【解決手段】原液及び噴射剤からなる歯間洗浄組成物がエアゾール容器に充填されている歯間洗浄用エアゾールであって、前記エアゾール容器は、前記歯間洗浄組成物をストリーム状に噴射するノズルを備える噴射手段を備え、前記原液は、(A)成分:生理活性物質、及び(B)成分:ノニオン界面活性剤を含有し、25℃における粘度が1〜20mPa・sであり、前記噴射剤は、窒素ガス及び亜酸化窒素ガスからなる群から選ばれる1種以上の圧縮ガスである、歯間洗浄用エアゾール。
前記(B)成分が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の歯間洗浄用エアゾール。
【背景技術】
【0002】
歯間等の歯垢を除去する方法としては、歯間ブラシ、フロスにより物理的に除去する方法がある。しかし、歯間ブラシやフロスを歯間へ挿入するには技術を要し、また歯肉が弱っている場合には歯間ブラシやフロスは歯肉への刺激が強すぎることがある。
【0003】
そこで、殺菌剤等を含む原液と噴射剤とからなる組成物をエアゾール容器に充填し、該エアゾール容器のノズルから歯間に噴射することで、歯垢等を除去して歯間を簡便に洗浄する方法が提案されている(特許文献1)。エアゾールによる歯間洗浄においては、ノズルから組成物がストリーム状(糸状)に勢い良く噴射される優れた噴射性や、エアゾールを長期保存してもオリの発生が充分に抑制される優れた保存安定性が求められる。また、歯肉への刺激が強すぎないことも求められる。しかし、前記方法で用いられる組成物では、優れた噴射性、保存安定性、及び歯肉への刺激抑制を兼ね備えたものとすることは困難である。
【0004】
噴射剤としては、不活性ガスである炭酸ガス等を使用することが提案されている(特許文献1、2)。しかし、噴射剤に炭酸ガスを用いると、pH調整剤を配合しても組成物のpHが5.5を下回りやすい。組成物のpHが5.5を下回ると、エナメル質の脱灰を起こし易い。
【0005】
アニオン性界面活性剤、湿潤剤、有機増粘剤及びイソプロピルメチルフェノールを含有する原液と、液化ガスからなる噴射剤とがエアゾール容器に充填されたエアゾールも提案されている(特許文献3)。しかし、噴射剤として液化ガスを使用すると、舌がしびれる等、口腔粘膜への刺激が強くなるおそれがある。また、有機増粘剤により原液の粘性が高まると、噴射性が低下し、噴射時に生じた泡がノズルの噴射口付近に多数付着して(泡がらみ)、液だれの要因となるおそれがある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の歯間洗浄用エアゾールは、原液及び噴射剤からなる歯間洗浄組成物がエアゾール容器に充填されたものである。
【0011】
[歯間洗浄組成物]
歯間洗浄組成物は、原液と噴射剤とからなる。
【0012】
(原液)
原液は、(A)成分:生理活性物質、及び(B)成分:ノニオン界面活性剤を必須成分として含有し、必要に応じて、(C)成分:増粘剤をさらに含有する。原液は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、(A)〜(C)成分以外のその他の成分を含有してもよい。
【0013】
(A)成分は、生理活性物質である。(A)成分により、噴射した歯間洗浄組成物による歯間洗浄効果が高まる。成分(A)としては、例えば、殺菌剤、抗炎症剤、収斂剤、歯石予防剤、知覚過敏抑制剤、歯質強化剤、ステイン除去剤、冷感剤、香料等が挙げられる。殺菌剤を含有することで、洗浄後の歯間部位を清潔な状態に保つことが容易になる。抗炎症剤を含有することで、歯茎の炎症を抑える等の効果が高まる。冷感剤を含有することで、歯間洗浄実感が高まる。(A)成分は、殺菌剤を含有することが好ましい。(A)成分は、冷感剤を含有することも好ましい。
成分(A)としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0014】
殺菌剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化べンゼトニウム、トリクロサン(TC)、グルコン酸クロルヘキシジン(CHX)、グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅等が挙げられる。
抗炎症剤としては、例えば、トラネキサム酸、イプシロンーアミノカプロン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、オウバクエキス、塩化リゾチーム等が挙げられる。
収斂剤としては、例えば、アラントインクロルヒドロキアルミニウム、アラントイン、ビタミンC、塩化ナトリウム等が挙げられる。
歯石予防剤としては、例えば、縮合リン酸塩等が挙げられる。
知覚過敏抑制剤としては、例えば、硝酸カリウム等が挙げられる。
【0015】
歯質強化剤としては、例えば、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸およびその塩類等が挙げられる。
