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特開2019-219810印刷物注文システム、ユーザ端末、印刷物注文方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-219810(P2019-219810A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】印刷物注文システム、ユーザ端末、印刷物注文方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20191129BHJP
   G06K 9/20 20060101ALI20191129BHJP
   G06K 9/00 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06K9/20 340C
   G06K9/20 340J
   G06K9/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2018-115441(P2018-115441)
(22)【出願日】2018年6月18日
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 賢人
(72)【発明者】
【氏名】宮本 大輔
【テーマコード(参考)】
5B029
5B064
5L049
【Fターム(参考)】
5B029AA01
5B029BB02
5B029CC26
5B029CC27
5B064AA01
5B064AB03
5B064BA01
5B064CA08
5B064DA27
5B064EA10
5B064FA03
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 印刷物等の販売において、注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能な印刷物注文システム等を提供する。
【解決手段】 印刷物注文システム1は、印刷物の原画像データを記憶するサーバ2、サーバ2と通信接続可能なユーザ端末3、及びサーバ3と通信接続され印刷物の販売会場に設置されるプリントシステム6を備える。ユーザ端末3は各販売会場で使用される未記入の注文用紙4の画像であるリファレンスデータ一式321を予め記憶部32に記憶し、注文用紙4の識別コード45を読み取ることで該当するリファレンスデータ320を取得し、リファレンスデータ320と記入済み注文用紙41の画像41aとを差分して注文情報を読取りサーバ2に送信する。プリントシステム6はサーバ2から注文分の印刷物の原画像データを受信し、印刷する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムとを備え、
前記ユーザ端末は、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、
各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段と、
前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段と、
読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段と、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、
前記注文情報を前記サーバに送信する送信手段と、
前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段と、を備え、
前記サーバは、
前記ユーザ端末から前記注文情報を受信する受信手段と、
受信した注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶する注文記憶手段と、
前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信する注文識別情報送信手段と、
前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段と、を備え、
前記プリントシステムは、
前記サーバから印刷物の原画像データを取得する原画像データ取得手段と、
取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷物注文システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は、
前記サーバに同期して前記リファレンスデータ一式をダウンロードし、前記記憶手段に記憶される情報を更新するダウンロード手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷物注文システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、
前記注文読取手段により読み取った注文情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷物注文システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末は、
前記注文読取手段により読み取った注文情報の修正を入力する修正入力手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷物注文システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末は、
前記サーバから前記印刷物のサムネイル画像を取得するサムネイル画像取得手段を更に備え、
前記表示手段は、取得した前記サムネイル画像を一覧表示するとともに前記注文情報を反映することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の印刷物注文システム。
【請求項6】
前記ユーザ端末の出力手段は、前記注文識別情報を示す受付コードを表示することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末はカメラを備え、
前記画像取得手段は前記カメラで撮影することにより前記記入済み注文用紙の画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項8】
前記サーバの原画像データ送信手段は、
前記ユーザ端末から注文情報を受信すると、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項9】
前記プリントシステムは、
前記ユーザ端末にて出力された前記注文識別情報を取得する注文識別情報取得手段を更に備え、
前記原画像データ取得手段は、前記注文識別情報取得手段により取得した注文識別情報に該当する注文情報に含まれる印刷物の原画像データの送信を前記サーバに対して要求し、
前記サーバの原画像データ送信手段は、前記プリントシステムからの要求に応答して印刷物の原画像データを前記サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項10】
前記プリントシステムは、前記印刷手段により印刷した印刷物の決済処理が終了すると決済情報を前記サーバに送信する決済情報送信手段を更に備え、
前記サーバは、前記プリントシステムから決済情報を受信すると、前記注文記憶手段に記憶されている注文履歴情報に決済情報を反映する決済情報反映手段
を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項11】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムとを備え、
前記ユーザ端末は、
注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段と、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、
前記識別コード読取手段により読み取った前記販売会場を識別する情報及び前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信する送信手段と、
前記サーバから注文情報を受信するとともに前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段と、を備え、
前記サーバは、
各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段と、
前記ユーザ端末から送信された記入済み注文用紙の画像及び販売会場を識別する情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した販売会場を識別する情報に基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段と、
前記受信手段により受信した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、
読み取った注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶する注文記憶手段と、
前記注文情報及び前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信する送信手段と、
前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段と、を備え、
前記プリントシステムは、
前記サーバから印刷物の原画像データを取得する原画像データ取得手段と、
取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷物注文システム。
【請求項12】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと通信接続可能なユーザ端末であって、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、
各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段と、
前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段と、
読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段と、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、
前記注文情報を前記サーバに送信する送信手段と、
前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするユーザ端末。
