【解決手段】本発明は、NodeBはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を介して転送し、UEはPDCCHを介して受信する。PDCCH候補に対応するCCE(Control Channel Element)は搬送波インデックスであるn
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に説明する
図1から
図10及び本発明の原理を説明することに使われるさまざまな実施形態は単に例示のためのものに過ぎないものであり、決して本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。当該技術分野の当業者であれば、本発明の原理が任意の適切な構造のセルラーシステムで具現できることを理解することができる。
【0013】
以下の文献及び標準説明書は、これで本明細書に完全に陳述されたものと同様に、本発明に併合される:3GPP TS 36.211 v10.1.0, “E-UTRA, Physical Channels and Modulation” (REF 1); 3GPP TS 36.212 v10.1.0, “E-UTRA, Multiplexing and Channel Coding” (REF 2); 3GPP TS 36.213 v10.1.0, “E-UTRA, Physical Layer Procedures” (REF 3);及び3GPP TS 36.331 v11.1.0, “E-UTRA, Radio Resource Control (RRC) Protocol Specification.” (REF 4).
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に従う無線ネットワーク100を図示している。
図1に図示された無線ネットワーク100の実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、無線ネットワーク100の他の実施形態が使われることもできる。
【0015】
無線ネットワーク100は、NodeB 101、NodeB 102、及びNodeB 103を含む。NodeB 101は、NodeB 102及びNodeB 103と通信する。NodeB 101は、インターネット、私設(proprietary)IP(Internet Protocol)ネットワーク、または他のデータネットワークのようなIPネットワーク130ともまた通信する。
【0016】
ネットワークタイプに依存して、“TP(transmission point)”、“BS(base station)”、“AP(access point)”、または“eNodeB(eNB)”のような他のよく知られた用語を“NodeB”の代わりに使用することもできる。便宜上、本明細書では遠隔端末に無線アクセスを提供するネットワークインフラコンポーネント(network infrastructure component)を称することにNodeBという用語を使用することにする。
【0017】
便宜上、本明細書ではNodeBに無線でアクセスする任意の遠隔無線端末を指示するが、“ユーザ端末”または“UE”という用語を使用するところ、これはUEが移動装置(例えば、携帯電話)でも、でなければUEを通常の通り固定装置(例えば、デスクトップPC、自販機など)と見なしでも関わらない。他のシステムでは、“MS(mobile station)”、“SS(subscriber station)”、“RT(remote terminal)”、“WT(wireless terminal)”のような他のよく知られた用語を“ユーザ端末”の代りに使用することもできる。
【0018】
NodeB 102は、NodeB 102のカバレッジ領域(coverage area)120の内にある第1多数のUEにネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供する。第1多数のUEは中小企業に位置できるUE 111、大企業に位置できるUE 112、ワイファイホットスポット(WiFi hotspot)に位置できるUE 113、第1住宅に位置できるUE 114、第2住宅に位置できるUE 115、及び携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのような移動装置でありうるUE 116を含む。UE 111−116は、たとえそれに限定されるものではないが、移動電話、移動PDA、及び任意のMSのような任意の無線通信装置でありうる。
【0019】
NodeB 103は、NodeB 103のカバレッジ領域内に第2多数のUEに無線広帯域アクセスを提供する。第2多数のUEはUE 115及びUE 116を含む。一部の実施形態では、NodeB 101−103のうちの1つ以上が本発明の実施形態で説明されるようなPDCCHの制御チャンネル要素を使用するための技法をはじめとするLTEまたはLTE−A技法を使用して互いに通信し、UE 111−116と通信することができる。
【0020】
点線はカバレッジ領域120、125の概略的な範囲を表すが、これらは単に例示と説明の目的に概略的な円形として図示されている。基地局と関連したカバレッジ領域、例えばカバレッジ領域120、125は、基地局の構成と自然及び人工障害物などと関連した無線環境の変化に依存して不規則な形状をはじめとする他の形状を有することもできることを明確に知らなければならない。
