【解決手段】遊技機が、回転リールと、スタートスイッチと、ストップスイッチと、内部抽せん部と、指示機能に係る処理が行われる可能性のある有利区間と、指示機能に係る処理が行われない通常区間とを含む複数の遊技区間の中から内部抽せんが行われる1つの遊技区間を設定する区間制御部と、複数のRT状態の中から前記内部抽せんが行われる1つのRT状態を設定するRT状態制御部と、一般遊技状態と、一般遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態とを含む複数の遊技状態の中から内部抽せんが行われる1つの遊技状態を設定する遊技状態制御部と、設定値制御部とを備える。RT状態制御部は、設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態であるか、あるいは、前2RT状態であるかを判定し、判定された前記RT状態に応じて、RT状態を初期化するか否かを決定する。
前記RT状態制御部が、前記設定値が設定されたときの前記RT状態が前記第1RT状態であるか、あるいは、前記第2RT状態であるかに加えて、前記設定値が設定されたときの前記遊技区間に基づいて、前記RT状態を初期化するか否かを決定する、請求項1の遊技機。
前記RT状態制御部が、前記設定値が設定されたときの前記RT状態が前記第1RT状態であるか、あるいは、前記第2RT状態であるかに加えて、前記設定値が設定されたときの前記遊技状態に基づいて、前記RT状態を初期化するか否かを決定する、請求項1の遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態のスロットマシン1は、
図1に示すように、直方体形状の筺体10を備えている。この筺体10は、前面(すなわち、
図1の紙面貫通方向の手前側の面)に図示しない開口部を有している。また、筺体10には、開口部を開閉可能な板状の前扉20が、筺体10に対してロック可能に設けられている。
【0010】
前扉20の略中央部分には、透光性の表示窓21が設けられている。この表示窓21は、前扉20により筺体10の開口部を閉鎖した状態で、後述する各回転リール41,42,43の表面に表示される複数の図柄を視認可能に配置されている。
【0011】
前扉20の表示窓21の上部には、液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24が設けられている。遊技中の各種の演出は、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を用いて行われる。例えば、液晶表示装置22は、遊技中に各種の演出画像(演出動画)を表示したり、所定の情報等を表示したりする。また、電飾装置23は、所定の条件を満たした場合に、所定のパターンで点灯または消灯し、スピーカ24は、所定の条件を満たした場合に、所定の音を出力する。すなわち、液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24は、演出出力装置の一例である。
【0012】
前扉20の表示窓21の下部には、メダルを払い出すための払い出し口25と、払い出し口25から払い出されたメダルを貯留するための下皿26と、操作部30とが設けられている。
【0013】
操作部30は、遊技媒体の一例としてのメダルを投入するためのメダル投入口31と、メダルをベットするためのベットスイッチ32と、前扉20に操作可能に設けられ操作により各回転リール41,42,43を回転させるスタートスイッチ33と、前扉20に操作可能に設けられ操作により回転中の各回転リール41,42,43を停止させるストップスイッチ34,35,36とを有している。操作部30の各スイッチは、遊技者の操作に基づいて操作信号を出力する。また、メダル投入口31には図示しないメダルセンサが設けられており、遊技者によるメダル投入口31へのメダルの投入を検出し、検出信号を出力する。
【0014】
なお、操作部30には、他に、精算スイッチ(図示せず)、および、表示部の一例の貯留メダル表示部(図示せず)等が設けられている。この貯メダル表示部は、貯留されたメダルの数に加えて、後述する遊技区間が有利区間であることが表示可能に構成されている。
【0015】
また、スロットマシン1は、
図2に示すように、スロットマシン1全体を制御する制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44、および、メダルを払い出すためのホッパーユニット50を備えている。制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44、および、ホッパーユニット50は、スロットマシン1の主電源をオン/オフする電源装置(図示せず)、スロットマシン1の設定値を変更するときに管理者が操作する操作スイッチ45等と共に、筺体10の内部に配置されている。
【0016】
回転リールユニット40は、3個の回転リール41,42,43と、この回転リール41,42,43を駆動するステッピングモータ61,62,63とで構成されている。この回転リールユニット40は、筺体10の内部の略中央に配置されている。回転リール41,42,43の表面には、