【請求項13】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され、印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムと、を備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、
前記ユーザ端末が、
記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、
各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶部に記憶するステップと、
前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取るステップと、
読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶部から取得するリファレンスデータ取得ステップと、
前記記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得ステップにおいて取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、
前記注文情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力するステップと、を含み、
前記サーバが、
前記ユーザ端末から注文情報を受信するステップと、
受信した注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶するステップと、
前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、
前記プリントシステムが、
前記サーバから印刷物の原画像データを取得するステップと、
取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、
を含むことを特徴とする印刷物注文方法。
【請求項14】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムとを備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、
前記ユーザ端末が、
注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取るステップと、
記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、
読み取った前記販売会場を識別する情報及び取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから注文情報を受信するとともに前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力するステップと、を含み、
前記サーバが、
各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶するステップと、
前記ユーザ端末から送信された記入済み注文用紙の画像及び販売会場を識別する情報を受信するステップと、
受信した販売会場を識別する情報に基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを取得するステップと、
受信した記入済み注文用紙の画像と取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、
読み取った注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶するステップと、
前記注文情報及び前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、
前記プリントシステムは、
前記サーバから印刷物の原画像データを取得するステップと、
取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、
を含むことを特徴とする印刷物注文方法。
【請求項15】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと通信接続可能なコンピュータを、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段、
各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段、
前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段、
読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段、
前記注文情報を前記サーバに送信する送信手段、
前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物注文システム、ユーザ端末、印刷物注文方法、及びプログラムに関し、詳細には注文用紙に記入された手書き文字を読み取って印刷物を注文する印刷物注文システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
野球等のスポーツ観戦会場やイベント会場において、試合やイベントの当日にカメラマンが撮影した写真をその会場でプリントし、即日販売するサービスが提供されている。この種のサービスは購入希望者が多く、購入待ちの行列が発生している。図23は、現状行われている写真販売(印刷物注文システム1000)の一例を示している。図23に示す例では、商品カタログサイネージ1001や壁1002や棚1003に写真、ポスター、キーホルダー等の商品を表示または陳列し、顧客がこれらの写真やグッズを閲覧しながら所定の注文用紙に注文を記入する。注文用紙の記入が終わると顧客は購入列1011に並び、フェンス1009等で仕切られたレジエリア1007へ進み、商品を購入する。複数のレジが置かれたレジエリア1007のバックヤードには写真等の印刷物をプリントするプリントエリア1005や商品をピッキングする商品ピッキングエリア1006が設けられており、スタッフは顧客が記入した注文用紙を見ながら商品を集め、金額計算を行って会計を行っている。現状、これらの作業はスタッフによる手作業で行われることが多く、数量や金額のミスが発生しやすい状況であった。また、会場の広さや柱1008等によるエリアの制限のため、商品ピッキングエリア1006やプリントエリア1005を広く設けることが難しく、多数のスタッフがそこに集まってしまうとピッキング作業の効率も低下することになる。
【0003】
一方、通信販売等では、PCやタブレット、スマートフォン等の端末を利用し、ネットワークを介して注文ページへアクセスし、顧客が商品画像を閲覧しながら商品の注文を入力するオンライン注文が提供されている。また、顧客が手書きで記入した注文用紙をファクシミリで受取り、注文番号や数量等をOCR(Optical Character Recognition/Reader)で読み取る技術(例えば、特許文献1)も従来から広く利用されている。
【0004】
そこで、これらの注文方法を上述のイベント会場における販売に適用する場合、PCやスマートフォン等の端末を用いる方法では、混雑のため通信量が過多となり、通信面で困難が生じる虞がある。また、注文用紙を利用する方法では、注文用紙を読み取り、読み取った内容をサーバに送信するだけでよいため、PCやスマートフォン等に商品ページを表示させながら直接注文を入力する場合と比較して端末の処理負担が軽いと考えられる。また、注文用紙を用いれば商品選択ページを何度も受信する等の通信負荷を考慮する必要もなく、設備全体としての負担が少なく実用性が良好と考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−160728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、注文用紙を用いる場合、手書きで記入された注文番号や数量等の読取りをより正確に行わなければならないという課題がある。特に写真販売の場合は、多くの種類の写真を扱うため混乱が生じやすく、注文用紙の読取り精度が要求される。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、印刷物等の販売において、注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能な印刷物注文システム、ユーザ端末、印刷物注文方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムとを備え、前記ユーザ端末は、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段と、前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段と、読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段と、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、前記注文情報を前記サーバに送信する送信手段と、前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段と、を備え、前記サーバは、前記ユーザ端末から前記注文情報を受信する受信手段と、受信した注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶する注文記憶手段と、前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信する注文識別情報送信手段と、前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段と、を備え、前記プリントシステムは、前記サーバから印刷物の原画像データを取得する原画像データ取得手段と、取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする印刷物注文システムである。
【0009】
第1の発明の印刷物注文システムでは、ユーザ端末は、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶手段に記憶しており、注文用紙に付された識別コードを読み取り、読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを記憶手段から取得する。ユーザ端末は取得したリファレンスデータと記入済み注文用紙の画像とを差分した差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出して注文情報を読取り、注文情報をサーバに送信する。サーバは、ユーザ端末から送信された注文情報を受信すると、注文識別情報を発行しユーザ端末に送信する。またサーバは、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをプリントシステムに送信し、プリントシステムは取得した原画像データを印刷する。
