特開2019-216538(P2019-216538A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国電力株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2019216538-作業支援具 図000003
  • 特開2019216538-作業支援具 図000004
  • 特開2019216538-作業支援具 図000005
  • 特開2019216538-作業支援具 図000006
  • 特開2019216538-作業支援具 図000007
  • 特開2019216538-作業支援具 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-216538(P2019-216538A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】作業支援具
(51)【国際特許分類】
   H02G 1/02 20060101AFI20191122BHJP
   B25H 3/00 20060101ALI20191122BHJP
【FI】
   H02G1/02
   B25H3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-112360(P2018-112360)
(22)【出願日】2018年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 智志
【テーマコード(参考)】
3C012
5G352
【Fターム(参考)】
3C012BG01
5G352AE05
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で、作業環境に左右されることなく、ホットスティックを操作する作業者の負担軽減および作業の自由度の向上を図り、作業効率の向上を図ること。
【解決手段】帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルト110と、胴ベルト110に取り付けられて、円筒形状、円錐形状または円錐台形状の外形をなし、軸心方向における一端側に開口を備えたホルダー120と、を備えた作業支援具100を構成した。これにより、ホットスティック301およびホットスティック301に取り付けられた先端工具301aによる荷重を作業者300の胴に装着された胴ベルト110すなわち作業者300の胴(腰)部分で受けることができるので、作業者300の負担軽減を図ることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルトと、
前記胴ベルトに取り付けられて、円筒形状、円錐形状または円錐台形状の外形をなし、軸心方向における一端側に開口を備えたホルダーと、
を備えたことを特徴とする作業支援具。
【請求項2】
前記ホルダーは、前記開口の開口径を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業支援具。
【請求項3】
前記ホルダーは、前記開口と底部の周縁とを連結する外周面部が伸縮自在であって、当該外周面部を伸縮させることにより前記開口の開口径の調整を可能とすることを特徴とする請求項2に記載の作業支援具。
【請求項4】
前記ホルダーは、回転カンを介して前記胴ベルトに取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の作業支援具。
【請求項5】
前記ホルダーは、前記胴ベルトに対して取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の作業支援具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ホットスティックなどの長物をあつかう作業を支援する作業支援具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無停電の高圧線に対する間接活線作業においては、1人の作業者が1〜2本のホットスティックを使用して作業をおこなう場合がある。このような作業に際して、作業者は、たとえば、先端に先端工具を取り付けたホットスティックを脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりしながら作業をおこなっていた。
【0003】
このような作業は、ホットスティックの先端に取り付けた先端工具が重かったり長時間に及ぶ作業をおこなう場合は、作業者にかかる負担が大きい。そして、作業者にかかる負担が大きいため、作業者が疲労によりホットスティックを安定して持つことができなくなると、細かい作業を安定しておこなうことが難しくなる。
【0004】
特に、電線などの電気設備に対する作業をおこなっている場合、ホットスティックを支えることができなくなると、地絡や短絡を引き起こして停電を発生させてしまうおそれがあった。このため、従来、作業者の負担軽減や作業効率の向上を図るための各種の技術があった。
【0005】
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、作業者の首または肩に掛けられる吊下手段によって、前面に絶縁操作棒の基端部を載置状態で支持する支持部が設けられている胴前体を作業者の胴体の前方に吊り下げるようにした絶縁操作棒用支持具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0006】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、ベスト状の装着支持部における前身頃に、間接活線工具の基端部が挿入可能な筒状部を設け、当該筒状部の底が作業者の前方に傾くように傾斜した間接活線工具保持用器具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【0007】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、横長に配置された可撓性のプラスチック製短尺板材からなる支持部材に、上方に開口する凹部を有する保持具本体と、作業者の腰部に巻かれたベルトに掛脱可能に掛合するフックと、を設けたホットスティック保持具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−5496号公報