【0021】
図1は無線ネットワーク100の一例を図示しているが、
図1に対して多様な変更がなされることができる。例えば、有線ネットワークのような他のタイプのデータネットワークが無線ネットワーク100を取り替えることができる。有線ネットワークでは、ネットワーク端末がNodeB 101−103とUE 111−116を取り替えることができる。有線連結が
図1に図示された無線連結を取り替えることができる。
【0022】
図2Aは、無線転送経路(wireless transmit path)のハイレベルダイアグラム(high-level diagram)である。
図2Bは、無線受信経路(wireless reception path)のハイレベルダイアグラムである。
図2A及び
図2Bで、転送経路200は例えばNodeB 102で具現されることができ、受信経路250は例えば
図1のUE 116のようなUEで具現できる。しかしながら、受信経路250はNodeB(例えば、
図1のNodeB 102)で具現されることもでき、転送経路200はUEで具現されることもできることを理解することができる。特定の実施形態では、転送経路200と受信経路250が本発明の実施形態で説明されるようなビームフォーミングされた(beamformed)セルラーシステムでのアップリンク制御チャンネル多重化方法を遂行するように構成される。各々のeNB 101−103は、本発明の実施形態で説明されるようなビームフォーミングされたセルラーシステムでのアップリンク制御チャンネル多重化方法を遂行するように構成されたプロセッサまたは処理回路を含む。
【0023】
転送経路200は、チャンネルコーディング及び変調ブロック205、直列−並列(S−to−P)ブロック210、NサイズIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)ブロック215、並列−直列(P−to−S)ブロック220、循環前置付加(add cyclic prefix)ブロック225、及び周波数上向き変換器(UC;up-converter)230を含む。受信経路250は、周波数下向き変換器(DC;down-converter)250、循環前置除去(remove cyclic prefix)ブロック260、直列−並列(S−to−P)ブロック265、NサイズFFT(Fast Fourier Transform)ブロック270、並列−直列(P−to−S)ブロック275、及びチャンネルデコーディング及び復調ブロック280を含む。
【0024】
図2A及び
図2Bのコンポーネントのうちの少なくとも一部はソフトウェアで具現できる一方、他のコンポーネントは構成可能なハードウェア(configurable hardware)(例えば、1つ以上のプロセッサ)またはソフトウェアと構成可能なハードウェアの混合物により具現できる。特に、本明細書で説明されるFFTブロック及びIFFTブロックは構成可能なソフトウェアアルゴリズムとして具現されることができ、ここでNサイズの値は具現によって変更できることに留意しなければならない。
【0025】
また、本発明は高速フーリエ変換と逆高速フーリエ変換を具現する実施形態を指向して
いるが、それは単に例示のためのものに過ぎないものであり、本発明の範囲を限定することと解釈されてはならない。本発明の代案的な実施形態では、高速フーリエ変換関数と逆高速フーリエ変換関数を離散フーリエ変換(DFT;Discrete Fourier Transform)関数と逆離散フーリエ変換(IDFT)関数に各々容易に取り替えることもできることを理解することができる。DFTとIDFT関数に対しては、N変数の値が任意の整数(即ち、1、2、3、4など)でありうる一方、FFTとIFFT関数に対してはN変数の値が2の累乗(power)である任意の整数(即ち、1、2、4、8、16など)でありうることを理解することができる。
【0026】
転送経路200において、チャンネルコーディング及び変調ブロック205は情報ビットのセットを受信し、コーディング(例えば、LDPCコーディング)を適用し、入力ビットを変調して(例えば、OPSK(Quadrature Phase Shift Keying)またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)を遂行して)周波数領域変調シンボルのシーケンス(sequence)を生成する。直列−並列ブロック210は、直列変調シンボルを並列データに変換して(即ち、逆多重化して)N個の並列シンボルストリームを生成するが、ここで、NはNodeB 102とUE 116で使われるIFFT/FFTサイズである。次に、NサイズIFFTブロック215はN個の並列シンボルストリームに対するIFFT演算を遂行して時間領域出力信号を生成する。並列−直列ブロック220は、NサイズIFFTブロック215からの並列時間領域出力シンボルを変換して(即ち、多重化して)直列時間領域信号を生成する。次に、循環前置付加ブロック225は時間領域信号に循環前置を挿入する。最終的に、周波数上向き変換器230は無線チャンネルを介した転送のために循環前置付加ブロック225の出力をRF周波数に変調する(即ち、周波数上向き変換する)。RF周波数に変換する前に、信号を基底帯域(baseband)でフィルタリングすることもできる。
