【課題】ユーザ及びユーザの周囲環境に関連するデータを検出、分析し、検出及び分析されたデータに基づいて能動的且つ自動的にパーソナルアシスタンスを提供する方法/システムを提供する。
【解決手段】少なくとも1つのセンサを用いて、少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、少なくとも1人の人、物体、生物、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出する工程と、プロセッサを用いて、学習データを、データベースに選択的に保存する工程と、プロセッサと接続され又は通信可能な通信ユニット又は出力装置を用いて第1出力データをプロセッサによって受信された要求又はデータベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて受動的に出力する工程と、通信ユニット又は出力装置を用いて第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程と、を含むコンピュータベースの方法による。
少なくとも1つのセンサを用いて、該少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、少なくとも1人の人、物体、生物、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出することと、
プロセッサを用いて、学習データを、該検出されたデータ及びデータベースに保存された予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、前記データベースに選択的に保存することと、
前記プロセッサと接続され又は通信可能な通信ユニット又は出力装置を用いて、第1出力データを、前記プロセッサによって受信された要求又は前記データベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて受動的に出力することと、
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、第2出力データを、前記検出されたデータ、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、能動的且つ自動的に出力することと、を含み、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力することが、
前記プロセッサを用いて、人を別の人から差別化することであって、前記人とユーザとの間の以前の会話又はやりとりに基づき、差別化することと、
該差別化に基づいて、前記第2出力データに含まれる情報の程度又は種類を調節することと、
を含むコンピュータベースの方法。
前記プロセッサを用いて、前記検出されたデータを、前記少なくとも1人の人、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所、前記環境又はこれらの組合せに対応する前記学習データに基づいて分析することをさらに含み、
前記学習データを前記データベースに選択的に保存すること、及び、前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力することが、更に、該分析されたデータに基づく請求項1に記載の方法。
前記プロセッサを用いて、前記少なくとも1人の人、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所又は前記環境の、少なくとも2つの間の関係、順序又は相関を、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて決定することを更に含み、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力することが、更に、該決定された関係、順序又は相関に基づく請求項1に記載の方法。
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、前記第2出力データを、前記少なくとも1人の人からの応答又は入力を引き出すための質問又は問合せの形式で、能動的且つ自動的に出力すること、又は、
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、前記第2出力データを、前記少なくとも1人の人との会話又はやりとりに参加するために能動的且つ自動的に出力すること、
の少なくとも一方を実行することによって、前記検出されたデータの質を能動的且つ自動的に向上させ、又は、前記検出されたデータの量を能動的且つ自動的に増すことを更に含む請求項1に記載の方法。
前記少なくとも1つのセンサが、画像センサ、振動センサ、マイクロホン、近接検出器、位置検出器、力センサ、距離センサ、レーザースキャナ又はレーダーセンサの少なくとも1つであり、
前記少なくとも1つのセンサが、少なくとも車両又は携帯電子装置と一体化され又は接続された請求項1に記載の方法。
前記予めプログラムされたアルゴリズムが、前記第2出力データの情報内容、ユーザのプライバシー問題、検出されたイベントのコンテキスト、又は、これらの組合せを決定するための適切性アルゴリズム規則に対応し、
当該方法が、前記プロセッサを用いて、前記検出されたデータを、前記適切性アルゴリズム規則及び前記学習データに基づいて分析することを更に含み、
前記第2出力データを前記能動的且つ自動的に出力することが、該分析されたデータに基づく請求項1に記載の方法。
少なくとも1つのセンサであって、前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの運転手、乗客、物体、生物、イベント、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出するように構成された少なくとも1つのセンサと、
予めプログラムされたアルゴリズムを保存するデータベースと、
通信ユニットと、
プロセッサであって前記少なくとも1つのセンサ、前記データベース及び前記通信ユニットと接続され又は通信可能なプロセッサであって、
学習データを、該検出されたデータ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、前記データベースに選択的に保存し、
前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、前記検出されたデータを分析し、
前記通信ユニットを用いて、第1出力データを、前記プロセッサによって受信された要求又は前記データベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて受動的に出力し、
前記通信ユニットを用いて、第2出力データを、該分析されたデータ、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて能動的且つ自動的に出力する、
ように構成されたプロセッサと、
を具備する車両であって、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力するために前記プロセッサが、
人を別の人から差別化することであって、前記人とユーザとの間の以前の会話又はやりとりに基づき、差別化することと、
該差別化に基づいて、前記第2出力データに含まれる情報の程度又は種類を調節することと、
を行うように構成された車両。
少なくとも1つのセンサであって、前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、少なくとも1人の人又はユーザ、物体、生物、イベント、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出するように構成された少なくとも1つのセンサと、
予めプログラムされたアルゴリズムを保存するデータベースと、
通信ユニットと、
前記少なくとも1つのセンサ、前記データベース及び前記通信ユニットと接続され又は通信可能なプロセッサであって、
学習データを、該検出されたデータ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて前記データベースに選択的に保存し、
前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて前記検出されたデータを分析し、
前記通信ユニットを用いて、前記プロセッサによって受信された要求に応じて、又は、前記データベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて第1出力データを受動的に出力し、且つ、
前記通信ユニットを用いて、第2出力データを、該分析されたデータ、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて能動的且つ自動的に出力する、ように構成されたプロセッサと、
を具備した携帯電子装置であって、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力するために前記プロセッサが、
前記プロセッサを用いて人を別の人から差別化することであって、前記人と前記ユーザとの間の以前の会話又はやりとりに基づき、差別化することと、
該差別化に基づいて、前記第2出力データに含まれる情報の程度又は種類を調節することと、
を行うように構成された携帯電子装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係わる方法/システム100のブロック図が示される。方法/システム100は、プロセッサ102、通信ユニット104、センサ106、データベース112、及び出力装置114を含んでいてもよい。データベース112は、メモリ108及びクラウドベースのデータベース及びコンピューティング110を含んでいてもよい。他の実施形態では、データベース112はメモリ108のみ、又は、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110のみを含むこともある。方法/システム100の各種構成部分は、制御エリアネットワーク(CAN)バスを介した電子信号の伝達によって互いに通信を行っていてもよい。他の実施形態では、制御及び通信が各種その他の種類のシリアル通信接続、有線、デジタル通信バス、無線通信、又は、その他の通信接続及びネットワークを通して行われてもよい。
【0012】
