特開2019-218080(P2019-218080A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2019218080-お菓子のパッケージ 図000003
  • 特開2019218080-お菓子のパッケージ 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-218080(P2019-218080A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】お菓子のパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/36 20060101AFI20191129BHJP
   B65D 5/42 20060101ALI20191129BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   B65D81/36 J
   B65D5/42 C
   A63H5/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2018-115348(P2018-115348)
(22)【出願日】2018年6月18日
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】397055850
【氏名又は名称】株式会社尾上萬
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100138874
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 雅晴
(72)【発明者】
【氏名】尾上 敬一
【テーマコード(参考)】
2C150
3E013
3E060
【Fターム(参考)】
2C150BB01
2C150DD14
2C150DD22
2C150DD24
2C150DF01
2C150DF24
2C150DF37
3E013CA10
3E013CB13
3E013CC06
3E060AA13
3E060AA18
3E060DA05
3E060EA13
(57)【要約】
【課題】クリスマスの時期に菓子等を収容して販売することで、クリスマスの雰囲気を盛り上げ、販売促進に繋げることを狙ったパッケージを提供する。
【解決手段】上方に開口15を有する下方容器10と、中空の円錐状で下方に開口25を有する上方コーン部材20と、上方コーン部材20と下方容器10とを連結する連結部材30と、を備えるパッケージ。上方コーン部材20は、頂部21を上に向けた状態で、裾部22が下方容器の開口15の外径よりも外側に位置するように、連結部材30で下方容器10に連結されている。このパッケージは、クリスマスツリーのごとき外観を構成し、したがって、店頭その他適宜の場所に陳列することで、クリスマスの雰囲気を盛り上げるとともに、販売促進に繋げることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁および周壁を有するとともに上方に開口(15)を有する下方容器(10)と、
中空の円錐状で下方に開口(25)を有する上方コーン部材(20)と、
上方コーン部材(20)と下方容器(10)とを連結する連結部材(30)と、を備えるパッケージであって、
上方コーン部材(20)は、頂部(21)を上に向けた状態で、裾部(22)が下方容器の開口(15)の外径よりも外側に位置するように、連結部材(30)で下方容器(10)に連結されている、パッケージ。
【請求項2】
上記上方コーン部材(20)および下方容器(10)の少なくとも一方の外周面には、所定の絵柄が表示されている、請求項1記載のパッケージ。
【請求項3】
内部の空気流に起因して音が鳴る細長い棒状の笛部(51)と、当該笛部よりも大径の頭部(52)とを有するサウンドスティック(50)をさらに備える、請求項1または2記載のパッケージであって、
上記上方コーン部材の頂部(21)が挿通孔とされていて、サウンドスティック(50)は、棒状の笛部(51)を当該貫通孔(21)に上方から挿通した状態で、上方コーン(20)に保持されている、パッケージ。
【請求項4】
外装フィルムで覆われている、請求項1〜3のいずれか1つに記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリスマスの時期に販売される菓子類のパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
クリスマスその他のイベントがある時期には、イベント内容に沿ったパッケージに菓子類を入れて販売することで、クリスマスの雰囲気を盛り上げ、販売促進効果に繋げることが広く行われている。
例えば、特許文献1に開示される食品収納容器では、クリスマスケーキを収容するパッケージに、サンタクロース形のポップアップが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−185778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、クリスマスの時期に菓子等を収容して販売することで、クリスマスの雰囲気を盛り上げ、販売促進に繋げることを狙ったパッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のパッケージは、「底壁および周壁を有するとともに上方に開口を有する下方容器」と「中空の円錐状で下方に開口を有する上方コーン部材」と「上方コーン部材と下方容器とを連結する連結部材」を備える。そして、上方コーン部材は、頂部を上に向けた状態で、裾部が下方容器の開口の外径よりも外側に位置するように、連結部材で下方容器に連結されている。