【0027】
転送されたRF信号は、無線チャンネルを通過した後にUE 116に到達し、NodeB 102での動作と逆順の動作が遂行される。周波数下向き変換器255は受信信号を基底帯域周波数に周波数下向き変換し、循環前置除去ブロック260は循環前置を除去して直列時間領域基底帯域信号を生成する。直列−並列ブロック265は、時間領域基底帯域信号を並列時間領域信号に変換する。次に、NサイズFFTブロック270は、FFTアルゴリズムを遂行してN個の並列周波数領域信号を生成する。並列−直列ブロック275は、並列周波数領域信号を変調データシンボルのシーケンスに変換する。チャンネルデコーディング及び復調ブロック280は、変調シンボルを復調した後、デコーディングして元の入力データストリームを復元する。
【0028】
各々のNodeB 101−103は、ダウンリンクでUE 111−116に転送することと類似な転送経路を具現することができ、アップリンクでUE 111−116から受信することと類似な受信経路を具現することができる。同様に、各々のUE 111−116はアップリンクでNodeB 101−103に転送する構造と相応する転送経路を具現することができ、ダウンリンクでNodeB 101−103から受信する構造と相応する受信経路を具現することができる。各々のeNB 101−103は1つ以上のUE 111−116に資源を割り当てるように構成された処理回路を含むことができる。例えば、eNB 102はUE 106に固有の搬送波指示子(unique carrier indicator)を割り当てるように構成された割当処理回路を含むことができる。
【0029】
図3は、本発明の実施形態に従うUEを図示している。UE 116のような、
図3に図示されたユーザ端末の実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、無線加入者局の他の実施形態が使われることもできる。MS 116が例として図示されているが、
図3の説明はUE 111、UE 112、UE 113、UE 114、及びUE 115のいずれも同一に適用できる。
【0030】
UE 116は、アンテナ305、RF(radio frequency)送受信機310、TX(transmit)処理回路315、マイクロフォン320、及びRX(receive)処理回路325を含む。また、UE 116は、スピーカー330、メインプロセッサ340、I/O(input/output)インターフェース(IF)345、キーパッド350、ディスプレイ355、及びメモリ360を含む。メモリ360は、基本OS(operating system)プログラム361及び多数のアプリケーション362をさらに含む。
【0031】
RF(radio frequency)送受信機310は、無線ネットワーク100のNodeBにより転送されたRF入力信号をアンテナ305から受信する。RF送受信機310は、RF入力信号を周波数下向き変換してIF(intermediate frequency)または基底帯域信号を生成する。IFまたは基底帯域信号は、RX(receive)処理回路325に送られて、RX処理回路325は基底帯域またはIF信号をフィルタリング、デコーディング、及び/またはディジタル化して基底帯域処理信号を生成する。RX処理回路325は、後続処理(例えば、ウェブブラウジング)のために基底帯域処理信号をスピーカー330(即ち、音声データ)またはメインプロセッサ340に転送する。
【0032】
TX(transmit)処理回路315は、マイクロフォン320からアナログまたはディジタル音声データを受信したり、メインプロセッサ340から、または他の基底帯域出力データ(例えば、ウェブデータ、Eメール、対話形ビデオゲームデータ)を受信したりする。TX処理回路315は、基底帯域出力信号をエンコーディング、多重化、及び/またはディジタル化して基底帯域またはIF処理信号を生成する。RF送受信機310は、TX処理回路315から出力される基底帯域またはIF処理信号を受信する。RF送受信機310は、基底帯域またはIF信号をRF信号に周波数上向き変換し、RF信号はアンテナ305を介して転送される。
【0033】
特定の実施形態では、メインプロセッサ340がマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラである。メモリ360は、メインプロセッサ340と連結される。本発明の一部の実施形態では、メモリ360の一部がRAM(random access memory)を含み、メモリ360の他の一部がROM(read-only memory)として動作するフラッシュメモリを含む。
【0034】
メインプロセッサ340は、1つ以上のプロセッサからなることができ、無線加入者局116の全体的な動作を制御するためにメモリ360に格納されたOS(operating system)プログラム361を実行する。但し、そのような動作において、メインプロセッサ340は、RF送受信機310、RX処理回路325、及びTX処理回路315による順方向チャンネル信号の受信と逆方向チャンネル信号の転送をよく知られた原理に従って制御する。メインプロセッサ340は、1つ以上の資源を割り当てるように構成された処理回路を含む。例えば、メインプロセッサ340は固有搬送波指示子(unique carrier indicator)を割り当てるように構成された割当処理回路及びC個の搬送波のうちの1つでPUSCH転送のPDSCH受信をスケジューリングするPDCCHを検出するように構成された検出処理回路を含むことができる。