【特許文献2】特開2017−147777号公報
【特許文献3】特開2007−129882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2に記載された従来の技術は、ホットスティックを使用していないときにも作業者の胸の前にホットスティックを支えるための部材(支持部やホルダー)があるため、作業者の手が引っ掛かるなどして煩わしく、作業に集中できなくなるおそれがあるという問題があった。また、上述した特許文献1や特許文献2に記載された従来の技術は、ホットスティックの下端を支持するホルダーの角度を調整することができず、細かい作業が難しいという問題があった。
【0010】
また、上述した特許文献3に記載された従来の技術は、作業者の腰部に巻かれたベルトにフックを引っ掛けることによってホットスティック保持具を固定しており、ホットスティックを使用しておこなう作業に際して、作業者は上を見ていることが多く、腰周りに細かい注意を払うことが難しいため、作業中にホットスティック保持具が何かにぶつかった場合にベルトから外れるおそれがあるという問題があった。
【0011】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡易な構成で、作業環境に左右されることなく、ホットスティックを操作する作業者の負担軽減および作業の自由度の向上を図り、作業効率の向上を図ることができる作業支援具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる作業支援具は、帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルトと、前記胴ベルトに取り付けられて、円筒形状、円錐形状または円錐台形状の外形をなし、軸心方向における一端側に開口を備えたホルダーと、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、前記開口の開口径を調整可能であることを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、前記開口と底部の周縁とを連結する外周面部が伸縮自在であって、当該外周面部を伸縮させることにより前記開口の開口径の調整を可能とすることを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、回転カンを介して前記胴ベルトに取り付けられていることを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる作業支援具は、上記の発明において、前記ホルダーが、前記胴ベルトに対して取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
この発明にかかる作業支援具によれば、簡易な構成で、作業環境に左右されることなく、ホットスティックを操作する作業者の負担軽減および作業の自由度の向上を図り、作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成を示す説明図である。
図2】ホルダーの構造を示す説明図である。
図3】作業支援具の使用例を示す説明図である。
図4】この発明にかかる実施の形態2の作業支援具の構成を示す説明図である。
図5】作業支援具の使用時におけるホルダーの一例を示す説明図である。
図6】この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる作業支援具の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
<実施の形態1>
(作業支援具の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の構成を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具の斜視状態を示している。
【0021】
図1において、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100は、帯形状をなす胴ベルト110と、胴ベルト110に取り付けられたホルダー120と、を備えている。胴ベルト110は、幅広の帯状部材であって、たとえば、ナイロンなどの合成繊維によって形成されている。
【0022】
胴ベルト110は、長さ方向における両端に、一対の閉じ部材111a、111bによって構成される閉じ具111を備えている。胴ベルト110は、閉じ具111によって、長さ方向における両端を開放可能に閉じることができる。胴ベルト110は、閉じ具111により長さ方向における両端を閉じることにより、環を形成する。胴ベルト110が形成する環は、閉じ具111を開放することによって開くことができる。
【0023】
閉じ具111は、たとえば、幅方向における両側にツメおよび当該ツメが係合する被係合部を備えたサイドリリースバックルによって実現することができる。サイドリリースバックルによって閉じ具111を実現することにより、作業者は、ワンプッシュで容易かつ確実に胴ベルト110を装着したり取り外したりすることができる。また、サイドリリースバックルによって閉じ具111を実現することにより、作業者は、当該作業者の背面側であっても、容易かつ確実に、胴ベルト110を装着したり取り外したりすることができる。
