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特開2019-215682プラント監視装置及びポイント名表示処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-215682(P2019-215682A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】プラント監視装置及びポイント名表示処理方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20191122BHJP
【FI】
   G05B23/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-112282(P2018-112282)
(22)【出願日】2018年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】特許業務法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】菱田 健
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223BA01
3C223CC01
3C223DD01
3C223EA01
3C223EA09
3C223EB01
3C223EB02
3C223EB03
3C223EB07
3C223FF12
3C223FF13
3C223GG01
3C223HH02
3C223HH08
3C223HH29
(57)【要約】
【課題】オペレータによるポイント名入力の効率化を図るプラント監視装置及びポイント名表示処理方法を提供すること。
【解決手段】表示装置に表示された呼び出し欄のポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、記憶部における監視ポイントのポイント名の中から、ポイント入力欄の文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名を抽出する。また、抽出したポイント名を、ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄に表示させる。そして、ダウンリスト欄に表示させたポイント名のうちの1つが選定されたとき、選定されたポイント名をポイント入力欄に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の監視ポイントが設定されたプラントを監視するプラント監視装置であって、
複数の前記監視ポイントの各々に割り当てられたポイント名の入力用のポイント入力欄を備えた呼び出し欄を表示する表示装置と、
複数の前記監視ポイントの各々の前記ポイント名を記憶する記憶部と、
前記ポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、前記記憶部内の前記ポイント名の中から、前記ポイント入力欄の文字又は文字列と同じものを先頭側にもつ前記ポイント名を抽出し、抽出した前記ポイント名を、前記表示装置の前記ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄に表示させる入出力処理部と、を有し、
前記入出力処理部は、
前記ダウンリスト欄に表示させた前記ポイント名のうちの1つが選定されたとき、選定された前記ポイント名を前記ポイント入力欄に表示させるものである、プラント監視装置。
【請求項2】
前記記憶部には、
複数の前記ポイント名と、複数の前記ポイント名のそれぞれの表示形態とが関連づけられた呼び出しポイントリストが記憶されており、
前記入出力処理部は、
抽出した前記ポイント名を、前記呼び出しポイントリストにおいて関連づけられた前記表示形態で前記ダウンリスト欄に表示させるものである、請求項1に記載のプラント監視装置。
【請求項3】
前記呼び出しポイントリストでは、前記表示形態として表示色又は背景色が設定されている、請求項2に記載のプラント監視装置。
【請求項4】
前記監視ポイントには、複数のポイントタイプがあり、
前記呼び出しポイントリストでは、複数の前記ポイント名に対し、ポイントタイプ毎に異なる前記表示形態が設定されている、請求項2又は3に記載のプラント監視装置。
【請求項5】
前記入出力処理部は、
前記呼び出しポイントリストから、過去に呼び出された履歴を有する前記ポイント名を抽出するものである、請求項2〜4の何れか一項に記載のプラント監視装置。
【請求項6】
前記入出力処理部は、
前記ダウンリスト欄上の1つの前記ポイント名が指定されたとき、指定された前記ポイント名に対応するディスクリプタ情報を前記表示装置に表示させるものである、請求項1〜5の何れか一項に記載のプラント監視装置。
【請求項7】
前記プラントには、少なくとも1つの前記監視ポイントを含む複数の管理エリアが設定されており、
前記記憶部には、
複数のオペレータのそれぞれに対し、少なくとも1つの管理エリアが管理対象として対応づけられており、
前記入出力処理部は、
複数のオペレータを識別する機能を有すると共に、
抽出した前記ポイント名のうち、識別したオペレータに対応づけられた管理エリア外の前記監視ポイントの前記ポイント名は、他の前記ポイント名よりも薄く表示させるものである、請求項1〜6の何れか一項に記載のプラント監視装置。
【請求項8】
プラントに設定された複数の監視ポイントの各々に割り当てられたポイント名の入力用のポイント入力欄を備えた呼び出し欄を表示装置に表示させ、
前記ポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、記憶部に記憶されている前記ポイント名の中から、前記ポイント入力欄の文字又は文字列と同じものを先頭側にもつ前記ポイント名を抽出し、
抽出した前記ポイント名を、前記表示装置の前記ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄に表示させ、
