特開2019-215414(P2019-215414A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ジャパンディスプレイの特許一覧
<>
  • 特開2019215414-表示装置 図000003
  • 特開2019215414-表示装置 図000004
  • 特開2019215414-表示装置 図000005
  • 特開2019215414-表示装置 図000006
  • 特開2019215414-表示装置 図000007
  • 特開2019215414-表示装置 図000008
  • 特開2019215414-表示装置 図000009
  • 特開2019215414-表示装置 図000010
  • 特開2019215414-表示装置 図000011
  • 特開2019215414-表示装置 図000012
  • 特開2019215414-表示装置 図000013
  • 特開2019215414-表示装置 図000014
  • 特開2019215414-表示装置 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-215414(P2019-215414A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20191122BHJP
   G02F 1/1339 20060101ALI20191122BHJP
【FI】
   G09F9/30 309
   G09F9/30 330
   G02F1/1339 505
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-111848(P2018-111848)
(22)【出願日】2018年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 眞澄
(72)【発明者】
【氏名】冨岡 安
(72)【発明者】
【氏名】川田 靖
【テーマコード(参考)】
2H189
5C094
【Fターム(参考)】
2H189CA11
2H189DA80
2H189DA82
2H189FA44
2H189FA81
5C094AA36
5C094AA37
5C094AA38
5C094BA27
5C094BA43
5C094DA06
5C094DA07
5C094DA12
5C094DB02
5C094FA04
5C094FB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】信頼性の向上が可能な表示装置を提供する。
【解決手段】画像を表示する表示領域DA、及び、前記表示領域DAを囲む非表示領域NDA、前記非表示領域NDAと重畳する位置にある折り曲げ領域BAを有する表示パネルであって、前記表示パネルは、前記表示領域DAに位置する画素電極を備える第1基板SUB1と、前記第1基板SUB1と対向する第2基板SUB2と、前記非表示領域NDAに位置し、前記第1基板SUB1と前記第2基板SUBとを貼り合せるシール材SEと、を有し、前記折り曲げ領域BAは、前記シール材SEと重畳し、前記折り曲げ領域BAにおいて、前記シール材SEと前記第1基板SUB1及び前記第2基板SUB2の一方との間には、第1間隙GP1が位置している、表示装置。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示領域、及び、前記表示領域を囲む非表示領域、前記非表示領域と重畳する位置にある折り曲げ領域を有する表示パネルであって、
前記表示パネルは、
前記表示領域に位置する画素電極を備える第1基板と、
前記第1基板と対向する第2基板と、
前記非表示領域に位置し、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合せるシール材と、を有し、
前記折り曲げ領域は、前記シール材と重畳し、
前記折り曲げ領域において、前記シール材と前記第1基板及び前記第2基板の一方との間には、第1間隙が位置している、表示装置。
【請求項2】
前記第1基板は、前記第2基板側に第1面を有し、
前記折り曲げ領域において、前記シール材と前記第1面との間に前記第1間隙が位置する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1面は、前記折り曲げ領域においてフッ素を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2基板は、前記第1基板側に第2面を有し、
