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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-218101(P2019-218101A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】梱包容器及び梱包容器用シート材
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/68 20060101AFI20191129BHJP
   B65D 5/30 20060101ALI20191129BHJP
   B65D 81/05 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   B65D85/68 F
   B65D5/30
   B65D81/05 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-117177(P2018-117177)
(22)【出願日】2018年6月20日
(71)【出願人】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(72)【発明者】
【氏名】藤井 寛之
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 昌和
【テーマコード(参考)】
3E037
3E060
3E066
【Fターム(参考)】
3E037BA03
3E037BB02
3E037BB07
3E037CA04
3E060AA03
3E060AB12
3E060BA22
3E060BB01
3E060BC02
3E060CC12
3E060CC18
3E060CC19
3E060DA13
3E060EA16
3E066BA06
3E066CA01
3E066CA04
3E066FA06
3E066HA01
3E066JA03
3E066KA02
3E066KA05
3E066NA05
(57)【要約】
【課題】部品点数や使用材料を低減しつつ、被梱包物を確実に固定することを目的とする。
【解決手段】梱包容器は、第1側面部に接続された第1フラップ8と、第2側面部に接続され、第1フラップ8と隣接する第2フラップ9とを備え、第1フラップ8は、折曲げ部24側に設けられた第1上面部12と、折曲げ部26を介して第1上面部12に接続された第1下面部13とを有し、第2フラップ9は、第2フラップ9の端部において、第2フラップ9が内側に折り曲げられた状態で第2フラップ9の中間部分よりも内側に突出し、第1フラップ8の第1上面部12と第1下面部13の間に挟まれるように形成された突出部28を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部と、
第1折曲げ部を介して前記底面部に接続された第1側面部と、
第2折曲げ部を介して前記底面部に接続され、前記第1側面部と隣接する第2側面部と、
第3折曲げ部を介して前記第1側面部に接続された第1フラップと、
第4折曲げ部を介して前記第2側面部に接続され、前記第1フラップと隣接する第2フラップと、
を備え、
前記第1フラップは、前記第3折曲げ部側に設けられた第1上面部と、第5折曲げ部を介して前記第1上面部に接続された第1下面部とを有し、
前記第2フラップは、前記第2フラップの端部において、前記第2フラップが内側に折り曲げられた状態で前記第2フラップの中間部分よりも内側に突出し、前記第1フラップの前記第1上面部と前記第1下面部の間に挟まれるように形成された突出部を有する梱包容器。
【請求項2】
前記第2フラップは、前記第4折曲げ部側に設けられた第2上面部と、第6折曲げ部を介して前記第2上面部に接続された第2下面部とを有し、
前記突出部は、前記第2下面部の端部において、前記第2上面部が内側に折り曲げられ、かつ、前記第2下面部が更に折り曲げられた状態で、前記第2上面部及び前記第2下面部の中間部分よりも内側に突出するように形成されている請求項1に記載の梱包容器。
【請求項3】
前記底面部、前記第1側面部、前記第2側面部、前記第1フラップ及び前記第2フラップを有するシート材で構成された本体部と、
前記本体部とは異なるシート材で構成され、前記底面部に対して平行に設置される蓋部と、
を備え、
前記本体部は、前記第1フラップの前記第1下面部に接続され、前記第1上面部が内側に折り曲げられ、かつ、前記第1下面部が更に折り曲げられた状態で内側に突出するように形成されている差込み部を有し、