前記ダウンリスト欄に表示させた前記ポイント名のうちの1つが選定されたとき、選定された前記ポイント名を前記ポイント入力欄に表示させる、ポイント名表示処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラントを監視するプラント監視装置及びポイント名表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の機器及び装置を含む各種プラントには、保守等のための監視対象となる監視ポイントが多く設定されている。各監視ポイントについての詳細な情報は、プラント監視装置によって管理される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
プラント監視装置は、プラントを構成する複数の機器等を模式的に示す系統図を表示することができる。そして、プラント監視装置には、系統図において、監視ポイントに対応する図形などにカーソルがのった状態でマウスがクリックされたときに、監視ポイントの詳細な情報を含むポイント詳細画面を表示させるものがある。
【0004】
また、プラント監視装置は、監視ポイント毎に設定されたポイント名がオペレータにより入力され、画面遷移が指示されたときに、入力されたポイント名に対応するポイント詳細画面を表示することもできる。これにより、オペレータは、系統図の表示を経由することなく、所望の監視ポイントに応じたポイント詳細画面を表示させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−242379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポイント名は、一定の長さを有する文字列であるため、オペレータによるポイント名の入力ミス及び手戻りが発生することがある。また、プラントによっては、ポイント名が非常に長い文字列になることもあり、オペレータがポイント名の入力に手間取るケースも増えている。加えて、プラントの大型化及び複雑化などに伴い、プラントを構成する機器等の数が増加しているため、ポイント名の文字列は長くなる傾向にある。そのため、オペレータによるポイント名入力の手間を低減し、入力ミス及び手戻りの発生を抑制するプラント監視装置が望まれている。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、オペレータによるポイント名入力の効率化を図るプラント監視装置及びポイント名表示処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るプラント監視装置は、複数の監視ポイントが設定されたプラントを監視するプラント監視装置であって、複数の監視ポイントの各々に割り当てられたポイント名の入力用のポイント入力欄を備えた呼び出し欄を表示する表示装置と、複数の監視ポイントの各々のポイント名を記憶する記憶部と、ポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、記憶部内のポイント名の中から、ポイント入力欄の文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名を抽出し、抽出したポイント名を、表示装置のポイント入力欄に対応するダウンリスト欄に表示させる入出力処理部と、を有し、入出力処理部は、ダウンリスト欄に表示させたポイント名のうちの1つが選定されたとき、選定されたポイント名をポイント入力欄に表示させるものである。
【0009】
本発明に係るポイント名表示処理方法は、プラントに設定された複数の監視ポイントの各々に割り当てられたポイント名の入力用のポイント入力欄を備えた呼び出し欄を表示装置に表示させ、ポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、記憶部に記憶されているポイント名の中から、ポイント入力欄の文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名を抽出し、抽出したポイント名を、表示装置のポイント入力欄に対応するダウンリスト欄に表示させ、ダウンリスト欄に表示させたポイント名のうちの1つが選定されたとき、選定されたポイント名をポイント入力欄に表示させるようになっている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、先頭側の文字又は文字列がポイント入力欄の文字又は文字列と一致するポイント名を抽出してダウンリスト欄に表示させる。そして、ダウンリスト欄において選定されたポイント名をポイント入力欄に表示させる。よって、ポイント名を構成する文字列全体を入力させる必要がなくなるため、オペレータによるポイント名入力の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係るプラント監視装置の構成例を示すブロック図である。
図2図1の制御装置がファイル記憶装置内の各ファイルを用いて呼び出しポイントリストを作成する様子を示す説明図である。
図3図1のファイル記憶装置に記憶されているファイルについての情報を示す表である。
図4図1の表示装置に、呼び出しボタンが表示された例を示す説明図である。
図5図1の表示装置に、ポイント入力欄を含む呼び出し欄が表示された例を示す説明図である。
図6図1の表示装置に、ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄が表示された一例を示す説明図である。
図7図1の表示装置に、ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄が表示された他の例を示す説明図である。
図8図1の表示装置のポイント入力欄にポイント名が入力された例を示す説明図である。
図9図1の表示装置に表示されたダウンリスト欄内のポイント名に対応するディスクリプタ情報を例示した説明図である。
図10図2の呼び出しポイントリスト及び履歴リストファイルが更新される様子を示す説明図である。
