長し、また、後述する可動要素支持部材150が、軸体Tと篏合した状態で配設されている。
【0054】
可動要素支持部材150は、例えば樹脂等の素材からなり、図13に示すように、平面視略円形状を呈した嵌合部151と、この嵌合部151の周縁から後前方向D4へ向けて延在する腕部152aおよび前後方向D3へ向けて延在する腕部152bとを備え、これらの部分が一体となって1つの部品として成形されている。
【0055】
嵌合部151は、第1の実施の形態における嵌合部51と基本的構成を同じくし、ただし、周縁から延在する腕部の数が異なる。すなわち、嵌合部151は、円盤状を呈した円盤部151aと、その略中央から下方へ突設された略直方体状の締結部151bとを具備し、これら円盤部151aおよび締結部151bには、軸体Tの横断面形状(水平断面形状)に対応した形状を呈する篏合穴151cが上下に貫通している。この篏合穴151cに軸体Tが嵌入することで、可動要素支持部材150は軸体Tと一体となってアクチュエータ10の筐体11の外側を軸心C1周りに回動する。
【0056】
2つの腕部152aおよび152bは、縦断面形状(垂直断面形状)略正方形の棒状を呈し、自身が指針141aおよび141bとして機能し、またはその底面(下上方向D1から目視可能な面)にそれぞれ指針141aおよび141bが固設(貼設または刻設等)されている。また、腕部152aおよび152bは、その腕長が略同じであり、それぞれの先端部は、図10ないし図12に示すように、ヨーク30Bの外周縁よりも外側に位置し(すなわち、腕部152aおよび152bは、ヨーク30Bの外側まで延伸し)、かつ指針141cおよび141dが例えばビスやスナップフィットを用いて着脱自在に取付けられるよう、ビス穴またはスナップフィット用の凹部が設けられている。
【0057】
指針141cおよび141dは、可動要素として機能する部位であって、その構造・構成は、第1の実施の形態の指針41eないし41hと同様である。すなわち、一端が針状を呈し、他端が腕部152aおよび152bの各先端部に設けられたビス穴またはスナップフィット用の凹部と係合するビス穴またはスナップフィット用の凸部が設けられている。指針141cおよび141dは、針状を呈した一端が下上方向D1へ向けて突出するよう、腕部152aおよび152bの先端部(より具体的には、指針141cは腕部152aの先端部、指針141dは腕部152bの先端部)に着脱自在に取付けられている。
【0058】
前記構成からなる指針141aないし141dによれば、アクチュエータ10からの回動が軸体Tを通じて可動要素支持部材150に伝達されると、各々は、異なる4つの領域で、軸体Tに連動しながら弁体22と同じ回動角を伴って回動することになる。すなわち、指針141aおよび141bは、図12に示すように、底面領域S1の前周縁領域Q1および後周縁領域Q2において水平面内を回動し、指針141cおよび141dは、図10および11に示すように、前面領域S3および背面領域S4において軸体Tの軸心C1を中心線とする円筒面内を回動する。
このように、複数の指針141aないし141dは、アクチュエータ10の筐体11から突出する軸体Tを共通の駆動源としながら互いが一体となって(連動して)回動する可動要素として構成されている。
【0059】
ここで、第2の実施の形態においては、嵌合部151と腕部152aおよび152bとが一体に成形され、腕部152aおよび152bと指針141cおよび141dとが、組立性の観点から別体として構成されているが、この構成を、第1の実施の形態と同様に、例えば、嵌合部151と腕部152aおよび152bとがビスまたはスナップフィット等を用いて着脱自在に締結し、腕部152aおよび152bと指針141cおよび141dとを一体に成形するように構成してもよい。また、嵌合部151、腕部152aおよび152bならびに指針141cおよび141dの全てを、ビスまたはスナップフィット等を用いて着脱自在に締結するように構成し、もしくは、嵌合部151、腕部152aおよび152bならびに指針141cおよび141dの全てを、一体に成形してもよい。
【0060】
アクチュエータ10の筐体11(より具体的には、筐体11の底面および側面)には、図10ないし図12に示すように、指針141aないし141dの回動範囲に対応する位置に、0(全閉)から100(全開)までを4等分した目盛142aないし142dが固設(貼設または刻設等)されている(この目盛142aないし142dは、特許請求の範囲に記載の静止要素に相当する部位である。)。目盛142aないし142dと指針141aないし141dとはそれぞれ一対一で対応し、互いが協働することで弁体22の開度状態を視認可能に表示する開度指示表示部140aないし140dを構成している(より具体的には、指針141aと目盛142aとによって開度指示表示部140aを構成し、指針141bと目盛142bとによって開度指示表示部140bを構成し、指針141cと目盛142cとによって開度指示表示部140cを構成し、指針141dと目盛142dとによって開度指示表示部140dを構成している。)。
【0061】
前記構成からなる第2の実施の形態によれば、図10ないし図12に示すように、底面領域S1の2つの周縁部(前周縁領域Q1および後周縁領域Q2)にそれぞれ開度指示表示部140aおよび140bが配設され(図12参照)、また、前面領域S3に開度指示表示部140cが(図10参照)、背面領域S4に開度指示表示部140dが(図11参照)それぞれ配設されることになる
【0062】
前記構成からなる第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bおよびこれを含む流量制御装置100Bによれば、複数の方向から弁体22の開度状態を視認することができる。特に、ヨーク30B、弁本体20および配管が障害物となって視認性が低下し易い底面領域S1にあっては、前周縁領域Q1および後周縁領域Q2に、それぞれ開度指示表示部140aおよび140bが配設されることになるため、高い視認性を確保することができる。
【0063】
また、第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bおよびこれを含む流量制御装置100Bによれば、前面領域S3および背面領域S4に配設される開度指示表示部140cおよび140dが、開口部36、37内に形成されることになる。開口部36および37は、アクチュエータ10の略全幅にわたって開口しており、このため、弁体の回動角が0ないし90度の場合であっても、可動要素である指針141cおよび141d、ならびにこれら指針を支持する腕部152aおよび152bが当該回動角の範囲で回動しても、ヨーク30Bの左右側壁部32B、33Bと干渉しない位置に設けることが容易となる。このため、弁体の回動範囲(回動角)に制限されることのない、適用範囲の広い回動制御装置およびこれを含む流量制御装置を提供することができる。
【0064】
さらに、第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bおよびこれを含む流量制御装置100Bによれば、ヨーク30Bに表示窓34、35を設ける必要がなくなるため、ヨーク30B自体の剛性を高めることができる。ここで、アクチュエータ10の出力軸12および弁本体20の弁軸24は比較的大きなトルクで回動するため、アクチュエータ10の筐体11と弁本体20の筐体23とを連結するヨークには比較的高いねじり剛性が要求される。表示窓34、35のない第2の実施の形態に係るヨーク30Bは、高いねじり剛性を確保するのに好適である。
【0065】
また、前記構成からなる第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bおよびこれを含む流量制御装置100Bによれば、第1の実施の形態と同様に、複数の開度指示表示部140を配設するにあたりアクチュエータ10へ特別な加工(静止要素の固設以外の特別な加工)を施す必要がないため、構造および形状等に関して様々なバリエーションがある既成のアクチュエータをそのまま使用して、複数の開度指示表示部が配設された回動制御装置およびこれを含む流量制御装置を容易に提供することができる。
【0066】
さらに、第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bおよびこれを含む流量制御装置100Bおいては、第1の実施の形態と同様、嵌合部151、腕部152および指針141を一体または別体として構成することができる。このため、嵌合部151および腕部152(腕部152aおよび152b)、ならびに必要であれば指針141(指針141cおよび141d)が別体であって、かつビスまたはスナップフィットを用いて相互に着脱自在な仕様によれば、第1の実施の形態と同様、様々な配管レイアウトが想定される使用環境のなか、使用現場の状況に合わせて必要最小限の開度指示表示部140を配設することが可能になり、これによって、高い視認性と見易さとを兼ね備えた回動制御装置および流量制御装置を提供することができる。
また、第1の実施の形態と同様に、複数の方向から個別に視認できる複数の開度指示表示部を配設するのに要する部品点数を必要最小限に抑えることができ、さらには各所に取付ける腕部152(腕部152aおよび152b)ならびに指針41(指針141cおよび141d)の形態(形状および素材等)を統一(モジュール化)することで、生産性の向上および生産コストの削減等を図ることができる。
【0067】
また、第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bおよびこれを含む流量制御装置100Bおいては、第1の実施の形態と同様に、柱状部54を追設した変形例が可能である。図14は、この変形例に係る回動制御装置1B‘およびこれを含む流量制御装置100B’を示したものであり、腕部152bの先端部に柱状部54が例えばビスやスナップフィットを用いて取付けられている。柱状部54の構造・形態および機能等は、第1の実施の形態と同じであるため、その説明は割愛する。この実施の形態によれば、底面領域S1、前面領域S3および背面領域S4に加えて、図15に示すように、上面領域S2の後周縁領域Q6に、柱状部54の水平部分54bに固設された指針141eと、アクチュエータ10の筐体11に固設された目盛142eとから構成された開度指示表示部140eが配設されることになる。
【0068】
前記第2の実施の形態の変形例に係る回動制御装置1B’およびこれを含む流量制御装置100B’によれば、より高い視認性がもたらされ、また、アクチュエータ10の全高にわたってその周囲を柱状部54が回動することから、目盛142がなくても、筐体11の形状や配管との位置関係から、おおよそではあるものの弁体22の動作状態(開度状態)を視認することができるようになる。この効果は、停電などの非常時において、特に有効である。
【0069】
柱状部54の取付け位置に関しては、第1の実施の形態と同様に、腕部152bの先端部に替えて腕部152aの先端部に取付けてもよいし、腕部152aおよび152bの各先端部にそれぞれ取付けてもよい。この場合、部品のモジュール化を図るために、腕部152aおよび152bに共通仕様の柱状部54を取付けてもよいし、アクチュエータ10の筐体11の形状に合わせて垂直部分54aおよび/または水平部分54bの形状を変形させた異なる仕様(形態)の柱状部54(柱状部54Iおよび54II)をそれぞれ取付けてもよい。
柱状部54が腕部152aおよび152bの双方に取付けられた仕様においては、6つの領域に開度指示表示部140が配設されることになる。すなわち、底面領域S1における前周縁領域Q1には開度指示表示部140aが、同後周縁領域Q2には開度指示表示部140bが、上面領域S2における後周縁領域Q6には開度指示表示部140eが、前面領域S3には開度指示表示部140cが、背面領域S4には開度指示表示部140dが、それぞれ前述したように配設されるとともに、さらに上面領域S2における前周縁領域Q5には、開度指示表示部140(開度指示表示部140f)が配設されることになる。