前記蓋部に形成された差込み穴に対して、前記差込み部が挿入された請求項1又は2に記載の梱包容器。
【請求項4】
前記第1フラップの前記第1上面部の側端部と前記第2フラップの前記第2上面部の側端部は、互いに突き合わされるように、前記第1上面部の側端部は前記第1側面部に対して傾斜した方向に形成され、前記第2上面部の側端部は前記第2側面部に対して傾斜した方向に形成される請求項2に記載の梱包容器。
【請求項5】
梱包容器を形成するための梱包容器用シート材であって、
底面部と、
第1折曲げ部を介して前記底面部に接続された第1側面部と、
第2折曲げ部を介して前記底面部に接続され、前記第1側面部と隣接する第2側面部と、
第3折曲げ部を介して前記第1側面部に接続された第1フラップと、
第4折曲げ部を介して前記第2側面部に接続され、前記第1フラップと隣接する第2フラップと、
を備え、
前記第1フラップは、前記第3折曲げ部側に設けられた第1上面部と、第5折曲げ部を介して前記第1上面部に接続された第1下面部とを有し、
前記第2フラップは、前記第2フラップの端部において、前記第2フラップが内側に折り曲げられた状態で前記第2フラップの中間部分よりも内側に突出し、前記第1フラップの前記第1上面部と前記第1下面部の間に挟まれるように形成された突出部を有する梱包容器用シート材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包容器及び梱包容器用シート材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天井埋込み型エアコンの化粧パネルなどのパネル材が梱包容器によって梱包される場合、トレイ状の下箱と、下箱にかぶせる上蓋との組み合わせによって、被梱包物であるパネル材が梱包されることが一般的である。
【0003】
下記の特許文献1では、段ボールシートを折り曲げて形成された下部梱包材の隅部に補強片を配置することによって、被梱包体が落下しても梱包材の潰れを抑制し被梱包体を保護可能な強固な構成とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5077387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トレイ状の下箱と、下箱にかぶせる上蓋との組み合わせによって、被梱包物を梱包する場合、下箱と上蓋は、一般的にクラフト粘着テープ又はポリプロピレン(PP)バンド等を使用して固定される。
【0006】
上述した固定方法の場合、段ボール等のシート材とは異なる別資材が用いられるため、梱包工程の工数が増加するという欠点があり、また、梱包容器を破棄する際、分別が必要になる可能性があり、その場合、手間や作業時間が増加する。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、部品点数や使用材料を低減しつつ、被梱包物を確実に固定することが可能な梱包容器及び梱包容器用シート材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の梱包容器及び梱包容器用シート材は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る梱包容器は、底面部と、第1折曲げ部を介して前記底面部に接続された第1側面部と、第2折曲げ部を介して前記底面部に接続され、前記第1側面部と隣接する第2側面部と、第3折曲げ部を介して前記第1側面部に接続された第1フラップと、第4折曲げ部を介して前記第2側面部に接続され、前記第1フラップと隣接する第2フラップとを備え、前記第1フラップは、前記第3折曲げ部側に設けられた第1上面部と、第5折曲げ部を介して前記第1上面部に接続された第1下面部とを有し、前記第2フラップは、前記第2フラップの端部において、前記第2フラップが内側に折り曲げられた状態で前記第2フラップの中間部分よりも内側に突出し、前記第1フラップの前記第1上面部と前記第1下面部の間に挟まれるように形成された突出部を有する。
【0009】
この構成によれば、第1側面部が第1折曲げ部を介して底面部に接続され、第2側面部が第2折曲げ部を介して底面部に接続されており、第1側面部と第2側面部は、底面部に対して立設された状態で互いに隣接する。また、第1フラップが第3折曲げ部を介して第1側面部に接続され、第2フラップが第4折曲げ部を介して第2側面部に接続されており、第1フラップと第2フラップは内側に折り曲げられた状態で互いに隣接する。