【0024】
サイドリリースバックルは、胴ベルト110が形成する環の径を調整可能なアジャスタを備えていることが好ましい。これにより、作業者の体型などに応じて、胴ベルト110が形成する環の径を調整することができるので、作業者の体型に左右されることなく、胴ベルト110を作業者の胴(腰)周りに回した状態で、確実に装着することができる。
【0025】
閉じ具111は、サイドリリースバックルに限らず、公知の各種のバックルや留め具によって実現することができる。具体的には、閉じ具111は、サイドリリースバックルに代えて、たとえば、胴ベルト110に設けられた孔に、枠形状をなすフレームに設けられたプロングを差し込む、いわゆるピンバックルによって実現してもよい。
【0026】
ピンバックルによって閉じ具111を実現する場合、胴ベルト110の長さ方向において複数の孔を設けることにより、作業者の体型などに応じて、胴ベルト110が形成する環の径を調整することができる。これにより、作業者の体型に左右されることなく、胴ベルト110を作業者の胴(腰)周りに確実に固定することができる。
【0027】
胴ベルト110には、胴ベルト110の幅寸法より幅が広い帯状の部材である補助ベルト(図示を省略する)が設けられていてもよい。胴ベルト110よりも幅広の補助ベルトを備えることにより、胴ベルト110を装着する作業者の胴体にかかる負担を軽減することができる。
【0028】
補助ベルトは、胴ベルト110に対して長さ方向に沿って相対的に移動可能に設けることで、作業支援具100の使用に際して、作業者の使いやすい位置に移動させることができる。具体的には、補助ベルトは、たとえば、ベルトループ(図示を省略する)によって胴ベルト110と一体化する。
【0029】
これにより、胴ベルト110に対して補助ベルトを長さ方向に沿ってスライドさせることができ、胴ベルト110に対する補助ベルトの位置を任意に調整することができる。補助ベルトは、たとえば、作業者の腹に当てる位置に位置づけてもよく、作業者の腰に当てる位置に位置づけてもよい。これにより、作業者は、作業の姿勢などに応じて、補助ベルトを任意の位置に移動させることができ、胴ベルト110を装着する作業者の胴体にかかる負担を確実に軽減することができる。
【0030】
ホルダー120は、円錐形状をなし、軸心方向における一端側に開口120aを備えている。ホルダー120は、たとえば、革、合成皮革、ナイロン、帆布、プラスチックなど各種の材料を用いて形成することができる。ホルダー120を形成する材料は、絶縁性を有する材料であることが好ましい。
【0031】
ホルダー120は、側面(円錐面)部120bの一部において、胴ベルト110に連結されている。ホルダー120は、たとえば、鋲などの留め具を用いて胴ベルト110に連結することができる。また、鋲にかぎるものではなく、ボルトやネジを用いて連結してもよく、接着により連結してもよく、縫い付けることによって連結してもよい。
【0032】
(ホルダー120の構造)
つぎに、ホルダー120の構造について説明する。図2は、ホルダー120の構造を示す説明図である。図2に示すように、ホルダー120の開口120aは、ホルダー120がなす円錐形状の底面部分(図2における紙面上側)に設けられている。ホルダー120の内側には、円錐形状の空間が設けられており、当該空間は、開口120aを介して外部とつながっている。開口120aの開口径は、保持対象とするホットスティックの外形寸法よりも大きい。
【0033】
ホルダー120において、ホルダー120がなす円錐形状の頂点部分には、孔201が設けられていてもよい。孔201の開口径は、ホットスティックの外形寸法よりも小さくする。これにより、ホルダー120内の通気をよくすることができるので、洗浄したときの乾燥を早めることができる。また、ホルダー120内に細かな土埃や砂などがたまってしまうことを回避できる。
【0034】
(作業支援具100の使用例)
つぎに、作業支援具100の使用例について説明する。図3は、作業支援具100の使用例を示す説明図である。作業支援具100の使用に際して、作業者300は、まず、作業支援具100を作業者300の胴に装着する。具体的には、胴ベルト110を作業者300の胴に周回させた状態で、閉じ具111を閉じて、胴ベルト110による環を形成する。胴ベルト110は、ホルダー120における開口が、鉛直方向における上側を向くように装着する。
【0035】
この実施の形態1においては、作業者300が作業支援具100を装着した場合に、閉じ具111が作業者300の背面側に位置づけられる一例を説明したが、閉じ具111の位置はこれに限るものではない。閉じ具111は、作業支援具100を装着した場合に、作業者300の体の前面に位置するものであってもよい。
【0036】
つぎに、作業者300は、図3に示すように、先端工具を取り付けたホットスティック301を、根元側からホルダー120内に差し込む。これにより、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重は、ホルダー120を介して胴ベルト110に伝達される。このため、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重を、作業者300の胴において受けることができる。これにより、ホットスティック301を脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりしながら作業をおこなう場合と比較して、作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0037】