図11図1のプラント監視装置の動作を例示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係るプラント監視装置の構成例を示すブロック図である。図2は、図1の制御装置がファイル記憶装置内の各ファイルを用いて呼び出しポイントリストを作成する様子を示す説明図である。図3は、図1のファイル記憶装置に記憶されているファイルについての情報を示す表である。図1図3を参照して、本実施の形態におけるプラント監視装置の全体的構成及び機能的構成について説明する。
【0013】
図1に示すように、プラント監視装置100は、プラント500に接続されており、プラント500を監視するものである。プラント監視装置100は、制御装置10と、ファイル記憶装置20と、入力装置30と、表示装置40と、を有している。
【0014】
プラント500には、空気調和装置又は加圧浮上処理装置など、様々な装置が含まれており、プラント監視装置100によって監視される複数の監視ポイント(プロセス制御ポイント)が設定されている。つまり、監視ポイントとは、屋上タンクの水位情報、各アクチュエータの運転状態の情報、及びアナログ変換等の動作時の温度情報など、プラント500において、予め監視対象として定義されているポイントである。また、プラント500には、プラント監視装置100によってまとめて管理される複数の管理エリアが設定されており、各管理エリアには、それぞれ、少なくとも1つの監視ポイントを含むユニットが割り当てられている。
【0015】
入力装置30は、マウス又はキーボードなどのポインティングデバイスからなり、オペレータによる入力操作を受け付け、入力操作の内容に応じた信号を制御装置10の入出力処理部14へ送信する。例えば、入力装置30は、複数の監視ポイントの各々の名称であるポイント名を入力する操作を受け付ける。
【0016】
表示装置40は、例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)からなり、制御装置10からの指示により、種々の情報を含む画面、及びダイアログなどを表示する。例えば、表示装置40は、複数の監視ポイントの各々に割り当てられたポイント名の入力用のポイント入力欄Pを備えた呼び出し欄Dを表示する。また、表示装置40は、ポイント入力欄Pに対応するダウンリスト欄DLを表示する。さらに、表示装置40は、複数の監視ポイントの各々についての詳細な情報であるポイント情報13bに基づくポイント詳細画面を表示する。
【0017】
もっとも、表示装置40は、文字又は画像等の表示を行う表示パネルと、当該表示パネルの表側に積層された検出手段と、を含むタッチパネルであってもよい。この場合、検出手段は、オペレータによってタッチされた位置を検出し、検出した位置の情報を入出力処理部14へ出力することにより、入力装置30が有する一部又は全ての機能を実現することができる。
【0018】
ここで、本実施の形態では、図2に示すように、プラント500に、AREA01〜AREA10までの10の管理エリアが設定されている。各管理エリアには、それぞれ、複数のユニット(U1〜UZ:Zは任意の自然数)が設定されている。例えば、図2の場合、AREA01には、ユニットU1、ユニットU2、及びユニットUZが含まれ、AREA02には、ユニットU1、ユニットU3、及びユニットUZが含まれる。また、AREA10には、ユニットU3及びユニットUZが含まれる。すなわち、ユニットには、複数の管理エリアに属するものが存在する。つまり、監視ポイントには、複数の管理エリアに属するものがある。
【0019】
図3に示すように、ファイル記憶装置20には、制御装置10によって入出力される複数のファイルが記憶されている。ファイル記憶装置20内のファイルには、システムコンフィギュレーションファイルと、履歴出力ファイルと、システム設定ファイルと、の3種類が存在する。
【0020】
ファイル記憶装置20には、システムコンフィギュレーションファイルとして、ユニット定義ファイルF1と、ポイント定義ファイルF2と、ディスクリプタ定義ファイルF3と、が記憶される。ユニット定義ファイルF1は、プラント監視装置100が監視するユニットを定義する定義ファイルである。ユニット定義ファイルF1は、管理エリア単位で存在する。ディスクリプタ定義ファイルF3は、複数の監視ポイントの各々のディスクリプタを定義する定義ファイルである。
【0021】
ポイント定義ファイルF2は、複数の監視ポイントの各々を定義する定義ファイルである。ポイント定義ファイルF2では、ポイント名、ポイントタイプ、及び監視ポイントが所属するユニットのIDが定義されている。ポイント名とは、複数の監視ポイントの各々に割り当てられた名称である。ポイントタイプとは、監視ポイントの種別のことである。図2では、ポイントタイプとして、アナログ入力を示す「AI」と、アナログ出力を示す「AO」と、調節制御を示す「RC」と、デジタルコンポジットを示す「DC」と、デジタルアウトプットを示す「DO」と、を例示している。
【0022】
また、ファイル記憶装置20には、履歴出力ファイルとして、ポイント呼び出しをした履歴をリスト化した履歴リストファイルF4が記憶される。履歴リストファイルF4における「ポイント呼び出し」とは、ポイント入力欄Pに入力されたポイント名に対応するポイント詳細画面を呼び出し、表示装置40に表示させる処理である。
【0023】
履歴リストファイルF4では、図2に示すように、ポイント呼び出しの履歴のデータであるポイント履歴データが、ポイント名のアルファベット及び数字の順に並べられている。ポイント履歴データは、ポイント名と、ポイント呼び出しが行われた日時とを対応づけたデータである。もっとも、履歴リストファイルF4は、ポイント履歴データが、上から順に、時系列に沿って並べられてもよい。
【0024】
履歴リストファイルF4には、最大蓄積数までのポイント履歴データが蓄積される。そして、履歴リストファイルF4では、最大蓄積数を超えるポイント履歴データが発生したとき、古いポイント履歴データが消去される。なお、図3では、最大履歴数が500に設定された例を示しているが、これに限定されない。
【0025】
さらに、ファイル記憶装置20には、システム設定ファイルとして、ポイント名抽出時の検索候補の情報と、ポイントタイプごとのポイント名の表示形態の情報と、が設定された設定ファイルF5が記憶されている。すなわち、設定ファイルF5は、検索候補の設定情報と、ポイント名の表示形態の設定情報と、を記録するファイルである。