【0010】
さらに、第1フラップは、第1上面部が第3折曲げ部側に設けられ、第1下面部が第5折曲げ部を介して第1上面部に接続されており、第1フラップの第1上面部が内側に折り曲げられ、かつ、第1下面部が更に折り曲げられた状態で、第1上面部が上側に配置され、第1下面部が下側に配置される。第2フラップの端部には、第2フラップが内側に折り曲げられた状態で、中間部分よりも内側に突出した突出部が形成され、突出部は、第1フラップの第1上面部と第1下面部の間に挟まれるように配置される。
【0011】
第1フラップの第1下面部が梱包容器に収容された被梱包物によって下側から上方へ押し付けられ、第1フラップが開かない状態で維持される。これにより、第1フラップが閉じられた状態が維持され、第1フラップは開きにくくなる。また、第1フラップの第1下面部は、第2フラップの突出部の内側から外側へ差し込まれているため、第2フラップが閉じられた状態が維持され、第2フラップは開きにくくなる。
【0012】
開梱時は、第2フラップの突出部を挟み込んでいる第1フラップを上方へ持ち上げることで、第1フラップと第2フラップがロックされた状態が容易に解除される。第1フラップを上方へ持ち上げる動きは、被梱包物が梱包されて保管された保管状態では生じないため、保管状態で誤って開いた状態になりにくい。
【0013】
上記発明において、前記第2フラップは、前記第4折曲げ部側に設けられた第2上面部と、第6折曲げ部を介して前記第2上面部に接続された第2下面部とを有し、前記突出部は、前記第2下面部の端部において、前記第2上面部が内側に折り曲げられ、かつ、前記第2下面部が更に折り曲げられた状態で、前記第2上面部及び前記第2下面部の中間部分よりも内側に突出するように形成されてもよい。
【0014】
この構成によれば、第2フラップは、第2上面部が第4折曲げ部側に設けられ、第2下面部が第6折曲げ部を介して第2上面部に接続されており、第2フラップの第2上面部が内側に折り曲げられ、かつ、第2下面部が更に折り曲げられた状態で、第2上面部が上側に配置され、第2下面部が下側に配置される。第2フラップの第2下面部の端部には、第2上面部が内側に折り曲げられ、かつ、第2下面部が更に折り曲げられた状態で、第2上面部及び第2下面部の中間部分よりも内側に突出した突出部が形成される。突出部は、第2下面側に形成されていることから、突出部が、第1フラップの第1上面部と第1下面部の間に挟まれるように配置されるとき、第1フラップの第1上面部と、第2フラップの第2上面部がほぼ同じ高さに位置する。そのため、被梱包物が梱包されているとき、梱包容器の上面では、第1フラップと第2フラップの間において段差が形成されない。
【0015】
上記発明において、前記底面部、前記第1側面部、前記第2側面部、前記第1フラップ及び前記第2フラップを有するシート材で構成された本体部と、前記本体部とは異なるシート材で構成され、前記底面部に対して平行に設置される蓋部とを備え、前記本体部は、前記第1フラップの前記第1下面部に接続され、前記第1上面部が内側に折り曲げられ、かつ、前記第1下面部が更に折り曲げられた状態で内側に突出するように形成されている差込み部を有し、前記蓋部に形成された差込み穴に対して、前記差込み部が挿入されてもよい。
【0016】
この構成によれば、シート材で構成された本体部が、底面部、第1側面部、第2側面部、第1フラップ及び第2フラップによって構成され、本体部とは別に蓋部が更に設けられる。蓋部は、シート材であって、底面部に対して平行に設置される。第1フラップの第1下面部に接続された差込み部は、第1上面部が内側に折り曲げられ、かつ、第1下面部が更に折り曲げられた状態で内側に突出するように形成されている。差込み部は、蓋部に形成された差込み穴に対して挿入される。この状態で、第1フラップは、蓋部に固定され、第2フラップも第1フラップによってロックされた状態となる。
【0017】
上記発明において、前記第1フラップの前記第1上面部の側端部と前記第2フラップの前記第2上面部の側端部は、互いに突き合わされるように、前記第1上面部の側端部は前記第1側面部に対して傾斜した方向に形成され、前記第2上面部の側端部は前記第2側面部に対して傾斜した方向に形成されてもよい。
【0018】
この構成によれば、第1フラップの第1上面部の側端部は、第1側面部に対して傾斜した方向に形成され、第2フラップの第2上面部の側端部は、第2側面部に対して傾斜した方向に形成されることによって、第1上面部の側端部と第2上面部の側端部は、互いに突き合わせ可能に形成されている。第1上面部の側端部と第2上面部の側端部は、互いに突き合わされることから、第1側面部、第2側面部、第1フラップ及び第2フラップによって、梱包容器の角部が形成される。
