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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-219769(P2019-219769A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/00 20190101AFI20191129BHJP
【FI】
   G06F17/30 419B
   G06F17/30 350C
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-115011(P2018-115011)
(22)【出願日】2018年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118108
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 洋之
(72)【発明者】
【氏名】安藤 正登
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 朋之
(57)【要約】
【課題】複数の項目間を関係線で接続することによりその関係を表現した複数の連関図を単純に並べて表示するよう構成された場合に比較して、複数の連関図における項目対間の関係を比較した結果をユーザが得ることを容易にする。
【解決手段】複数の項目間を関係線で接続することにより複数の項目間の関係を表現した第1の連関図及び第2の連関図を取得する取得手段と、第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対間の第1の関係と、第2の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目間を関係線で接続することにより当該複数の項目間の関係を表現した第1の連関図及び第2の連関図を取得する取得手段と、
前記第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対間の第1の関係と、前記第2の連関図における複数の項目に含まれる当該第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知情報は、前記第1の関係と前記第2の関係とが同じである旨を通知する第1の通知情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の属性と、前記第2の項目対間の関係線の属性とが同じである旨を通知する情報であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の構造と、前記第2の項目対間の関係線の構造とが同じである旨を通知する情報であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記関係線の構造は、当該関係線が経由する項目の数及び属性であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知情報は、前記第1の関係と前記第2の関係とが異なる旨を通知する第2の通知情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の属性と、前記第2の項目対間の関係線の属性とが異なる旨を通知する情報であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の構造と、前記第2の項目対間の関係線の構造とが異なる旨を通知する情報であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記関係線の構造は、当該関係線が経由する項目の数であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記関係線の構造は、当該関係線が経由する項目の属性であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記通知情報は、前記第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目群間の複数の関係と、前記第2の連関図における複数の項目に含まれる当該第1の項目群と同一又は類似の第2の項目群間の複数の関係とをそれぞれ比較した複数の結果のうち、選択された少なくとも1つの結果を通知する情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータに、
複数の項目間を関係線で接続することにより当該複数の項目間の関係を表現した第1の連関図及び第2の連関図を取得する機能と、
前記第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対間の第1の関係と、前記第2の連関図における複数の項目に含まれる当該第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報を出力する機能と
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
第1の受付手段が、第1の品質機能展開表を受け付け、第2の受付手段が、第1の品質機能展開表とは異なる品質機能展開表である第2の品質機能展開表を受け付け、統合手段が、第1の品質機能展開表と第2の品質機能展開表の名称が一致している軸において、その軸に属している項目内の最上位の階層の項目名称の一部が一致しており、他の部分は一致していない場合に、その一致している部分を最上位の階層の項目名称とし、一致していない部分を最上位から次の階層の項目名称とした第3の品質機能展開表として、第1の品質機能展開表と第2の品質機能展開表を統合する情報処理装置は、知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−112340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の項目間を関係線で接続することによりその関係を表現した複数の連関図を比較させる場合、複数の連関図を並べて表示する構成を採用することが考えられるが、そのような構成を採用したのでは、複数の連関図における項目対間の関係を比較した結果をユーザが得ることは困難である。
【0005】