また、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重を作業者300の胴において受けることにより、ホットスティック301を脇に挟んで支えたり手で握って腕で支えたりするなど、作業者300が身体のみを使ってホットスティック301を支える場合と比較して、作業者300にホットスティック301を安定して支持させることができる。
【0038】
また、ホルダー120が底面部分が開口によって開放された円錐形状をなすため、ホットスティック301を操作する際は、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重をホルダー120を介して胴ベルト110において受けながら、ホットスティック301を開口内で移動させることにより、ホットスティック301の角度を調整することができる。これにより、ホットスティック301の操作にかかる自由度を低下させることなく、作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0039】
また、ホルダー120が、作業者300の身体に取り付けた胴ベルト110に取り付けられているため、たとえば、高所作業車のバケット内に限定されるなどの作業環境の制限を受けることなく、任意の場所において作業をおこなうことができる。これにより、作業環境の自由度を確保することができ、足場の良好な場所において作業をおこなうことができるので、作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0040】
さらに、作業支援具100は、簡易な構成であるため、小型化を実現することができる。これにより、作業者300は、ホットスティック301を使用する作業と使用しない作業とが混在している作業をおこなう場合に、装着したままの作業支援具100が支障になることなく、ホットスティック301を使用しない作業をおこなうことができる。
【0041】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100は、帯形状をなし、開放可能な環を形成する胴ベルト110と、胴ベルト110に取り付けられて、円筒形状、円錐形状または円錐台形状の外形をなし、軸心方向における一端側に開口を備えたホルダー120と、を備えたことを特徴としている。
【0042】
この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、ホルダー120の開口を鉛直方向における上側に向けた状態で胴ベルト110を作業者300の胴に装着し、根元側から挿入されたホットスティック301をホルダー120において保持することにより、ホットスティック301およびホットスティック301に取り付けられた先端工具301aによる荷重を作業者300の胴に装着された胴ベルト110すなわち作業者300の胴(腰)部分で受けることができる。
【0043】
これにより、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減を図るとともに、作業者300が身体のみを使ってホットスティック301を操作する場合と比較して、作業者300にホットスティック301を安定して支持させることができる。
【0044】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、開口内でホットスティック301を傾きを調整することにより、ホットスティック301の姿勢を任意の姿勢に調整することができるので、ホットスティック301の操作性を低下させることなく、ホットスティック301に取り付けられた先端工具301aによる荷重を作業者300の胴(腰)部分で受けることができる。これにより、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0045】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、作業者300の身体に取り付けた胴ベルト110によってホットスティック301およびホットスティック301に取り付けられた先端工具301aによる荷重を受けるため、たとえば、高所作業車のバケット内に限定されるなどの作業環境の制限を受けることがない。これにより、作業環境の自由度を確保することができる。
【0046】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、簡易な構造であるため、作業者300は、作業支援具100を身体に取り付け、ホットスティック301を支持した状態で容易に移動することができる。これにより、ホットスティック301の位置を作業者300の細かな移動に追従させることができ、作業環境などに応じた最適な位置において作業をおこなうことができる。
【0047】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、簡易な構造であるため、装着したままの作業支援具100が支障になることがないので、作業者300が、ホットスティック301を使用する作業から、ホットスティック301を使用しない作業に移行する場合に、一旦装着した作業支援具100を取り外すことなく、迅速にホットスティック301を使用しない作業に移行することができる。
【0048】
また、ホットスティック301を使用しない作業をおこなう場合にも、作業開始時に作業支援具100を装着しておくことにより、作業に支障を来すことなく、迅速にホットスティック301を使用する作業に移行することができる。これにより、幅広い作業を、各作業に支障を来すことなく対応することができ、作業効率の向上を図ることができる。
【0049】
このように、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、簡易な構成で、作業環境に左右されることなく、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減および作業の自由度の向上を図り、作業効率の向上を図ることができる。
