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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-217676(P2019-217676A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】画像処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 21/00 20060101AFI20191129BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   B41J21/00 Z
   H04N1/387 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-116052(P2018-116052)
(22)【出願日】2018年6月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091926
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 幸喜
(72)【発明者】
【氏名】石橋 多敬
【テーマコード(参考)】
2C187
5C076
【Fターム(参考)】
2C187AC07
2C187AD14
2C187AF01
2C187BF11
2C187CD12
2C187CD15
2C187DB04
5C076AA17
(57)【要約】
【課題】両面印刷を行う際に、ラスタライズされたラスタライズ画像に含まれる特定画像の位置を表裏で一致させることを可能とする。
【解決手段】印刷データをラスタライズしたラスタライズ画像に基づいて記録媒体の両面に画像を形成する処理に際し、ラスタライズ画像の印刷位置を補正可能な制御部を有し、制御部は、ラスタライズ画像に含まれる所定の領域を特定画像とし、特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるようにラスタライズ画像の印刷位置を補正する補正処理が可能である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データをラスタライズしたラスタライズ画像に基づいて記録媒体の両面に画像を形成する処理に際し、前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正可能な制御部を有し、
前記制御部は、前記ラスタライズ画像に含まれる所定の領域を特定画像とし、前記特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるように前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する補正処理が可能である画像処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記補正処理において、特定画像を抽出するための情報に基づいて前記ラスタライズ画像に含まれる特定画像の位置を検出し、前記特定画像の印刷位置を表裏で一致させるように前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記情報に基づいて前記ラスタライズ画像に前記特定画像が含まれるかの判定を行う請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記記憶部に、特定画像を抽出するための情報が記憶されている場合、前記記憶部に記憶されている前記情報により抽出可能な特定画像を提示するとともに、前記情報を用いた前記補正処理を行うことを選択可能とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記ラスタライズ画像に含まれる所定の印字ドットに基づいて前記特定画像を決定する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、予め設定された画像を前記所定の印字ドットとする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記所定の印字ドットで定められる領域を前記特定画像とする請求項5または6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、印字ドットの縦横方向の最小値と、縦横方向の最大値から矩形領域を定めて前記特定画像とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、記録媒体の表裏のそれぞれの面に対し、前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記補正処理において、印刷位置のシフト量を含む請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるために前記シフト量の算出が可能である請求項10記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記制御部は、ジョブ内において同一の前記特定画像が複数含まれている場合は、最初の前記特定画像の位置と、二つ目以降の前記特定画像の位置とが一致するように、二つ目以降の前記特定画像の印刷位置を補正する請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
情報を表示する表示部を有し、
前記制御部は、前記補正処理の実施有無および/または前記補正処理において実施された補正の情報を前記表示部に表示する請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項14】
記録媒体の両面に画像を形成する画像形成部を有する請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項15】
印刷データをラスタライズしたラスタライズ画像に基づいて記録媒体の両面に画像を形成する処理に際し、前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正可能な制御部で実行されるプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
前記ラスタライズ画像に含まれる所定の領域を特定画像とし、前記特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるように前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する補正処理を実施させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の両面印刷に用いられる画像データの処理を行う画像処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷機(特に商用の印刷機)で印刷される印刷物などは、表裏の印字位置が精度よく一致することが求められる。そのため、両面印刷が可能な画像形成装置には、表裏の印刷位置を調整することが可能な表裏位置調整機能が搭載されている。
表裏位置調整を行う方法としては、用紙の両面の画像形成領域外にトンボ等の表裏位置調整用の画像を印刷し、印刷後の用紙を読み取って用紙の表裏における表裏位置調整用の画像の位置を解析し、調整用画像の位置が表裏で一致するように印刷位置の補正を行う方法が知られている。
例えば、特許文献1には、両面印刷の表面、裏面それぞれの画像形成領域外に特定マークを印字し、その特定マークをスキャナー(センサー)で読み取って表裏のズレ量を検知し、検知結果に基づいて画像形成領域の印字位置を補正することが記載されている。
一方で、アプリケーション上で画像の表裏位置調整を行うことを可能にした装置も知られている。例えば、特許文献2には、アプリケーション(レイアウト装置)上で表裏の特定画像(切り取り線)の位置を一致させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−167306号公報