方法/システム100では、概して、データベース112が予めプログラムされたアルゴリズムを保存する。方法/システム100は、少なくとも1つのセンサ106の近くに存在するユーザ又は人に関連するデータを継続的に検出する。方法/システム100は、更に、少なくとも1つのセンサ106の近くに存在する、静的または動的物体、生物、周辺環境/場所、及びその他の検出可能な事物を検出してもよい。方法/システム100は、プロセッサ102が受信した要求に応じて、又は、データベースに保存した所定のイベントに応じて、(通信ユニット104及び/又は出力装置114を用いて)第1出力データを出力するのみでなく、(通信ユニット104及び/又は出力装置114を介して)第2出力データを能動的且つ自動的に出力する。このように、方法/システム100は、ユーザとユーザの周辺環境に関連するデータを検出し、分析し、保存し、登録し(cataloging)、そして、例えば、後述する適切性アルゴリズム規則(プライバシーに係わるルールも含むが、これに限定されない)によって判定された状況に見合った有用情報を、適宜含むことが可能な第2出力データを出力することで、能動的且つ自動的にパーソナルアシスタンスを提供するよう構成される。プロセッサ102は、学習データに基づいて、適切性アルゴリズム規則を修正又は補足してもよい。本明細書中で、分析及び分析の変形例は、分析、解析、登録、又は、検出されたデータを使用して実行されるその他の任意の種類の処理で、後で使用するためのデータの保存、推定のためのデータ分析、データの取り出し、又はデータの出力、を支援する可能性のある処理、を含むことを意味することがあるが、これに限定されない。
【0013】
方法/システム100は、特定の装置、ユニット又はプラットフォームに限られない。別の実施形態では、方法/システム100は車両に統合されている。本明細書中で、車両は、自動車、車椅子、歩行器、平行二輪車、スクーター、自動三輪車、又は、ユーザの交通輸送を可能にする又は支援するその他の各種装置など、任意の種類の輸送装置を含むが、これに限定されない。
【0014】
図2A及び
図2Bに図示される実施形態において、コンピュータベースの方法/システムは、本発明の別の実施形態に従って、会話やイベントを検出、分析し、ユーザに能動的且つ自動的に支援と案内を提供するよう車両に実装されている。プロセッサ102は、車両の電子制御ユニット(ECU)、又は、データ処理が可能な他の任意のプロセッサであってもよい。メモリ108は、車両に採用されており、プロセッサ102と接続されているか、通信可能でもよい。メモリ108は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み取り専用メモリ(ROM)でもよい。ECU又はそれとは別のプロセッサは、インターネットに接続できるか、又は、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110と通信可能でもよい。各種のクラウドベースのソリューションが利用されることがあるが、これによって本発明の範囲は限定されない。通信ユニット104又は出力装置114は、
図2Aに図示される入力/出力インタフェース210でもよい。センサ106は、データを検出するため、センサ位置220に配置されていることがある。
【0015】
図1を参照すると、また別の実施形態では、方法/システム100は、携帯電子装置に実装されるソフトウェアプログラム又はアプリケーション(「アプリ」)でもよい。本明細書中で、携帯電子装置は、ラップトップ、携帯電話又はスマートフォンなどの携帯通信機、タブレット、ハンドヘルドPC、PDA、スマートブック、及びデータの処理が可能なその他の携帯型電気装置又は携帯型電気機械装置を含むが、これに限定されない。
【0016】
図1を参照すると、一実施形態では、方法/システム100は、ユーザの近くでデータを検出するためにセンサを利用することがあり、これによってプロセッサ102はユーザの周辺環境を推定することができる。プロセッサ102は、次に、検出したデータを分析する。これによって、情報を抽出し、推定を行い、方法/システム100がリアルタイムにユーザを支援したり、あるいは、後でパーソナルアシスタンスを自動的に提供するために分析データを保存したりすることができる。このような検出されたデータは人、物体、イベント、場所、又は、センサ106が検知することがあるその他の情報に関連していてもよく、これによって、プロセッサ102は、少なくとも1つのセンサ106近くの環境に存在する任意の事物に関して推定を行うことができる。
【0017】
センサ106は変換器を含んでいてもよく、変換器は、物理量を測定し、測定した物理量をプロセッサ102が分析又は処理可能な信号に変換する。センサ106は、任意の種類の単体センサ、及び/又は、共同で稼動する複数のセンサであってもよい。センサ106は、方法/システム100に統合又は接続されていてもよい。センサ106は、方法/システム100から距離をおいて配置され、センサ106がプロセッサ102と、例えば、ネットワークを介して通信するようにしてもよい。プロセッサ102は、センサ106が検出したデータを補足するため外部装置と接続又は通信していてもよい。センサ106は、入力/出力通信インタフェース、出力装置114、あるいは、その他各種装置又はプラットフォームに統合又は接続されていてもよいが、これによって本発明の範囲は限定されない。例えば、入力/出力通信インタフェースは、車両又は携帯電子装置に統合又は接続されていてもよい。
【0018】
図2A及び
図2Bを参照すると、車両に実装された方法/システム200では、センサ106は、車両の内部又は外部のどこかに配置されることがあるが、これによって本発明の範囲は限定されない。例えば、センサ106は、
図2Aに示されるセンサ位置220に配置されたり、及び/又は、
図2Bに示されるセンサ位置230に配置されてもよい。あるいは、又はそれに加えて、センサ106は、車両と通信するか接続された外部装置に実装されてもよい。
【0019】
同様に、方法/システム100が携帯電子装置に実装される実施形態では、センサ106は携帯電子装置に統合されていてもよい。あるいは、又はそれに加えて、センサ106は、携帯電子装置と通信するか接続された外部装置に実装されていてもよい。
【0020】
本明細書中では、検出データは、プロセッサ102がユーザ又は人に関して推定を行うのを支援する任意の検出データを含むが、これに限定されない。検出データは、ユーザまたは複数のうち少なくとも1つのセンサ106の近くに存在する少なくとも1人の人またはユーザの外見、動作、やりとり、行為、挙動、会話、特性、位置、同一性、又はその組合せを含むが、これに限定されない。本明細書中で、データはまた、プロセッサ102がユーザ又は複数のうち少なくとも1つのセンサ106近くの環境に存在する何らかの事物に関して推定を行うのを支援する任意のデータを含むことがある。データは、少なくとも1つのセンサ106の近くに存在する、物、生物、周辺の場所/環境、及びその他の事物に関連する特性、位置、状態、種別、又は任意の属性を含むが、これに限定されない。
【0021】
本明細書中で、「近く」とは、ユーザの周辺領域又は少なくとも1つのセンサ106の検出範囲を意味し、この範囲のデータは収集対象となる。しかしながら、データが収集される対象領域となるセンサ106の検出範囲や、その他の各種設計、あるいは、実際的要因又は限界により、距離範囲にばらつきがあることが考えられるため、本明細書中の「近く」はある特定の距離範囲に限定されない。別の実施形態では、検出データはユーザ近くの環境に限定されなくてもよい。例えば、一実施形態では、全てのセンサ106の検出範囲外の位置に関してGPSデータが検出されることがある。プロセッサ102は、検出されたGPSデータを分析し、検出されたGPSデータに基づく第2出力データを出力するよう自動的に通信ユニット104に命令してもよい。
【0022】
一実施形態では、センサ106は、発話、会話、又は、音を検出可能なマイクロホンなどの音センサや発話音声センサを含んでいてもよい。本明細書中で、「発話」は、発話、音声、又は情報を伝達するその他の任意の音を意味することがある。また別の実施形態では、発話を検出し、更に検出した発話の音源の位置を特定するため、3D(3次元)マイクロホンを利用することがある。
【0023】
例えば、
図2Aを参照すると、マイクロホンは車両の客室のどこに配置されてもよいが、これによって本発明の範囲は限定されない。例えば、マイクロホンはセンサ位置220の何れかに配置されることがある。マイクロホンは、例えば、運転ハンドル上、又は運転ハンドルの隣接領域に配置されてもよい。マイクロホン、又は、追加のマイクロホンは、例えば、運転手あるいは乗客の頭上に配置されてもよい。マイクロホンは、ユーザ202及び/又は人206の発話を検出するために利用されてもよい。
図3〜7、9に関連して後述するように、検出された発話は分析されることがある。
【0024】
センサ106は、更に、画像/映像を撮影するために、方法/システム100と一体化された、接続した、又は、通信可能な画像センサあるいはカメラを含んでいてもよい。携帯電子装置に実装されたある実施形態では、携帯電子装置に組み込まれたカメラを利用して、画像又は映像を撮影してもよい。例えば、方法/システム100がスマートフォンに実装される場合、携帯アプリケーションを実行することで、カメラに機能を追加したり、カメラが撮影した画像又は映像を処理することもできる。
【0025】
携帯電子装置に組み込まれたカメラは、時により、視界(vantage points)が限定されたり、視野が遮断されることがある。一実施形態では、ユーザが屋内にいるときに、カメラを外部装置として利用して、データの取得や感知により良い見晴らしがある静止位置に置いてもよい。カメラはプロセッサ102と通信し、検出データをプロセッサ102に送信してもよい。例えば、カメラが少なくとも1人の人又はユーザの視覚的な顔の特徴を撮影することで、ユーザ/人に関連する検出データを補足してもよい。
【0026】
図2A及び2Bを参照すると、カメラは、例えば、センサ位置220に配置されることがある。例えば、カメラはユーザ202及び/又は人206の画像又は映像を撮影してもよい。あるいは、又はそれに加えて、車両近くの物体、生物、イベント、場所、環境(例えば、急傾斜又は振動などに関連するデータ)、又は、その組合せに関連するデータを検出するため、カメラは車両の外部にあるセンサ位置230に配置されてもよい。通常の車両の輸送中、センサ106を用いてユーザ202又は人206に関連するデータを検出し、リアルタイムに、あるいは後から、自動的にパーソナルアシスタンスを提供するよう、データベース112に保存してもよい。