【0010】
これにより、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入し、ユーザ端末で読み取るため、ユーザ端末に直接注文を入力する場合と比較してサーバとの通信量が少なくなり、混雑した販売会場で円滑に印刷物の注文を行うことが可能となる。また、リファレンスデータを利用するため、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らすことが可能となる。また、リファレンスデータ一式がユーザ端末に予め記憶されており、ユーザ端末は販売会場を識別する識別コードを読み取ることで注文用紙に該当するリファレンスデータを取得できるため、注文用紙を読み取る際にサーバ等からリファレンスデータを取得するための通信を行う必要が無く、通信量をより低減することが可能となる。特に、野球場やライブ会場等のように人がたくさん集まっているという状況において、第1の発明の印刷物注文システムを利用すれば、サーバとユーザ端末との通信を極力減らすことが可能となる。
【0011】
第1の発明において、前記ユーザ端末は、前記サーバに同期して前記リファレンスデータ一式をダウンロードし、前記記憶手段に記憶される情報を更新するダウンロード手段を更に備えることが望ましい。これにより、ユーザ端末3に記憶するリファレンスデータ一式を容易に最新の状態に保つことが可能となる。
【0012】
前記ユーザ端末は、前記注文読取手段により読み取った注文情報を表示する表示手段を更に備えることが望ましい。また、前記ユーザ端末は、前記注文読取手段により読み取った注文情報の修正を入力する修正入力手段を更に備えることが望ましい。更に、前記ユーザ端末は、前記サーバから前記印刷物のサムネイル画像を取得するサムネイル画像取得手段を更に備え、前記表示手段は、取得した前記サムネイル画像を一覧表示するとともに前記注文情報を反映することが望ましい。これにより、注文用紙から読み取った情報の確認、修正が可能となる。また、サムネイル画像を表示して注文内容を確認・修正可能とすれば、顧客は確認・修正を容易に行うことができる。
【0013】
また、ユーザ端末の出力手段は、前記注文識別情報を示す受付コードを表示することが望ましい。これにより、顧客はユーザ端末に受付コードを表示させて商品を受け取ることができ、注文から商品受け取りまでを円滑に行うことが可能となる。
【0014】
また、前記ユーザ端末はカメラを備え、前記画像取得手段は前記カメラで撮影することにより前記記入済み注文用紙の画像を取得することが望ましい。これにより、カメラ付きスマートフォンやカメラ付きタブレット等を本発明の印刷物注文システムにおけるユーザ端末として利用することが可能となる。
【0015】
また、前記サーバの原画像データ送信手段は、前記ユーザ端末から注文情報を受信すると、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをプリントシステムに送信することが望ましい。これにより、決済前に予め印刷物を注文毎に印刷しておくことができ、顧客は待ち時間なく印刷物を受け取ることが可能となる。
【0016】
また、前記プリントシステムは、前記ユーザ端末にて出力された前記注文識別情報を取得する注文識別情報取得手段を更に備え、前記原画像データ取得手段は、前記注文識別情報取得手段により取得した注文識別情報に該当する注文情報に含まれる印刷物の原画像データの送信を前記サーバに対して要求し、前記サーバの原画像データ送信手段は、前記プリントシステムからの要求に応答して印刷物の原画像データを前記サーバに送信することが望ましい。また、前記プリントシステムは、前記印刷手段により印刷した印刷物の決済処理が終了すると決済情報を前記サーバに送信する決済情報送信手段を更に備え、前記サーバは、前記プリントシステムから決済情報を受信すると、前記注文記憶手段に記憶されている注文履歴情報に決済情報を反映する決済情報反映手段を更に備えることが望ましい。これにより、ユーザ端末で提示した注文識別情報をプリントシステムで取得し、決済処理を行った後に、原画像データをサーバから取得して印刷することができる。また、支払いの状態をサーバに反映することができる。
【0017】
第2の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムとを備え、前記ユーザ端末は、注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段と、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、前記識別コード読取手段により読み取った前記販売会場を識別する情報及び前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信する送信手段と、前記サーバから注文情報を受信するとともに前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段と、を備え、前記サーバは、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段と、前記ユーザ端末から送信された記入済み注文用紙の画像及び販売会場を識別する情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した販売会場を識別する情報に基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段と、前記受信手段により受信した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、読み取った注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶する注文記憶手段と、前記注文情報及び前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信する送信手段と、前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段と、を備え、前記プリントシステムは、前記サーバから印刷物の原画像データを取得する原画像データ取得手段と、取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする印刷物注文システムである。
【0018】
第2の発明の印刷物注文システムでは、ユーザ端末は、注文用紙に付された識別コードを読取り、また、記入済み注文用紙の画像を取得し、識別コードから読み取った販売会場を識別する情報及び記入済み注文用紙の画像をサーバに送信する。サーバは、ユーザ端末から受信した販売会場を識別する情報に基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを記憶手段から取得する。また、サーバはユーザ端末から受信した記入済み注文用紙の画像と記憶手段から取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取り、注文識別情報を発行して注文情報とともにユーザ端末に送信する。ユーザ端末は注文情報及び注文識別情報を受信し、出力する。またサーバは注文情報に含まれる印刷物の原画像データをプリントシステムに送信し、プリントシステムは取得した原画像データを印刷する。
【0019】
これにより、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入し、ユーザ端末で注文用紙を撮影(スキャン)してサーバに送信し、サーバで注文用紙に記入された注文を読み取るため、円滑に印刷物の注文を行うことが可能となる。また、サーバにはリファレンスデータ一式が予め記憶されており、ユーザ端末から送信される会場を識別する情報に基づいて該当するリファレンスデータを特定し、特定したリファレンスデータを用いて注文を読み取るため、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らすことが可能となる。
【0020】
第3の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと通信接続可能なユーザ端末であって、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段と、前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段と、読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段と、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、前記注文情報を前記サーバに送信する送信手段と、前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段と、を備えることを特徴とするユーザ端末である。
【0021】
第3の発明により、第1の発明の印刷物注文システムにおけるユーザ端末を提供できる。
【0022】
第4の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され、印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムと、を備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、前記ユーザ端末が、記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶部に記憶するステップと、前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取るステップと、読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶部から取得するリファレンスデータ取得ステップと、前記記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得ステップにおいて取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、前記注文情報を前記サーバに送信するステップと、前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力するステップと、を含み、前記サーバが、前記ユーザ端末から注文情報を受信するステップと、受信した注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶するステップと、前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、前記プリントシステムが、前記サーバから印刷物の原画像データを取得するステップと、取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、を含むことを特徴とする印刷物注文方法である。