【特許文献2】特開2010−182039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1または特許文献2の技術を用いても、表裏における画像の位置ずれが発生してしまう場合がある。
図14に示すように、画像形成装置で印字可能な領域を印字可能領域A、ラスタライズ画像データによる印字領域を画像領域B、表裏の印刷位置を一致させたい特定画像をCとした場合、特許文献1の技術では、画像領域Bの位置を表裏一致させることができるが、実際に位置合わせを行いたい領域は、画像領域B内にある特定画像C(例えば、トンボを含む画像)である場合が多い。この特定画像Cが画像領域Bの中央に配置されてない場合には、特許文献1の技術を使用しても、両面印刷時に透かしても特定画像Cが同じ位置にならない、という問題が発生する。
例えば、図15に示すように、特定画像Cが画像領域Bの左側から2ドット、右端から4ドット内側に位置している場合、特定画像Cが画像領域Bのセンターよりも左寄りであるため、画像領域Bの位置を表裏で一致させても、両面印刷を行うとトンボの位置が表裏で一致しなくなってしまう。
【0005】
また、特許文献2の技術によれば、特定画像Cを表裏で一致させるために、アプリケーション上で特定画像Cの位置を表裏一致させることができる。
しかし、ユーザーの使用するアプリケーション上では「中央合わせ」を行いセンターに配置できているように見えても、アプリケーションもしくは画像形成装置でラスタライズ処理等によって座標値の単位変換(例:mm→dot)をする際に、小数点の丸め誤差により、中央から数dotずれたところに配置されてしまう場合がある。この場合も、特定画像Cの位置を表裏で一致させることができないという問題が発生する。
【0006】
例えば、図16に示すように、アプリケーション上で特定画像Cを画像領域Bの左端から3ドット、右端から3ドット内側に配置して、特定画像Cを画像領域Bの中央に位置させた場合であっても(図16左図)、ラスタライズによる単位変換の丸め誤差などにより、特定画像Cの位置が左側に1ドットずれてしまうことがある(図16中央図)。その結果、両面印刷後には2ドット分の表裏位置のずれが発生してしまう。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、両面印刷を行う際に、ラスタライズされたラスタライズ画像に含まれる特定画像の位置を表裏で一致させることが可能な画像処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の画像処理装置のうち、第1の形態は、印刷データをラスタライズしたラスタライズ画像に基づいて記録媒体の両面に画像を形成する処理に際し、前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正可能な制御部を有し、
前記制御部は、前記ラスタライズ画像に含まれる所定の領域を特定画像とし、前記特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるように前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する補正処理が可能である。
【0009】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記補正処理において、特定画像を抽出するための情報に基づいて前記ラスタライズ画像に含まれる特定画像の位置を検出し、前記特定画像の印刷位置を表裏で一致させるように前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する。
【0010】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記情報に基づいて前記ラスタライズ画像に前記特定画像が含まれるかの判定を行う。
【0011】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記記憶部に、特定画像を抽出するための情報が記憶されている場合、前記記憶部に記憶されている前記情報により抽出可能な特定画像を提示するとともに、前記情報を用いた前記補正処理を行うことを選択可能とする。
【0012】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記ラスタライズ画像に含まれる所定の印字ドットに基づいて前記特定画像を決定する。
【0013】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、予め設定された画像を前記所定の印字ドットとする。
【0014】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記所定の印字ドットで定められる領域を前記特定画像とする。
【0015】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、印字ドットの縦横方向の最小値と、縦横方向の最大値から矩形領域を定めて前記特定画像とする。
【0016】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、記録媒体の表裏のそれぞれの面に対し、前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する。
【0017】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記補正処理において、印刷位置のシフト量を含む。
【0018】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるために前記シフト量の算出が可能である。
【0019】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、ジョブ内において同一の前記特定画像が複数含まれている場合は、最初の前記特定画像の位置と、二つ目以降の前記特定画像の位置とが一致するように、二つ目以降の前記特定画像の印刷位置を補正する。
【0020】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、情報を表示する表示部を有し、
前記制御部は、前記補正処理の実施有無および/または前記補正処理において実施された補正の情報を前記表示部に表示する。
【0021】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の発明において、記録媒体の両面に画像を形成する画像形成部を有する。
【0022】
本発明のプログラムのうち、第1の形態は、印刷データをラスタライズしたラスタライズ画像に基づいて記録媒体の両面に画像を形成する処理に際し、前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正可能な制御部で実行されるプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に対し、
前記ラスタライズ画像に含まれる所定の領域を特定画像とし、前記特定画像の位置を記録媒体の表裏で一致させるように前記ラスタライズ画像の印刷位置を補正する補正処理を実施させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、両面印刷時に記録媒体の表裏に印刷される特定画像の位置を一致させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態の画像形成装置の機械的構成の概略を示す図である。
図2】同じく、制御ブロックを示す図である。
図3】同じく、システム構成を示す図である。
図4】同じく、特定画像の例を示す図である。
図5】同じく、特定画像の他の例を示す図である。
図6】同じく、登録する特定画像の例を示す図である。
図7】同じく、ラスタライズ画像内の特定画像を抽出して補正処理を行う手順を示すフローチャートである。