【0027】
センサ106は、位置エンコーダ、コンパス、ナビゲーションセンサ、及び、GPSセンサを含んでいてもよい。方法/システム100は、検出データを補足するため、GPSシステムと通信又は接続していてもよい。例えば、方法/システム100が可搬式装置に搭載されている場合(車両/輸送装置など)、センサ106は、慣性測定装置(IMU)を含むことがあり、加速度計、コンパス、距離センサ、地磁力センサ、及びジャイロスコープの組合せを用いて、可搬式装置の速さ、向き、重力を検出する。センサ106は、各種近接検出器/位置検出装置を含んでいてもよい。
【0028】
センサ106は、更に、静電容量性変位センサ、受動的熱赤外線センサ、光電池(反射)、レーダーセンサ、振動センサ、超音波センサ、のいずれかまたはすべてを含んでいてもよい。センサ106は、また、ユーザの現在位置を提供し、近辺の及び/又は一定の地理的範囲内の物体を識別するよう構成されていてもよい。センサ106は、周辺監視センサ、又は、紫外線、無線周波数、又は赤外線センサを含んでいてもよい。3次元(3D)スキャナを採用して3次元の物体又は環境を分析し、その形状や外見のデータ(色など)を収集してもよい。検出データは、次にプロセッサ102に伝えられ、デジタル3Dモデルを構築する。
【0029】
センサ106は、更に、ユーザ近くの気圧、煙、及び、その他の各種環境属性を検出してもよい。センサ106は、サーミスタを利用して温度を計測してもよい。検出データに基づいて、プロセッサ102は環境の種別を決定してもよい(ショッピングモール、駐車場、事務所、及びその他の場所/環境的特性など)。例えば、プロセッサ102は、更に、現在の季節又は天気、及び、現在の温度又は含水量を、検出データを基に決定してもよい。センサ106は、更に、接触センサを含み、物体、人、生物、及びその他の事物との接触の分析に利用してもよい。一実施形態では、タッチセンサ、及び/又は、力センサを利用して、触知的情報を補足してもよい。
【0030】
センサ106は、臭気、磁場、又は放射能を検出可能なセンサを含んでいてもよい。検出データの質の改善と量の増大のため、その他の各種センサが、センサ106と統合、接続、又は、通信していてもよいが、これによって本発明の範囲は限定されない。
【0031】
方法/システム100の各種実施形態の更なる詳細を説明する前に、方法/システム100のアプリケーションの例を記載する。
【0032】
図3を参照すると、方法/システム300は、日常活動のパーソナルアシスタンスとして稼動する。方法/システム300が、ユーザ302が物体、ここでは鍵314、を探していると認識すると、携帯電子装置304は、以前の関連学習データを探索し、コンテキスト及びやりとりポイント(interaction points)を推定して、ユーザ302に鍵314の場所を教える。ある実施形態では、方法/システム300が、ユーザ302が鍵314を探していると認識し、以前の関連学習データを調べることで、鍵314が机312の上に置かれたと推定310する。方法/システム300は、鍵314の位置について関連する有用情報に対応する第2出力データを出力するよう出力装置114(スピーカなど)に命令する。出力装置114は、方法/システム300と統合、接続、又は、通信していてもよい。
【0033】
関連する有用情報の出力には、ユーザの入力/要求に応じた、若しくは、所定の/予定されたイベントの発生に応じた第1出力データの出力、そして、検出データと更に学習データに基づいた第2出力データの能動的且つ自動的な出力を含む。本明細書中で、学習データとは、現在又は以前に検出、処理、保存したデータを意味する。プロセッサ102が、センサ106を用いて、又は検出データより判定して、ユーザ302からの鍵314の位置の調査という要求を受け取ると、プロセッサ102は、携帯電子装置304に、第1出力データを受動的に出力するよう命令してもよい。入力/要求は以下により受信されることがある:カメラによって検出され、プロセッサ102によって分析された顔の表情の認識;携帯電子装置304の通信インタフェースを用いてユーザ302から受信した入力/要求;携帯電子装置304と接続又は通信する外部装置からの入力/要求;入力/要求を検出するその他の装置及び方法;又は、これらの組合せ。
【0034】
しかしながら、本発明の重要な局面は、方法/システム300は、ユーザ302から受信する入力/要求や、所定の又は予定されたイベントの発生がなくとも、第2出力データを自動的に出力するよう更に構成されていることである。ユーザ302が鍵314を探しているという事実は、上述したセンサ106を組合せることで認識される。方法/システム300は、センサ106の特定のセンサ、又は、このようなデータを検出するなんらかの特定の手段に限定されない。
【0035】
一実施形態では、例えば、ユーザ302が発話/考え306を声に出すと、センサ106は発話/考え306を検出する。携帯電子装置304のプロセッサ102は、発話/考え306の要素を解析して、発話/考え306を分析することができ、ユーザ302が鍵314を探そうとしていると判定する。あるいは、又はそれに加えて、カメラが携帯電子装置304に統合又は接続されていてもよい。あるいは、又はそれに加えて、携帯電子装置304は、鍵314の現在の位置について困惑を示すユーザ302の顔の表情を検出してもよい。接触データなどのその他の感知データを同様に検出してもよい。鍵314に関連する以前の関連する学習データを探索することで、方法/システム300は発話要素を物体(鍵314)と、物体(鍵314)に関連する行為、場所、時間などと照合する。方法/システム300のプロセッサ102は、ユーザ302が鍵314を見つけるのを支援する、関連する適切な情報に対応する第2出力データを出力するよう、携帯電子装置304に命令する。
【0036】
例えば、携帯電子装置304は、鍵314が机312に置かれていることをユーザ302に通知するリマインダ/発話308の出力を生成してもよい。あるいは、又はそれに加えて、携帯電子装置304は、鍵314を記録した、又は、ユーザ302が鍵314を机312に置いている行為を記録した(又は、記録中の)出力映像を表示してもよい。一実施形態では、物体(鍵314など)の位置のみがユーザ302に通知される。
【0037】
例えば、センサ106を使用して、ユーザ302又は人について、日常活動の中で、データが継続的にあるいは間欠的に検出される。センサ106は、更に、センサ106の近くに存在する静的又は動的な物体、生物、場所/環境、又はその組合せに関連するデータを継続的にあるいは間欠的に検出する。ユーザ302の日常活動の中で、方法/システム300は、ユーザ302の行為、やりとり、発話、会話、位置、及びその他の特性、及び、ユーザ302近くの周辺環境に関連するデータを収集してもよい。
【0038】
例えば、方法/システム300は、センサ106及びプロセッサ102を用いて、後述する予めプログラムされたアルゴリズム、及び、以前に検出、処理、保存したデータに基づいて、鍵314が机312に置かれていたことを認識しているかもしれない。人、ユーザ302、物体(鍵314、机312など)、場所(ユーザ302の周辺の家環境など)、発話/考え306、その他の検出又は保存データ、又はその組合せに関連する検出データが与えられると、方法/システム300のプロセッサ102はコンテキスト及び鍵となるやりとりポイント又はイベントを推定することができる。例えば、
図3に示す実施形態の鍵となるやりとりポイントは、「<人>が<物体1>を<物体2>におく」というイベントであったかもしれない。<人>、<物体1>、<物体2>は、それぞれユーザ302、鍵314、及び机312に対応していてもよい。「<人>が<物体1>を<物体2>におく」というイベントは、一連の検出されたイベントから以下のように推察される:「<人>が<物体1>を持っている、そして/又は、触っている」、「<物体1>が<物体2>に接触して、その上に置かれている」、「<人>は<物体1>から離れている、又は、<物体1>に触っていない」。同様に、物体を拾ったことが認識されてもよい。例えば、「<人>が<物体1>を拾う」というイベントは、「<人>の横の<物体1>」、「<人>が<物体1>に触る」、及び「<人>が<物体1>を持つ」といった連続によって構成できる。このように、方法/システム300は、このようなアルゴリズムを利用して、相対的に低いレベルのイベントの連続を認識することで、相対的に高いレベルのイベントを自動的に検出及び分析してもよい。アルゴリズムは、方法/システム300がユーザ302及びユーザ302の周辺環境の事物に関連するデータを集めるにつれて調整又は発展してもよい。
【0039】
鍵314を机312の上に置いたことは、鍵314を机312の上に置いたことを示す会話又は発話を分析することで認識されてもよい。あるいは、又はそれに加えて、鍵314を置いている画像/映像の撮影に基づいて認識されてもよい。ユーザ302の周辺環境の各種イベントを認識するこのような工程を用いて、方法/システム300はユーザ302の日常生活の大まかな記録を作成することができる。
【0040】
方法/システム300は、各種応用され、各種物体及びイベントに関して、ユーザ302にパーソナルアシスタンスを提供するよう適用されてもよい。例えば、他の実施形態では、方法/システム300は、検出データに含まれるデータの組合せに基づいてユーザ302は喉が渇いているか、又は、水のボトルが置かれた場所を忘れているのか、が判定されてもよい。携帯電子装置304のプロセッサ102は、水のボトルの位置についての情報を含む第2出力データを出力するよう通信ユニット104に命令できる。
【0041】
図4に示す方法/システム400のフローチャートを参照すると、
図1〜3に関連して説明したように、工程404で、センサ106によってデータが検出されている。方法/システム400は、データの検出及び分析の一例に過ぎない。方法/システム400の工程は、同時に、又は順番を各種組合せて実行されてもよい。ユーザの周辺環境及び周辺環境内の事物に関してデータが収集される度合いは、どのような又はどのセンサ106が利用可能か、そして、プロセッサ102及び/又はクラウドベースのデータベース及びコンピューティング110の処理限界に依存することがある。このように、方法/システム400はこれら制限事項をモニタリングし、制限事項に合わせてリアルタイムに調整されてもよい。
【0042】
