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特開2019-219962情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-219962(P2019-219962A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20191129BHJP
【FI】
   G06Q30/02 346
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-117387(P2018-117387)
(22)【出願日】2018年6月20日
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】Zホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 翔悟
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、付与部と変更部とを備える。付与部は、電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、ユーザによる注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプをユーザに対して付与する。変更部は、付与部によって付与された第1スタンプを、店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、店舗によって注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、前記ユーザによる前記注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与部と、
前記付与部によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記付与部は、
前記ユーザの注文毎に、前記第1スタンプを前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与部は、
前記店舗によって前記注文に関する入金が確認される前に、前記ユーザから前記注文のキャンセルを受け付けた場合は、前記ユーザに対して付与した前記第1スタンプを取り消す
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付与部は、
前記第1スタンプ又は前記第2スタンプに関する情報を前記ユーザに対して視認させるための画像を含む情報であるスタンプカードであって、前記店舗毎に発行されるスタンプカードを前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記付与部によって前記ユーザに対して前記スタンプカードが付与された場合に、前記ユーザに対して、前記スタンプカードが付与されたことを通知する通知部
をさらに備える特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知部は、
前記付与部によって前記ユーザに対して前記第1スタンプが付与された場合に、前記ユーザに対して、前記第1スタンプが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通知部は、
前記変更部によって前記第1スタンプが前記第2スタンプに変更された場合に、前記ユーザに対して、前記第2スタンプが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザに対して、前記第2スタンプの数に応じた特典を提供する特典提供部
をさらに備え、
前記特典提供部は、
前記第2スタンプの数が所定の数に達した場合に、前記特典を利用可能にする
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特典提供部は、
前記店舗によって設定された前記特典の有効期限に関する情報に基づいて、前記店舗によって設定された有効期限で利用可能な特典を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特典提供部は、
前記店舗によって設定された前記特典の内容に関する情報に基づいて、前記店舗によって設定された内容の特典を提供する
ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、前記ユーザによる前記注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与工程と、
前記付与工程によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、前記ユーザによる前記注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与手順と、
前記付与手順によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子商店街やオークションサイト等、ネットワークを介して商品を販売する電子商取引が知られている。例えば、電子商店街で商品を購入する場合、ユーザは複数の販売業者(店舗)の中から店舗を選択して、選択した店舗で商品を注文する。
【0003】
また、ショッピングモール等の商業施設への来客を促す企画として、スタンプラリーが活用されている。スタンプラリーは、ユーザが店舗など指定された場所を回り、訪問を証明するスタンプを揃える企画である。例えば、スタンプラリーでは、スタンプを揃えた(コンプリートとも呼ぶ)ユーザに特典が与えられる。
【0004】
スタンプラリーの電子化も知られている。例えば、ユーザの端末を各店舗の店頭POSレジスタに備えられている非接触リーダライタにかざすことによって、非接触通信により、ユーザ端末に保持されたアプリケーションに対してスタンプの押印を行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−011520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させることができるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、ショッピングモール等の商業施設への来客を促すことができるにすぎず、電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させることができるとは限らない。
【0007】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させることができることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に係る情報処理装置は、電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、前記ユーザによる前記注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与部と、前記付与部によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の一態様によれば、電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る注文情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る特典情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るカード情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るスタンプカードの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るスタンプカードの付与に関する通知画面の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る第2スタンプの付与に関する通知画面の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る付与処理手順を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る変更処理手順を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態に係る特典提供処理手順を示すフローチャートである。
図13図13は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1に示す情報処理は、ユーザ端末10と店舗端末20と情報処理装置100とによって行われる。
【0013】
ユーザ端末10は、ショッピングサービスを利用するユーザにより使用される情報処理装置である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1は、ユーザ端末10がスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、ユーザ端末10をユーザと同一視する場合がある。すなわち、以下では、ユーザをユーザ端末10と読み替えることもできる。