本発明の目的は、複数の項目間を関係線で接続することによりその関係を表現した複数の連関図を単純に並べて表示するよう構成された場合に比較して、複数の連関図における項目対間の関係を比較した結果をユーザが得ることを容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、複数の項目間を関係線で接続することにより当該複数の項目間の関係を表現した第1の連関図及び第2の連関図を取得する取得手段と、前記第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対間の第1の関係と、前記第2の連関図における複数の項目に含まれる当該第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記通知情報は、前記第1の関係と前記第2の関係とが同じである旨を通知する第1の通知情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の属性と、前記第2の項目対間の関係線の属性とが同じである旨を通知する情報であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の構造と、前記第2の項目対間の関係線の構造とが同じである旨を通知する情報であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記関係線の構造は、当該関係線が経由する項目の数及び属性であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記通知情報は、前記第1の関係と前記第2の関係とが異なる旨を通知する第2の通知情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第2の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の属性と、前記第2の項目対間の関係線の属性とが異なる旨を通知する情報であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第2の通知情報は、前記第1の項目対間の関係線の構造と、前記第2の項目対間の関係線の構造とが異なる旨を通知する情報であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記関係線の構造は、当該関係線が経由する項目の数であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記関係線の構造は、当該関係線が経由する項目の属性であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記通知情報は、前記第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目群間の複数の関係と、前記第2の連関図における複数の項目に含まれる当該第1の項目群と同一又は類似の第2の項目群間の複数の関係とをそれぞれ比較した複数の結果のうち、選択された少なくとも1つの結果を通知する情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、複数の項目間を関係線で接続することにより当該複数の項目間の関係を表現した第1の連関図及び第2の連関図を取得する機能と、前記第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対間の第1の関係と、前記第2の連関図における複数の項目に含まれる当該第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報を出力する機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、複数の項目間を関係線で接続することによりその関係を表現した複数の連関図を単純に並べて表示するよう構成された場合に比較して、複数の連関図における項目対間の関係を比較した結果をユーザが得ることが容易になる。
請求項2の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係が同じであることをユーザが知ることが容易になる。
請求項3の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線の属性が同じであることをユーザが知ることが容易になる。
請求項4の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線の構造が同じであることをユーザが知ることが容易になる。
請求項5の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線が経由する項目の数及び属性が同じであることをユーザが知ることが容易になる。
請求項6の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係が異なることをユーザが知ることが容易になる。
請求項7の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線の属性が異なることをユーザが知ることが容易になる。
請求項8の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線の構造が異なることをユーザが知ることが容易になる。
請求項9の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線が経由する項目の数が異なることをユーザが知ることが容易になる。
請求項10の発明によれば、複数の連関図における項目対間の関係線が経由する項目の属性が異なることをユーザが知ることが容易になる。
請求項11の発明によれば、複数の連関図における項目群間の複数の関係をそれぞれ比較した複数の結果をそのまま出力することによりユーザが真に得たい結果を得ることが困難になるという事態を抑制することができる。
請求項12の発明によれば、複数の項目間を関係線で接続することによりその関係を表現した複数の連関図を単純に並べて表示するよう構成された場合に比較して、複数の連関図における項目対間の関係を比較した結果をユーザが得ることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図2】連関図情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図3】項目情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図4】関係線情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図5】本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
図6】連関図、展開表の対象とする技術例の説明図である。
図7】連関図の例を示す説明図である。
図8】連関図の例を示す説明図である。
図9】連関図の例を示す説明図である。
図10】展開表の例を示す説明図である。
図11】本実施の形態による連関図に対する処理例を示す説明図である。
図12】本実施の形態による連関図に対する処理例を示す説明図である。
図13】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図14】換算処理及び判定処理の例を示す説明図である。
図15】本実施の形態による連関図に対する処理例を示す説明図である。
図16】本実施の形態による連関図に対する処理例を示す説明図である。
図17】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図18】リスト化処理及び項目削除処理の例を示す説明図である。
図19】本実施の形態のハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