前記折り曲げ領域において、前記シール材と前記第2面との間に前記第1間隙が位置する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2面は、前記折り曲げ領域においてフッ素を含む、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1基板は、前記第2基板側に第1面を有し、
前記第2基板は、前記第1基板側に第2面を有し、
前記シール材と前記第1面との間に前記第1間隙が位置し、
前記シール材と前記第2面との間に第2間隙が位置する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1面及び前記第2面は、前記折り曲げ領域においてフッ素を含む、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1基板は、外部回路と接続するパッドを有しており、
前記パッドは、前記第1基板の実装部に位置しており、
前記実装部は、前記第2基板と対向していない、請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、例えば、第1基板と第2基板とがシール材によって接着されることで構成されている。例えば、第2基板が外側に向くように表示パネルが湾曲し、第1基板の端面にクラック成長抑制膜が配置される技術が知られている。クラック成長抑制膜によって、第1基板の端面に形成されたクラックへの水分の浸透、及び、クラックの成長を抑制することができ、曲面状の表示パネルの破損を抑制することができる。
また、第2基板が、熱膨張係数の低い硬質材料により形成された非平面状の硬質部と、その少なくとも一面側に熱膨張係数の高い軟質材料により形成された軟質部と、を備える技術が知られている。この技術により、熱膨張や折り曲げ等により表示パネルに変形が生じたとしても、液晶層の間隔の均一性を保つことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−258324号公報
【特許文献2】特開2010−14962号公報
【特許文献3】特開2000−122039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的は、信頼性の向上が可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態によれば、画像を表示する表示領域、及び、前記表示領域を囲む非表示領域、前記非表示領域と重畳する位置にある折り曲げ領域を有する表示パネルであって、前記表示パネルは、前記表示領域に位置する画素電極を備える第1基板と、前記第1基板と対向する第2基板と、前記非表示領域に位置し、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合せるシール材と、を有し、前記折り曲げ領域は、前記シール材と重畳し、前記折り曲げ領域において、前記シール材と前記第1基板及び前記第2基板の一方との間には、第1間隙が位置している、表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本実施形態の表示装置の構成及び等価回路を示す図である。
図2図2は、図1に示した表示パネルの表示領域を示す断面図である。
図3図3は、図1に示したA−B線に沿った表示パネルの断面図である。
図4図4は、図3に示した表示パネルの折り曲げ領域が折り曲げられた状態を示す断面図である。
図5図5は、本実施形態の表示パネルの第1変形例を示す断面図である。
図6図6は、本実施形態の表示パネルの第2変形例を示す断面図である。
図7図7は、本実施形態の表示パネルの第3変形例を示す断面図である。
図8図8は、図7に示した第3変形例の平面図である。
図9図9は、本実施形態の表示パネルの第4変形例を示す断面図である。
図10図10は、図9に示した第4変形例の平面図である。
図11図11は、本実施形態の表示パネルの第5変形例を示す断面図である。
図12図12は、本実施形態の表示パネルの第6変形例を示す断面図である。
図13図13は、図12に示した表示パネルの折り曲げ領域が折り曲げられた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0008】
まず、本実施形態に係る表示装置DSPについて詳細に説明する。本実施形態においては、表示装置DSPとして液晶表示装置を開示するが、表示装置DSPは、後述するように有機エレクトロルミネッセンス表示装置であっても良い。
【0009】
図1は、本実施形態の表示装置DSPの構成及び等価回路を示す図である。
