【課題】機器状態を示すために点灯または点滅するランプを有する機器を改造することなく、機器から離れた位置で機器(ランプ)の状態を確認することが可能な機器状態監視装置を提供する。
【解決手段】この機器状態監視装置101は、点灯により医療機器Eの状態を示すランプLの近傍に配置され、ランプLの点灯を検知する光センサ部4と、光センサ部4を医療機器Eに取り付ける取付部2と、光センサ部4の検知信号Sを機器状態監視端末102に送信する無線送信部6とを備える。
前記光センサ部は、受光部と、先端が前記ランプの近傍に配置され、前記ランプからの光を前記受光部に導く光ファイバ部とを含んでいる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の機器状態監視装置。
点灯または点滅により機器の状態を示すランプの近傍に配置され、前記ランプの点灯または点滅を検知する光センサ部と、前記光センサ部を前記機器に取り付ける取付部と、前記光センサ部の検知信号を送信する送信部とを含む機器状態監視装置と、
前記送信部からの前記検知信号を受信する受信部と、前記検知信号に基づいて、前記ランプの点灯または点滅の状態が変化したことを監視者に通知する通知部とを含む機器状態監視端末とを備える、機器状態監視システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の携帯型輸液ポンプでは、携帯型輸液ポンプから離れた位置(たとえば、別室)では点灯表示部を目視により確認することができないという不都合がある。なお、従来より、機器に通信部を設けることよって、機器を目視により確認できない位置(集中監視室)で情報端末により機器の状態を確認するシステムが存在する。一方、上記特許文献1の携帯型輸液ポンプのような既存の機器を用いて、機器から離れた位置で機器の状態を確認するためには、機器を改造して通信部を設けることが必要になるが、改造には手間と時間とが掛かるため、機器の改造は現実的には困難であるという問題点がある。特に、通信部を備えていない既存の機器を多く抱える病院や工場などにおいて、全ての機器を、通信部を備えるように改造することは現実的ではない。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、機器状態を示すために点灯または点滅するランプを有する機器を改造することなく、機器から離れた位置で機器(ランプ)の状態を確認することが可能な機器状態監視装置および機器状態監視システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による機器状態監視装置は、点灯または点滅により機器の状態を示すランプの近傍に配置され、ランプの点灯または点滅を検知する光センサ部と、光センサ部を機器に取り付ける取付部と、光センサ部の検知信号を機器状態監視端末に送信する送信部とを備える。
【0008】
この発明の第1の局面による機器状態監視装置では、上記のように構成することによって、取付部により装置を機器に取り付けることにより、ランプを有する既存の機器に、ランプの点灯または点滅を検知する光センサ部、および、光センサ部の検知信号を送信する送信部の機能を、後付(後から付け足すこと)により付与することができる。すなわち、ランプを有する既存の機器に送信部を持たせる改造を施した場合と同様の機能を有する構成を、機器の改造を行うことなく機器状態監視装置により得ることができる。その結果、機器状態を示すために点灯または点滅するランプを有する機器を改造することなく、機器から離れた位置で機器(ランプ)の状態を確認することができる。
【0009】
上記第1の局面による機器状態監視装置において、好ましくは、取付部は、着脱可能に光センサ部を機器に取り付けるように構成されている。このように構成すれば、取付部により、機器状態監視装置を機器に容易に後付により取り付けることができる。また、機器状態監視装置を機器から容易に取り外すことができる。機器状態監視装置の機器の取り付け位置を容易に変更することができる。
【0010】
上記第1の局面による機器状態監視装置において、好ましくは、光センサ部を保持するとともに、光センサ部のランプに対する位置を調整可能な位置調整部をさらに備える。このように構成すれば、位置調整部により、機器のランプ位置に合わせて、ランプからの光を受光しやすい位置に光センサ部の位置を調整(移動)して配置することができる。
【0011】
上記第1の局面による機器状態監視装置において、好ましくは、光センサ部は、受光部と、先端がランプの近傍に配置され、ランプからの光を受光部に導く光ファイバ部とを含んでいる。このように構成すれば、光ファイバ部によりランプからの光を光センサ部に効果的に導くことができるので、光センサ部によりランプの光を検知する際に、光センサ部の周囲の光の影響(外乱)を抑制することができる。
【0012】
この第2の局面による機器状態監視システムは、灯または点滅により機器の状態を示すランプの近傍に配置され、ランプの点灯または点滅を検知する光センサ部と、光センサ部を機器に取り付ける取付部と、光センサ部の検知信号を送信する送信部とを含むランプ監視装置と、送信部からの検知信号を受信する受信部と、検知信号に基づいて、ランプの点灯または点滅の状態が変化したことを監視者に通知する通知部とを含む機器状態監視端末とを備える。