【0019】
本発明に係る梱包容器用シート材は、梱包容器を形成するための梱包容器用シート材であって、底面部と、第1折曲げ部を介して前記底面部に接続された第1側面部と、第2折曲げ部を介して前記底面部に接続され、前記第1側面部と隣接する第2側面部と、第3折曲げ部を介して前記第1側面部に接続された第1フラップと、第4折曲げ部を介して前記第2側面部に接続され、前記第1フラップと隣接する第2フラップとを備え、前記第1フラップは、前記第3折曲げ部側に設けられた第1上面部と、第5折曲げ部を介して前記第1上面部に接続された第1下面部とを有し、前記第2フラップは、前記第2フラップの端部において、前記第2フラップが内側に折り曲げられた状態で前記第2フラップの中間部分よりも内側に突出し、前記第1フラップの前記第1上面部と前記第1下面部の間に挟まれるように形成された突出部を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、部品点数や使用材料を低減しつつ、被梱包物を確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る梱包容器の本体部を形成するためのシート材を示す平面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る梱包容器の本体部を形成するためのシート材を示す部分拡大平面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す分解斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す平面図であり、第2フラップを内側に折り曲げた状態を示している。
図6】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す平面図であり、図5の状態の後、第2フラップの第2下面部を更に折り曲げた状態を示している。
図7】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す平面図であり、図6の状態の後、第1フラップを内側に折り曲げた状態を示している。
図8】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す平面図であり、図7の状態の後、第1フラップの第1下面部を更に折り曲げた状態を示している。
図9】本発明の一実施形態に係る梱包容器を示す側面図である。
図10】本発明の一実施形態に係る梱包容器の本体部を示す縦断面図であり、図3のX−X線矢視図である。
図11】本発明の一実施形態に係る梱包容器の本体部を示す横断面図であり、図10のXI−XI線矢視図である。
図12】本発明の一実施形態に係る梱包容器の本体部を示す部分拡大斜視図であり、帯部を開口部に挿入する前の状態を示している。
図13】本発明の一実施形態に係る梱包容器の本体部を示す部分拡大斜視図であり、帯部を開口部に挿入した状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明の一実施形態に係る梱包容器1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る梱包容器1は、シート材(板材)によって構成され、例えば、図3に示すような天井埋込み型エアコンの化粧パネルなどのパネル部材60を収容するものである。パネル部材60は、平面視形状が例えば四角形であり、パネル部材60の板面の幅や奥行の長さに比べて高さが低い形状を有する。
【0023】
ここで、シート材とは、ブランクとも呼ばれ、平板状の紙製の段ボールである。シート材が折曲げ線に沿って折り曲げられ、組み立てられると箱状の梱包容器1となる。なお、シート材は、紙製の段ボールに限られず、プラスチック製の段ボールでもよいし、梱包に適したものであれば、段ボール以外の厚紙などでもよい。
【0024】
梱包容器1は、図3に示すように、底面部5、第1側面部6及び第2側面部7などを有する本体部2と、本体部2の第1側面部6及び第2側面部7の内面に沿って設けられるスペーサ3と、本体部2を覆う蓋部4を備える。本体部2にパネル部材60が収容されたとき、蓋部4は、収容されたパネル部材60を覆う。
【0025】