図8】同じく、ラスタライズ後の画像データの位置を示す図である。
図9】同じく、画像データのシフト結果を示す図である。
図10】同じく、印字画像の座標に基づいて特定画像を決定する方法を示す図である。
図11】同じく、ジョブに同一の特定画像が複数含まれる場合の補正処理の手順を示すフローチャートである。
図12】同じく、画像データのシフト方法を示す図である。
図13】同じく、ジョブに同一の特定画像が含まれる場合のシフト量の算出手順を示すフローチャートである。
図14】印字可能領域、ラスタライズされた画像データ領域、および特定画像を示す図である。
図15】特定画像の表裏位置ずれが発生する場合を示す図である。
図16】ラスタライズ後の画像において表裏ずれが発生する場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明の画像処理装置の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、画像処理装置は、画像形成装置に含まれる構成となっている。
画像形成装置1は、図1に示すように、上段側から順に、給紙装置40、装置本体10、読取装置20、後処理装置30を備えている。各装置および装置本体は、電気的および機械的に接続されており、各装置および装置本体間で、通信および用紙の搬送が可能となっている。
【0026】
給紙装置40は、複数の給紙段を備えており、各給紙段には用紙が収納されている。給紙段に収納されている用紙は、後段に設置されている装置本体10に供給可能となっている。用紙は、本発明の記録媒体に相当する。なお、本発明としては、記録媒体の材質は紙に限定されるものではなく、布やプラスチックなどからなるものであってもよい。
【0027】
装置本体10は、筺体内の下部側に、複数の給紙トレイを備えた本体給紙部12が配置されている。本体給紙部12では、各給紙トレイに用紙が収納されている。用紙は、本発明の記録媒体に相当する。記録媒体の材質は紙に限定されるものではなく、布やプラスチックからなるものであってもよい。
装置本体10の筺体内には、搬送路13が設けられており、給紙装置40または本体給紙部12から供給される用紙が搬送路13に沿って下流側に搬送される。
【0028】
搬送路13の途中付近には、用紙に画像を形成する画像形成部11が設けられている。
画像形成部11は、各色用(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)用の感光体11aを有しており、感光体11aの周囲には、図示しない帯電器、LD(レーザダイオード)、現像器、クリーニング部等が備えられている。また、画像形成部11は、各色用の感光体11aと接触する位置に、中間転写ベルト11bを有している。中間転写ベルト11bは、その途中に設けられた二次転写部11cにおいて搬送路13上の用紙と接触する。また、搬送路13では、二次転写部11cよりも下流側の位置に定着器11dが備えられている。
【0029】
用紙に画像を形成する場合は、帯電器によって感光体11aが一様に帯電された後に、感光体11aに対しLDからレーザー光が照射されて、感光体11a上に潜像が形成される。感光体11a上の潜像は、現像器によって現像されてトナー像となり、感光体11a上のトナー像は中間転写ベルト11bに転写され、中間転写ベルト11b上の画像は、二次転写部11cにおいて用紙に転写される。画像が形成され、搬送路13に沿って搬送される用紙は、定着器11dによって画像の定着が行われる。
なお、この実施形態では、画像形成部11はカラーで画像形成を行うものとして説明したが、本発明としては、画像形成部11は、モノクロなど、単色で画像形成を行うものであってもよい。
【0030】
また、搬送路13は、定着器11dの下流側で、反転搬送路15が分岐している。反転搬送路15の途中には、下流搬送路16が分岐して、反転搬送路15の分岐地点よりも下流側で搬送路13に接続されている。反転搬送路15では、下流搬送路16が分岐した地点よりも下流側で退避搬送路17が分岐している。反転搬送路15の下流側は、画像形成部11よりも上流側の位置で搬送路13に合流している。搬送路13は、ストレート方向において後段に接続された読取装置20の搬送路23に接続されている。
【0031】
用紙の片面に画像形成を行う場合、画像形成後の用紙は、そのまま搬送路13を搬送されて読取装置20の搬送路23へ搬送される。
画像形成後に用紙の表裏を反転する場合は、用紙を反転搬送路15に搬送し、下流搬送路16の分岐点を超えて搬送した後、反転搬送路15を逆方向に搬送し、下流搬送路16を通って搬送路13の下流側に搬送する。
用紙を反転して用紙の裏面に画像を形成する場合、用紙を搬送路13から反転搬送路15に送り、退避搬送路17に送った後、用紙の先後を変えて反転搬送路15の下流側に送り、搬送路13に環流する。その後、画像形成部11において用紙の裏面側への画像形成が行われる。
【0032】
また、装置本体10は、筐体の上部に操作部140が備えられている。操作部140は、タッチパネルを供えたLCD141と、テンキー等の操作キー群とを有しており、情報の表示および操作入力の受付が可能となっている。操作部140は、本発明の表示部に相当し、操作部を兼ねている。
なお、この実施形態では、操作部140は操作部と表示部とが一体となっているが、操作部と表示部とが一体となっていないものでもよく、例えば、操作部をマウスやタブレット、端末等によって構成してもよい。また、LCD141は移動可能となっているものであってもよい。
【0033】
また、装置本体10の筐体の上部には、操作部140が位置しない場所に、自動原稿給送装置(ADF)18が備えられている。自動原稿給送装置(ADF)18は、原稿載置台にセットされた原稿を自動で給送するものであり、自動原稿給送装置(ADF)18で給送される原稿は、図2で示されるスキャナー部130によって読み取られる。
なお、原稿の読み取りは図示しないプラテンガラス上で行うことも可能である。
また、スキャナー部130では、画像形成装置1から出力された印刷物をセットして読み取りを行うことも可能である。例えば、画像形成装置1で出力された表裏調整用チャートや、位置合わせ画像が印刷された用紙をセットして読み取りを行い、表裏の印字位置のずれを取得することもできる。この場合、スキャナー部130は、本発明の画像読取部に相当する。
【0034】
また、装置本体10は、制御部100を有している。制御部100は、画像形成装置1全体を制御するものであり、CPUやメモリなどによって構成される。なお、制御部100は、装置本体外に設けられるものであってもよい。CPU上で動作するプログラムは、本発明のプログラムを含んでいる。制御部100は、本発明の画像処理装置の主要な構成となるものである。
制御部100は、ラスタライズ画像データに含まれる所定の領域を特定画像として抽出し、特定画像の位置を検出することができ、また、用紙の表裏における特定画像の位置の表裏ずれを検出することが可能である。さらに、算出したずれ量に基づくシフト量の算出や、ラスタライズ画像の印刷位置をシフト量の分シフトさせることも可能である。
【0035】
読取装置20は、搬送路23を有しており、装置本体10から導入される用紙が搬送路23に沿って搬送される。搬送路23の下流側は、後段の後処理装置30に接続されている。
搬送路23の途中付近には、搬送路23で搬送される用紙の下面の画像の読み取りを行う画像読取部24と、用紙の上面の画像の読み取りを行う画像読取部25が備えられており、画像読取部24が画像読取部25よりも上流側に位置している。
画像読取部24、25は、CCDセンサーやCMOSセンサー等によって構成することができ、搬送路23で搬送される用紙の画像を、搬送方向と交差する方向全体に亘って読み取りを行うことができる。画像読取部24、25で読み取られた読取結果は、制御部100に送信される。用紙の両面に画像が形成されている場合、制御部100では、用紙の表裏における印刷位置のずれ量を算出することができる。
【0036】
表裏のずれ量の算出の際には、用紙の印刷画像領域の外にトンボマーク等の位置合わせ画像を印刷したものや、用紙に格子などのチャート画像を印刷したものを用いることができる。チャート画像は、表裏画像のずれ量を容易に把握することができる。