図3に示すように配列された図柄が表示されると共に、基準点(図示せず)が設けられている。この基準点は、例えば、回転リール41,42,43のAの図柄(ベルA)の中心に配置されている。
【0017】
ここで、
図1〜
図5を参照して、スロットマシン1で行われる遊技の概要について説明する。
【0018】
図1に示すように、スロットマシン1で遊技を行う場合、まず、メダルをメダル投入口31から投入する、あるいは、ベットスイッチ32を操作することにより貯留しているメダル(すなわち、クレジット)を使用して、メダルをベットする。予め設定されている規定の枚数(例えば、1〜3枚)のメダルがベットされると、有効ラインが有効化され、スタートスイッチ33の操作が可能な状態、すなわち、遊技が開始可能な状態になる。このとき、遊技状態等に応じて設定されている規定の枚数を超えて投入されたメダルは、クレジットとして貯留される。
【0019】
有効ラインは、
図4に示すように、役の入賞を決定するための仮想ラインであり、この有効ラインによって、表示窓21に表示される各回転リール41,42,43の図柄が、それぞれ1つずつ連結されている。このスロットマシン1では、有効ラインは、例えば、上段ライン71、中段ライン72、および、下段ライン73の水平方向の3本と、右上がりライン74、および、右下がりライン75の斜め方向の2本とで構成され、ベットされたメダルの枚数(すなわち、ベット数)に応じて有効化される。なお、このスロットマシン1の表示窓21に表示される図柄は、各回転リールにつき3図柄である。
【0020】
遊技が開始可能な状態でスタートスイッチ33が操作されると、スロットマシン1内で行われる電子計算機によるくじ(以下、内部抽せんという。)が行われ、各回転リール41,42,43の回転が開始される。この状態で、いずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、操作されたストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43が停止し、表示窓21に、当せんした役に応じた結果が表示される。全ての回転リール41,42,43を停止させることで、1ゲームが終了し、有効ライン上に揃った図柄の組み合わせ、すなわち、入賞した役に応じて、所定の枚数のメダルが払い出される。
【0021】
このように、ベットスイッチ32、スタートスイッチ33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作を遊技といい、遊技が行われる、または、行われた区間を遊技区間という。遊技の単位はゲームであり、1ゲームを単位遊技という。
【0022】
また、遊技中は、複数の遊技区間の中から1つの遊技区間が設定され、複数のRT状態の中から1つのRT状態が設定され、複数の遊技状態の中から1つ遊技状態が設定される。そして、設定された遊技区間、RT状態および遊技状態に基づいて、内部抽せんが行われる。
【0023】
RT状態は、内部抽せんにより当せんする役(以下、単に当せん役という。)の種類(
図8および
図9参照)およびその当せん確率を決定するための状態であり、一例として、
図5に示すように、RT0〜RT4で構成されている。
【0024】
RT0は、一種BB終了後、設定変更時、あるいは、RT状態の初期化時(すなわち、RAMクリア時)に設定される(すなわち、RT状態がRT1〜4からRT0に移行する)。
【0025】
RT1は、RT状態がRT0のときに行われた内部抽せんの結果、シングルボーナス(SB)に当せんし、かつ、SBが入賞しなかった場合(すなわち、SBを取りこぼした場合)に設定される(すなわち、RT状態がRT0からRT1に移行する)。
【0026】
RT2は、RT状態がRT1のときに行われた内部抽せんの結果、RT2移行リプレイに当せんし、かつ、RT2移行リプレイが入賞した場合に設定される(すなわち、RT状態がRT1からRT2に移行する)。なお、後述する押し順ベルに設定されている押し順通りにストップスイッチ34,35,36の操作が行われなかった場合(すなわち、押し順ベルを取りこぼした場合)、RT状態はRT2からRT1に移行する。
【0027】
RT3は、RT状態がRT2のときに行われた内部抽せんの結果、RT3移行リプレイに当せんし、かつ、RT3移行リプレイが入賞した場合に設定される(すなわち、RT状態がRT2からRT3に移行する)。RT3では、RT0〜2よりも内部抽せんによる再遊技(すなわち、リプレイ)の当せん確率が高く設定されている。
【0028】
RT4は、一種BBに当せん後、一種BBが入賞した場合に設定される(すなわち、RT0〜3からRT4に移行する)。なお、一種BBは、一種特別役物に係る連続作動装置(いわゆるビッグボーナス)であり、入賞するまで当せんが持ち越される特別役の一例である。この実施形態では、全ての回転リール41,42,43について、
図3に示す10番の図柄“セブン”が一種BBの入賞に係る図柄として対応付けられている。
【0029】