本体部2は、図1に示すように、1枚のブランクが組み立てられて形成され、組み立てられたとき、比較的深さの浅いトレイ状を有する容器であり、かつ、蓋部4の上面から蓋部4の4辺を更に覆うことが可能な第1フラップ8と第2フラップ9を更に有する。
【0026】
本体部2の底面部5は、収容されるパネル部材60の平面視形状に合った形状を有し、例えばパネル部材60が正方形形状を有するとき、底面部5も正方形形状である。底面部5が四角形形状であるとき、底面部5の4辺のうち向かい合う1組の2辺には、第1側面部6が設けられる。また、底面部5の4辺のうち向かい合う他の1組の2辺には、第2側面部7が設けられる。
【0027】
第1側面部6は、第1折曲げ線10を介して底面部5に連続して設けられる。第1側面部6は、組み立てられたとき、底面部5に対して垂直に設置される。第1側面部6は、ほぼ長方形形状であり、長手方向が、第1側面部6と隣接して設けられる底面部5の1辺に対して平行である。第1側面部6の長手方向は、第1側面部6と隣接して設けられる底面部5の1辺と等しい長さを有する。
【0028】
第2側面部7は、第2折曲げ線11を介して底面部5に連続して設けられる。第2側面部7は、組み立てられたとき、底面部5に対して垂直に設置される。第2側面部7は、ほぼ長方形形状であり、長手方向が、第2側面部7と連続して設けられる底面部5の1辺に対して平行である。第2側面部7の長手方向は、第2側面部7と連続して設けられる底面部5の1辺と等しい長さを有する。
【0029】
接続部16は、例えば長方形形状を有し、折曲げ線17を介して第2側面部7に接続される。また、第2折曲げ線11の延長上に形成された切込み18によって、第1側面部6又は第1フラップ8と接続部16が分離される。接続部16は、第1側面部6が底面部5に対して立設された状態において、第1側面部6の内面に沿って設置される。
【0030】
接続部16は、内側板16Aと、外側板16Bを有する。内側板16Aと外側板16Bは、折曲げ線19を介して接続されている。内側板16Aは、折曲げ線17を介して第2側面部7に接続される。これにより、接続部16は、第1側面部6の内面に沿って設置されるとき、内側板16Aが内側に配置され、折曲げ線19において外側に折り曲げられた外側板16Bが外側に配置される。その結果、接続部16は、内側板16Aと外側板16Bが積層されて、2重板構造となる。
【0031】
この構成によれば、接続部16が、折曲げ線17を介して第2側面部7に接続されており、折曲げ線17において、接続部16が第2側面部7に対して折曲げ可能になり、第2側面部7と接続部16とはL字形状を有する。第2側面部7が底面部5に立設された状態において、接続部16が第1側面部6の内面に沿って設置されることで、本体部2の高さ方向の荷重を支持することができ、梱包容器1の強度を向上させる。
【0032】
なお、上述した実施形態では、接続部16が内側板16Aと外側板16Bによって2重板構造になっている場合について説明したが、本実施形態は、この例に限定されず、折り返しの無い1重板構造でもよいし、3枚以上の板を積層した構成でもよい。
【0033】
第1側面部6には、一方向に長い帯形状を有する帯部20が形成される。帯部20は、図2に示すように、基端20aが第1側面部6の板面に接続され、先端20b側が第1側面部6から離隔可能に設けられる。帯部20は、第1側面部6の長手方向に対して平行に延設される。
【0034】
第1側面部6の板面の内側には、基端20aを残して帯部20が抜かれる切込み21が形成される。切込み21によって、帯部20は、基端20aが第1側面部6に接続され、かつ、先端20b側が第1側面部6に対して片持ち状態となるように形成される。
【0035】
図2に示すように、接続部16の内側板16Aと外側板16Bのそれぞれの板面には、帯部20の先端20bが挿入可能な開口部22A,22Bが形成される。内側板16Aと外側板16Bが積層された状態で、内側板16Aと外側板16Bの二つの開口部22A,22Bは一致するように形成される。第1側面部6と接続部16は、帯部20と開口部22A,22Bとが係合することによって、固定される。
【0036】
接続部16の内側板16Aと外側板16Bのそれぞれの端部には、高さ方向中央部が凹状を有する切欠き部23A,23Bが形成される。切欠き部23A,23Bは、図12に示すように、帯部20の基端20a側が係合可能である。これにより、切欠き部23A,23Bには帯部20の基端20a側が係合されることから、帯部20と接続部16の位置ずれが生じにくくなり、第1側面部6と接続部16が互いにより強固に固定される。
【0037】