この実施形態では、印刷画像領域の表裏ずれ量を予め測定して記憶部などに記憶しておき、必要に応じて呼び出して使用することができる。また、読取結果を記憶部などに記憶しておき、適宜時機に読み出して表裏の印刷画像領域のずれ量を算出するようにしてもよい。また、表裏の印刷画像領域のずれ量は、データとして記憶部などに格納しておき、これを利用するものとしてもよい。
【0037】
なお、この実施形態では、二つの画像読取部で用紙の表裏の画像を読み取るものとしたが、画像読取部の前後に反転搬送路を設け、用紙の反転搬送を行うことで一つの画像読取部で用紙の表裏の画像を読み取るものとしてもよい。
【0038】
後処理装置30は、用紙の搬送が可能な搬送路33を備えており、読取装置20から導入される用紙を下流側に搬送する。搬送路33の中途に、用紙の後処理を行う後処理部34が備えられている。後処理部34は、所定の後処理を実行することが可能である。後処理としては、例えば、ステープル処理、パンチ処理、断裁処理が可能であるほか、折りを含む後処理、例えば、内三つ折り、中綴じ、Z折り、観音折り、四つ折り等の処理を行うことが可能である。後処理部34は複数の後処理を行うものであってもよい。
【0039】
搬送路33は、途中で分岐して第1排紙部31と第2排紙部32に接続されており、後処理部34を通過した用紙は、第2排紙部32に排紙され、後処理が行われていない用紙は第1排紙部31に排紙される。なお、後処理を行わない用紙を第2排紙部32に排紙するようにしてもよい。
【0040】
この実施形態では、給紙装置40、装置本体10、読取装置20および後処理装置30によって画像形成装置1が構成されているものとしたが、本発明としては画像形成装置の構成は上記構成に限定されるものではない。例えば、装置本体10と読取装置20とによって画像形成装置が構成されるものでもよく、また、装置本体10のみで画像形成装置を構成し、装置本体10に読取装置20、後処理装置30、給紙装置40などを備えるものを画像形成システムとしてもよい。
【0041】
また、画像形成装置1は、読取装置20を備えているが、読取装置は、装置本体内に備えられていてもよく、画像形成装置と読取装置とが機械的に接続されていないものであってもよい。本発明の画像処理装置としては、画像読取部を有するものであってもよく、また、画像読取部を有していないものであってもよい。さらに、画像処理装置は、画像形成部を備えるものとしてもよく、また、画像形成部を備えていないものを画像処理装置とするものであってもよい。
【0042】
次に、画像形成装置1の電気的構成を、図2に基づいて説明する。
画像形成装置1は、主要な構成として、デジタルコピアと、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160とを有している。デジタルコピアは、制御ブロック110、スキャナー部130、操作部140およびプリンター部150を有している。画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160は、外部装置との間で入出力される画像データを処理する。
【0043】
制御ブロック110は、PCIバス112を有しており、PCIバス112に、DRAM制御IC111が接続され、DRAM制御IC111には、制御CPU113が接続されている。PCIバス112には、コントローラーIC118を介してHDD119が接続されている。
制御CPU113には、不揮発メモリ115が接続されている。不揮発メモリ115やHDD119には、制御CPU113で実行されるプログラムや、機械設定情報等の設定データ、プロセス制御パラメーター等が格納されている。
【0044】
不揮発メモリ115やHDD119には、さらに、特定画像のデータや、ラスタライズ画像から特定画像を抽出するためのプログラム、画像の印刷位置をシフトするためのプログラム、印字ドットから特定画像を決定するためのプログラム、および各動作を制御するためのパラメーターなどが格納されている。また、不揮発メモリやHDD119には、表裏位置合わせに用いる特定画像のビットマップデータを読み書き可能に保存することが可能となっている。特定画像のビットマップデータは、本発明における特定画像を抽出するための情報に相当する。
なお、これらのデータ、プログラムやパラメーターは、持ち運び可能なリムーバブル記憶媒体に格納されていてもよい。
【0045】
制御CPU113は、プログラムの実行によって画像形成装置1の全体の状態を把握し、画像形成装置1の制御を行うことが可能であり、用紙の搬送、画像形成等の動作や、画像形成用の画像データの処理などの制御を行うことができる。この実施形態では、制御CPU113および制御CPU113で動作するプログラムは、本発明の制御部を構成する。上記プログラムには、本発明のプログラムが含まれている。なお、プログラムは不揮発メモリ115以外にHDD119などに格納されているものとしてもよく、また、持ち運び可能な記憶媒体に格納されていてもよい。
【0046】
制御CPU113は、用紙の読取結果から印字位置の表裏ずれの情報を検出し、検出したずれ量に基づいて補正量を決定したり、ラスタライズ画像から特定画像を抽出し、特定画像の表裏位置を合わせるための補正量を算出したりすることができ、さらに、画像位置の補正を行った際には、位置補正の実施有無や補正量を操作部140等に表示させる制御を行うことができる。また、位置補正の実施有無や補正量の情報を外部の表示部に表示させる制御などを実行できるようにしてもよい。
【0047】
制御CPU113には、スキャナー部130のスキャナー制御部132がシリアル通信可能に接続されている。
スキャナー部130は、CCD131と、スキャナー制御部132とを備えている。CCD131は用紙上の画像を光学的に読み取ることができる。スキャナー制御部132は、スキャナー部130の全体を制御するものであり、CCD131による画像の読み取りなどを制御する。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
CCD131で読み取った画像データは、DRAM制御IC111を介して読み取り処理部116に送信され、読み取り処理部116において所定の補正等の処理がなされる。
【0048】
操作部140は、タッチパネル式のLCD141と、操作部制御部142とを備えている。LCD141では、各種の情報の表示および操作入力を行うことが可能となっている。なお、操作入力は、操作キー等によって行うこともできる。
操作部140では、装置本体10における設定や動作指令などの動作制御条件の入力が可能となっている。さらに、操作部140では、設定内容、機械状態、原稿画像等の表示、特定画像の選択、表裏位置補正の実施有無や補正量の表示等が可能となっている。
【0049】
操作部140では、LCD141や操作キーを通じた操作入力により、装置本体10、読取装置20、後処理装置30などに対する各種の設定を行うことが可能であり、設定に基づいて、制御部によって、画像形成や用紙の搬送、ジョブの出力開始、表裏ずれの検出、表裏ずれの補正、後処理等の動作が制御される。
操作部制御部142は、操作部140の全体を制御するものである。操作部制御部142は制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、操作部140は制御CPU113からの指令を受けて操作部140の制御を行う。操作部制御部142は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
【0050】
DRAM制御IC111には、画像メモリ(DRAM)120が接続されている。画像メモリ(DRAM)120は、圧縮メモリ121とページメモリ122とから構成されており、スキャナー部130で取得した画像データや、外部の装置からネットワーク2を通して取得した画像データをジョブデータとして格納することができ、画像メモリ(DRAM)120には、印刷するジョブの画像データを格納することができる。
【0051】