なお、RT0およびRT2は、遊技区間が後述する有利区間に設定された場合に、後述する指示機能に係る処理が有利になる第1RT状態であり、RT0およびRT2以外のRT(すなわち、この実施形態では、RT1、RT3およびRT4)は、遊技区間が有利区間に設定された場合に、指示機能に係る処理が有利にならない第2RT状態である。
【0030】
遊技状態は、遊技中に行われる演出を決定するための状態であり、一例として、
図6に示すように、一般遊技状態、ART状態および一種BB実施状態で構成されている。
【0031】
一般遊技状態は、ART終了後、ART抽せんに当せんするまで設定される。
【0032】
ARTは、RT3移行リプレイに当せんした後、遊技状態がARTに移行したときから経過した遊技数が、遊技可能な遊技数(すなわち、ARTゲーム数)に到達してARTが終了するまで設定される。ARTでは、RT状態をRT3に設定するのに必要な移行役に加えて、メダルの払い出しのある押し順役(この実施形態では、押し順ベル)の押し順の報知が行われる。
【0033】
一種BB実施状態は、一種特別役物に係る連続作動装置が作動した状態で遊技が行われる遊技状態である。一種BB実施状態は、一種BBが入賞して一種BBが終了するまで設定される。一種BBが終了すると、遊技状態は、一種BB実施状態から一種BBが入賞したときの遊技状態に移行する。
【0034】
遊技区間は、指示機能に係る処理が行われるか否かを決定するための状態であり、一例として、
図7に示すように、有利区間と通常区間とで構成されている。
【0035】
有利区間は、指示機能に係る処理が行われる可能性のある区間であり、遊技区間が通常区間で行われた内部抽せんの結果に基づいて行われる後述の区間移行抽せんに当せんした後、有利区間が終了する条件を満たすまで設定される。
【0036】
通常区間は、指示機能に係る処理が行われない区間であり、遊技区間として有利区間が設定されていない場合に設定される。
【0037】
なお、指示機能とは、押し順ベルの押し順およびRT1〜3移行リプレイの押し順など、出玉に影響する操作手順あるいは操作方法を何らかの方法によって遊技者に教える機能であり、例えば、ストップスイッチ34,35,36を所定の操作手順で操作することで入賞可能な押し順役の押し順を指示する機能、あるいは、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われたときの回転リール41,42,43の位置が予め定められた操作位置であった場合に入賞可能な役の操作位置を指示する機能をいう。すなわち、遊技区間が有利区間である場合にのみ、ARTが設定される。
【0038】
次に、制御装置100について説明する。制御装置100は、
図2に示すように、メイン制御部110とサブ制御部120とで構成されている。
【0039】
メイン制御部110は、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムあるいはデータ等を記憶しておくROMおよびRAM等を備えており、遊技を進行させるための制御を行う。メイン制御部110には、内部抽せん部111と、回転リール制御部112と、遊技結果判定部113と、区間制御部114と、RT状態制御部115と、遊技状態制御部116と、計測部117と、設定値制御部118とが設けられている。
【0040】
サブ制御部120は、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムあるいはデータ等を記憶しておくROMおよびRAM等を備えており、各種演出等を行うための制御を行う。サブ制御部120には、演出制御部121が設けられている。
【0041】
なお、以下に説明するメイン制御部110およびサブ制御部120の各部は、CPUが所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
【0042】
内部抽せん部111は、複数の内部抽せんテーブルを有し、スタートスイッチ33の操作の受付に伴って、内部抽せんを行う。詳しくは、内部抽せん部111は、スタートスイッチ33の操作が受け付けられたときの遊技区間、RT状態および遊技状態を判定し、判定された遊技区間、RT状態および遊技状態に基づいて内部抽せんテーブルを選択する。そして、内部抽せん部111は、選択された内部抽せんテーブルと、スタートスイッチ33の操作が受け付けられたときに取得される乱数とに基づいて、内部抽せんを行う。
【0043】
例えば、当せん役については、
図8および
図9に示す内部抽せんテーブルに基づいて決定される。この内部抽せんテーブルは、
図8に示すように、RT0〜RT4のRT状態毎に設けられており、
図9に示すように、内部抽せんにより当せんの可能性がある当せん領域に関する情報を有している。この当せん領域には、図柄の組み合わせが対応付けられている役が、少なくとも1つ設定されている。
【0044】
図8では、遊技状態毎に、当せんする可能性のある当せん領域が“○”で示され、当せんする可能性のない当せん領域が“×”で示されている。すなわち、各内部抽せんテーブルには、スタートスイッチ33の操作が行われた場合に取得される乱数に対応する役が記憶されている複数の領域(置数の領域)が設けられており、この領域の各々が、