複合的な物理現象を利用したシステムは、例えば、製品の最終的な品質等の結果の事象に対して、その結果の要因となる事象が複数あり、それらの事象を結果として生じる要因となる事象が複数あり、更にその事象を結果として生じる要因となる事象が複数ある、という具合に多くの事象が連鎖的につながっているのが一般的である。また、そのような複雑なシステムにおいては、充足しなければならない品質が数多くあるため、要因群と結果群の因果関係は極めて複雑になる。そのため、所望の品質(結果)を満足するための設計項目(要因)を見出すのが困難であり、ある品質を満足するための設計値の変更が他の品質に悪影響を及ぼすなどの問題を生じやすい。
そのような複雑な因果関係を可視化し、整理するために用いられる図の1つに、連関図がある。連関図は、結果とその要因との間を関係線で接続することで因果関係を表現するものであり、ロジックツリーは、その典型例である。連関図は、結果とその要因を漏れなくかつ重複なく詳細に示すのに適している。
【0011】
しかしながら、連関図は、同じシステムにおける事象間の関係を表現したとしても、作成するユーザの業務上の役割や経験によって事象間の関係の認識が異なるので、全く同じになるとは限らない。したがって、複数の連関図を比較することが必要になる場合があるが、多くの事象が連鎖的につながっている連関図内から例えば整合しない箇所を探索することは困難である。
【0012】
そこで、本実施の形態では、異なる連関図における同一又は似た事象を抽出し、その事象間の関係が記述されているときに関係性の差異を判定する。その結果として関係が同じ又は異なることを表示する。
【0013】
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
【0014】
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0015】
本実施の形態である情報処理装置100は、連関図を表示するものであって、図1の例に示すように、連関図処理モジュール110、情報記憶モジュール140を有している。
連関図とは、解決すべき問題が明確になっているときに、発生の原因が複雑に絡み合っている状況の中で、その因果関係を明らかにするための図である。連関図は、図7に示すように、項目と関係線によって構成されている。
【0016】
連関図処理モジュール110は、連関図作成モジュール115、表示モジュール120、連関図編集モジュール125、差異抽出モジュール130、出力モジュール135を有している。連関図処理モジュール110は、連関図の作成、連関図の編集、連関図の表示、複数の連関図の差異の出力を行う。
【0017】
連関図作成モジュール115は、表示モジュール120、情報記憶モジュール140の連関図記憶モジュール145と接続されている。連関図作成モジュール115は、連関図を作成するにあたって必要な情報を受け付ける。例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置に表示したユーザインターフェース上に、ユーザによるキーボードのキー操作及びマウスの操作等により作成された、連関図、項目、関係線の情報を受け付ける。ユーザによるキーボードのキー操作等からの受付の他に、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている情報を読み出すこと等が含まれる。
【0018】
表示モジュール120は、連関図作成モジュール115、連関図編集モジュール125と接続されている。表示モジュール120は、連関図作成モジュール115で作成された連関図や、連関図編集モジュール125で編集された連関図をディスプレイ等の表示装置に表示する。ここで、ユーザによるディスプレイ上の更なる操作が行われない場合には、表示モジュール120は、連関図を、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷したり、ファクシミリ等の画像送信装置で画像を送信したり、データベース等の記憶装置へ書き込んだり、メモリーカード等の記憶媒体に記憶したり、他の情報処理装置へ渡したりする出力モジュールであってもよい。
【0019】
連関図編集モジュール125は、表示モジュール120、情報記憶モジュール140の連関図記憶モジュール145と接続されている。連関図編集モジュール125は、表示モジュール120によって表示されている連関図に対するユーザの編集操作に応じて、その連関図を編集する。例えば、ユーザの編集操作に応じて、項目の編集(追加、削除等を含む)、項目の属性(項目の名称、特性等)の編集、関係線の付け直し(追加、削除等を含む)、関係線の属性(強度、方向等)の編集等を行う。
【0020】
差異抽出モジュール130は、出力モジュール135、情報記憶モジュール140の連関図記憶モジュール145と接続されている。差異抽出モジュール130は、比較対象の2つの連関図(第1の連関図及び第2の連関図)を取得し、第1の連関図及び第2の連関図から同一又は類似の項目を検索し、第1の連関図における2つの項目からなる項目ペアと、第2の連関図における2つの項目からなる項目ペアとを比較して、関係線の属性の差異又は関係線の構造(例えば、階層構造)の差異を抽出する。なお、ここで項目同士の属性の差異を抽出してもよい。また、第1の連関図及び第2の連関図から同一又は類似の属性を持つ関係線を検索し、関係線同士を比較し、関係線の属性の差異又は関係線の構造(例えば、階層構造)の差異を抽出してもよい。なお、ここで項目同士の属性の差異を抽出してもよい。
ここで比較対象の2つの連関図は、ユーザが第1の連関図及び第2の連関図の両方を指定することにより取得することとしてもよいし、ユーザが第1の連関図及び第2の連関図の一方を指定することにより一方を取得し、その一方に基づいて予め定められたロジックを実行することによりもう一方を取得することとしてもよい。また、第1の連関図と第2の連関図とは同一であってもよい。本実施の形態では、第1の連関図及び第2の連関図を取得する取得手段の一例として、差異抽出モジュール130を設けている。
また、項目が「同一」であるとは、例えば、第1の連関図における項目と、第2の連関図における項目とで、項目名、特性、属する軸(図3参照)の全てが同一であることをいう。ここで特性が「同一」には、例えば、単位変換すると同一の単位になるという場合も含まれる。項目が「類似」であるとは、例えば、第1の連関図における項目と、第2の連関図における項目とで、項目名、特性、属する軸(図3参照)の少なくとも1つが類似でその他が同一であることをいう。この場合において、項目名が「類似」であるとは、例えば、項目名が部分的に一致すること、一方の項目名が他方の項目名の言い換え(意味を変えずに表記を変えたもの)であることをいう。特性が「類似」であるとは、例えば、特性が部分的に一致することをいう。特性が部分的に一致するとは、例えば、「空気流量」と「液体流量」のように特性名の表記が部分的に一致することをいう。また、予め類似した特性や類似した単位を記憶しておき、それに基づいて類似している特性を判断してもよい。属する軸が「類似」するとは、軸の番号の差が予め定められた値以下であることをいう。予め定められた値が1であるとすると、例えば、第2軸と第3軸は、「類似」していることになる(図9、10参照)。なお、項目が「類似」であることは、ユーザが設定した基準に基づいて判断してもよいし、基本的な類似パターンを設定しておいて予め定められたロジックを実行することにより判断してもよい。本実施の形態では、第1の項目対の一例として、第1の連関図における項目ペアを用いており、第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対の一例として、第2の連関図における項目ペアを用いている。