【0014】
また、以下では、ユーザID「U1」により特定されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により特定されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により特定されるユーザである。
【0015】
店舗端末20は、ショッピングサービスに出店している店舗の管理者により使用される情報処理装置である。例えば、店舗端末20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA等である。図1は、店舗端末20がノート型PCである場合を示す。なお、以下では、店舗端末20を店舗の管理者と同一視する場合がある。すなわち、以下では、店舗の管理者を店舗端末20と読み替えることもできる。
【0016】
また、以下では、店舗ID「S1」により特定される店舗を「店舗S1」とする場合がある。店舗S1は、ショッピングサービスに出店している店舗である。また、管理者ID「M1」により特定される管理者を「管理者M1」とする場合がある。管理者M1は、店舗S1の管理者である。
【0017】
情報処理装置100は、ショッピングサービスを提供するサーバ装置である。ここで、情報処理装置100が提供するショッピングサービスは、電子商取引の一種である。具体的には、情報処理装置100が提供するショッピングサービスは、インターネットを介して商品を販売する複数の店舗の商品販売ページを一つのサービスにまとめて、様々な商品を販売する、いわゆる電子商店街(あるいは電子モール)と称されるサービスである。
【0018】
一般的に、電子商取引では、ユーザは店舗に対する商品の注文と同時に商品代金の支払い手続きを行う。そして、ユーザから注文を受け付けた店舗は、注文に関する代金が入金されたことを確認してから、ユーザに商品を発送する。そして、ユーザに対してスタンプ等の注文に対するインセンティブが付与されるのは、店舗による入金確認が終わってからであるのが一般的である。このように、電子商取引では、ユーザによる注文手続が完了した時点とユーザに対してスタンプ等のインセンティブが付与される時点との間に、一定のタイムラグが生じるのが普通である。言い換えると、従来は、電子商取引による注文手続を行ったユーザは、店舗による入金確認が終わるまで、スタンプが付与されるかどうかを確認する術がなく、スタンプが付与されるのをただ待つしかなかった。
【0019】
そこで、情報処理装置100は、電子商取引における注文手続におけるタイムラグの発生時点と終了時点のそれぞれの時点でユーザに対してスタンプを付与する。具体的には、まず、情報処理装置100は、ユーザによる注文手続が完了した時点で、ユーザに対して仮のスタンプである第1スタンプを付与する。ユーザは、仮のスタンプである第1スタンプを集めても店舗に関する特典を得ることはできない。次に、情報処理装置100は、店舗による入金確認が終わった時点で、仮のスタンプである第1スタンプを、特典を得るために有効なスタンプである第2スタンプに変更する。ユーザは、有効なスタンプである第2スタンプを集めると店舗に関する特典を得ることができる。そして、情報処理装置100は、第2スタンプの数に応じた特典であって、店舗に関する特典をユーザに対して提供する。
【0020】
図1に示す例では、情報処理装置100は、ショッピングサービスに出店している店舗S1に対するユーザU1の初めての注文をユーザ端末10から受け付ける。情報処理装置100は、店舗S1に対するユーザU1の注文手続が完了した時点で、ユーザU1による注文手続が完了したことを示す第1スタンプをユーザU1に対して付与する。また、情報処理装置100は、第1スタンプの付与と同時に、ユーザU1に対して店舗S1に対応するスタンプカードを付与する(ステップS11)。
【0021】
ここで、スタンプカードとは、第1スタンプ又は第2スタンプに関する情報をユーザU1に対して視認させるための画像G1を含む情報であって、その店舗に対する最初の注文手続が完了した時点でユーザに対して付与される情報である。スタンプカードは、店舗毎に発行される。また、スタンプカードは、スタンプカードの発行店舗に対して注文を行ったユーザ毎に付与される。
【0022】
また、情報処理装置100は、ユーザU1に対してスタンプカードを付与した場合に、スタンプカードが付与されたことをユーザ端末10に通知する。そして、情報処理装置100は、第1スタンプを視覚化した画像G11を含むスタンプカードに関する画像G1をユーザ端末10の画面に表示することにより、ユーザU1に対して第1スタンプとスタンプカードとが付与されたことを視認させる。
【0023】
続いて、情報処理装置100は、店舗S1による入金確認の完了連絡を店舗端末20から受け付ける。情報処理装置100は、店舗S1による入金確認が終わった時点で、ユーザU1に対して付与した第1スタンプを、店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、店舗によって注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する(ステップS12)。
【0024】
また、情報処理装置100は、第1スタンプを第2スタンプに変更した場合に、第2スタンプが付与されたことをユーザ端末10に通知する。そして、情報処理装置100は、第2スタンプを視覚化した画像G21を含むスタンプカードに関する画像G2をユーザ端末10の画面に表示することにより、ユーザU1に対して第2スタンプが付与されたことを視認させる。
【0025】
上述したように、情報処理装置100は、ユーザによる注文手続が完了した時点で、ユーザに対してまず仮のスタンプである第1スタンプを付与する。これにより、情報処理装置100は、店舗による入金確認が終わるまでの間、ユーザに対してもう少しで有効なスタンプである第2スタンプが付与されることを視覚的に確認させることができる。すなわち、情報処理装置100は、ユーザに安心感を与えることができる。したがって、情報処理装置100は、電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させることができる。
【0026】
また、情報処理装置100は、有効なスタンプである第2スタンプの不正取得を防止することができる。例えば、ユーザによる注文手続の完了と同時に、ユーザに対して有効なスタンプである第2スタンプを付与する場合について考える。この場合、店舗による入金確認が終わるまでの間に、ユーザが特典の利用に必要な数の第2スタンプを集め、特典を利用した後に注文をキャンセルするという事態が起こり得る。これに対し、情報処理装置100は、ユーザによる注文手続が完了したら、ユーザに対してまず仮のスタンプである第1スタンプを付与する。これにより、情報処理装置100は、店舗による入金確認が終わるまでの間に、ユーザが特典の利用に必要な数の第2スタンプを集め、特典を利用した後に注文をキャンセルするという事態を防ぐことができる。したがって、情報処理装置100は、電子化されたスタンプに関するサービスの信頼性を高めることができる。
【0027】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1には、ユーザ端末10と、店舗端末20と、情報処理装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した情報処理システム1には、任意の数のユーザ端末10と任意の数の店舗端末20と任意の数の情報処理装置100とが含まれていてもよい。
【0028】
ユーザ端末10は、ユーザU1の操作に応じて、ショッピングサービスに出店している店舗S1に対する注文手続を行うためのコンテンツの配信要求を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、ユーザ端末10の要求に応じて、店舗S1に対する注文手続を行うためのコンテンツをユーザ端末10に配信する。ユーザ端末10は、店舗S1に対する注文手続を行うためのコンテンツを受信すると、ユーザ端末10の画面に受信したコンテンツを表示する。ユーザ端末10は、ユーザU1の操作によってコンテンツに含まれる購入ボタンが押下されると、店舗S1に対するユーザU1の注文に関する注文情報を情報処理装置100に送信する。
【0029】
店舗端末20は、店舗S1の管理者M1の操作に応じて、ショッピングサービスに出店している店舗を運営するための店舗運営ツールを利用するためのコンテンツの配信要求を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、店舗端末20の要求に応じて、店舗運営ツールを利用するためのコンテンツを店舗端末20に配信する。店舗端末20は、店舗運営ツールを利用するためのコンテンツを受信すると、店舗端末20の画面に受信したコンテンツを表示する。店舗端末20は、店舗S1の管理者M1の操作に応じて、店舗運営ツールの中からスタンプカードの設定に関するタブが選択されると、スタンプカードの設定に関する情報を入力する画面に対応するコンテンツの配信要求を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、店舗端末20の要求に応じて、スタンプカードの設定に関する情報を入力する画面に対応するコンテンツを店舗端末20に配信する。店舗端末20は、スタンプカードの設定に関する情報を入力する画面に対応するコンテンツを受信すると、店舗端末20の画面に受信したコンテンツを表示する。店舗端末20は、店舗S1の管理者M1の操作に応じて、店舗S1に関する特典情報として、店舗S1が発行するスタンプカードの特典の内容やスタンプカードの有効期限に関する特典情報を情報処理装置100に送信する。