図8の“○”で示されている当せん領域にそれぞれ対応付けられている。
【0045】
また、
図9では、押し順役が入賞可能となるストップスイッチ34,35,36の操作の順番を表の上部の3個の数字で示している。
図8において、“1”は左リール、“2”は中リール、“3”は右リールに対応するストップスイッチ34,35,36の操作を意味している。例えば、“123”であれば、左リール41に対応するストップスイッチ34、中リール42に対応するストップスイッチ35、右リール43に対応するストップスイッチ36の順にストップスイッチ34,35,36を操作することで入賞する。
【0046】
この実施形態のスロットマシン1では、当せんした当せん領域に設定されている役が、全て同時に当せんするように設定されている。例えば、内部抽せん部111の内部抽せんの結果、当せん領域“中ベル1〜4”および“右ベル1〜4”に当せんした場合、中段ベルと、中ベル1〜4あるいは右ベル1〜4に同時に当せんする。
【0047】
例えば、“中ベル1”に当せんした場合、ストップスイッチ34,35,36の操作の順番が“213”および“231”の中段ベルと、ストップスイッチ34,35,36の操作の順番が“123”、“132”、“312”および“321”の中ベル1に同時に当せんする。“213”の中段ベルと“231”の中段ベルは、同一の図柄の組み合わせが対応付けられている。また、“123”、“132”、“312”および“321”の中ベル1は、全て同一の図柄の組み合わせが対応付けられている。
【0048】
また、中段ベル、中ベル1〜4および右ベル1〜4は、メダルの払い出しのある小役であると共に、入賞したときに払い出されるメダルが中ベル1〜4および右ベル1〜4よりも中段ベルのほうが多くなるように設定されている。このスロットマシン1では、3枚のメダルをベットしたとき、中段ベルの入賞で8枚のメダルが払い出され、中ベル〜4および右ベル1〜4の入賞で1枚のメダルが払い出される。
【0049】
回転リール制御部112は、スタートスイッチ33または各ストップスイッチ34、35、36の操作の受付に伴って回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して、各回転リール41,42,43の回転を開始または停止させる(すなわち、回転リール41,42,43の回転を制御する)。
【0050】
例えば、各回転リール41、42、43を停止させる場合、回転リール制御部112は、各ストップスイッチ34、35、36の操作が受け付けられたときの対応する回転リール41、42、43の位置に基づいて、当せん役に対応する図柄が有効ライン上に揃う位置に各回転リール41,42,43の回転を停止させたり(いわゆる引き込み制御)、あるいは、当せんしていない役に対応する図柄が有効ライン上に揃わない位置に回転リール41,42,43の回転を停止させたりする(いわゆる蹴飛ばし制御)。
【0051】
遊技結果判定部113は、内部抽せんの結果および回転停止制御の結果に基づいて、遊技の結果を判定する。遊技の結果には、例えば、有効ライン上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かの判定が含まれる。
【0052】
また、遊技結果判定部113は、判定した遊技の結果、あるいは、精算スイッチの操作の受付に基づいて、ホッパーユニット50を制御し、メダルの払い出しを行う。遊技の結果に基づいて払い出されたメダル(すなわち、役の当せんあるいは入賞により得られたメダル)は、まず、クレジットとして貯留される。そして、メダルを貯留した結果、クレジットの上限(例えば、50枚)を超えた場合には、その上限を超えた分のメダルがホッパーユニット50から払い出される。また、1枚以上の貯留メダルがある場合(すなわち、クレジットが1以上の場合)に精算スイッチが操作された場合には、貯留されているメダルがホッパーユニット50から払い出される。
【0053】
さらに、遊技結果判定部113は、遊技状態が、例えば、一種BB実施状態あるいはARTに移行した場合、遊技状態が一種BB実施状態あるいはARTに移行したこと表す信号をホールコンピュータに出力して、管理者に報知する。
【0054】
区間制御部114は、複数の遊技区間(この実施形態では、通常区間および有利区間)の中から内部抽せんが行われる遊技区間を設定する。
【0055】
具体的には、区間制御部114は、遊技区間が通常区間である場合に、遊技区間を通常区間のままとするか、あるいは、有利区間に設定するかの抽せんである区間移行抽せんを行い、区間移行抽せんに当せんした場合に遊技区間を有利区間に設定する。区間移行抽せんの当否は、例えば、当せんにより区間移行抽せんが行われる役(すなわち、抽せん対象役)に内部抽せんにより当せんした場合に行われる抽せんに当せんしたか否かで決定される。
【0056】
なお、区間移行抽せん(すなわち、ART抽せん)は、スロットマシン1の設定値によって当せん確率に差を設けてもよいし、設けなくてもよい。区間移行抽せんの当せん確率に差を設ける場合、例えば、抽せん対象役の内部抽せんにおける当せん確率に設定差を設けることで実現してもよいし、内部抽せんにより抽せん対象役に当せんしたときに行われる抽せんの当せん確率に設定差を設けることで実現してもよい。