【0021】
出力モジュール135は、差異抽出モジュール130と接続されている。出力モジュール135は、差異抽出モジュール130で抽出された関係線の属性の差異又は階層構造の差異の情報に基づいて、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が同じ部分を示す情報、又は、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が異なる部分を示す情報を出力する。ここで、項目同士の属性の差異を出力してもよい。
ここで「階層構造が同じ」とは、例えば、関係線が経由する項目の数及び属性が同じであることをいう。「階層構造が異なる」とは、例えば、関係線が経由する同一又は類似の項目の並びの中に非類似の項目が存在することをいう。この具体例については後述する。ただし、より一般化して、関係線が経由する項目の数が異なることや、関係線が経由する項目の数が同じであってもその属性が異なることをいうものと捉えてもよい。本実施の形態では、第1の項目対間の第1の関係と第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報の一例として、関係線の属性もしくは階層構造が同じ部分を示す情報又は関係線の属性もしくは階層構造が異なる部分を示す情報を用いている。第1の項目対間の第1の関係と第2の項目対間の第2の関係とが同じである旨を通知する第1の通知情報の一例として、関係線の属性もしくは階層構造が同じ部分を示す情報を用いている。第1の項目対間の関係線の属性と第2の項目対間の関係線の属性とが同じである旨を通知する第1の通知情報の一例として、関係線の属性が同じ部分を示す情報を用いている。第1の項目対間の関係線の構造と第2の項目対間の関係線の構造とが同じである旨を通知する第1の通知情報の一例として、階層構造が同じ部分を示す情報を用いている。第1の項目対間の第1の関係と第2の項目対間の第2の関係とが異なる旨を通知する第2の通知情報の一例として、関係線の属性もしくは階層構造が異なる部分を示す情報を用いている。第1の項目対間の関係線の属性と第2の項目対間の関係線の属性とが異なる旨を通知する第2の通知情報の一例として、関係線の属性が異なる部分を示す情報を用いている。第1の項目対間の関係線の構造と第2の項目対間の関係線の構造とが異なる旨を通知する第2の通知情報の一例として、階層構造が異なる部分を示す情報を用いている。
また、出力するとは、表示要素を、例えば、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、データベース等の記憶装置へ書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。本実施の形態では、通知情報、第1の通知情報、第2の通知情報を出力する出力手段の一例として、出力モジュール135を設けている。
【0022】
情報記憶モジュール140は、連関図記憶モジュール145を有している。情報記憶モジュール140は、連関図に関する情報を記憶している。
連関図記憶モジュール145は、連関図の情報を記憶している。具体例として、連関図情報テーブル900、項目情報テーブル1000、関係線情報テーブル1100を記憶している。図2は、連関図情報テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。連関図情報テーブル900は、連関図ID欄905、連関図名欄910、作成者欄915、作成日時欄920、項目数欄925、項目ID欄930、関係線数欄935、関係線ID欄940を有している。連関図ID欄905は、本実施の形態において、連関図を一意に識別するための情報(連関図ID:IDentification)を記憶している。連関図名欄910は、その連関図IDの連関図の名称を記憶している。作成者欄915は、その連関図の作成者を記憶している。作成日時欄920は、その連関図の作成または編集した日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を記憶している。項目数欄925は、その連関図における項目数を記憶している。項目数欄925内の項目数だけ、その後に項目ID欄930が続く。項目ID欄930は、本実施の形態において、項目を一意に識別するための情報(項目ID)を記憶している。項目IDが示す情報は、項目情報テーブル1000に記憶されている。関係線数欄935は、その連関図における関係線数を記憶している。関係線数欄935内の関係線数だけ、その後に関係線ID欄940が続く。関係線ID欄940は、本実施の形態において、関係線を一意に識別するための情報(関係線ID)を記憶している。関係線IDが示す情報は、関係線情報テーブル1100に記憶されている。
【0023】
図3は、項目情報テーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。項目情報テーブル1000は項目IDごとに用意され、属性として、項目に付属した属性である項目付属属性と、連関図を構成するための属性である連関図構成属性とを有する。項目付属属性は、項目名、特性、属する軸等の属性である。なお、ここでいう特性とは、性質、挙動、及び作用である。連関図構成属性は、接続項目数、接続項目ID、座標等の属性である。それに伴い、項目情報テーブル1000は、項目ID欄1005、項目名欄1010、座標欄1015、特性欄1020、属する軸欄1025、接続項目数欄1030、接続項目ID欄1035を有している。項目ID欄1005は、項目IDを記憶している。項目名欄1010は、その項目IDの項目の名称を記憶している。座標欄1015は、その項目が表示されている連関図上の座標を記憶している。特性欄1020は、その項目の特性を記憶している。属する軸欄1025は、連関図を展開図に変換した場合にその項目に対応する軸項目が属することとなる軸を記憶している。接続項目数欄1030は、その項目が接続されている項目数、つまり、その項目が接続元項目である場合の接続先項目数とその項目が接続先項目である場合の接続元項目数との和を記憶している。接続項目数欄1030内の項目数だけ、その後に接続項目ID欄1035が続く。接続項目ID欄1035は、接続先項目ID及び接続元項目IDを記憶している。リード部流速を例とすると、項目ID「0006」、項目名「リード部流速」、特性「流速(cm/s)」、属する軸「3」、接続項目数「3」、接続項目ID「0004、0007、0008」、座標「(100,80)」のように表される。
【0024】
図4は、関係線情報テーブル1100のデータ構造例を示す説明図である。関係線情報テーブル1100は、関係線ID欄1105、接続元項目ID欄1110、接続先項目ID欄1115、属性欄1120を有している。関係線ID欄1105は、関係線IDを記憶している。接続元項目ID欄1110は、その関係線の接続元である項目の項目IDを記憶している。接続先項目ID欄1115は、その関係線の接続先である項目の項目IDを記憶している。属性欄1120は、その関係線の属性を記憶している。属性として、例えば、その関係線の極性がある。極性とは、接続元である項目の数値が増加すれば、接続先である項目の数値も増加する関係(例えば、正比例等)にあるのか、接続元である項目の数値が増加すれば、接続先である項目の数値は減少する関係(例えば、反比例等)にあるのか、の性質である。属性として、例えば、その関係線の関係度合いの強弱や関係の方向もある。