底面部5と第1側面部6と第2側面部7によって、梱包容器1の角部が形成されるとき、帯部20の基端20a側が接続部16の内面側に設置され、図10図11及び図13に示すように、帯部20の先端20bが開口部22A,22Bに対して接続部16の内面側から外面側に挿入される。これにより、帯部20と開口部22A,22Bが係合される。この状態で、帯部20は、第1側面部6との間で接続部16を挟み込んでおり、第1側面部6と接続部16が互いに固定される。
【0038】
開口部22A,22Bに対して帯部20の先端20bが接続部16の内面側から外面側に挿入されたとき、帯部20の先端20bが第1側面部6の外面から突出しないように、帯部20の長さが設定されることが望ましい。これにより、梱包容器1において、第1側面部6の外面から突出した部材がないことで、引っ掛かりがなく、梱包容器1が搬送されやすくなり、また、第1側面部6の外周面側で接触するコンテナの壁面等に対して隙間なく配置できる。
【0039】
次に、蓋部4の4辺を覆う本体部2に形成された第1フラップ8と第2フラップ9について説明する。
【0040】
図1に示すように、第1フラップ8は、折曲げ部24を介して第1側面部6に接続され、第2フラップ9は、折曲げ部25を介して第2側面部7に接続される。第1フラップ8は、向かい合う2辺においてそれぞれ一つずつ設けられ、第2フラップ9は、第1フラップ8と直交する辺の向かい合う2辺においてそれぞれ一つずつ設けられる。
【0041】
第1フラップ8は、折曲げ部24側に設けられた第1上面部12と、折曲げ部26を介して第1上面部12に接続された第1下面部13とを有する。図7に示すように、第1フラップ8の第1上面部12が内側に折り曲げられた後、図8に示すように、第1下面部13が更に折り曲げられた状態で、第1上面部12が上側に配置され、第1下面部13が下側に配置される。
【0042】
第2フラップ9は、折曲げ部25側に設けられた第2上面部14と、折曲げ部27を介して第2上面部14に接続された第2下面部15とを有する。図5に示すように、第2フラップ9の第2上面部14が内側に折り曲げられた後、図6に示すように、第2下面部15が更に折り曲げられた状態で、第2上面部14が上側に配置され、第2下面部15が下側に配置される。
【0043】
第2フラップ9には、第2フラップ9の長手方向の両側端部において、突出部28がそれぞれ形成されている。第2上面部14の端部にL字状に形成された切込み29によって、第2上面部14と第2下面部15が分離される。
【0044】
図5に示すように、第2フラップ9の第2上面部14が内側に折り曲げられた後、図6に示すように、第2下面部15が更に折り曲げられた状態で、突出部28は、第2フラップ9の第2上面部14及び第2下面部15の中間部分よりも梱包容器1の内側に突出している。第2フラップ9が折り曲げられた後、第1フラップ8について、図8に示すように、第1下面部13に対して第1上面部12が折り曲げられたとき、第1下面部13の突出部28は、第1フラップ8の第1上面部12と第1下面部13の間に挟まれるように配置される。
【0045】
第1フラップ8の第1下面部13が、梱包容器1に収容されたパネル部材60によって下側から上方へ押し付けられ、第1下面部13が開かない状態で維持されることによって、第1フラップ8が閉じられた状態が維持され、第1フラップ8は開きにくくなる。また、第1フラップ8の第1下面部13は、第2フラップ9の突出部28に対して梱包容器1の内側から外側へ差し込まれているため、第2フラップ9が閉じられた状態が維持され、第2フラップ9は開きにくくなる。
【0046】
開梱時は、第2フラップ9の突出部28を挟み込んでいる第1フラップ8を上方へ持ち上げることで、第1フラップ8と第2フラップ9がロックされた状態が容易に解除される。第1フラップ8を上方へ持ち上げる動きは、パネル部材60が梱包されて保管された保管状態では生じないため、保管状態で誤って梱包容器1が開いた状態になりにくい。
【0047】
また、突出部28は、第2下面部15側に形成されていることから、突出部28が、第1フラップ8の第1上面部12と第1下面部13の間に挟まれるように配置されるとき、第1フラップ8の第1上面部12と、第2フラップ9の第2上面部14がほぼ同じ高さに位置する。そのため、パネル部材60が梱包されているとき、梱包容器1の上面では、第1フラップ8と第2フラップ9の間において段差が形成されない。
【0048】