プロセッサ102は、データ収集を向上させるため、センサ106と協働してもよい。また、プロセッサ102は、ユーザ又は人が要求をしているのか、情報の伝達を試みているのかを考慮してもよい。例えば、ユーザの顔にある表情が表れているが、発話して方法/システム400と通信しない場合、検出データを補足又は明確にするために、プロセッサ102は、通信ユニット104に命令して、通信ユニット104に関連質問や答申をさせることができる。例えば、方法/システム400は出力発話を生成するよう命令し、これによって、ユーザに顔の表情を説明するよう尋ねてもよい。そして、ユーザは、音声コマンドで返答し、伝達された情報を明確に説明してもよい。
【0043】
工程406では、動的物体、生物、及び/又は場所/環境に関連するデータが検出され、それに従って推定がなされる。一実施形態では、方法/システム400でカメラが利用され、このカメラに、ユーザの周辺環境に関連する有用情報を含む画像/映像を検出するための見晴らしがある場合、方法/システム400はマイクロホンに追加して、又は代替で、カメラを利用して、ユーザの周辺環境及び周辺環境内の事物に関連するデータを検出してもよい。例えば、工程406では、方法/システム400が、カメラで観察することで、ある場面、又は他の動的領域に、動き又は変化を検出し、これによって、検出した動的領域にセンサ106の照準をあわせてもよい。プロセッサ102は、後述するように検出した動的領域を分類する。
【0044】
例えば、センサ106によって検出されたデータの中に変化を探すことで、人、生物、及び/又は動的物体を検出してもよい。例えば、カメラから受信したデータ中の変化を判定してもよい。GPS、IMU、又は、2つのカメラのフレーム間で角や小さな特徴を追跡することでカメラの動作の推定を可能にする視覚距離計などの技術を用いて、方法/システム400又は、方法/システム400が実装されたモバイルプラットフォームの動作を推定しておくことで、センサ106によって検出されたデータ中の変化が特定されてもよい。このようにして、方法/システム400は、方法/システム400の動作に対応しないユーザの周辺環境の動作を特定してもよい。
【0045】
検出データの中で場面に変化した部分が特定されると、方法/システム400は、人及び顔を認識するための「固有顔(Eigenface)」や「骨格認識」などの技術を用いて、変化した要素を認識しようとする。また、サポートベクターマシン(Support Vector Machines)、可変部品モデル(deformable Parts Model)、及び動的計画法などの標準技術を用いて、各種物体/人の部類に異なるモデルを学習することもできる。これら認識タスクで用いられる特徴は、SIFT(不変スケール特徴変換)、SURF(高速ロバスト特徴)、Gistモデリング、Sobel、Fast、及び、方法/システム400に、ユーザ近くの人、物体、生物、又は場所/環境を認識させるその他の特徴及び/又は技術など、特徴の組合せでもよい。
【0046】
動的領域を検出することで、工程406で、動的物体又は動的生物を検出することができる。そして、工程412で、ユーザ近くの環境に進入する新しい人を検出し、プロセッサ102がデータベース112内で適宜分類してもよい。工程406では、ユーザ近くの静的物体、又は場所/環境に関連するデータを集めるため、方法/システム400が検出した画像/映像の残りの静的領域を抽出してもよい。
【0047】
センサ106は、工程408に示すように、発話、会話又はやりとりを検出するため、マイクロホンや発話認識モジュールを利用してもよい。工程410で、方法/システム400は、有用なデータ含む会話要素を更に抽出してもよい。工程422で、方法/システム400のプロセッサ102は、工程410で抽出した会話又は発話要素と、検出した人、物体、生物、場所/環境、又はその組合せとを照合する。
【0048】
工程428で、方法/システム400は、コンテキストに基づいて、また、人、物体、生物、場所/環境、又はその組合せについて工程422で照合した会話イベントに基づいて、以前の関連情報を探索する。工程426で、プロセッサ102は、以前の関連情報を基に、後で使用する関連情報をデータベース112に保存する。例えば、プロセッサ102が環境に進入する人の顔の特徴を検出し、更に、この新しい人が発話していることを検出すると、この発話要素を新しい人と照合することができる。この人に関連する発話データは、後の使用のためにデータベース112に保存されてもよい。3Dマイクロホン又はマイクアレイを利用して音源又は音声源の場所を限局化させてもよい。方法/システム400は、検出データを補足するために人に関連するデータを追跡及び記録することができる。工程430で、方法/システム400は、工程422で人、物体、生物、場所/環境、又はその組合せと照合した会話イベントに基づいて、さらに、工程424で推定したコンテキストと鍵となるやりとりポイントに基づいて、能動的且つ自動的に第2出力データを出力してもよい。
【0049】
データの処理(工程406〜430など)は、センサ106がリアルタイムで集めたデータを継続的に分析することで実行できる。メモリ108の情報記憶容量の制約、又は、プロセッサ102のみを使用した処理に伴うエネルギー容量の課題から、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110が利用されてもよい。しかしながら、一実施形態では、最小レベルの処理能力を確保するためにシステム搭載の処理が望ましい場合に備えて(クラウド通信の接続不良など)、システムに搭載された処理能力と、非搭載の処理能力の両方が利用される。例えば、方法/システム400が、本明細書中に記載される工程を実行するのに充分な容量を持たない恐れのある携帯電子装置に実装された場合、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110が処理負荷を分担する支援を提供できる。
【0050】
工程430では、プロセッサ102が受信した入力/要求、又は、データベース112に保存されている所定の若しくは予定されたイベントに応じて、プロセッサ102が、通信ユニット104を用いて受動的に第1出力データを出力してもよい。
【0051】
プロセッサ102は、更に、検出データ、以前に検出、保存、処理したデータ、予めプログラムされたアルゴリズム、又はその組合せに基づいて、通信ユニット104を用いて能動的且つ自動的に第2出力データを出力することがある。
【0052】
例えば、第1又は第2出力データは、ディスプレイ画面に表示されるか、スピーカで出力発話を生成して示されてもよい。方法/システム400が携帯電子装置に実装されたある実施形態では、入力/出力ユーザインタフェース、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、又はその組合せが、通信ユニット104として利用されてもよい。
図2Aを参照すると、方法/システム400が車両に実装されているある実施形態では、車両の入力/出力インタフェース210、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、又はその組合せが、通信ユニット104として利用される。
【0053】
ディスプレイは、例えば、(カラー)液晶ディスプレイで、第2出力データを表示する。出力画像/映像はLCD、有機発光ディスプレイ、プラズマディスプレイ、発光ダイオード、又は、その他の出力画像/映像を表示する表示機構で表示されてもよい。別の実施形態では、実際的な問題から、ディスプレイ画面の代わりにプロジェクタを利用して、壁、スクリーン、若しくは、何かの表面に、第1及び/又は第2出力データに基づいた出力画像/映像を投影する。小さな設計が求められる特性を持つ装置に方法/システム400が設計される場合、プロジェクタが望ましいかもしれない。
【0054】
プロセッサ102は、更に、第1及び/又は第2出力データを出力装置114(ユーザが許可した別の電子装置など)に提示してもよい。別の実施形態では、出力装置114は、アクチュエータを持ち機械的動作が可能な装置に接続するか、通信している。
【0055】
例えば、
図2A及び
図2Bのような、方法/システム400が車両に実装されているある実施形態では、予めプログラムされたアルゴリズムが出力タイミング(出力発話をいつ生成するか、及び/又は、出力画像/映像をいつ表示するか、など)、形式(出力発話を生成するか、出力映像を表示するか)、出力された第1及び/又は第2出力データの情報内容に応じて、データベース112に保存される。例えば、能動的且つ自動的に生成された出力発話又は表示された出力画像/映像のタイミングと情報内容は、現在の状況で車両を運転するのに望ましいと判定された期待される運転の注意レベルに基づいていてもよい。決定された予想される運転の注意レベルは、車両の現在の運行に依存することがある。例えば、プロセッサ102が、車両が動いていると判定すると、プロセッサ102は、現在の期待される運転の注意レベルが増加した又は高いと判定する。例えば、プロセッサ102は、検出データに基づいて、この状況で適宜出力発話を生成するよう通信ユニット104に命令する。一方、プロセッサ102が、車両が動いていない、及び/又は車両のエンジンが稼動していないと判定すると、プロセッサ102は、現在の期待される運転の注意レベルが減少したと判定する。例えば、そのような状況で、プロセッサ102は、出力発話の生成に加えて、あるいはその代わりに、通信ユニット104に映像を表示するように命令してもよい。
【0056】
図5の方法/システム500を参照すると、携帯電子装置504はセンサ106(マイクロホンなど)を利用して、ユーザ502と人506との間の会話に関連するデータを検出することができる。プロセッサ102は、会話を解析し、関連要素をデータベース112に保存することができる。人506の画像又は映像が、
図4の工程402〜422に関連して上述したように、カメラを用いて撮影され、プロセッサ102によって分析されてもよい。第1及び/又は第2出力データは、方法/システム400について上述した工程を用いて出力されてもよい。
【0057】
図6Aを参照すると、方法/システム600では、相談、診察、又は、治療のため医療専門家606を訪ねた場合に、携帯電子装置604はユーザ602にパーソナルアシスタンスを提供してもよい。
図6Aの携帯電子装置604における通信ユニット104の表示の説明を容易にするため、
図6Bに携帯電子装置604の拡大図を示す。
【0058】
本明細書中におけるその他の社会的な遭遇と同様に、例えば、携帯電子装置604が、ユーザ602が医療専門家606、通院、又は関連するその他の情報に対して特定の情報を思い出していないと判定した場合、携帯電子装置604はユーザ602にそれを通知するため、(状況にあわせて)適宜第2出力データを出力してもよい。例えば、携帯電子装置604が、状況からそのような情報の出力が適切と判定した場合、携帯電子装置604は、第2出力データを出力して、ユーザ602にユーザ602と医療専門家606が知り合ってからの年数、及び、前回の診療について、思い出させてもよい。