図2〜4は例示であって、この他のデータ構造であってもよい。例えば、グラフ構造を示すデータ構造を用いてもよい。
【0025】
図5は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
情報処理装置100、ユーザ端末210A、ユーザ端末210B、ユーザ端末210C、情報記憶装置250は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100、情報記憶装置250による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。情報記憶装置250は、連関図記憶モジュール145を有しており、情報処理装置100は、連関図記憶モジュール145として、通信回線290を介して情報記憶装置250内の連関図記憶モジュール145を利用するようにしてもよい。
例えば、情報処理装置100で、ユーザ端末210Aでのユーザの操作にしたがって、第1の連関図が作成される。その連関図情報は、通信回線290を介して情報記憶装置250内の連関図記憶モジュール145に記憶される。
例えば、情報処理装置100で、ユーザ端末210Bでのユーザの操作にしたがって、第2の連関図が作成される。その連関図情報は、通信回線290を介して情報記憶装置250内の連関図記憶モジュール145に記憶される。
例えば、ユーザ端末210Cのユーザは、主に、異なるユーザが作成した連関図の差異を分析している。ユーザ端末210Cから第1の連関図と第2の連関図の差異の表示が指示されると、情報処理装置100は、その差異をユーザ端末210Cに表示する。
また、ユーザ端末210内に、情報処理装置100が内蔵されていてもよい。その場合は、スタンドアロンとしてのシステム形態になる。
【0026】
次に、図6図10を用いて、ストロー笛のメカニズムについて、連関図を作成し、展開表を生成する例を示す。
図6は、連関図、展開表の対象とする技術(ストロー笛のメカニズム)例の説明図である。
ベルヌーイの定理(式1参照)である「流速が大きくなると圧力が下がる」という流体工学の法則を用いている。
【数1】
「なぜ振動するのか」について、以下のように説明できる。かっこの番号は、図6のかっこの番号に対応している。
(1)吹き込むとストローの中の流速が速くなる
(2)流速が速くなると圧力が下がる
(3)圧力が下がると、リードが吸い寄せられる
(4)リードが吸い寄せられると、流路が狭くなる
(5)流路が狭くなると流速が遅くなる
(6)流速が遅くなると、圧力が元に戻る
(7)圧力が戻ると、リードが開く。(1)に戻る。
【0027】
図7は、連関図の例を示す説明図である。これは、ストロー笛の音が出ないメカニズムの連関図例を示している。連関図作成モジュール115が、ユーザの操作にしたがって作成したものである。
なお、前提として「空気の密度は不変」、「つぶし加工方法は未定」であるとする。
図7の例では、矩形で囲まれている各項目が関係線によって接続されている。なお、項目内の上向き矢印は、その項目が増加したことを示しており、下向き矢印は、その項目が減少したことを示している。
なお、項目間の関係線の色は因果関係の極性を示している。項目間をつなぐ実線の関係線は、正の相関関係があることを示しており、項目間をつなぐ破線の関係線は、負の相関関係があることを示している。例えば、項目「振動しやすさ」が減少すると、項目「音の出易さ」も減少することを示している。また、因果関係の影響度合いの強弱を、線の太細等によって示してもよい。これらの情報は、関係線情報テーブル1100の属性欄1120に記憶されている。
また、図では、連関図上に項目ID及び関係線IDを示したが、実際に画面に表示された連関図上には、項目ID及び関係線IDを表示してもしなくてもよい。
【0028】
図8は、連関図の例を示す説明図である。図9の例に示した連関図内の各項目を増加の要因に統一したものである。つまり、音の出易さの連関図例を示している。これによって、項目間で正の相関関係が負の相関関係になる関係線、逆に、項目間で負の相関関係が正の相関関係になる関係線がある。
【0029】
図9は、連関図の例を示す説明図である。
ユーザの操作によって、展開表の軸(軸項目)として採用する項目を選択した例を示している。ここでは、第1軸として品質、第2軸として機能、第3軸として物理量、第4軸として設計を示している。
項目(音の出易さ)710は、第1軸として選択されている。
項目(開き時の閉じ易さ)715、項目(閉じ時の開き易さ)720は、第2軸として選択されている。
項目(リード部流速)725、項目(リードの素材かたさ)730、項目(リードの形状的かたさ)735、項目(閉じ中の圧力差)740は、第3軸として選択されている。
項目(吹き込み圧)745、項目(長さ)755、項目(直径)760、項目(厚さ)765、項目(材料)770、項目(つぶし)780、項目(切込み量)785は、第4軸として選択されている。
これらの選択された軸の情報は、項目情報テーブル1000の属する軸欄1025に記憶されることとなる。
【0030】
図10は、展開表の例を示す説明図である。図9の例に示した連関図から生成した展開表を示している。つまり、図10は、ストロー笛の音の出易さの展開表例を示している。
展開表の対象となるものは、開発・設計するシステムの全体又は一部である。
第1軸(品質)810Aは、品質であり、顧客に保証する価値の指標である。そして、展開表の対象とするシステム(部品)がその機能を発現した結果得られる価値の指標であり、かつそのシステム又はその上位システムが顧客に保証する価値の指標である。第1軸(品質)810Aには、軸項目(音の出易さ)810がある。
第2軸(機能)815Aは、システムが品質を達成するために、その部品や部分システムが果たす役割である。第2軸(機能)815Aには、軸項目(開き時の閉じ易さ)815、軸項目(閉じ時の開き易さ)820がある。
【0031】
第3軸(物理量)825Aは、部品や部分システムが発揮する機能を決める物理量である。第3軸(物理量)825Aには、軸項目(リード部流速)825、軸項目(リードの素材かたさ)830、軸項目(リードの形状的かたさ)835、軸項目(閉じ中の圧力差)840がある。
第4軸(設計)845Aは、対象の部品や部分システムの物理量を制御するための設定条件であり、設計者、開発者が決められる(又は決めるべき)量及び条件である。第4軸(設計)845Aには、軸項目(吹き込み圧)845、軸項目(ストロー)850、軸項目(加工)875がある。軸項目(ストロー)850内には、軸項目(長さ)855、軸項目(直径)860、軸項目(厚さ)865、軸項目(材料)870がある。軸項目(加工)875内には、軸項目(つぶし)880、軸項目(切込み量)885がある。
【0032】
