【解決手段】車両用表示装置104は、表示器104aと、車両100の外部に位置し事故情報Iaが蓄積される事故データベース502を有するサーバ500との間で携帯端末300を介して通信する第1の通信経路K1、及びサーバ500との間で携帯端末300を介さずに通信する第2の通信経路K2の何れかの経路を選択して事故データベース502から事故情報Iaを取得する事故情報取得部102aと、車両100の位置方向情報Ibを取得する位置方向情報取得部104cと、位置方向情報Ibと事故情報Iaに基づき、車両100が事故発生地点を通過するか否かを予測する予測部102bと、予測部102bにより車両100が事故発生地点を通過する旨予測されたとき、表示器104aを通じて事故情報Iaを示す事故情報画像を表示する表示処理部102cと、を備える。
前記事故情報取得部は、前記第1の通信経路と前記第2の通信経路の何れの経路でも前記サーバと通信可能な場合、前記第1の通信経路と前記第2の通信経路のうち通信負荷が小さい経路を選択して前記事故データベースから前記事故情報を取得する、
請求項1に記載の車両用表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る車両用表示装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両事故抑制システム1は、車両100と、携帯端末300と、車両100の外部に位置するサーバ500と、を備える。
【0010】
サーバ500は、サーバ通信部501と、事故データベース502と、サーバ制御部503と、を備える。
サーバ通信部501は、インターネット400を介して車両100及び携帯端末300との間で通信を行う。
事故データベース502はROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリにより構成され、事故データベース502には過去の事故情報Iaが蓄積されている。
図5に示すように、事故情報Iaは、例えば、事故発生地点、事故発生日時、事故発生状況及び事故発生原因を示す情報である。
図1に示すように、サーバ制御部503は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、サーバ500を制御する。サーバ制御部503は、サーバ通信部501を介して車両100を含む複数の車両又は図示しない事故情報源から事故情報Iaを含む情報信号を受信すると、この情報信号に含まれる事故情報Iaを事故データベース502に記憶する。サーバ制御部503は、定期的に情報信号を受信して、事故情報Iaを事故データベース502に記憶させることにより事故データベース502を最新の状態に保つ。また、サーバ制御部503は、車両100又は携帯端末300からサーバ通信部501を介して要求信号S2,S5(
図8参照)を受信すると、事故データベース502に記憶された事故情報Iaを含む情報信号S3,S6をサーバ通信部501を介して車両100又は携帯端末300に返信する。
【0011】
携帯端末300は、例えば、車両100の乗員、例えば運転者により携帯されるスマートフォン、携帯電話又はタブレット端末であり、ROM及びRAM等からなるメモリ301を備える。携帯端末300は、インターネット400を介して車両100及びサーバ500と無線通信可能に構成されるとともに、インターネット400を介さずに近距離無線通信を通じて車両100と無線通信可能に構成されている。
【0012】
携帯端末300は、インターネット400を介してサーバ500に要求信号S2を送信すると、サーバ500から事故情報Iaを含む情報信号S3を受信する。そして、携帯端末300は、受信した情報信号S3に含まれる事故情報Iaをメモリ301に記憶させる。携帯端末300は、定期的に情報信号S3を受信して、事故情報Iaをメモリ301に記憶させることによりメモリ301に記憶される事故情報Iaを最新の状態に保つ。また、携帯端末300は、近距離無線通信又はインターネット400を通じて車両100からの要求信号S1を受信すると、メモリ301に蓄積された事故情報Iaを含む情報信号S4を車両100に送信する。すなわち、携帯端末300は、車両100とサーバ500の間を通信可能に繋ぐ中継通信器として機能する。
【0013】
図1に示すように、車両100は、車両位置方向判断部101と、第1通信部111と、第2通信部112と、車両用表示装置104と、を備える。
【0014】
車両位置方向判断部101は、例えば、図示しないカーナビゲーションシステムの一部であり、受信アンテナ101aと、電子コンパス101bと、判断処理部101cと、を備える。
受信アンテナ101aは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例であるGPS(Global Positioning System)衛星200からのGPS信号を受信し、そのGPS信号を判断処理部101cに出力する。電子コンパス101bは、車両100の進行方向を検出し、その検出結果を判断処理部101cに出力する。判断処理部101cは、CPU等からなり、GPS信号と電子コンパス101bによる検出結果に基づき、車両100の位置と進行方向を示す位置方向情報IbをCAN(Controller Area Network)を介して車両用表示装置104に出力する。
【0015】
第1通信部111は、インターネット400を介してサーバ500との間で通信を行う。第1通信部111は、インターネット400を介してサーバ500から事故情報Iaを含む情報信号S6(