【0035】
メインプロセッサ340は、本発明の実施形態で説明されるようなビームフォーミングされた(beamformed)セルラーシステムでのアップリンク制御チャンネル多重化のための動作のような、メモリ360に常駐するプロセス及びプログラムを実行することができる。メインプロセッサ340は、実行プロセスが要求することによってデータをメモリ360の内に、またはメモリ360から外部に移動させることができる。一部の実施形態では、メインプロセッサ340がPDCCHの制御チャンネル要素を獲得することをはじめとする、MU−MIMO通信のためのアプリケーションのような多数のアプリケーション3
62を実行するように構成される。メインプロセッサ340は、OSプログラム361に基づいて、またはBS 102から受信された信号に応じて多数のアプリケーション362を動作させることができる。また、メインプロセッサ340はI/Oインターフェース345と連結される。I/Oインターフェース345は、ラップトップコンピュータ及びハンドヘルドコンピュータのような他の装置に連結できる能力を加入者局116に提供する。I/Oインターフェース345は、そのような附属装置とメインプロセッサ340との間の通信経路である。
【0036】
また、メインプロセッサ340はキーパッド350及びディスプレイユニット355と連結される。加入者局116のオペレーター(operator)はキーパッド350を使用してデータを加入者局116に入力する。ディスプレイ355は、ウェブサイトからテキスト及び/または少なくとも限定されたグラフィックをレンダリングできる液晶ディスプレイでありうる。代案的な実施形態は他のタイプのディスプレイを使用することもできる。
【0037】
DCI(Downlink Control Information)は幾つかの目的を満たすためのものであって、各々のPDCCHでDCIフォーマットを通じて伝達される。例えば、DCIフォーマットはPDSCH受信に対するDL SA(Scheduling Assignment)またはPUSCH転送に対するUL SAに該当できる。
【0038】
図4は、本発明の実施形態に従うDCIフォーマットに対するエンコーディング過程を図示している。
図4に図示された実施形態は、単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することがなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0039】
NodeB 102のようなNodeBは、各々のPDCCHで各々のDCIフォーマットを別にコーディングして転送する。DCIフォーマットを転送しようとするUE 116のようなUEに対するRNTI(Radio Network Temporary Identifier)は、特定のDCIフォーマットをUE 116に送ろうとするということをUE 116が識別することができるようにするために、DCIフォーマットコードワード(codeword)のCRC(Cyclic Redundancy Check)をマスキングする。CRC計算動作 420を使用して(コーディングされていない)DCIフォーマットビット410のCRCを計算し、次にCRCとRNTIビット440との間のXOR(exclusive OR)演算 430を使用してCRCをマスキングする。XOR演算 430は、次に定義される:XOR(0,0)=0、XOR(0,1)=1、XOR(1,0)=1、XOR(1,1)=0。CRC添付動作 450を使用してDCIフォーマット情報ビットにマスキングされたCRCビットを添付し、チャンネルコーディング動作 460(例えば、畳み込み符号(convolutional code)を使用する動作)を使用してチャンネルコーディングを遂行し、続けて割り当てられた資源に適用されるレートマッチング(rate matching)動作 470を遂行し、最終的にインターリービング及び変調動作 480を遂行して出力制御信号 490を転送する。本例では、CRCとRNTI両方とも16ビットを含む。
【0040】
図5は、本発明の実施形態に従うDCIフォーマットに対するデコーディング過程を図示している。
図5に図示された実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0041】
UE 116のようなUEの受信機は、NodeB 102のようなNodeBの送信機と逆順の動作を遂行してUEがDLサブフレームでDCIフォーマット割当を有するか否かを判断する。動作 520で、受信制御信号 510を復調し、その結果として生成されたビットをデインターリービングし、動作 530を通じてNodeB 102の送信機で適用されたレートマッチングを復元した後、動作 540でデータをデコーディングする。データをデコーディングした後、CRCビット550を抽出してからDCIフォーマッ