展開表内の隣り合う軸項目で位置が決定されているセル(図10の例では、◎等が記載されている矩形)内が、因果関係情報である。この因果関係情報は、2つの軸項目間の因果関係を示している。「◎」、「○」、「△」の記号は因果関係の影響度合いの強弱を示すとともに、それに付随している「+」、「−」は因果関係の極性を示している。つまり、正の相関関係は「+」と示し、負の相関関係は「−」と示し、正の相関関係が強いものは「◎+」と示し、正の相関関係が弱いものは「△+」と示し、負の相関関係が強いものは「◎−」と示し、負の相関関係が弱いものは「△−」と示し、無関係は「−」と示している。例えば、軸項目(音の出易さ)810と軸項目(開き時の閉じ易さ)815の関係は「◎+」である。これらの情報は、関係線情報テーブル1100の属性欄1120に記憶された属性を反映させたものである。
【0033】
まず、第1の連関図と第2の連関図とで項目ペア間の関係線の属性が異なる部分を示す情報を出力する処理について説明する。なお、本実施の形態では、上述したように、項目ペア間の関係線の属性が同じ部分を示す情報を出力してもよいが、以下では、項目ペア間の関係線の属性が異なる部分を示す情報を出力するものとして説明する。
図11及び図12は、本実施の形態による連関図に対する処理例を示す説明図である。
図11では、項目「リード長さ」と項目「切込み量」との間の関係線の属性(例えば、強度)は、関係線を通常の太さとすることで示すように、「通常」である。
図12では、項目「リード長さ」と項目「切込み量」との間の関係線の属性(例えば、強度)は、関係線を太くして示すように、「強」である。
したがって、図11及び図12では、項目「リード長さ」と項目「切込み量」との間の関係線の属性(例えば、強度)が異なることを、この関係線を強調する表示要素で示している。例えば、関係線を強調する表示要素はその関係線を覆うチューブ状の図形(チューブオブジェクト)とすればよい。図11では、項目「リード長さ」と項目「切込み量」との間の関係線に対してチューブオブジェクト401が表示されている。図12では、項目「リード長さ」と項目「切込み量」との間の関係線に対してチューブオブジェクト402が表示されている。
【0034】
図13は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
情報処理装置100では、まず、差異抽出モジュール130が、第1の連関図と第2の連関図とで同一又は類似の項目を検索する(ステップ601)。ここでは、第1の連関図の項目A(1),A(2),…,A(n)と、第2の連関図のB(1),B(2),…,B(n)とがそれぞれ同一又は類似であるとし、これらの項目が検索されたものとする。
次に、差異抽出モジュール130は、第1の連関図における項目をカウントするための変数iに1を代入し(ステップ602)、第2の連関図における項目をカウントするための変数jにi+1を代入し(ステップ603)、第1の連関図における項目A(i)と項目A(j)のペアと、第2の連関図における項目B(i)と項目B(j)のペアとに着目する(ステップ604)。
次に、差異抽出モジュール130は、第1の連関図における項目A(i)と項目A(j)、及び、第2の連関図における項目B(i)と項目B(j)の両方が直接接続されているかどうかを判定する(ステップ605)。項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の両方が直接接続されていると判定すれば、差異抽出モジュール130は、項目A(i)と項目A(j)との間の関係線の属性と、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線の属性とが同じであるかどうかを判定する(ステップ608)。項目A(i)と項目A(j)との間の関係線の属性と、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線の属性とが同じであると判定されなければ、出力モジュール135は、項目A(i)と項目A(j)との間の関係線、及び、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線を強調する表示要素を連関図上に出力し(ステップ609)、処理をステップ610へ進める。表示要素は、他の関係線と区別して表示する要素であればよく、例えば、点滅させる、色を変える、線を太くする、明るくする、丸で囲む等の表示を行う要素である。
【0035】
一方、ステップ605で、項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の両方が直接接続されていると判定しなければ、差異抽出モジュール130は、項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の一方が直接接続されているかどうかを判定する(ステップ606)。項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の一方が直接接続されていると判定すれば、項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)のうち、直接接続されていない方の項目間の関係線の属性を換算する(ステップ607)。この換算処理が行われた後、差異抽出モジュール130は、項目A(i)と項目A(j)との間の関係線の属性と、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線の属性とが同じであるかどうかを判定する(ステップ608)。ステップ607の換算処理及びこの換算処理が行われた後のステップ608の判定処理については後述する。項目A(i)と項目A(j)との間の関係線の属性と、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線の属性とが同じであると判定されなければ、出力モジュール135は、項目A(i)と項目A(j)との間の関係線、及び、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線を強調する表示要素を連関図上に出力し(ステップ609)、処理をステップ610へ進める。
なお、ステップ608で、項目A(i)と項目A(j)との間の関係線の属性と、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線の属性とが同じであると判定された場合や、ステップ606で、項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の両方とも直接接続されていないと判定された場合、出力モジュール135は、表示要素を連関図上に出力することなく、処理をステップ610へ進める。
その後、差異抽出モジュール130は、変数jに1を加算し(ステップ610)、変数jがnを超えたかどうかを判定する(ステップ611)。変数jがnを超えていないと判定すれば、差異抽出モジュール130は、処理をステップ604へ戻し、変数jがnを超えたと判定すれば、差異抽出モジュール130は、変数iに1を加算し(ステップ612)、変数iがn−1を超えたかどうかを判定する(ステップ613)。変数iがn−1を超えていないと判定すれば、差異抽出モジュール130は、処理をステップ603へ戻し、変数iがn−1を超えたと判定すれば、差異抽出モジュール130は、処理を終了する。
【0036】
ここで、ステップ607の換算処理及びこの換算処理が行われた後のステップ608の判定処理について説明する。
図14(a)〜(c)は、換算処理及び判定処理の例を示す説明図である。
