(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-39573(P2019-39573A)
(43)【公開日】2019年3月14日
(54)【発明の名称】冷凍機内蔵型ショーケース
(51)【国際特許分類】
F25D 19/00 20060101AFI20190215BHJP
F25D 11/00 20060101ALI20190215BHJP
F25B 39/04 20060101ALI20190215BHJP
A47F 3/04 20060101ALI20190215BHJP
【FI】
F25D19/00 560C
F25D11/00 101C
F25D19/00 560B
F25B39/04 V
A47F3/04 H
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-159357(P2017-159357)
(22)【出願日】2017年8月22日
(11)【特許番号】特許第6415657号(P6415657)
(45)【特許公報発行日】2018年10月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000213493
【氏名又は名称】中野冷機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088720
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 眞一
(72)【発明者】
【氏名】小林 章
(72)【発明者】
【氏名】松田 徹
(72)【発明者】
【氏名】秋子 裕幸
【テーマコード(参考)】
3B110
3L045
【Fターム(参考)】
3B110AA11
3B110BA05
3L045AA06
3L045AA07
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA02
3L045PA04
(57)【要約】
【課題】凝縮器用フィルターの清掃を手間をかけず簡単かつ迅速に行うことができる冷凍機内蔵型ショーケースを提供することである。
【解決手段】
凝縮器と外装グリルとの間に凝縮器用フィルター12が配置され、外装グリルと凝縮器用フィルター12の間に左右方向スライド可能であってスライド時に撓んだ状態で凝縮器用フィルター12に当たる複数のブラシ毛を有する清掃ブラシ16を有する。凝縮器用フィルター12に塵埃が付着した場合、清掃ブラシ16を左右方向へスライドさせることにより凝縮器用フィルター12に付着している塵埃が清掃ブラシ16のブラシ毛に付着し、凝縮器用フィルター12から除去される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に商品陳列室を有するショーケース本体と、
前記ショーケース本体の下部に配置され、冷凍機ユニットの一部である少なくとも凝縮器とファンとを収容する架台と、
前記架台の正面に配置され、複数の通気孔を有する外装グリルと、
前記凝縮器と前記外装グリルとの間に配置される凝縮器用フィルターと、
前記外装グリルと前記凝縮器用フィルターの間に左右方向スライド可能に配置され、スライド時に撓んだ状態で前記凝縮器用フィルターに当たる複数のブラシ毛を有してこれらのブラシ毛により前記凝縮器用フィルターに付着した塵埃を除去する清掃ブラシと、
を有することを特徴とする冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項2】
前記凝縮器用フィルターの少なくとも左右方向の一端側に設けられ、スライドする前記清掃ブラシの前記ブラシ毛が当たることによりこのブラシ毛に付着している塵埃を掻き落とすための掻き落とし部を有することを特徴とする請求項1記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項3】
前記外装グリルに横長のスリットが形成され、前記清掃ブラシに取手部が設けられ、前記取手部は前記スリットに挿通されて先端部が前記外装グリルの正面側に延出していることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項4】
前記凝縮器用フィルターは、平板に複数のパンチング孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項5】
前記掻き落とし部は、前記凝縮器用フィルターに形成された開口部と、この開口部の左右方向の少なくとも一方の縁部に形成された鋸歯状の凹凸部とを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項6】
