特開2019-218066(P2019-218066A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-218066(P2019-218066A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】ピロー包装袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/62 20060101AFI20191129BHJP
   B65D 33/00 20060101ALI20191129BHJP
   B65D 30/02 20060101ALI20191129BHJP
   B65D 65/40 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   B65D75/62 BBSF
   B65D33/00 CBRH
   B65D30/02BSA
   B65D65/40 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-114572(P2018-114572)
(22)【出願日】2018年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】矢島 俊輔
【テーマコード(参考)】
3E064
3E067
3E086
【Fターム(参考)】
3E064AA09
3E064BA17
3E064BA26
3E064BA27
3E064BA29
3E064BA30
3E064BA46
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC08
3E064EA30
3E064FA01
3E064GA02
3E064HP01
3E064HP02
3E067AB16
3E067AB79
3E067AB81
3E067AC03
3E067BA12A
3E067BA12C
3E067BB12A
3E067BB12C
3E067BB15A
3E067BB15C
3E067BB16A
3E067BB16C
3E067BB18A
3E067BB18C
3E067BB25A
3E067BB25C
3E067CA04
3E067CA24
3E067EA06
3E067EB03
3E067EB07
3E067EE02
3E067EE59
3E067FB04
3E067FB07
3E067FC01
3E067GD07
3E086AA23
3E086AB01
3E086AC12
3E086AC15
3E086AD01
3E086BA13
3E086BA15
3E086BA29
3E086BB01
3E086BB51
3E086BB62
3E086CA01
3E086CA28
3E086CA34
(57)【要約】
【課題】シール部端部から引き裂いて開封する包装袋において、スムースに開封補助線に沿って開口可能な、開封しやすいピロー包装袋を得る。
【解決手段】少なくとも基材層(11)と金属箔層(12)とシーラント層(13)とからなる積層フィルム(10)からなり、上記積層フィルムの左右両端のシーラント層を向い合わせて融着した背シール部を有する筒状体で、上方と下方をそれぞれ融着し、上方のトップシール部(4)で、表裏それぞれが向い合う位置に起点を、下方の底シール部(5)を終点に、前記背シール部に平行で、表裏向い合う位置に、断続的な連続線からなる開封補助線(7)を基材層に設けた包装袋において、積層フィルムの基材層が、メカニカルリサイクル樹脂フィルムからなることを特徴とするピロー包装袋(1)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも基材層と金属箔層とシーラント層とからなる積層フィルムからなり、
上記積層フィルムの左右両端のシーラント層を向い合わせて融着した背シール部を有する筒状体で、上方と下方をそれぞれ融着し、
上方のシール部で、表裏それぞれが向い合う位置に起点を、下方のシール部を終点に、前記背シール部に平行で、表裏向い合う位置に、断続的な連続線からなる開封補助線を基材層に設けた包装袋において、
積層フィルムの基材層が、メカニカルリサイクル樹脂フィルムからなることを特徴とするピロー包装袋。
【請求項2】
前記メカニカルリサイクル樹脂フィルムが、メカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートからなる事を特徴とする請求項1に記載のピロー包装袋。
【請求項3】
前記開封補助線が、背シールに平行な複数の開封補助線からなる事を特徴とする請求項1又は2に記載のピロー包装袋。
【請求項4】
前記ピロー包装袋が、左右にガゼットを有するピロー包装袋であって、ガゼットの巻き込んだ最深部と背貼りとの間に、開封補助線を設けた事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のピロー包装袋。
【請求項5】
ピロー包装袋を構成する積層体が、金属箔としてアルミニウム箔からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のピロー包装袋。
【請求項6】
開封補助線が断続的な連続線であるミシン目によって構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のピロー包装袋。
【請求項7】