【0050】
また、この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100は、ホルダー120が、開口の開口径を調整可能であることを特徴としている。
【0051】
この発明にかかる実施の形態1の作業支援具100によれば、ホットスティック301およびホットスティック301に取り付けられた先端工具301aによる荷重を底部に預けた状態のまま、すなわち、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重を作業者300の胴(腰)部分で受けながら、ホットスティック301の姿勢を任意の姿勢に調整することができる。これにより、簡易な構成によって、ホットスティック301の操作性を低下させることなく、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0052】
<実施の形態2>
(作業支援具の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具の構成について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0053】
図4は、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具の構成を示す説明図である。図4においては、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具が備えるホルダーを示している。図4において、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具は、実施の形態1の作業支援具100に対して、ホルダー410の形状が異なっている。ホルダー410は、底部411と側面(外周面)部412と開口413とを備えており、略円筒形状をなす。
【0054】
開口413は、ホルダー410がなす円筒形状の軸心方向における一端に設けられている。底部411は、ホルダー410がなす円筒形状の軸心方向における他端に設けられている。すなわち、ホルダー410は、有底筒形状をなす。ホルダー410がなす円筒形状の側面部412は、伸縮自在な蛇腹状の部材によって形成されている。具体的には、たとえば、シート状の部材を山折りと谷折りとを交互に繰り返して折りたたむことによって蛇腹構造の側面部412を実現することができる。
【0055】
ホルダー410において、側面部412のうち、形状が一定の底部411に固定された部分は伸縮しない。このため、ホルダー410は、開口413側ほど大きく開くように(テーパー状に)、開口径を調整することができる。開口413の開口径を開くように側面を変形させると、開口413の中心と底部411の中心とを結ぶ仮想線分が鉛直方向に対してなす角度を調整することができる。
【0056】
側面部412は、開口413に外力が加えられていない状態では、もっとも収縮した状態となるように元の形状に復帰する弾性を備えた材料を用いて形成することが好ましい。弾性を備えた材料は、側面部412全体を構成してもよく、一部を構成してもよい。具体的には、たとえば、樹脂材料を用いて形成した板状部材をゴムなどの弾性を有する材料を介して接続することによって側面部412を構成してもよい。
【0057】
(作業支援具の使用例)
つぎに、作業支援具の使用例について説明する。作業者300は、上述した実施の形態1と同様に、胴に装着した作業支援具のホルダー410にホットスティック301を根元側から挿入した状態で、ホットスティック301を操作する。
【0058】
図5は、作業支援具の使用時におけるホルダー410の一例を示す説明図である。図5に示すように、ホルダー410は、側面部412が、伸縮自在であるため、ホルダー410内にホットスティック301を保持した状態で、当該ホットスティック301の角度を調整すると、当該ホットスティック301の角度に応じて開口413が拡開する。
【0059】
これにより、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重をホルダー410を介して胴ベルト110において受けながら、ホットスティック301の角度を調整することができる。そして、これにより、ホットスティック301の操作にかかる自由度を低下させることなく、作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0060】
ホルダー410は、ホットスティック301を保持していない状態(開口413に外力が加えられていない状態)では、もっとも収縮した状態となる(図4を参照)。このため、作業者300は、ホットスティック301を使用する作業と使用しない作業とが混在している作業をおこなう場合に、装着したままの作業支援具が支障になることなく、ホットスティック301を使用しない作業をおこなうことができる。
【0061】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の作業支援具は、ホルダー410は、開口413と底部411の周縁とを連結する側面部412が伸縮自在であって、当該側面部412を伸縮させることにより開口413の開口径の調整を可能とすることを特徴としている。
【0062】
この発明にかかる実施の形態2の作業支援具によれば、簡易な構成によって、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重を作業者300の胴(腰)部分で受けながら、ホットスティック301の姿勢を任意の姿勢に調整することができる。これにより、簡易な構成によって、ホットスティック301の操作性を低下させることなく、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0063】