【0023】
第4の発明の印刷物注文方法によれば、ユーザ端末は、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶手段に記憶しており、注文用紙に付された識別コードを読み取り、読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを記憶手段から取得する。ユーザ端末は取得したリファレンスデータと記入済み注文用紙の画像とを差分した差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出して注文情報を読取り、注文情報をサーバに送信する。サーバは、ユーザ端末から送信された注文情報を受信すると、注文識別情報を発行しユーザ端末に送信する。またサーバは、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをプリントシステムに送信し、プリントシステムは取得した原画像データを印刷する。
【0024】
これにより、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入し、ユーザ端末で読み取るため、ユーザ端末に直接注文を入力する場合と比較してサーバとの通信量が少なくなり、混雑した販売会場で円滑に印刷物の注文を行うことが可能となる。また、リファレンスデータを利用するため、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らすことが可能となる。また、リファレンスデータ一式がユーザ端末に予め記憶されており、ユーザ端末は販売会場を識別する識別コードを読み取ることで注文用紙に該当するリファレンスデータを取得できるため、注文用紙を読み取る際にサーバ等からリファレンスデータを取得するための通信を行う必要が無く、通信量をより低減することが可能となる。特に、野球場やライブ会場等のように人がたくさん集まっているという状況において、第4の発明の印刷物注文方法を利用すれば、サーバとユーザ端末との通信を極力減らすことが可能となる。
【0025】
第5の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続可能なユーザ端末と、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムとを備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、前記ユーザ端末が、注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取るステップと、記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、読み取った前記販売会場を識別する情報及び取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信するステップと、前記サーバから注文情報を受信するとともに前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力するステップと、を含み、前記サーバが、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶するステップと、前記ユーザ端末から送信された記入済み注文用紙の画像及び販売会場を識別する情報を受信するステップと、受信した販売会場を識別する情報に基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを取得するステップと、受信した記入済み注文用紙の画像と取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、読み取った注文情報を識別する注文識別情報を発行し、注文情報とともに記憶するステップと、前記注文情報及び前記注文識別情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記注文識別情報とともに前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、前記プリントシステムは、前記サーバから印刷物の原画像データを取得するステップと、取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、を含むことを特徴とする印刷物注文方法である。
【0026】
第5の発明の印刷物注文方法によれば、ユーザ端末は、注文用紙に付された識別コードを読取り、また、記入済み注文用紙の画像を取得し、識別コードから読み取った販売会場を識別する情報及び記入済み注文用紙の画像をサーバに送信する。サーバは、ユーザ端末から受信した販売会場を識別する情報に基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを取得する。また、サーバはユーザ端末から受信した記入済み注文用紙の画像と取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取り、注文識別情報を発行して注文情報とともにユーザ端末に送信する。ユーザ端末は注文情報及び注文識別情報を受信し、出力する。またサーバは注文情報に含まれる印刷物の原画像データをプリントシステムに送信し、プリントシステムは取得した原画像データを印刷する。
【0027】
これにより、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入し、ユーザ端末で注文用紙を撮影(スキャン)してサーバに送信し、サーバで注文用紙に記入された注文を読み取るため、円滑に印刷物の注文を行うことが可能となる。また、サーバにはリファレンスデータ一式が予め記憶されており、ユーザ端末から送信される会場を識別する情報に基づいて該当するリファレンスデータを特定し、特定したリファレンスデータを用いて注文を読み取るため、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らすことが可能となる。
【0028】
第6の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと通信接続可能なコンピュータを、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段、各販売会場で使用される未記入の注文用紙の画像である複数のリファレンスデータと注文用紙が使用される販売会場とを紐づけたデータであるリファレンスデータ一式を記憶する記憶手段、前記注文用紙に付され前記販売会場を識別する情報である識別コードを読み取る識別コード読取手段、読み取った識別コードに基づいて販売会場を特定し、該当するリファレンスデータを前記記憶手段から取得するリファレンスデータ取得手段、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータ取得手段により取得したリファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段、前記注文情報を前記サーバに送信する送信手段、前記サーバにより発行された注文識別情報を受信し、出力する出力手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0029】
第6の発明により、コンピュータを第1及び第3の発明のユーザ端末として機能させることが可能となる。
【発明の効果】
【0030】
本発明により、印刷物等の販売において、注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能な印刷物注文システム、ユーザ端末、印刷物注文方法、及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】印刷物注文システム1の全体構成を示す図
図2】印刷物注文システム1における注文の流れを示す図
図3】サーバ2のハードウェア構成を示す図
図4】サーバ2の記憶部22に記憶されるデータの例を示す図
図5】原画像データ221のデータ構成を示す図
図6】リファレンスデータ一式222(321)のデータ構成を示す図
図7】注文情報223のデータ構成を示す図
図8】注文履歴情報224のデータ構成を示す図
図9】ユーザ端末3のハードウェア構成を示す図
図10】ユーザ端末3の記憶部32に記憶されるデータの例を示す図
図11】リファレンスデータ320の一例を示す図
図12】リファレンス詳細データ322の一例を示す図
図13】プリントシステム6のハードウェア構成を示す図
図14】印刷物注文システム1における注文の流れを示すシーケンス図(決済前プリントの場合)
図15】(a)注文用紙4の例、(b)ユーザ端末3による識別コード45の読取りの例、(c)ユーザ端末3による注文用紙4の読取りの例、(d)注文内容表示画面81の例、(e)修正中の注文内容表示画面82の例、(f)受付画面83の例
図16】注文用紙読取り処理の流れを示すフローチャート
図17】手書き文字の抽出について説明する図
図18】決済前プリントの場合の決済処理の流れを示す図
図19】印刷物注文システム1における注文の流れを示すシーケンス図(決済後プリントの場合)
図20】決済後プリントの場合の決済処理の流れを示す図
図21】第3の実施の形態の印刷物注文システム1における注文の流れを示すシーケンス図
図22】注文読取処理の流れを示すフローチャート
図23】従来の印刷物注文システム1000について説明する図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0033】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の実施形態に係る印刷物注文システム1を示す図である。図1に示すように、本発明に係る印刷物注文システム1は、ユーザ端末3及びプリントシステム6がそれぞれサーバ2と通信接続される。サーバ2は、印刷物の原画像データ221を記憶したり、注文・決済の管理を行うコンピュータであり、ユーザ端末3及びプリントシステム6とネットワークを介して通信接続される。プリントシステム6は、印刷物の販売会場に設置される。ユーザ端末3は販売会場内に配設された通信設備8と通信可能な状態とする。
【0034】
ユーザ端末3は、顧客が所持する通信端末であり、カメラ付きのタブレットやスマートフォン、ゲーム機、コンピュータ等である。ユーザ端末3は、顧客により記入された注文用紙4の画像を取得し、OCRにより読み取って注文情報を取得する。
【0035】