【0026】
検索候補の設定情報とは、入力時の候補表示における優先モードを指定するための情報である。入力時の候補表示とは、ポイント入力欄Pに文字が入力されたとき、ダウンリスト欄DLにポイント名の候補を表示することである。すなわち、優先モードは、ダウンリスト欄DLにポイント名の候補を表示する際の優先順位を定めた方式である。
【0027】
本実施の形態では、優先モードとして、過去入力候補優先モードと、通常候補優先モードと、を採用している。過去入力候補優先モードとは、履歴リストファイル上にあるポイント名を優先的に表示する方式である。通常候補優先モードとは、ポイント定義ファイルF2上のポイント名を、予め設定された優先順位により表示する方式である。本実施の形態の通常候補優先モードでは、ポイント名をソートする優先順位が、アルファベット及び数字の順に設定されている。
【0028】
なお、図3では、ポイント名の表示形態として、ポイント名の表示色を例示している。ところで、図3では、監視ポイントのポイントタイプ毎に表示色が設定され、表示色がRGBの何れかに指定される場合を例示しているが、これに限らず、4色以上の表示色が設定されてもよい。呼び出しポイントリスト13c及び履歴リストファイルF4は、制御装置10によって更新される。
【0029】
制御装置10は、プラント500に設定された管理エリア毎に、各監視ポイントを監視する。制御装置10は、データ収集処理部11と、リスト作成部12と、記憶部13と、入出力処理部14と、を有している。
【0030】
データ収集処理部11は、複数の監視ポイントの各々の状態を示す状態データを周期的に収集し、収集した状態データをポイント名に関連づけて整理して、ポイント情報13bとして記憶部13に格納する。ポイント情報13bは、複数の監視ポイントの各々についての詳細な情報である。
【0031】
リスト作成部12は、プラント監視装置100の起動時に、ファイル記憶装置20内の各ファイルを読み込み、記憶部13のメモリマップ130上に、各ファイルに設定されている情報を展開する。そして、リスト作成部12は、メモリマップ130上に、図2に示すような呼び出しポイントリスト13cを作成する。
【0032】
呼び出しポイントリスト13cは、少なくとも、複数のポイント名と、複数のポイント名の各々の表示形態と、が関連づけられた情報である。図2に例示する呼び出しポイントリスト13cでは、ポイント名と、ディスクリプタと、ユニット番号と、表示形態としての表示色と、ポイント呼び出しをした履歴の有無と、ポイント呼び出しをした日時である呼出日時と、が関連づけられている。
【0033】
記憶部13には、制御装置10の動作プログラムが格納されており、プラント500の監視に関する種々の情報が記憶される。記憶部13は、複数の監視ポイントの各々のポイント名を記憶している。記憶部13には、システムコントロールアプリケーション13aと、ポイント情報13bと、呼び出しポイントリスト13cと、が記憶されている。システムコントロールアプリケーション13aは、制御装置10の動作プログラムに含まれ、予め制御装置10にインストールされている。呼び出しポイントリスト13cでは、複数のポイント名に対し、ポイントタイプ毎に異なる表示形態が設定されている。
【0034】
入出力処理部14は、ポイント入力欄Pに少なくとも1つの文字が入力されたとき、記憶部13内のポイント名の中から、ポイント入力欄Pの文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名を抽出する。ここで、文字には、英数字、記号、及び仮名文字などが含まれる。すなわち、文字列とは、英数字、記号、もしくは仮名文字、又はこれらの組み合わせなどにより構成されたものである。
【0035】
また、入出力処理部14は、抽出したポイント名を、表示装置40のポイント入力欄Pに対応するダウンリスト欄DLに表示させる。そして、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DLに表示させたポイント名のうちの1つが選定されたとき、選定されたポイント名をポイント入力欄Pに表示させる。
【0036】
より具体的に、入出力処理部14は、入力処理部15と、表示処理部16と、を有している。入力処理部15は、入力装置30を介して、オペレータによる入力操作を受け付け、受け付けた内容を示す信号を表示処理部16に送信する。例えば、入力処理部15は、入力装置30を通じて呼び出し欄Dの表示を指示する信号を入力すると、表示処理部16に欄表示指令を送信する。また、入力処理部15は、オペレータによるポイント入力欄Pへの文字の入力操作を受け付け、受け付けた文字を示す文字情報を表示処理部16へ送信する。
【0037】
表示処理部16は、表示装置40の表示画面140上に、呼び出し欄Dの表示を指示する呼び出しボタンBを表示させる。表示処理部16は、入力処理部15からの欄表示指令に応じて、表示装置40に呼び出し欄Dを表示させる。また、表示処理部16は、オペレータがポイント入力欄Pに文字を入力している際、入力された文字に部分一致するポイント名を候補としてリスト表示する。すなわち、表示処理部16は、入力処理部15からの文字情報をもとに、ポイント入力欄Pへ文字を表示させる。その際、表示処理部16は、文字情報を呼び出しポイントリスト13cに照らして、先頭の文字又は先頭から続く文字列(先頭側の文字列)が、文字情報の文字又は文字列と一致するポイント名を抽出する。
【0038】
すなわち、表示処理部16は、ポイント入力欄Pに1つの文字が入力されたとき、呼び出しポイントリスト13cから、先頭の文字が入力された文字と一致するポイント名を抽出する。表示処理部16は、ポイント入力欄Pに文字が追加される度に、呼び出しポイントリスト13cから、先頭側の文字列がポイント入力欄Pの文字列と一致するポイント名を抽出する。
【0039】