前記清掃ブラシにより前記凝縮器用フィルターから除去された塵埃を捕集する捕集装置を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍機ユニットの一部である少なくとも凝縮器とファンとを収容する架台を備えた冷凍機内蔵型ショーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内に設置されている冷蔵、冷凍ショーケースとしては、商品陳列室を有するショーケース本体とその下部に配置される架台とを有し、架台内に冷凍機ユニットの一部である少なくとも凝縮器とファンとを収容した冷凍機内蔵型ショーケースが知られている。冷凍機内蔵型ショーケースでは、ファンを駆動して店舗内の空気を架台内に吸い込み、吸い込んだ空気を凝縮器に当てることにより凝縮器内での冷媒の凝縮を促進している。
【0003】
このような冷凍機内蔵型ショーケースの一例としては、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
【0004】
特許文献1に記載された冷凍機内蔵型ショーケースでは、凝縮器を収容した架台の正面に複数の通気孔が形成された通気孔カバーが取付けられている。この通気孔カバーの内側に凝縮器用フィルターが取付けられ、この凝縮器用フィルターは上下方向へスライド可能、及び、上方へスライドさせることにより通気孔カバーから取外し可能とされている。
【0005】
ここで、ファンを駆動させることにより店舗内の空気が通気孔カバーの通気孔を通って架台内に吸込まれ、吸い込まれた空気が凝縮器に当たることにより凝縮器内での冷媒の凝縮が促進される。そして、架台内に吸い込まれる空気中に含まれている塵埃は、凝縮器用フィルターに付着して除去され、凝縮器への塵埃の付着が防止されている。
【0006】
凝縮器用フィルターに塵埃が付着すると、塵埃の付着量の増加に伴って架台内に吸い込まれる空気量が減少するとともに凝縮器に当たる空気量が減少し、冷凍機ユニットの冷凍性能が低下する。そのため、凝縮器用フィルターに一定量の塵埃が付着した場合には、凝縮器用フィルターを清掃して冷凍機ユニットの冷凍性能を回復させることが必要である。凝縮器用フィルターの清掃は、凝縮器用フィルターを上方へスライドさせて通気孔カバーから取外し、取外した凝縮器用フィルターを洗浄したり掃除機で吸引したりして行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2016−109390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された冷凍機内蔵型ショーケースでは、凝縮器用フィルターを清掃する場合において、凝縮器用フィルターを通気孔カバーから取外さなければならず、その取外し作業、及び、取外した後の清掃作業に手間がかかっている。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、凝縮器用フィルターの清掃を手間をかけず簡単かつ迅速に行うことができる冷凍機内蔵型ショーケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る冷凍機内蔵型ショーケースは、内部に商品陳列室を有するショーケース本体と、前記ショーケース本体の下部に配置され、冷凍機ユニットの一部である少なくとも凝縮器とファンとを収容する架台と、前記架台の正面に配置され、複数の通気孔を有する外装グリルと、前記凝縮器と前記外装グリルとの間に配置される凝縮器用フィルターと、前記外装グリルと前記凝縮器用フィルターの間に左右方向スライド可能に配置され、スライド時に撓んだ状態で前記凝縮器用フィルターに当たる複数のブラシ毛を有してこれらのブラシ毛により前記凝縮器用フィルターに付着した塵埃を除去する清掃ブラシと、を有する。
【0011】
また、前記凝縮器用フィルターの少なくとも左右方向の一端側に設けられ、スライドする前記清掃ブラシの前記ブラシ毛が当たることによりこのブラシ毛に付着している塵埃を掻き落とすための掻き落とし部を有することが望ましい。
【0012】
また、前述の冷凍機内蔵型ショーケースにおいて、前記外装グリルに横長のスリットが形成され、前記清掃ブラシに取手部が設けられ、前記取手部が前記スリットに挿通されて先端部が前記外装グリルの正面側に延出していることが望ましい。
【0013】
また、前述の冷凍機内蔵型ショーケースにおいて、前記凝縮器用フィルターは、平板に複数のパンチング孔が形成されていることが望ましい。
【0014】
また、前述の冷凍機内蔵型ショーケースにおいて、前記掻き落とし部は、前記凝縮器用フィルターに形成された開口部と、この開口部の左右方向の少なくとも一方の縁部に形成された鋸歯状の凹凸部とを有することが望ましい。
【0015】
また、前述の冷凍機内蔵型ショーケースにおいて、前記清掃ブラシにより前記凝縮器用フィルターから除去された塵埃を捕集する捕集装置を有することが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る冷凍機内蔵型ショーケースでは、凝縮器用フィルターに塵埃が付着した場合、清掃ブラシを左右方向へスライドさせることにより、凝縮器用フィルターに付着している塵埃を清掃ブラシのブラシ毛に付着し、凝縮器用フィルターから塵埃が除去される。