画像メモリ(DRAM)120は、圧縮メモリ121とページメモリ122とを有している。圧縮メモリ121には、圧縮された画像データが格納され、ページメモリ122には、画像形成用の非圧縮のページ画像データが一時的に格納される。
また、画像メモリ(DRAM)120には、上記DRAM制御IC111の制御によって、複数のジョブに関する画像データを保存することができる。さらにはジョブの設定情報や予約されたジョブの画像データなどを保存することができる。なお、これらのデータは、HDD119に格納することもできる。
【0052】
DRAM制御IC111には、圧縮/伸長IC117が接続されている。圧縮/伸長IC117では、画像データの圧縮や、圧縮された画像データを伸長することができる。
DRAM制御IC111には、さらに、書き込み処理部123が接続されている。書き込み処理部123は、LD154Aにおける画像形成動作に用いるためのデータ処理を行う。
【0053】
また、制御CPU113には、プリンター部150のプリンター制御部151が接続されている。プリンター制御部151は、CPUや記憶部等によって構成されており、制御CPU113の指令を受けてプリンター部150の全体を制御し、LD154Aによる画像形成動作を制御する。LD154Aは、各色用のLDを総称するものである。また、プリンター部150は、画像形成部11や、搬送路23を含む搬送部を制御することができる。
【0054】
さらに、制御CPU113には、LAN制御部127が接続されており、LAN制御部127には、LANインターフェース128が接続されている。LANインターフェース128には、ネットワーク2やその他のネットワークなどを接続することができ、LANインターフェース128を介して外部の装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0055】
また、PCIバス112には、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160のDRAM制御IC161が接続されている。
画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160では、DRAM制御IC161に画像メモリ(DRAM)162が接続されており、DRAM制御IC161には、コントローラー制御部163が接続されている。さらに、DRAM制御IC161に、LAN制御部164、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、ネットワーク2に接続されている。
コントローラー制御部163は、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160の各部を制御可能である。また、コントローラー制御部163は、ネットワーク2から受信したページ記述言語の画像データのRIP処理を行うことができる。
【0056】
ネットワーク2には、外部装置3や他の画像形成装置4、5などが接続されている。画像形成装置1では、ネットワーク2を通じて、外部装置3や他の画像形成装置との間でデータの送受信を行うことができる。なお、ネットワーク2は、LANの他にWAN、電話回線などとして使用されるものであってもよく、無線、有線を問わない。
外部装置3は、外部装置3全体を制御する外部装置制御部300を有している。外部装置制御部300は、CPUやCPUを動作させるプログラム、記憶部などによって構成することができる。また、外部装置3は、情報を表示可能な外部表示部310を有している。
【0057】
なお、外部装置制御部300は、端末や画像形成装置1を管理する装置として使用することも可能である。この場合、外部装置3は、ネットワーク2を介してLANインターフェース128に接続される。なお、外部装置3で画像形成装置1を管理する場合、外部装置制御部300は、画像形成装置を管理する管理制御部として機能する。
【0058】
外部装置3を端末や管理装置として使用する場合、外部表示部310には、ジョブの出力履歴情報や、原稿画像の表示、表裏の画像印刷位置の補正の実施有無や補正量などの表示を行うことができる。この場合、外部表示部310は、本発明の表示部に相当する。さらに、外部装置3は図示しない操作部を備えており、所望の操作入力を行うことが可能となっている。
外部装置3は、画像形成装置を管理する場合、画像形成装置を直接制御してもよく、また、画像形成装置へ制御内容の指示を行い、この指示内容によって画像形成装置の制御部で制御が行われるようにしてもよい。
【0059】
外部装置3で、記録媒体の両面に画像を印刷する際の印刷位置の補正処理を可能とする場合、外部装置3は、本発明の画像処理装置として使用することができ、外部装置制御部300は、本発明の制御部として機能する。この場合、外部装置制御部300で動作するプログラムは、本発明のプログラムに相当する。外部表示部310は、本発明の表示部として用いてもよく、また、画像位置の補正の実施有無や補正量の提示を外部装置3外の表示部で表示できるように、表示に係わるデータを送信するようにしてもよい。
【0060】
次に、画像形成装置1を含むシステム構成を図3に基づいて説明する。
画像形成装置1は、記憶装置部1000を備えている。記憶装置部1000は、各種ジョブの設定、画像データ、プログラム等を記憶することができるものであり、画像形成装置1を制御するための各種プログラムや、特定画像のデータ等が記憶されている。
操作部140は、ジョブの設定の入力や各種情報表示を行うことが可能である。操作部140では、印刷画像の位置補正の実施有無や、補正量を表示することができる。
画像処理部1003は、受信したデータのRIP(ラスタライズ)処理を行うものである。また、画像処理部1003では、RIP処理後のラスタライズ画像の所定の領域を特定画像として、特定画像の位置を表裏で合わせるための補正処理を行うことができる。
印刷処理部1001は、画像処理されたデータの印刷を行うものである。印刷処理部1001は、画像形成部11を含んでいる。
解析処理部1002は、各種ジョブの設定等を解析するものである。
解析処理部1002、画像処理部1003等は、制御部100の一部機能を構成している。
通信部1004は、ネットワーク2に接続されており、外部装置3からのジョブデータや特定画像のデータ等を、ネットワークを介して受信することができる。
【0061】
ネットワーク2には、クライアントPCとして動作する外部装置3が接続されている。
外部装置3は、文章作成などを行うアプリケーションやプリンタドライバーを実行可能であり、画像形成装置1への印刷指示を行うことが可能となっている。外部装置3は画像形成装置1を制御するものであってもよい。
【0062】
次に、画像形成装置1の基本的動作を図2に基づいて説明する。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
スキャナー部130で原稿の画像を読み取り、画像データを生成する場合、スキャナー部130に原稿を載置し、CCD131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際は、制御CPU113から指令を受けたスキャナー制御部132がCCD131の動作制御を行う。
【0063】
CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部116に送られ、読み取り処理部116において所定のデータ処理がなされる。データ処理された画像データは、圧縮/伸長IC117に送出され、圧縮/伸長IC117において所定の方法によって圧縮され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121やHDD119に格納される。
圧縮メモリ121やHDD119に格納された画像データは、制御CPU113によってジョブとして管理することができる。画像データをジョブとして管理する場合は、画像メモリ(DRAM)120およびHDD119において、印刷条件が画像データと関連付けて格納される。