表示処理部16は、ポイント名を抽出した場合、表示装置40に、ポイント入力欄Pに対応するダウンリスト欄DLを表示させる。その際、表示処理部16は、ダウンリスト欄DLに、抽出したポイント名を表示させる。ダウンリスト欄DLは、例えば、ポイント入力欄Pの下部に表示される。本実施の形態において、表示処理部16は、ポイント名を抽出する際、二分検索を行うようになっている。
【0040】
表示処理部16は、呼び出しポイントリスト13cに、文字情報の文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名がない場合、ダウンリスト欄DLを表示させない。ここで、通常は、ポイント入力欄Pの文字数が増えると、表示処理部16によって抽出されるポイント名は減少し、ダウンリスト欄DLに表示されるポイント名は少なくなる。そのため、表示処理部16は、ポイント入力欄Pの文字数が増えて、ポイント名を抽出できなくなったとき、ダウンリスト欄DLを消去する。
【0041】
表示処理部16は、抽出したポイント名を、呼び出しポイントリスト13cにおいて関連づけられた表示形態でダウンリスト欄DLに表示させる。図2及び図3のように、ポイント名の表示形態として表示色を採用し、ポイントタイプ毎に異なる表示色を設定すれば、ポイント名の識別性を高めることができる。また、ポイント名の表示形態として背景色を採用し、ポイントタイプ毎に異なる背景色を設定することにより、ポイント名の識別性を高めてもよい。さらに、ポイント名の表示形態を変更する手法として、表示色又は背景色の変更に加え、白抜き文字のような文字の反転、又は文字の太さの変更などを採用してもよい。もっとも、表示色の変更、背景色の変更、又は文字の太さの変更などを組み合わせて、ポイント名の表示形態を変更してもよい。
【0042】
ところで、プラント監視装置100では、オペレータ毎に、管理対象とする管理エリアが予め設定されている。プラント監視装置100は、ログインの情報などを用いてオペレータを識別する。表示処理部16は、オペレータの管理対象の管理エリア外である監視ポイントのポイント名を抽出した場合、そのポイント名については、ダウンリスト欄DL上の他のポイント名よりも薄く表示させる。以降では、オペレータの監視対象ではない管理エリアの監視ポイントのことを、対象外エリアポイントともいう。表示処理部16は、対象外エリアポイントのポイント名を、呼び出しポイントリスト13cで設定されている表示色により薄く表示させてもよいし、黒よりも薄い色としての灰色で表示させてもよい。もっとも、表示処理部16は、対象外エリアポイントのポイント名を反転表示させてもよいし、相対的に細い文字で表示させてもよい。
【0043】
図4は、図1の表示装置に、呼び出しボタンが表示された例を示す説明図である。図5は、図1の表示装置に、ポイント入力欄を含む呼び出し欄が表示された例を示す説明図である。図6は、図1の表示装置に、ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄が表示された一例を示す説明図である。図7は、図1の表示装置に、ポイント入力欄に対応するダウンリスト欄が表示された他の例を示す説明図である。図8は、図1の表示装置のポイント入力欄にポイント名が入力された例を示す説明図である。
【0044】
図4図8を参照して、入出力処理部14が行うドロップダウンによる入力候補の表示処理について更に詳細に説明する。なお、図4図8では、制御ボタンとしての呼び出しボタンBだけを具体的に例示し、他の制御ボタンの詳細については省略する。また、図6及び図7のダウンリスト欄DLの表示内容は、図2の呼び出しポイントリスト13cに対応させている。そして、図6及び図7では、オペレータが管理対象とする管理エリアがAREA01である場合を想定する。
【0045】
図4に示す表示装置40の表示画面140には、画面制御部Haと、イベント表示エリア部Hbと、グラフィック表示部Hcと、が表示されている。画面制御部Haには、種々の画面への遷移の指示、又は種々のダイアログの表示の指示を受け付ける複数の制御ボタンが表示される。イベント表示エリア部Hbには、各種のイベントに関する情報が表示される。グラフィック表示部Hcには、画像を含む情報などが表示される。
【0046】
オペレータが、入力装置30を介して、制御ボタンとしての呼び出しボタンBを押すと、入出力処理部14は、図5に示すように、表示装置40の表示画面140上に呼び出し欄Dを表示させる。つまり、呼び出しボタンBは、ポイント詳細画面を呼び出すための呼び出し欄Dの表示を指示する仮想ボタンである。図5では、呼び出し欄Dとして、表示画面140上の情報に重畳表示されるダイアログを例示している。
【0047】
図5の例において、呼び出し欄Dは、タイトル表示部D1と入力操作部D2とにより構成されている。タイトル表示部D1には、「詳細画面呼び出し」というが文字が表示されている。もっとも、タイトル表示部D1に表示させる文字は、適宜設定変更することができる。入力操作部D2は、ポイント入力欄Pと、OKボタンB1と、キャンセルボタンB2と、を有している。OKボタンB1は、ポイント入力欄Pに表示されたポイント名に対応するポイント詳細画面を表示させるための仮想ボタンである。キャンセルボタンB2は、呼び出し欄Dを消去するための仮想ボタンである。
【0048】
ここで、オペレータは、入力装置30を介して、設定ファイルF5に定義されている2つの優先モードの設定切替を行うことができる。以下、通常候補優先モード及び過去入力候補優先モードでの処理内容について具体的に説明する。
【0049】
(通常候補優先モード)
まず、優先モードが通常候補優先モードに設定されている場合について説明する。図6に例示するように、ポイント入力欄Pに「A」が入力されると、入出力処理部14は、呼び出しポイントリスト13cから、二分検索により、先頭の文字が「A」であるポイント名を抽出し、抽出したポイント名をダウンリスト欄DLに表示させる。
【0050】
入出力処理部14は、抽出したポイント名が設定表示数よりも多い場合、設定表示数のポイント名だけが表示されるようにダウンリスト欄DLの大きさを調整する。図6では、設定表示数が7に設定され、入出力処理部14が8つ以上のポイント名を抽出した場合を例示している。このような場合、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DLに、上アローb1、ノブb2、及び下アローb3を含むスクロールバーSBを表示させる。オペレータは、マウスなどを用いて上アローb1、ノブb2、又は下アローb3を操作することにより、入出力処理部14が抽出した全てのポイント名を確認することができる。なお、設定表示数は、適宜変更することができる。