一例では、第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第1方向X及び第2方向Yは、表示装置DSPを構成する基板の主面と平行な方向に相当し、第3方向Zは、表示装置DSPの厚さ方向に相当する。本明細書において、第3方向Zを示す矢印の先端に向かう方向を上方(あるいは、単に上)と称し、矢印の先端から逆に向かう方向を下方(あるいは、単に下)と称する。
【0010】
表示装置DSPは、表示パネルPNLと、ICチップ1と、フレキシブルプリント回路基板2と、を備えている。
【0011】
表示パネルPNLは、液晶表示パネルであり、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、シール材SEと、液晶層LCと、信号線Sと、走査線Gと、スイッチング素子SWと、画素電極PEと、共通電極CEなどを備えている。また、表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAを囲む非表示領域NDAと、を備えている。なお、表示パネルPNL、表示領域DA、及び、非表示領域NDAは、図示した例では矩形状に形成されているが、角が丸みを帯びた形状や円形、多角形状であっても良い。
【0012】
第2基板SUB2は、第1基板SUB1と対向している。第1基板SUB1は、第2基板SUB2よりも第2方向Yに延出した実装部MAを有している。シール材SEは、非表示領域NDAに位置し、第1基板SUB1と第2基板SUB2とを接着している。図1において、シール材SEが配置された領域は右上がり斜線で示されている。表示領域DAは、シール材SEによって囲まれた内側に位置している。表示領域DAは、第1方向X及び第2方向Yにマトリクス状に配置された複数の画素PXを備えている。
【0013】
上記した信号線S、走査線G、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、液晶層LCは、表示領域DAに位置している。信号線Sは第2方向Yに沿って延出し、走査線Gは第1方向Xに沿って延出している。スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、走査線G及び信号線Sと電気的に接続されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEの各々は、共通電極CEと対向し、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界によって液晶層LCを駆動している。保持容量CSは、例えば、共通電極CEと同電位の電極、及び、画素電極PEと同電位の電極の間に形成される。
【0014】
フレキシブルプリント回路基板2は、実装部MAに実装されている。ICチップ1は、フレキシブルプリント回路基板2に実装されている。ICチップ1は、実装部MAに実装されても良い。
【0015】
表示パネルPNLは、第1方向Xに延出する第1辺E1及び第2辺E2と、第2方向Yに延出する第3辺E3及び第4辺E4と、を有している。第1辺E1は、表示領域DAを介して第2辺E2と対向している。第3辺E3は、表示領域DAを介して第4辺E4と対向している。第2基板SUB2は、第1方向Xに延出する第5辺E5を有している。実装部MAは、第1辺E1と第5辺E5との間に位置している。
【0016】
シール材SEは、第1辺E1に沿った第1部分SE1と、第2辺E2に沿った第2部分SE2と、第3辺E3に沿った第3部分SE3と、第4辺E4に沿った第4部分SE4と、を有している。第1部分SE1は、第2方向Yに幅W1を有している。第2部分SE2は、第2方向Yに幅W2を有している。幅W1は、幅W2より大きい。なお、第3部分SE3及び第4部分SE4は、第2部分SE2と同等の幅W2を有していても良い。
【0017】
本実施形態の表示パネルPNLは、第1基板SUB1の背面側からの光を選択的に透過させることで画像を表示する透過表示機能を備えた透過型、第2基板SUB2の前面側からの光を選択的に反射させることで画像を表示する反射表示機能を備えた反射型、あるいは、透過表示機能及び反射表示機能を備えた半透過型のいずれであってもよい。
【0018】
また、表示パネルPNLの詳細な構成について、ここでは説明を省略するが、表示パネルPNLは、基板主面に沿った横電界を利用する表示モード、基板主面の法線に沿った縦電界を利用する表示モード、基板主面に対して斜め方向に傾斜した傾斜電界を利用する表示モード、さらには、上記の横電界、縦電界、及び、傾斜電界を適宜組み合わせて利用する表示モードに対応したいずれの構成を備えていてもよい。ここでの基板主面とは、第1方向X及び第2方向Yで規定されるX−Y平面と平行な面である。
【0019】