ト情報ビット560を獲得し、次に、UE 116のRNTI 580とのXOR演算 570を適用してCRCビット550をデマスキングする。最終的に、UE 116がCRC検査 590を遂行する。CRC検査を通過すれば、UE 116は受信制御信号210に対応するDCIフォーマットが有効であると判断して信号受信または信号転送に対するパラメータを決定する。CRC検査を通過できなければ、UE 116は推定されたDCIフォーマットを無視する。
【0042】
本発明の実施形態は、DL信号転送にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が使われ、NodeBがDLサブフレームというDL TTI(Transmission Time Interval)に亘って周波数領域でPDSCHとPDCCHを多重化すると仮定している。多重化単位は周波数領域で1つのRB(Resource Block)を、そして時間領域で1つのDLサブフレームを含むPRB(Physical Resource Block)である。
【0044】
図6は、本発明の実施形態に従うDLサブフレームに亘ってPDCCHとPDSCHに対する転送を多重化することを図示している。
図6に図示された実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0046】
PDCCH転送は、4個のPRB 620、630、640、650で起こることができる一方、残りのPRB 660、662、664、666、668は、PDSCH転送に使われることができる。PDCCH転送は、PRBで利用可能なREの数より少ない数のREを要することができるため、同一なPRBに多数のPDCCHが多重化できる。
【0047】
相異するCCE(Control Channel Element)を使用してPDCCHを多重化する。CCEは、PDCCH資源単位を定義し、多数のREG(Resource Element Group)を含む。各々のREGは多数の要素を含む。REGの要素はインターリービングされてから周波数優先方式(frequency-first manner)によりPRBの各々のREにマッピングできる。
【0048】
図7は、本発明の実施形態に従うREGをPRBのREにマッピングすることを図示している。
図7に図示された実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0049】
16個のREG 710があり、各々のREGは9個の要素720を含む。REGの要素はインターリービングされ、PRB730のREにマッピングされる。PRBは、UEが各々のチャンネル推定値を獲得して各々のPDCCHにより伝達された制御情報を復調するようにするための基準信号(RS)740を転送することに使われるREをさらに含む。そのようなRSをDMRS(Demodualtion RS)という。NodeB 102の4個の各々のアンテナポート(AP)から転送される4個までのDMRSがありうる。同一な周波数位置と連続したOFDMシンボルに位置する2つのDMRS RE 742、744は{1,1}と{1,−1}のOCC(Orthogonal Covering Code)を適用して多重化される。したがって、RE742で、NodeB 102の第1のAPは{1,1}OCCを適用して第1のDMRSを転送し、NodeB 102の第2のAPは{1,−1}OCCを適用して第2のDMRSを転送する。UE 116の受信機は、各々のREで各々のOCCを除去してDMRS APからチャンネル推定値を獲得することができる。CCEは、例えば4個のREG毎に1つずつのような4個のREGを含むことができ、PRBは4個のCCEを含む。
【0050】
UE 116は、NodeB 102によりRRC(Radio Resource Control)シグナリングのような上位階層シグナリング(higher layer signaling)を通じて多数のセットのPRBに対してPDCCH転送があるように構成できる。例えば、UE 116は第1セットの8個のPRBと第2セットの4個のPRBのPDCCH転送があるように構成できる。UE 116へのPDCCH転送は単一のPRBで起こることができるが、その場合、それを集中型(localized)といい、UE 116が経るチャンネルに対する正確な情報をNodeB 102が有してあれば、FDS(Frequency Domain Scheduling)またはビームフォーミング(beam-forming)が使われることができる。代案的に、PDCCH転送は多数のPRBで起きることができるが、その場合、それを分散型(distributed)という。
【0051】
UEへのPDCCH転送が他のUEへのPDCCH転送を遮らないようにするために、PRBセットでの各々のPDCCHの位置はそれのみに固有なものではない。したがって、UE 116はDLサブフレームで、もしPDCCHを検出するために各々の構成されたPRBセットの内で多数回のデコーディング動作を遂行する。
図4の与えられた数のDCIフォーマットビットにおいて、各々のPDCCHに対するCCEの数はチャンネルコーディング率(channel coding rate)(OPSK(Quadarature Phase Shift Keying)を変調方式と仮定する)に依存して変わる。NodeB 102は、UE 116が高いDL SINR(Signal-to-Interference and Noise Ratio)を経る場合に比べて低いDL SINRを経ながらUE 116にPDCCHを転送するために、より低いチャンネルコーディング率(即ち、より多いCCE)を使用することができる。