【0070】
[第3の実施の形態]
本発明に係る第3の実施の形態を、図16ないし図32を参照しながら説明する。
【0071】
第3の実施の形態に係る回動制御装置1Cは、図16に示すように、アクチュエータ10と、複数の開度指示表示部240(開度指示表示部240aないし240f)と、これら開度指示表示部240の一部を構成する指針241(指針241a、241b、241dおよび241e。これら指針は特許請求の範囲に記載の可動要素に相当する。)を支持しかつこれを回動させる第1可動要素支持部材250と、同じく開度指示表示部240の一部を構成する目盛242(目盛242cおよび242f。これら目盛は特許請求の範囲に記載の可動要素に相当する。)を支持しかつこれを回動させる第2可動要素支持部材270とから主に構成されており、さらにこの回動制御装置1Cに、流路21および弁体22を内蔵する弁本体20が連結することで流量制御装置100Cが構成されている。回動制御装置1Cと弁本体20とは、第1および第2の実施の形態と同様の連結構造により結合している。
【0072】
アクチュエータ10および弁本体20は、第1および第2の実施の形態と同一構造・構成であるため、これらに関する説明は割愛する。
【0073】
アクチュエータ10と弁本体20とを連結するヨーク30Cの基本形態は、第2の実施の形態に係る流量制御装置100Bが具備するヨーク30Bと同じである。ただし、詳細については後述する従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bが貫通するシャフト貫通孔39が、左右側壁部32C、33Cの略中央に開口している点でヨーク30Bと相違する。
左右側壁部32C、33Cとアクチュエータ10と弁本体20とに囲まれたヨーク30Cの内側空間38には、第1および第2の実施の形態と同様、その略中央部に、軸体Tが垂直方向に伸長し、また、軸体Tと篏合した第1可動要素支持部材250および第2可動要素支持部材270、ならびに第2可動要素支持部材270を支持するための部品(具体的には、後述する下方支持部材275および上方支持部材276)が配設されている。
【0074】
第1可動要素支持部材250は、例えば樹脂等の素材からなり、図21に示すように、略逆円錐台状の嵌合部251と、この嵌合部251の周縁から後前方向D4へ向けて延在する腕部252aおよび前後方向D3へ向けて延在する腕部252bとを備え、これらの部分が一体となって1つの部品として成形されている。
【0075】
腕部252aおよび252bは、第1の実施の形態の腕部52および第2の実施の形態の腕部152と同一の構造を有しており、各先端部に、ビスまたはスナップフィット等によって指針241dおよび241eが着脱自在に取付けられている。また、指針241dおよび241eの構造・構成および動作形態も、第1の実施の形態の指針41eないし41hおよび第2の実施の形態の指針141cおよび141dと同様であり、篏合する軸体Tと連動して回動する第1可動要素支持部材250によって、指針241dおよび241eが所定の領域(底面領域S1、前面領域S3および背面領域S4)を軸体Tの軸心C1を中心線とする円筒面に沿って回動する。
【0076】
嵌合部251は、円盤状を呈した円盤部251aと、その略中央から下方へ突設された略直方体状の締結部251bとを具備し、これら円盤部251aおよび締結部251bには、軸体Tの横断面形状(水平断面形状)に対応した形状を呈する篏合穴251cが上下に貫通している。この篏合穴251cに軸体Tが嵌入することで、第1可動要素支持部材250は軸体Tと一体となってアクチュエータ10の筐体11の外側を軸心C1周りに回動する。
【0077】
円盤部251aの下方にあって、左右方向D5および右左方向D6と対向する部分には、詳細については後述する第2可動要素支持部材270の一部を構成する2つの駆動すぐばかさ歯車272が、前後方向に延伸する中心線(後述する軸心C5)に対して左右線対称に形成されている。この2つの駆動すぐばかさ歯車272は、同じく第2可動要素支持部材270の一部を構成する2つの従動すぐばかさ歯車273(図23参照)とそれぞれ一対となって嵌合することで、後述する回動方向変換機構M1を構成している。
【0078】
第2可動要素支持部材270は、前述した第1可動要素支持部材250の一部に形成された駆動すぐばかさ歯車272(図21参照)と2つの従動すぐばかさ歯車273(図23参照)とに加え、目盛242cおよび242fが固設された円盤部材271(図22参照)とから構成されている。
【0079】
従動すぐばかさ歯車273は、図23に示すように、歯車部273aとシャフト部273bとを備え、シャフト部273bの一端部には、後述する円盤部材271に設けられた嵌合穴271cと嵌合する連結部273cが形成されている。連結部273cの縦断面形状は、円盤部材271に設けられた嵌合穴271cに対応した形状を呈しており、例えば縦断面略正方形を呈している。なお、円盤部材271と従動すぐばかさ歯車273とに、互いの位置決め用のための一対の凸部および凹部を設けてもよい。例えば、円盤部材271の嵌合穴271cの側面に凸部を設け、従動すぐばかさ歯車273の連結部273cの側面にこれと係合する凹部を設けてもよい。
また、連結部273cの略中央には、ビスと螺合するための雌ネジが側面に形成されたビス穴273dが開口している。
【0080】
円盤部材271は、図22に示すように、円盤部271aとこの背面から突出する略直方体を呈した締結部271bとから構成されている。円盤部271aの正面(平板面)には、0(全閉)から100(全開)までを10等分した目盛242fが固設され、その側面(円筒面)には、同じく0(全閉)から100(全開)までを10等分した目盛242cが固設されている。また、締結部271bの端部には、従動すぐばかさ歯車273に設けられた連結部273cと嵌合する略直方体を呈した嵌合穴271cが設けられており、さらにこの嵌合穴271cから円盤部271aの表面に貫通する貫通孔271dが開口している。
円盤部材271は、その嵌合穴271cに従動すぐばかさ歯車273の連結部273cが嵌合し、さらに、円盤部271aの表面から挿入したビス(雄ネジ)を従動すぐばかさ歯車273に開口するビス穴273d(雌ネジ)に螺合させることで、これと着脱自在に連結する。
従動すぐばかさ歯車273と連結した円盤部材271は、後述する回動方向変換機構M1の働きにより、軸体Tに連動しながら軸体Tの回動中心(軸心C1)と直交する軸心C4の周りを回動する。これにより、正面(平板面)および側面(円筒面)に固設された目盛242cおよび242fもまた、軸体Tの回動に連動して所定の領域(具体的には、上面領域S2および右側面領域S6)内を回動する。
【0081】
駆動すぐばかさ歯車272(図21参照)と従動すぐばかさ歯車273(図23参照)とは、前述したように、互いが噛合することで回動方向変換機構M1を構成している。回動方向変換機構M1は、上下垂直方向に延伸する軸心C1周りの回動(すなわち、駆動すぐばかさ歯車272の回動)を、左右方向(左右方向D5および右左方向D6に沿った方向)に延伸する軸心C4周りの回動(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の回動)へと90度変換し、これによって、従動すぐばかさ歯車273と連結した円盤部材271を、軸体Tと連動させながら軸心C4周りに回動させる。
【0082】
さらに回動方向変換機構M1は、軸体Tの回動角を、例えば3倍に増幅させるように、歯車比(以下、従動すぐばかさ歯車273の歯数/駆動すぐばかさ歯車272の歯数として定義する)が設定されている。具体的には、1/3(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の歯数:駆動すぐばかさ歯車272の歯数=1:3)に設定されている。これにより、従動すぐばかさ歯車273およびこれと連結する円盤部材271は、その回動中心である軸心C4周りに、軸体Tの回動角(すなわち、弁体22の回動角)の3倍で回動するように構成されている。
【0083】
従動すぐばかさ歯車273は、下方支持部材275および上方支持部材276によって上下が挟持されることで軸心C4の周りに軸支されている。
【0084】
下方支持部材275は、図24に示すように、歯車収容部275aと、軸心C4に沿った右左方向D6に向けて延在する第1支持部275bと、同じく軸心C4に沿った左右方向D5に向けて延在する第2支持部275cと、固定部275dとを備える。
歯車収容部275aは、その略中央に、軸体Tと篏合する第1可動要素支持部材250(より具体的には、第1可動要素支持部材250の締結部251b)の回動領域を形成する貫通孔275hが開口し、その周囲には、駆動すぐばかさ歯車272と噛合する従動すぐばかさ歯車273の歯車部273aが収容される空間が形成されている。
第1支持部275bおよび第2支持部275cは、上方支持部材276とともに従動すぐばかさ歯車273を挟持してこれを軸支する部位であり、それぞれの上面にシャフト部273bが載置される溝275eが形成されている。この溝275eの縦断面形状は、シャフト部273bの下半分の縦断面形状と相似形をなし、上方支持部材276に形成された溝276eと協働することでシャフト部273bの嵌入孔を形成する(すなわち、各々縦断面形状が半円である2つの溝が重なり合うことで、縦断面形状が円形状の孔を形成する)。
第1支持部275bおよび第2支持部275cは、それぞれ上方支持部材276と、例えばビス(雄ネジ)を用いて結合する。このため、ビス挿入孔275f(側壁に雌ネジを形成してもよい)が溝275eと平行な端面に設けられた突出部に開口している。なお、ビスに替えて、スナップフィットを用いて上方支持部材276と結合するように構成してもよい。
固定部275dは、例えばアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cに結合する部位であって、第1支持部275bおよび第2支持部275cの各端部から上方に向けて延在し、その頂部に筐体11の下面またはヨーク30Cの一端面と当接する面が形成され、さらにこの当接面の略中央に、ビス挿入孔275gが開口し、ビスを介して筐体11、またはヨーク30Cに固定される。なお、ビスに替えて、スナップフィットを用いてアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cと結合するように構成してもよい。
【0085】
上方支持部材276は、前述したように、下方支持部材275(より具体的には、下方支持部材275の第1支持部275bおよび第2支持部275c)と協働して従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bを軸心C4の周りに軸支する部品であって、図25に示すように、その下面にシャフト部273bの上半部を覆う溝276eが形成されている。この溝276eは、軸心C4に沿って左右方向に延在し、かつその縦断面形状は、シャフト部273bの上半分の縦断面形状と相似形をなしている。上方支持部材276は、前述したように、ビス(雄ネジ)を用いて下方支持部材275と結合する。このためのビス挿入孔276f(側壁に雌ネジを形成してもよい)が、溝275eと平行な2つの端面(図25における上下端面)に形成された一対の突起部に設けられている。
【0086】
前記構成からなる下方支持部材275および上方支持部材276を用いて軸心C4周りに軸支された2つの従動すぐばかさ歯車273(より具体的には、歯車部273aが左右方向D5と対向する位置に配設された1つの従動すぐばかさ歯車273と、歯車部273aが右左方向D6と対向する位置に配設されたもう1つの従動すぐばかさ歯車273)は、図16に示すように、第1可動要素支持部材250の下方へ、駆動すぐばかさ歯車272と噛合した状態で配設される。下方支持部材275は、ビス等を用いてアクチュエータ10の筐体11、またはヨーク30Cに固定される。
ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cからは、シャフト貫通孔39を通じて従動すぐばかさ歯車273の連結部273cが突出し、この連結部273cに、前記ビスを用いた方法等によって、目盛242cおよび242fを備える円盤部材271が連結される。第3の実施の形態では、円盤部材271が、図16および18に示すように、ヨーク30Cの右側壁部33Cから突出する連結部273cに連結され、軸体Tの動きに連動して右側面領域S6内を回動するように構成されている。
【0087】
前記構成からなる第1可動要素支持部材250ならびに第2可動要素支持部材270よって支持された指針241a、241b、241dおよび241e、ならびに目盛242cおよび242fによれば、アクチュエータ10からの回動が軸体Tを通じて第1可動要素支持部材250および第2可動要素支持部材270に伝達されると、それぞれが6つの異なる領域で、軸体Tに連動しながら回動または揺動することになる。すなわち、指針241aおよび241bは、底面領域S1の前周縁領域Q1および後周縁領域Q2において水平面内を回動し(図19参照)、指針241dおよび241eは、前面領域S3および背面領域S4において軸体Tの軸心C1を中心線とする円筒面内を回動する(図16および17参照)。また、目盛242cは上面領域S2の右周縁領域Q8近傍を揺動し(図20参照)、目盛242fは右側面領域S6内を回動する(図18参照)、なお、第2可動要素支持部材270を通じて回動する目盛242cおよび242fは、前述したように、1/3の歯車比を持つ回動方向変換機構M1の働きによって、弁体22の回動角の3倍で回動するように設定されている。
このように、複数の指針241a、241b、241dおよび241e、ならびに目盛242cおよび242fは、アクチュエータ10の筐体11から突出する軸体Tを共通の駆動源としながら、第1可動要素支持部材250および第2可動要素支持部材270といった部品を通じて互いが一体となって(連動して)回動または揺動する可動要素として構成されている(より具体的には、指針241a、241b、241dおよび241eは、第1可動要素支持部材250を通じて、互いが一体となって(連動して)回動する可動要素として構成され、目盛242cおよび242fは、第2可動要素支持部材270を通じて、互いが一体となって(連動して)回動または揺動する可動要素として構成されている)。
【0088】
アクチュエータ10の筐体11(より具体的には筐体11の底面および側面)には、図16ないし図20示すように、指針241a、241b、241dおよび241eの回動範囲に対応する位置に、0(全閉)から100(全開)までを4等分した目盛242a、242b、242dおよび242eが固設(貼設または刻設等)されている(目盛242a、242b、242dおよび242eは、特許請求の範囲に記載の静止要素に相当する部位である。)。目盛242a、242b、242dおよび242eと指針241a、241b、241dおよび241eとは一対一で対応し、互いが協働することで弁体22の動作状態(開度状態)を視認可能に表示する開度指示表示部240a、240b、240dおよび240eを構成している(より具体的には、指針241aと目盛242aとによって開度指示表示部240aを構成し、指針241bと目盛242bとによって開度指示表示部240bを構成し、指針241dと目盛242dとによって開度指示表示部240dを構成し、指針241eと目盛242eとによって開度指示表示部240eを構成している。)。
【0089】
また、円盤部材271に設けられた目盛242cおよび242fと協働して開度指示表示部240cおよび240fを構成する指針241cおよび241fが指針部材260に設けられている(指針241cは目盛242cと開度指示表示部240cを構成し、指針241fは目盛242fと開度指示表示部240fを構成する。)。
この指針部材260は、アクチュエータ10の筐体11にビス止めされた静止要素であって、例えば薄くて幅狭の樹脂製または金属製の板材からなり、図26に示すように、その垂直断面形状は略鍵状を呈し、アクチュエータ10の筐体11側面に接触する当接面261と、この当接面261から外側にオフセットした指針面262とを備える。当接面261にはビスが挿入される孔263が開口している。
【0090】
前記構成からなる第3の実施の形態に係る回動制御装置1Cおよびこれを含む流量制御装置100Cによれば、底面領域S1における前周縁領域Q1に開度指示表示部240aが、後周縁領域Q2に開度指示表示部240bがそれぞれ配設され(図19参照)、また、上面領域S2の右周縁領域Q8に開度指示表示部240cが(図20参照)、前面領域S3に開度指示表示部240dが(図16参照)、背面領域S4に開度指示表示部240eが(図17参照)、右側面領域S6に開度指示表示部240fが(図18参照)それぞれ配設されることになる。このため、複数の方向から弁体22の動作状態(開度状態)を視認することが可能になる。特に、底面領域S1にあっては、前周縁領域Q1および後周縁領域Q2に、それぞれ開度指示表示部240aおよび240bが配設されることになるため、ヨーク30C、弁本体20および配管等が障害物となるなかで高い視認性が確保される。
【0091】
また、上面領域S2の右周縁領域Q6および右側面領域S6に配設された開度指示表示部240cおよび240fにおいては、可動要素である目盛242cおよび242fが、軸体Tの回動角(弁体22の回動角)の3倍で回動することから、スケールの大きい視認性に優れた開度指示表示部となる。
【0092】
さらに、第3の実施の形態に係る回動制御装置1Cおよびこれを含む流量制御装置100Cによれば、第2の実施の形態におけるヨーク30Bと同様に、ヨーク30Cに表示窓34、35を設ける必要がなくなるため、ヨーク30C自体の剛性を高めることができる。
なお、第3の実施の形態においては、円盤部材271を左右側面領域S5およびS6に配設するために、従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bを貫通させるためのシャフト貫通孔39が、ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cに開口することになる。しかし、第3の実施の形態においては、前述したように、回動方向変換機構M1の歯車比が1/3に設定されていることから、従動すぐばかさ歯車273の基準円直径(ピッチ円直径)を小さくすることができるため、相対的にシャフト部273bの径も小さくすることができる。このため、シャフト貫通孔39の開口径は小さく抑えら、シャフト貫通孔39が開口することによるヨーク30Cの剛性への影響は殆どない。
【0093】
前記回動方向変換機構M1の歯車比に起因したシャフト部273bの小径化は、開度指示表示部240および第2可動要素支持部材270から構成される表示ユニットの小型化を可能にする。また、レイアウトの自由度が増すことで、アクチュエータ10の筐体11から近距離の位置に開度指示表示部240を配設することも容易になる。
【0094】
また、前記構成からなる第3の実施の形態に係る回動制御装置1Cおよびこれを含む流量制御装置100Cにおいては、第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aと同様に、一つの可動要素支持部材(第1可動要素支持部材250または第2可動要素支持部材270)が複数の可動要素(指針241a、241b、241dおよび241eまたは目盛242cおよび242f)を支持しながらこれらを回動させ、かつこの可動要素支持部材が、アクチュエータ10の筐体11の外側で軸体Tと嵌合することで弁体22と連動して回動するよう構成されている。このため、複数の開度指示表示部240を配設するにあたり、第1の実施形態のところで述べた特別な加工や構造をアクチュエータ10およびその筐体11に施す必要がない。これにより、構造および形状等に関して様々なバリエーションがある既成のアクチュエータをそのまま使用して、複数の開度指示表示部240が配設された回動制御装置およびこれを含む流量制御装置を容易に提供することができる。
【0095】
なお、前記構成からなる第3の実施の形態においては、図16ないし図20で示された前記仕様以外に、左側面領域S5に円盤部材271を配設した仕様とすることもできる。ここで、従動すぐばかさ歯車273と円盤部材271とは、前述したように、ビスを用いて着脱自在に結合可能である。したがって、ヨーク30Cの左側壁部32Cから突出する従動すぐばかさ歯車273の連結部273cに、ビスを用いて円盤部材271を連結するだけ前記仕様を構成することができる。なお、円盤部材271と従動すぐばかさ歯車273との位置決めについては、前述したように、例えば円盤部材271の嵌合穴271cに設けられた凸部(または凹部)と従動すぐばかさ歯車273の連結部273cに設けられた凹部(または凸部)とが嵌合するように構成することで図ることができる。
前記仕様によれば、左側面領域S5と上面領域S2の左周縁領域Q7に開度指示表示部240(開度指示表示部240gおよび240h)を追加し、または、開度指示表示部240cおよび240fに替えてこれらを配設することが可能になる。
なお、ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cから突出する従動すぐばかさ歯車273の連結部273cに、部品の統一化(モジュール化)の観点から、共通仕様の円盤部材271をそれぞれ連結してもよいが、アクチュエータ10の筐体11の形状等に応じて、目盛の固設位置や半径が相違する別仕様の円盤部材をそれぞれ連結してもよい。
【0096】
また、第3の実施の形態においても、第1および第2の実施の形態における柱状部54が、第1可動要素支持部材250の腕部252aおよび腕部252bの先端部に取付けられるように構成してもよい。このとき、腕部252aおよび腕部252bの先端部には、柱状部54を取付けるためのビス孔等が設けられる。柱状部54を取付けることで、上面領域S2の前周縁領域Q1および/または後周縁領域Q2に開度指示表示部240(開度指示表示部240iおよび240j)を配設することができる。なお、このとき、上面領域S2の前周縁領域Q1および/または後周縁領域Q2に目盛242が固設される。
【0097】
さらに、回動方向変換機構M1の歯車比の値を適宜変更してもよい。例えば、回動方向変換機構M1の歯車比を1/2に設定(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の歯数:駆動すぐばかさ歯車272=1:2に設定)することで、円盤部材271が弁体の回動角の2倍で回動する(すなわち180度の範囲で目盛が回動する)ように構成してもよい。この場合、円盤部材271における正面(平板面)および側面(円筒面)の上下2等分割した各領域にそれぞれ目盛242を固設し、これら目盛242が回動(または揺動)する位置に指針241を設けることで、合計4つの開度指示表示部240を配設することが可能になる。例えば、図27ないし図29に示す実施の形態では、右側面領域S6の上下2つの領域に開度指示表示部240f−2および240f−3が配設され、底面領域S1(より具体的には、底面領域S1の右周縁領域Q4)に開度指示表示部240gが配設され、上面領域S2(より具体的には、上面領域S2の右周縁領域Q8)に開度指示表示部240c−2が配設される。なお、指針241は、アクチュエータ10の筐体11、ヨーク30Cまたは弁本体20の筐体23のいずれかに固設されればよい。例えば、図27に示す実施の形態では、指針241gが、ヨーク30Cの下部に取付けられた指針部材260−2上に固設されている。この指針部材260−2は、指針面が相対的に長く設定さている以外は指針部材260と同一の構成をとる。