【0051】
ここで、図2の呼び出しポイントリスト13cにおいて、A100及びA110は、ユニット番号が「U1」となっており、A200は、ユニット番号が「U2」となっているため、何れもAREA01に含まれる。よって、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DLに、A100を緑で表示させ、A110を赤で表示させ、A200を青で表示させる。
【0052】
一方、図2の呼び出しポイントリスト13cにおいて、A250は、ユニット番号が「U3」となっているため、AREA01には含まれない。ここでは同様に、A300、A500、及びA800も、AREA01に含まれないことを想定する。よって、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DLに、A250、A300、A500、及びA800を灰色で表示させる。
【0053】
(過去入力候補優先モード)
次に、優先モードが過去入力候補優先モードに設定されている場合について説明する。呼び出しポイントリスト13cには、ポイント名が過去に呼び出されたか否かを示す履歴情報が、複数のポイント名のそれぞれに関連づけて記憶されている。
【0054】
図7に例示するように、ポイント入力欄Pに「A」が入力される。すると、入出力処理部14は、呼び出しポイントリスト13cから、先頭の文字が「A」であるポイント名のうち、過去に呼び出された履歴を有するポイント名を抽出し、抽出したポイント名をダウンリスト欄DLに表示させる。なお、図7では、設定表示数が5に設定され、入出力処理部14が6つ以上のポイント名を抽出した場合を例示している。したがって、ダウンリスト欄DLには、スクロールバーSBが表示されている。
【0055】
ここで、図2の呼び出しポイントリスト13cにおいて、A100及びA200は、履歴情報が「1」になっており、過去に呼び出されたことが示されている。つまり、A100及びA200は、過去に呼び出された履歴を有している。一方、図2の呼び出しポイントリスト13cにおいて、A110及びA250は、履歴情報が「0」になっており、これらは、過去に呼び出された履歴を有していない。よって、入出力処理部14は、通常候補優先モードの場合とは異なり、ダウンリスト欄DLに、A100及びA200は表示させるが、A110及びA250は表示させない。ポイント名の表示色については、通常候補優先モードの場合と同様である。
【0056】
ここで、過去入力候補優先モードにおいて、入出力処理部14は、予め決められた設定数を超えない範囲で、ポイント名をダウンリスト欄DLに表示させてもよい。設定数は、例えば5件に設定される。この場合、入出力処理部14は、抽出したポイント名が6件以上あっても、そのうちの5件だけをアルファベット及び数字の順に表示させる。つまり、かかる構成の場合、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DLにスクロールバーSBを表示させない。
【0057】
ところで、ポイント入力欄Pの文字数が増えると、入出力処理部14によって抽出されるポイント名は絞られ、ダウンリスト欄DLに表示されるポイント名は少なくなる。そのため、入出力処理部14は、ポイント入力欄Pの文字数が増えて、ポイント名を抽出できなくなったとき、ポイント入力欄Pの文字列と同じものを先頭側にもつポイント名のうち、過去に呼び出された履歴を有しないポイント名を抽出する。そして、抽出したポイント名のうちの5件をアルファベット及び数字の順に表示させる。もっとも、入出力処理部14は、4件以下のポイント名しか抽出できなかった場合、抽出したポイント名だけをダウンリスト欄DLに表示させる。そして、入出力処理部14は、ポイント名を抽出できなくなったら、ダウンリスト欄DLを消去する。
【0058】
なお、図6及び図7では、ポイント入力欄Pに1文字が入力された状態でのダウンリスト欄DLを例示したが、ポイント入力欄Pに2文字以上が入力された状態でのダウンリスト欄DLにも、図6及び図7の場合と同様にポイント名が表示される。また、図6及び図7には、説明の便宜上、ダウンリスト欄DLの各ポイント名の横に、括弧書き内で表示色を記載しているが、実際には、このような括弧書きは表示されない。
【0059】
通常候補優先モード及び過去入力候補優先モードの何れの場合でも、オペレータによってダウンリスト欄DL内の1つのポイント名が選定されると、図8のように、選定されたポイント名がポイント入力欄Pに表示される。図8では、A200が選定された場合を例示している。オペレータは、例えば、入力装置30としてのマウスなどを用いて、表示画面140のカーソルを1つのポイント名に合わせ、その状態でクリック操作を行うことにより、ポイント名の選定を行うことができる。
【0060】
図8のように、ポイント入力欄Pにポイント名の全体が表示された状態で、OKボタンB1が押されると、入出力処理部14は、表示装置40の画面を、ポイント詳細画面に遷移させる。図8の場合、表示装置40には、ポイント名がA200である監視ポイントのポイント詳細画面が表示される。
【0061】
図9は、図1の表示装置に表示されたダウンリスト欄内のポイント名に対応するディスクリプタ情報を例示した説明図である。入出力処理部14は、ダウンリスト欄DL上の1つのポイント名が指定されたとき、指定されたポイント名に対応するディスクリプタ情報を表示装置40に表示させる。本実施の形態において、オペレータは、入力装置30としてのマウスなどを操作して、表示画面140のカーソルKをダウンリスト欄DL上の1つのポイント名にあてることにより、ポイント名を指定することができる。
【0062】