【0057】
また、区間制御部114は、遊技区間が有利区間である場合、遊技区間を有利区間のままとするか、あるいは、通常区間に設定するかを決定する。この実施形態では、区間制御部114は、遊技状態がARTのとき(すなわち、遊技区間が有利区間のとき)に一般遊技状態が設定されたか否かを判定し、一般遊技状態が設定されたと判定した場合に、遊技区間を有利区間から通常区間に設定する。
【0058】
さらに、区間制御部114は、計測部117で計測された遊技区間が有利区間に設定された以降に経過した遊技数(すなわち、有利区間消化ゲーム数)が所定値(例えば、1500ゲーム)に到達した場合、あるいは、遊技区間が有利区間に設定された以降のメダルの差枚数が所定値(例えば、2400枚)に到達した場合、遊技区間を有利区間から通常区間に強制的に設定する。
【0059】
なお、遊技区間が有利区間に移行した場合、区間制御部114は、有利区間中に指示機能が作動し、かつ、役物(すなわち、RBあるいはCT)および役物連続作動装置(すなわち、1種BBあるいは2種BB)を除いて小役を払い出し枚数最大で入賞させるように遊技を進めた場合の出玉率の平均が100%を超える場合にのみ、操作部30に設けた表示部を介して、有利区間であることを表示する。
【0060】
RT状態制御部115は、複数のRT状態(この実施形態では、R0〜R4)の中から内部抽せんが行われる1つのRT状態を設定する。
【0061】
具体的には、RT状態制御部115は、前述のとおり、設定されたRT状態と当せんまたは入賞した移行役とに基づいて、RT状態を設定する。すなわち、RT状態がRT0のときにSBを取りこぼした場合、RT状態をRT1に設定し、RT状態がRT1のときにRT2移行リプレイが入賞した場合、RT状態をRT2に設定し、RT状態がRT2のときにRT3移行リプレイが入賞した場合、RT状態をRT3に設定し、RT状態にかかわらず一種BBが入賞した場合、RT状態をRT4に設定する。
【0062】
また、RT状態制御部115は、設定値制御部118によりスロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態(すなわち、第1RT状態か、あるいは、第2RT状態か)に応じて、RT状態を初期化するか否か(すなわち、RAMクリア状態にするか否か)を決定する。
【0063】
詳しくは、RT状態制御部115は、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態(すなわち、RT0あるいはRT2)であるか否かを判定し、RT状態が第1RTであると判定された場合は、RT状態の初期化を行い、RT状態が第1RTではない、すなわち、RT状態が第2RT(すなわち、RT1、RT3およびRT4のいずれか)であると判定された場合は、初期化抽せんを行う。
【0064】
初期化抽せんは、例えば、当せん確率が50%に設定されている。すなわち、高確率初期化抽せんが行われると、50%の確率でRT状態が初期化され、RT0が設定される一方、50%の確率でスロットマシン1の設定値が設定される直前のRT状態がそのまま設定される。
【0065】
遊技状態制御部116は、複数の遊技状態(一般遊技状態、ART状態および一種BB実施状態)の中から内部抽せんが行われる1つの遊技状態を設定する。
【0066】
また、遊技状態制御部116は、遊技区間とRT状態とに基づいて、遊技状態をARTに設定するか否か(すなわち、ARTに当せんしたか否か)を判定する。
【0067】
詳しくは、遊技状態制御部116は、RT状態が第1RT状態(すなわち、RT0およびRT2)であり、かつ、遊技区間が有利区間であると判定した場合に、遊技状態を特別遊技状態(すなわち、ART)に設定する。遊技状態がARTに設定された場合、遊技状態制御部116は、併せて、ARTゲーム数を決定する共に、RT状態をRT3に設定するのに必要な移行役に加えて、メダルの払い出しのある押し順役の押し順の報知を行う。押し順役の押し順の報知は、例えば、液晶表示装置22を介して行われる。
【0068】
計測部117は、例えば、遊技結果判定部113により判定された遊技の結果に基づいて、遊技区間が有利区間に設定された以降に経過した遊技数(すなわち、有利区間消化ゲーム数)、および、遊技区間が有利区間に設定された以降のメダルの差枚数を計測する。
【0069】
設定値制御部118は、管理者が操作スイッチ45を操作することにより、遊技に対する有利度合い(例えば、機械割)が異なる複数の設定値(この実施形態では6つ)の中から1つの設定値を設定する。有利度合いの差は、例えば、所定の役に対する内部抽せんの当せん確率に差を設けることで実現している。
【0070】
演出制御部121は、例えば、内部抽せんが行われた遊技状態と、内部抽せんの結果とに基づいて、1ゲーム毎に演出を決定し、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を介して、決定された演出を出力する。
【0071】
続いて、