回動方向変換機構M1の歯車比を1に設定(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の歯数:駆動すぐばかさ歯車272=1:1に設定)した場合には、側面領域(左側面領域S5または右側面領域S6)の上下左右に4分割した領域、底面領域S1、上面領域S2、前面領域S3および背面領域S4の合計8つの領域にそれぞれ開度指示表示部240が配設することが可能になる。
【0098】
また、図30ないし図32に示すように、前記目盛242が固設された円盤部材271−2をアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cに固定し、指針241が固設された指針部材260−3を従動すぐばかさ歯車273に連結してこれを回動させるように構成してもよい。
【0099】
指針部材260−3は、例えば円盤状を呈した締結部と棒状を呈した2つの腕部とから形成されている。前記締結部は、円盤部材271の締結部271aと略同様の構造を有しており、ビス等を介して従動すぐばかさ歯車273の連結部273cと着脱自在に連結する。前記2つの腕部は、それぞれの先端部が略垂直に屈曲しており、これによって上下方向へ延在する垂直部分と水平方向へ延在する水平部分とを備える。垂直部分と水平部分とには、それぞれ指針241が固設(貼設または刻設等)されている。
【0100】
前記構成によれば、指針240が回動することで、遠方からでもこれを目視することができ、目盛242を読まずともその位置から弁体22のおおよその開度状態を視認することが可能になる。なお、当該構成においては、底面領域S1または上面領域S2に開度指示表示部240が配設されるよう、回動方向変換機構M1の歯車比を2以下に設定することが望ましい。図30ないし図32に示す円盤部材271−2および指針部材260−3を備えた実施の形態では、回動方向変換機構M1の歯車比が1/2に設定されており、底面領域S1の右周縁領域Q4に指針241g−2と目盛242g−2とから構成された開度指示表示部240g−2が配設され、上面領域S2の右周縁領域Q8に指針241c−2と目盛242c−2とから構成された開度指示表示部240c−2が配設されるようになっている。また、右側面領域S6の上下2分割した領域には、指針241f−4と目盛242f−4とから構成された開度指示表示部240f−4、および指針241f−5と目盛242f−5とから構成された開度指示表示部240f−5が配設されている。指針部材260−3と従動すぐばかさ歯車273とは、例えば、円盤部材271と従動すぐばかさ歯車273との連結構造と同様の構造により、着脱自在に連結している。
【0101】
なお、第3の実施の形態においても、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、嵌合部251、腕部252および指針241の一部または全部を一体または別体として構成することができる。また、従動すぐばかさ歯車273と円盤部材271とは、前述したように、ビスまたはスナップフィット等を用いて着脱自在であり、この場合、位置決め用の凸部および凹部を従動すぐばかさ歯車273の連結部273cおよび円盤部材271の嵌合穴271cに設けるとよい。
嵌合部251と腕部252(腕部252dおよび252e)、および従動すぐばかさ歯車273と円盤部材271とがビスまたはスナップフィットを用いて着脱自在である仕様によれば、様々な配管レイアウトが想定される使用環境のなか、使用現場の状況に合わせて必要最小限の開度指示表示部240を配設することができ、これによって、高い視認性と見易さとを兼ね備えた回動制御装置および流量制御装置を提供することができる。また、第1および第2の実施の形態と同様に、複数の方向から個別に視認できる複数の開度指示表示部を配設するのに要する部品点数を必要最小限に抑えることができ、さらには各所に取付ける腕部252(腕部252dおよび252e)、従動すぐばかさ歯車273、上方支持部材276ならびに円盤部材271の形態(形状および素材等)を統一(モジュール化)することで、生産性の向上および生産コストの削減等を図ることができる。
【0102】
[第4の実施形態]
本発明に係る第4の実施形態を、図33ないし図49を参照しながら説明する。
【0103】
第4の実施の形態に係る回動制御装置1Dは、図33に示すように、アクチュエータ10と、複数の開度指示表示部340(開度指示表示部340aないし340d)と、開度指示表示部340の一部を構成する可動要素(第4の実施の形態における目盛342aないし342d)を支持しかつこれらを回動させる第1可動要素支持部材350および第2可動要素支持部材370とから主に構成されており、さらにこの回動制御装置1Dに、流路21および弁体22を内蔵する弁本体20が連結することで流量制御装置100Dが構成されている。回動制御装置1Dと弁本体20とは、第1ないし第3の実施の形態と同様の連結構造により結合している。
【0104】
アクチュエータ10および弁本体20は、第1の実施の形態と同一の構造・構成であるので、説明は割愛する。また、アクチュエータ10と弁本体20とを接続(連結)するヨーク30も、第3の実施の形態の流量制御装置100Cが具備するヨーク30Cと同一の仕様であるため、その説明を割愛する。
左右側壁部32C、33Cとアクチュエータ10と弁本体20とに囲まれたヨーク30Cの内側空間38には、その略中央部に、軸体Tが垂直方向に伸長し、また、軸体Tと篏合した第1可動要素支持部材350および第2可動要素支持部材370、ならびにこれら2つの支持部材を支持するための部品(具体的には、後述する下方支持部材375および上方支持部材276、376)が配設されている。
【0105】
第1可動要素支持部材350は、第3の実施の形態の第2可動要素支持部材270と基本的な構成を同じくし、回動方向変換機構M2を構成する駆動すぐばかさ歯車372(図40参照)と、これによって駆動される従動すぐばかさ歯車273(図23参照)と、目盛342bおよび342dが固設された円盤部材271(図22参照)とから構成されている。第3の実施の形態の第2可動要素支持部材270との相違点は、駆動すぐばかさ歯車372が可動要素支持部材から独立した一個の部品として構成されている点である。
【0106】
円盤部材271および従動すぐばかさ歯車273は、第3の実施の形態のそれと構成を同じくする共通の部品であり、このうち円盤部材271は、従動すぐばかさ歯車273と篏合することで軸体Tに連動して軸心C4の周りを回動し、これにより、表面に固設された目盛342bおよび342dもまた、軸体Tの回動に連動して所定の領域(具体的には、上面領域S2および右側面領域S6)内を回動または揺動するように構成されている。
【0107】
駆動すぐばかさ歯車372は、図40に示すように、略逆円錐台を呈しかつその円錐面に歯が形成された歯車部分372aと、この歯車部分372aの下部から下方へ延在する略矩形状の締結部372bとから構成されている。駆動すぐばかさ歯車372の略中央には軸体Tを嵌入するための篏合孔372cが貫通孔として形成され、ビスを用いて軸体Tに固定するためのビス孔372dが、締結部372bの側壁に開口している。
【0108】
駆動すぐばかさ歯車372と従動すぐばかさ歯車273とから構成された回動方向変換機構M2は、第3の実施の形態の回動方向変換機構M1と同様、上下垂直方向に延在する軸体T周り(軸心C1周り)の回動(すなわち、駆動すぐばかさ歯車372の回動)を90度変換して、左右方向(左右方向D5および右左方向D6に沿った方向)に延在する軸心C4周りの回動(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の回動)へと変換する。さらに回動方向変換機構M2は、軸体Tの回動を、例えば3倍に増速させるように歯車比が1/3に設定(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の歯数:駆動すぐばかさ歯車372の歯数=1:3に設定)されており、これにより、従動すぐばかさ歯車273は、その回動中心である軸心C4周りに、軸体Tの回動角(すなわち、弁体22の回動角)の3倍で回動するように構成されている。
【0109】
第2可動要素支持部材370は、第1可動要素支持部材350と基本的構成を同じくし、回動方向変換機構M3を構成する駆動すぐばかさ歯車372(図40参照)およびこれによって駆動される従動すぐばかさ歯車373(図41参照)と、目盛342bおよび342dが固設された円盤部材271とから構成されている。第1可動要素支持部材350との相違点は、構成要素である従動すぐばかさ歯車の仕様が異なっている点である(後述するように、シャフト長が異なっている)。
【0110】
円盤部材271の構成は、第3の実施の形態のそれと同じであり、従動すぐばかさ歯車373と篏合することで軸体Tに連動して軸心C4の周りを回動し、これにより、表面に固設された目盛342aおよび342cもまた、軸体Tの回動に連動して所定の領域(具体的には、上面領域S2および前面領域S3)内を回動または揺動するように構成されている。
【0111】
従動すぐばかさ歯車373は、図41に示すように、第3の実施の形態の従動すぐばかさ歯車273と基本的構成を同じくし、歯車部373aとシャフト部373bとを備え、シャフト部273bの一端部は、円盤部材271と嵌合する連結部273cを備える。
シャフト部373bは、従動すぐばかさ歯車273(図23参照)のシャフト部273bに比べて長く設定されている。この相違は、アクチュエータ10の筐体11におけるが前後長(奥行)および左右長(幅)が異なることに起因する。このため、アクチュエータ10の筐体11の前後長(奥行)および左右長(幅)が同じである場合には、従動すぐばかさ歯車を1つの仕様に統一することができる。
また、連結部273cの縦断面形状は、円盤部材271に設けられた嵌合穴271cに対応した形状を呈しており、例えば縦断面略正方形を呈している。
【0112】
駆動すぐばかさ歯車372と従動すぐばかさ歯車373とからなる回動方向変換機構M3は、上下垂直方向に延在する軸体T周り(軸心C1周り)の回動(すなわち、駆動すぐばかさ歯車372の回動)を90度変換して、軸心C3に平行な前後方向(前後方向D3および後前方向D4に沿った方向)に延在する軸心C5周りの回動(すなわち、従動すぐばかさ歯車373の回動)へと変換する。
さらに回動方向変換機構M3においては、回動方向変換機構M2と同様に、軸体Tの回転を、例えば3倍に増速させるように歯車比が1/3に設定(すなわち、従動すぐばかさ歯車273の歯数:駆動すぐばかさ歯車372の歯数=1:3に設定)されており、この結果、軸心C5周りの回動角は、軸体Tの回動角(すなわち、弁体22の回動角)の3倍に増幅されるように構成されている。
【0113】
従動すぐばかさ歯車273および373は、下方支持部材375および上方支持部材376によって上下が挟持されることで軸心C4およびC5の周りに軸支されている。
【0114】
下方支持部材375は、図39に示すように、歯車収容部375aと、軸心C4に沿った前後方向D3および後前方向D4に延在する第1支持部375bおよび第2支持部375cと、軸心C5に沿った左右方向D5および右左方向D6に延在する第3支持部375dおよび第4支持部375eと、固定部375fとを備える。
歯車収容部375aは、その略中央に、軸体Tと篏合する第1可動要素支持部材350(より具体的には、第1可動要素支持部材350を構成する駆動すぐばかさ歯車372の締結部372b)が回動するための貫通孔375gが開口し、その周囲には、駆動すぐばかさ歯車372と噛合する従動すぐばかさ歯車373の歯車部373aが収容される空間が形成されている。