すなわち、オペレータが、表示画面140のカーソルKをダウンリスト欄DL内の1つのポイント名にあてると、入出力処理部14は、カーソルKがあてられたポイント名に対応するディスクリプタを、呼び出しポイントリスト13cから読み出す。そして、入出力処理部14は、図9に示すように、読み出したディスクリプタに基づくディスクリプタ情報PDを表示装置40に表示させる。入出力処理部14は、ディスクリプタ情報PDを、例えばカーソルKに隣接する位置に表示される。なお、図9では、図6と同様、設定表示数が7に設定され、入出力処理部14が8つ以上のポイント名を抽出した場合を例示している。したがって、ダウンリスト欄DLには、スクロールバーSBが表示されている。
【0063】
図10は、図2の呼び出しポイントリスト及び履歴リストファイルが更新される様子を示す説明図である。例えば、図6のようにポイント名が表示されたダウンリスト欄DLにおいて、オペレータがA110を選定してOKボタンB1を押す。すると、入出力処理部14は、呼び出しポイントリスト13cのA110に対応する履歴情報及び呼出日時の情報を更新する(図10の破線囲い部分参照)。すなわち、入出力処理部14は、A110の履歴情報を「0」から「1」に変更する。その際、入出力処理部14は、A110に対応する呼出日時の情報として、オペレータがA110を選定してOKボタンB1を押した日時の情報を追加する。
【0064】
また、入出力処理部14は、呼び出しポイントリスト13cにおいて更新した履歴情報及び呼出日時の情報をもとに、履歴リストファイルF4を更新する。すなわち、入出力処理部14は、図10に示すように、A110に対応するポイント履歴データPnを履歴リストファイルF4に追加する。その際、入出力処理部14は、履歴リストファイルF4に、最大蓄積数のポイント履歴データが記憶されていれば、最も古いポイント履歴データを履歴リストファイルF4から削除する。図10では、A900の呼び出し履歴データPoが最も古いことを想定し、便宜的に取消線で削除の様子を示している。
【0065】
ここで、制御装置10は、マイコンなどの演算装置と、こうした演算装置と協働して上記の各種機能を実現させる動作プログラムとによって構成することができる。リスト作成部12及び入出力処理部14は、システムコントロールアプリケーション13aを実行することにより、上記の各機能を実現する。なお、ファイル記憶装置20及び記憶部13は、それぞれ、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のPROM(Programmable ROM)、又はHDD(Hard Disk Drive)などにより構成することができる。
【0066】
図11は、図1のプラント監視装置の動作を例示したフローチャートである。図11を参照して、本実施の形態におけるプラント監視装置100によるポイント名表示処理方法について説明する。
【0067】
入出力処理部14は、呼び出しボタンBが押されるまで、入力装置30からの信号などに応じて、表示装置40に種々の情報を表示させる(ステップS101/No)。入出力処理部14は、呼び出しボタンBが押されると(ステップS101/Yes)、ポイント入力欄Pを備えた呼び出し欄Dを表示装置40に表示させる(ステップS102)。
【0068】
入出力処理部14は、ポイント入力欄Pに文字が入力されるまで待機する(ステップS103/No)。入出力処理部14は、ポイント入力欄Pに少なくとも1つの文字が入力されたとき(ステップS103/Yes)、記憶部13に記憶されているポイント名の中から、ポイント入力欄Pの文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名を抽出する(ステップS104)。
【0069】
より具体的に、入出力処理部14は、何も入力されていないポイント入力欄Pに1つの文字が入力されると(ステップS103/Yes)、記憶部13に記憶されているポイント名の中から、先頭の1文字がポイント入力欄の1文字と一致するポイント名を抽出する(ステップS104)。また、入出力処理部14は、1文字以上が入力されているポイント入力欄Pに、追加で1つの文字が入力されると(ステップS103/Yes)、記憶部13に記憶されているポイント名の中から、先頭側の文字列がポイント入力欄の文字列と一致するポイント名を抽出する(ステップS104)。
【0070】
そして、入出力処理部14は、抽出したポイント名をダウンリスト欄DLに表示させる。このとき、入出力処理部14は、抽出したポイント名を、呼び出しポイントリスト13cにおいて関連づけられた表示形態で表示させる。また、入出力処理部14は、入力操作を行っているオペレータを識別すると共に、抽出したポイント名のうち、識別したオペレータに対応づけられた管理エリア外の監視ポイントのポイント名は、他のポイント名よりも薄く表示させる。その際、入出力処理部14は、呼び出しポイントリスト13cで設定されている色彩のままで、ポイント名を薄く表示させてもよいし、黒を薄くした色、つまり灰色でポイント名を表示させてもよい(ステップS105)。
【0071】
入出力処理部14は、ダウンリスト欄DL上のポイント名が選定されず(ステップS106/No)、さらにポイント入力欄Pに追加で文字が入力された場合、ステップS103〜S105の処理を上記同様に実行する。一方、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DL上のポイント名が選定されると(ステップS106/Yes)、選定されたポイント名に対応するポイント詳細画面を表示装置40に表示させる(ステップS107)。
【0072】
以上のように、本実施の形態のプラント監視装置100は、ポイント入力欄に少なくとも1つの文字が入力されたとき、先頭側の文字が入力された文字と一致するポイント名を抽出してダウンリスト欄に表示させる。そして、プラント監視装置100は、ダウンリスト欄において選定されたポイント名をポイント入力欄に表示させる。よって、ポイント名を構成する文字列全体を入力させる必要がなくなるため、オペレータによるポイント名入力の効率化を図ることができる。
【0073】