図8(b)参照)を受信し、その受信した情報信号S6を車両用表示装置104に出力する。
【0016】
第2通信部112は、近距離無線通信を通じて携帯端末300との間で通信を行う。第2通信部112は、携帯端末300から事故情報Iaを含む情報信号S4(
図8(a)参照)を受信し、その受信した情報信号S4を車両用表示装置104に出力する。
【0017】
図1に示すように、車両用表示装置104は、制御部102と、表示器104aと、メモリ104bと、位置方向情報取得部104cと、を備える。
【0018】
表示器104aは、本例では、ヘッドアップディスプレイ装置であり、
図4に示すように、車両100のダッシュボード4に搭載される。表示器104aは、制御部102による制御のもと、表示光Lをフロントガラス2に照射することにより車両情報を示す虚像Vを表示する。
【0019】
位置方向情報取得部104cは、車両位置方向判断部101から位置方向情報Ibを取得し、その位置方向情報Ibを制御部102に出力する。
メモリ104bは、ROM及びRAM等により構成され、事故情報Iaが記憶される。
【0020】
制御部102は、CPU等により構成され、車両用表示装置104を制御する。制御部102は、機能ブロックとして、事故情報取得部102aと、予測部102bと、表示処理部102cと、を備える。
事故情報取得部102aは、事故情報Iaを取得する方法として、第1の通信経路K1を利用する方法、第2の通信経路K2を利用する方法、及びメモリ104bを利用する方法の3つの方法のうちから選択した方法により事故情報Iaを取得する。
【0021】
第1の通信経路K1は、車両100とサーバ500の間で携帯端末300を介して通信する経路であり、第2通信部112、携帯端末300、インターネット400及びサーバ500を経る通信経路である。
具体的には、
図8(a)に示すように、第1の通信経路K1を利用する場合、事故情報取得部102aは、第2通信部112を介して携帯端末300に事故情報Iaを要求する旨の要求信号S1を送信する。携帯端末300は、車両用表示装置104からの要求信号S1を受信すると、インターネット400を介してサーバ500に事故情報Iaを要求する旨の要求信号S2を送信する。サーバ500は、携帯端末300からの要求信号S2を受信すると、事故データベース502に記憶された事故情報Iaを含む情報信号S3を携帯端末300に送信する。携帯端末300は、サーバ500からの情報信号S3を受信すると、情報信号S3に含まれる事故情報Iaをメモリ301に記憶させるとともに、メモリ301に記憶される事故情報Iaを含む情報信号S4を車両100に送信する。車両100の事故情報取得部102aは、第2通信部112を介して携帯端末300からの情報信号S4を受信することにより、情報信号S4に含まれる事故情報Iaを取得し、取得した事故情報Iaをメモリ104bに記憶させる。
【0022】
図1に示すように、第2の通信経路K2は、車両100とサーバ500の間で携帯端末300を介さずに通信する経路であり、第1通信部111、インターネット400及びサーバ500を経る通信経路である。
具体的には、
図8(b)に示すように、第2の通信経路K2を利用する場合、事故情報取得部102aは、第1通信部111を介してサーバ500に事故情報Iaを要求する旨の要求信号S5を送信する。サーバ500は、車両100からの要求信号S5を受信すると、事故データベース502に記憶された事故情報Iaを含む情報信号S6を車両100に送信する。事故情報取得部102aは、第1通信部111を介してサーバ500からの情報信号S6を受信することにより、情報信号S6に含まれる事故情報Iaを取得し、取得した事故情報Iaをメモリ104bに記憶させる。
【0023】
図1に示すように、予測部102bは、位置方向情報取得部104cからの位置方向情報Ibと事故情報取得部102aにより取得された事故情報Iaに基づき、車両100が過去に事故が発生した事故発生地点P1を通過するか否かを予測する。予測部102bは、例えば、
図6に示すように、現在位置P3から目的地P2への経路R1を示す情報を図示しないナビゲーションシステムから取得し、その経路R1が事故発生地点P1を通過し、かつ車両100が事故発生地点P1に近づいたときに、車両100が事故発生地点P1を通過する旨予測する。また、予測部102bは、図示しないナビゲーションシステムにおいて目的地P2が設定されていない場合、車両100が事故発生地点P1に近づいたときに車両100が事故発生地点P1を通過する旨予測する。
【0024】
表示処理部102cは、予測部102bにより車両100が事故発生地点P1を通過する旨予測されたとき、表示器104aを通じて、事故情報Iaを示す事故情報画像Vaを表示する。表示処理部102cは、
図7(a),(b)に示すように、事故発生地点P1で過去に発生した事故を運転者に通知させるために、事故情報画像Vaとして事故発生地点P1で過去に発生した事故の様子を再現する動画を表示する。
図7(a),(b)では、車両100が交差点を直進する際に、車両100の左側方に他車両100aが追突する様子を示している。
表示処理部102cは、例えば、メモリ301に予め記憶される複数の動画データのうち
図5に示す事故情報Iaに含まれる事故発生状況に合う動画データを選択し、選択した動画データを再生する。
なお、これに限らず、事故情報Iaに動画データが含まれていてもよい。
【0025】
次に、
図2のフローチャートに従って制御部102が実行する事故情報提供処理の手順について説明する。制御部102は、車両100のイグニッション電源がオンされているとき、事故情報提供処理に係るフローチャートを繰り返し実行する。