第1支持部375bおよび第2支持部375cは、上方支持部材376とともに、従動すぐばかさ歯車373を挟持する部位であり、その上面に従動すぐばかさ歯車373のシャフト部373bが載置される溝375hが形成されている。また、第3支持部375dおよび第4支持部375eは、上方支持部材276ととともに、従動すぐばかさ歯車273を挟持する部位であり、その上面に従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bが載置される溝375iが形成されている。
これら溝375hおよび375iの縦断面形状は、シャフト部373bおよび273bの下半分の縦断面形状と相似形をなし、上方支持部材376および276に形成された溝376aおよび276eが協働する(縦断面形状が半円の2つの溝が合わさる)ことで従動すぐばかさ歯車373および273のシャフト部373bおよび273bの嵌入孔を形成する。
なお、第1支持部375bおよび第2支持部375cは上方支持部材376と、第3支持部375dおよび第4支持部375eは上方支持部材276と、例えばビスを用いて結合する。このため、一対のビス挿入孔375jが溝375hまたは375iと平行な端面にそれぞれ設けられている。なお、スナップフィットを用いて上方支持部材376と結合する仕様としてもよい。
固定部375fは、例えばアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cにビス等を介して結合する部位であって、第3支持部375dおよび第4支持部375eの各端部から上方に向けて延在し、その頂部に筐体11の下面またはヨーク30Cの一端面と当接する面が形成され、さらにこの当接面の略中央にビス挿入孔375kが開口し、ビスによってアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cに固定される。なお、ビスに替えて、スナップフィットを用いてアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cと結合するように構成してもよい。
なお、アクチュエータ10の筐体11の前後長(奥行)と左右長(幅)とが同じである場合には、第1支持部375bおよび第2支持部375cと、第3支持部375dおよび第4支持部375eとを同じ長さにすることができる。
【0115】
上方支持部材376は、前述したように、下方支持部材375と協働して従動すぐばかさ歯車373のシャフト部373bを軸心C5周りに回動自在に支持する部品であって、図42に示すように、その下面にシャフト部373bの上半部を覆う溝376aが形成されている。この溝376aは、軸心C5に沿って前後方向に延在し、かつその縦断面形状は、シャフト部373bの上半分の縦断面形状と相似形をなしている。上方支持部材376は、前述したように、ビスを用いて下方支持部材375と結合しており、このためのビス挿入孔376bが、溝376aと平行な2つの端面に形成された一対の突起部に開口している。
なお、上方支持部材376と前記上方支持部材276との仕様の相違(形態の相違)は、従動すぐばかさ歯車373のシャフト部373bと従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bとの長さの相違に起因するものであり、アクチュエータ10の筐体11の前後長(奥行)と左右長(幅)とが同じである場合には、上方支持部材を1つの仕様に統一することができる。
【0116】
前記構成からなる下方支持部材375および上方支持部材376および276を用いて軸心C4および軸心C5周りに軸支された2つの従動すぐばかさ歯車273(より具体的には、歯車部273aが左右方向D5と対向する位置に配設された1つの従動すぐばかさ歯車273と、歯車部273aが右左方向D6と対向する位置に配設されたもう1つの従動すぐばかさ歯車273)および2つの従動すぐばかさ歯車373(より具体的には、歯車部373aが前後方向D3と対向する位置に配設された1つの従動すぐばかさ歯車373と、歯車部373aが後前方向D4と対向する位置に配設されたもう1つの従動すぐばかさ歯車373)は、駆動すぐばかさ歯車372と噛合した状態で、図33ないし図36に示すように、ヨーク30Cの内側空間38に配設される。下方支持部材375は、前述したように、ビス等を用いてアクチュエータ10の筐体11、またはヨーク30Cに固定されている。
ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cからは、シャフト貫通孔39を通じて従動すぐばかさ歯車273の連結部273cが突出しヨーク30Cの開口部36、37からは、従動すぐばかさ歯車373の連結部373cが露出している。
これらヨーク30Cから突出しまたは露出する連結部273cおよび373cに、ビス等を用いて目盛342aおよび342cならびに目盛342bおよび342dが固設された2つの円盤部材271が連結される。第4の実施の形態では、図33および図35に示すように、ヨーク30Cの前方に開口する開口部36から露出する連結部373cとヨーク30Cの右側壁部33Cから突出する連結部273cとに円盤部材271がそれぞれ連結し、軸体Tの動きに連動して前面領域内および右側面領域内を回動するよう構成されている
【0117】
前記構成からなる第1可動要素支持部材350ならびに第2可動要素支持部材370よって支持された目盛342aないし342dによれば、アクチュエータ10からの回動が軸体Tを通じて第1可動要素支持部材350および第2可動要素支持部材370に伝達されると、それぞれが4つの異なる領域で、軸体Tに連動しながら回動または揺動することになる。
すなわち、目盛342aないし342dは、上面領域S2における前周縁領域Q5および右周縁領域Q8内を左右または前後に揺動し(図38参照)、前面領域S3および右側面領域S6内を回動する(図33および図35参照)。また、これら目盛342aないし342dは、前述したように、回動方向変換機構M2およびM3の歯車比によって、弁体22の回動角の3倍で回動するように設定されている。
このように、複数の目盛342aないし342dは、第1可動要素支持部材350および第2可動要素支持部材370を通じて、軸体Tを駆動源として互いが連動しながら回動する可動要素として構成されている(より具体的には、目盛342bおよび342dは、第1可動要素支持部材350を通じて、軸体Tを駆動源として互いが連動しながら回動する可動要素として構成され、目盛342aおよび342cは、第2可動要素支持部材370を通じて、軸体Tを駆動源として互いが連動しながら回動する可動要素として構成されている)。
【0118】
アクチュエータ10の筐体11の前面および右側面には、図33および35に示すように、指針部材260が固設されている。この指針部材260には、目盛342aないし342dと協働して開度指示表示部340aないし340dを構成する指針341aないし341dが設けられている。
なお、指針部材260の構造は、第3の実施の形態と同様である。
【0119】
前記構成からなる第4の実施の形態に係る回動制御装置1Dおよびこれを含む流量制御装置100Dによれば、図33図35および図38に示すように、複数の方向(上下方向D2、前方向D3、右左方向D6)からこれら装置を目視したときのそれぞれの正投影面に含まれる領域(上面領域S2、前面領域S3、右側面領域S6)にそれぞれ開度指示表示部340aないし340dが配設されることになる。これにより、複数の方向から弁体22の開度状態を視認することができる。特に、上面領域S2にあっては、前周縁領域Q5および後周縁領域Q8に、それぞれ開度指示表示部340aおよび340bが配設されることになるため、高い視認性が確保される。
【0120】
また、開度指示表示部340aないし340dにおいては、いずれも可動要素である目盛342aないし342dが、軸体Tの回動角(弁体22の回動角)の3倍で回動し、または揺動することから、スケールの大きな視認性に優れたと開度指示表示部とするこができる。
【0121】
さらに、前記構成からなる第4の実施の形態に係る回動制御装置1Dおよびこれを含む流量制御装置100Dによれば、可動要素を目視可能にするための表示窓を開口する必要が無いことから、第3の実施の形態と同様に、ヨークの剛性を確保することが容易となる。さらに、第4の実施の形態に係るヨーク30Cにおいては、組立性等を考慮して開口部36、37が形成されているが、これら開口部36、37は、開度指示表示部340を配設する上で必須ではない(この点が第3の実施の形態と異なる)。このため、第4の実施の形態においては、開口部36、37のない、例えば前後左右が側壁で形成された角筒状のヨークまたは円筒状のヨークとすることもできる。このような角筒状または円筒状のヨークによれば、全方向に壁部が設けられているため、第3の実施の形態に比べて高い剛性を確保することができる。
なお、第4の実施の形態においては、前後方向D3、後前方向D4、左右方向D5および右左方向D6に対向するヨークの側壁(例えばヨーク30Cの左右側壁部32C、33C)に、従動すぐばかさ歯車273、373のシャフト部273b、373bを貫通させるシャフト貫通孔39を設ける必要がある。しかし、これらシャフト貫通孔39開口することによるヨーク30の剛性への影響は、第3の実施の形態と同様の理由、すなわち、回動方向変換機構M2およびM3の歯車比が1/3に設定されていることでシャフト部273b、373bの径を小さくすることができ、これにより開口径も小さく抑えられることから、殆どない。
【0122】
前記回動方向変換機構M2および3の歯車比に起因したシャフト部273b、373bの小径化は、開度指示表示部340ならびに第1可動要素支持部材350および第2可動要素支持部材370から構成される表示ユニットの小型化を可能にする。また、レイアウトの自由度が増すことで、アクチュエータ10の筐体11から近距離の位置に開度指示表示部340を配設することも容易になる。
【0123】
また、前記構成からなる第4の実施の形態に係る回動制御装置1Dおよびこれを含む流量制御装置100Dにおいては、第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aと同様に、一つの可動要素支持部材(第1可動要素支持部材350または第2可動要素支持部材370)が複数の可動要素(目盛342aおよび342cまたは目盛342bおよび342d)を支持しながらこれらを回動させ、かつこの可動要素支持部材が、アクチュエータ10の筐体11の外側で軸体Tと嵌合することで弁体22と連動して回動するよう構成されている。このため、複数の開度指示表示部340を配設するにあたり、アクチュエータ10に貫通孔を開口し、または動作伝達機構を内設するといった特別な加工や構造を必要としない。このため、様々なバリエーションがある既成のアクチュエータをそのまま使用して、複数の開度指示表示部340が配設された回動制御装置およびこれを含む流量制御装置を容易に提供することができる。
【0124】
なお、前記構成からなる第4の実施の形態においては、図33で示された仕様以外に、前記構成からなる第1可動要素支持部材350(より具体的には、第1可動要素支持部材350の一部を構成する円盤部材271)を左側面領域S5に配設し、また、前記構成からなる第2可動要素支持部材370(より具体的には、第2可動要素支持部材370の一部を構成する円盤部材271)を背面領域S4に配設した仕様とすることもできる。この場合、ヨーク30Cの左側壁部32Cから突出する従動すぐばかさ歯車273の連結部273c、および/または、ヨーク30Cの開口部37から露出する従動すぐばかさ歯車373の連結部373cに、ビス等を用いて図22に示す円盤部材271を連結すればよい。円盤部材271と従動すぐばかさ歯車273、373との位置決めは、例えば円盤部材271の嵌合穴271cに設けられた凸部(または凹部)と従動すぐばかさ歯車273、373の連結部273c、373cに設けられた凹部(または凸部)とが嵌合するように構成することで図ることができる。