【0013】
この発明の第2の局面による機器状態監視システムでは、上記のように構成することによって、取付部により装置を機器に取り付けることにより、ランプを有する既存の機器に、ランプの点灯または点滅を検知する光センサ部、および、光センサ部の検知信号を送信する送信部の機能を、後付(後から付け足すこと)により付与することができる。すなわち、ランプを有する既存の機器に送信部を持たせる改造を施した場合と同様の機能を有する構成を、機器の改造を行うことなく、機器状態監視装置により得ることができる。その結果、機器状態を示すために点灯または点滅するランプを有する機器を改造することなく、機器から離れた位置で機器(ランプ)の状態を確認することが可能な機器状態監視システムを提供することができる。
【0014】
なお、本出願では、上記第1の局面による機器状態監視装置において、以下の構成も考えられる。
【0015】
(付記項1)
すなわち、上記光センサ部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、取付部は、接着により光センサ部を機器に取付可能な両面テープ、または、吸着により光センサ部を機器に取付可能な磁石を含んでいる。
(付記項2)
上記光センサ部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、光センサ部は、ランプの点灯または点滅を、ランプの視認性を妨げない状態でランプの側方側から検知するように構成されている。
(付記項3)
上記位置調整部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、位置調整部は、取付部の取付面に沿って延びるとともに、光センサ部のランプに対する位置を取付面に沿ってスライド移動させることにより調整可能なスライドガイド部を含む。
(付記項4)
上記位置調整部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、位置調整部は、屈曲部を含む金属材料により形成され、屈曲部の屈曲角度を変更することにより、ランプに対する光センサ部の角度を調整可能に構成されている。
(付記項5)
上記光センサ部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、機器の状態を示すランプの点灯または点滅の少なくとも一方の状態を示すランプ情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したランプ情報が示すランプの状態から異なる状態に変化した場合に、記憶部に変化後のランプ情報を記憶するとともに、変化後のランプ情報を検知信号として、送信部から機器状態監視端末に送信する制御を行う制御部をさらに備える。
(付記項6)
この場合、好ましくは、光センサ部および送信部に電力を供給可能な蓄電池を収容する蓄電池収容部をさらに備える。
(付記項7)
上記光センサ部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、ランプは、点灯または点滅により、機器が運転状態にあることを示す第1ランプと、点灯または点滅により、機器が異常状態にあることを示す第1ランプとは別個の第2ランプとを含み、光センサ部は、第1ランプの点灯または点滅を検知する第1光センサ部と、第2ランプの点灯または点滅を検知する第2光センサ部とを含む。
(付記項8)
上記光センサ部を備える機器状態監視装置において、好ましくは、ランプは、光色の変化により、機器の状態が変化したことを示すように構成され、光センサ部は、ランプの光色の変化を区別して検知するように構成されている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、上記のように、機器状態を示すために点灯または点滅するランプを有する機器を改造することなく、機器から離れた位置で機器(ランプ)の状態を確認することが可能な機器状態監視装置および機器状態監視システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
[第1実施形態]
図1〜
図4を参照して、本発明の第1実施形態による機器状態監視装置101を含む機器状態監視システム100について説明する。
【0020】
(機器状態監視システムの構成)
図1に示すように、機器状態監視システム100は、医療機器Eに設けられており、医療機器Eの状態を医療機器Eから離れた位置で把握(監視)するためのシステムである。医療機器Eから離れた位置とは、たとえば、医療機器Eを目視または医療機器Eの発報音などにより直接確認することができない遠隔位置である。医療機器Eとは、たとえば、患者の治療に用いられる点滴装置などである。このような医療機器Eは、運転状態に異常が生じた場合、その異常状態が早急に解消される必要がある。
【0021】
機器状態監視システム100は、医療機器Eの以下で説明するランプLの状態を後述する光センサ部4により直接監視することによって、医療機器Eの状態を医療機器Eから離れた位置で把握(監視)するためのシステムである。
【0022】