【0059】
方法/システム600の重要な側面として、第1及び/又は第2出力データは、ユーザ602のプライバシーへの関心に基づくことがある(現在の状況において誰と、どの程度まで、どのような方法でそのような情報を共有することが、ユーザ602にとって快適であるかといった、ユーザ602の関心など)。プライバシーへの関心は、予めプログラムされたアルゴリズムの形式でプログラミングされ、データベース112に保存される。このデータベース112は、方法/システム600の稼動中に、検出、処理、記憶されたデータに基づいて、更に補足されることがある。このようなプライバシーへの関心は、以前に検出及び処理したデータの組合せ、又は、状況によってどのような種別の情報を出力するのが適切かを判定するための、予めプログラムされたアルゴリズムに基づいていてもよい。一実施形態では、個人は社会におけるやりとりの分類で部分的に区分されてもよい。例えば、上述したような医療専門家606、家族の一員、又は、療法士との会話ではプライバシーへの関心は重くない。このように、予めプログラムされたデータ又はアルゴリズムに、信頼する個人とのやりとりの度合いについて幾つかの標準を保存しておくことができる。そして、方法/システム600が誰とどの程度やりとりするかという情報の一部は、検出データに基づいて調節できる。
【0060】
一実施形態では、方法/システム600は、以前に検出したユーザ602とある人の会話に基づいて、その人に高いレベルの信頼を関連付けてもよい。すなわち、以前の会話及びやりとりに基づいて、ユーザ602と近い/懇意な関係にあると検出された友人は、知り合い又は面識のない人から差別化できる。認識された差別化に部分的に基づいて、携帯電子装置604は、第2出力データにどれだけのどのような種類の情報が含まれるかを調整してもよい。例えば、プロセッサ102は、ユーザ602が(職務で行動しており、ユーザ602のプライバシーを守ると期待される)医療専門家606と、特定情報を共有するのが快適であると判定した場合、携帯電子装置604は、初めて出会い、秘密の遵守や職務で行動していない個人に向けたやりとりの場合に携帯電子装置604が出力するよりも、より高度な、又は、よりプライベートな情報を出力してもよい。方法/システム600は、検出データ、予めプログラムされたアルゴリズム、及び、
図4に関連して上述した、以前に保存し処理したデータに基づいて、検出された人が医療専門家606か、療法士か、又は、その他の高い信頼を託せて、通信のプライバシーを守ることが期待される専門家であるかを、判定できる。
【0061】
図6に示される一実施形態では、例えば、医療専門家606は、医療専門家606を訪ねるきっかけとなったユーザ602が被った腕の怪我の理由、タイミング、又は、原因を、ユーザ602に発話/答申608を投げかけることで尋ねることがある。発話/答申608は、ユーザ602に向けられた「どのように、いつ腕を怪我しましたか?」かもしれない。携帯電子装置604は、以前に検出、処理、保存したデータに基づいて、発話/答申608の要素、及び、この要素の互いの関係、順序、相関を分析するために、上述したように会話を解析及び分析してもよい。携帯電子装置604は、以前に被った怪我についてデータベース112を検索してもよい。携帯電子装置604は、「腕」及び「怪我」の要素と、先週中に被り登録された腕の怪我を誘引した、滑って転倒した事故とを照合してもよい。発話/答申608の要素を分析した後、携帯電子装置604は、医療専門家606がこの怪我について学習することに関心があると判定し、現在の状況では第2出力データとしてその情報を開示することが適切であると判定するかもしれない。携帯電子装置604は、医療専門家606とユーザ602に、怪我について通知する第2出力データを、能動的且つ自動的に出力してもよい。例えば、携帯電子装置604は、「[ユーザ602の名前]は先週、滑って地面に腕を突きました。どのように滑ったかはこの通りです。」と知らせる出力発話/回答610を生成してもよい。この出力発話/回答610は、更に、記録されたイベント(事故など)に関連する詳細も含んでいてもよく、これによって、より良い診断のために積極的支援を提供し、そして/あるいは、いつ、どのように怪我が発生したかのリマインダを提供する第2出力データが出力される。
【0062】
携帯電子装置604は、第1出力データ、及び/又は、第2出力データを、出力装置114又はその他の各種装置や方法を介して出力してもよいが、これによって本発明の範囲は限定されない。例えば、携帯電子装置604は、通信ユニット104を用いて第2出力データを出力してもよい。
【0063】
一実施形態では、携帯電子装置604に表示画面が備えられ、プロセッサ102によって決定された出力画像/映像614を表示してもよい。例えば、携帯電子装置604は、滑って転倒し腕の怪我を誘引した事故を、事故が発生した際に記録しているかもしれない。そうであれば、携帯電子装置604は、診断、治療、又は相談を支援するため、出力画像/映像614を表示することで第2出力データを出力してもよい。他の実施形態では、第2出力データがユーザ602又は医療専門家606の保有する他の装置(他の携帯電子装置など)に通信されてもよい。
【0064】
検出データの発信源は、必ずしもセンサ106でなくともよい。すなわち、出力データの基になる情報の質を改善し、量を増大するために、複数の記憶装置及び電子装置が協働して情報を共有してもよい。例えば、携帯電子装置604はインターネットにアクセスするか、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110と通信して、ユーザ602が保有する外部装置(ラップトップコンピュータなど)に、以前に又は現在保存されている入力データを受信してもよい。例えば、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110と通信する何らかの電子装置に、ユーザ602が以前にデータを保存していた場合、携帯電子装置604は、腕の怪我に関連する関連情報を求めてこのような以前に保存したデータを検索し、上述した第2出力データを適宜出力してもよい。
【0065】
図7を参照すると、方法/システム700の一実施形態では、携帯電子装置704は
図6に関連して上述した携帯電子装置604であってもよい。例えば、医療専門家706は、ユーザ702の健康状態を改善するであろう一連の行為として提案を提供しようとする。例えば、医療専門家706が「どのように怪我をしたのかは分かりました。タンパク質と野菜を含む栄養のある食事をして、10パウンドのフリーウエイトを使ってA、B、Cルーチンの運動/理学療法を毎週してください。」という発話/提案708を声に出すかもしれない。携帯電子装置704のプロセッサ102は、発話/提案708の要素を分析する。方法/システム700は、10パウンドのフリーウエイトを使ったA、B、Cルーチンの運動/理学療法と携帯電子装置704に関連する情報を保存し、登録し、また、指示されたように週に一度A、B、Cルーチンの運動/理学療法が実行されるべきと認識する。方法/システム700は、毎週出力されるリマインダをデータベース112に自動的に予定してもよい。方法/システム700は、更に、分析データ(推奨される食養生について、など)もデータベース112に保存し、登録する。
【0066】
図8を参照すると、方法/システム800の一実施形態では、携帯電子装置804は、
図7に関連して上述した携帯電子装置704でもよい。携帯電子装置804は、
図6及び7に関連して上述したように、収集した情報をユーザ802に推奨したり、動機を与えたり、又は思い出させたりしてもよい。例えば、方法/システム800は、ユーザ802が、発話/提案708で述べられた食事及び理学療法の治療指針に従っているかを判定するために、検出データを分析することがある。
【0067】
例えば、分析された第1出力データに基づいて、方法/システム800はユーザ802が過去一週間にルーチンAの機能訓練しか行わなかったと判定するかもしれない。方法/システム800は、更に、様々な物体の認識、検出、処理方法及びシステムを用いて、ユーザ802がテレビ812を観ながら、ある種の食べ物814(チーズケーキなど)を食べていると判定するかもしれない。方法/システム800は、更に、ユーザ802が今ソファで休んでいて、過去一週間に実質的な身体活動を行っていないと認識するかもしれない。
【0068】
方法/システム800は、食べ物814の栄養価を判定するため、インターネット、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110、メモリ108、又は、その他のデータを検索してもよい。例えば、方法/システム800は、ユーザ802が医療専門家706の提案に基づきより早く回復するのを助けるため、より健康的な食べ物を選択するようにユーザ802を励ますため、出力発話808を生成することがある。方法/システム800は、ユーザ802がB及びCルーチンの理学療法を行うよう、更にユーザ802へ動機を与えようとしてもよい。出力発話808は、「B及びCルーチンの理学療法を最後に行ってから1週間が経過しました。医療専門家に指示されたように部屋の中で軽いウエイトを使うことができます。冷蔵庫に、栄養のある食事の維持を助ける、野菜とタマゴがあります。」かもしれない。別の実施形態では、医療専門家706が薬を処方し、その薬の服用方法を指示した場合、携帯電子装置804は、更に、薬を適切に服用しているかをユーザ802に思い出させてもよい。
【0069】
他の実施形態では、ユーザ802の健康に関連する追加情報にアクセスするため、方法/システム800は歩数計又は他の健康情報を提供するシステムと接続又は通信してもよい。あるいは、方法/システム800は、外部の健康モニタリング装置を用いて、又は、用いずに、運動活動、食習慣、その他の事項に対する検出データに基づいて、健康の要因を判定してもよい。
【0070】
図9を参照すると、方法/システム900では、ユーザ902はアルツハイマーの合併症又は認知症を患っている、あるいは、ユーザ902は脳/記憶を用いた情報の記憶、想起、又は分析に一定の困難を示すことがある。方法/システム900は、予めプログラムされたアルゴリズム及び/又は検出データに基づいて、ユーザ902がそのような合併症を患っていると認識してもよい。一実施形態では、方法/システム900は、ユーザ902の記憶を喚起するために、状況に見合った情報を暗に提供することがある。例えば、携帯電子装置904は、新しい物体、人、生物、又はその他の事物が環境に進入したことを判定するため、ユーザ902近くの検出データを継続的に分析してもよい。