【0052】
PDCCHデコーディング過程において、UE 116はDLサブフレーム番号またはDLサブフレームでのCCEの総数のようなUE共通(UE-common)パラメータ及びRNTIのようなUE特定(UE-specific)パラメータを入力として有する関数に従って候補PDCCHを決定することができる。例えば、PDCCH候補mに対応するCCEは、次の<数式3>のように得られることができる。
【0054】
PDCCH候補に対するCCEを決定する以外に、集中型(localized)PDCCH転送においては、UE 116が各々のPDCCH候補と関連したDMRS APをまた決定することが必要である。相異するUEに対するPDCCHを同一なセットのCCEに空間多重化することを可能にするためには、相異するDMRS APが各々のそのようなPDCCH転送と関連することが必要である。それは、UE 116のRNTIの関数としてDMRS APを導出することにより達成される。また、RNTIの数がDMRS APの数より遥かに大きいことがあるので、DMRS APは空間多重化の融通性をより増加させるために付加的にPDCCHに対する初期CCEの関数として決定できる。例えば、
【0056】
(ここで、UはDMRS APの総数である)は<数式5>のように決定できる。
【0059】
小さい帯域幅(BW)を有する搬送波の利用度を改善するか、または相異する搬送波周波数に亘る通信を容易にするために、通信システムは複数の搬送波の集合を含むことができる。それを搬送波集成(CA)という。例えば、1つの搬送波が10MhzのBWを有することができる一方、他の搬送波が1.4MhzのDL BWを有することができるか、1つの搬送波が900Mhzの周波数で動作することができる一方、他の搬送波が2.6Ghzの周波数で動作することができる。その場合、PDCCHのスペクトル効率が典型的に小さいDL BWで低いため、1.4MhzのDL BWを有する搬送波でのPDSCHを10MhzのDL BWを有する搬送波からスケジューリングすることが好ましいことがある。また、経路損失の高い搬送波周波数に対し、より大きくて、PDCCHが典型的にPDSCHより高い検出信頼性を要し、再転送から利得を得ることができないので、2.6Ghz搬送波でのPDSCHを900Mhz搬送波からスケジューリングすることが好ましいことがある。1つの搬送波からのPDSCH(または、PUSCH)転送を他の搬送波でスケジューリングすることをクロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)という。
【0060】
NodeB 102がUE 116に対するクロスキャリアスケジューリングを構成する場合、各々のDCIフォーマットは各々の搬送波に対応する値を有するCIF(Carrier Indicator Field)を含む。例えば、3ビットからなるCIFと5個の搬送波から構成されたUEに対し、各々の2進CIF値は0、1、2、3、及び4の各々の数値
【0062】
に該当する“000”、“001”、“010”、“011”、及び“100”でありうる。クロスキャリアスケジューリングの場合に搬送波に対するPDCCH候補を決定する方法は、<数式3>でのmを
【0064】
に取り替えるものである。しかしながら、<数式3>の場合、モジュロ演算により、それは第1搬送波に指定されたPDCCH候補に対するCCEが第2搬送波に指定されたPDCCH候補に対するCCEと重畳する結果をもたらす。
【0065】
クロスキャリアスケジューリングのあるPDCCH転送とクロスキャリアスケジューリングのないPDCCH転送に同一なPRBセットが使われれば、前者の場合にPDCCH転送が重畳する可能性が増加するようになるが、なぜならば、同一な数のCCEに亘ってより多い数のPDCCHの収容を必要とするためである。特に、大きいCCE集成レベルに対してそのような衝突の影響を緩和するために、NodeB 102は各々のPDCCH転送に空間多重化を適用することができる。
【0066】
本発明の特定の実施形態は、クロスキャリアスケジューリングをサポートするために候
補PDCCHを定義する。本発明の特定の実施形態は、相異するPRBセットでの同一なUEに対する第1のPDCCH候補に対して相異する初期CCEを定義する。本発明の特定の実施形態は、クロスキャリアスケジューリングをサポートするために、同一なUEに対するPDCCHの空間多重化を使用する。
【0067】
本発明の特定の実施形態は、(C>1)個の活性搬送波(active carrier)でクロスキャリアスケジューリングを遂行するために同一なPDCCH PRBを搬送波に使用する場合に相異する搬送波と関連したPDCCH候補をUE 116が決定することを考慮する。(C>1)個の活性搬送波から構成されたUE 116は<数式9>のように(C>1)個の活性搬送波をサポートするように修正された<数式3>と同一な疑似ランダム関数に従って候補PDCCHに対する検索空間(search space)を決定することができる。
【0068】
RRBセットpでのPDCCH候補mに対するCCE:
【0070】
CCEの集成レベルLに対し、PDCCHの総数
【0072】
に対して考慮されたものであるという点を除いては、<数式9>のパラメータは<数式9>で定義された通りである。