第1フラップ8には、第1下面部13の中央部にて差込み部51が接続される。第1フラップ8の中央部にコの字状に形成された切込み52によって、第1上面部12と第1下面部13に接続された差込み部51とが分離される。差込み部51は、第1上面部12が内側に折り曲げられ、かつ、第1下面部13が更に折り曲げられた状態で内側に突出するように形成されている。蓋部4には、差込み穴41が形成され、図4に示すように、差込み部51が差込み穴41に挿入される。これにより、第1フラップ8の中間部分は、蓋部4に対して隙間が形成されないように固定され、第2フラップ9も第1フラップ8によってロックされた状態となる。
【0049】
梱包容器1が組み立てられたとき、第1フラップ8と第2フラップ9は、隣接する。このとき、第1フラップ8の側端部8aと第2フラップ9の側端部9aは、互いに突き合わされるように、第1フラップ8の側端部8aは、第1側面部6の長手方向に対して傾斜した方向(例えば45°)に形成され、第2フラップ9の側端部9aは第2側面部7の長手方向に対して傾斜した方向(例えば45°)に形成される。
【0050】
折曲げ部24において第1フラップ8が第1側面部6に対して折曲げ可能になり、また、折曲げ部25において第2フラップ9が第2側面部7に対して折曲げ可能になり、第1フラップ8の側端部8aと第2フラップ9の側端部9aは、互いに突き合わされることから、第1側面部6、第2側面部7、第1フラップ8及び第2フラップ9によって、梱包容器1の角部が形成される。
【0051】
図3に示すように、スペーサ3は、組み立てられたとき、平面視形状がほぼコの字形状を有し、本体部2の第1側面部6と第2側面部7の内面に沿って設置される。スペーサ3は、板状部材であって、高さが第2側面部7の内法(うちのり)高さとほぼ同一である。本体部2の第2側面部7が底面部5に対して立設された状態において、スペーサ3が第1側面部6と第2側面部7の内面に沿って設置されることで、本体部2の高さ方向の荷重を支持することができ、梱包容器1の強度を向上させる。
【0052】
スペーサ3は、本体部2のブランクとは異なる1枚のブランクが組み立てられて形成される。スペーサ3は、第1補強部31と、第2補強部32を有する。
第1補強部31は、ほぼ長方形形状を有し、第2側面部7の内面に沿って設置される。第2補強部32は、ほぼ長方形形状を有し、スペーサ3の高さ方向に対して平行な折曲げ線35を介して第1補強部31の両端に接続される。第2補強部32は、第1側面部6の内面に沿って設置される。
【0053】
スペーサ3には、第2補強部32の板面において開口部37が形成される。開口部37には、接続部16の内面側に設置された帯部20が内部に配設される。接続部16の開口部22A,22Bに対して、帯部20の先端20bが、接続部16の内面側から外面側に挿入されたとき、帯部20は接続部16の内面に設置されているため、接続部16の内面よりも突出した状態である。スペーサ3の第2補強部32において開口部37が形成され、開口部37に、帯部20が配設されることによって、接続部16と第2補強部32を密着して設置できる。
【0054】
図3に示すように、蓋部4は、収容されるパネル部材60の平面視形状に合った形状を有し、例えばパネル部材60が正方形形状を有するとき、蓋部4もほぼ正方形形状である。蓋部4には、差込み穴41が形成され、差込み部51が差込み穴41に挿入される。
【0055】
上述したブランクから梱包容器1を組み立てるには、まず、本体部2とスペーサ3を個別に組み立て、組み立てられた本体部2の内部に、組み立てられたスペーサ3を設置する。そして、被梱包物であるパネル部材60が、本体部2とスペーサ3の内側に配置される。その後、パネル部材60を本体部2に収容して、蓋部4をパネル部材60上に載置し、さらに、蓋部4の4辺の上面を、本体部2に設けられた第1フラップ8及び第2フラップ9によって覆う。これによって、図4図8及び図9に示すように、梱包容器1の組み立てが完了し、パネル部材60が梱包容器1によって梱包される。
【0056】
以下、本体部2の組み立てについて説明する。
まず、板状のブランクにおける底面部5に対して第1側面部6が起立される。このとき、第1側面部6は、第1折曲げ線10によって内側に折り曲げられ、第2側面部7が底面部5に対して垂直に設けられる。
【0057】
また、板状のブランクにおける底面部5に対して第2側面部7が起立される。このとき、第2側面部7は、第2折曲げ線11によって内側に折り曲げられ、第2側面部7が底面部5に対して垂直に設けられる。
【0058】