ステイン除去剤としては、例えば、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられる。
冷感剤としては、例えば、l−メントール、dl−メントール、ハッカ油、ペパーミント油、ペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油等が挙げられる。
香料としては、例えば、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ナツメグ油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油、及びL−カルボン、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分等が挙げられる。
【0016】
原液中の(A)成分の含有量は、原液の総質量に対して、0.001〜1質量%が好ましく、0.001〜0.5質量%がより好ましく、0.005〜0.5質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が下限値以上であれば、(A)成分による効果が得られやすい。(A)成分の含有量が前記上限値以下であれば、オリが析出されにくい。
【0017】
(A)成分が殺菌剤を含有する場合、原液中の殺菌剤の含有量は、原液の総質量に対して、0.001〜1質量%が好ましく、0.005〜0.5質量%がより好ましい。殺菌剤の含有量が下限値以上であれば、洗浄後の歯間部位を清潔な状態に保つ効果が得られやすい。殺菌剤の含有量が上限値以下であれば、噴射性を確保しつつ、オリの析出を抑制することが容易になる。
【0018】
(A)成分が冷感剤を含有する場合、原液中の冷感剤の含有量は、原液の総質量に対して、0.001〜0.5質量%が好ましい。冷感剤の含有量が下限値以上であれば、歯間清浄実感が得られやすい。冷感剤の含有量が上限値以下であれば、歯肉への過度な刺激が現われにくい。
【0019】
(B)成分は、ノニオン界面活性剤である。(B)成分により、(A)成分:生理活性物質の可溶化、低温保存時のオリの抑制、及び泡がらみの抑制の効果が得られる。(B)成分としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
【0020】
ポリオキシエチレンアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数は、16〜18が好ましい。前記アルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は、10〜40モルが好ましく、20〜40モルがより好ましい。
【0021】
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキサイドの平均付加モル数は、40〜100モルが好ましく、60〜100モルがより好ましい。
(B)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0022】
原液中の(B)成分の含有量は、原液の総質量に対して、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が下限値以上であれば、生理活性物質の可溶化、低温保存時のオリの抑制、及び泡がらみの抑制の効果が得られやすい。(B)成分の含有量が上限値以下であれば、(A)成分による効果を抑制することなく、噴射性が確保されやすい。
【0023】
(C)成分は、増粘剤である。増粘剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビット等の多価アルコール;γ−ポリグルタミン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、アルギン酸塩、キサンタンガム、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子が挙げられる。(C)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。好ましい多価アルコールは、増粘効果の点からグリセリン、ポリエチレングリコールである。好ましい高分子増粘剤は、噴射後の液ダレの抑制の点から、γ−ポリグルタミン酸、カラギーナン、アルギン酸塩である。特に好ましい増粘剤は、オリの抑制の点からγ−ポリグルタミン酸である。
【0024】
(C)成分の含有量は、(C)成分の種類に応じて、原液の粘度が後述する範囲内となるように適宜決定すればよい。(C)成分がγ−ポリグルタミン酸の場合、γ−ポリグルタミン酸の含有量は、例えば、0〜2質量%とすることができる。(C)成分がグリセリンの場合、グリセリンの含有量は、例えば、0〜20質量%とすることができ、好ましくは1〜15質量%である。
