特開2019-216878(P2019-216878A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-216878(P2019-216878A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】タオル
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/02 20060101AFI20191129BHJP
【FI】
   A47K10/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2018-115499(P2018-115499)
(22)【出願日】2018年6月18日
(71)【出願人】
【識別番号】504458459
【氏名又は名称】金本徳株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147706
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】小林 勝
(57)【要約】      (修正有)
【課題】大きさ(面積)や平面形状を自由に変えることのできるタオルを提供する。
【解決手段】タオル100を、タオル生地で形成された本体部110と、本体部110の縁に取り付けられたファスナー120とで構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タオル生地で形成された本体部と、
前記本体部の縁に取り付けられたファスナーとを備えるタオル。
【請求項2】
前記ファスナーは、他のタオルに設けられた他のファスナーと互いに係合する
請求項1に記載のタオル。
【請求項3】
前記ファスナーは、前記他のファスナーの途中部に取り付けることができる
請求項2に記載のタオル。
【請求項4】
前記ファスナーはスライダーを有しており、前記スライダーは前記ファスナーを前記他のファスナーに取り付けた後で前記ファスナーから取り外すことができる
請求項2または3に記載のタオル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大きさや形を自由に変えることのできるタオルに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な使用状況に合わせて自由に形状を変えることができ、任意の場所に掛止することのできるタオルが従前より開発されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に係るタオルは、当該タオルの縁部に柔軟性金属の太線材を掛着して構成されており、掛着された太線材を任意の形状に曲げることにより、それに伴ってタオル自体の形状も変えることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3066549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に係るタオルでは、太線材を曲げることができる範囲内で、1枚のタオルの形状を変えられるにすぎず、タオル自体の大きさ(面積)や平面形状を変えられるようなものではなかった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、大きさ(面積)や平面形状を自由に変えることのできるタオルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に従うと、
タオル生地で形成された本体部と、
前記本体部の縁に取り付けられたファスナーとを備えるタオルが提供される。
【0008】
好適には、前記ファスナーは、他のタオルに設けられた他のファスナーと互いに係合する。
【0009】
好適には、前記ファスナーは、前記他のファスナーの途中部に取り付けることができるようになっている。
【0010】
前記ファスナーはスライダーを有しており、前記スライダーは前記ファスナーを前記他のファスナーに取り付けた後で前記ファスナーから取り外すことができるようになっている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、大きさ(面積)や平面形状を自由に変えることのできるタオルを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明が適用された実施形態に係るタオル100の一例を示す正面図である。
図2】ファスナー120のテープ112の長さが本体部110の縁の長さとほぼ同じである場合の一例を示す正面図である。
図3】ファスナー120のテープ112の長さが本体部110の縁の長さよりも短い場合の一例を示す正面図である。
図4】2枚のタオル100を組み合わせた状態の一例を示す正面図である。
図5】大きさが異なる3枚のタオル100を組み合わせた状態(スライダー126を外した状態)の一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本実施形態に係るタオル100を示している。タオル100は、大略、本体部110と、ファスナー120とを備えている。
【0014】
本体部110は、タオル生地で構成された矩形状の部材である。もちろん、本体部110の形状は矩形状に限定されるものではなく、三角形や五角形といった多角形状、あるいは、略円形などであってもよい。
【0015】
ファスナー120は、他のファスナーと係合したり分離したりできる部材であり、本体部110の縁(図1の例では、本体部110における4つの縁(辺)のうちの2つ)に取り付けられている。
【0016】
このようなファスナー120は、大略、テープ122と、エレメント124と、スライダー126とで構成されている。
【0017】
テープ122は、例えばポリエステル繊維等の合成繊維や、綿糸等で形成された帯状あるいは短冊状の部材であり、その一部が本体部110の縁に対して熱圧着等の手段で取り付けられる。もちろん、熱圧着に限定されるものではなく、縫い付けやボタンやハトメ等の手段で本体部110に取り付けられてもよい。
【0018】
また、テープ122の長さは、図2に示すように、当該テープ122が取り付けられる本体部110の縁の長さとほぼ同じに設定してもよいし、逆に、図3に示すように、本体部110の縁の長さよりも短く設定してもよい。
【0019】
エレメント124は、テープ122における本体部110に取り付けられた部分とは反対側の端部に配設された鋸歯状の部材であり、他のファスナーに設けられたエレメントと係合したり分離したりできるようになっている。
【0020】
スライダー126は、エレメント124と他のファスナーに設けられたエレメントとを互いに係合したり分離したりするための部材である。このスライダー126は、エレメント124の一方端から他方端までスライド移動することにより、当該エレメント124と他のファスナーに設けられたエレメントとを係合・分離する。
【0021】
スライダー126は、エレメント124の端で止まって当該エレメント124から分離しないタイプのものを使用してもよいし、エレメント124から分離させることのできるタイプのものを使用してもよい。また、2つのエレメント124を互いに係合させたスライダー126をこれらエレメント124から分離させた後、2つのエレメント124が端部から不所望に分離するのを避けるため、エレメント124の端部にクリップを取り付けることが考えられる。さらに言えば、左右のどちらからでもスライダー126を取り付け・取り外しできるようにするのが好適である。
【0022】
本実施形態に係るタオル100によれば、図4に示すように、ファスナー120を用いて複数のタオル100を組み合わせることにより、大きさ(面積)や平面形状を自由に変えることができる。
【0023】
また、図5に示すように、図中2枚のタオル100に取り付けられたファスナー120が、横長のタオル200に取り付けられたファスナー220よりも短いような場合において、短い方のファスナー120が長い方のファスナー220のどの場所にでも係合させられることができるようにするのが好適である。
【0024】
これにより、例えば、複数のタオル100を組み合わせて面積の大きな入浴後のバスタオルとして使用し、使用後は面積の小さい個々のタオル100に分離してコンパクトに洗濯したり、部屋干ししたりすることができる。
【0025】
また、小さな子供用には1枚のタオル100を使用し、大人用には複数のタオル100を組み合わせて使用するなど、使用者の体型に応じた大きさのタオル100にすることができる。
【0026】
さらに、複数のタオル100を組み合わせて使用している場合において、一部のタオル100が汚れたり破れたりした場合、その一部のタオル100だけを別のタオル100に交換することで、残りのタオル100まで廃棄する必要がなくなり、資源を無駄なく使用できる。
【0027】
また、複数のタオル100を組み合わせて、使用者の好みのデザイン(色柄や形状)にすることができる。
【0028】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0029】
100…タオル
110…本体部
120…ファスナー、122…テープ、124…エレメント、126…スライダー
200…タオル、220…ファスナー
図1
図2
図3
図4
図5