【0030】
また、店舗端末20は、ショッピングサービスの店舗運営ツールを介して、店舗S1に対するユーザU1の注文に関する注文情報を情報処理装置100から取得する。店舗S1の管理者M1は、店舗運営ツールを介して、ユーザU1の注文に関する代金の入金状況を確認する。店舗端末20は、店舗S1の管理者M1の操作に応じて、ユーザU1の注文に関する代金の入金確認の完了連絡を情報処理装置100に送信する。
【0031】
情報処理装置100は、図1で説明した情報処理を行うサーバ装置である。情報処理装置100は、ユーザU1に対しては、ショッピングサービスを提供する。また、情報処理装置100は、ショッピングサービスに出店している店舗S1に対しては、店舗S1を運営するための様々な運営ツールを提供する。
【0032】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0033】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、ユーザ端末10と、店舗端末20との間で情報の送受信を行う。
【0034】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、図3に示すように、注文情報記憶部121と、特典情報記憶部122と、カード情報記憶部123と、コンテンツ記憶部124とを有する。
【0035】
(注文情報記憶部121)
注文情報記憶部121は、ショッピングサービスに出店している店舗に対するユーザの注文に関する各種の情報を記憶する。図4に、実施形態に係る注文情報記憶部の一例を示す。図4に示す例では、注文情報記憶部121は、「注文ID」、「注文日時」、「ユーザID」、「店舗ID」、「入金確認日時」、「入金確認」といった項目を有する。
【0036】
「注文ID」は、ショッピングサービスに出店している店舗に対するユーザの注文を識別するための識別情報を示す。図4の1レコード目に示す例では、注文ID「A1」で識別される注文(注文A1)は、図1に示したユーザU1の注文に対応する。
【0037】
「注文日時」は、ユーザによる注文手続が完了した日時の情報を示す。図4の1レコード目に示す例では、注文日時「2018/6/1 PM15:00」は、ユーザU1による注文A1に関する注文手続が完了した日時が2018年6月1日の午後15:00であることを示す。
【0038】
「ユーザID」は、注文者であるユーザを識別するための識別情報を示す。図4の1レコード目に示す例では、ユーザID「U1」で識別されるユーザ(ユーザU1)は、注文A1の注文者であることを示す。
【0039】
「店舗ID」は、ユーザが商品を注文した店舗を識別するための識別情報を示す。図4の1レコード目に示す例では、店舗ID「S1」で識別される店舗(店舗S1)は、ユーザU1が商品を注文した店舗であることを示す。
【0040】
「入金確認日時」は、店舗による注文に関する入金の確認が完了した日時の情報を示す。図4の1レコード目に示す例では、注文日時「2018/6/1 PM16:00」は、店舗S1による注文A1に関する入金の確認が完了した日時が2018年6月1日の午後16:00であることを示す。
【0041】
「入金確認」は、店舗による注文に関する入金の確認が完了しているか否かを示す。図4の1レコード目に示す例では入金確認「済」は、店舗S1による注文A1に関する入金の確認が完了していることを示す。図4の2レコード目に示す例では入金確認「未」は、店舗S1による注文A2に関する入金の確認がまだ完了していないことを示す。
【0042】
(特典情報記憶部122)
特典情報記憶部122は、スタンプカードの特典に関する各種の情報を記憶する。図5に、実施形態に係る特典情報記憶部の一例を示す。図5に示す例では、特典情報記憶部122は、「店舗ID」、「有効期限」、「第1特典」、「第2特典」といった項目を有する。「第1特典」と「第2特典」は、さらに、「利用可能条件」、「特典内容」、「利用期限」といった小項目を有する。
【0043】
「店舗ID」は、スタンプカードの発行店舗を識別するための識別情報を示す。図5の1レコード目に示す例では、店舗ID「S1」で識別される店舗(店舗S1)は、スタンプカードを発行している店舗であることを示す。
【0044】
「有効期限」は、店舗が発行するスタンプカードの有効期限を示す。図5の1レコード目に示す例では、有効期限「2018/5/1〜2018/7/31」は、店舗S1が発行するスタンプカードの有効期限が2018年5月1日から2018年7月31日までであることを示す。
【0045】
「第1特典」は、スタンプカードの第1特典に関する情報を示す。第1特典とは、スタンプカードの発行店舗に関する特典であって、スタンプカードを利用して所定数のスタンプを集めたユーザに対して提供される最初の特典である。
【0046】
「利用可能条件」は、スタンプカードの第1特典を利用するための条件を示す。図5の1レコード目に示す例では、利用可能条件「第2スタンプ2個」は、店舗S1が発行するスタンプカードの第1特典を利用するための条件が第2スタンプを2個集めることであることを示す。
【0047】
「特典内容」は、スタンプカードの第1特典の内容を示す。図5の1レコード目に示す例では、特典内容「店舗内全品対象10%OFFクーポン」は、店舗S1が発行するスタンプカードの第1特典の内容が店舗S1内の全品を対象とする商品代金の10%OFFクーポンであることを示す。
【0048】
「利用期限」は、スタンプカードの第1特典の利用期限を示す。図5の1レコード目に示す例では、利用期限「30日間」は、店舗S1が発行するスタンプカードの第1特典の利用期限が、第1特典の獲得日を含む30日間であることを示す。
【0049】
「第2特典」は、スタンプカードの第2特典に関する情報を示す。第2特典とは、スタンプカードの発行店舗に関する特典であって、スタンプカードを利用して所定数のスタンプを集めたユーザに対して提供される二つ目の特典である。
【0050】
「利用可能条件」は、スタンプカードの第2特典を利用するための条件を示す。図5の1レコード目に示す例では、利用可能条件「第2スタンプ5個」は、店舗S1が発行するスタンプカードの第2特典を利用するための条件が第2スタンプを5個集めることであることを示す。
【0051】
「特典内容」は、スタンプカードの第2特典の内容を示す。図5の1レコード目に示す例では、特典内容「店舗内全品対象20%OFFクーポン」は、店舗S1が発行するスタンプカードの第2特典の内容が店舗S1内の全品を対象とする商品代金の20%OFFクーポンであることを示す。
【0052】
「利用期限」は、スタンプカードの第2特典の利用期限を示す。図5の1レコード目に示す例では、利用期限「30日間」は、店舗S1が発行するスタンプカードの第2特典の利用期限が、第2特典の獲得日を含む30日間であることを示す。
【0053】
(カード情報記憶部123)
カード情報記憶部123は、スタンプカードに関する各種の情報を記憶する。図6に、実施形態に係るカード情報記憶部の一例を示す。図6に示す例では、カード情報記憶部123は、「スタンプカードID」、「ユーザID」、「店舗ID」、「スタンプ情報」といった項目を有する。「スタンプ情報」は、さらに、「スタンプ番号」、「注文ID」、「付与日時」、「スタンプ種別」といった小項目を有する。
【0054】
「スタンプカードID」は、スタンプカードを識別するための識別情報を示す。
【0055】
「ユーザID」は、スタンプカードの所持者であるユーザを識別するための識別情報を示す。図6の1レコード目に示す例では、ユーザID「U1」で識別されるユーザU1は、スタンプカードID「SC11」で識別されるスタンプカード(スタンプカードSC11)の所持者であることを示す。
【0056】
「店舗ID」は、スタンプカードの所持者に対してスタンプカードを発行した店舗を識別するための識別情報を示す。図6の1レコード目に示す例では、店舗ID「S1」で識別される店舗S1は、ユーザID「U1」で識別されるユーザU1に対してスタンプカードID「SC11」で識別されるスタンプカード(スタンプカードSC11)を発行した店舗であることを示す。
【0057】
「スタンプ情報」は、スタンプカードに含まれる第1スタンプ又は第2スタンプに関する各種の情報を示す。
【0058】
「スタンプ番号」は、スタンプカードに表示される5つのスタンプのそれぞれの位置を示す。図6の1レコード目に示す例では、スタンプ番号「1」は、スタンプカードSC11に表示される5つのスタンプのうち、1つ目のスタンプの位置を示す。図6の2レコード目に示す例では、スタンプ番号「2」は、スタンプカードSC11に表示される5つのスタンプのうち、2つ目のスタンプの位置を示す。
【0059】