そして、接続部16が、折曲げ線17によって内側に折り曲げられ、接続部16と第2側面部7とのなす角が90°となり、L字形状を有する。その結果、第2側面部7が底面部5に立設された状態において、接続部16が第1側面部6の内面に沿って設置される。
【0059】
また、底面部5と第1側面部6と第2側面部7によって、梱包容器1の角部が形成されるとき、接続部16は、第1側面部6の内面に沿って設置される。これにより、第2側面部7と接続部16とはL字形状を有する。このとき、接続部16のうち内側板16Aが内側に配置され、折曲げ線19において外側に折り曲げられた外側板16Bが外側に配置される。
【0060】
そして、第1側面部6の板面の内側に形成された切込み21によって、基端20aを残して帯部20を抜く。これにより、帯部20は、基端20aが第1側面部6に接続され、かつ、先端20b側が第1側面部6に対して片持ち状態となるように形成される。
【0061】
帯部20と開口部22A,22Bとを係合して、第1側面部6と接続部16を接続するため、まず、接続部16の端部に形成された切欠き部23A,23Bに、帯部20の基端20a側を嵌合する。そして、帯部20の基端20a側を接続部16の内面側に設置し、帯部20の先端20bを開口部22A,22Bに対して接続部16の内面側から外面側に挿入する。これにより、帯部20と開口部22A,22Bが係合される。この状態で、帯部20は、第1側面部6との間で接続部16を挟み込んでおり、第1側面部6と接続部16が互いに固定される。
【0062】
次に、本体部2の内部にパネル部材60が収容されて、蓋部4がパネル部材60の上に載せられる。そして、図5に示すように、第2フラップ9の第2上面部14が内側に折り曲げられ、かつ、図6に示すように、第2下面部15が更に折り曲げられる。この状態によって、突出部28が梱包容器1の内側に突出している。
【0063】
その後、図7に示すように、第1フラップ8の第1上面部12が内側に折り曲げられる。そして、図8に示すように、第1フラップ8の第1上面部12と第1下面部13の間に挟まれるように第1下面部13が更に折り曲げられる。第1下面部13は、第2フラップ9の突出部28に対して梱包容器1の内側から外側へ差し込まれているため、第2フラップ9が閉じられた状態が維持され、第2フラップ9は開きにくくなる。
【0064】
なお、上記実施形態では、第2フラップ9は、第2上面部14と第2下面部15を有し、折曲げ部27を介して折り曲げられる例について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。上記例では、折曲げ部25と折曲げ部27で2回折り曲げられた状態で突出部28が梱包容器1の内側に突出する。これに対して、第2フラップ9が第2上面部14と第2下面部15を有さず、第2フラップ9が折曲げ部25で1回折り曲げられた状態で、突出部28が梱包容器1の内側に突出する形状を有してもよい。この場合でも、第1フラップ8の第1下面部13が折り曲げられて、第1フラップ8が突出部28を挟み込むことによって、第1フラップ8と第2フラップ9がロックされた状態となる。
【0065】
また、上記実施形態では、帯部20と、接続部16に形成された開口部22A,22Bが係合されることによって、第1側面部6と第2側面部7が、接続される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第1側面部6と接続部16とは、例えば接着剤、ステープル又はテープ等を使用して固定されて、第1側面部6と第2側面部7が、接続されてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 :梱包容器
2 :本体部
3 :スペーサ
4 :蓋部
5 :底面部
6 :第1側面部
7 :第2側面部
8 :第1フラップ
8a :側端部
9 :第2フラップ
9a :側端部
10 :第1折曲げ線
11 :第2折曲げ線
12 :第1上面部
13 :第1下面部
14 :第2上面部
15 :第2下面部
16 :接続部
16A :内側板
16B :外側板
17 :折曲げ線
18 :切込み
19 :折曲げ線
20 :帯部
20a :基端
20b :先端
21 :切込み
22A,22B :開口部
23A,23B :切欠き部
24,25,26,27 :折曲げ部
28 :突出部
29 :切込み
31 :第1補強部
32 :第2補強部
35 :折曲げ線
37 :開口部
41 :差込み穴
51 :差込み部
52 :切込み
60 :パネル部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13