開封用切り欠きを、上端や下端の前記開封補助線の延長線上に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のピロー包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば菓子や文具、医薬品、特に錠剤やカプセルなどを押し出すタイプの包装(PressThroughPack:以下PTP包装と略す)など、一定の形状を持った製品を包装する為の包装袋であって、容易に開封し、中身を取り出すことが可能なピロー包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
一定の形状を持った製品を包装する為の包装で、プラスチックフィルムを主体とする積層材料からなるピロー包装袋は、フィルムの左右両端を向かい合わせて融着して筒状とし、その上下をシールした包装袋である。1本のロール状フィルムから生産可能であり、安価な充填機で、生産性も高く、効率よく梱包できる包装形態として、近年、非常に多くの内容物を包装する用途として利用されている。
【0003】
このピロー包装袋は、通常、トップシール部や底シール部の一端をつかんで、背シールの脇に沿って開封するが、開封には大きな力が必要であった。単に端部に切り欠きや切り込みなどの易開封開始点を付けても、開封しづらく、易開封開始点から袋を引き裂いて開封する際、内容物にぶつかったりすると直線状に開封せず、途中で曲がって部分的に開封して取出ししにくい、逆に大きく開封しすぎるなどの問題が生じていた。
【0004】
このような問題に対して、開封しやすくする方法もあった。例えば、特許文献1では、背貼りを有する底シールタイプのガゼット袋において、開封用切り欠きを、包装袋の両端部のシール部分であって背貼りと側面最深部との間に設け、かつ、おもて面及び裏面と側面との境界から開封用切り欠きまでの間の位置にあるおもて面及び裏面に、背シールに平行な開封補助線を設けた事を特徴とする包装袋を提案している。
【0005】
しかしながら、このような左右にガゼットを有するピロー包装袋では、通常、薄くても引き裂き強度の高い2軸延伸フィルムを使用しているので、開封補助線に沿って引き裂かれることはまれで、開封補助線の途中で反れてしまうことが多かった。
開封が開封補助線から反れてしまうと、開口部が狭く、内容物が取り出せないとか、背シールに当たって過大な力が必要になり止ってしまうなどの問題が発生していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−61942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、シール部端部から引き裂いて開封する包装袋において、スムースに開封補助線に沿って開口可能な、開封しやすいピロー包装袋を得ることが、本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のピロー包装袋は、少なくとも基材層と金属箔層とシーラント層とからなる積層フィルムからなり、
上記積層フィルムの左右両端のシーラント層を向い合わせて融着した背シール部を有する筒状体で、上方と下方をそれぞれ融着し、
上方のトップシール部で、表裏それぞれが向い合う位置に起点を、下方の底シール部を終
点に、前記背シール部に平行で、表裏向い合う位置に、断続的な連続線からなる開封補助線を基材層に設けた包装袋において、
積層フィルムの基材層が、メカニカルリサイクル樹脂フィルムからなることを特徴とするピロー包装袋である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のピロー包装袋は、基材層にメカニカルリサイクルの樹脂フィルムを使用しているので、引き裂き時に、無理な力が掛からず、開封補助線に沿って開口するので、取り出しやすい開封口を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るピロー包装袋の第1実施形態例における斜視図で、おもて面側から見た図と裏面側から見た図である。
図2】本発明に係るピロー包装袋を構成する積層フィルムを示す構成図と、開封補助線の例を示す図である。
図3】本発明に係る第1実施形態例のピロー包装袋を開封した状態を示す斜視図と、開封補助線の例を示す図である。
図4】本発明に係る第2実施形態例のピロー包装袋を示す斜視図と、その縦方向と横方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のピロー包装袋の実施形態について、図で説明する。
図1は、本発明に係るピロー包装袋1の第1実施形態例に内容物を収納した斜視図で、図1−1がおもて面側から見た図、図1−2が裏面側から見た図である。
ピロー包装袋1に一定の形状を有する内容物が内部に収納されていると、中央の面が膨らんで、図1−1に示すように、おもて面21が前面側に飛び出し、トップシール部4とおもて面21との間に前天面22が形成され、底シール部5とおもて面21との間に前底面23が形成される。
同様に、裏面側も、図1−2に示すように、裏面31が後面側に飛び出し、トップシール部4と裏面31との間に後天面32が形成され、底シール部5と裏面31との間に後底面33が形成される。
特に、裏面側は、トップシール部4から底シール部5にかけて、中央に背シール6が形成されている。
【0012】
ここで、図1−1に示すように、前面側において、トップシール部4に起点71を、底シール部5に終点72を設け、それらの起点71と終点72との間に、背シール6に平行な、開封補助線7を設けている。
また、図1−2に示すように、後面側において、表裏それぞれが向い合う同じ位置に起点71と終点72を設け、それらの起点71と終点72との間に、背シール6に平行な、開封補助線7を設けている。
この時、開封補助線7が、背シール6に掛からず、一定の間隔を有する位置とすることが好ましい。
【0013】
図2−1は、ピロー包装袋を構成する積層フィルム10を示す構成図である。