医療機器Eは、点灯により機器の状態を示すランプLを備えている。ランプLは、点灯により医療機器Eが運転状態にあること(運転中であること)を示す第1ランプL1と、点灯により医療機器Eが異常状態にあることを示す第1ランプL1とは別個の第2ランプL2とを含んでいる。なお、異常状態とは、たとえば、医療機器Eが点滴装置である場合、薬剤を送る管が折れ曲がり薬剤の投与が適切に行われていない状態などである。第1ランプL1と第2ランプL2とは、並んで配置されている。ランプLは、たとえば、LEDのランプである。
【0023】
機器状態監視システム100は、医療機器Eに直接取り付けられている機器状態監視装置101と、機器状態監視端末102とを備えている。機器状態監視装置101には、ゲートウェイ装置103が設けられている。一例ではあるが、医療機器Eおよび機器状態監視装置101は、病院に設けられており、機器状態監視端末102は、病院とは異なる場所にある外部の管理会社に設けられている。
【0024】
ゲートウェイ装置103は、機器状態監視装置101をインターネットに接続するためのネットワークノードである。すなわち、ゲートウェイ装置103は、機器状態監視装置101からの信号を、インターネットを介して機器状態監視端末102に送信するための装置である。ゲートウェイ装置103は、無線受信部103aと、ネットワーク送信部103bとを備えている。
【0025】
(機器状態監視装置の構成)
機器状態監視装置101は、上記の通り、医療機器Eに直接取り付けられている。機器状態監視装置101は、ランプLの近傍に配置されている。
【0026】
図2に示すように、機器状態監視装置101は、第1筐体11と、第1筐体11とは別個の第2筐体12と、取付部2と、位置調整部3と、第1光センサ部41および第2光センサ部42を含む光センサ部4と、蓄電池収容部5と、無線送信部6と、記憶部7と、制御部8とを備えている。なお、無線送信部6は、特許請求の範囲の「送信部」の一例である。
【0027】
取付部2と、位置調整部3と、光センサ部4とは、第1筐体11側に設けられた構成であり、蓄電池収容部5と、無線送信部6と、記憶部7と、制御部8とは、第2筐体12側に設けられた構成である。
【0028】
第1光センサ部41と制御部8とは、ケーブルc1により電気的に接続されている。第2光センサ部42と制御部8とは、ケーブルc2により電気的に接続されている。ケーブルc1およびケーブルc2は、第1筐体11と第2筐体12との間において、カバーc0により1つに束ねられている。
【0029】
〈第1筐体の構成〉
図2に示すように、第1筐体11は、概して、細長い中空の直方体形状を有している。第1筐体11は、短手方向(後述するB方向)の一方側が、光センサ部4を露出させるために開放されている。第1筐体11は、長手方向が、第1ランプL1と第2ランプL2との並び方向と一致する状態で、ランプL(第1ランプL1と第2ランプL2)の近傍に配置されている。
【0030】
以下では、第1筐体11の長手方向をA方向とし、第1筐体11の短手方向をB方向とする。A方向およびB方向は、共に、取付部2の取付面2a(ランプLが設けられた医療機器Eの前面E1)に平行な方向である。また、A方向およびB方向に直交する方向(厚み方向)をC方向とする。C方向のうち、医療機器Eから離れていく方向をC1方向とし、その逆方向をC2方向とする。
【0031】
A方向において、第1筐体11は、第1ランプL1および第2ランプL2の両方とオーバーラップする範囲に配置されている。したがって、第1筐体11のA方向の長さは、第1ランプL1と第2ランプL2との間の距離よりも少なくとも大きい。第1筐体11は、第2筐体12と比較して、小さい。第1筐体11は、ランプLのB方向の一方側に配置されている。第1筐体11のC2方向側の内表面11aには、光センサ部4を保持する位置調整部3が設けられている。
【0032】
〈第2筐体の構成〉
図2に示すように、第2筐体12は、蓄電池収容部5と、無線送信部6と、記憶部7と、制御部8とを内蔵している。
【0033】
図1に示すように、第2筐体12は、第1筐体11から離間した位置で、かつ、ランプLの光や医療機器Eに設けられた表示部(図示せず)の表示や、操作部(図示せず)の操作などの妨げにならない所定の位置に配置されている。たとえば、第2筐体12は、医療機器EのランプLが設けられた前面E1とは異なる面E2に配置されている。第2筐体12は、両面テープなどの取付部(図示せず)を介して、着脱可能に医療機器Eに取り付けられている。
【0034】
〈取付部の構成〉
図2に示すように、取付部2は、着脱可能に光センサ部4(第1筐体11に設けられる構成)を医療機器Eに取り付けるように構成されている。取付部2は、第1筐体11のC2方向側の外表面11bに設けられている。取付部2は、第1筐体11のC2方向側の外表面11bの略全域に設けられている。取付部2は、接着により光センサ部4を医療機器Eに取付可能な両面テープにより構成されている。したがって、第1筐体11(光センサ部4)は、取付部2により、医療機器Eへの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能である。
【0035】
〈位置調整部の構成〉