プリントシステム6は、1または複数のプリンタ67とプリンタ67を制御するコンピュータ60とを有し、ユーザ端末3で読み取られ、サーバ2から送信された注文情報223に従って、印刷物の印刷を行う。印刷物の原画像データ221はサーバ2に記憶されているため、プリントシステム6は、サーバ2から注文分の原画像データ221を取得して印刷を行う。
【0036】
通信設備8は、Wi-Fiアクセスポイントやビーコン等の無線通信設備であり、ユーザ端末3との間で無線通信を行う。
【0037】
図2は、イベント会場における写真販売に本実施の形態の印刷物注文システム1を利用する場合のデータの流れを示す図である。
【0038】
サーバ2には、カメラマンによりイベント中に撮影された画像が随時アップロードされる(図2の(1))。当イベントの開催企業または写真販売企業等の担当者は、企業管理端末7でサーバ2にアップロードされた画像を確認し(図2の(2))、販売する画像の承認を行う(図2の(3))。サーバ2は、承認を受けた画像を販売用の原画像データ221として写真番号(印刷物番号)を割り当て、記憶部22に記憶する。サーバ2は、販売用の画像のサムネイル画像323をユーザ端末3に送信する(図2の(4))。ユーザ端末3はサムネイル画像323を記憶部32に記憶する。イベント中、サーバ2に画像が複数回アップロードされる場合は、サーバ2はその都度、サムネイル画像323をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3に記憶されるサムネイル画像323を更新することが望ましい。なお、原画像データ221は販売対象となるデータであるため、注文を受けた場合にのみサーバ2からプリントシステム6に送信される。
【0039】
顧客が、棚や壁、或いは商品カタログサイネージ等を閲覧しながら写真を選び、注文用紙4に注文を記入する。注文用紙4には販売される写真の写真番号(印刷物番号)が表内に印刷されており、顧客は欲しい写真の写真番号(印刷物番号)の記入欄に数量を記入する。記入し終わると、顧客は、自身が所持しているユーザ端末3を用いて注文用紙4に記載された注文を読み取る(図2の(5))。
【0040】
注文用紙4を読取る際、ユーザ端末3は当該販売会場で使用される注文用紙4のリファレンスデータ320を参照する。注文用紙4は、販売会場、イベント毎に異なるものを使用するが、これらの全ての注文用紙4に対応するリファレンスデータ320はリファレンスデータ一式222(321)(図6参照)としてユーザ端末3の記憶部32に予め記憶されている。なお、リファレンスデータ一式222(321)はサーバ2の記憶部32にも予め記憶されており、ユーザ端末3は、例えば1日に1回等の頻度でサーバ2に同期することで、最新のリファレンスデータ一式321をサーバ2からダウンロードしているものとする。注文用紙4の読取りについては後述する。
【0041】
ユーザ端末3は、注文用紙4から読み取った注文内容をサーバ2に送信する(図2の(6))。
【0042】
サーバ2は注文内容を受信すると、注文識別情報を発行して、ユーザ端末3に送信する。また、受信した注文内容に注文識別情報を付加した注文情報223を生成して記憶部32に記憶する。また、注文の履歴である注文履歴情報224に新規注文レコードを追加し、記憶部32に記憶する。サーバ2は注文に含まれる写真の原画像データ221をプリントシステム6に送信する(図2の(7))。プリントシステム6のコンピュータ60は、プリンタ67に対してプリント指示を行い、写真を印刷させる。顧客はレジスタッフの元へ行き、注文識別情報(受付コード)をユーザ端末3に表示させてスタッフに提示する。スタッフはプリントシステム6で印刷された写真を顧客に渡し、会計を行う。
【0043】
次に、印刷物注文システム1の各装置の構成について説明する。
図3は、サーバ2の構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ2は、例えば制御部21、記憶部22、通信制御部23、入力部24、表示部25、及び周辺機器I/F部26等をバス27等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0044】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、記憶部22、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス27を介して接続された各部を駆動制御する。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部21が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。制御部21は、上記プログラムを読み出して実行することにより、サーバ2の各手段として機能する。
【0045】
記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部22には制御部21が実行するプログラムや、プログラム実行に必要なデータ、オペレーティングシステム等が格納されている。これらのプログラムコードは、制御部21により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行される。また、記憶部22には、図4に示すように、原画像データ221、リファレンスデータ一式222、注文情報223、注文履歴情報224等が記憶される。これらのデータの詳細については後述する。
【0046】
通信制御部23は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワーク等との通信を制御する。ネットワークは、LAN(Local Area Network)や、より広域に通信接続されたWAN(Wide
Area Network)、またはインターネット等の公衆の通信回線、基地局等を含む。ネットワークは有線、無線を問わない。サーバ2はネットワークを介して販売会場に設置されたユーザ端末3やプリントシステム6と通信接続し、各種のデータを送受信可能である。
【0047】
入力部24は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等のポインティング・デバイス、テンキー等の入力装置であり、入力されたデータを制御部21へ出力する。
【0048】
表示部25は、例えば液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路(ビデオアダプタ等)で構成され、制御部21の制御により入力された表示情報をディスプレイ装置上に表示させる。なお、入力部24及び表示部25は、表示画面にタッチパネル等の入力装置を一体的に設けたタッチパネルディスプレイとしてもよい。
【0049】
周辺機器I/F(インタフェース)部26は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部26を介して周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部26は、USB等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス27は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0050】
図4はサーバ2の記憶部22に記憶されるデータの例を示す図である。
図4に示すように、サーバ2の記憶部22には、原画像データ221、リファレンスデータ一式222、注文情報223、注文履歴情報224等が記憶される。
【0051】
原画像データ221は、図5に示すように、画像ID及び印刷物番号(写真番号)と紐づけて原画像のファイルが記憶される。画像IDは各写真の原画像データ221を識別する情報であり、カメラマンのカメラからアップロードされたすべての写真に付与される。印刷物番号(写真番号)は、販売する印刷物に付与される番号であり、注文用紙4に記載される写真番号(印刷物番号)と対応した番号が付与される。原画像は、原画像データ221そのもの、または、原画像のファイル名や格納先の情報が記憶される。
【0052】
リファレンスデータ一式222は、図6に示すように、全ての会場で使用されるリファレンスデータ320(図11)が、使用会場222a及び会場を識別する情報である会場識別情報222bと対応付けて記憶されたデータ群である。各リファレンスデータ320には、リファレンス詳細データ322(図12)が付加されている。リファレンス詳細データ322とは、リファレンスデータ320の画像内の位置と印刷物番号(写真番号)とを対応付けたデータであり、注文用紙4の読取り時に使用される。リファレンスデータ一式321は、例えば、ユーザ端末3からサーバ2への最初のアクセスの際にユーザ端末3にダウンロードされ、リファレンスデータ一式321としてユーザ端末3の記憶部32に記憶される。また、サーバ2でリファレンスデータ一式321の内容が更新されると、サーバ2は更新内容をユーザ端末3に送信する。
【0053】
注文情報223は、図7に示すように、各印刷物番号(写真番号)に対する注文数量のデータ(注文内容)を有する。また、注文情報223には、サーバ2が発行した注文識別情報も記憶される。注文情報223の各印刷物番号に対する数量の情報は、ユーザ端末3にて記入済み注文用紙41から読み取られた情報でありサーバ2に送信されて記憶される。
【0054】
注文履歴情報224は、図8に示すように、注文識別情報、注文日時、支払いの有無(決済情報)等が記憶される。注文履歴情報224は、ユーザ端末3から注文情報(各印刷物番号に対する数量の情報)が送信されるとサーバ2により新たな注文識別情報が発行されて新規注文レコードが登録され、注文日時情報が付加されてサーバ2に記憶される。また、支払いの有無(決済情報)は、プリントシステム6から決済情報を受信すると更新記憶される。
【0055】
図9は、ユーザ端末3の構成を示す図である。
図9に示すように、ユーザ端末3は、例えば制御部31、記憶部32、通信制御部33、タッチパネル(表示部、入力部)34、カメラ35、周辺機器I/F部36等をバス37等により接続して構成したタブレット端末等により実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。制御部31、記憶部32、通信制御部33は、周辺機器I/F部36の構成は、サーバ2の制御部21、記憶部22、通信制御部23、周辺機器I/F部26の構成と同様であるため重複する説明を省略する。
【0056】
なお、ユーザ端末3の記憶部32には後述する処理(図14図16図19)を実施するためのアプリケーションプログラムが格納されており、このアプリケーションプログラムにより後述する処理をユーザ端末3によって実行させる。
【0057】
タッチパネル34は、表示部及び入力部を兼ねたタッチパネル付ディスプレイ等により実現される。タッチパネル34の表示部は、顧客等の操作・選択に係る各種の画面を表示し、画面上のタッチ操作による顧客らの指示入力等を受付ける。
【0058】