【0025】
原液には、溶媒として水が含まれていることが好ましい。水としては、精製水が好ましい。溶媒としては、水とエタノール等の口腔用に許容される有機溶媒の混合物を用いてもよい。
原液中の溶媒の含有量は、50〜99質量%が好ましく、70〜98質量%がより好ましい。
【0026】
その他の成分としては、特に限定されず、例えば、湿潤剤、pH調整剤、ノニオン界面活性剤以外の界面活性剤等が挙げられる。その他の成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0027】
湿潤剤としては、例えば、エリスリトール、キシリトール等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、フタル酸、リン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸、炭酸や、これらのカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、リボ核酸又はその塩、水酸化ナトリウム等が挙げられる。なかでも、pH調整剤としては、クエン酸とクエン酸ナトリウムとの組み合わせ、リン酸とそのナトリウム塩(特にリン酸二水素ナトリウムとリン酸一水素ナトリウム)との組み合わせが好ましい。
【0028】
ノニオン界面活性剤以外の界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。ただし、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤を使用すると噴射後の泡がらみが生じやすくなる。そのため、原液中のノニオン界面活性剤以外の界面活性剤の含有量は、原液の総質量に対して、1.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。
【0029】
原液の25℃における粘度は、1〜20mPa・sが好ましく、1.1〜15mPa・sがより好ましく、1.2〜10mPa・sがさらに好ましく、1.5〜9mPa・sが特に好ましい。原液の粘度が下限値以上であれば、噴射後において噴射口からの液だれを引き起こす泡がらみを抑制できる。原液の粘度が上限値以下であれば、歯間洗浄に必要な優れた噴射性を確保できる。
【0030】
原液の25℃におけるpHは、5.5〜7.5が好ましい。原液のpHが前記範囲内であれば、歯肉等への刺激を低減しやすい。
【0031】
原液の調製方法としては、特に限定されず、例えば、精製水等の溶媒に(A)成分及び(B)成分と、必要に応じて使用する(C)成分やその他の成分を加えて撹拌することで原液を調製できる。
【0032】
(噴射剤)
噴射剤は、原液を噴射させるための成分である。本発明の歯間洗浄用エアゾールにおける噴射剤は、窒素ガス及び亜酸化窒素ガスからなる群から選ばれる1種以上の圧縮ガスである。なお、圧縮ガスとは、常用の温度において、液化しない程度に圧縮され、圧力が大気圧以上の窒素ガスを意味する。
【0033】
エアゾール容器に充填される歯間洗浄用エアゾールにおける原液と噴射剤の体積比(原液/噴射剤)は、80/20〜40/60が好ましく、70/30〜50/50がより好ましい。噴射剤が多いほど、噴射性に優れ、泡がらみが少なくなる。原液が多いほど、歯肉への刺激が低減されやすい。体積比(原液/噴射剤)が前記範囲内であれば、噴射性に優れ、泡がらみが少なく、歯肉への刺激が低減された歯間洗浄用エアゾールとなりやすい。
【0034】
[エアゾール容器]
エアゾール容器は、歯間洗浄組成物をストリーム状(糸状)に噴射するノズルを備える噴射手段を備える容器である。エアゾール容器としては、例えば、耐圧容器と、前記耐圧容器の上部に設けられた、ノズルを有する噴射手段とを備える公知のエアゾール容器を使用することができる。
【0035】
エアゾール容器のノズルの噴出口の口径は、0.1〜1mmが好ましく、0.1〜0.8mmがより好ましい。前記口径が前記範囲内であれば、優れた噴射性が得られやすい。
【0036】
以上説明した本発明の歯間洗浄用エアゾールにおいては、原液として、(A)成分及び(B)成分を含有し、25℃における粘度が1〜20mPa・sである原液を使用する。また、噴射剤として、窒素ガス及び亜酸化窒素ガスからなる群から選ばれる1種以上の圧縮ガスを使用する。本発明の歯間洗浄用エアゾールでは、このような原液と噴射剤とを組み合わせることで、優れた噴射性に優れ、噴射後に泡がらみしにくく、保存安定性に優れたものとなり、歯肉等への刺激も低減される。
【実施例】
【0037】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[原料]
本実施例において使用した原料を以下に示す。
((A)成分:生理活性物質)
A−1:塩化セチルピリジニウム(CPC、殺菌剤、和光純薬工業株式会社)。