また、本実施形態の表示パネルPNLは、フレキシブルな基板によって構成されており折り曲げることが可能である。すなわち、非表示領域NDAにおいて表示パネルPNLを折り曲げることで、表示装置DSPの額縁を小さくすることができる。図示した例では、表示パネルPNLは、実装部MA側の非表示領域NDAにおいて折り曲げ領域BAを有している。折り曲げ領域BAは、シール材SEと重なり、第1方向Xに延出している。つまり、図示した表示パネルPNLにおいては、第1辺E1が表示領域DAの下側に位置するように、折り曲げ領域BAが折り曲げられる。
【0020】
なお、本実施形態においては、表示パネルPNLの第1辺E1側が折り曲げられる例を示しているが、これに限定されない。第1辺E1、第2辺E2、第3辺E3、第4辺E4のうち、4辺側すべてが折り曲げられていても良いし、何れか1辺、又は、2辺、又は、3辺側が折り曲げられていても良い。
【0021】
図2は、図1に示した表示パネルPNLの表示領域DAを示す断面図である。図示した例は、表示パネルPNLに、横電界を利用する表示モードの一つであるFFS(Fringe Field Switching)モードが適用された例に相当する。
【0022】
第1基板SUB1は、絶縁基板10、絶縁膜11乃至13、信号線S、共通電極CE、金属配線ML、画素電極PE、第1配向膜AL1などを備えている。なお、ここでは、スイッチング素子や走査線、これらの間に介在する各種絶縁膜等の図示を省略している。
【0023】
絶縁基板10は、例えば、可撓性の樹脂基板であり光透過性を有している。絶縁基板10は、例えば、ポリイミドを用いて形成されている。絶縁膜11は、絶縁基板10の上に位置している。信号線Sは、絶縁膜11の上に位置し、絶縁膜12によって覆われている。絶縁膜12は、絶縁膜11の上にも位置している。
【0024】
共通電極CEは、絶縁膜12の上に位置し、絶縁膜13によって覆われている。共通電極CEは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明な導電材料によって形成された透明電極である。金属配線MLは、共通電極CEの上に位置し、共通電極CEに接している。また、金属配線MLは、信号線Sの直上に位置している。なお、金属配線MLは、共通電極CEと絶縁膜12との間に位置していても良い。絶縁膜13は、金属配線MLも覆っている。画素電極PEは、絶縁膜13の上に位置し、第1配向膜AL1によって覆われている。また、画素電極PEは、共通電極CEと対向する位置にスリットSLを有している。画素電極PEは、ITOやIZOなどの透明な導電材料によって形成された透明電極である。第1配向膜AL1は、絶縁膜13の上にも位置している。
【0025】
絶縁膜11及び13は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの無機絶縁材料によって形成された無機絶縁膜であり、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。絶縁膜12は、例えば、アクリル樹脂などの有機絶縁材料によって形成された有機絶縁膜である。
【0026】
第2基板SUB2は、絶縁基板20、バリア膜BR、遮光層BM、カラーフィルタCF、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2などを備えている。
【0027】
絶縁基板20は、絶縁基板10と同様に、例えば、可撓性の樹脂基板であり光透過性を有している。絶縁基板20は、例えば、ポリイミドを用いて形成されている。バリア膜BRは、絶縁基板20の下に位置している。バリア膜BRは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの無機絶縁材料によって形成された無機絶縁膜である。バリア膜BRは、表示パネルPNLの上方からカラーフィルタCF及び遮光層BMに水分やガスが侵入するのを抑制する。
【0028】
遮光層BM及びカラーフィルタCFは、バリア膜BRの下に位置している。遮光層BMは、各画素を区画し、信号線Sの直上に位置している。カラーフィルタCFは、画素電極PEと対向する位置に配置され、その一部が遮光層BMに重なっている。カラーフィルタCFは、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、青色カラーフィルタなどを含む。オーバーコート層OCは、カラーフィルタCFを覆っている。オーバーコート層OCは、透明な樹脂によって形成されている。第2配向膜AL2は、オーバーコート層OCを覆っている。第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2は、例えば、水平配向性を呈する材料によって形成されている。