図に示すように、積層フィルム10は、基材層11と金属箔層12とシーラント層13とから構成されている。ここで、基材層11はメカニカルリサイクル樹脂フィルムを使用する。
メカニカルリサイクル樹脂フィルムとしては、特に、メカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートから形成されたフィルムが良い。このメカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートは、使用済みのポリエチレンテレフタレート成形品の廃材をクラッシャー
で小さく破砕し、それを再溶融して製膜した再生ポリエチレンテレフタレートで、破砕などにより分子量が小さく、短い鎖に形成されている為、2軸延伸しても、強く引き裂けば、きれいに破断可能である。
【0014】
開封補助線7は、図2−1に示すように、ピロー包装袋を構成する積層フィルムの基材層に加工する。
開封補助線7の加工方法としては、金属刃を直接包材に押し当て加工する方法、または連続またはパルス発振形式を有する炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどのレーザー機を使用して加工する方法が挙げられる。金属刃を用いた方法の場合は印刷と同時加工が望ましく、レーザーを使用した方法の場合はスリット時に導入することが望ましい。
【0015】
開封補助線7の加工する加工深さは、基本的に外層厚み以内、好ましくは外層の70%以上となるように加工する。
開封補助線7の加工する形状は、切り裂く時の振れが左右どちらに行きかけても、真直ぐに行き易いように、断続的な連続線で形成する。
図2−2で示すように、ミシン目であるIの字であっても良いが、その他、ハの字、Uの字、Vの字などの任意の形状を使用することができる。特に、ハの字やVの字形状が好ましい。
ただ、ノッチの近傍など、側面3との境界33から離れた部分では、ノの字や、ノの字と反対向きの形状であってもかまわない。この場合、開封途中に左右の側面部が残るようにならないように、切り裂いて除く部材の方につなげる形で開封するようにする。
【0016】
開封補助線7の線幅や本数に特に規定はないが、確実に開封できるように、2本以上とすることが好ましい。
さらに、開封途中で側面部が残らならないように、切り裂いて除く部材の方がつながる形で開封するようにする。
開封補助線7の位置を明確に規定することにより、開封補助線7に沿って直線的に切り裂かれるか、内容物にぶつかり、外側の開封補助線7に裂け目が移りながら切り裂かれるようになる。
【0017】
開封補助線7の延長線上には、開封用切り欠き8を、トップシール部4端部や底シール部5端部に設ける。
開封補助線7の形状は、図2−2に示すように、ハの字、Vの字、ノの字や、ノの字と反対向きの形状などが使用できる。
ノの字や、ノの字と反対向きの形状の場合、ハの字、Vの字の形状の場合には、開封用切り欠き41の位置は、上側または下側の一方だけに加工するようにして、開封可能な起点を明確にする。
Iの字形状の場合、向きがないので、開封可能な起点は、トップシール部と上下両端に底シール部との両端に、開封用切り欠き41を設けても良い。
開封用切り欠き41の形状は、V字状であっても、レ字状であっても、あるいは、I字のような切り込み形状であってもかまわない。
【0018】
図3は、本発明に係る第1実施形態例のピロー包装袋1を開封した状態を示す斜視図である。
第1実施形態例のピロー包装袋1を開封するには、開封用切り欠き41の左右をつかんで引き裂き、その裂け目が開封補助線7の起点71に到達すると、次々に破断を開始して、底シール部に到達するまで裂けていく。
このようにして、図では左側面部分が、他のピロー包装袋1部分から切り離され、縦方向に開かれた破断断面が現れ、内容物9を取り出すことが容易に開封される。
【0019】
図4は、本発明に係る第2実施形態例で、左右の側面にガゼット8を有するピロー包装袋である。図4−1はその外観を示す斜視図、図4−2はその横方向の断面図、図4−3は縦方向の断面図である。
開封用切り欠き41を、包装袋の上端シール部の背シール部6とガゼットの最深部81との間に設けることにより、開封開始する場所は積層体が2枚重なった部分になるため、より小さい力で開封が可能となるだけでなく、開封時に掴む面積を広く取ることが可能であることから開封しやすい包装袋を提供することが出来る。
第2実施形態例では、開封用切り欠き41をきっかけとし、側面のガゼット部8を全て取り去ることが出来ることから、開封口を広く設けることが可能となり内容物が取り出しやすいという利点が得られる。
このような左右にガゼットを有するピロー包装袋であれば、裏面側においては、ガゼット8の巻き込んだ最深部81と背シール部6との間に、開封補助線7を設ける。
また、開封用切り欠き41を、開封補助線7の延長線上だけではなく、その周縁に複数設けても良い。
本発明のピロー包装袋を構成する積層体は、外側から基材層、金属箔、ヒートシール性樹脂から構成される。
基材層としては、メカニカルリサイクル樹脂フィルムを使用する。
メカニカルリサイクル樹脂フィルムとしては、特にメカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートフィルムが良い。
メカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートは、ポリエチレンテレフタレートの廃材をクラッシャーで小さく破砕し、それを再溶融して製膜した再生ポリエチレンテレフタレートで、メカニカルリサイクルポリプロピレンフィルムでも使用可能であるが、特に、メカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートフィルムは破断性が良く、かつ、使用時の強度も高いので、好ましい。また、メカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートフィルムに、アルミニウム蒸着層や酸化珪素などの酸化金属蒸着層を設けたものも使用できる。