【0017】
また、左右方向にスライドする清掃ブラシのブラシ毛が掻き落とし部に当たることにより、ブラシ毛に付着している塵埃が清掃ブラシから掻き落とされる。
【0018】
また、清掃ブラシを左右方向へスライドさせる場合には、外装グリルに形成されているスリットに挿通されて先端部が外装グリルの正面側に延出している取手部を把持し、把持した取手部を左右方向にスライドさせればよく、外装グリルを取外すことなく凝縮器用フィルターの清掃を行える。
【0019】
また、凝縮器用フィルターは、平板に複数のパンチング孔が形成されているものであるため表面が平滑であり、清掃ブラシをスライドさせて凝縮器用フィルターから塵埃を除去する場合、その除去を円滑に行える。
【0020】
また、掻き落とし部は、凝縮器用フィルターに形成された開口部と、この開口部の左右方向の少なくとも一方の縁部に形成された鋸歯状の凹凸部とを有するので、清掃ブラシを左右方向にスライドさせることにより、撓んだ状態で凝縮器用フィルターに当たっているブラシ毛が開口部に入ってブラシ毛の撓みが解消された場合、及び、撓みが解消されたブラシ毛が凹凸部に当たった場合に、ブラシ毛に付着している塵埃がブラシ毛から掻き落とされる。
【0021】
凝縮器用フィルターから除去された塵埃を捕集する捕集装置を有するので、凝縮器用フィルターから除去された塵埃が床面上に落下して再び凝縮器用フィルターに付着するという事態の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】冷凍機内蔵型ショーケースを示す正面図である。
【
図2】冷凍機内蔵型ショーケースを示す断面側面図である。
【
図3】凝縮器用フィルターと清掃ブラシとを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1はスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内に設置される冷凍機内蔵型ショーケース1を示す正面図であり、
図2はその断面側面図である。この冷凍機内蔵型ショーケース1は、ショーケース本体2とショーケース本体2の下部に配置された架台3とを有し、架台3の上にショーケース本体2が載置されている。
【0024】
ショーケース本体2の内部には
図2に示すように商品陳列室4が設けられ、商品陳列室4内には冷凍商品や冷蔵商品が陳列されるようになっている。
【0025】
架台3の内部には、
図2に示すように、冷凍機ユニットを構成する凝縮器5と、ファン6と、圧縮機7とが収容されている。圧縮機7内では冷媒が圧縮され、凝縮器5内では冷媒が凝縮され、ファン6が駆動されることにより店舗内の空気が架台3内に吸い込まれる。架台3の正面には外装グリル8が配置され、外装グリル8には、ファン6の駆動時に店舗内の空気を架台3内に吸込むための複数の通気孔9と、横長のスリット10と、左右両端側に位置する一対の取出し孔11とが形成されている。なお、通気孔9は、店舗内の床面上の塵埃を吸込み難くするため、床面から離れた位置に形成されている。
【0026】
また、架台3の内部であって凝縮器5と外装グリル8との間には、凝縮器用フィルター12が配置されている。凝縮器用フィルター12は、通気孔9から架台3内に吸い込まれた空気中に含まれている塵埃を除去するための部材であり、
図3に示すように、平板である金属板13に複数の丸形のパンチング孔14を形成することにより構成され、空気中に含まれる塵埃をパンチング孔14に引っ掛けることにより除去している。そして、金属板13にパンチング孔14を形成した凝縮器用フィルター12は表面が平滑であるため、清掃ブラシ16を左右方向にスライドさせてパンチング孔14に引っ掛かっている塵埃(凝縮器用フィルター12に付着している塵埃)を除去する場合、除去しやすい構成となっている。なお、外装グリル8と凝縮器用フィルター12との間隔は、通風抵抗を小さくするために大きくすることが望ましい。
【0027】
また、金属板13の左右両端側には、外装グリル8に形成された取出し孔11と前後方向で重なる位置に、一対の取出し孔15が形成されている。
【0028】
外装グリル8と凝縮器用フィルター12との間には、左右方向スライド可能に清掃ブラシ16が設けられている。この清掃ブラシ16は、凝縮器用フィルター12の金属板13の上部と下部とに左右方向に延びるように折曲形成されたスライドレール17に嵌合され、このスライドレール17に沿って左右方向にスライド可能とされている。
【0029】
清掃ブラシ16は、複数のブラシ毛16aとこれらのブラシ毛16aが植毛されたブラシ本体16bとから構成され、清掃ブラシ16が左右方向にスライドする場合にブラシ毛16aが撓んだ状態で凝縮器用フィルター12に当たり、凝縮器用フィルター12に付着している塵埃を除去するようになっている。
【0030】