【0029】
上述した第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2が対向するように配置されている。第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、所定のセルギャップが形成された状態でシール材によって接着されている。液晶層LCは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間のセルギャップにおいてシール材によって囲まれた内側に保持されている。液晶層LCは、液晶分子LMを備えている。液晶層LCは、ポジ型(誘電率異方性が正)の液晶材料、あるいは、ネガ型(誘電率異方性が負)の液晶材料によって構成されている。偏光板PL1は、表示パネルPNLの下に位置し表示領域DAに重なっている。偏光板PL1は、粘着層GL1によって絶縁基板10に接着されている。偏光板PL2は、表示パネルPNLの上に位置し表示領域DAに重なっている。偏光板PL2は、粘着層GL2によって絶縁基板20に接着されている。
【0030】
このような表示パネルPNLにおいては、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されていないオフ状態において、液晶分子LMは、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2の間で所定の方向に初期配向している。このようなオフ状態では、表示パネルPNLの背面側に配置された照明装置BLから表示パネルPNLに向けて照射された光は、偏光板PL1及びPL2によって吸収され、暗表示となる。一方、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されたオン状態においては、液晶分子LMは、電界により初期配向方向とは異なる方向に配向し、その配向方向は電界によって制御される。このようなオン状態では、照明装置BLからの光の一部は、偏光板PL1及びPL2を透過し、明表示となる。
【0031】
図3は、図1に示したA−B線に沿った表示パネルPNLの断面図である。図3においては、本実施形態の主要な構成のみを示し、その他の部材の図示を省略する。
【0032】
偏光板PL1は、折り曲げ領域BAには配置されていない。偏光板PL1は、第1部分PL11及び第2部分PL12を有している。第1部分PL11は、表示領域DAと重なり、第2部分PL12は、非表示領域NDAと重なっている。また、第2部分PL12は、フレキシブルプリント回路基板2と重なっている。折り曲げ領域BAは、第1部分PL11と第2部分PL12との間に位置している。
【0033】
第1基板SUB1は、折り曲げ領域BAにおいて絶縁膜14を備えている。絶縁膜14は、例えば、アクリル樹脂などの有機絶縁材料によって形成された有機絶縁膜である。すなわち、表示領域DAと比べて折り曲げ領域BAには有機絶縁膜が1層多く配置されていても良い。また、第1基板SUB1は、非表示領域NDAにおいて周辺配線WRを備えている。周辺配線WRは、折り曲げ領域BAにおいて、絶縁膜14の上に位置し、絶縁膜12によって覆われている。周辺配線WRは、信号線又は走査線と同層に位置していても良い。折り曲げ領域BAが折り曲げられる際に周辺配線WRが断線するのを抑制するために、図2に示した絶縁膜11及び13などの無機絶縁膜は折り曲げ領域BAに配置されないことが望ましい。
【0034】
第1基板SUB1は、絶縁膜12の上に位置するパッドPDを備えている。パッドPDは、絶縁膜12に形成されたコンタクトホールCHを介して周辺配線WRと電気的に接続されている。表示パネルPNL及びフレキシブルプリント回路基板2は、異方性導電膜100を介して互いに電気的に接続されると共に接着されている。異方性導電膜100は、パッドPDに接している。異方性導電膜100は、接着剤中に分散された導電粒子を含んでいる。
【0035】
本実施形態においては、バリア膜BRは、折り曲げ領域BAに位置している。また、図示した例では、遮光層BM、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2も、折り曲げ領域BAに位置している。なお、図示した例では、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2は、第2基板SUB2の第5辺E5と重なる位置まで延出しているが、第5辺E5よりも表示領域DA側で堰き止められていても良い。
【0036】