これにより、左側面領域S5、背面領域S4および上面領域S2の後周縁領域Q6および左周縁領域Q7に開度指示表示部340を追加することができる。
なお、ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cから突出する従動すぐばかさ歯車273の連結部273cに、部品の統一化(モジュール化)の観点から、図22に示す共通仕様の円盤部材271をそれぞれ連結してもよいが、アクチュエータ10の筐体11の形状等に応じて目盛の固設位置や半径が相違する別仕様の円盤部材をそれぞれ連結してもよい。
【0125】
さらに、第3の実施の形態と同様、回動方向変換機構M2およびM3の歯車比の値を適宜変更してもよく、例えば、回動方向変換機構M2およびM3の歯車比を1/2に設定することで、円盤部材271が弁体の回動角の2倍で回動する(すなわち180度の範囲で目盛が回動する)ように構成してもよい。図43ないし図48に、当該構成からなる実施の形態を示す。この実施の形態では、正面(平板面)および側面(円筒面)を上下2等分割した各領域に合計4つの目盛242が固設された円盤部材271が、前面領域S3、背面領域S4、左側面領域S5および右側面領域S6にそれぞれ取付けられている(すなわち、合計16の目盛242が4つの円盤部材271を介して設けられている)。さらに、目盛342が回動または揺動するそれぞれの位置に、指針341が指針部材(指針部材260または260−2)を介してアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cに固設されている。なお、指針部材260−2の構造は、第3の実施の形態と同じである。
当該実施の形態によれば、底面領域S1における前周縁領域Q1に指針341eと目盛342eとから構成された開度指示表示部340eが、同後周縁領域Q2に指針341fと目盛342fとから構成された開度指示表示部340fが、同左周縁領域Q3に指針341gと目盛342gとから構成された開度指示表示部340gが、同右周縁領域Q4に指針341hと目盛342hとから構成された開度指示表示部340hがそれぞれ配設され(図44参照)、上面領域S2における前周縁領域Q5に指針341aと目盛342aとから構成された開度指示表示部340aが、同後周縁領域Q6に指針341iと目盛342iとから構成された開度指示表示部340iが、同左周縁領域Q7に指針341jと目盛342jとから構成された開度指示表示部340jが、同右周縁領域Q8に指針341bと目盛342bとから構成された開度指示表示部340bがそれぞれ配設され(図45参照)、前面領域S3における上方部分に指針341c−2と目盛342c−2とから構成された開度指示表示部340c−2が、同下方部分に指針341c−3と目盛342c−3とから構成された開度指示表示部340c−3がそれぞれ配設され(図43参照)、背面領域S4における上方部分に指針341k−1と目盛342k−1とから構成された開度指示表示部340k−1が、同下方部分に指針341k−2と目盛342k−2とから構成された開度指示表示部340k−2がそれぞれ配設され(図46参照)、左側面領域S5における上方部分に指針341l−1と目盛342l−1とから構成された開度指示表示部340l−1が、同下方部分に指針341l−2と目盛342l−2とから構成された開度指示表示部340l−2がそれぞれ配設され(図48参照)、右側面領域S6における上方部分に指針341d−2と目盛342d−2とから構成された開度指示表示部340d−2が、同下方部分に指針341d−3と目盛342d−3とから構成された開度指示表示部340d−3がそれぞれ配設されることになる(図47参照)。
【0126】
また、第3の実施の形態と同様に、前記目盛342が固設された円盤部材271−2をアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cに固定し、指針341が固設された指針部材260−3を従動すぐばかさ歯車273、373に連結してこれを回動させるように構成してもよい。
当該構成からなる実施の形態を図49に示す。この実施の形態においては、従動すぐばかさ歯車273、373と連結しこれと一体となって回動する指針部材260−3が、背面領域S4、左側面領域S5および右側面領域S6にそれぞれ設けられており、これによって、底面領域S1、上面領域S2、前面領域S3、背面領域S4、左側面領域S5および右側面領域S6に、合計で16つの開度指示表示部340が配設されるように構成されている。
【0127】
なお、第4の実施の形態においては、前述したように、第3の実施の形態と同様、従動すぐばかさ歯車273および373(より具体的には、従動すぐばかさ歯車273および373の連結部273cおよび373c)と円盤部材271とをビスまたはスナップフィット等も用いて着脱自在に構成されている。このような仕様によれば、様々な配管レイアウトが想定される使用環境のなか、使用現場の状況に合わせて必要最小限の開度指示表示部340を配設することができ、これによって、高い視認性と見易さとを兼ね備えた回動制御装置および流量制御装置を提供することができる。
また、第1ないし第3の実施の形態と同様に、複数の方向から個別に視認できる複数の開度指示表示部を配設するのに要する部品点数を必要最小限に抑えることができ、さらには各所に取付ける従動すぐばかさ歯車273、373および円盤部材271ならびに上方支持部材276、376の形態(形状および素材等)を統一(モジュール化)することで、生産性の向上および生産コストの削減等を図ることができる。
【0128】
本発明は、前記実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲、明細書および図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。また、前記実施形態は、その目的および構成等に矛盾がない限り、互いに構成を組み合わせることも可能である。
【0129】
例えば、本発明の第1ないし第4の実施の形態のなかの、可動要素としての指針(指針41aないし41i、141aないし141e、241a、241b、241d、241e)および目盛(242c、242f、342aないし342d)と静止要素としての目盛(目盛42aないし42i、142aないし142e、242a、242b、242d、242e)および指針(241c、241f、341aないし341d)とを相互に入れ替えてもよい。
また、本発明の第3および第4の実施形態のなかの回動変換機構に用いたすぐばかさ歯車を、まがりばかさ歯車、ゼロールかさ歯車およびフェースギヤなどの異なる形態の歯車に変更してもよい。さらに、複数の部品(部材)を接続し、または連結する構造に関しては。ビスおよびスナップフィットに加え、他の既成の接続・連結方法を用いてもよい。
さらに、前記説明中の静止要素の固設(貼設または刻設等)の方法については、静止部位であるアクチュエータ10の筐体11およびヨーク30ならびに弁本体20に対して、シール等の貼設や刻印等の刻設、さらには、指針部材260のような別体部品を取付ける方法等、装置外側から目視できる位置に固定できる方法であれば何でもよい。
【符号の説明】
【0130】
1A、1B、1C、1D…回動制御装置、100A、100B、100C、100D…流量制御装置、10…アクチュエータ、11…アクチュエータの筐体、12…出力軸、20…弁本体、21…流路、22…弁体、23…弁本体の筐体、24…弁軸、30A、30B、30C…ヨーク、32A、33A、32B、33B、32C、33C…ヨークの左右側壁部、34、35…ヨークの表示窓、36、37…ヨークの開口部、38…ヨークの内側空間、40、140、240、340…開度指示表示部、41、141、241、341…指針、42、142、242、342…目盛、50、150、250、270、350、370…可動要素支持部材、54…柱状部、271…円盤部材、272…駆動すぐばかさ歯車、273…従動すぐばかさ歯車、275、375…下方支持部材、276、376…上方支持部材、T…軸体、M1、M2、M3…回動方向変換機構、D1…下上方向、D2…上下方向、D3…前後方向、D4…後前方向、D5…左右方向、D6…右左方向、S1…底面領域S1、S2…上面領域S2、S3…前面領域、S4…背面領域、S5…左側面領域、S6…右側面領域、Q1…底面領域S1の前周縁領域、Q2…底面領域S1の後周縁領域、Q3…底面領域S1の左周縁領域、Q4…底面領域S1の右周縁領域、Q5…上面領域S2の前周縁領域、Q6…上面領域S2の後周縁領域、Q7…上面領域S2の左周縁領域、Q8…上面領域S2の右周縁領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
【手続補正書】
【提出日】2019年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
さらに、本発明に係る回転制御装置およびこれを含む流量制御装置においては、前記可動要素を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材をさらに備えていてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
図1図1は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の左側面図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図7図7は、本発明の実施形態の変形例に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図8図8は、本発明の実施形態の変形例に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える柱状部であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図10図10は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図11図11は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図12図12は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図13図13は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図14図14は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図15図15は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図16図16は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図17図17は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である
図18図18は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図19図19は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図20図20は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図21図21は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図22図22は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える可動要素支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図である。