「注文ID」は、各スタンプに対応する注文を識別するための識別情報を示す。図6の1レコード目に示す例では、注文ID「A1」で識別される注文A1は、スタンプカードSC11に表示される5つのスタンプのうち、1つ目のスタンプの位置に付与されたスタンプに対応する注文が注文A1であることを示す。図6の2レコード目に示す例では、注文ID「A2」で識別される注文A2は、スタンプカードSC11に表示される5つのスタンプのうち、2つ目のスタンプの位置に付与されたスタンプに対応する注文が注文A2であることを示す。
【0060】
「付与日時」は、第1スタンプ又は第2スタンプが付与された日時を示す。なお、第1スタンプは、ユーザによる注文手続が完了した時点で付与されるため、第1スタンプの付与日時は、注文情報記憶部121の「注文日時」と同じ日時を示す。図6の2レコード目に示す例では、付与日時「2018/6/2 PM17:00」は、スタンプカードSC11の2つ目のスタンプの位置に第1スタンプが付与された日時を示す。また、第1スタンプの付与日時「2018/6/2 PM17:00」は、ユーザU1による注文A2の手続が完了した日時である注文情報記憶部121の注文日時「2018/6/2 PM17:00」に等しい。
【0061】
また、第2スタンプの付与日時は、第1スタンプが第2スタンプに変更された日時を示す。第2スタンプは、店舗による注文に関する入金確認が完了した時点で第1スタンプから変更されるため、第2スタンプの付与日時は、注文情報記憶部121の「入金確認日時」と同じ日時を示す。図6の1レコード目に示す例では、付与日時「2018/6/1 PM16:00」は、スタンプカードSC11の1つ目のスタンプの位置に第2スタンプが付与された日時を示す。また、第2スタンプの付与日時「2018/6/1 PM16:00」は、店舗S1による注文A1に関する入金確認が完了した日時である注文情報記憶部121の入金確認日時「2018/6/1 PM16:00」に等しい。
【0062】
「スタンプ種別」は、ユーザに対して付与されたスタンプの種別を示す。図6の1レコード目に示す例では、スタンプ種別「2」は、付与されたスタンプが第2スタンプであることを示す。図6の2レコード目に示す例では、スタンプ種別「1」は、付与されたスタンプが第1スタンプであることを示す。
【0063】
(コンテンツ記憶部124)
コンテンツ記憶部124は、各種のコンテンツを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部124は、ユーザがショッピングサービスに出店している店舗に対する注文手続を行うための各種のコンテンツを記憶する。また、コンテンツ記憶部124は、ショッピングサービスに出店している店舗が店舗運営ツールを利用するための各種のコンテンツを記憶する。また、コンテンツ記憶部124は、各種の通知に関するコンテンツを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部124は、ユーザに対してスタンプカードが付与されたことを知らせる内容のプッシュ通知のコンテンツC3を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部124は、ユーザに対して第2スタンプが付与されたことを知らせる内容のプッシュ通知のコンテンツC4を記憶する。なお、コンテンツ記憶部124は、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式のデータ等、商品コンテンツのデータをコンテンツIDに対応づけて格納する。また、コンテンツ記憶部124は、各商品コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などをコンテンツIDに対応づけて格納してもよい。
【0064】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0065】
図3に示すように、制御部130は、サービス提供部131と、付与部132と、変更部133と、通知部134と、特典提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0066】
(サービス提供部131)
サービス提供部131は、ユーザに対してショッピングサービスを提供する。また、サービス提供部131は、ショッピングサービスを介して、電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報を取得する。例えば、サービス提供部131は、ショッピングサービスに出店している店舗S1に対する注文手続を行うためのコンテンツの配信要求をユーザ端末10から受け付ける。続いて、サービス提供部131は、コンテンツの配信要求を受け付けると、コンテンツ記憶部124を参照して、ユーザU1がショッピングサービスに出店している店舗S1に対する注文手続を行うためのコンテンツをユーザ端末10に配信する。続いて、サービス提供部131は、ユーザU1の操作によってコンテンツに含まれる購入ボタンが押下されると、店舗S1に対するユーザU1の注文A1に関する注文情報をユーザ端末10から受け付ける。続いて、サービス提供部131は、注文A1に関する注文情報を受け付けると、受け付けた注文A1に関する注文情報を注文情報記憶部121に格納する。続いて、サービス提供部131は、注文情報記憶部121を参照して、注文A1に関する注文情報を取得する。
【0067】
また、サービス提供部131は、ショッピングサービスに出店している店舗に対して、店舗を運営するための店舗運営ツールを提供する。また、サービス提供部131は、店舗から受け付けた特典に関する特典情報を取得する。具体的には、サービス提供部131は、店舗によって設定された特典の有効期限に関する情報を取得する。また、サービス提供部131は、店舗によって設定された特典の内容に関する情報を取得する。例えば、サービス提供部131は、ショッピングサービスに出店している店舗S1を運営するための店舗運営ツールを利用するためのコンテンツの配信要求を店舗端末20から受け付ける。続いて、サービス提供部131は、コンテンツの配信要求を受け付けると、店舗運営ツールを利用するためのコンテンツを店舗端末20に配信する。続いて、サービス提供部131は、スタンプカードの設定に関する情報を入力する画面に対応するコンテンツの配信要求を店舗端末20から受け付ける。続いて、サービス提供部131は、コンテンツの配信要求を受け付けると、スタンプカードの設定に関する情報を入力する画面に対応するコンテンツを店舗端末20に配信する。続いて、サービス提供部131は、店舗S1に関する特典情報として、店舗S1が発行するスタンプカードの特典の内容やスタンプカードの有効期限に関する特典情報を店舗端末20から受け付ける。サービス提供部131は、特典情報を受け付けると、受け付けた特典情報を特典情報記憶部122に格納する。続いて、サービス提供部131は、特典情報記憶部122を参照して、店舗S1から受け付けた特典情報を取得する。
【0068】
また、サービス提供部131は、更新された入金確認に関する情報を取得する。例えば、サービス提供部131は、ショッピングサービスの店舗運営ツールを介して、店舗S1に対するユーザU1の注文A1に関する注文情報を店舗端末20に配信する。続いて、サービス提供部131は、店舗運営ツールを介して、ユーザU1の注文A1に関する入金確認の完了連絡を店舗端末20から受け付ける。続いて、サービス提供部131は、店舗S1から注文A1に関する入金確認の完了連絡を受け付けると、受け付けた情報に基づいて注文情報記憶部121の入金確認に関する情報を更新する。続いて、サービス提供部131は、注文情報記憶部121を参照して、更新された入金確認に関する情報を取得する。
【0069】
(付与部132)
付与部132は、電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、ユーザによる注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプをユーザに対して付与する。また、付与部132は、ユーザの注文毎に、第1スタンプをユーザに対して付与する。具体的には、付与部132は、サービス提供部131によって取得された注文に関する注文情報に基づいて、ユーザから注文を受け付けたか否かを判定する。例えば、付与部132は、注文情報記憶部121を参照して、ユーザU1から注文A1を受け付けたと判定する。続いて、付与部132は、サービス提供部131によって取得された特典に関する特典情報に基づいて、ユーザから受け付けた注文がスタンプカードの発行店舗に対する注文であるか否かを判定する。例えば、付与部132は、特典情報記憶部122を参照して、ユーザU1から受け付けた注文A1がスタンプカードの発行店舗である店舗S1に対する注文であると判定する。
【0070】
続いて、付与部132は、店舗のスタンプカードをユーザに対して付与済みであるか否かを判定する。付与部132は、店舗のスタンプカードをユーザに対してまだ付与していないと判定した場合は、第1スタンプ又は第2スタンプに関する情報をユーザに対して視認させるための画像を含む情報であるスタンプカードであって、店舗毎に発行されるスタンプカードをユーザに対して付与する。例えば、付与部132は、カード情報記憶部123を参照して、店舗S1のスタンプカードをユーザU1に対してまだ付与していないと判定した場合は、ユーザU1に対して付与するスタンプカードに関するレコードをカード情報記憶部123に新たに追加する。例えば、付与部132は、スタンプカードを識別するスタンプカードID「SC11」とユーザU1を識別するユーザID「U1」とスタンプカードの発行店舗を識別する店舗ID「S1」とを対応付けてカード情報記憶部123に記憶することにより、店舗S1のスタンプカードSC11をユーザU1に対して付与する。