シール材SEは、折り曲げ領域BAと重なる位置に配置されている。第1基板SUB1は、シール材SE側に第1面SF1を有している。第2基板SUB2は、シール材SE側に第2面SF2を有している。図示した例では、第2面SF2は、折り曲げ領域BAと重なる領域60においてシール材SEをはじく処理が施されている。そのため、シール材SEは、領域60の第2面SF2に対して接着力を有していない。例えば、シール材SEをはじく処理としてはフッ素処理が用いられる。そのため、第2面SF2は、領域60においてフッ素系の材料を含んでいる。第2面SF2がシール材SEをはじくため、領域60においてシール材SEと第2面SF2との間に間隙GP1が形成されている。なお、図示した例では、領域60の第2方向Yの幅は、折り曲げ領域BAの第2方向Yの幅より大きく、領域60が折り曲げ領域BAの全領域を含むように形成されている。領域60の第2方向Yの幅は、折り曲げ領域BAの第2方向Yの幅と同等であってもよい。
【0037】
図4は、図3に示した表示パネルPNLの折り曲げ領域BAが折り曲げられた状態を示す断面図である。表示装置DSPは、さらに、保持部材50、接着層51、接着層52等を備えている。
【0038】
表示パネルPNLは、表示領域DAとフレキシブルプリント回路基板2とが対向するように折り曲げ領域BAにおいて折り曲げられている。また、偏光板PL1の第1部分PL11は、第2部分PL12と第3方向Zにおいて対向している。
【0039】
保持部材50は、X−Y平面に平行な平板状の平板部501と、折り曲げ領域BAの内側まで延出した突出部502と、を備えている。平板部501は、第1部分PL11と第2部分PL12との間に位置している。接着層51は、第1部分PL11と保持部材50との間に配置され、両者を接着している。また、接着層52は、第2部分PL12と保持部材50との間に配置され、両者を接着している。接着層51及び52は、例えば、両面テープである。突出部502は、平板部501と折り曲げ領域BAとの間に位置している。平板部501及び突出部502は、例えば、同一材料によって一体で形成されている。突出部502は、折り曲げ領域BAに接する曲面CSFを有している。折り曲げ領域BAは、曲面CSFに沿って折り曲げられている。つまり、折り曲げ領域BAの曲率半径は、突出部502によって規定される。なお、折り曲げ領域BAの内側において、突出部502が配置されていなくても良い。また、保持部材50は、照明装置BLであっても良いし、接着層51及び52を一体形成した両面テープであっても良い。
【0040】
図示したように、シール材SEと第2基板SUB2との間に間隙GP1が形成されているが、シール材SEは、折り曲げ領域BAにおいて第2基板SUB2に接していても良い。その場合にも、上述したように、折り曲げ領域BAにおいてシール材SEは、第2基板SUB2に対して接着力を有さない。
【0041】
ここで、表示パネルPNLは、折り曲げ領域BAの内側の面SF11と、折り曲げ領域BAの外側の面SF12と、を有している。折り曲げ領域BAにおいては、表示パネルPNLに引張応力と圧縮応力が発生する。引張応力は、面SF12で最大となり、圧縮応力は、面SF11で最大となる。バリア膜BRは、無機絶縁膜等の脆性材料によって形成されているため、引張応力あるいは圧縮応力が加わると割れを生じる恐れがある。また、バリア膜BRの割れが時間経過により周辺配線WRへ進行し、周辺配線WRを断線させる恐れがある。
【0042】
本実施形態によれば、折り曲げ領域BAにおいて、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に間隙GP1が形成されている。より具体的には、表示パネルPNLは、バリア膜BRと周辺配線WRとの間に間隙GP1を有している。そのため、折り曲げ領域BAの折り曲げによってバリア膜BRが割れたとしても、割れがバリア膜BRから周辺配線WRへ進行するのを間隙GP1によって抑制することができる。よって、周辺配線WRの断線を抑制することができる。したがって、表示装置の信頼性を向上することができる。
【0043】
図5は、本実施形態の表示パネルPNLの第1変形例を示す断面図である。図5に示す構成は、図3に示した構成と比較して、間隙GP2がシール材SEと第1面SF1との間に位置している点で相違している。
図示した例では、第1面SF1は、領域60においてシール材SEをはじく処理が施されている。そのため、シール材SEは、領域60の第1面SF1に対して接着力を有していない。例えば、シール材SEをはじく処理としてはフッ素処理が用いられる。そのため、第1面SF1は、領域60においてフッ素系の材料を含んでいる。
【0044】
折り曲げ領域BAが折り曲げられた際に、シール材SEは、折り曲げ領域BAにおいて第1基板SUB1に接していても良い。その場合にも、折り曲げ領域BAにおいてシール材SEは、第1基板SUB1に対して接着力を有さない。