カメラ35は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を用いたカメラであり、撮像した画像を制御部31に送出する。カメラ35は、ユーザ端末3に搭載されたカメラでもよいし、外付けのカメラ(周辺機器I/F部36を介して接続したカメラ)としてもよい。顧客はカメラ35により記入済み注文用紙41を撮影し、記入済み注文用紙41の画像41aを取得する。
【0059】
図10はユーザ端末3の記憶部32に記憶されるデータの例を示す図である。
図10に示すように、ユーザ端末3の記憶部32には、リファレンスデータ一式321、及びサムネイル画像323等が記憶される。
【0060】
リファレンスデータ一式321は、図6に示すリファレンスデータ一式222と同様に、各販売会場で使用される未記入の注文用紙4の画像である複数のリファレンスデータ320及びリファレンス詳細データ322と、注文用紙4が使用される販売会場222a及び会場識別情報222bとを紐づけたデータである。ユーザ端末3には、全ての会場222aで使用するリファレンスデータ320及びリファレンス詳細データ322がリファレンスデータ一式321として予めサーバ2からダウンロードされて記憶される。これは、販売時間中におけるサーバ2とユーザ端末3との通信量を減らし、円滑な注文を行うためである。
【0061】
なお、リファレンスデータ一式321のダウンロードは、ユーザ端末3がサーバ2に同期することにより行われる。具体的には、例えば、ユーザ端末3がサーバ2に最初にアクセスした際にリファレンスデータ一式321をダウンロードする。また、例えば1日に1回等の定期的なタイミングでユーザ端末3はサーバ2に同期し、最新のリファレンスデータ一式321をダウンロードするようにしてもよい。また、サーバ2でリファレンスデータ一式222の内容が更新されると、その都度サーバ2からユーザ端末3に更新内容を送信してもよい。
【0062】
ユーザ端末3の制御部31は注文用紙4を読み取る際に、まず注文用紙4に付されている識別コード45を読取り、読み取った識別コード45に基づいて販売会場222aを特定し、当該注文用紙4に対応する(販売会場222aに該当する)リファレンスデータ320及びリファレンス詳細データ322をリファレンスデータ一式321から取得する。
【0063】
図11のリファレンスデータ320は、札幌会場で使用されるリファレンスデータ320の「s1001.bpm」の例を示している。リファレンスデータ320には会場を識別する識別コード45が付されている。識別コード45は、会場識別情報222bをQRコード(登録商標)等のようなコード情報に変換したものである。
なお、QRコード(登録商標)と共に、又はQRコード(登録商標)に替えて、会場特有の識別マーク(ロゴなど)を使用してもよい。
【0064】
リファレンス詳細データ322は、図12に示すように、リファレンスデータ320について、画像内の位置と印刷物番号(写真番号)とを対応付けたデータである。リファレンス詳細データ322を参照することで、制御部31は文字の記入位置からどの印刷物番号に対する注文であるかを判別できる。各リファレンスデータ320に対応するリファレンス詳細データ322が記憶部32に記憶される。また、どのリファレンスデータ320がどのリファレンス詳細データ322と対応するものであるかはリファレンスデータ一式321に記憶される。
【0065】
サムネイル画像323は、販売される印刷物のサムネイル画像である。ユーザ端末3は、サーバ2内の原画像データ221(販売する印刷物の原画像データ)が更新される都度、それらのサムネイル画像323をサーバ2から受信し、更新記憶する。ユーザ端末3には常に最新の印刷物のサムネイル画像323が記憶された状態となるようにする。
【0066】
図13はプリントシステム6の構成を示す図である。
図13に示すように、プリントシステム6は、1または複数のプリンタ67とこれらのプリンタ67を制御するコンピュータ60を備える。コンピュータ60は、制御部61、記憶部62、通信制御部63、入力部64、表示部65、周辺機器I/F部66等がバス68により接続して構成される。周辺機器I/F部66には1または複数のプリンタ67が接続される。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。制御部61、記憶部62、通信制御部63は、入力部64、表示部65、周辺機器I/F部66の構成は、サーバ2の制御部21、記憶部22、通信制御部23、入力部24、表示部25、周辺機器I/F部26の構成と同様であるため重複する説明を省略する。
【0067】
次に、図14を参照して印刷物注文システム1が実行する印刷物注文処理の手順を説明する。本実施の形態では、イベント会場で撮影された写真(印刷物)を販売するサービスに本発明の印刷物注文システム1を利用する例について説明する。
【0068】
販売が開始されると、顧客は会場に掲示された写真を見ながら注文用紙4に注文を記入する(ステップS101;図15(a))。注文用紙4の記入が終わると、顧客は、まずユーザ端末3で注文用紙4に付されている識別コード45(会場識別情報222b)を読み取る(ステップS102;図15(b))。ユーザ端末3の制御部31は、記憶部32のリファレンスデータ一式321を参照して、識別コード45に基づいて会場222aを特定し、特定した会場222aのリファレンスデータ320及びリファレンス詳細データ322を記憶部32から取得する(ステップS103)。次に、ユーザ端末3は記入済み注文用紙41の読み取りを行う(ステップS104;図15(c))。ステップS104の注文用紙読取り処理について図16を参照して説明する。
【0069】
図16のフローチャートに示すように、顧客はユーザ端末3のカメラ35を用いて記入済み注文用紙41を撮影する(ステップS201)。ユーザ端末3の制御部31は、注文画像(記入済み注文用紙41を撮影した画像41a)と図14のステップS103で取得したリファレンスデータ320とを差分する(ステップS202)。
【0070】
なお、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aがリファレンスデータ一式321のいずれとも様式が異なる場合、制御部31は、タッチパネル(表示部)34に「用紙が違います」等のエラー表示を行ってもよい。これにより、顧客(注文者)は使用した注文用紙4に誤りがあることにいち早く気が付くことができる。
【0071】
図17に示すように、制御部31は、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aとリファレンスデータ320とをずれがないように重ね合わせて差分する。すると、手書き文字の画像42が抽出される(ステップS203)。なお、ステップS203において、制御部31は、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aの傾きや大きさ等を補正する補正処理を行うことが望ましい。
【0072】
制御部31は、抽出した手書き文字の画像42をOCR処理し(ステップS204)、読取り結果を出力する(ステップS205)。注文を読み取る際、制御部31は、リファレンス詳細データ322を参照し、手書き文字がどの位置に記入されているかによってどの写真番号(印刷物番号)の注文であるかを求める。
【0073】
図14の説明に戻る。
ステップS104の注文用紙読取り処理によりユーザ端末3で記入済み注文用紙41が読み取られ、注文内容を示す情報(印刷物番号(写真番号)と注文数量とが対応付けられたデータ)が読み取られると、ユーザ端末3の制御部31は、注文内容を示す情報をユーザ端末3のタッチパネル34(表示部)に表示する(ステップS105)。
【0074】
なお、このとき、OCRによる誤判読の有無を顧客(注文者)に確認させてもよい。これにより誤注文を未然に防ぐことができる。また、誤判読があった場合、制御部31は、「そのデータを機械学習に使用してよいか」についての質問をタッチパネル(表示部)34に表示するとともに、注文者が許諾するか否かの入力を受け付け、注文者が許諾したデータを機械学習に使用することとしてもよい。これにより、文字の読取精度を徐々に高めることができる。
【0075】
また、上記の質問表示に際して、「注文者が許諾した場合には、今回もしくは次回以降の購入時に利用可能な10%割引のサービスを提供する」旨などを表示してもよい。これによって注文者の承認を促すことができる。更に、上記のサービス提供に対して、毎回ではなく、ON/OFFを設定可能(例えば、同日同会場では先着10名等)としてもよい。これは、クーポン等のサービス提供のためにわざと汚い字を書いて割引をしてもらおうとする行為を防止するために有効である。
【0076】
また、ユーザ端末3は、誤判読と単なる記入間違いを区別してデータを管理することとしてもよい。これにより、読取りパラメータの適正化のノイズを減らすことができる。
【0077】
図15(d)は、注文内容を表示した注文内容表示画面81の例を示す図である。図15(d)に示すように、注文内容表示画面81には販売されている写真のサムネイル画像81bとその写真の注文数量81cが表示される。注文数量81cは編集可能となっている。注文内容に間違いがない場合は、顧客は確定ボタン81aをタッチする。注文内容を変更する場合は、顧客は注文数量81cの表示欄をタッチする。
【0078】
ユーザ端末3の制御部31は、注文数量81cの表示欄がタッチされると、注文数量の修正を受け付ける(ステップS106;図15(e))。注文数量が変更されると、制御部31は、修正を反映した注文内容表示画面82を表示する。
【0079】
その後、「確定」ボタン82aがタッチされると、制御部31は注文を確定し、サーバ2へ注文内容を送信する(ステップS107)。サーバ2は注文内容を受信すると(ステップS108)、注文毎に注文識別情報及び受付コードを発行し、注文情報223として記憶部22に記憶する(ステップS109)。受付コードとは、注文識別情報をQRコード(登録商標)等のようなコード情報に変換したものである。これにより、写真番号(印刷物番号)と注文数とが紐づけられ、注文識別情報が付与された注文情報223(図7参照)が生成される。
【0080】
サーバ2は、発行した受付コード及び注文識別情報を注文の送信元であるユーザ端末3に通知(送信)する(ステップS110)。なお、この通知は受付画面83(図15(f))として送信するものとしてもよいし、メール84等の通信手段を用いて送信するものとしてもよい。メール84の場合は、予めユーザ端末3のメールアドレスをサーバ2に登録しておく必要がある。
【0081】
ユーザ端末3は、サーバ2から受付コード及び注文識別情報を受信して、出力する(ステップS111)。
図15(f)は受付画面83の一例を示す図である。
図15(f)に示すように、受付画面83には受付No.(注文識別情報)83d、受付コード83b、金額83c等が表示される。金額83cは、サーバ2により注文情報223に基づいて算出された値である。スタッフは、レジで商品を顧客に渡す際、受付画面83の受付No.83dを見るか、コードリーダ70にて受付コード83bを読み取ることで商品(写真)を確認できる。