【0071】
続いて、付与部132は、カード情報記憶部123にレコードを追加すると、ユーザU1による注文A1に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプをユーザU1に対して付与する。より具体的には、付与部132は、スタンプカードID「SC11」と対応付けて、第1スタンプが付与されるスタンプ番号「1」のレコードを新たに追加する。また、付与部132は、第1スタンプが付与されるスタンプ番号「1」のレコードとして、第1スタンプに対応する注文ID「A1」と第1スタンプの付与日時とスタンプ種別「1」の情報を含むレコードを新たに追加する。このようにして、付与部132は、スタンプカードを識別するスタンプカードID「SC11」とユーザU1を識別するユーザID「U1」と第1スタンプが付与されるスタンプ番号「1」のレコードとを対応付けてカード情報記憶部123に記憶することにより、第1スタンプをユーザU1に対して付与する。
【0072】
また、付与部132は、店舗のスタンプカードをユーザに対して付与済みであると判定した場合は、ユーザによる注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプをユーザに対して付与する。より具体的には、付与部132は、スタンプカードID「SC11」と対応付けて、第1スタンプが付与されるスタンプ番号「N(=2、3、4、5)」のレコードを新たに追加する。例えば、付与部132は、注文情報記憶部121を参照して、ユーザU1から注文A2を受け付けたと判定する。続いて、付与部132は、特典情報記憶部122を参照して、ユーザU1から受け付けた注文A2がスタンプカードの発行店舗である店舗S1に対する注文であると判定する。続いて、付与部132は、カード情報記憶部123を参照して、店舗S1のスタンプカードSC11をユーザU1に対して付与済みであると判定する。続いて、付与部132は、スタンプカードID「SC11」と対応付けてスタンプ番号「1」のレコードが存在するので、第1スタンプが付与されるスタンプ番号「2」のレコードを新たに追加する。また、付与部132は、第1スタンプが付与されるスタンプ番号「2」のレコードとして、第1スタンプに対応する注文ID「A2」と第1スタンプの付与日時とスタンプ種別「1」の情報を含むレコードを新たに追加する。このようにして、付与部132は、スタンプカードを識別するスタンプカードID「SC11」とユーザU1を識別するユーザID「U1」と第1スタンプが付与されるスタンプ番号「2」のレコードとを対応付けてカード情報記憶部123に記憶することにより、第1スタンプをユーザU1に対して付与する。
【0073】
また、付与部132は、店舗によって注文に関する入金が確認される前に、ユーザから注文のキャンセルを受け付けた場合は、ユーザに対して付与した第1スタンプを取り消す。具体的には、サービス提供部131は、店舗によって注文に関する入金が確認される前に、ユーザ端末10から注文のキャンセルに関するキャンセル情報を受け付ける。続いて、付与部132は、サービス提供部131によって受け付けられたキャンセル情報に基づいて、カード情報記憶部123のスタンプ情報を更新する。より具体的には、付与部132は、受け付けられたキャンセル情報に対応するスタンプ番号のレコードをカード情報記憶部123から削除する。
【0074】
(変更部133)
変更部133は、付与部132によって付与された第1スタンプを、店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、店舗によって注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する。具体的は、サービス提供部131によって取得された注文に関する入金確認に関する情報に基づいて、店舗による入金確認を受け付けたか否かを判定する。例えば、付与部132は、注文情報記憶部121の入金確認の項目を参照して、店舗S1による注文A1に関する入金確認を受け付けたと判定する。続いて、変更部133は、入金確認を受け付けたと判定した場合、店舗による入金確認が行われた注文に対応する第1スタンプが存在するか否かを判定する。例えば、変更部133は、カード情報記憶部123を参照して、店舗S1による入金確認が行われた注文A1に対応する第1スタンプが存在すると判定する。続いて、変更部133は、店舗による入金確認が行われた注文に対応する第1スタンプが存在すると判定した場合、店舗による入金確認が行われた注文に対応する第1スタンプを第2スタンプに変更する。例えば、変更部133は、店舗S1による入金確認が行われた注文A1に対応する第1スタンプを第2スタンプに変更する。より具体的には、変更部133は、スタンプカードID「SC11」と対応付けて格納されているスタンプ番号「1」のレコードのスタンプ種別「1」をスタンプ種別「2」に変更することにより、第1スタンプを第2スタンプに変更する。
【0075】
ここで、図7を用いてスタンプカードについてより詳しく説明する。図7は、実施形態に係るスタンプカードの一例を示す図である。図7には、(a)〜(c)の3通りのスタンプカードの画像が示されている。
【0076】
図7(a)は、図6に示すカード情報記憶部123のスタンプカードSC11に対応する画像を示す。図7(a)の1個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC11のスタンプ番号「1」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC11のスタンプ番号「1」のスタンプ種別は「2」なので、図7(a)の1個目のスタンプの位置には第2スタンプの画像G21が表示される。第2スタンプの画像G21は、店舗S1による注文A1の入金確認が完了していることをユーザU1に視認させる。図7(a)の2個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC11のスタンプ番号「2」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC11のスタンプ番号「2」のスタンプ種別は「1」なので、2個目のスタンプの位置には第1スタンプの画像G11が表示される。2個目のスタンプの位置に第1スタンプの画像G11が表示されることは、ユーザU1による注文手続は完了しているが、店舗S1による注文A2の入金確認がまだ済んでいないことをユーザU1に視認させる。また、店舗S1による注文A2の入金確認が済み次第、店舗S1に関する第1特典を利用可能であることをユーザU1に視認させる。
【0077】
図7(b)は、図6に示すカード情報記憶部123のスタンプカードSC12に対応する画像を示す。図7(b)の1個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC12のスタンプ番号「1」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC12のスタンプ番号「1」のスタンプ種別は「2」なので、1個目のスタンプの位置に第2スタンプの画像G21が表示される。図7(b)の2個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC12のスタンプ番号「2」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC12のスタンプ番号「2」のスタンプ種別は「2」なので、2個目のスタンプの位置に第2スタンプの画像G21が表示される。2個目のスタンプの位置に第2スタンプの画像G21が表示されることは、店舗S1に関する第1特典を利用可能であることをユーザU1に視認させる。図7(b)の3個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC12のスタンプ番号「3」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC12のスタンプ番号「3」のスタンプ種別は「1」なので、3個目のスタンプの位置には第1スタンプの画像G11が表示される。
【0078】