図2に示すように、位置調整部3は、光センサ部4を保持するように構成されている。位置調整部3は、光センサ部4のランプLに対する位置を調整可能に構成されている。
【0036】
詳細には、位置調整部3は、A方向に細長状に延びるL字形状(A方向から見てL字形状)の部材である。L字形状の位置調整部3は、第1平板部31と、第2平板部32とから一体的に形成されている。
【0037】
第1平板部31は、第1筐体11の内表面11aに沿ってA方向に細長く延びる平板形状を有している。第1平板部31は、第1筐体11の内表面11aに固定的に取り付けられている。第2平板部32は、第1平板部31のB方向の一端(第1筐体11の開放側の一端)に接続され、A方向に細長く延びる平板形状を有している。第2平板部32は、光センサ部4を保持している。
【0038】
位置調整部3は、金属材料により形成されている。位置調整部3の第1平板部31と第2平板部32との接続箇所には、A方向に延びる屈曲部33が設けられている。位置調整部3は、屈曲部33の屈曲角度αを変更することにより、ランプLに対する光センサ部4の角度を調整可能に構成されている。すなわち、位置調整部3は、屈曲部33を中心として、第1平板部31に対して第2平板部32(光センサ部4)を回動させることにより、ランプLに対する光センサ部4の角度を調整可能に構成されている。
【0039】
位置調整部3の第2平板部32は、スライドガイド部32aを含んでいる。スライドガイド部32aは、取付部2の取付面2aに沿ってA方向に延びている。スライドガイド部32aは、光センサ部4のランプLに対する位置を取付面2aに沿ってスライド移動させることにより調整可能に構成されている。
【0040】
具体的には、スライドガイド部32aは、第2平板部32に設けられ、A方向に細長く延びるとともに、第2平板部32を厚み方向に貫通する貫通穴である。スライドガイド部32a(貫通穴)は、A方向に細長く延びる長円形状を有している。スライドガイド部32aは、光センサ部4を挟み込んだ状態(光センサ部4の後述するくびれ部410aを挟持した状態)で、光センサ部4を内側に配置して保持している。すなわち、スライドガイド部32aは、光センサ部4のガイドレールとして機能する。スライドガイド部32aにより、光センサ部4は、A方向の位置が調整され、B方向においてランプLに対向するランプLの側方側の位置に配置される。
【0041】
〈光センサ部の構成〉
図2に示すように、光センサ部4は、ランプLの点灯(ランプLから出射された光)を検知するように構成されている。すなわち、光センサ部4は、ランプLの点灯状態と消灯状態とを区別するために用いられるセンサである。なお、光センサ部4は、受光した光を電気信号に変換して検知するセンサである。たとえば、光センサ部4は、フォトトランジスタを有している。
【0042】
光センサ部4は、上記の通り、第1光センサ部41および第2光センサ部42を含んでいる。第1光センサ部41および第2光センサ部42は、それぞれ、第1ランプL1および第2ランプL2の点灯を検知するように構成されている。
【0043】
第1光センサ部41は、第1ランプL1の近傍に配置されている。詳細には、第1光センサ部41は、A方向において、第1ランプL1と略同じ位置に配置されている。また、第1光センサ部41は、B方向において、第1ランプL1と対向する近傍位置に配置されている。第1光センサ部41は、第1ランプL1の視認性を妨げない状態で、第1ランプL1の点灯を、第1ランプL1の側方側(B方向の一方側)から検知するように構成されている。すなわち、第1光センサ部41は、第1ランプL1を覆い隠すことがないように、第1ランプL1のC1方向側に配置されるのではなく、第1ランプL1の側方側(B方向の一方側)に配置されている。
【0044】
ここで、第1光センサ部41と第2光センサ部42とは、同一の構成であるため、以下では、第1光センサ部41についてのみ説明し、第2光センサ部42についての説明は省略する。
【0045】
第1光センサ部41は、受光部41aと、光ファイバ部41bとを含んでいる。
【0046】
受光部41aは、スライドガイド部32a(貫通穴)に挟持されるくびれ部410aを有している。受光部41a(第1光センサ部41)は、くびれ部410aがスライドガイド部32a(貫通穴)に挟持されることにより、位置調整部3の第2平板部32に取り付けられている。受光部41a(第1光センサ部41)は、スライドガイド部32aに沿ってA方向にスライド移動することにより、A方向の位置を調整可能に構成されている。受光部41a(第1光センサ部41)は、医療機器Eに機器状態監視装置101を取り付ける際に、スライドガイド部32aに沿って位置調整が行われる。
【0047】
光ファイバ部41bは、先端410b(受光部41a側の端部とは逆側の端部)が第1ランプL1の近傍に配置されている。なお、第1ランプL1の近傍に配置されている状態には、光ファイバ部41bの先端410bが第1ランプL1に接触している状態も含んでいる。
【0048】