ブラシ本体16bには、清掃ブラシ16を左右方向にスライドさせる場合に杷持する取手部16cが設けられており、この取手部16cは外装グリル8に形成されたスリット10を挿通し先端部が外装グリル8の正面側に延出している。
【0031】
凝縮器用フィルター12の左右両端側には、
図3に示すように掻き落とし部18が設けられている。この掻き落とし部18は、清掃ブラシ16のブラシ毛16aに付着している塵埃をブラシ毛16aから掻き落とす部分であり、凝縮器用フィルター12の金属板13に形成された開口部18aと、この開口部18aの縁部に形成された鋸歯状の凹凸部18bとを有している。左右方向にスライドした清掃ブラシ16が開口部18aに対向した場合、ブラシ毛16aは撓み状態を解消されて直立状態となる。
【0032】
また、凝縮器用フィルター12の左右両端側の裏面側(凝縮器5側)には、捕集装置19が設けられている。この捕集装置19は、
図4に示すように、一面が開口されたケース19aと、ケース19a内の下端側にスライド可能に設けられた引出し19bとからなり、ケース19aの開口側が金属板13に固定されている。なお、引出19bは、開口部18aの下端より下方に配置され、さらに、金属板13の取出し孔15と外装グリル8の取出し孔11とに対向する位置に配置され、これらの取出し孔15、11から外装グリル8の正面側へ取り出し可能とされている。引出し19bの正面部分には、この引出し19bを引っ張るための取手部19cが設けられている。
【0033】
このような構成において、この冷凍機内蔵型ショーケース1では、ファン6が駆動されることにより店舗内の空気が外装グリル8に形成された通気孔9を通して架台3内に吸い込まれ、架台3内に吸い込まれた空気は凝縮器用フィルター12を通過することによりその空気中に含まれている塵埃が除去され、塵埃を除去された空気が凝縮器5に当たることにより凝縮器5内での冷媒の凝縮が促進される。空気中から除去された塵埃は、凝縮器用フィルター12に付着する。
【0034】
凝縮器用フィルター12に付着した塵埃の量が増えると、空気が凝縮器用フィルター12を通過し難くなり、凝縮器5に当たる空気量が減少して凝縮器5内での冷媒の凝縮性能が低下する。そこで、凝縮器用フィルター12に一定量以上の塵埃が付着した場合には、付着した塵埃を除去する清掃作業を行う必要がある。
【0035】
凝縮器用フィルター12の清掃作業時には、取手部16cを把持してスリット10に沿って左右方向にスライドさせる。取手部16cをスライドさせると、取手部16cと一体に清掃ブラシ16が左右方向にスライドし、清掃ブラシ16のブラシ毛16aが撓んだ状態で凝縮器用フィルター12の金属板13の表面であってパンチング孔14が形成されている領域に当たる。
【0036】
ブラシ毛16aが撓んだ状態で金属板13の表面のパンチング孔14が形成されている領域に当たることにより、凝縮器用フィルター12に付着している塵埃が清掃ブラシ16のブラシ毛16aに付着し、凝縮器用フィルター12から塵埃が除去される。従って、凝縮器用フィルター12に付着した塵埃の除去を、凝縮器用フィルター12を架台3から取外すことなく、清掃ブラシ16を左右方向にスライドさせるという簡単な操作により、手間と時間とをかけずに容易に行える。従って、24時間営業の店舗であっても、凝縮器用フィルター12の清掃を、お客に迷惑をかけることなく必要に応じて適宜行える。
【0037】
凝縮器用フィルター12は、金属板13にパンチング孔14を形成した表面が平滑な構成であり、この構成は、一部がパンチング孔14に引っ掛かって凝縮器用フィルター12に付着している塵埃を除去しやすい構成であるので、凝縮器用フィルター12に付着している塵埃の除去を清掃ブラシ16を用いて容易に行える。なお、この凝縮器用フィルター12は金属板13を用いて形成されているが、金属板以外の平板、例えば樹脂製の平板を用いてもよい。また、パンチング孔14の形状は丸形以外の形状でもよく、例えば角形であってもよい。
【0038】
ブラシ毛16aを撓ませた状態で清掃ブラシ16がスライドすることにより、凝縮器用フィルター12に付着している塵埃がブラシ毛16aに付着し、凝縮器用フィルター12から塵埃が除去される。そして、左右方向にスライドする清掃ブラシ16が開口部18aに対向する位置にスライドし、撓んだ状態のブラシ毛16aが直立状態に戻った場合、及び、清掃ブラシ16が再びスライドして直立状態に戻っていたブラシ毛16aが鋸歯状の凹凸部18bにぶつかった場合に、ブラシ毛16aに付着している塵埃がブラシ毛16aから掻き落とされる。ブラシ毛16aから掻き落とされた塵埃は捕集装置19の引出し19b内に堆積される。
【0039】
引出し19b内に一定量の塵埃が堆積した場合には、取手部19cを把持して引出し19bを引っ張り、引出し孔15、11を通して捕集装置19から取り出し、堆積している塵埃を廃棄する。従って、捕集装置19で捕集した塵埃の処理を、外装グリル8を取外すことなく容易に行える。
【符号の説明】
【0040】
1 冷凍機内蔵型ショーケース
2 ショーケース本体
3 架台
4 商品陳列室