図7(c)は、図6に示すカード情報記憶部123のスタンプカードSC23に対応する画像を示す。図7(c)の1個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「1」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「1」のスタンプ種別は「2」なので、1個目のスタンプの位置に第2スタンプの画像G21が表示される。図7(c)の2個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「2」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「2」のスタンプ種別は「2」なので、2個目のスタンプの位置に第2スタンプの画像G21が表示される。2個目のスタンプの位置に第2スタンプの画像G21が表示されることは、店舗S2に関する第1特典を利用可能であることをユーザU1に視認させる。図7(c)の3個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「3」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「3」のスタンプ種別は「2」なので、3個目のスタンプの位置には第2スタンプの画像G21が表示される。図7(c)の4個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「4」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「4」のスタンプ種別は「1」なので、4個目のスタンプの位置には第1スタンプの画像G11が表示される。図7(c)の5個目のスタンプは、図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「5」のレコードに対応する。図6のスタンプカードSC23のスタンプ番号「5」のスタンプ種別は「1」なので、5個目のスタンプの位置には第1スタンプの画像G11が表示される。5個目のスタンプの位置に第1スタンプの画像G11が表示されることは、ユーザU1による注文手続は完了しているが、店舗S2による注文A10の入金確認がまだ済んでいないことをユーザU1に視認させる。また、店舗S2による注文A10の入金確認が済み次第、店舗S2に関する第2特典を利用可能であることをユーザU1に視認させる。
【0079】
(通知部134)
通知部134は、付与部132によってユーザに対してスタンプカードが付与された場合に、ユーザに対して、スタンプカードが付与されたことを通知する。具体的には、通知部134は、カード情報記憶部123を参照して、ユーザU1に対してスタンプカードSC11が付与されたと判定した場合、ユーザ端末10にプッシュ通知を配信することにより、ユーザU1に対して、スタンプカードSC11が付与されたことを通知する。なお、通知部134は、カード情報記憶部123を参照して、ユーザU1に対してスタンプカードSC11が付与されたと判定した場合、店舗S1に対するユーザU1の初めての注文A1が完了した際の注文完了画面にスタンプカードSC11が付与されたことを通知してもよい。
【0080】
図8は、実施形態に係るスタンプカードの付与に関する通知画面の一例を示す図である。図8に示す例では、通知部134は、付与部132によってユーザU1に対してスタンプカードSC11が付与されたタイミングで、ユーザU1に対してスタンプカードが付与されたことを知らせる内容のプッシュ通知のコンテンツC3をユーザ端末10に配信する。例えば、通知部134は、スタンプカードを確認する画面にリンクされたボタンC31を含むコンテンツC3を配信する。なお、ユーザ端末10には、ショッピングサービスに関するアプリケーションがインストールされており、アプリケーションがプッシュ通知を表示する。
【0081】
また、通知部134は、付与部132によってユーザに対して第1スタンプが付与された場合に、ユーザに対して、第1スタンプが付与されたことを通知する。すなわち、通知部134は、店舗に対するユーザの2回目以降の注文が完了した時点で、ユーザに対して、第1スタンプが付与されたことを通知する。具体的には、通知部134は、カード情報記憶部123を参照して、スタンプカードを付与されたユーザU1に対して第1スタンプが付与されたと判定した場合、店舗に対するユーザの注文が完了した際の注文完了画面に第1スタンプが付与されたことを通知する。
【0082】
また、通知部134は、変更部133によって第1スタンプが第2スタンプに変更された場合に、ユーザに対して、第2スタンプが付与されたことを通知する。具体的には、通知部134は、カード情報記憶部123を参照して、第1スタンプが第2スタンプに変更されたと判定した場合、ユーザ端末10にプッシュ通知を配信することにより、ユーザU1に対して、第2スタンプが付与されたことを通知する。
【0083】
図9は、実施形態に係る第2スタンプの付与に関する通知画面の一例を示す図である。図9に示す例では、通知部134は、変更部133によって第1スタンプが第2スタンプに変更されたタイミングで、ユーザU1に対して第2スタンプが付与されたことを知らせる内容のプッシュ通知のコンテンツC4をユーザ端末10に配信する。例えば、通知部134は、第2スタンプの獲得状況や店舗S1に関する特典を確認する画面にリンクされたボタンC41を含むコンテンツC4を配信する。
【0084】
(特典提供部135)
特典提供部135は、ユーザに対して、第2スタンプの数に応じた特典を提供する。具体的には、特典提供部135は、第2スタンプの数が所定の数に達した場合に、特典を利用可能にする。具体的には、特典提供部135は、カード情報記憶部123を参照して、所定のユーザの第2スタンプの数が所定の数に達したか否かを判定する。続いて、特典提供部135は、所定のユーザの第2スタンプの数が所定の数に達した判定した場合、所定のユーザに対して、第2スタンプの数に対応する特典を利用可能にする。例えば、特典提供部135は、カード情報記憶部123を参照して、ユーザU3の第2スタンプの数が2個に達したと判定する。続いて、特典提供部135は、ユーザU3に対して、第2スタンプの数が2個に達した場合に利用可能な第1特典を利用可能にする。例えば、特典提供部135は、スタンプカードSC23の画像の下方に第1特典を利用するためのリンクを表示して、リンクを押下可能にする。あるいは、特典提供部135は、ユーザU3に対して、第1特典を利用するための所定のクーポンを送信してもよい。
【0085】
また、特典提供部135は、店舗によって設定された特典の有効期限に関する情報に基づいて、店舗によって設定された有効期限で利用可能な特典を提供する。
【0086】
また、特典提供部135は、店舗によって設定された特典の内容に関する情報に基づいて、店舗によって設定された内容の特典を提供する。
【0087】
〔4.付与処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る付与処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る付与処理手順を示すフローチャートである。図10に示す例では、情報処理装置100は、ユーザから注文を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。情報処理装置100は、ユーザから注文を受け付けていないと判定した場合(ステップS101;No)、処理を終了する。
【0088】
情報処理装置100は、ユーザから注文を受け付けたと判定した場合(ステップS101;Yes)、受け付けた注文がスタンプカードの発行店舗に対する注文であるか否かを判定する(ステップS102)。情報処理装置100は、受け付けた注文がスタンプカードの発行店舗に対する注文でないと判定した場合(ステップS102;No)、処理を終了する。
【0089】
情報処理装置100は、受け付けた注文がスタンプカードの発行店舗に対する注文であると判定した場合(ステップS102;Yes)、ユーザに対して店舗が発行するスタンプカードを付与済みであるか否かを判定する(ステップS103)。情報処理装置100は、ユーザに対して店舗が発行するスタンプカードをまだ付与していないと判定した場合(ステップS103;No)、ユーザに対して店舗が発行するスタンプカードを付与する(ステップS104)。情報処理装置100は、ユーザに対して店舗が発行するスタンプカードを付与すると、ユーザに対して第1スタンプを付与する(ステップS105)。
【0090】
情報処理装置100は、情報処理装置100は、ユーザに対して店舗が発行するスタンプカードを付与済みであると判定した場合(ステップS103;Yes)、ユーザに対して第1スタンプを付与する(ステップS105)。
【0091】
〔5.変更処理のフロー〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る変更処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る変更処理手順を示すフローチャートである。図11に示す例では、情報処理装置100は、店舗から注文に関する入金確認を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。情報処理装置100は、店舗から注文に関する入金確認を受け付けていないと判定した場合(ステップS201;No)、処理を終了する。
【0092】
情報処理装置100は、店舗から注文に関する入金確認を受け付けたと判定した場合(ステップS201;Yes)、カード情報記憶部123を参照して、その注文に対応する第1スタンプが存在するか否かを判定する(ステップS202)。情報処理装置100は、カード情報記憶部123を参照して、その注文に対応する第1スタンプが存在しないと判定した場合(ステップS202;No)、処理を終了する。
【0093】
情報処理装置100は、カード情報記憶部123を参照して、その注文に対応する第1スタンプが存在すると判定した場合(ステップS202;Yes)、第1スタンプを第2スタンプに変更する(ステップS203)。
【0094】
〔6.特典提供処理のフロー〕