光ファイバ部41bは、第1ランプL1からの光を受光部41a(受光素子)に導くように構成されている。光ファイバ部41bの先端410b(光ファイバ部41bと第1ランプL1とが接触している場合には接触面)、および、受光部41a側の端部を除く外表面には、金属メッキが施されている。これにより、光ファイバ部41bは、第1ランプL1から採光した光を漏らすことなく受光部41aに導くことが可能となる。また、金属メッキにより、受光部41aが外光(第1ランプL1からの光を除く環境光)の影響を受けることを抑制することが可能となる。すなわち、金属メッキにより、第1光センサ部41の検知精度を向上させることが可能となる。
【0049】
〈蓄電池収容部の構成〉
図2に示すように、蓄電池収容部5は、蓄電池51を収容している。蓄電池51は、蓄電池収容部5に収容された状態で、光センサ部4、無線送信部6および制御部8を含む機器状態監視装置101の各部に電力を供給している。したがって、機器状態監視装置101は、蓄電池51により駆動することが可能であるため、商用電源からの電力供給を受ける場合と比較して、給電ケーブルなどが不要となり、装置構成を簡素化することが可能となる。また、機器状態監視装置101は、容易に種々の機器に設置することが可能となる。
【0050】
〈無線送信部の構成〉
図2に示すように、無線送信部6は、光センサ部4の検知信号Sを、ゲートウェイ装置103を介して機器状態監視端末102に送信するように構成されている。たとえば、無線送信部6は、Wi−Fi(Wireless Fidelity;登録商標)などにより検知信号Sを送信するように構成されている。なお、無線送信部6は、ランプLの点灯の状態が変化した際に、光センサ部4の検知信号S(後述するランプ情報dを含む信号)を、ゲートウェイ装置103を介して機器状態監視端末102に送信するように構成されている。
【0051】
〈記憶部の構成〉
図2に示すように、記憶部7は、医療機器Eの状態を示すランプLの点灯の状態(光の状態)を示すランプ情報dを記憶するように構成されている。なお、ランプ情報dは、ランプLの点灯の状態が変化した場合、制御部8による制御の下、新たなランプ情報dを上書きする形で記憶するように構成されている。
【0052】
〈制御部の構成〉
図2に示すように、制御部8は、タイマー81を含んでおり、タイマー81により所定時間間隔毎に光センサ部4から検知信号Sを取得する制御を行うように構成されている。所定時間間隔毎とは、たとえば、5秒間隔毎や、10秒間隔毎などである。
【0053】
制御部8は、上記の通り、記憶部7に記憶したランプ情報dが示すランプLの状態から異なる状態に変化した場合に、記憶部7に変化後のランプ情報dを記憶する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部8は、記憶部7に記憶したランプ情報dが示すランプLの状態とは異なる状態にあることを示す検知信号Sを光センサ部4から受信した場合には、記憶部7に変化後のランプ情報dを記憶する制御を行うように構成されている。
【0054】
制御部8は、記憶部7に記憶したランプ情報dが示すランプLの状態から異なる状態に変化した場合に、無線送信部6により、光センサ部4の検知信号S(ランプ情報dを含む信号)を、ゲートウェイ装置103を介して機器状態監視端末102に送信する制御を行うように構成されている。
【0055】
(機器状態監視端末の構成)
図1に示すように、機器状態監視端末102は、ノートパソコンにより構成されている。なお、機器状態監視端末102は、デスクトップパソコンや、タブレット端末などのその他機器により構成されていてもよい。
【0056】
図2に示すように、機器状態監視端末102は、記憶部(図示せず)と受信部102aと、制御部102bと、表示部102cとを備えている。なお、表示部102cは、特許請求の範囲の「通知部」の一例である。
【0057】
記憶部には、ランプLの状態を監視するための所定のプログラムが記憶されている。
【0058】
受信部102aは、インターネットに接続されており、ゲートウェイ装置103を介して機器状態監視装置101(無線送信部6)からの検知信号Sを受信するように構成されている。
【0059】
制御部102bは、機器状態監視端末102の各部を制御するように構成されている。制御部102bは、受信部102aにより取得した検知信号Sに基づいて、医療機器Eに対して人による所定の対応が必要なランプLの状態の変化があった否かを判断する制御を行うように構成されている。なお、所定の対応が必要なランプLの状態の変化は、予めユーザにより登録されている。たとえば、医療機器Eが異常状態にあることを示す第2ランプL2の消灯状態から点灯状態への変化が、所定の対応が必要なランプLの状態の変化として、予め登録されている。
【0060】
制御部102bは、受信部102aにより取得した検知信号Sに基づいて、医療機器Eに対して人による所定の対応が必要なランプLの状態の変化があった場合、および、ランプLの状態の変化がなかった場合のそれぞれにおいて、表示部102cに所定の内容を表示するように構成されている。
【0061】
表示部102cは、検知信号Sに基づいて、ランプLの点灯の状態が変化したことを表示することにより、監視者に通知するように構成されている。
【0062】
具体的には、
図3に示すように、表示部102cは、上記の所定のプログラムに基づいて、ランプL(
図2参照)の監視状態を表示するように構成されている。表示部102cには、第1ランプL1(