このような実施例においても上記したのと同様の効果を得ることができる。
【0045】
図6は、本実施形態の表示パネルPNLの第2変形例を示す断面図である。図6に示す構成は、図3に示した構成と比較して、間隙GP1及びGP2の両方が第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に位置している点で相違している。
図示した例では、第1面SF1及び第2面SF2は、領域60においてシール材SEをはじく処理が施されている。そのため、シール材SEは、領域60の第1面SF1及び第2面SF2に対して接着力を有していない。例えば、シール材SEをはじく処理としてはフッ素処理が用いられる。そのため、第1面SF1及び第2面SF2は、領域60においてフッ素系の材料を含んでいる。
【0046】
折り曲げ領域BAが折り曲げられた際に、シール材SEは、折り曲げ領域BAにおいて第1基板SUB1及び第2基板SUB2に接していても良い。その場合にも、折り曲げ領域BAにおいてシール材SEは、第1基板SUB1及び第2基板SUB2に対して接着力を有さない。
このような実施例においても上記したのと同様の効果を得ることができる。
【0047】
図7は、本実施形態の表示パネルPNLの第3変形例を示す断面図である。図7に示す構成は、図3に示した構成と比較して、シール材SEが折り曲げ領域BAにおいてスリットSLを有している点で相違している。
スリットSLは、シール材SEを第1基板SUB1から第2基板SUB2まで貫通している。すなわち、スリットSLは、折り曲げ領域BAにおいて、バリア膜BRと周辺配線WRとの間に形成されている。表示パネルPNLにおいて、スリットSLが形成されている部分は、シール材SEが配置されている部分と比べて、剛性が小さく曲がりやすい。そのため、バリア膜BRは、シール材SEと重なる部分よりもスリットSLと重なる位置において優先的にクラックが発生しやすい。つまり、折り曲げ領域BAの折り曲げによってバリア膜BRが割れたとしても、割れが生じるのはスリットSLと重なる部分であるため、割れがバリア膜BRから周辺配線WRへ進行するのをスリットSLによって抑制することができる。よって、周辺配線WRの断線を抑制することができる。
このような実施例においても上記したのと同様の効果を得ることができる。
【0048】
図8は、図7に示した第3変形例の平面図である。
スリットSLは、シール材SEの第1部分SE1に形成されている。スリットSLは、表示パネルPNLの第3辺E3から第4辺E4まで第1方向Xに延出している。スリットSLは、第1方向Xに延出した端部EG1及びEG2を有している。図示した例では、端部EG1及びEG2は、折り曲げ領域BAの外側に位置しているが、少なくとも一方が折り曲げ領域BA内に位置していても良い。また、図示した例では、スリットSLの第2方向Yの幅は、折り曲げ領域BAの第2方向Yの幅より大きいが、スリットSLの第2方向Yの幅は、折り曲げ領域BAの第2方向Yの幅より小さくても良い。
【0049】
図9は、本実施形態の表示パネルPNLの第4変形例を示す断面図である。図9に示す構成は、図7に示した構成と比較して、シール材SEが折り曲げ領域BAにおいて5つのスリットSL1乃至SL5を有している点で相違している。
スリットSL1乃至SL5は、シール材SEを第1基板SUB1から第2基板SUB2まで貫通している。すなわち、スリットSL1乃至SL5は、折り曲げ領域BAにおいて、バリア膜BRと周辺配線WRとの間に形成されている。図7に示したのと同様に、バリア膜BRは、シール材SEと重なる部分よりもスリットSL1乃至SL5と重なる位置において優先的にクラックが発生しやすい。つまり、折り曲げ領域BAの折り曲げによってバリア膜BRが割れたとしても、割れが生じるのはスリットSL1乃至SL5と重なる部分であるため、割れがバリア膜BRから周辺配線WRへ進行するのをスリットSL1乃至SL5によって抑制することができる。よって、周辺配線WRの断線を抑制することができる。
このような実施例においても上記したのと同様の効果を得ることができる。
【0050】
図10は、図9に示した第4変形例の平面図である。
スリットSL1乃至SL5は、シール材SEの第1部分SE1に形成されている。スリットSL1乃至SL5は、表示パネルPNLの第3辺E3から第4辺E4まで第1方向Xに延出し、第2方向Yに並んでいる。
【0051】
図11は、本実施形態の表示パネルPNLの第5変形例を示す断面図である。図11に示す構成は、図7に示した構成と比較して、シール材SEが折り曲げ領域BAにおいて3つのスリットSL1乃至SL3を有している点で相違している。