【0071】
例えば、
図9に示すように、携帯電子装置904は、センサ106を介して検出したデータ用い、ある人が扉914を開けて環境に進入したことを認識することがある。ユーザ902は、「彼は誰だっけ?見たことがある気がする」という答申/考え908を声に出すかもしれない。ユーザ902が答申/考え908を声に出さない場合には、方法/システム900は、ユーザ902が新しく進入した人906を特定していないと認識してもよい。例えば、携帯電子装置904のプロセッサ102は、カメラを利用して、ユーザ902の少なくとも顔の特徴の顔認識を作動し、ユーザ902が新しく進入した人906の特定を試みているが当惑していると判定してもよい。別の実施形態では、方法/システム900がユーザ902の記憶を喚起するため、後述するような目立たない方法で自動的に第2出力データを出力してもよい。このような実施形態は、携帯電子装置が、ユーザ902が情報を記憶に保持又は想起することに困難があると知っている場合、動作のデフォルトモードとして設定されてもよい。
【0072】
例えば、携帯電子装置904のプロセッサ102がカメラを利用して新しく入った人906の少なくとも顔の特徴の顔認識を作動してもよい。方法/システム900は、新しく入ってきた人906がユーザ902の甥のマイケルと認識するかもしれない。別の実施形態では、発話、及び、発話源(3Dマイクの使用など)の認識を介してユーザ902は同一性を認識してもよい。例えば、新しく進入した人906が発話910を声に出すと、プロセッサ102は、方法/システム400を使用して、新しく進入した人906の同一性を判定し、新しく進入した人906に係わる関連データを探索してもよい。新しく進入した人906の同一性を判定するために、その他の特徴、やりとり、外見などを分析してもよい。
【0073】
プロセッサ102は、センサ106の一つによって検出された特定の一情報の信頼性を考慮してもよい。例えば、新しく進入した人906の特定又は認識のため、プロセッサ102は正確な検出又は認識ができる確立を割り当ててもよい。例えば、新しく進入した人906を検出するのに使用される機構に基づいて、正確な検出又は認識ができる確立を割り当ててもよい。一実施形態では、新しく進入した人906のID装置(携帯電話など)にプログラミングされた識別コードに基づいて新しく進入した人906の認識又は特定を行うのは、新しく進入した人906が他人のID装置を携帯している可能性もあるので、カメラを用いて新しく進入した人906の顔の特徴に基づいた認識を行ったり、マイクロホンを用いて発話認識を行うのに比べて、認識の信頼度が低いかもしれない。
【0074】
更に、データが検出された状況を基に、正確な識別又は認識ができる確率を割り当ててもよい。例えば、カメラが妨害されていて、新しく進入した人906の顔を認識出来なくしている場合、方法/システム900は、新しく進入した人906を識別するのに、正確な検出又は認識が出来る確率を相対的に低く割り当ててもよい。この妨害が取り除かれ、顔認識処理機構が新しく進入した人906の同一性を確認した場合、識別又は認識により高い確立の確実性が関連付けられる。このように、プロセッサ102は、データ検出の様々な事例の組合せに基づいて、更に、対応する正確な認識又は識別ができる確率に基づいて、新しく進入した人906の識別又は認識を行ってもよい。
【0075】
図9を参照して、方法/システム900が新しく進入した人906をユーザ902の甥の「マイケル」と判定すると、携帯電子装置904は、ユーザ902に間接的で、目立たず、暗示的なリマインダをユーザ902に提供するために、適切な情報を出力する。例えば、方法/システム900が新しく進入した人906を近親者であると認識した場合、携帯電子装置904のプロセッサ102は、新しく進入した人906とユーザ902が最後に会ったときに関連する情報を出力するのは、現在の状況から適切でないと判定するかもしれない。代わりに、方法/システム900は、目立たない形でユーザ902に新しく進入した人906がユーザ902の甥であると思い出させる情報を提供してもよい。例えば、携帯電子装置904は新しく進入した人に「こんにちは、マイケル。あなたの叔父[ユーザ902の名前]がまもなく来ます。」と述べる出力通知/発話912を向けて、状況に見合った目立たない形で間接的にユーザ902にリマインダを提供してもよい。
【0076】
あるいは、又はそれに加えて、ユーザ902は携帯電子装置904に追加情報を生成するよう要求するかもしれない。ユーザ902からの要求に応じて、携帯電子装置904は、通信ユニット104を用いて、第1出力データを受動的に出力してもよい。
【0077】
図10の方法/システム1000を参照すると、一実施形態では、車両1004が平行二輪車であってもよい。ユーザ1002は、車両1004を所望の方向に向けて操作するよう向きを変えるために、ユーザの体重を移動させるかもしれない。車両1004の基部1014を用いて検出されたユーザ1002の体重移動でユーザ1002から充分な方向操作指示が得られるので、車両1004のハンドルバーは、ユーザ1002にさらなる快適さを提供するためだけに付属していてもよい。
【0078】
一実施形態では、車両1004は、ユーザ1002と直接通信してもよい。例えば、車両1004は、上述したような発話の認識及び生成機能を持っていてもよい。例えば、ユーザ1002の周辺環境に関連するデータを撮影するように、カメラが車両1004に実装されていてもよい。別の実施形態では、ユーザ1002は、車両1004の通信ポートと通信又は接続したユーザ1002の携帯電子装置(
図3、5、6、7、8、又は9に関連してそれぞれ上述した携帯電子装置304、504、604、704、804、又は904)と通信してもよい。例えば、車両1004とデータの通信をするため、ユーザ1002のスマートフォンにソフトウェアアプリケーションがインストールされていてもよい。
【0079】
図10を参照すると、方法/システム1000は、検出、処理、保存したデータに基づいて、ユーザ1002がより健康なライフスタイルを維持するために、身体活動や運動を行うことを求めていると判定している。方法/システム1000は、GPS装置を搭載するか、通信していてもよい。方法/システム1000は、建物がユーザ1002の右手側に位置していると認識するかもしれない。方法/システム1000は、建物に関連するデータを自動的に取得し、建物がジム1006であると判定する。データは、GPS装置からのデータと以前に検出、処理、保存したデータの組合せから取得されてもよい。方法/システム1000は、更に、ユーザ1002の家1010の位置及び、ユーザ1002の家1010からジム1006までの距離と方向を判定してもよい。方法/システム1000は、ユーザ1002がジム1006の会員になることを検討するよう勧める第2出力データを自動的に出力してもよい。
【0080】
方法/システム1000は、GPS装置から取得した運転方向に基づいて、車両1004を使ってこのルートで行くのに20分かかり、自動車を使って道路1012で行くのに4分かかると判定するかもしれない。意思決定プロセスを容易にするため、方法/システム1000は、例えば、以下の出力提案/発話1008を生成して、更に情報を提供してもよい:「減量のために運動をしたいと言っていたので、右側に最近ジムが開店したと通知しました。この装置を使用するとジムに到着するまで20分かかります。また、西回りの道路1012を運転すると、4分かかります。朝仕事前に運動するのがよいと思われます。」
【0081】
図11の方法/システム1100を参照すると、車両1104は、車椅子又は三輪自動車であってもよい。上述したセンサ106のいずれかが、車両1104に実装されていてもよい。例えば、センサ106は、センサ位置1110、1120、1124、及び1126に設置されていてもよい。センサ106は、車両1104のその他の場所に配置されてもよいが、これによって本発明の範囲は限定されない。例えば、カメラが、周辺環境に関連するデータを収集するため、センサ位置1120に配置されていてもよい。カメラ、マイクロホン、又は、上述したその他のセンサ106が、センサ位置1110に設置されていてもよい。周辺監視センサ及びレーザースキャンセンサが、センサ位置1124及び1126に設置されていてもよい。IMU、ジャイロスコープ、GPS装置などが、車両1104に更に搭載されていてもよい。車両1104は、ユーザ1102と通信するため、更にユーザインタフェース1112を含んでいてもよい。
【0082】
車両1104の出力装置114は、プロセッサ102によって出力される第3出力データに基づいて車両1104の操作が可能なアクチュエータを持つ機械装置であってもよい。例えば、車両1104は、ユーザ1102が車両1104を所望の方向に操作するのを可能にするジョイスティック1114を含んでいてもよい。それとは別に、あるいは、それに加えて、ユーザ1102の接触データが検出されてもよい。
【0083】
例えば、アルツハイマー患者の場合、又は、ユーザ1102の短期記憶に困難がある場合で、ユーザ1102が特定の目的地を忘れたら、方法/システム1100は車椅子及びユーザ1102を目的地に誘導してもよい。ユーザ1102が、例えば、上述したジョイスティック1114を用いて方法/システム1100を制御している場合、ユーザ1102が間違った道に進んでいることをユーザ1102に警告するため、又は、ユーザ1102を所望の目的地に更に誘導するために、振動などで応答が出力されてもよい。振動モータは、更に、ユーザ1102にフィードバックを提供できる。このような振動モータはユーザ1102が携帯するまたは着用する製品と一体化しているか、接続できる。例えば、ベルト1128又はチョッキが、車両1104に接続されていてもよく、振動がユーザ1102に情報を提供してもよい。
【0084】
センサ106を使用して、方法/システム1100は、整形外科診療所1106が車両1104とユーザ1102の左側に位置していると認識するかもしれない。(例えば、
図4の方法/システム400に関連して)上述したプロセスを用いて、方法/システム1100は、観察された整形外科診療所1106に関連する検出データを以前に保存したイベント(例えば、
図6に関連して説明した腕の怪我)と照合してもよい。リマインダデータを提供し、怪我が悪化する前に治療を受けるようユーザ1102が整形外科診療所1106に通院することを推奨するため、方法/システム1100は