図2参照)および第2ランプL2(
図2参照)の各々の現在の状態(点灯状態または消灯状態)が表示される。また、表示部102cには、第1ランプL1および第2ランプL2の各々の状態の変化のログの一覧が時系列に沿って時刻と伴に表示される。また、表示部102cには、検知信号Sの生データ(機械言語そのもの)が表示される。
【0063】
なお、表示部102cは、医療機器E(
図2参照)に対して人による所定の対応が必要なランプLの状態である場合には、文字を赤色にしたり、文字の背景色を赤色にするなど、人目に付きやすい態様により表示する。
【0064】
(検知信号を機器状態監視端末に送信するための制御部による制御処理)
次に、
図4を参照して、検知信号Sを機器状態監視端末102(ゲートウェイ装置103)に送信するための制御部8による制御処理フローについて説明する。
【0065】
まず、ステップS1において、制御部8により、機器状態監視装置101の電源がONされた際に、光センサ部4から初期状態(現在の状態)における検知信号Sが取得されてランプ情報dが記憶部7に記憶される。そして、ステップS2に進む。
【0066】
次に、ステップS2において、制御部8により、タイマー81のカウントが開始され、所定時間のカウント(待ち合わせ)が行われる。そして、所定時間のカウントが終了した場合、ステップS3に進む。
【0067】
次に、ステップS3において、制御部8により、光センサ部4から新たに検知信号Sが取得される。たとえば、医療機器Eが運転状態にあること(運転中であること)を示す第1ランプL1が点灯状態で、医療機器Eが異常状態にあることを示す第2ランプL2が点灯状態であることを示す信号が取得される。そして、ステップS4に進む。
【0068】
次に、ステップS4において、制御部8により、記憶部7に記憶されているランプ情報dが示すランプLの状態と、光センサ部4から新たに取得した検知信号Sが示すランプLの状態とが異なるか否かが判断される。すなわち、制御部8により、点灯状態から消灯状態に変化、または、消灯状態から点灯状態に変化したランプLがあるか否かが判断される。そして、記憶部7に記憶されているランプ情報dが示すランプLの状態と、光センサ部4から取得した検知信号Sが示すランプLの状態とが異なる場合(第1ランプL1および第2ランプL2の少なくとも一方の状態が異なる場合)には、ステップS5に進み、異ならない(同じ)場合には、ステップS2に戻る。
【0069】
たとえば、ステップS4において、記憶部7に記憶されているランプ情報dが示すランプLの状態が、第1ランプL1が点灯状態、第2ランプL2が消灯状態であり、光センサ部4から新たに取得した検知信号Sが示すランプLの状態が、第1ランプL1が点灯状態、第2ランプL2が点灯状態であるならば、ステップS5に進む。
【0070】
次に、ステップS5において、制御部8により、無線送信部6を介して、光センサ部4の検知信号S(ランプ情報dを含む信号)がゲートウェイ装置103に送信される。そして、ステップS6に進む。
【0071】
次に、ステップS6において、制御部8により、検知信号Sに基づいて、記憶部7に変化後のランプ情報dが記憶(上書き)される。なお、ステップS6は、上記ステップS5と略同時に行われる。そして、ステップS2に戻る。
【0072】
(検知信号を送信するためのゲートウェイ装置による制御処理)
次に、
図4を参照して、検知信号Sを機器状態監視端末102に送信するためのゲートウェイ装置103による制御処理フローについて説明する。
【0073】
まず、ステップS11において、検知信号Sが機器状態監視装置101から受信される。そして、ステップS12に進む。次に、ステップS12において、受信した検知信号Sがインターネットを介して機器状態監視端末102に送信される。以上で、ゲートウェイ装置103による制御処理が完了する。
【0074】
(ランプの状態を通知するための機器状態監視端末の制御部による制御処理)
次に、
図4を参照して、ランプLの状態を通知するための機器状態監視端末102の制御部102bによる制御処理フローについて説明する。
【0075】
まず、ステップS21において、制御部102bにより、検知信号Sがゲートウェイ装置103から受信される。そして、ステップS22に進む。
【0076】
次に、ステップS22において、制御部102bにより、受信した検知信号Sに基づいて、医療機器Eに対して人(監視者など)による所定の対応が必要なランプLの状態の変化があったか否かが判断される。対応が必要なランプLの状態の変化があった場合には、ステップS23に進み、対応が必要なランプLの状態の変化がなかった場合には、ステップS24に進む。たとえば、ステップS22において、医療機器Eが異常状態にあることを示す第2ランプL2が消灯状態から点灯状態に変化したと判断された場合には、ステップS23に進む。
【0077】
次に、ステップS23において、制御部102bにより、表示部102cに、文字を赤色にしたり、文字の背景色を赤色にするなど、人目に付きやすい態様により所定の表示がなされる。すなわち、人目に付きやすい態様により、ランプLの状態の変化を示す新たなログが表示部102cに追加されるとともに、人目に付きやすい態様に、表示部102cのランプLの状態表示が変更される。