図14(a)は、第1の連関図の一部であり、項目(A(i))501と項目(A(j))502とが直接接続されていることを示す。例えば、項目(A(i))501と項目(A(j))502との間の関係線の属性の値は「3」とする。
【0037】
図14(b)は、第2の連関図の一部であり、項目(A(i))501と同一又は類似の項目(B(i))511と、項目(A(j))502と同一又は類似の項目(B(j))512とが、項目(B1)513を介して接続されていることを示す。このように項目が直列に並んでいる場合、ステップ607では、関係線の属性の値のうち小さい方が採用され、ステップ608では、第1の連関図における項目間の属性の値と、第2の連関図におけるこの採用された属性の値とが比較される。
例えば、項目(B(i))511と項目(B1)513との間の関係線の属性の値を「3」とし、項目(B1)513と項目(B(j))512との間の関係線の属性の値を「2」とすると、ステップ607では、項目(B(i))511と項目(B(j))512との間の関係線の属性の値として「2(=min(3,2))」が採用される。ステップ608では、第1の連関図における項目(A(i))501と項目(A(j))502との間の関係線の属性の値「3」と、第2の連関図におけるこの採用された属性の値「2」とが比較される。
【0038】
図14(c)は、第2の連関図の一部であり、項目(A(i))501と同一又は類似の項目(B(i))521と、項目(A(j))502と同一又は類似の項目(B(j))522とが、一方の関係線列では項目(B2)523を介して、他方の関係線列では項目(B3)524及び項目(B4)525を介して接続されていることを示す。このように関係線列が並列に並んでいる場合、ステップ607では、関係線列の属性の値のうち大きい方が採用され、ステップ608では、第1の連関図における項目間の属性の値と、第2の連関図におけるこの採用された属性の値とが比較される。
例えば、項目(B(i))521と項目(B2)523との間の関係線の属性の値、項目(B2)523と項目(B(j))522との間の関係線の属性の値を、それぞれ「3」、「2」とし、項目(B(i))521と項目(B3)524との間の関係線の属性の値、項目(B3)524と項目(B4)525との間の関係線の属性の値、項目(B4)525と項目(B(j))522との間の関係線の属性の値を、それぞれ「3」、「1」、「3」とすると、ステップ607では、項目(B(i))521と項目(B(j))522との間の関係線の属性の値として「2(=max(min(3,2),min(3,1,3))」が採用される。ステップ608では、第1の連関図における項目(A(i))501と項目(A(j))502との間の関係線の属性の値「3」と、第2の連関図におけるこの採用された属性の値「2」とが比較される。
【0039】
次に、第1の連関図と第2の連関図とで項目ペア間の階層構造が異なる部分を示す情報を出力する処理について説明する。なお、本実施の形態では、上述したように、項目ペア間の階層構造が同じ部分を示す情報を出力してもよいが、以下では、項目ペア間の階層構造が異なる部分を示す情報を出力するものとして説明する。
図15及び図16は、本実施の形態による連関図に対する処理例を示す説明図である。
図15では、項目「リードの形状的かたさ」と項目「切込み量」とは項目「リード長さ」を介して接続されている。
図16では、項目「リードの形状的かたさ」と項目「切込み量」とは直接接続されている。
したがって、図15及び図16では、項目「リードの形状的かたさ」と項目「切込み量」との間の階層構造が異なることを、これらの項目間の関係線及び中間の項目を強調する表示要素で示している。例えば、関係線を強調する表示要素はその関係線を覆うチューブ状の図形(チューブオブジェクト)とし、中間の項目を強調する表示要素はその中間の項目を囲む枠状の図形(フレームオブジェクト)とすればよい。図15では、項目「リードの形状的かたさ」と項目「リード長さ」との間の関係線、項目「リード長さ」と項目「切込み量」との間の関係線に対してそれぞれチューブオブジェクト451a,451bが表示され、中間の項目「リード長さ」に対してフレームオブジェクト461が表示されている。図16では、項目「リードの形状的かたさ」と項目「切込み量」との間の関係線に対してチューブオブジェクト452が表示されている。
【0040】
図17は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
情報処理装置100では、まず、差異抽出モジュール130が、第1の連関図と第2の連関図とで同一又は類似の項目を検索する(ステップ651)。ここでは、第1の連関図の項目A(1),A(2),…,A(n)と、第2の連関図のB(1),B(2),…,B(n)とがそれぞれ同一又は類似であるとし、これらの項目が検索されたものとする。
次に、差異抽出モジュール130は、第1の連関図における項目をカウントするための変数iに1を代入し(ステップ652)、第2の連関図における項目をカウントするための変数jにi+1を代入し(ステップ653)、第1の連関図における項目A(i)と項目A(j)のペアと、第2の連関図における項目B(i)と項目B(j)のペアとに着目する(ステップ654)。
次に、差異抽出モジュール130は、第1の連関図における項目A(i)と項目A(j)、及び、第2の連関図における項目B(i)と項目B(j)の両方が直接接続されているかどうかを判定する(ステップ655)。項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の両方が直接接続されていると判定しなければ、つまり、項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)のいずれかが直接接続されていないと判定すれば、差異抽出モジュール130は、項目A(i)と項目A(j)との間の項目と、項目B(i)と項目B(j)との間の項目とを、それぞれリスト化する(ステップ656)。次いで、差異抽出モジュール130は、ステップ656で作成した項目A(i)と項目A(j)との間の項目のリストと、ステップ656で作成した項目B(i)と項目B(j)との間の項目のリストとを比較し、両リストに同一又は類似で順番が同じである項目があれば、その項目をリストから削除する(ステップ657)。その際、両リストに同一又は類似の項目が1つだけあれば、順番は見ずにその項目をリストから削除する。両リストに同一又は類似の項目が複数あれば、順番が同じ場合に限りそれらの項目をリストから削除する。ここで「順番が同じ」とは、同一又は類似とされた複数の項目の一方から他方へ向けての並び順が同じであることをいう。出力モジュール135は、項目A(i)と項目A(j)との間の関係線と、項目B(i)と項目B(j)との間の関係線と、ステップ657で項目が削除された結果としてリスト内に残った項目とを強調する表示要素を連関図上に出力し(ステップ658)、処理をステップ659へ進める。
【0041】
一方、ステップ655で、項目A(i)と項目A(j)、及び、項目B(i)と項目B(j)の両方が直接接続されていると判定されれば、出力モジュール135は、表示要素を連関図上に出力することなく、処理をステップ659へ進める。