【0020】
また、基材層には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層は、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加されてなるインキにより印刷された層である。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。
【0021】
金属箔としては、例えば、アルミニウム箔、銅箔、錫箔、鉛箔、真鍮箔、金箔、銀箔、などを使用することができるが、特に加工性、価格、量産性から、アルミニウム箔が良い。また、金属箔を積層するには、接着層を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
金属箔は、水蒸気等のバリア性が高いだけでなく、引き裂き性も高く、金属箔が積層されるだけで、性能が高く向上する。
【0022】
ヒートシール性樹脂としては、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・メチルメタアクリル酸共重合体、エチレン・メチルアクリレート酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート酸共重合体、エチレン・ブチルアクリレート酸共重合体、アイオノマー樹脂などのポリオレフィ
ン系樹脂が使用できる。これらの樹脂をTダイ、あるいはインフレーションなどの押出し機により製膜可能である。単層または複層でもよい。フィルムの厚みとしては、30〜100μmの範囲であることが好ましい。
【0023】
接着層としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などを使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能であるが、エキストルーダーラミネーション機で、シーラント層側を製膜しながら貼り合せてもかまわないし、サンドポリエチレン加工してもかまわない。
【実施例】
【0024】
<実施例>
積層フィルムとして、外側からメカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/印刷層/サンドポリエチレン樹脂層(13μm)/アルミニウム箔(9μm)/接着層/直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層(40μm)からなる積層フィルムを使用した。
左右の側面を内側に折り込んでガゼットとし、裏面中央に背シール部6を設け、内容物としてPTP包装のシート6枚を入れ、図4に示す形状のピロー包装袋を作成した。
この時、開封補助線の起点を、トップシール部端部とし、開封補助線の終点は、底シール部下端とした。
内容物9は図3図4に示すようなPTP包装された錠剤である。
背シールによって筒状にし、下端を底シールしたピロー包装袋に、PTP包装された錠剤のシートを向き合わせた6シートを入れて、トップシールして包装した。トップシール部端部起点には、V字形状の切り欠きを設けた。
【0025】
<比較例>
積層フィルムとして、基材層を通常のバージン材料で作成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)とした。
その他は、実施例と同じ素材を使用した積層フィルムとし、実施例と同じ内容物を同じように包装した。
【0026】
<評価方法>
ピロー包装袋をそれぞれ10袋ずつ作成し、側面開封性の評価を行った。
<側面開封性評価方法>
起点側の切り欠き部の左右を手でつかんで引き裂き、包装袋の縦方向で、トップシール部の開封補助線起点から底シール部の開封補助線終点まで完全な状態で開口したピロー包装袋を良とした。
開封補助線の途中で、反れて底シール部まで開口できなかったピロー包装袋をNGとして評価した。
【0027】
<評価結果>
実施例のみ、側面開封性ですべてのピロー包装袋において、開口位置が反れず、底シール部の終点位置まで開封し、良好な結果であった。
比較例は、10個中3個で、開口が開封補助線から反れて、底シール部の位置まで開口しなかった。
【0028】
以上の結果から、確実に開封させるには、基材層にメカニカルリサイクル樹脂フィルム、特にメカニカルリサイクルポリエチレンテレフタレートフィルムを使用することが要であると推察された。
【0029】
本発明のピロー包装袋は、以上のようなもので、多層化することによってバリア性が高く、かつ、内容物の大きさに合わせて大きく開封可能な包装袋である。しかも、使用する積層フィルムが1巻だけでも包装袋を製造可能であり、生産性も高く、汎用の安価な包装設備で製造可能であるなど、本発明のメリットは大きい。
【符号の説明】
【0030】
1・・・・・・・・ピロー包装袋
10・・・・・・・積層フィルム
11・・・・・・・基材層
12・・・・・・・金属箔層
13・・・・・・・シーラント層
21・・・・・・・おもて面
22・・・・・・・前天面
23・・・・・・・前底面
31・・・・・・・裏面
32・・・・・・・後天面
33・・・・・・・後底面
4・・・・・・・・トップシール部
41・・・・・・・切り欠き(トップシール部)
5・・・・・・・・底シール部
6・・・・・・・・背シール部
7・・・・・・・・開封補助線
71・・・・・・・起点(開封補助線の起点)
8・・・・・・・・ガゼット部
81・・・・・・・最深部(ガゼットの最深部)
9・・・・・・・・内容物
図1
図2
図3
図4