図4に関して上述した方法/システム400を使用して、第2出力データを出力してもよい。例えば、方法/システム1100は、以下のような出力発話1108を生成してもよい:「先週被った腕の怪我について、左側にある整形外科診療所に通院することが出来ます。」
【0085】
図1〜11を参照すると、本発明の重要な側面の一つは、
図112に描写された装置の全て又は各種組合せの間で、情報を共有することができるということである。例えば、
図3、5、6、7、8、又は9に関連してそれぞれ上述した携帯電子装置304、504、604、704、804、904、
図2A、2B、10、11に関連して上述した車両、そして、通信装置、携帯電話、ラップトップ、カメラ、又は、上に列挙した装置又は構成と通信可能な又は接続されたその他の装置などの外部装置は、検出、処理、保存されたデータのプールにアクセスし、保存し、処理するため、クラウドベースのデータベース及びコンピューティング110又はインターネットを用いて情報を共有することが出来る。
【0086】
本明細書中で、「ネットワーク」という用語は、ハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素を含んだ、任意のクラウド、クラウドコンピューティングシステム、又は、電子通信システム、若しくは、方法を含む。例えば、電話ネットワーク、エクストラネット、イントラネット、インターネット、対話型装置のポイント(POS装置、PDA(アンドロイド、iPhone、パルムパイロット、ブラックベリー)、携帯電話、キオスクなど)、オンライン通信、衛星通信、オフライン通信、無線通信、トランスポンダ通信、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想私設通信網(VPN)、ネットワーク又はリンク装置、キーボード、マウス及び/又は何らかの適切な通信又はデータ入力モダリティなど、適切な通信チャネルの何れかを介して、当事者間の通信を達成してもよい。インターネットに接続して用いられるプロトコル、標準、及びアプリケーションソフトウェアに関連する特定の情報は、概ね当業者に公知であり、本明細書では詳細を説明する必要はない。
【0087】
「クラウド」又は「クラウドコンピューティング」は、管理作業、若しくはサービスプロバイダとのやりとりを最小限に抑え、供給とリリースが素早くできる構成変更可能なコンピューティングリソースの共有プール(ネットワーク、サーバ、記憶装置、アプリケーション、及び、サービスなど)に、オンデマンドで便利にネットワークを介してアクセスできるモデルを含む。
【0088】
システム、方法、及び、コンピュータプログラム製品は提供される。「各種実施形態」、「一部の実施形態」、「一実施形態」、「実施形態」、「実施形態の例」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性などを含むことを示すが、全ての実施形態に特定の特徴、構造、特性が含まれなくてもよい。また、このような表現は必ずしも同一の実施形態を意味しない。更に、ある実施形態との関連で特定の特徴、構造、又は、特性が記載された場合、明記されているか否かに係わらず、他の実施形態との関連でのそのような特徴、構造、又は、特性の作用は当業者の知識の範囲であると考えられる。本明細書を読むことで、関連業者には、代替の実施形態で本開示を如何に実施するかは明らかになる。
【0089】
本明細書に開示した例に関連して記載された方法又はアルゴリズムの工程は、ハードウェアに直接組み込まれるか、プロセッサ102に実行されるソフトウェアモジュールに組み込まれるか、又はその両方でもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、又は当技術分野で公知のその他の任意の形式の記憶媒体に常駐してもよい。典型的な記憶媒体はプロセッサ102に接続し、プロセッサ102が記憶媒体から情報を読み込み、書き込むことができる。あるいは、記憶媒体はプロセッサ102と一体化していてもよい。プロセッサ102及び記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)に搭載されていてもよい。
【0090】
本明細書中で、方法/システム100〜1100は、機能ブロックの構成要素、スクリーンショット、選択肢、及び各種処理工程として、説明されていることがある。そのような機能ブロックは、特定の機能を実行するように構成された任意の数のハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素で実現されてもよいのは当然である。例えば、方法/システム100〜1100は、メモリ要素、処理要素、論理要素、参照テーブルなど、1つ以上のマイクロプロセッサ又はその他の制御装置の制御で各種機能を実行する、各種集積回路の構成要素を採用してもよい。同様に、方法/システム100〜1100のソフトウェア要素は、VPL、C、C++、C#、Java(登録商標)、Java(登録商標)スクリプト、VBスクリプト、Macromedia ColdFusion、COBOL、Microsoft アクティブサーバーページ(ASP)、アセンブリ、PERL、PHP、オーク、Python、Visual Basic、SQLストアドプロシージャ、PL/SQL、任意のUNIX(登録商標)シェルスクリプト、XMLなど、いかなるプログラミング又はスクリプト言語で実装していてもよく、これら言語の各種アルゴリズムは、データ構造、オブジェクト、プロセス、ルーチン、又は、その他プログラミング要素の任意の組合せで実装されてもよい。なお、方法/システム100〜1100は任意の数のデータ通信、信号通信、データ処理、ネットワーク制御などの従来技術を採用してもよい。
【0091】
一般的な当業者には当然のことながら、方法/システム100〜1100は、既存システムのカスタマイズ、アドオン製品、アップグレードソフトウェア、スタンドアロンシステム、配信システム、方法、データ処理システム、データ処理用装置、及び/又は、コンピュータプログラム製品として具体化されてもよい。更に、方法/システム100〜1100は、コンピュータ判読可能なプログラムコード手段を組み込んだ、非一時的なコンピュータ判読可能な記憶媒体上の、コンピュータプログラム製品の形式でもよい。ハードディスク、CD−ROM、光記憶装置、磁気記憶装置のいずれか、あるいはすべてを含む、任意の適切なコンピュータ判読可能な記憶媒体を利用してもよい。
【0092】
方法/システム100〜1100の好ましい実施形態を描写的に開示した。本明細書中で使用される用語は、非限定的に解釈されるべきである。なお、当該技術に精通した技術者には本明細書の技術内容に多少の変形例が着想されるが、本明細書が貢献した技術進歩の範囲に該当するそのような実施形態の全てが、本明細書に正当な根拠を持つ特許の範囲で保護される。そして、この範囲は、付属の特許請求の範囲及びその同等の発明の観点によってのみ制限される。
[構成1]
少なくとも1つのセンサを用いて、該少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、少なくとも1人の人、物体、生物、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出する工程と、
プロセッサを用いて、学習データを、前記検出されたデータ及びデータベースに保存された予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、前記データベースに選択的に保存する工程と、
前記プロセッサと接続され又は通信可能な通信ユニット又は出力装置を用いて、第1出力データを、前記プロセッサによって受信された要求又は前記データベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて受動的に出力する工程と、
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、第2出力データを、前記検出されたデータ、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、能動的且つ自動的に出力する工程と、を含むコンピュータベースの方法。
[構成2]
前記検出されたデータが、
前記少なくとも1人の人と関連した、視覚的特性、発話、触知的情報、動作、やりとり、行動、ふるまい、会話、位置、同一性、特性又はこれらの組合せ、
前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、前記物体、前記生物、前記場所、前記環境又はこれらの組合せと関連した、動作、音、やりとり、行動、触知的情報、視覚的特性、位置、同一性又はこれらの組合せ、又は、
前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、前記場所又は前記環境と関連した、視覚的特性、種別、位置、温度、含水量、気象条件、音、特性又はこれらの組合せの、少なくとも1つに対応する構成1に記載の方法。
[構成3]
前記プロセッサを用いて、前記検出されたデータを、前記少なくとも1人の人、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所、前記環境又はこれらの組合せに対応する前記学習データに基づいて分析する工程をさらに含み、
前記データベースに選択的に保存する工程、及び、前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程が、更に、前記分析されたデータに基づく構成1に記載の方法。
[構成4]
前記方法が車両に実装された、構成1に記載の方法。
[構成5]
前記方法が携帯電子装置に実装された構成1に記載の方法。
[構成6]
前記プロセッサを用いて、会話又はやりとりを、前記検出されたデータに基づいて分析する工程を更に含み、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程が、
前記少なくとも1人の人との前記会話又は前記やりとりを能動的且つ自動的に開始し、又は、前記少なくとも1人の人との前記会話又は前記やりとりに能動的且つ自動的に参加するために、前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて出力発話、出力画像、出力映像又はこれらの組合せを能動的且つ自動的に生成する工程、又は、