【0082】
サーバ2の制御部21は、注文情報223に含まれる写真の原画像データ221をプリントシステム6に送信する(ステップS112)。プリントシステム6は、原画像データ221を受信すると(ステップS113)、プリンタ67で写真を印刷する(ステップS114)。
【0083】
顧客は、サーバ2から送信された受付コード83b(受付画面83)をレジスタッフに提示して、商品(写真)を受け取り、料金を支払う(ステップS115)。
【0084】
図18は、決済処理の流れを説明する図である。図18では、決済前に注文分の写真91、92、93を印刷する場合について説明する。プリントシステム6は、注文分の写真91、92、93とともに受付No.(注文識別情報)や写真の合計枚数、或いは注文内容等が記載される注文明細95を印刷しておくものとする。
【0085】
図18に示すように、レジスタッフは、顧客がユーザ端末3を用いて提示した受付コード(QRコード(登録商標))83bをプリントシステム6に接続されたコードリーダ70(注文識別情報取得手段)を用いて読み取る(図18の(1))。プリントシステム6の制御部61は、受付コード83bから読み取った受付No.(注文識別情報)を表示部65に表示する。レジスタッフは表示された受付No.(注文識別情報)を確認する(図18の(2))。なお、プリントシステム6の制御部61は、サーバ2から受付No.(注文識別情報)に対応する注文情報223を受信し、表示部65に表示するようにしてもよい。レジスタッフは、顧客に渡す印刷済み写真をピッキングし、注文明細95の受付No.(注文識別情報)と表示部65に表示された受付No.(注文識別情報)とを照合する(図18の(3))。そして、写真を写真持帰り袋に入れて顧客に渡し、決済処理を行う(図18の(4))。決済処理において、プリントシステム6は、レシートプリンタ71に注文情報223を転送し、レシート(領収書)51を印刷するようにしてもよい。レジ69に入力された決済情報(支払いの有無)は、プリントシステム6からサーバ2に送信され、サーバ2は、注文履歴情報224に決済情報を反映する。
【0086】
プリントシステム6は、ステップS113で写真91、92、93や注文明細95を印刷するとともに、企業広告94を印刷してもよい。
【0087】
以上説明したように、第1の実施の形態の印刷物注文システム1は、印刷物の原画像データ221を記憶するサーバ2と、サーバ2と通信接続可能なユーザ端末3と、サーバ2と通信接続され販売会場に設置されるプリントシステム6と、を備える。そして、顧客が記入した記入済み注文用紙41をユーザ端末3で読み取ることにより注文を入力する。これにより、顧客は自身の所持するユーザ端末3で棚や壁等に掲示された写真をゆっくり閲覧しながら注文用紙4を記入することができる。また、ユーザ端末3は、注文用紙4を読取る際に、会場で使用される注文用紙4の未記入の状態の画像であるリファレンスデータ320を記憶部32に記憶されているリファレンスデータ一式321の中から取得し、記入済み注文用紙41の画像41aとリファレンスデータ320とを差分して手書き文字を抽出してからOCR処理を行うため、文字の読取り精度を向上できる。会場で使用される注文用紙4のリファレンスデータ320の特定は、注文用紙4に付されている識別コード45を読み取ることにより行われる。また、プリントシステム6による写真の印刷は注文毎に行われるため、予め全ての写真を複数枚印刷しておきスタッフが注文内容を確認しながら保管棚から写真をピッキングする場合と比較して、作業効率が各段に向上する。また写真の保管棚を設置する必要もなくピッキングスペースを縮小することも可能となる。また、本第1の実施の形態のように、決済前に写真を注文毎に印刷するようにすれば顧客が印刷を待つ時間を減らすことができ、購入待ち行列の流れを良くすることが可能となる。
【0088】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、決済前に写真を印刷する流れを説明したが、決済後に写真を印刷する流れとしてもよい。以下、図19図20を参照して、本発明の印刷物注文システム1において決済後に写真を印刷する場合の処理の流れを説明する。
【0089】
図19は、印刷物注文システム1において決済後に写真を印刷する場合の注文の流れを示すシーケンス図、図20は、決済後写真プリントについて説明する図である。
【0090】
図19のステップS301〜ステップS311は、図14(第1の実施の形態)のステップS101〜ステップS111と同じである。
すなわち、販売が開始されると、顧客は会場に掲示された写真を見ながら注文用紙4に注文を記入する(ステップS301;図15(a))。注文用紙4の記入が終わると、顧客は、まずユーザ端末3で注文用紙4に付されている識別コード45を読み取る(ステップS302;図15(b))。ユーザ端末3の制御部31は、記憶部32のリファレンスデータ一式321を参照して、識別コード45に基づいて会場を特定し、特定した会場のリファレンスデータ320及びリファレンス詳細データ322を記憶部32から取得する(ステップS303)。次に、ユーザ端末3は記入済み注文用紙41の読み取りを行う(ステップS304;図15(c))。ステップS304の注文用紙読取り処理は、図16と同様であるため説明を省略する。
【0091】
ステップS304の注文用紙読取り処理によりユーザ端末3で記入済み注文用紙41が読み取られ、注文内容を示す情報(印刷物番号(写真番号)と注文数量とが対応付けられたデータ)が読み取られると、ユーザ端末3の制御部31は、注文内容を示す情報をユーザ端末3のタッチパネル34(表示部)に表示する(ステップS305;図15(d)の注文内容表示画面81)。
【0092】
なお、このときOCRによる誤判読の有無を顧客(注文者)に確認させてもよい。また、誤判読があった場合、制御部31は、「そのデータを機械学習に使用してよいか」についての質問をタッチパネル(表示部)34に表示するとともに、注文者が許諾するか否かの入力を受け付け、注文者が許諾したデータを機械学習に使用することとしてもよい。また、上記の質問表示に際して、注文者が許諾した場合には、今回もしくは次回以降の購入時に利用可能な10%割引サービスを提供する」旨などを表示してもよい。更に、上記のサービス提供に対して、毎回ではなく、ON/OFFを設定可能(例えば、同日同会場では先着10名等)としてもよい。また、ユーザ端末3は、誤判読と単なる記入間違いを区別してデータを管理することとしてもよい。
【0093】
ユーザ端末3の制御部31は、注文数量の修正を受け付ける(ステップS306)。注文の修正が行われた場合は、制御部31は、修正を反映した注文内容表示画面82(図15(e))を表示する。
【0094】
その後、「確定」ボタン82aがタッチされると、制御部31は注文を確定し、サーバ2へ注文内容を示す情報を送信する(ステップS307)。サーバ2は注文内容を示す情報を受信すると(ステップS308)、注文毎に注文識別情報及び受付コードを発行し、注文情報223として記憶する(ステップS309)。
【0095】
サーバ2は、発行した受付コード(注文識別情報)を注文の送信元であるユーザ端末3に通知(送信)する(ステップS310)。なお、この通知は、第1の実施の形態と同様に、受付画面83(図15(f))として送信するものとしてもよいし、メール84等の通信手段を用いて通知するものとしてもよい。
【0096】
ユーザ端末3は、サーバ2から受付コード(注文識別情報)を受信して、出力する(ステップS311)。ユーザ端末3には、第1の実施の形態と同様に、図15(f)に示すような受付画面83が表示される。受付画面83には受付No.(注文識別情報)83d、受付コード83b、金額83c等が表示される。
【0097】
決済後に写真を印刷する流れの場合、顧客は、サーバ2から送信された受付コード83b(受付画面83)をレジスタッフに提示して決済処理を行う(ステップS312)。レジ69はプリントシステム6と接続されている。また、レジ69またはプリントシステム6にはコードリーダ70が接続されているものとする。レジスタッフはコードリーダ70でユーザ端末3の受付コード83bを読み取り、受付コード83bに該当する注文の代金の情報をサーバ2から受信するとともに、表示部65またはレジ69の表示部に表示する。顧客から代金を受け取ると決済が完了する。プリントシステム6の制御部61は、受付コード83bから読み取った受付No.(注文識別情報)及び決済情報(支払い「有」の情報)をサーバ2に送信する(ステップS313)。
【0098】
サーバ2は、プリントシステム6から注文識別情報及び決済情報を受信すると(ステップS314)、プリントシステム6に対し注文分の原画像データを送信する(ステップS315)。また、サーバ2の制御部21は、記憶部22に記憶されている注文履歴情報224の該当レコードの決済情報を「支払い有」に更新する。
【0099】
プリントシステム6は、サーバ2から原画像データ221を受信し(ステップS316)、注文分の写真をプリンタ67で印刷する(ステップS317)。顧客は、印刷された写真をレジスタッフから受け取る。
【0100】
図20は、第2の実施の形態における決済処理の流れを説明する図である。図20では、決済後に注文分の写真を印刷する場合について説明する。
【0101】
図20に示すように、レジスタッフは、顧客がユーザ端末3を用いて提示した受付コード83bをコードリーダ70を用いて読み取る(図20(1))。プリントシステム6は、受付コード83bから読み取った受付No.(注文識別情報)に該当する代金の情報をサーバ2から受信し、プリントシステム6の表示部65またはレジ69の表示部に表示する。レジスタッフは顧客から代金を受け取る(図20の(2))。
【0102】
決済処理において、プリントシステム6は、レシートプリンタ71に注文情報223を転送し、レシート(領収書)51を印刷するようにしてもよい。決済が完了すると、プリントシステム6の制御部61は、受付コード83bから読み取った受付No.(注文識別情報)及び決済情報(支払い「有」の情報)をサーバ2に送信する。サーバ2は、注文履歴情報224の該当するレコードの支払い状態を「決済済み」に更新するとともに(図20の(3))、サーバ2の記憶部22の「配信用フォルダ」に記憶されている原画像データの中から、注文分の原画像データをプリントシステム6に送信する(図20の(4))。プリントシステム6の制御部61は原画像データを受信し、記憶部62の「印刷用フォルダ」に記憶する。
【0103】
なお、過去に注文があった写真の原画像データは既にプリントシステム6の記憶部62の「印刷用フォルダ」に記憶されているものとする。サーバ2の制御部21は、今回の注文に含まれる原画像データが送信済みである場合には、その原画像データをプリントシステム6に再送する必要はない。新たに注文があった原画像データのみをプリントシステム6に送り、サーバ2の「配信用フォルダ」からプリントシステム6の「印刷用フォルダ」にコピーする(図20の(5))。