なお、印刷画像データと印刷条件とは、両者が関連付けられていれば、それぞれが異なる記憶媒体に格納されるものであってもよい。印刷条件は、操作部140を通してユーザーが設定したり、初期設定や動作状況に自動的に設定されたりする。
【0064】
一方、画像データを外部から取得する場合、例えば、外部装置3や他の画像形成装置4、5などからネットワーク2を通して画像データを取得する場合は、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160のLANインターフェース165を介して画像データを受信する。受信した画像データは、LANインターフェース165、LAN制御部164、DRAM制御IC161を介して画像メモリ(DRAM)162に格納される。 その後、画像メモリ(DRAM)162に格納された画像データは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリ122に一旦格納される。
【0065】
なお、画像データがページ記述データである場合、コントローラー制御部163によって画像データのRIP処理を行うことで、画像データをラスターイメージとすることができる。
ページメモリ122に格納された印刷データは、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に格納される。また、HDD119に格納する場合は、印刷データDRAM制御IC111、コントローラーIC118を介してHDD119に格納される。これら印刷データは、上記と同様に制御CPU113による管理がなされる。画像メモリ(DRAM)120およびHDD119は、画像データを保存する記憶部となる。
【0066】
画像形成装置1で画像出力を行う場合、すなわち複写機やプリンターとして使用する場合、圧縮メモリ121や不揮発メモリ115、HDD119などに格納された画像データを、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に送出し、画像データを伸長する。伸長された画像データはDRAM制御IC111を介して書き込み処理部123へ送出され、書き込み処理部123にて、設定された印刷条件に従って繰り返しLD154Aに展開し、LD154Aによって画像データに基づいて各感光体への書き込みが行われる。感光体154Aに書き込まれた画像は、その後、現像、転写、定着等を経て、用紙上に定着される。
【0067】
画像形成装置1を複写機として使用する場合は、操作部140上で設定された印刷条件(プリントモード)等の情報を制御CPU113に通知し、制御CPU113で設定情報を作成する。作成された設定情報は制御CPU113内のRAMに格納することができる。
画像形成装置1をプリンターとして用いる場合、印刷条件は、外部装置3内のプリンタドライバーで設定することができる。ここで設定された印刷条件は、画像と同様に、外部装置3→ LAN IF165→ 画像メモリ(DRAM)162→ DRAM制御IC161(コントローラー)→ DRAM制御IC111(本体)→ ページメモリ122と転送され、ページメモリ122に格納される。
【0068】
次に、本実施形態における、表裏の画像印刷位置の補正処理について説明する。
以下の説明では、図14に示すように、画像形成装置によって印字可能な領域を印字可能領域Aとし、ラスタライズされた画像データの位置する領域を画像領域Bとする。また、ラスタライズ画像データ内において、表裏で一致させたい画像や領域を特定画像Cとする。
【0069】
特定画像Cの例を図4および図5に示す。
特定画像Cとしては、例えば、図4に示すように、トンボTで囲まれた領域を特定画像Cとすることができる。
または、図5に示すように、ラスタライズ画像データにおいて、印字するドットの(X1、Y1)、(X2、Y1)、(X1、Y2)、(X2、Y2)で生成される矩形領域を特定画像とすることができる。
なお、本発明の特定画像は上記の例に限定されるものではなく、ラスタライズ画像データにおける、表裏で一致させたい任意の画像とすることができる。
【0070】
従来の画像形成装置では、両面印刷の表面、裏面のそれぞれの画像領域B外にトンボマークを印字し、そのトンボマークをスキャナーで読み取り表裏のズレ量を検知し、画像領域Bの印字位置を補正することが行われている。しかし、実際に位置合わせを行いたいのは画像領域Bではなく、画像領域B内にある特定画像C(トンボ等を含む画像)である場合が多い。このため、特定画像Cが画像領域Bの中央に配置されていない場合には、画像領域Bの位置を表裏で一致させても、両面印刷時に透かすと特定画像Cが同じ位置にならないという問題が発生する(図15)。
また、アプリケーション(レイアウト装置)上で表裏の特定画像の位置を一致させることが可能な装置も知られているが、あくまでもアプリケーション(レイアウト装置)内での位置合わせであり、ラスタライズ時に単位変換誤差が発生した場合は画像位置がずれてしまうため、特定画像を表裏で一致させて印刷することができない(図16)。
【0071】
本実施形態では、画像領域B内にある特定画像Cの位置を認識し、印字可能領域Aに対し表裏同じ位置(透かしても同じ位置)に特定画像Cを配置するように印刷位置の補正を行い、画像の印刷を行う。
なお、画像領域Bを表裏で合わせるための調整値を同時に用いてもよい。あらかじめ画像領域Bの位置を表裏で合わせるための調整値を取得しておき、当該調整値を適用した状態で特定画像Cの位置合わせを行うようにしてもよい。画像領域Bを表裏で合わせるための調整値は、例えば、画像形成領域外に位置合わせ用のトンボ等を印刷してスキャナーによる読み取りを行い、表裏のトンボ画像の位置を検出して位置ずれ量を算出することにより取得することができる。
【0072】
以下に、本実施形態の表裏位置合わせの方法を詳細に説明する。
事前準備として、表裏位置を一致させたい画像を特定画像として画像形成装置1に登録しておく。特定画像の登録では、外部装置3などから特定画像のデータを受信してページ記述言語などの解析を行い、データのRIP処理(ラスタライズ処理)を行って特定画像のビットマップデータを作成し、ビットマップの特定画像を画像形成装置1の記憶部に保存する。なお、ビットマップ化された特定画像のデータを直接受信してもよい。記憶部に記憶された特定画像のデータは、本発明における特定画像を抽出するための情報に相当する。
【0073】
登録する特定画像の例を図6に示す。特定画像は、図4に示すように、例えば四つのトンボで囲まれる領域とすることができる。
なお、特定画像は、トンボに囲まれる領域に限定されるものではなく、表裏位置を一致させたい画像であれば任意の画像を選択することができる。例えば、罫線や枠線など、直線からなる画像や、ロゴマーク等の図形等を特定画像とすることができる。
また、記憶部に登録された特定画像の情報に基づいて、外部装置3において、特定画像の選択を可能とすることができ、外部装置3では、ジョブの設定を行う際に、表裏位置を一致させたい特定画像の選択を行うことができる。
【0074】
特定画像の登録を終えると、次に、印刷処理を行い、印刷処理において表裏の印刷位置の補正を行う。
印刷処理の詳細な手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、印刷データを受信し、特定画像の選択等のジョブ設定や、ページ記述言語などの解析を行う(ステップS101)。印刷データには、画像データや出力設定データ等の他に、特定画像の選択の情報が含まれており、ジョブの送信元において、予め記憶部に登録した特定画像の中から、位置合わせで使用する特定画像を指定することができる。なお、特定画像が未登録の場合は、印刷データとともに特定画像を受信してもよい。
その後、ステップS101で受信したデータのRIP処理(ラスタライズ処理)を行い、ビットマップの画像データを生成する(ステップS102)。印刷データとともに特定画像データを受信した場合は、特定画像のラスタライズ処理も行い、ビットマップの特定画像データを生成する。
そして、作成したラスタライズ画像から特定画像の抽出を行い、シフト量の算出を行う(ステップS103)。
【0075】
ステップS103における特定画像の抽出動作およびシフト量の算出動作を、図8の例に基づいて説明する。