A−2:イソプロピルメチルフェノール(IPMP、殺菌剤、大阪化成株式会社)。
A−3:メントール(高砂香料工業株式会社)。
【0038】
((B)成分:ノニオン界面活性剤)
B−1:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレンオキサイドの平均付加モル数:60、日光ケミカルズ株式会社)。
B−2:ポリオキシエチレンセチルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数:30、日本エマルジョン株式会社)。
【0039】
((C)成分:増粘剤)
C−1:γ−ポリグルタミン酸(γ−PGA、明治フードマテリア株式会社)。
【0040】
(その他の成分)
グリセリン(阪本薬品工業株式会社製)。
クエン酸(小松屋株式会社製)。
クエン酸Na:クエン酸ナトリウム(小松屋株式会社製)。
精製水。
【0041】
(噴射剤)
窒素(0.72MPa、城東日酸株式会社製)。
液化ガス(0.72MPa、ジメチルエーテル(DME)、大阪液化ガス株式会社製)。
【0042】
[粘度測定]
原液の粘度は、B型粘度計(東機産業株式会社、製品名「TVB−10」)を用いて、測定温度25℃、回転数60rpmの条件で60秒後に測定したときの粘度として測定した。
【0043】
[実施例1〜9、比較例1〜3]
精製水に、表1及び表2に示す割合で生理活性物質、ノニオン界面活性剤、増粘剤及びその他の成分を順次加え、スリーワンモーター(BL1200, HEIDON社製)を用いて撹拌し、均一に溶解させて原液を調製した(25℃pH6.0)。
次いで、原液と噴射剤の体積比(原液/噴射剤)が表1及び表2に示す比率となるように、原液と噴射剤とを定量噴射バルブを備えたエアゾール容器の耐圧容器内に充填し、歯間洗浄組成物が充填された歯間洗浄用エアゾールを得た。
【0044】
[噴射性評価]
各例のエアゾール容器を用いて、調製直後の歯間洗浄組成物を歯間に噴き付けたときの水流が歯間を通った感じについて、以下の基準に従って判定した。判定は健常な10名の被験者により行い、それらの平均値から以下の基準で刺激臭評価を行った。
(判定基準)
4:水流が歯間を通った感じがかなりある。
3:水流が歯間を通った感じがややある。
2:水流が歯間を通った感じがごくわずかにある。
1:水流が歯間を通った感じが全くない。
(評価基準)
◎:平均値が3.5点以上である。
○:平均値が3.0点以上3.5点未満である。
△:平均値が2.0点以上3.0点未満である。
×:平均値が2.0点未満である。
【0045】
[泡がらみ評価]
各例のエアゾール容器を用いて、調製直後の歯間洗浄組成物を噴射した後の噴射口での泡がらみについて、以下の基準に従って目視で評価した。
(評価基準)
◎:泡がらみが全くない。
○:泡がらみがほとんどない。
△:泡がらみがややある。
×:泡がらみがかなりある。
【0046】
[オリ析出評価]
調製直後の歯間洗浄組成物を満注量80mLの透明PET容器に80mL充填し、5℃の条件で1ヶ月保存した後、室温に戻し、緩やかに転置した際のオリについて、以下の基準に従って目視で評価した。
(評価基準)
◎:オリが全くない。
○:オリがほとんどない。
△:オリがややある。
×:オリがかなりある。
【0047】
[歯肉への刺激性評価]
各例のエアゾール容器を用いて、調製直後の歯間洗浄組成物を歯間に噴き付けたときに歯肉で感じる刺激感について、以下の基準に従って判定した。判定は口腔粘膜が過敏な10名の被験者により行い、それらの平均値から以下の基準で歯肉への為外性を評価した。
(判定基準)
4:刺激感が全くない。
3:刺激感がほとんどない。
2:刺激感がややある。
1:刺激感がかなりある。
(判定基準)
◎:平均値が3.5点以上である。
○:平均値が3.0点以上3.5点未満である。
△:平均値が2.0点以上3.0点未満である。
×:平均値が2.0点未満である。
【0048】
実施例及び比較例の歯間洗浄組成物の組成、及び各評価結果を表1及び表2に示す。
なお、表1及び表2における精製水の含有量の「バランス」とは、原液全体で100質量%とするのに必要とした量である。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
表1及び表2に示すように、生理活性物質及びノニオン界面活性剤を含有し、25℃における粘度が1〜20mPa・sである原液と、圧縮窒素ガスからなる噴射剤とを組み合わせた実施例1〜9では、噴射性に優れ、泡がらみが抑制され、オリの析出も抑制され、刺激も弱かった。
ノニオン界面活性剤を含まない原液を用いた比較例1では、噴射性が劣り、オリの析出が充分に抑制されなかった。
原液の25℃における粘度が20mPa・s超である比較例2では、噴射性が劣り、噴射後の泡がらみも充分に抑制されなかった。
噴射剤として液化ガスを用いた比較例3では、歯肉への刺激が充分に低減されなかった。