図7においては1つのスリットSL、図9においては5つのスリットSL1乃至SL5、図11においては3つのスリットSL1乃至SL3が形成されている例を示したが、スリットの数はこれに限定されない。スリットは、2つ、4つでも良いし、6つ以上であっても良い。
このような実施例においても上記したのと同様の効果を得ることができる。
【0052】
図12は、本実施形態の表示パネルPNLの第6変形例を示す断面図である。図12に示す構成は、図7に示した構成と比較して、シール材SEが折り曲げ領域BAにおいて未硬化部USEを有している点で相違している。
すなわち、シール材SEをUV照射によって硬化する工程において、折り曲げ領域BAをマスキングし、未硬化部USEを形成する。未硬化部USEは、図示した例では、領域60に形成されており、第1面SF1及び第2面SF2に接している。そして、折り曲げ領域BAを折り曲げた後に、未硬化部USEを硬化する。このような工程で形成された表示パネルPNLによれば、バリア膜BRに割れが生じたとしても、割れがシール材SEを伝わって周辺配線WRまで進行するのを抑制することができる。よって、周辺配線WRの断線を抑制することができる。なお、例えば、バリア膜BRに生じた割れに未硬化部USEが入り込む場合がある。また、折り曲げた後に、未硬化部USEを硬化しなくても良い。例えば、折り曲げた後に、第3辺E3及び第4辺E4に対応する位置のみ硬化しても良い。つまり、枠状にシール材SEが硬化し、その内部は未硬化部USEを有していても良い。
【0053】
図13は、図12に示した表示パネルPNLの折り曲げ領域BAが折り曲げられた状態を示す断面図である。
【0054】
表示パネルPNLは、図4と同様に、表示領域DAとフレキシブルプリント回路基板2とが対向するように折り曲げ領域BAにおいて折り曲げられている。また、偏光板PL1の第1部分PL11は、第2部分PL12と第3方向Zにおいて対向している。
【0055】
図示したように、シール材SEが未硬化部USEを有する状態で表示パネルPNLを折り曲げるため、折り曲げの頂部において、シール材SEの厚みが変化している。これは、未硬化のシール材SEが、折り曲げの際に折り曲げの頂部において押し出されるからである。そのため、折り曲げ領域BAの頂点における第1基板SUB1と第2基板SUB2との間の間隔は、表示領域DAにおける第1基板SUB1と第2基板SUB2との間の間隔よりも狭くなっている。
【0056】
ここで、表示パネルPNLは、折り曲げ領域BAの内側の面SF11と、折り曲げ領域BAの外側の面SF12と、を有している。折り曲げ領域BAにおいては、表示パネルPNLに引張応力と圧縮応力が発生する。引張応力は、面SF12で最大となり、圧縮応力は、面SF11で最大となる。バリア膜BRは、無機絶縁膜等の脆性材料によって形成されているため、引張応力あるいは圧縮応力が加わると割れを生じる恐れがある。また、バリア膜BRの割れが時間経過により周辺配線WRへ進行し、周辺配線WRを断線させる恐れがある。
【0057】
本実施形態によれば、シール材SEが未硬化の時に、表示パネルPNLを折り曲げ領域BAにおいて折り曲げている。そのため、折り曲げ領域BAの折り曲げによってバリア膜BRが割れたとしても、割れの衝撃はシール材SEの未硬化部USEによって吸収され、割れがバリア膜BRから周辺配線WRへ進行するのを抑制することができる。よって、周辺配線WRの断線を抑制することができる。したがって、表示装置の信頼性を向上することができる。
このような実施例においても上記したのと同様の効果を得ることができる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、信頼性の向上が可能な表示装置を得ることができる。
【0059】
なお、上記した実施形態においては、表示装置が液晶表示装置である場合を示したが、表示装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置であっても良い。その場合、有機エレクトロルミネッセンス表示装置も、上記した表示装置と同様にカラーフィルタ及びバリア膜を有している。
【0060】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
DSP…表示装置、DA…表示領域、NDA…非表示領域、BA…折り曲げ領域、
PNL…表示パネル、WR…周辺配線、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、
BR…バリア膜、SE…シール材、GP1、GP2…間隙、
SF1…第1面、SF2…第2面、SL…スリット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13