<実施の形態3>
(作業支援具の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の構成について説明する。実施の形態3においては、上述した実施の形態1や実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0064】
図6は、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の構成を示す説明図である。図6においては、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具の斜視状態を示している。図6において、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600は、実施の形態1の作業支援具100や実施の形態2の作業支援具に対して、ホルダー610の形状および胴ベルト110への連結機構が異なっている。
【0065】
具体的に、作業支援具600において、ホルダー610は、底部611と側面(外周面)部612と開口613とを備えており、略円筒形状をなす。ホルダー610は、回転カン614を介して胴ベルト110に取り付けられている。回転カン614を介してホルダー610を胴ベルト110に取り付けることにより、ホルダー610の姿勢の自由度、すなわち、ホットスティック301の角度調整の自由度を確保することができる。これにより、ホットスティック301の操作にかかる自由度を低下させることなく、作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0066】
回転カン614は、たとえば、カラビナ615を介して、胴ベルト110に固定されたD環601などに取り外し可能に取り付けることができる。カラビナ615は、一部が開閉できる環形状をなし、ステンレスなどの金属材料を用いて形成されている。環形状をなすカラビナ615において、一部開閉できる部分は、通常、図示を省略するバネなどの付勢部材によって、環を閉じる方向に付勢されている。
【0067】
これにより、ホットスティック301を使用する作業と使用しない作業とが混在している作業をおこなう場合に、胴ベルト110を取り外すことなくホルダー610のみを取り外すことができる。これにより、作業者300は、ホットスティック301を使用する作業と使用しない作業とが混在している作業をおこなう場合に、作業支援具600が支障になることなく、ホットスティック301を使用しない作業をおこなうことができる。
【0068】
また、胴ベルト110を装着したままホルダー610を取り外したり、再度取り付けたりすることができるので、ホットスティック301を使用しない作業をおこなった後、直ちに、ホットスティック301を使用する作業に移行することができる。これにより、作業効率の向上を図ることができる。
【0069】
さらに、D環601とカラビナ615とによってホルダー610を胴ベルト110に取り付けることにより、胴ベルト110に対するホルダー610の着脱を片手で容易におこなうことができる。これにより、作業効率の向上を図ることができる。
【0070】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600は、ホルダー610が、回転カン614を介してベルトに取り付けられていることを特徴としている。
【0071】
この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600によれば、回転カン614によって胴ベルト110に対するホルダー610の姿勢、すなわち、ホットスティック301の姿勢を任意の姿勢に調整することができる。これにより、簡易な構成によって、ホットスティック301および先端工具301aによる荷重を作業者300の胴(腰)部分で受けながら、ホットスティック301の姿勢を任意の姿勢に調整することができる。そして、これにより、簡易な構成によって、ホットスティック301の操作性を低下させることなく、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減を図ることができる。
【0072】
また、この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600は、ホルダー610が、胴ベルト110に対して取り外し可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0073】
この発明にかかる実施の形態3の作業支援具600によれば、作業内容などに応じてホルダー610を取り付けたり取り外したりすることができる。これにより、ホルダー610の存在が作業の支障になることを回避し、必要な状況において、ホットスティック301を操作する作業者300の負担軽減を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
以上のように、この発明にかかる作業支援具は、ホットスティックなどの長物をあつかう作業を支援する作業支援具に有用であり、特に、重量のある先端工具301aを取り付けたホットスティックなどの長物をあつかう作業を支援する作業支援具に適している。
【符号の説明】
【0075】
100 作業支援具
110 胴ベルト
111 閉じ具
120 ホルダー
120a 開口
120b 側面部
301 ホットスティック
410 ホルダー
411 底部
412 側面部
413 開口
600 作業支援具
601 D環
610 ホルダー
611 底部
612 側面部
613 開口
614 回転カン
615 カラビナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6