まず、位置方向情報取得部104cは、車両位置方向判断部101から位置方向情報Ibを取得する(ステップS101)。
次に、事故情報取得部102aは、後述する取得方法選択処理を実行することにより事故情報Iaを取得する方法を選択し(ステップS102)、選択された方法にて事故情報Iaを取得する(ステップS103)。
そして、予測部102bは、取得した位置方向情報Ibと事故情報Iaを参照することにより、車両100が事故発生地点P1を通過するか否かを予測する(ステップS104)。予測部102bは、車両100が事故発生地点P1を通過しない旨予測した場合(ステップS104;NO)、上記ステップS101の処理に戻る。
一方、予測部102bにより車両100が事故発生地点P1を通過する旨予測された場合(ステップS104;YES)、表示処理部102cは事故情報Iaを示す事故情報画像Vaを表示する(ステップS105)。表示処理部102cは、車両100が事故発生地点P1を通過した場合、又は車両100が事故発生地点P1から離れた場合、事故情報画像Vaを消去する。以上で、事故情報提供処理が終了となる。
【0026】
次に、
図3を参照しつつ、上記ステップS102において実行される取得方法選択処理について説明する。
事故情報取得部102aは、第2の通信経路K2を介した通信が可能であるか否かを判別する(ステップS201)。そして、第2の通信経路K2を介した通信が可能である旨判別したとき(ステップS201;YES)、第1の通信経路K1を介した通信が可能であるか否かを判別する(ステップS202)。事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1を介した通信が可能である旨判別したとき(ステップS202;YES)、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2のうち通信負荷が小さい経路を選択し(ステップS203)、当該取得方法選択処理を終了し、上述したステップS103の処理に移行する。通信負荷は、通信において送受信されるデータ量が多くなるほど、大きくなる。ステップS203において、例えば、第1通信部111を通じてインターネット400から事故情報Iaとは無関係の動画データがダウンロードされている場合、第2の通信経路K2における通信負荷が第1の通信経路K1における通信負荷よりも大きいとして、通信負荷が小さい第1の通信経路K1が選択される。また、ステップS203において、事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の通信負荷が同等である場合には、携帯端末300を介さない第2の通信経路K2を選択する。これにより、携帯端末300における通信量が増えることが抑制される。
【0027】
一方、事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1を介した通信が可能でない旨判別したとき(ステップS202;NO)、事故情報Iaを取得する方法として第2の通信経路K2を選択し(ステップS204)、当該取得方法選択処理を終了し、上述したステップS103の処理に移行する。
【0028】
ステップS201において、事故情報取得部102aは、第2の通信経路K2を介した通信が可能でない旨判別したとき(ステップS201;NO)、第1の通信経路K1を介した通信が可能であるか否かを判別する(ステップS205)。事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1を介した通信が可能である旨判別したとき(ステップS205;YES)、事故情報Iaを取得する方法として第1の通信経路K1を選択し(ステップS206)、当該取得方法選択処理を終了し、上述したステップS103の処理に移行する。
【0029】
一方、事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1を介した通信が可能でない旨判別したとき(ステップS205;NO)、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の両方における通信ができないとして、事故情報Iaを取得する方法としてメモリ104bを選択し(ステップS207)、当該取得方法選択処理を終了し、上述したステップS103の処理に移行する。この場合、事故情報取得部102aは、
図2のステップS103においてメモリ104bに記憶される事故情報Iaを取得する。
以上で、取得方法選択処理の説明を終了する。
【0030】
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0031】
(1)車両用表示装置104は、車両100に搭載され、車両情報を表示する表示器104aと、車両100の外部に位置し事故情報Iaが蓄積される事故データベース502を有するサーバ500との間で携帯端末300を介して通信する第1の通信経路K1、及びサーバ500との間で携帯端末300を介さずに通信する第2の通信経路K2の何れかの経路を選択して事故データベース502から事故情報Iaを取得する事故情報取得部102aと、車両100の現在位置と進行方向に係る位置方向情報Ibを取得する位置方向情報取得部104cと、位置方向情報Ibと事故情報Iaに基づき、車両100が過去に事故の発生した事故発生地点P1を通過するか否かを予測する予測部102bと、予測部102bにより車両100が事故発生地点P1を通過する旨予測されたとき、表示器104aを通じて車両情報として事故発生地点P1に関連する事故情報Iaを示す事故情報画像Vaを表示する表示処理部102cと、を備える。