【0073】
例えば、PRBセットpでの集成レベルLのCCEに対するPDCCH候補の数が各々のDL SAまたはUL SAに指定された搬送波に依存して変わる理由は、相異する搬送波が相異する帯域幅を有することができ、与えられたDCIフォーマットに対し、PRBセットpでのCCE集成レベルLに対するPDCCH候補の数がDCIフォーマットのサイズに依存して変わることができるが、そのDCIフォーマットがまた各々の搬送波帯域幅に依存して変わることができるためである。例えば、20Mhz搬送波でのPDCCH転送が20Mhz搬送波での、または1.4Mhz搬送波でのPDSCH受信をスケジューリングすれば、CCE集成レベルL=2に対し、そのPDCCH転送は20Mhz搬送波でのPDSCH受信をスケジューリングするための4個の候補、及び1.4Mhz搬送波でのPDSCH受信をスケジューリングするための2つの候補を有することができる。したがって、<数式9>で、mもやはり特定の搬送波に依存して変わる。
【0074】
<数式9>は、同一なCCE集成レベルにおいて、PDCCH候補の数が相異する搬送波に対して相異することができる一般的な場合を表している。そうでなくて、同一なCCE集成レベルにおいて、相異する搬送波に対して同一な数のPDCCH候補が存在すれば、
【0076】
<数式9>は<数式12>のように単純化できる。
【0077】
PRBセットpでのPDCCH候補mに対するCCE:
【0079】
(C>1)個の活性搬送波を含む統合検索空間(unified search space)を定義する以外に、C個の活性搬送波の各々に対するPDCCH候補を定義することが必要である。集中型PDCCHでは、NodeBがPDCCH転送に対してFDSまたはビームフォーミングを遂行する機会を最大化するためにPDCCH候補がセット内のできる限り多いPRBに分散されることが好ましい。クロスキャリアスケジューリングの場合に、そのような特性を維持するために、全てのCCE集成レベルにおいて、統合検索空間でPDCCH候補をC個の活性搬送波の各々に分散することは、毎C番目のPDCCH候補を各々の活性搬送波に搬送波インデックス(carrier index)の順に割り当てるパターンに従うことが必要である。例えば、(C=2)個の活性搬送波及び<数式12>のように決定されたPDCCH候補に対し、
【0081】
上記割当パターンの必要性をさらに例示するために、8個のPRBを有するPDCCH PRBセット及び
【0083】
集中型PDCCH転送では、連続する各々のPDCCH候補へのCCEの割当が{(0,1)、(2,3)、(4,5)、(6,7)、(8,9)、(10,11)、(12,13)、(16,17)、(18,19)、(20,21)、(24,25)、(26,27)、(28,29)}となり、各々のPRBが{0,0,1,2,2,3,4,4,5,6,6,7}となる。初めの6個のPDCCH候補が第1搬送波に割り当てられ、後の6個のPDCCH候補が第2搬送波に割り当てられれば、PRB{4,5,6,7}が第1搬送波に対して如何なるPDCCH候補も有しなく、PRB{0,1,2,3}が第2搬送波に対して如何なるPDCCH候補も有しない一方、一部のPRBが同一な搬送波に対して多数の(2つ)PDCCH候補を有する結果となる。すると、それは各々のPDCCH候補を有するPRBが各々限定されることにより集中型PDCCH転送に対するFDS及びビームフォーミング機会を不要に制限するようになる。逆に、PDCCH候補を(C=2)個の活性搬送波に交互に割り当てることによって、第1搬送波に対するPDCCH候補がPRB{0,1,2,4,5,6}に存在し、第2搬送波に対するPDCCH候補がPRB{0,2,3,4,6,7}に存在するようになる。したがって、各々の搬送波に対する全てのPDCCH候補が相異するPRBに割り当てられる。
【0084】
図8は、本発明の実施形態に従う各々の転送が同一なセットのPRBにある場合に、P
DCCH候補を相異する活性搬送波に割り当てることを図示している。
図8に図示された実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0086】
<数式9>または<数式12>により得られたPDCCH候補を各々の搬送波に交互に関連させる前の例がたとえCCE集成レベルに対する各々の同一な数のPDCCH候補を考慮したが、それはCCE集成レベルに対する相異する数のPDCCH候補にもまた適用される。例えば、CCE集成レベルL=2に対し、第1搬送波に対する
【0088】
{(0,1)、(2,3)、(6,7)、(8,9)、(12,13)、(16,17)、(18,19)、(23,23)、(24,25)、(28,29)}となり、各々のPRBが(0,0,1,2,3,4,4,5,6,7)となる。すると、第1搬送波に対するPDCCH候補としてのPRBが{0,1,3,4,6,7}となり、第2搬送波に対するPDCCH候補としてのPRBが{0,2,4,5}となる。
【0089】
<数式9>及び前述したように連続する候補を相異する搬送波に交互に割り当てることを考慮すれば、PDCCH候補の上記の区分は<数式17>のように表現できる。
【0092】
<数式9>に対するより簡単で、かつ少なめに最適な修正は<数式19>の通りである
。
【0094】
<数式12>を考慮すれば、<数式17>は<数式20>のように単純化できる。
【0096】