図23図23は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備えるすぐばかさ歯車であって、(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図である。
図24図24は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える下方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図25図25は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える上方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図26図26は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える指針部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図27図27は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図28図28は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図29図29は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図30図30は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図31図31は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図32図32は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図33図33は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図34図34は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図35図35は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図36図36は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の左側面図である。
図37図37は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図38図38は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図39図39は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える下方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図40図40は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備えるすぐばかさ歯車であって、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。
図41図41は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備えるすぐばかさ歯車であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその背面図である。
図42図42は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置が備える上方支持部材であって、(a)はその正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
図43図43は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
図44図44は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置の底面図である。
図45図45は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の平面図である。
図46図46は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の背面図である。
図47図47は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の右側面図である。
図48図48は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の左側面図である。
図49図49は、本発明の別の実施形態に係る回動制御装置および流量制御装置の正面図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aは、図1に示すように、アクチュエータ10と、複数の開度指示表示部40(開度指示表示部40aないし40h)と、これら開度指示表示部40の一部を構成する指針41(指針41aないし41h。これら指針は特許請求の範囲に記載の可動要素に相当する。)を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材50とから主に構成されており、さらにこの回動制御装置1Aに、流路21および弁体22が内蔵された弁本体20が連結することで、流量制御装置100Aが構成されている。回動制御装置1Aと弁本体20とは、ヨーク30Aを介してアクチュエータ10の筐体11と弁本体20の筐体23とが連結し、かつアクチュエータ10の出力軸12と弁本体20の弁軸24とがジョイトを介して接続することで互いに連結している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
前後方向は、軸心C1に直交し、かつ弁本体20の流路21の中心をなす軸心C2とも直交する軸心C3に沿う方向として定義し、図3においてからに向かう方向を前後方向D3(図3中の矢印参照。この前後方向D3は特許請求の範囲に記載の第3方向に相当する。)、図3においてからに向かう方向を後前方向D4(図3中の矢印参照。この後前方向D4は特許請求の範囲に記載の第4方向に相当する。)と定める。また、前後方向D3から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を前面領域S3(図1参照。この前面領域S3は、特許請求の範囲に記載の第3領域に相当する。)と定め、後前方向D4から回動制御装置1Aおよび流量制御装置100Aを目視したときの正投影面に含まれる領域を背面領域S4(図2参照。この背面領域S4は、特許請求の範囲に記載の第4領域に相当する。)と定める。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
また、前記構成からなる第1の実施の形態に係る回動制御装置1Aおよびこれを含む流量制御装置100Aにおいては、アクチュエータ10の筐体11の外側に設けられた可動要素支持部材50が複数の可動要素(指針41aないし41h)を支持しながら軸体Tと嵌合することで、前記複数の可動要素(指針41aないし41h)が、弁体22と連動しながら筐体11の外側を回動するよう構成されている。このため、複数の開度指示表示部40を配設するにあたり、それぞれの開度指示表示部の可動要素を弁体と連動させて動作させるための機構をアクチュエータ10の筐体11に内設し、または、複数の貫通孔を筐体11に開口するといった特別な構造や加工を必要としない。すなわち、第1の実施の形態によれば、既存のアクチュエータ10に対して前記特別な構造や加工を施さなくとも、複数の可動要素を支持する可動要素支持部材50を筐体11の外側で軸体Tと嵌合させるだけで、様々方向から個別に視認できる複数の開度指示表示部40(開度指示表示部40aないし40h)を筐体11の外側に配設することが可能になる。なお、静止要素としての目盛42の固設に関しては、例えばアクチュエータ10の外表面にこれを貼設すれば足り、さらには、アクチュエータ10の外表面形状を目盛替わりに利用することも可能であることから、アクチュエータ10への加工は実質的に無いに等しい。このため、構造および形状等に関して様々なバリエーションがある既成のアクチュエータをそのまま使用して、複数の開度指示表示部40が配設された回動制御装置およびこれを含む流量制御装置を容易に提供することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
なお、図7で示される回動制御装置1A’およびこれを含む流量制御装置100A’においては、柱状部54が腕部52cに取付けられているが、他の腕部52a、52bおよび52dの全部または一部に柱状部54を取付けるように構成してもよい。この場合、部品のモジュール化を図るために、腕部52aないし52dの全てに共通仕様(形態)の柱状部54を取付けてもよいし、アクチュエータ10の筐体11の形状に合わせて垂直部分54aおよび/または水平部分54bの形状を変形させた異なる仕様(形態)の柱状部54(柱状部54Iないし54IV)をそれぞれに取付けてもよい。
腕部52aないし52dの全ての先端部に柱状部54が取付けられた仕様においては、12の領域に開度指示表示部40が配設されることになる。すなわち、底面領域S1における前周縁部Q1に開度指示表示部40aが、同後周縁部Q2に開度指示表示部40bが、同左周縁部Q3に開度指示表示部40cが、同右周縁部Q4に開度指示表示部40dが、上面領域S2における左周縁領域Q7に開度指示表示部40iが、前面領域S3に開度指示表示部40eが、背面領域S4に開度指示表示部40fが、左側面領域S5に開度指示表示部40gが、右側面領域S6に開度指示表示部40hが、それぞれ前述したように配設されるとともに、さらに、上面領域S2における前周縁領域Q5と、同後周縁領域Q6と、同左周縁領域Q8とに、それぞれ開度指示表示部40(開度指示表示部40jないし40l)が配設されることになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
第2の実施の形態に係る回動制御装置1Bは、図10に示すように、アクチュエータ10と、複数の開度指示表示部140(開度指示表示部140aないし140d)と、これら開度指示表示部140の一部を構成する指針141(指針141aないし41d。これら指針は特許請求の範囲に記載の可動要素に相当する。)を支持しかつこれを回動させる可動要素支持部材150とから主に構成されており、さらにこの回動制御装置1Bに、流路21および弁体22を内蔵する弁本体20が連結することで流量制御装置100Bが構成されている。回動制御装置1Bと弁本体20とは、第1の実施の形態と同様の連結構造により接続(結合)している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
前記構成からなる第2の実施の形態によれば、図10ないし図12に示すように、底面領域S1の2つの周縁部(前周縁領域Q1および後周縁領域Q2)にそれぞれ開度指示表示部140aおよび140bが配設され(図12参照)、また、前面領域S3に開度指示表示部140cが(図10参照)、背面領域S4に開度指示表示部140dが(図11参照)それぞれ配設されることになる
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
さらに、第3の実施の形態に係る回動制御装置1Cおよびこれを含む流量制御装置100Cによれば、第2の実施の形態におけるヨーク30Bと同様に、ヨーク30Cに表示窓34、35を設ける必要がなくなるため、ヨーク30C自体の剛性を高めることができる。