図8に示す内部データ(ラスタライズ後の画像データ)では、横幅(Width)が108ドット、縦幅(Height)が74ドットの用紙の印字可能領域の中に、トンボ(特定画像)を含む印刷画像が配置されている。
各トンボのX座標およびY座標を以下の表1に示す。
なお、ここでは、図の左右方向をX方向とし、図の上下方向をY方向としており、トンボによって囲まれる特定画像のX方向の最小値をX1、X方向の最大値をX2、Y方向の最小値をY1、Y方向の最大値をY2としている。
【0076】
【表1】
【0077】
表裏共に特定画像(トンボ)が含まれている場合は、表裏一致した位置に特定画像を印字できるように、下記の計算式にて、印字可能領域Aの中央に対してのズレ量を算出し、印字する際の画像領域Bのシフト量を決定する。なお、印字可能領域の横幅(Width)をWとし、縦幅(Height)をHとしている。
(計算式)
シフト量(X方向):(X1−(W−X2))/2
シフト量(Y方向):(Y1−(H−Y2))/2
【0078】
図8および表1の例では、X方向のシフト量は、(6−(108−100))/2=−1、Y方向のシフト量は、(8−(74−66))/2=0、と算出され、X方向に−1(左に1ドット)ずれており、Y方向ではずれがないと判断される。
そのため、印刷画像位置のシフト量を+1(右に1ドット)と決定する。これにより、画像領域Bのシフト量が決定される。
シフト量の計算結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS103で特定画像の抽出およびシフト量の算出を行ったら、印字可能領域Aに対して、ステップS103で算出されたシフト量の分、画像領域Bをシフトして配置する(ステップS104)。なお、本発明の補正処理は、ステップS103およびステップS104における処理に相当する。
【0081】
ステップS104における動作を、図9に基づいて説明する。
計算式により画像領域Bのシフト量が右方向に1ドットと決定されたため、用紙の表面および裏面において、画像領域Bを右方向に1ドット分シフトする。
シフトを行う前は、画像領域Bは、印字可能領域Aの左端から4ドット、右端から4ドット内側に位置していたが、画像領域Bを右方向にシフトすることにより、画像領域Bの位置は、印字可能領域Aの左端から5ドット、右端から3ドット内側の位置に移動する。なお、この際、画像領域B内における特定画像Cの位置は変化しない。
【0082】
図7のフローチャートの説明に再び戻る。
ステップS104において画像領域Bのシフトを行った後は、ステップS104で生成された印字可能領域Aのデータをもとに印字処理を行う(ステップS105)。その後、操作部のパネルに、画像データの位置補正の実施有無および補正量を表示する(ステップS106)。なお、位置補正の実施有無および補正量以外のいずれか一つを表示するものであってもよく、または、さらに他の情報を表示するようにしてもよい。また、補正に関する情報は、パネル表示以外の手段によってユーザーに通知してもよい。例えば、外部装置3へ補正情報を転送し、外部装置3の表示部に表示するようにしてもよく、本発明では、補正情報の通知方法については特に限定されない。ステップS106を終えたら、手順を終了する。
【0083】
上記形態によれば、ラスタライズ画像に含まれる特定画像の位置を表裏で合わせることが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、スキャナーを用いずに特定画像の位置を表裏で一致させることが可能となるほか、アプリケーションまたは画像形成装置でのラスタライズ時に単位変換誤差が発生した場合であっても、特定画像の位置を表裏で一致させて印刷を行うことが可能となる。
【0084】
なお、この形態ではトンボに囲まれる領域を特定画像としているが、トンボ以外の画像を特定画像とすることも可能である。例えば、罫線、ロゴマークなど、画像データ内で表裏位置を精度良く一致させたい画像を特定画像として指定してもよい。
【0085】
次に、他の実施形態について説明する。なお、実施形態1と共通する内容については説明を省略する。
上記の形態では、特定画像の位置ずれを検出した後に、表面の画像領域と裏面の画像領域との両方の位置をシフトしていたが、裏面の画像領域のみのシフトを行うようにしてもよい。
裏面の画像領域のみのシフトを行う場合は、図7のフローチャートのステップS103においてシフト量を算出する際に、以下の計算式を用いて裏面のシフト量を算出する。
【0086】
(計算式)
シフト量(X方向):X1−(W−X2)
シフト量(Y方向):Y1−(H−Y2)
【0087】
例えば、図8(表1)の画像例において表裏位置を補正する場合は、上記計算式は、X方向:6−(108−100)=−2、Y方向:8−(74−66)=0となり、裏面の特定画像がX方向に−2ドット(左に2ドット)ずれていて、Y方向はずれが発生していないと判定される。これより、以下の表3に示すように、X方向のシフト量を+2(右に2ドット)、Y方向のシフト量を0と決定する。
【0088】
【表3】
【0089】
シフト量の算出後は、算出されたシフト量に基づいて裏面の画像領域を移動させ、画像形成を行う。ステップS103以外の手順は前述の実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0090】
この形態によれば、シフト処理にかかる時間が裏面のみとなり、処理時間の短縮が可能となる。
【0091】
なお、上記説明では、裏面の画像領域のみをシフトする場合について説明したが、表面の画像領域のみのシフトを行うようにしてもよい。
【0092】
次に、本発明のさらに他の実施形態について説明する。
実施形態1では、ステップS103において、事前に登録されている特定画像をラスタライズ画像データから検出していたが、登録されている特定画像のデータを用いずに、ラスタライズ画像内の印字するドットの座標に基づいて特定画像を決定してもよい。
例えば、画像データ内の印字するドットのX方向・Y方向の最小値および最大値(X1、Y1、X2、Y2)から生成される矩形領域を特定画像としてもよい。
【0093】
矩形領域の決定方法の例を図10に基づいて説明する。
図10では、画像領域B内に印字画像IMが含まれる場合を示しており、この場合は、印字画像IMについて、X方向の最小値(X1)、X方向の最大値(X2)、Y方向の最小値(Y1)、Y方向の最大値(Y2)をそれぞれ検出し、X1、X2、Y1、Y2で囲まれる矩形領域を特定画像とする。
【0094】
表裏の位置合わせでは、下記計算式にて生成される矩形領域の幅(W)、高さ(H)が表裏で同じ場合に、特定画像が表裏にあると判断する。
(計算式)
Width(W)=X2−X1
Height(H)=Y2−Y1
【0095】
特定画像が表裏にあると判断された場合は、特定画像の座標に基づいてシフト量の算出を行う。シフト量の算出方法は、図7に示したステップS103と同様の方法を用いることができる。なお、シフト量の算出では、表面と裏面の両方の位置をシフトする方法を用いてもよく、表面または裏面のみでシフトを行う方法を用いてもよい。
【0096】
本実施形態によれば、常に、印字するドットのX方向Y方向の最小値、最大値から生成される矩形(幅、高さ)で比較するため、特定画像の登録処理を行うことなく画像の表裏位置合わせを行うことが可能となる。例えば、トンボデータのサイズが異なる場合でも、特定画像の登録、選択をせずに位置補正を行うことができ、効率的に処理を行うことができる。
また、画像データにトンボが含まれていない場合にも、ラスタライズ後の画像データの位置に基づく印刷位置の補正を行うことが可能となる
【0097】
なお、上記説明では、印字するドットの座標のX方向における最大値および最小値と、Y方向における最小値とによって決定される矩形領域を特定画像としたが、本発明としては特定画像の形状は限定されず、矩形以外の領域でもよく、例えば円形であってもよい。
【0098】
次に、同一ジョブ内に同一の特定画像が複数含まれる場合の動作について説明する。
上記の各実施形態では、特定画像の抽出およびシフト量の算出(ステップS103)として、一枚の用紙での表裏位置合わせについて説明している。