図10を参照して、スロットマシン1の設定値を変更した後のRT状態の設定についての制御処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、制御装置100が所定のプログラムを実行することで実施される。
【0072】
スロットマシン1の設定値が変更されると(ステップS1)、RT状態制御部115が、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0073】
スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態であると判定された場合、RT状態制御部115は、RT状態を初期化し、RT状態をRT0に設定して(ステップS5)、この制御処理を終了する。
【0074】
一方、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態ではないと判定された場合、RT状態制御部115は、初期化抽せんを行い(ステップS3)、初期化抽せんに当せんしたか否かを判定する(ステップS4)。高確率初期化抽せんに当せんしたと判定された場合、RT状態制御部115は、RT状態を初期化し、RT状態をRT0に設定して(ステップS5)、この制御処理を終了する。一方、高確率初期化抽せんに当せんしていないと判定された場合、RT状態制御部115は、スロットマシン1の設定値が設定される直前のRT状態をそのまま設定して(ステップS6)、この制御処理を終了する。
【0075】
前記スロットマシン1では、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が、指示機能に係る処理が有利になる第1RT状態であるか、あるいは、指示機能に係る処理が有利にならない第2RT状態であるかを判定し、判定されたRT状態に応じて、RT状態を初期化する。このような構成により、設定値を変更した後の遊技性を高めることができるスロットマシン1を実現できる。
【0076】
なお、前記スロットマシン1では、RT状態が第1RT状態であり、かつ、遊技区間が有利区間である場合に遊技状態がARTに設定されるように構成されているが、これに限らない。例えば、遊技区間が有利区間に設定されたときのRT状態に応じてART抽せんを行い、このART抽せんに当せんした場合に遊技状態がARTに設定されるように構成してもよい。この場合、遊技区間が有利区間に設定されたときのRT状態が第1RT状態であった場合、RT状態が第2RT状態であった場合と比較して高い当せん確率でART抽せんが行われるようにしてもよい。
【0077】
RT状態制御部115は、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態であるか、あるいは、第2RT状態であるかを判定して、RT状態を初期化するか否かを決定する場合に限らない。例えば、RT状態制御部115は、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態であるか、あるいは、第2RT状態であるかに加えて、スロットマシン1の設定値が設定されたときの遊技区間、遊技状態、あるいは、一種BB(あるいは、他の役物)の当せん状態に基づいて、RT状態を初期化するか否かを決定してもよい。
【0078】
例えば、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態でありかつ遊技区間が有利区間である場合、あるいは、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第2RT状態でありかつ遊技区間が通常区間である場合に、当せん確率が25%の低確率初期化抽せんが行われ、これらの条件を満たしていない場合は、当せん確率が90%の高確率初期化抽せんが行われるようにしてもよい。
【0079】
また、例えば、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態でありかつ遊技状態が一般遊技状態である場合は、当せん確率が50%の低確率初期化抽せんが行われ、これらの条件を満たしていない場合は、100%の確率でRT状態の初期化が行われるようにしてもよい。
【0080】
また、例えば、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態がRT4である場合、あるいは、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第2RT状態でありかつ内部抽せんにより一種BBに当せんしたが未だ入賞していない場合は、当せん確率が50%の低確率初期化抽せんが行われ、これらの条件を満たしていない場合は、当せん確率が75%の高確率初期化抽せんが行われるようにしてもよい。
【0081】
また、例えば、RT状態が第2RT状態に設定されたときから経過した遊技数によって、RT状態を初期化するか否かを決定してもよい。すなわち、例えば、スロットマシン1の設定値を変更するときに、RT状態がRT1に設定されたときから経過した遊技数が500ゲームを超えていた場合、RT状態を初期化するが、RT状態がRT1に設定されたときから経過した遊技数が500ゲーム未満であった場合は、RT状態を初期化しないように構成することができる。