なお、第3の実施の形態においては、円盤部材271を左右側面領域S5およびS6に配設するために、従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bを貫通させるためのシャフト貫通孔39が、ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cに開口することになる。しかし、第3の実施の形態においては、前述したように、回動方向変換機構M1の歯車比が1/3に設定されていることから、従動すぐばかさ歯車273の基準円直径(ピッチ円直径)を小さくすることができるため、相対的にシャフト部273bの径も小さくすることができる。このため、シャフト貫通孔39の開口径は小さく抑えら、シャフト貫通孔39が開口することによるヨーク30Cの剛性への影響は殆どない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0111】
従動すぐばかさ歯車373は、図41に示すように、第3の実施の形態の従動すぐばかさ歯車273と基本的構成を同じくし、歯車部373aとシャフト部373bとを備え、シャフト部73bの一端部は、円盤部材271と嵌合する連結部73cを備える。
シャフト部373bは、従動すぐばかさ歯車273(図23参照)のシャフト部273bに比べて長く設定されている。この相違は、アクチュエータ10の筐体11における前後長(奥行)および左右長(幅)が異なることに起因する。このため、アクチュエータ10の筐体11の前後長(奥行)および左右長(幅)が同じである場合には、従動すぐばかさ歯車を1つの仕様に統一することができる。
また、連結部273cの縦断面形状は、円盤部材271に設けられた嵌合穴271cに対応した形状を呈しており、例えば縦断面略正方形を呈している。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0114】
下方支持部材375は、図39に示すように、歯車収容部375aと、軸心C4に沿った前後方向D3および後前方向D4に延在する第1支持部375bおよび第2支持部375cと、軸心C5に沿った左右方向D5および右左方向D6に延在する第3支持部375dおよび第4支持部375eと、固定部375fとを備える。
歯車収容部375aは、その略中央に、軸体Tと篏合する第1可動要素支持部材350(より具体的には、第1可動要素支持部材350を構成する駆動すぐばかさ歯車372の締結部372b)が回動するための貫通孔375gが開口し、その周囲には、駆動すぐばかさ歯車372と噛合する従動すぐばかさ歯車373の歯車部373aが収容される空間が形成されている。
第1支持部375bおよび第2支持部375cは、上方支持部材376とともに、従動すぐばかさ歯車373を挟持する部位であり、その上面に従動すぐばかさ歯車373のシャフト部373bが載置される溝375hが形成されている。また、第3支持部375dおよび第4支持部375eは、上方支持部材276ととともに、従動すぐばかさ歯車273を挟持する部位であり、その上面に従動すぐばかさ歯車273のシャフト部273bが載置される溝375iが形成されている。
これら溝375hおよび375iの縦断面形状は、シャフト部373bおよび273bの下半分の縦断面形状と相似形をなし、上方支持部材376に形成された溝376aおよび上方支持部材276に形成された溝276eが協働する(縦断面形状が半円の2つの溝が合わさる)ことで従動すぐばかさ歯車373および273のシャフト部373bおよび273bの嵌入孔を形成する。
なお、第1支持部375bおよび第2支持部375cは上方支持部材376と、第3支持部375dおよび第4支持部375eは上方支持部材276と、例えばビスを用いて結合する。このため、一対のビス挿入孔375jが溝375hまたは375iと平行な端面にそれぞれ設けられている。なお、スナップフィットを用いて上方支持部材376と結合する仕様としてもよい。
固定部375fは、例えばアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cにビス等を介して結合する部位であって、第3支持部375dおよび第4支持部375eの各端部から上方に向けて延在し、その頂部に筐体11の下面またはヨーク30Cの一端面と当接する面が形成され、さらにこの当接面の略中央にビス挿入孔375kが開口し、ビスによってアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cに固定される。なお、ビスに替えて、スナップフィットを用いてアクチュエータ10の筐体11またはヨーク30Cと結合するように構成してもよい。
なお、アクチュエータ10の筐体11の前後長(奥行)と左右長(幅)とが同じである場合には、第1支持部375bおよび第2支持部375cと、第3支持部375dおよび第4支持部375eとを同じ長さにすることができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
前記構成からなる下方支持部材375上方支持部材376および276を用いて軸心C4および軸心C5周りに軸支された2つの従動すぐばかさ歯車273(より具体的には、歯車部273aが左右方向D5と対向する位置に配設された1つの従動すぐばかさ歯車273と、歯車部273aが右左方向D6と対向する位置に配設されたもう1つの従動すぐばかさ歯車273)および2つの従動すぐばかさ歯車373(より具体的には、歯車部373aが前後方向D3と対向する位置に配設された1つの従動すぐばかさ歯車373と、歯車部373aが後前方向D4と対向する位置に配設されたもう1つの従動すぐばかさ歯車373)は、駆動すぐばかさ歯車372と噛合した状態で、図33ないし図36に示すように、ヨーク30Cの内側空間38に配設される。下方支持部材375は、前述したように、ビス等を用いてアクチュエータ10の筐体11、またはヨーク30Cに固定されている。
ヨーク30Cの左右側壁部32C、33Cからは、シャフト貫通孔39を通じて従動すぐばかさ歯車273の連結部273cが突出しヨーク30Cの開口部36、37からは、従動すぐばかさ歯車373の連結部373cが露出している。
これらヨーク30Cから突出しまたは露出する連結部273cおよび373cに、ビス等を用いて目盛342aおよび342cならびに目盛342bおよび342dが固設された2つの円盤部材271が連結される。第4の実施の形態では、図33および図35に示すように、ヨーク30Cの前方に開口する開口部36から露出する連結部373cとヨーク30Cの右側壁部33Cから突出する連結部273cとに円盤部材271がそれぞれ連結し、軸体Tの動きに連動して前面領域内および右側面領域内を回動するよう構成されている
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0119】
前記構成からなる第4の実施の形態に係る回動制御装置1Dおよびこれを含む流量制御装置100Dによれば、図33図35および図38に示すように、複数の方向(上下方向D2、前方向D3、右左方向D6)からこれら装置を目視したときのそれぞれの正投影面に含まれる領域(上面領域S2、前面領域S3、右側面領域S6)にそれぞれ開度指示表示部340aないし340dが配設されることになる。これにより、複数の方向から弁体22の開度状態を視認することができる。特に、上面領域S2にあっては、前周縁領域Q5および後周縁領域Q8に、それぞれ開度指示表示部340aおよび340bが配設されることになるため、高い視認性が確保される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】
また、開度指示表示部340aないし340dにおいては、いずれも可動要素である目盛342aないし342dが、軸体Tの回動角(弁体22の回動角)の3倍で回動し、または揺動することから、スケールの大きな視認性に優れた開度指示表示部とするこができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
前記回動方向変換機構M2および3の歯車比に起因したシャフト部273b、373bの小径化は、開度指示表示部340ならびに第1可動要素支持部材350および第2可動要素支持部材370から構成される表示ユニットの小型化を可能にする。また、レイアウトの自由度が増すことで、アクチュエータ10の筐体11から近距離の位置に開度指示表示部340を配設することも容易になる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
例えば、本発明の第1ないし第4の実施の形態のなかの、可動要素としての指針(指針41aないし41i、141aないし141e、241a、241b、241d、241e)および目盛(242c、242f、342aないし342d)と静止要素としての目盛(目盛42aないし42i、142aないし142e、242a、242b、242d、242e)および指針(241c、241f、341aないし341d)とを相互に入れ替えてもよい。
また、本発明の第3および第4の実施形態のなかの回動変換機構に用いたすぐばかさ歯車を、まがりばかさ歯車、ゼロールかさ歯車およびフェースギヤなどの異なる形態の歯車に変更してもよい。さらに、複数の部品(部材)を接続し、または連結する構造に関してはビスおよびスナップフィットに加え、他の既成の接続・連結方法を用いてもよい。
さらに、前記説明中の静止要素の固設(貼設または刻設等)の方法については、静止部位であるアクチュエータ10の筐体11およびヨーク30ならびに弁本体20に対して、シール等の貼設や刻印等の刻設、さらには、指針部材260のような別体部品を取付ける方法等、装置外側から目視できる位置に固定できる方法であれば何でもよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
1A、1B、1C、1D…回動制御装置、100A、100B、100C、100D…流量制御装置、10…アクチュエータ、11…アクチュエータの筐体、12…出力軸、20…弁本体、21…流路、22…弁体、23…弁本体の筐体、24…弁軸、30A、30B、30C…ヨーク、32A、33A、32B、33B、32C、33C…ヨークの左右側壁部、34、35…ヨークの表示窓、36、37…ヨークの開口部、38…ヨークの内側空間、40、140、240、340…開度指示表示部、41、141、241、341…指針、42、142、242、342…目盛、50、150、250、270、350、370…可動要素支持部材、54…柱状部、271…円盤部材、272…駆動すぐばかさ歯車、273…従動すぐばかさ歯車、275、375…下方支持部材、276、376…上方支持部材、T…軸体、M1、M2、M3…回動方向変換機構、D1…下上方向、D2…上下方向、D3…前後方向、D4…後前方向、D5…左右方向、D6…右左方向、S1…底面領域、S2…上面領域、S3…前面領域、S4…背面領域、S5…左側面領域、S6…右側面領域、Q1…底面領域S1の前周縁領域、Q2…底面領域S1の後周縁領域、Q3…底面領域S1の左周縁領域、Q4…底面領域S1の右周縁領域、Q5…上面領域S2の前周縁領域、Q6…上面領域S2の後周縁領域、Q7…上面領域S2の左周縁領域、Q8…上面領域S2の右周縁領域。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正の内容】
図29
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正の内容】
図36
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図39
【補正方法】変更
【補正の内容】
図39
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図46
【補正方法】変更
【補正の内容】
図46