次に、図12を用いて、実施形態に係る特典提供処理の手順について説明する。図12は、実施形態に係る特典提供処理手順を示すフローチャートである。図12に示す例では、情報処理装置100は、カード情報記憶部123を参照して、所定のユーザの所定のスタンプカードに含まれる第2スタンプの数が所定の数に達したか否かを判定する(ステップS301)。情報処理装置100は、カード情報記憶部123を参照して、所定のユーザの所定のスタンプカードに含まれる第2スタンプの数が所定の数に達していないと判定した場合(ステップS301;No)、処理を終了する。
【0095】
情報処理装置100は、カード情報記憶部123を参照して、所定のユーザの所定のスタンプカードに含まれる第2スタンプの数が所定の数に達したと判定した場合(ステップS301;Yes)、所定のユーザに対して、第2スタンプの数に対応する特典を利用可能にする(ステップS302)。
【0096】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、付与部132と変更部133とを備える。付与部132は、電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による注文に関する注文情報に基づいて、ユーザによる注文に関する注文手続が完了したことを示す第1スタンプをユーザに対して付与する。変更部133は、付与部132によって付与された第1スタンプを、店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、店舗によって注文に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する。
【0097】
このように、情報処理装置100は、ユーザによる注文手続が完了した時点で、ユーザに対してまず仮のスタンプである第1スタンプを付与する。これにより、情報処理装置100は、店舗による入金確認が終わるまでの間、ユーザに対してもう少しで有効なスタンプである第2スタンプが付与されることを視覚的に確認させることができる。すなわち、情報処理装置100は、ユーザに安心感を与えることができる。したがって、情報処理装置100は、電子化されたスタンプに関するサービスのユーザビリティを向上させることができる。
【0098】
また、情報処理装置100は、有効なスタンプである第2スタンプの不正取得を防止することができる。例えば、ユーザによる注文手続の完了と同時に、ユーザに対して有効なスタンプである第2スタンプを付与する場合について考える。この場合、店舗による入金確認が終わるまでの間に、ユーザが特典の利用に必要な数の第2スタンプを集め、特典を利用した後に注文をキャンセルするという事態が起こり得る。これに対し、情報処理装置100は、ユーザによる注文手続が完了したら、ユーザに対してまず仮のスタンプである第1スタンプを付与する。これにより、情報処理装置100は、店舗による入金確認が終わるまでの間に、ユーザが特典の利用に必要な数の第2スタンプを集め、特典を利用した後に注文をキャンセルするという事態を防ぐことができる。したがって、情報処理装置100は、電子化されたスタンプに関するサービスの信頼性を高めることができる。
【0099】
また、付与部132は、ユーザの注文毎に、第1スタンプをユーザに対して付与する。
【0100】
これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗に対する注文毎に、もう少しで有効なスタンプである第2スタンプが付与されるという安心感を与えることができる。
【0101】
また、付与部132は、店舗によって注文に関する入金が確認される前に、ユーザから注文のキャンセルを受け付けた場合は、ユーザに対して付与した第1スタンプを取り消す。
【0102】
これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗によって注文に関する入金が確認される前に、ユーザから注文のキャンセルを受け付けた場合は、有効なスタンプが付与されないことを視覚的に確認させることができる。
【0103】
また、付与部132は、第1スタンプ又は第2スタンプに関する情報をユーザに対して視認させるための画像を含む情報であるスタンプカードであって、店舗毎に発行されるスタンプカードをユーザに対して付与する。
【0104】
これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗毎に獲得した第1スタンプ又は第2スタンプの数を視覚的に確認させることができる。また、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗毎に獲得した第2スタンプの数に応じて特典が得られることを視覚的に確認させることができる。したがって、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗毎に購買の動機付けを与えることができる。
【0105】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、通知部134をさらに備える。通知部134は、付与部132によってユーザに対してスタンプカードが付与された場合に、ユーザに対して、スタンプカードが付与されたことを通知する。
【0106】
これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して、注文が完了すれば特典に結び付くという成功体験を与えることができる。また、情報処理装置100は、通知を介して、ユーザがスタンプカードの内容を確認する行動に繋げることができる。
【0107】
また、通知部134は、変更部133によって第1スタンプが第2スタンプに変更された場合に、ユーザに対して、第2スタンプが付与されたことを通知する。
【0108】
これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗での注文手続が確定すれば特典に結び付くという成功体験を与えることができる。また、情報処理装置100は、通知を介して、ユーザがスタンプカードの内容を確認する行動に繋げることができる。
【0109】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに対して、第2スタンプの数に応じた特典を提供する特典提供部135をさらに備える。特典提供部135は、第2スタンプの数が所定の数に達した場合に、特典を利用可能にする。
【0110】
これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗毎の注文回数に応じた報酬を与えることができる。したがって、情報処理装置100は、ユーザに対して、店舗毎に購買の動機付けを与えることができる。
【0111】
また、特典提供部135は、店舗によって設定された特典の有効期限に関する情報に基づいて、店舗によって設定された有効期限で利用可能な特典を提供する。
【0112】
これにより、情報処理装置100は、店舗が希望する有効期限で利用可能な特典を提供することができる。したがって、情報処理装置100は、電子化されたスタンプに関するサービスを利用する店舗のユーザビリティを向上させることができる。
【0113】
また、特典提供部135は、店舗によって設定された特典の内容に関する情報に基づいて、店舗によって設定された内容の特典を提供する。
【0114】
これにより、情報処理装置100は、店舗が希望する内容の特典を提供することができる。したがって、情報処理装置100は、電子化されたスタンプに関するサービスを利用する店舗のユーザビリティを向上させることができる。
【0115】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0116】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0117】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0118】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0119】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0120】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムまたはデータを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0121】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0122】
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0123】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0124】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0125】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、付与部は、付与手段や付与回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0126】