【0104】
プリントシステム6の制御部61は、「印刷用フォルダ」にある原画像データから今回の注文分の原画像データを印刷するよう、プリンタ67に対してプリント出力指示を送信する(図20の(6))。プリンタ67は、注文分の写真91、92、93を印刷する。このとき、受付No.(注文識別情報)等が記載された注文明細(領収書)95を写真91、92、93とともに印刷する。また企業広告94等も印刷してもよい(図20の(7))。レジスタッフまたはピッキングスタッフは印刷済み写真(商品)91〜95を注文毎にピッキングし、写真持帰り袋に入れる(図20の(8))。レジスタッフは、商品(注文明細95)に付された受付No.とユーザ端末3の受付No.とを照合し、商品を顧客に手渡す。
【0105】
以上説明した第2の実施の形態の印刷物注文システム1では、決済後に商品を印刷するため、第1の実施の形態と同様の効果の他、料金未払いによる印刷済み写真のロスがなくなるという効果がある。
【0106】
[第3の実施の形態]
第1、第2の実施の形態では、ユーザ端末3に注文読取手段(OCR機能)を備えるものとしたが、サーバ2が注文読取手段を備えてもよい。以下、本発明の第3の実施の形態として、サーバ2が注文読取手段を備える例について説明する。なお、第3の実施の形態の印刷物注文システム1のシステム構成は、第1の実施の形態の印刷物注文システム1の構成(図1)と同様である。また、印刷物注文システム1に含まれるサーバ2、ユーザ端末3、及びプリントシステム6のハードウェア構成は、サーバ2が注文読取手段を備えることを除き第1の実施の形態と同様である。以下、重複する説明を省略し、同一の各部は同一の符号を付して説明する。
【0107】
図21は本発明の第3の実施形態の印刷物注文システム1における注文処理の流れを示す図である。
【0108】
販売が開始されると、顧客は会場に掲示された写真を見ながら注文用紙4に注文を記入する(ステップS401)。注文用紙4の記入が終わると、顧客は、まずユーザ端末3で注文用紙4に付されている識別コード45(会場識別情報222b)を読み取る(ステップS402)。次に、ユーザ端末3は記入済み注文用紙41を撮影する(ステップS403)。ユーザ端末3の制御部31は、撮影した記入済み注文用紙41の画像41a(注文画像)とステップS402で読み取った会場識別情報222bをサーバ2に送信する(ステップS404)。サーバ2は注文画像と会場識別情報222bを受信すると、注文読取処理を実行する(ステップS405)。ステップS405の注文読取処理について、図22を参照して説明する。
【0109】
図22のフローチャートに示すように、サーバ2において注文画像(記入済み注文用紙41の画像41a)及び会場識別情報222bをユーザ端末3から受信すると(ステップS501)、サーバ2の制御部21は、受信した会場識別情報222bに基づいて販売会場を特定する。そして、記憶部22のリファレンスデータ一式222を参照して、特定した販売会場で使用されるリファレンスデータ320を取得する(ステップS502)。サーバ2の制御部21は、ステップS501で受信した注文画像(記入済み注文用紙41を撮影した画像41a)とステップS502で取得したリファレンスデータ320とを差分する(ステップS503)。
【0110】
なお、注文画像(記入済み注文用紙41を撮影した画像41a)がリファレンスデータ一式321のいずれとも様式と異なる場合、サーバ2の制御部21は、「用紙が違います」等のエラー表示を行うようユーザ端末3に指示を送信してもよい。これにより、注文者が使用した注文用紙4に誤りがあることにいち早く気が付くことができる。
【0111】
図17に示すように、制御部21は、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aとリファレンスデータ320とをずれがないように重ね合わせて差分する(ステップS503)。すると、手書き文字の画像42が抽出される(ステップS504)。なお、ステップS504において、制御部21は、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aの傾きや大きさ等を補正する補正処理を行うことが望ましい。
【0112】
制御部21は、抽出した手書き文字の画像42をOCR処理し(ステップS505)、読取り結果である注文情報223を生成し、ユーザ端末3に送信する(ステップS506)。注文を読み取る際、制御部21は、リファレンス詳細データ322を参照し、手書き文字がどの位置に記入されているかによってどの写真番号(印刷物番号)の注文であるかを求める。
【0113】
図21の説明に戻る。ステップS405の注文読取処理によりサーバ2で記入済み注文用紙41が読み取られ、注文内容を示す情報(印刷物番号(写真番号)と注文数量とが対応付けられたデータ)がユーザ端末3に送信されると、ユーザ端末3の制御部31は、注文内容を示す情報を受信し、ユーザ端末3のタッチパネル34(表示部)に表示する(ステップS406)。
【0114】
なお、このとき、サーバ2のOCRによる誤判読の有無を顧客(注文者)に確認させてもよい。また、誤判読があった場合、制御部31は、「そのデータを機械学習に使用してよいか」についての質問をタッチパネル(表示部)34に表示するとともに、注文者が許諾するか否かの入力を受け付け、注文者が許諾したデータを機械学習に使用することとしてもよい。また、上記の質問表示に際して、「注文者が許諾した場合には、今回もしくは次回以降の購入時に利用可能な10%割引のサービスを提供する」旨などを表示してもよい。更に、上記のサービス提供に対して、毎回ではなく、ON/OFFを設定可能(例えば、同日同会場では先着10名等)としてもよい。また、誤判読と単なる記入間違いを区別してデータを管理することとしてもよい。これにより、読取りパラメータの適正化のノイズを減らすことができる。
【0115】
ユーザ端末3の制御部31は、注文数量の修正を受け付ける(ステップS407)。注文数量が変更されると、制御部31は、修正を反映した注文内容表示画面82を表示する。
【0116】
その後、「確定」ボタン82aがタッチされると、制御部31は注文を確定し、サーバ2へ注文内容を送信する(ステップS408)。サーバ2は注文内容を受信すると(ステップS409)、注文毎に注文識別情報及び受付コードを発行し、注文情報223として記憶部22に記憶する(ステップS410)。
【0117】
サーバ2は、発行した受付コード及び注文識別情報を注文の送信元であるユーザ端末3に通知(送信)する(ステップS411)。なお、この通知は受付画面83(図15(e))として送信するものとしてもよいし、メール84等の通信手段を用いて送信するものとしてもよい。メール84の場合は、予めユーザ端末3のメールアドレスをサーバ2に登録しておく必要がある。
【0118】
ユーザ端末3は、サーバ2から受付コード及び注文識別情報を受信して、出力する(ステップS412)。
サーバ2の制御部21は、注文情報223に含まれる写真の原画像データ221をプリントシステム6に送信する(ステップS413)。プリントシステム6は、原画像データ221を受信すると(ステップS414)、プリンタ67で写真を印刷する(ステップS415)。
【0119】
顧客は、サーバ2から送信された受付コード83b(受付画面83)をレジスタッフに提示して、商品(写真)を受け取り、料金を支払う(ステップS416)。なお、決済処理は、第1の実施の形態と同様にプリント後に行ってもよいし、第2の実施の形態のようにプリント前に行ってもよい。
【0120】
以上説明したように、第3の実施の形態の印刷物注文システム1は、サーバ2に注文読取手段を備え、ユーザ端末3で読み取った識別コード(会場識別情報)と撮影(スキャン)した記入済み注文用紙41の画像をサーバ2に送信し、サーバ2側でリファレンスデータとの差分処理やOCR処理を行って、注文情報を読取り、ユーザ端末3に返す。この第3の実施の形態の手順で処理を行った場合も、第1、第2の実施の形態と同様に、注文用紙4を利用した注文を行うことができ、文字の読取り精度を向上できる。また、写真のピッキング効作業効率の向上や、ピッキングスペースの縮小も可能となる。
【0121】
しかしながら、野球場やライブ会場等のように人がたくさん集まっているという状況では、サーバ2とユーザ端末3との通信を極力減らすことが望ましい。その観点からは第1、第2の実施の形態のように、ユーザ端末3側に注文読取手段(リファレンスデータとの差分処理、OCR処理)を設けることが好ましい。
【0122】
通信を減らすための工夫として、第1、第2の実施の形態の処理手順では、以下の3点が含まれているためである。
A:リファレンスデータ一式321(222)をユーザ端末3にダウンロードする。ダウンロードはいつでもできるため通信環境の良いときに行えばよい。
B:リファレンスデータ320と注文用紙4の比較をユーザ端末3側で実施する。この処理は負荷がかかるので、ユーザ端末3側で実施すれば、サーバ2との通信は不要で会場の通信環境の影響を受けない。
C:注文情報のテキストだけを送受信する(画像と違い、データが軽いので通信環境に影響を受けにくい)。
【0123】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0124】
1・・・・・・・・・・印刷物注文システム
2・・・・・・・・・・サーバ
3・・・・・・・・・・ユーザ端末
4・・・・・・・・・・注文用紙
6・・・・・・・・・・プリントシステム
7・・・・・・・・・・企業管理端末
8・・・・・・・・・・通信設備
21、31、61・・・制御部
22、32、62・・・記憶部
23、33、63・・・通信制御部
24、64・・・・・・入力部
25、65・・・・・・表示部
26、36、66・・・周辺機器I/F部
34・・・・・・・・・タッチパネル
35・・・・・・・・・カメラ
41・・・・・・・・・記入済み注文用紙
41a・・・・・・・・記入済み注文用紙の画像
42・・・・・・・・・手書き文字(画像)
45・・・・・・・・・識別コード(会場識別情報)
51・・・・・・・・・領収書
60・・・・・・・・・コンピュータ
67・・・・・・・・・プリンタ
69・・・・・・・・・レジ
70・・・・・・・・・コードリーダ
71・・・・・・・・・レシートプリンタ
81・・・・・・・・・注文内容表示画面
82・・・・・・・・・修正中の注文内容表示画面
83・・・・・・・・・受付画面
84・・・・・・・・・メール
221・・・・・・・・原画像データ
222・・・・・・・・リファレンスデータ一式
222a・・・・・・・会場
222b・・・・・・・会場識別情報
223・・・・・・・・注文情報
224・・・・・・・・注文履歴情報
320・・・・・・・・リファレンスデータ
321・・・・・・・・リファレンスデータ一式
322・・・・・・・・リファレンス詳細データ
323・・・・・・・・サムネイル画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23