5 凝縮器
6 ファン
7 圧縮機
8 外装グリル
9 通気孔
10 スリット
11 引出し孔
12 凝縮器用フィルタ
13 金属板(平板)
14 パンチング孔
15 引出し孔
16 清掃ブラシ
16a ブラシ毛
16b ブラシ本体
16c 取手部
17 スライドレール
18 掻き落とし部
18a 開口部
18b 凹凸部
19 捕集装置
19a ケース
19b 引出し
19c 取手部
【手続補正書】
【提出日】2018年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に商品陳列室を有するショーケース本体と、
前記ショーケース本体の下部に配置され、冷凍機ユニットの一部である少なくとも凝縮器とファンとを収容する架台と、
前記架台の正面に配置され、複数の通気孔を有する外装グリルと、
前記凝縮器と前記外装グリルとの間に配置される凝縮器用フィルターと、
前記外装グリルと前記凝縮器用フィルターの間に左右方向スライド可能に配置され、スライド時に撓んだ状態で前記凝縮器用フィルターに当たる複数のブラシ毛を有してこれらのブラシ毛により前記凝縮器用フィルターに付着した塵埃を除去する清掃ブラシと、
前記凝縮器用フィルターの少なくとも左右方向の一端側に設けられ、スライドする前記清掃ブラシの前記ブラシ毛が当たることによりこのブラシ毛に付着している塵埃を掻き落とすための掻き落とし部と、
を有し、
前記掻き落とし部は、前記凝縮器用フィルターに形成された開口部と、この開口部の左右方向の少なくとも一方の縁部に形成された鋸歯状の凹凸部とを有することを特徴とする冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項2】
前記外装グリルに横長のスリットが形成され、前記清掃ブラシに取手部が設けられ、前記取手部は前記スリットに挿通されて先端部が前記外装グリルの正面側に延出していることを特徴とする請求項1記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項3】
前記凝縮器用フィルターは、平板に複数のパンチング孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【請求項4】
前記清掃ブラシにより前記凝縮器用フィルターから除去された塵埃を捕集する捕集装置を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の冷凍機内蔵型ショーケース。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る冷凍機内蔵型ショーケースは、内部に商品陳列室を有するショーケース本体と、前記ショーケース本体の下部に配置され、冷凍機ユニットの一部である少なくとも凝縮器とファンとを収容する架台と、前記架台の正面に配置され、複数の通気孔を有する外装グリルと、前記凝縮器と前記外装グリルとの間に配置される凝縮器用フィルターと、前記外装グリルと前記凝縮器用フィルターの間に左右方向スライド可能に配置され、スライド時に撓んだ状態で前記凝縮器用フィルターに当たる複数のブラシ毛を有してこれらのブラシ毛により前記凝縮器用フィルターに付着した塵埃を除去する清掃ブラシと、
前記凝縮器用フィルターの少なくとも左右方向の一端側に設けられ、スライドする前記清掃ブラシの前記ブラシ毛が当たることによりこのブラシ毛に付着している塵埃を掻き落とすための掻き落とし部と、を有し、前記掻き落とし部は、前記凝縮器用フィルターに形成された開口部と、この開口部の左右方向の少なくとも一方の縁部に形成された鋸歯状の凹凸部とを有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
本発明に係る冷凍機内蔵型ショーケースでは、凝縮器用フィルターに塵埃が付着した場合、清掃ブラシを左右方向へスライドさせることにより、凝縮器用フィルターに付着している塵埃を清掃ブラシのブラシ毛に付着し、凝縮器用フィルターから塵埃が除去される。また、左右方向にスライドする清掃ブラシのブラシ毛が掻き落とし部に当たることにより、ブラシ毛に付着している塵埃が清掃ブラシから掻き落とされる。
また、凝縮器用フィルターは、平板に複数のパンチング孔が形成されているものであるため表面が平滑であり、清掃ブラシをスライドさせて凝縮器用フィルターから塵埃を除去する場合、その除去を円滑に行える。また、掻き落とし部は、凝縮器用フィルターに形成された開口部と、この開口部の左右方向の少なくとも一方の縁部に形成された鋸歯状の凹凸部とを有するので、清掃ブラシを左右方向にスライドさせることにより、撓んだ状態で凝縮器用フィルターに当たっているブラシ毛が開口部に入ってブラシ毛の撓みが解消された場合、及び、撓みが解消されたブラシ毛が凹凸部に当たった場合に、ブラシ毛に付着している塵埃がブラシ毛から掻き落とされる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】