1 情報処理システム
10 ユーザ端末
20 店舗端末
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 注文情報記憶部
122 特典情報記憶部
123 カード情報記憶部
124 コンテンツ記憶部
130 制御部
131 サービス提供部
132 付与部
133 変更部
134 通知部
135 特典提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2019年3月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による購入に関する購入情報に基づいて、前記ユーザによる前記購入に関する購入手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与部と、
前記付与部によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記購入に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記付与部は、
前記ユーザの購入毎に、前記第1スタンプを前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与部は、
前記店舗によって前記購入に関する入金が確認される前に、前記ユーザから前記購入のキャンセルを受け付けた場合は、前記ユーザに対して付与した前記第1スタンプを取り消す
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付与部は、
前記第1スタンプ又は前記第2スタンプに関する情報を前記ユーザに対して視認させるための画像を含む情報であるスタンプカードであって、前記店舗毎に発行されるスタンプカードを前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記付与部によって前記ユーザに対して前記スタンプカードが付与された場合に、前記ユーザに対して、前記スタンプカードが付与されたことを通知する通知部
をさらに備える特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知部は、
前記付与部によって前記ユーザに対して前記第1スタンプが付与された場合に、前記ユーザに対して、前記第1スタンプが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通知部は、
前記変更部によって前記第1スタンプが前記第2スタンプに変更された場合に、前記ユーザに対して、前記第2スタンプが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザに対して、前記第2スタンプの数に応じた特典を提供する特典提供部
をさらに備え、
前記特典提供部は、
前記第2スタンプの数が所定の数に達した場合に、前記特典を利用可能にする
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特典提供部は、
前記店舗によって設定された前記特典の有効期限に関する情報に基づいて、前記店舗によって設定された有効期限で利用可能な特典を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特典提供部は、
前記店舗によって設定された前記特典の内容に関する情報に基づいて、前記店舗によって設定された内容の特典を提供する
ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による購入に関する購入情報に基づいて、前記ユーザによる前記購入に関する購入手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与工程と、
前記付与工程によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記購入に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による購入に関する購入情報に基づいて、前記ユーザによる前記購入に関する購入手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与手順と、
前記付与手順によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記購入に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2019年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による購入に関する購入情報に基づいて、前記ユーザによる前記購入に関する購入手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与部と、
前記付与部によって第1スタンプを付与されたユーザに対して、前記店舗に関する特典を得るための条件を満たすために必要な購入回数に関する情報を通知する通知部と、
前記付与部によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記購入に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記付与部は、
前記ユーザの購入毎に、前記第1スタンプを前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与部は、
前記店舗によって前記購入に関する入金が確認される前に、前記ユーザから前記購入のキャンセルを受け付けた場合は、前記ユーザに対して付与した前記第1スタンプを取り消す
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付与部は、
前記第1スタンプ又は前記第2スタンプに関する情報を前記ユーザに対して視認させるための画像を含む情報であるスタンプカードであって、前記店舗毎に発行されるスタンプカードを前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通知部は、
前記付与部によって前記ユーザに対して前記スタンプカードが付与された場合に、前記ユーザに対して、前記スタンプカードが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知部は、
前記付与部によって前記ユーザに対して前記第1スタンプが付与された場合に、前記ユーザに対して、前記第1スタンプが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通知部は、
前記変更部によって前記第1スタンプが前記第2スタンプに変更された場合に、前記ユーザに対して、前記第2スタンプが付与されたことを通知する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザに対して、前記第2スタンプの数に応じた特典を提供する特典提供部
をさらに備え、
前記特典提供部は、
前記第2スタンプの数が所定の数に達した場合に、前記特典を利用可能にする
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特典提供部は、
前記店舗によって設定された前記特典の有効期限に関する情報に基づいて、前記店舗によって設定された有効期限で利用可能な特典を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特典提供部は、
前記店舗によって設定された前記特典の内容に関する情報に基づいて、前記店舗によって設定された内容の特典を提供する
ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による購入に関する購入情報に基づいて、前記ユーザによる前記購入に関する購入手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与工程と、
前記付与工程によって第1スタンプを付与されたユーザに対して、前記店舗に関する特典を得るための条件を満たすために必要な購入回数に関する情報を通知する通知工程と、
前記付与工程によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記購入に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
電子商取引によって商品を販売する店舗に対するユーザの電子商取引による購入に関する購入情報に基づいて、前記ユーザによる前記購入に関する購入手続が完了したことを示す第1スタンプを前記ユーザに対して付与する付与手順と、
前記付与手順によって第1スタンプを付与されたユーザに対して、前記店舗に関する特典を得るための条件を満たすために必要な購入回数に関する情報を通知する通知手順と、
前記付与手順によって付与された第1スタンプを、前記店舗に関する特典を得るための条件が満たされたことを示す情報である第2スタンプであって、前記店舗によって前記購入に関する入金が確認されたことを示す第2スタンプに変更する変更手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。