【発明の効果】
【0006】
上記構成を備えた本発明のパッケージは、上方コーン部材と下方容器を組み合わせた場合に、クリスマスツリーのごとき外観を構成する。したがって、このパッケージに菓子等を入れた状態で店頭その他適宜の場所に陳列することで、クリスマスの雰囲気を盛り上げるとともに、販売促進に繋げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係るパッケージを示す斜視図。
図2図1のパッケージの分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を添付の図面を参照して、以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパッケージ1を示す斜視図であり、その構造を説明するために、図2に分解斜視図を示している。
なお、図1では、パッケージ1の構造を分かり易く示すために、上方コーン部材20を透明体として描いているが、実際の上方コーン部材20は、透明であっても不透明であってもよい。
【0009】
パッケージ1の下方容器10は、底壁および周壁を有するとともに上方に開口15を有するバケツ状の容器である。一方、上方コーン部材20は、中空の円錐状で下方に開口25を有している。そして、連結部材30を用いて、上方コーン部材20と下方容器10とが連結される。このとき、上方コーン部材20は、頂部21を上に向けた状態で、裾部22が下方容器の開口15の外径よりも外側に位置するように、連結部材30で下方容器10に連結される。その結果、パッケージ1は、図1に示したように、クリスマスツリー状の外観を構成する。
【0010】
したがって、このパッケージ1に菓子等を入れた状態で店頭その他適宜の場所に陳列することで、クリスマスの雰囲気を盛り上げるとともに、販売促進に繋げることができる。
【0011】
<連結部材30の構成>
連結部材30は、上方コーン部材20と下方容器10を連結できるものであれば、その具体的な態様は問わない。図示した例では、連結部材30は、ドーナツのようなリング状に形成されていて、その外周縁を上方コーン部材20の下端縁に、その内周縁を下方容器10の上端縁に、それぞれ適宜の手段で固定する。例えば、粘着テープ、接着剤、あるいは、適宜の嵌合構造を必要箇所に設ける等である。
例えば、別例の連結部材30として、一枚の円板状プレートを採用してもよい(図示せず)。円板状プレートの内方位置に、下方容器10の上端縁に沿って(つまり、開口15に沿って)複数の切り起こし部を形成し、これを介して、粘着テープや接着剤等で、下方容器10を連結部材30に固定してもよい。
【0012】
<絵柄>
図示はしていないが、本発明のパッケージにおいては、上方コーン部材20および下方容器10の少なくとも一方の外周面に所定の絵柄を表示することが好ましい。例えば、サンタクロースや、キャラクター等を用いることで、クリスマスの雰囲気を盛り上げる効果や販売促進効果を、より一層高めることができる。
【0013】
<サウンドスティック50>
図示した実施形態においては、上方コーン部材の頂部21が挿通孔21とされていて、ここにサウンドスティック50(図1参照)が挿通保持されている。サウンドスティック50は、棒状の笛部51を貫通孔21に上方から挿通した状態で、上方コーン部材20に保持される。
サウンドスティック50は、それ自体の構造は一般的に知られたものであり、細長い棒状の笛部51と、当該笛部よりも大径の頭部52とを有している。棒状の笛部51の内部には、往復移動可能なリード体51aが配置されている。リード体51aは、ハーモニカのリードと同じ原理で、その内部を空気が流れることで音を発生する一般的に知られた構造を有する。サウンドスティック50を振ると、棒状の笛部51の内部に配置したリード体51aが往復移動して音を鳴らす。
つまり、このパッケージ1を購入した消費者は、サウンドスティック50をパッケージから取り外して、音の鳴るオモチャとして使用することができる。このようなオモチャが付属していることで、子供の興味を引き、販売促進効果を高めることができる。
【0014】
サウンドスティック50の頭部52は、図示した実施形態では星形を成しているが、これに限らず任意の形態を採用することができる、頭部50は、棒状の笛部51よりも大径であり、したがって、サウンドスティック50(の笛部51)を挿通孔21に挿通した際に、頭部50は、挿通孔21を通過できず、ツリーの頂点に位置することとなり、よりクリスマスツリーらしい外観を提供できる。
【0015】
なお、本発明において、サウンドスティックは任意の構成要素であって、これを省略したパッケージとしてもよい。また、パッケージ1の大きさは任意であるが、例えば、下のように構成する。

(A)サウンドスティックを備える場合:
全高 約680mm、上方コーン部材の最大径 約275mm

(B)サウンドスティックを備えない場合:
全高 約430mm、上方コーン部材の最大径 約215mm
【0016】
<外装フィルム>
上述の通り、サウンドスティック50は、頭部50をクリスマスツリーの頂点に位置させた状態で、挿通孔21に挿通して保持されている。したがって、これを積極的に外部から固定する意味で、外装フィルム(図示せず)でパッケージを覆ってもよい。外装フィルムは、サウンドスティック50を外部から固定するだけでなく、内部に収容された菓子等が未開封であることを保証できるので、消費者が安心して購入することができる(購買意欲を減じることがない)。
【符号の説明】
【0017】
1 パッケージ
10 下方容器
15 開口
20 上方コーン部材
21 頂部(挿通孔)
22 裾部
25 開口
30 連結部材
50 サウンドスティック
51 笛部
51a リード体
52 頭部
図1
図2