【0078】
なお、ステップS23の表示部102cの表示に合わせて、制御部102bにより、発報部から警告音を発したり、警告ランプを点灯させるなどしてもよい。また、監視者は、ステップS23の表示部102cの表示を確認した場合、機器保守員に連絡し、医療機器Eが正常な状態に復帰するための所定の対応を促すなどの対応を取る。監視者および機器保守員は、医療機器Eが置かれている病院の関係者であってもよいし、外部の管理会社の職員などであってもよい。
【0079】
また、ステップS24において、制御部102bにより、表示部102cに、通常の態様(たとえば、黒色の文字)により所定の表示がなされる。すなわち、通常の態様により、ランプLの状態の変化を示す新たなログが追加される。この際、監視者(機器保守員)は、医療機器Eに対して特段の対応を取る必要はない。以上で、機器状態監視端末102の制御部102bによる制御処理が完了する。
【0080】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0081】
第1実施形態では、上記のように、取付部2により装置を医療機器Eに取り付けることにより、ランプLを有する既存の医療機器Eに、ランプLの点灯または点滅を検知する光センサ部4、および、光センサ部4の検知信号Sを送信する無線送信部6の機能を、後付(後から付け足すこと)により付与することができる。すなわち、ランプLを有する既存の医療機器Eに無線送信部6を持たせる改造を施した場合と同様の機能を有する構成を、医療機器Eの改造を行うことなく機器状態監視装置101により得ることができる。その結果、機器状態を示すために点灯または点滅するランプLを有する医療機器Eを改造することなく、医療機器Eから離れた位置で医療機器E(ランプL)の状態を確認することができる。
【0082】
また、第1実施形態では、上記のように、取付部2は、着脱可能に光センサ部4を医療機器Eに取り付けるように構成されている。これにより、取付部2によって、機器状態監視装置101を医療機器Eに後付により取り付けることができる。また、機器状態監視装置101を医療機器Eから容易に取り外すことができる。機器状態監視装置101の医療機器Eへの取り付け位置を容易に変更することができる。
【0083】
また、第1実施形態では、上記のように、光センサ部4を保持するとともに、光センサ部4のランプLに対する位置を調整可能な位置調整部3をさらに備える。これにより、位置調整部3によって、医療機器EのランプL位置に合わせて、ランプLからの光を受光しやすい位置に光センサ部4の位置を調整(移動)して配置することができる。
【0084】
また、第1実施形態では、上記のように、光センサ部4は、受光部41aと、先端410bがランプLの近傍に配置され、ランプLからの光を受光部41aに導く光ファイバ部41bとを含んでいる。これにより、光ファイバ部41bによりランプLからの光を光センサ部4に効果的に導くことができるので、光センサ部4によりランプLの光を検知する際に、光センサ部4の周囲の光の影響(外乱)を抑制することができる。
【0085】
[第2実施形態]
図5を参照して、本発明の第2実施形態による機器状態監視装置201を含む機器状態監視システム200について説明する。この第2実施形態では、第1光センサ部41が、受光部41aと、光ファイバ部41bとを含む上記第1実施形態とは異なり、第1光センサ部241が、受光部41aを含むとともに、光ファイバ部41bを含まない例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。また、第2光センサ部242は、上記第1実施形態と同様に、第1光センサ部241と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0086】
(機器状態監視システムの構成)
第2実施形態における機器状態監視システム200は、
図5に示すように、機器状態監視装置201を備えている。
【0087】
機器状態監視装置201は、第1光センサ部241および第2光センサ部242を含む光センサ部204を備えている。
【0088】
第1光センサ部241は、受光部41aを含んでいる。受光部41aは、第1実施形態の第1光センサ部41よりも第1ランプL1の近傍に配置されている。これにより、第1光センサ部241は、受光部41aにより光を受光して、第1ランプL1の点灯を確実に検知することが可能となる。
【0089】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0090】
第2実施形態では、上記のように、第1光センサ部241(第2光センサ部242)が、受光部41aを含むとともに、光ファイバ部41bを含まないため、光ファイバ部41bを含む場合よりも装置構成を簡素化することができる。この場合、周囲の環境光の影響が少ない場所(光ファイバ部41bがなくとも第1光センサ部241により光を確実に検知できる場所)で、機器状態監視装置201を用いるのが好ましい。