その後、差異抽出モジュール130は、変数jに1を加算し(ステップ659)、変数jがnを超えたかどうかを判定する(ステップ660)。変数jがnを超えていないと判定すれば、差異抽出モジュール130は、処理をステップ654へ戻し、変数jがnを超えたと判定すれば、差異抽出モジュール130は、変数iに1を加算し(ステップ661)、変数iがn−1を超えたかどうかを判定する(ステップ662)。変数iがn−1を超えていないと判定すれば、差異抽出モジュール130は、処理をステップ653へ戻し、変数iがn−1を超えたと判定すれば、差異抽出モジュール130は、処理を終了する。
ここで、ステップ656のリスト化処理及びステップ657のリストからの項目削除処理について説明する。
図18(a),(b)は、リスト化処理及び項目削除処理の例を示す説明図である。
図18(a)は、第1の連関図の一部であり、項目(A(i))551と項目(A(j))552とが、項目(A5)553を介して接続されていることを示す。
【0042】
図18(b)は、第2の連関図の一部であり、項目(A(i))551と同一又は類似の項目(B(i))561と、項目(A(j))552と同一又は類似の項目(B(j))562とが、項目(B5)563及び項目(B6)564を介して接続されていることを示す。
例えば、ステップ656では、項目(A(i))551と項目(A(j))552との間の項目のリスト{A5}と、項目(B(i))561と項目(B(j))562との間の項目のリスト{B5,B6}が作成される。ここで、項目(A5)553と項目(B5)563とが同一又は類似であるとすると、ステップ608では、項目(A(i))551と項目(A(j))552との間の項目のリスト{A5}から「A5」が削除され、項目(B(i))561と項目(B(j))562との間の項目のリスト{B5,B6}から「B5」が削除される。その結果、リストに残った項目は、項目(B(i))561と項目(B(j))562との間の項目「B6」のみとなる。
【0043】
なお、上記では、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が同じ部分、又は、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が異なる部分が複数ある場合は、その複数の部分を示す情報をそのまま出力することとなるが、これには限らない。その複数の部分のうち、選択された少なくとも1つの部分を示す情報を出力するようにしてもよい。ここで少なくとも1つの部分としては、ユーザが項目を指定することによりその項目に関係する部分を選択してもよいし、ユーザが関係線の属性又は階層構造を指定することによりその関係線の属性又は階層構造に該当する部分を選択してもよい。この場合、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が同じ複数の部分又は関係線の属性もしくは階層構造が異なる複数の部分は、第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目群間の複数の関係と第2の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目群と同一又は類似の第2の項目群間の複数の関係とをそれぞれ比較した複数の結果の一例であり、選択された少なくとも1つの部分は、選択された少なくとも1つの結果の一例である。
【0044】
また、上記では、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が同じ部分、又は、第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が異なる部分を出力したが、これには限らない。第1の連関図と第2の連関図とで関係線の属性もしくは階層構造が類似する部分を出力してもよい。
ここで、関係線の属性が「類似する」とは、例えば、関係線の属性の少なくとも1つが類似であり又は異なりその他が同一であることをいう。第1の例として、関係線の強度が1段階又は2段階の差で異なり、関係線の方向は同じであることが挙げられる。第2の例として、関係線の方向が逆であり、関係線の強度は同じであることが挙げられる。
また、階層構造が「類似する」とは、例えば、第1の連関図における項目ペア間の項目のリストと第2の連関図における項目ペア間の項目のリストとで、同一又は類似の項目の数をM1とし、一方のリストに含まれるが他方のリストにこれと同一又は類似の項目が含まれていない項目の数をM2とした場合に、M2/M1が0より大きく予め定めた閾値よりも小さいことをいう。これにより、予め定めた閾値が例えば0.4であるとすると、第1の連関図における項目A(i)と項目A(j)との間の項目のリストが{A11,A12,A13,A14,A15,A16}、第2の連関図における項目B(i)と項目B(j)との間の項目のリストが{B11,B12,B13,B14,B15}であり、項目A11,A12,A13,A14,A15と項目B11,B12,B13,B14,B15とがそれぞれ同一又は類似である場合は、階層構造が「類似する」こととなり、図18(a),(b)のような場合は、階層構造は「異なる」こととなる。
【0045】
図19は、本実施の形態のハードウェア構成例を示す説明図である。
情報処理装置100は、演算手段であるCPU101と、記憶手段であるメインメモリ102及びHDD(Hard Disk Drive)103とを備える。ここで、CPU101は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各処理モジュールを実現する。また、メインメモリ102は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶し、HDD103は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶し、これらの一方又は両方が各記憶モジュールを実現する。更に、情報処理装置100は、外部との通信を行うための通信インターフェース(通信I/F)104と、ディスプレイ等の表示デバイス105と、キーボードやマウス等の入力デバイス106とを備える。
【0046】
本実施の形態における情報処理装置100で行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
【0047】
即ち、本実施の形態を実現するプログラムは、コンピュータに、複数の項目間を関係線で接続することにより複数の項目間の関係を表現した第1の連関図及び第2の連関図を取得する機能と、第1の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対間の第1の関係と、第2の連関図における複数の項目に含まれる第1の項目対と同一又は類似の第2の項目対間の第2の関係とを比較した結果を通知する通知情報を出力する機能とを実現させるためのプログラムとしても捉えられる。
【0048】
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0049】
100…情報処理装置、110…連関図処理モジュール、115…連関図作成モジュール、120…表示モジュール、125…連関図編集モジュール、130…差異抽出モジュール、135…出力モジュール、140…情報記憶モジュール、145…連関図記憶モジュール
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