相異するPDCCH候補の間に各々のCCEの重畳のない場合にPDCCH候補を相異する搬送波に決定論的に割り当てること(deterministic assignment)の結果は、PDCCH候補の位置に基づいてUE 116が搬送波に対応するPDCCH候補を決定することができるので、各々のDCIフォーマットでのCIFフィールドが必要でないということである。しかしながら、相異する搬送波に対するPDCCH候補が同一なCCEを共有する場合
【0098】
CIFフィールドに対して予め定まった値を使用することによって、CIFフィールドが仮想CRCとしての役割をし、UE 116がUE 115のような他のUEに指定されたDCIフォーマットを前者のUE(即ち、UE 116)に指定されたものと考える可能性を減少させることができる。
【0099】
(C>1)個の活性搬送波と関連したPDCCH候補をUE 116が決定することは、各々の活性搬送波でクロスキャリアスケジューリングを遂行するために搬送波で相異するPDCCH PRBセットが使われる場合にもまた必要である。例えば、第1搬送波でクロスキャリアスケジューリング及び2つのPDCCH PRBセットから構成されたUE 116は、上位階層シグナリングにより、または標準(specification)により第1のPDCCHセットを第1搬送波と関連させ、第2のPDCCHセットを第2搬送波と関連させることの指示を受けることができる。相異するPDCCH PRBセットは相異する
サイズを有することができるが、なぜならば、例えばC個の活性搬送波が相異する帯域幅を有するか、またはサブフレーム毎に相異する数のUEに対するスケジューリングをサポートすることができるためである。各々の搬送波に対応するPDCCH候補は、PDCCH PRBセットインデックスが搬送波インデックスと直接的に関連している<数式3>により説明された通り、各々のPDCCHセットに対して決定できる。相異する搬送波は与えられたDCIフォーマットに対するCCE集成レベル毎に相異する数のPDCCH候補を有することができるため、PDCCH候補mに対応するCCEは<数式22>のように得られることができる。
【0103】
は搬送波cに対するPRBセットpでのCCE集成レベルLに対するPDCCH候補の数であり、残りの表示記号は<数式3>に対するものと同一である。
【0104】
PDCCHセットが重畳するPRB対を有しなければ、CIFフィールドが各々のDCIフォーマットに含まれる必要がないか、または前述したようにCIFフィールドの値が0のような予め定まった値に設定できる。例えば、同一なUEに対する他のPDCCH PRBセットで共通していないPDCCH PRBセットのPRBに集中されたPDCCH候補に対し、CIFフィールドは0の値に設定できる。
【0105】
図9は、本発明の実施形態に従う各々の転送が相異するPDCCHセットにある場合に、PDCCH候補を相異する活性搬送波に割り当てることを図示している。
図9に図示された実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0107】
本発明の特定の実施形態は、相異する搬送波でのスケジューリングに対して同一なNo
deBからのPDCCH転送の空間多重化をサポートすることができる。
【0109】
集中型PDCCHでは、NodeBが各々のPDCCH転送に直交ビームフォーミング(orthogonal beamforming)を適用することによって、PDCCHと対応するCCEの間の衝突を解消することができる。それは簡単な動作であり、同一なNodeBから同一なUEにPDCCH転送があるため、UEからの如何なるフィードバックにも依存しない。同一なUEへの重畳するPDCCH転送が直交ビームフォーミングを有する必要があるものであるので、少なくとも一部のPDCCH転送に対しては、または若しかしたら全てのPDCCH転送に対して、各々の最適のビームフォーミングが使われるものではない。しかしながら、それはネットワーク具現の問題であることがあり、他の手段により、例えば特にその反対給付(trade off)がスペクトル効率の増加(例えば、2倍だけ)の場合には、多少増加した送信電力を使用して調整できる。また、CSI測定や量子化不正確性により、またはPDCCH転送のPRBが最適のビームフォーミングを適用することができるPRBでないことがあるので、PDCCH転送に対する完壁なビームフォーミングが常に可能であるものではない。
【0110】
相異する要素搬送波(component carrier)でのスケジューリングのためにPDCCH転送を同一なPRBに空間多重化することを可能にするためには、各々のPDCCH転送に対して相異するDMRS APを関連させることが必要である。
【0114】
図10は、本発明の実施形態に従うDMRS APを第1搬送波に対するスケジューリング割当を提供する第1のPDCCH転送及び第2搬送波に対するスケジューリング割当を提供する第2のPDCCH転送に割り当てることを図示している。
図10に図示された実施形態は単に例示のためのものに過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が使われることもできる。
【0123】
本発明を例示的な実施形態により説明したが、当該技術分野の当業者には多様な変更と修正が提案できる。本発明は添付した特許請求範囲に属するそのような変更及び修正を包括しようとする。