前記ユーザに対してリマインダを能動的に通知するために、前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて能動的且つ自動的に前記出力発話、前記出力画像、前記出力映像又はこれらの組合せを生成する工程の少なくとも一方を更に含む構成1に記載の方法。
[構成7]
前記プロセッサを用いて、前記少なくとも1人の人、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所又は前記環境の、少なくとも2つの間の関係、順序又は相関を、学習データ及び予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて決定することを更に含み、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程は、更に、前記決定された関係、順序又は相関に基づくものである構成1に記載の方法。
[構成8]
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、前記第2出力データを、前記少なくとも1人の人からの応答又は入力を引き出すための質問又は問合せの形式で、能動的且つ自動的に出力すること、或いは、
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、前記第2出力データを、前記少なくとも1人の人との会話又はやりとりに参加するために能動的且つ自動的に出力すること、
の少なくとも一方を実行することによって、能動的且つ自動的に前記検出データの質を向上させ、又は、前記検出されたデータの量を増す構成1に記載の方法。
[構成9]
前記少なくとも1つのセンサが、画像センサ、振動センサ、マイクロホン、近接検出器、位置検出器、力センサ、距離センサ、レーザースキャナ又はレーダーセンサの少なくとも1つであり、
前記少なくとも1つのセンサが、少なくとも車両又は携帯電子装置と一体化され又は接続された構成1に記載の方法。
[構成10]
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程が、
前記通信ユニット又は前記出力装置と接続された又は通信可能なディスプレイを用いて出力画像又は出力映像を表示する工程、又は、
前記通信ユニット又は前記出力装置と接続された又は通信可能なスピーカを用いて出力発話を生成する工程、の少なくとも一方を含む構成1に記載の方法。
[構成11]
前記データベースが、クラウドベースのデータベースを含み、又は、クラウドベースのデータベースと通信可能であり、前記プロセッサが、
該プロセッサ及び前記クラウドベースのデータベースを用いて、前記検出されたデータ、前記第1出力データ、前記第2出力データ又はこれらの組合せを、前記クラウドベースのデータベースに接続され又は前記クラウドベースのデータベースと通信可能な外部機器へと送信し、且つ、
前記プロセッサ及び前記クラウドベースのデータベースを用いて、入力データを、前記外部機器から受信するように更に構成された構成1に記載の方法。
[構成12]
前記少なくとも1人の人が、記憶に関する障害又は健康上の問題を有するユーザを含み、前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程が、
前記検出データを、前記人、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所、前記環境又はこれらの組合せに対応した前記学習データと関連付けることの少なくとも1つを更に含み、
前記第2出力データが、前記少なくとも1人の人、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所、前記環境又はこれらの組合せの、識別、特徴、位置、行動又はやりとりに関する、前記ユーザに通信する情報を対象としたリマインダデータに対応する構成1に記載の方法。
[構成13]
前記方法が、前記プロセッサを用いて、前記検出データに基づき、前記少なくとも1人の人の健康、運動又は食生活を分析する工程を更に含み、
前記第2出力データを能動的且つ自動的に出力する工程が、
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、前記第2出力データを、前記少なくとも1人の人の前記健康、運動又は食生活の評価において医療専門家を支援するために該医療専門家へと出力する工程、又は、
前記通信ユニット又は前記出力装置を用いて、前記第2出力データを、前記健康、運動又は食生活と関連した提案を出力するために前記少なくとも1人の人へと出力する工程の、
少なくとも一方を含む構成1に記載の方法。
[構成14]
前記予めプログラムされたアルゴリズムが、前記第2出力データの情報内容、ユーザのプライバシー問題、検出されたイベントのコンテキスト、又は、これらの組合せを決定するための適切性アルゴリズム規則に対応し、
当該方法が、前記プロセッサを用いて、前記検出されたデータを、前記適切性アルゴリズム規則及び前記学習データに基づいて分析することを更に含み、
前記第2出力データを前記能動的且つ自動的に出力する工程が、前記分析されたデータに基づく構成1に記載の方法。
[構成15]
前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの運転手、乗客、物体、生物、イベント、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出するように構成された少なくとも1つのセンサと、
予めプログラムされたアルゴリズムを保存するデータベースと、
通信ユニットと、
プロセッサであって前記少なくとも1つのセンサ、前記データベース及び前記通信ユニットと接続され又は通信可能なプロセッサと、を具備する車両であって、
前記プロセッサが、
学習データを、前記検出されたデータ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、前記データベースに選択的に保存し、
前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて、前記検出されたデータを分析し、
前記通信ユニットを用いて、第1出力データを、前記プロセッサによって受信された要求又は前記データベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて受動的に出力し、
前記通信ユニットを用いて、第2出力データを、前記分析されたデータ、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて能動的且つ自動的に出力するように構成された車両。
[構成16]
前記通信ユニットが、ディスプレイ、マイクロホン及びスピーカを少なくとも有し、前記プロセッサが、
発話認識アルゴリズムを用いて、前記運転手又は前記乗客の少なくとも一方の発話を検出し、
発話処理アルゴリズムを用いて、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて前記検出された発話を分析し、
前記検出された発話と、前記運転手、前記乗客、前記物体、前記生物、前記イベント、前記場所、前記環境又はこれらの組合せと、の間の関係、順序又は相関を決定し、
前記スピーカを用いて、前記決定された関係、順序又は相関に基づいて出力発話を生成すること、又は、
前記ディスプレイを用いて、前記決定された関係、順序又は相関に基づいて出力画像又は出力映像を表示すること、
の少なくとも一方を能動的且つ自動的に実行するように更に構成された構成15に記載の車両。
[構成17]
更に、前記プロセッサを用いて、現在予想される運転の注意レベルを、前記検出されたデータに基づいて、且つ、当該車両の現在の操作に基づいて決定し、
前記プロセッサを用いて、前記生成された出力発話又は前記表示された出力画像又は出力映像の出力タイミング及び情報内容を、決定された前記現在予想される運転の注意レベルに基づいて決定する構成16に記載の車両。
[構成18]
前記データベースが、クラウドベースのデータベースを含み、又は、該クラウドベースのデータベースと通信可能であり、
前記プロセッサが、
前記プロセッサ及び前記クラウドベースのデータベースを用いて、前記検出されたデータ、前記第1出力データ、前記第2出力データ又はこれらの組合せを、外部装置へと送信し、且つ、
前記プロセッサ及び前記クラウドベースのデータベースを用いて、前記外部機器からの入力データを受信するように更に構成された構成17に記載の車両。
[構成19]
前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つの近くの、少なくとも1人の人又はユーザ、物体、生物、イベント、場所、環境又はこれらの組合せと関連したデータを検出するように構成された少なくとも1つのセンサと、
予めプログラムされたアルゴリズムを保存するデータベースと、
通信ユニットと、
前記少なくとも1つのセンサ、前記データベース及び前記通信ユニットと接続され又は通信可能なプロセッサと、を具備する携帯電子装置であって、
前記プロセッサが、
学習データを、前記検出されたデータ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて前記データベースに選択的に保存し、
前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて前記検出されたデータを分析し、
前記通信ユニットを用いて、前記プロセッサによって受信された要求に応じて、又は、前記データベースに保存された所定の若しくは予定されたイベントに応じて第1出力データを受動的に出力し、且つ、
前記通信ユニットを用いて、第2出力データを、前記分析されたデータ、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて能動的且つ自動的に出力するように構成された携帯電子装置。
[構成20]
前記通信ユニットが、ディスプレイ、マイクロホン及びスピーカを少なくとも含み、更に前記プロセッサが、
発話認識アルゴリズムを用いて前記少なくとも1人の発話を検出し、
発話処理アルゴリズムを用いて、前記検出された発話を、前記学習データ及び前記予めプログラムされたアルゴリズムに基づいて分析し、
前記検出された発話及び前記学習データ間の関係、順序又は相関を決定し、且つ、
出力発話を、前記スピーカを用いて、前記決定された関係、順序又は相関に基づいて生成すること、又は、
前記ディスプレイを用いて、出力画像又は出力映像を、決定された前記関係、順序又は相関に基づいて表示すること、
の少なくとも一方を能動的且つ自動的に実行するように構成された構成19に記載の携帯電子装置。