【0091】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0092】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、機器状態監視装置を、ランプを備える医療機器に取り付けた例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、機器状態監視装置を、ランプを備える工作機械などの医療機器以外の機器に取り付けてもよい。
【0093】
また、上記第1および第2実施形態では、光センサ部を、ランプの点灯を検知するように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、光センサ部を、ランプの点滅を検知するように構成してもよい。また、光センサ部を、ランプの点滅および点灯の両方を検知するように構成してもよい。
【0094】
また、上記第1および第2実施形態では、光センサ部を、ランプの点灯状態と消灯状態とを区別可能に構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、光色の変化により機器の状態が変化したことを示すようにランプが構成されている場合に、光センサ部は、ランプの光色の変化を区別可能に構成してもよい。たとえば、光センサ部は、赤色で異常状態を示し、青色で非異常状態を示すランプの光色の変化を区別可能に構成してもよい。
【0095】
また、上記第1および第2実施形態では、取付部を両面テープにより構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、取付部が取り付けられる機器が金属により構成されている場合には、取付部を磁石により構成してもよい。この他、取付部をクランプなどの両面テープおよび磁石以外の構成により構成してもよい。
【0096】
また、上記第1および第2実施形態では、光センサ部を2個設けた例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、光センサ部を1個または3個以上設けてもよい。
【0097】
また、上記第1および第2実施形態では、制御部を、所定時間間隔毎に光センサ部から検知信号を取得する制御を行うように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、制御部を、光センサ部から検知信号を常時取得する制御を行うように構成してもよい。
【0098】
また、上記第1および第2実施形態では、制御部を、ランプ状態が変化したことを示す検知信号を受信した場合(記憶部に記憶したランプ情報のランプ状態と、検知信号のランプ状態とが異なる場合)に限り、送信部から検知信号を(ゲートウェイ装置を介して)機器状態監視端末に送信する制御を行うように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、制御部を、ランプ状態の変化に関わらず、光センサ部から取得した検知信号の全てを(ゲートウェイ装置を介して)機器状態監視端末に送信する制御を行うように構成してもよい。
【0099】
また、上記第1および第2実施形態では、機器状態監視装置を、蓄電池から電力供給を受けるように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、機器状態監視装置を、商用電源などの蓄電池以外の構成から電力供給を受けるように構成してもよい。
【0100】
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の機器状態監視装置の送信部を、無線送信部とした例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、本発明の機器状態監視装置の送信部を、有線送信部としてもよい。
【0101】
また、上記第1および第2実施形態では、機器状態監視システムを、インターネットを介して機器状態監視装置からの検知信号を機器状態監視端末に送信するように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、機器状態監視システムを、インターネットを介すことなく、機器状態監視装置からの検知信号を機器状態監視端末に送信するように構成してもよい。
【0102】
また、上記第1および第2実施形態では、機器状態監視装置と機器状態監視端末とを互いに異なる建物内に設けた(機器状態監視装置を病院に設け、機器状態監視端末を外部の管理会社に設けた)例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、機器状態監視装置と機器状態監視端末とを同一の建物内に設けてもよい。
【0103】
また、上記第1および第2実施形態では、機器状態監視装置を、2個の筐体(第1筐体および第2筐体)を備えるように構成した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、機器状態監視装置を、1個のみの筐体(第1筐体および第2筐体)を備えるように構成してもよい。
【0104】
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限らない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。