すなわち、オペレータは、ポイント名の入力途中において、ダウンリスト欄DLに表示されたポイント名の候補の中から、意図するポイント名を選択することで、ポイント名を構成する文字列を全て入力しなくても、ポイント名を指定することができる。つまり、オペレータは、ポイント名を構成する文字の一部を入力するだけで、ポイント名を構成する文字の残部の入力を省略することができるため、入力操作にかかる時間を削減することができ、作業性及び操作性の向上を図ることができる。
【0074】
また、入出力処理部14は、抽出したポイント名を、呼び出しポイントリスト13cにおいて関連づけられた表示形態によってダウンリスト欄に表示させる機能をもっている。そのため、ポイント名の識別性を高めることができ、オペレータによるポイント名の誤った選択を抑制することができる。例えば、ポイント名の表示形態として表示色又は背景色が設定されている場合は、ポイント名をオペレータに明確に区別させることができ、ポイント名の誤選択が低減する。
【0075】
加えて、本実施の形態における呼び出しポイントリスト13cでは、複数のポイント名に対し、ポイントタイプ毎に異なる表示形態が設定されている。すなわち、ダウンリスト欄DLに表示されるポイント名は、ポイントタイプ毎に異なる表示形態で表示されるため、ポイント名の識別性をさらに高めることができる。よって、オペレータは、ダウンリスト欄DL内から所望のポイント名をより迅速に選択することができる。
【0076】
また、入出力処理部14は、ダウンリスト欄DL上の1つのポイント名が指定されたとき、指定されたポイント名に対応するディスクリプタ情報を表示装置40に表示させる機能をもっている。そのため、識別性のさらなる向上を図ると共に、ポイント名の誤選択をさらに抑制することができる。
【0077】
ところで、オペレータ又はプラント監視装置100の運用によっては、運転監視のために幾つかの特定の監視ポイントを頻繁に参照することも想定される。その際、たとえキーボード操作に慣れているオペレータであっても、毎回、ポイント名の全体を入力するのは非効率である。この点、入出力処理部14は、呼び出しポイントリスト13cの中から、ポイント入力欄Pの文字又は文字列と同じものを先頭側にもつポイント名のうち、過去に呼び出された履歴を有するポイント名を抽出する。そのため、ポイント名選択の迅速化が促進され、オペレータの利便性を向上することができる。
【0078】
また、入出力処理部14は、複数のオペレータを識別する機能を有すると共に、抽出したポイント名のうち、識別したオペレータに対応づけられた管理エリア外の監視ポイントのポイント名は、他のポイント名よりも薄く表示させる。よって、オペレータは、管理エリアの内外の監視ポイントのポイント名を明確に区別することができるため、ポイント名選択の容易性と正確性を高めることができる。
【0079】
上述した実施の形態は、プラント監視装置及びポイント名表示処理方法における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。図1では、プラント監視装置100による監視対象として、1つのプラント500を例示したが、これに限らず、プラント監視装置100は、複数のプラント500を監視対象として、各々を個別に管理してもよい。上記の説明では、プラント500に、10の管理エリアが設定されている場合を例示したが、これに限らず、プラント500には、9以下の管理エリアが設定されてもよく、11以上の管理エリアが設定されてもよい。
【0080】
図5では、呼び出し欄Dとして、表示画面140上の情報に重畳表示されるダイアログを例示したが、これに限らず、呼び出し欄Dは、表示画面140全体に表示されてもよい。すなわち、表示処理部16は、呼び出しボタンBが押されたときに、表示画面140上の画面を、ポイント入力欄Pを含む画面としての呼び出し欄Dに遷移させてもよい。
【0081】
図9では、「DESC:冷却水弁」のように、呼び出しポイントリスト13c内のディスクリプタに「DESC:」を加えたディスクリプタ情報を例示したが、これに限らず、ディスクリプタ情報は、「DESC:」のような補助的な情報を含まなくてもよい。もっとも、ディスクリプタのデータを含めずに呼び出しポイントリスト13cを構成し、入出力処理部14は、ディスクリプタ情報を表示させる機能を有さなくてもよい。また、プラント監視装置100には、優先モードとして、過去入力候補優先モードが設定されていなくてもよい。
【0082】
上記実施の形態では、過去に呼び出された履歴を有するポイント名を、アルファベット及び数字の順に並べてダウンリスト欄DLに表示させる場合を例示したが、これに限定されない。入出力処理部14は、監視ポイントごとに、過去に呼び出された履歴を経時的にカウントして記憶部13に記憶させてもよい。そして、入出力処理部14は、呼び出し頻度の高いポイント名を、優先的に、ポイント名の候補として、ダウンリスト欄DLに表示させてもよい。また、入出力処理部14は、監視ポイントごとに、警報が発生した回数を経時的にカウントして記憶部13に記憶させてもよい。そして、入出力処理部14は、警報の発生頻度が高い監視ポイントのポイント名から順に並べて、ダウンリスト欄DLに表示させてもよい。
【符号の説明】
【0083】
10 制御装置、11 データ収集処理部、12 リスト作成部、13 記憶部、13a システムコントロールアプリケーション、13b ポイント情報、13c 呼び出しポイントリスト、14 入出力処理部、15 入力処理部、16 表示処理部、20 ファイル記憶装置、30 入力装置、40 表示装置、100 プラント監視装置、130 メモリマップ、140 表示画面、500 プラント、B 呼び出しボタン、B1 OKボタン、B2 キャンセルボタン、D 呼び出し欄、D1 タイトル表示部、D2 入力操作部、DL ダウンリスト欄、F1 ユニット定義ファイル、F2 ポイント定義ファイル、F3 ディスクリプタ定義ファイル、F4 履歴リストファイル、F5 設定ファイル、Ha 画面制御部、Hb イベント表示エリア部、Hc グラフィック表示部、K カーソル、P ポイント入力欄、PD ディスクリプタ情報、Pn ポイント履歴データ、Po 呼び出し履歴データ、SB スクロールバー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11