【0082】
このように構成することで、設定値を変更した後の遊技性をより高めることができるスロットマシン1を実現できる。
【0083】
なお、一種BBの当せん状態には、例えば、一種BB非当せん状態、一種BBに当せんしたが未だ入賞していない状態、一種BB実施状態(第一種特別役物作動または非作動)が含まれる。
【0084】
また、スロットマシン1の設定値が設定されたときのRT状態が第1RT状態であるか、あるいは、第2RT状態であるかに加えて、スロットマシン1の設定値が設定されたときの遊技区間、遊技状態、および、一種BBの当せん状態のいずれか2つあるいは全部に基づいて、RT状態を初期化するか否かを決定するように構成することもできる。
【0085】
前記スロットマシン1では、複数のRT状態が、第1RT状態と第2RT状態とのいずれかに含まれているが、これに限らない。例えば、指示機能に係る処理が有利になるが第1RT状態よりも有利にはならない第3RT状態を設けて、複数のRT状態が、第1RT状態、第2RT状態および第3RT状態のいずれかに含まれるように構成してもよい。
【0086】
区間制御部114による有利区間の通常区間への強制的設定の条件は、有利区間消化ゲーム数が1500ゲームに到達する、および、有利区間の差枚数が2400枚に到達することに限らない。これらの条件とは異なる条件で、有利区間を通常区間に強制的に設定してもよいし、また、有利区間を通常区間に強制的に設定する条件を設けなくてもよい。例えば、有利区間消化ゲーム数が1500ゲームに到達することで有利区間が通常区間に強制的に設定されるが、有利区間の差枚数が2400枚に到達することでは、有利区間が通常区間に強制的に設定されないように構成してもよい。また、例えば、有利区間が通常区間に強制的に設定された場合を除いて、一旦、遊技区間が有利区間に設定されると、いわゆるボーナス(例えば、一種BB)が1回入賞するか、あるいは、メダルの払い出しが最大となる押し順役(例えば、押し順ベル)の押し順を1回報知するまでは、有利区間を通常区間に設定できないように構成してもよい。
【0087】
スロットマシン1の設定値が変更された場合、遊技区間および遊技状態は、スロットマシン1の設定値が変更される直前の状態を引き継ぐように設定してもよいし、予め設定されている初期状態に設定される(すなわち、初期化される)ようにしてもよい。
【0088】
前記実施形態では、有利区間中に指示機能が作動し、かつ、役物および役物連続作動装置を除いて小役を払い出し枚数最大で入賞させるように遊技を進めた場合の出玉率の平均が100%を超える場合にのみ、有利区間であることが表示部に表示されるように構成しているが、これに限らない。例えば、遊技区間が有利区間へ移行したときに、表示部に有利区間中であることを必ず表示されるように構成してもよい。
【0089】
また、例えば、通常区間中に一種BBが当せんした場合、区間制御部114によって区間移行抽せんが行われるように構成してもよい。このとき、区間移行抽せんに当せんした場合であっても、一種BBが入賞するまでは、遊技区間として有利区間ではなく待機区間が設定されるようにしてもよい。この待機区間では、指示機能に係る処理が行われない。すなわち、有利区間の継続ゲーム数が計数されず、遊技区間が有利区間であることが表示されない。
【0090】
前記実施形態では、遊技区間が有利区間に移行した場合、区間制御部114が、操作部30に設けた表示部を介して、遊技区間が有利区間であることを表示するように構成しているが、これに限らない。例えば、液晶表示装置22が表示部を兼ねるように構成してもよいし、表示部を省略して遊技区間が有利区間であることを表示しないように構成してもよい。
【0091】
制御装置100は、ソフトウェアと協働して所定の機能を実行するCPUに代えて、ハードウェアのみで所定の機能を実現するように専用に設計されているFPGA(field-programmable gate array)、あるいは、ASIC(application specific integrated circuit)を含んでいてもよい。
【0092】
メイン制御部110およびサブ制御部120は、それぞれ異なる基板に設けてもよいし、同一基板上に設けてもよい。すなわち、メイン制御部110およびサブ制御部120は、それぞれがCPU、ROMおよびRAM等を備えていてもよいし、CPU、ROMおよびRAM等を共有していてもよい。
【0093】
押し順役は、所定の押し順でストップスイッチ34,35,36を操作することにより入賞する場合に限らない。押し順役は、例えば、所定の位置でストップスイッチ34,35,36を操作することにより入賞するようにしてもよいし、所定の位置に加え、所定の押し順でストップスイッチ34,35,36を操作することにより入賞するようにしてもよい。
【0094】
SBは、必ずしも設ける必要はなく、また、SBの取りこぼしによりRT状態をRT1に移行させなくてもよい。
【0095】
一種BBに加えて、あるいは、一種BBの代わりに、二種BBを含んでいてもよい。二種BBは、二種特別役物に係る連続作動装置である。