この構成によれば、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れか一方に通信障害が生じた場合であっても、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れか他方を通じて事故情報Iaの取得が可能となる。よって、より確実に、最新の事故情報Iaを事故情報画像Vaとして運転者に通知できる。これにより、事故発生を抑制することができる。
【0032】
(2)事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れの経路でもサーバ500と通信可能な場合、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2のうち通信負荷が小さい経路を選択して事故データベース502から事故情報Iaを取得する。
この構成によれば、事故情報Iaを取得するための通信以外のその他の通信により第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れか一方の通信負荷が大きい場合には、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れか他方により事故情報Iaが取得される。よって、事故情報Iaを取得するための通信が原因でその他の通信を妨げることが抑制される。
【0033】
(3)表示器104aは、被投射部材の一例であるフロントガラス2に表示光Lを照射することにより虚像Vを表示するヘッドアップディスプレイ装置である。表示処理部102cは、予測部102bにより車両100が事故発生地点P1を通過する旨予測されたとき、事故情報画像Vaとして事故発生地点P1で過去に発生した事故の様子を示す動画を表示する。
この構成によれば、事故情報画像Vaが動画により表示されるため、運転者は過去に発生した事故の様子をイメージし易く、事故発生をより抑制することができる。また、表示器104aはヘッドアップディスプレイ装置であるため、運転者は運転中に視点を大きく動かすことなく、事故情報画像Vaを視認できる。
【0034】
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
【0035】
上記実施形態においては、事故情報取得部102aは、
図3のステップS207において、事故情報Iaを取得する方法として車両用表示装置104のメモリ104bを選択し、メモリ104bに記憶される事故情報Iaを取得していた(ステップS103)。しかしながら、これに限らず、事故情報取得部102aは、
図3のステップS207において、携帯端末300との間で近距離無線通信が可能な場合、携帯端末300のメモリ301を選択し、要求信号S1及び情報信号S4を通じて携帯端末300のメモリ301に記憶される事故情報Iaを取得してもよい(ステップS103)。これにより、より最新の事故情報Iaを取得できる。また、事故情報取得部102aは、車両用表示装置104のメモリ104bと携帯端末300のメモリ301の何れに最新の事故情報Iaが記憶されているかを判別し、最新の事故情報Iaが記憶されているメモリ104b,301を選択してもよい。
【0036】
上記実施形態においては、表示処理部102cは、事故情報画像Vaを動画として表示していたが、
図5に示すように、事故情報画像Vaを文字により表示してもよいし、事故情報画像Vaをアイコンにより表示してもよい。また、表示処理部102cは、事故情報画像Vaを運転者の設定に応じて文字、動画又はアイコンの何れかにて表示させてもよい。
【0037】
上記実施形態においては、表示光Lが照射される被投射部材は、フロントガラス2であったが、これに限らず、専用のコンバイナであってもよい。
【0038】
上記実施形態においては、表示器104aは、ヘッドアップディスプレイ装置であったが、これに限らず、メータのディスプレイ又はナビゲーションシステムのディスプレイ等であってもよい。
【0039】
上記実施形態においては、車両100の第2通信部112は、携帯端末300との間で近距離無線通信可能に構成されていたが、これに限らず、携帯端末300との間で有線通信可能に構成されてもよい。
【0040】
上記実施形態においては、情報信号S3,S4,S6には、全ての事故情報Iaが含まれていたが、車両100の現在位置に近い位置で発生した事故に関する事故情報Iaのみが含まれていてもよい。この場合、要求信号S1,S2,S5には、車両100の現在位置に関する情報が含まれる。そして、サーバ500は、要求信号S2,S5を受信すると、車両100の現在位置に近い位置で発生した事故に関する事故情報Iaのみを抽出し、その抽出した事故情報Iaを情報信号S3,S6に含ませて送信する。これにより、車両事故抑制システム1において、車両100の現在位置とは無関係な事故情報Iaが送受信されることが抑制され、通信データ量を低減することができる。
【0041】
上記実施形態において、事故情報取得部102aは、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れか一方を通じて事故情報Iaを取得している途中で通信が遮断されたときには、第1の通信経路K1と第2の通信経路K2の何れか他方を通じて事故情報Iaの取得を再開してもよい。