しかし、同一ジョブ内で、特定画像のあるページが複数ある場合には、二つ目以降の特定画像においては上記の方法を適用せずに、最初の特定画像と同じ座標に配置するためのシフト量としてもよい。
【0099】
同一ジョブ内に同一の特定画像が複数含まれる場合の動作を、図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0100】
まず、印刷データを受信し、特定画像の選択等のジョブ設定や、ページ記述言語などの解析を行う(ステップS201)。そして、ステップS201で受信したデータに対し、全ページにおいてRIP処理(ラスタライズ処理)を行う(ステップs202)。
その後、ラスタライズされた画像データから、特定画像Cの有無を判断し、かつ、特定画像Cが同一ジョブ内に複数ある場合に、二つ目以降の特定画像Cを、最初の特定画像Cと同じ位置にあうように、シフト量を設定する(ステップS203)。シフト量の設定方法の詳細については後述する。
【0101】
ステップS203においてシフト量の設定後、印字可能領域Aに対して、ステップS203で算出されたシフト量の分、画像領域Bをシフトして配置する(ステップS204)。なお、本発明の補正処理は、ステップS203およびステップS204における処理に相当する。
【0102】
画像データのシフト処理を、図12を参照しつつ説明する。
図12の左図に示すように、二つ目の特定画像が最初の特定画像と異なる位置にあった場合は、二つ目の特定画像を最初の特定画像と同じ位置に配置する(図12右)。
【0103】
画像のシフトを終えると、S204で補正された情報(シフト量)や画像データをもとに、印字処理を行い(ステップS205)、手順を終了する。
【0104】
次に、ステップS203におけるシフト量の決定方法を、図13のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0105】
まず、処理を行うページ数の指定用に、変数Pageを初期化する(ステップS203_1)。その後、変数Pageに1を加算し(ステップS203_2)、指定ページの画像領域Bにおける特定画像Cの有無を判断する(ステップS203_3)。
特定画像がある場合(ステップS203_3、Yes)、指定ページの特定画像Cが、本ジョブにおいて最初の特定画像かどうかを判断する(ステップS203_4)。
【0106】
本ジョブにおいて最初の特定画像である場合(ステップS203_4、Yes)、最初の特定画像Cの座標値を座標Aに保存しておく(ステップS203_5)。なお、ステップS203_5では、表裏のそれぞれにおける特定画像Cの座標を保存する。この際、用紙の表裏において特定画像の位置ずれが発生している場合は、表裏の特定画像Cの位置を合わせるためのシフト量を算出し、シフト量と特定画像の座標とを合わせて保存する。シフト量の算出方法は、表裏の画像の両方をシフトするためのシフト量でもよく、表面または裏面のみをシフトするためのシフト量でもよい。
【0107】
一方、最初の特定画像でない場合(ステップS203_4、No)、すなわち2枚目以降の特定画像である場合、2枚目以降の特定画像Cは、ステップS203_5の最初の特定画像Cと同じ位置に印字するため、表裏における座標Aとのズレ量を、下記計算式を用いて算出し、2つ目以降の特定画像Cを含む画像領域Bのシフト量を決定する。
なお、ここでは、最初の特定画像のあるページの接頭語に「1_」を、指定ページの接頭語に「2_」をつけている。
(計算式)
2_シフト量(X)=2_X1−1_X1+シフト量(X)*(−1)
2_シフト量(Y)=2_Y1−1_Y1+シフト量(Y)*(−1)
【0108】
ここで、シフト量の算出方法を、表4の例を用いて説明する。
表4の例では、特定画像が1ページ目(1枚目)の表と裏とに存在するため、1枚目の表裏における特定画像の位置を合わせるために、裏面の画像領域のシフト量を算出する。
シフト量(X):6−(108−100)=−2
シフト量(Y):8−(74−66)=0
上記計算により、裏面の特定画像の位置がX方向に−2ドット(左に2ドット)ずれていると判断されるため、X方向のシフト量を+2と設定する。Y方向でのずれはないため、Y方向のシフト量は0とする。
【0109】
次に、2ページ目(2枚目)の表裏に特定画像が存在しており、かつ、2ページ目よりも前の1ページ目に特定画像Cが存在していたため、2ページ目の特定画像が1ページ目の特定画像と同様の位置になるように、2ページ目におけるシフト量を決定する。
2ページ目の表面の特定画像の座標は、X1=4、Y1=2、X2=98、Y2=98であるため、シフト量の計算は以下の通りとなる。下記の計算により、1ページ目の表面と2ページ目の表面における特定画像の位置が一致するように、2ページ目の表面におけるシフト量が計算される。
2_シフト量(X):4−6+0*(−1)=−2
2_シフト量(Y):2−8+0*(−1)=−6
上記計算により、2ページ目表の特定画像の位置は、1ページ目と比べてX方向に−2(左に2ドット)、Y方向に−6(上に6ドット)ずれていると判断されるため、X方向のシフト量を2、Y方向のシフト量を6ドットと決定する。
【0110】
次に、2ページ目の裏面のシフト量を算出する。ここでは、2ページ目の裏面の特定画像が1ページ目の裏面の特定画像と同様の位置になるようにシフト量を決定する。
2ページ目の裏面の特定画像の座標は、X1=4、Y1=2、X2=98、Y2=98であるため、シフト量の計算は以下の通りとなる。
2_シフト量(X):4−6+2*(−1)=−4
2_シフト量(Y):2−8+0*(−1)=−6
上記計算により、2ページ目裏面の特定画像の位置は、1ページ目と比べてX方向に−4(左に4ドット)、Y方向に−6上に6ドットずれているため、X方向のシフト量を4、Y方向のシフト量を6ドットと決定する。
【0111】
【表4】
【0112】
図13のフローチャートの説明に戻る。
ステップS203_5において最初の特定画像の座標を座標Aに保存した場合、ステップS206においてシフト量の算出をした場合、または、ステップS203_3において 特定画像Cがない場合(ステップS203_3、No)、最終ページであるかを判定し(ステップS203_7)、最終ページである場合(ステップS203_7、Yes)、シフト量算出の手順を終了し、図11のフローチャートにおけるステップS203を終了する。その後は、算出されたシフト量に基づいて画像領域Bをシフトさせ、印刷を行う。
一方、最終ページでない場合(ステップS203_7、No)、ステップS203_2に戻り、次のページに対する判定を行う。
【0113】
本実施形態によれば、ジョブ全体で特定画像の位置を合わせることができ、例えば後工程での断裁処理を効率的に行うことが可能となる。
【0114】
なお、図11のフローチャートでは、ステップS202においてジョブの全ページのRIP処理を行い、ステップS203において全ページのシフト量を算出していたが、1ページずつRIP処理およびシフト量算出を行い、全ページ分を繰り返す方法を用いることも可能である。
【0115】
以上、本発明について上記実施形態および図面に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態の説明の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは前記各実施形態に対する適宜の変更が可能である。
【符号の説明】
【0116】
1 画像形成装置
2 ネットワーク
3 外部装置
10 装置本体
11 画像形成部
13 搬送路
20 読取装置
23 搬送路
24 画像読取部
25 画像読取部
30 後処理装置
33 搬送路
34 後処理部
100 制御部
115 不揮発メモリ
119 HDD
A 印字可能領域
B 画像領域
C 特定画像
1000 記憶装置部
1001 印刷処理部
1002 解析処理部
1003 画像処理部
1004 通信部
図1
図2
図3
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