【0096】
内部抽せんテーブルは、
図7および
図8に示されている情報に限らず、スロットマシンの設計に応じて、他の任意の情報を含むことができる。
【0097】
有効ラインは、少なくとも1本設定されていればよい。また、
図4に示す各回転リール41,42,43の図柄が一直線に並ぶライン71,72,73,74,75を有効ラインとする必要はなく、例えば、各回転リール41,42,43の図柄がV字状に並ぶラインを有効ラインとしてもよい。また、有効ラインは、ベット数に応じて有効化される場合に限らず、例えば、メダルを1枚ベットすることで、全ての有効ラインが有効化されるようにしてもよい。
【0098】
特別遊技状態は、ARTに限らず、AT(アシストタイム)でもよい。
【0099】
RT状態に、内部抽せんにより一種BBに当せんしたときから、一種BBが入賞するまでの間に移行し、かつ、RT3よりもリプレイ確率の低いRT5を設けてもよい。なお、RT5は、第1RT状態に含めてもよいし、第2RT状態に含めてもよい。
【0100】
可能であれば、メイン制御部110の構成をサブ制御部120に設けてもよいし、サブ制御部120の構成をメイン制御部110に設けてもよい。
【0101】
以上、図面を参照して本発明における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本発明の種々の態様について説明する。
【0102】
本発明の第1態様の遊技機は、
複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、
遊技者の操作により回転中の前記複数の回転リールの各々を停止させる複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチの操作に伴って内部抽せんを行う内部抽せん部と、
指示機能に係る処理が行われる可能性のある有利区間と、指示機能に係る処理が行われない通常区間とを含む複数の遊技区間の中から前記内部抽せんが行われる1つの前記遊技区間を設定する区間制御部と、
リプレイ確率が予め定められている複数のRT状態の中から前記内部抽せんが行われる1つの前記RT状態を設定するRT状態制御部と、
一般遊技状態と、前記一般遊技状態よりも前記遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態とを含む複数の遊技状態の中から前記内部抽せんが行われる1つの前記遊技状態を設定する遊技状態制御部と、
遊技に対する有利度合いが異なる複数の設定値の中から1つの前記設定値を設定する設定値制御部と、
前記遊技区間が前記有利区間へ移行した後に、前記遊技区間が前記有利区間であることを表示可能な表示部と
を備え、
前記RT状態として、前記遊技区間が前記有利区間に設定された場合に、前記指示機能に係る処理が有利になる第1RT状態と、前記指示機能に係る処理が有利にならない第2RT状態とを有し、
前記RT状態制御部は、前記設定値制御部により前記設定値が設定されたときの前記RT状態が前記第1RT状態であるか、あるいは、前記第2RT状態であるかを判定し、判定された前記RT状態に応じて、前記RT状態を初期化するか否かを決定する。
【0103】
第1態様の遊技機によれば、設定値が設定されたときのRT状態が、指示機能に係る処理が有利になる第1RT状態であるか、あるいは、指示機能に係る処理が有利にならない第2RT状態であるかを判定し、判定されたRT状態に応じて、RT状態を初期化する。このような構成により、設定値を変更した後の遊技性を高めることができる遊技機を実現できる。
【0104】
本発明の第2態様の遊技機は、
前記RT状態制御部が、前記設定値が設定されたときの前記RT状態が前記第1RT状態であるか、あるいは、前記第2RT状態であるかに加えて、前記設定値が設定されたときの前記遊技区間に基づいて、前記RT状態を初期化するか否かを決定する。
【0105】
第2態様の遊技機によれば、設定値を変更した後の遊技性をより高めることができる遊技機を実現できる。
【0106】
本発明の第3態様の遊技機は、
前記RT状態制御部が、前記設定値が設定されたときの前記RT状態が前記第1RT状態であるか、あるいは、前記第2RT状態であるかに加えて、前記設定値が設定されたときの前記遊技状態に基づいて、前記RT状態を初期化するか否かを決定する。
【0107】
第3態様の遊技機によれば、設定値を変更した後の遊技性をより高めることができる遊技機を実現できる。
【0108】
本発明の第4態様の遊技機は、
前記内部抽せんに当せんする役として、入賞するまで当せんが持ち越される特別役を有し、
前記RT状態制御部が、前記設定値が設定されたときの前記RT状態が前記第1RT状態であるか、あるいは、前記第2RT状態であるかに加えて、前記特別役が前記内部抽せんにより当せんしているか否かの当せん状態とに基づいて、前記RT状態を初期化するか否かを決定する。
【0109】
第4態様の遊技機によれば、設定値を変更した後の遊技性をより高めることができる遊技機を実現できる。
【0110】
なお、前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。