(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-41397(P2019-41397A)
(43)【公開日】2019年3月14日
(54)【発明の名称】携帯電話機用ブラケット
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20190215BHJP
H04M 1/21 20060101ALI20190215BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
H04M1/21 M
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2018-196975(P2018-196975)
(22)【出願日】2018年10月18日
(62)【分割の表示】特願2018-505742(P2018-505742)の分割
【原出願日】2016年10月17日
(31)【優先権主張番号】201520816187.2
(32)【優先日】2015年10月20日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】518033945
【氏名又は名称】朴 振奎
(71)【出願人】
【識別番号】517059458
【氏名又は名称】株式会社モモディズジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(72)【発明者】
【氏名】朴 振奎
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023BB02
5K023MM03
5K023MM25
5K023PP11
5K023QQ05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】両手を自由に使用することができるとともに、片手操作が容易な携帯電話機用ブラケットを提供する。
【解決手段】携帯電話機用のブラケットは、ベース1、可撓性シート2、透明接着シート3を有している。可撓性シート2の下面の左右両端それぞれにはスライディング装置が設けられており、ベース1の左右両断の相応する位置に、スライディング装置と互いにマッチングされる閉鎖式シュート5と開口式シュートがぞれぞれ設けられている。ベース1には、閉鎖式シュート5と貫通される開口7が設けられている。スライディング装置は、可撓性シート2に固定連結された四角形凸台を含む。四角形凸台は連結柱を介して円形の第1凸台が固定連結されており、連結柱の直径は、閉鎖式シュート5及び開口式シュートの最小溝幅より小さい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機用ブラケットであって、
ベースと、
上記ベースの上下両面にそれぞれ設けられた可撓性シートおよび接着シートと、
上記可撓性シートの下面の左右両端それぞれにもうけられたスライディング装置と、
上記ベースの左右両端の相応した位置に、上記スライディング装置と互いにマッチングするように設けられた閉鎖式シュートおよび開口式シュートと、
上記ベースに形成され、上記閉鎖式シュートと連通する開口と、
上記閉鎖式シュートおいて上記開口に近接する位置に設けられた段状の凹溝と、を備え、
上記スライディング装置は、連結柱を介して上記可撓性シートに固定連結された第1凸台を含み、
上記連結柱の直径は、上記閉鎖式シュート及び上記開口式シュートの最小溝幅より小さいことを特徴とする携帯電話機用ブラケット。
【請求項2】
上記第1凸台は、円形に形成されており、
上記第1凸台の外径は、上記開口の内径より小さい、または等しいことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機用ブラケット。
【請求項3】
上記ベースにおいて上記閉鎖式シュートの底面に相応する位置に設けられ、上記スライディング装置と互いにマッチングされる閉鎖式環状凸台を備え、
上記閉鎖式環状凸台の左右両端それぞれは、半円形構造を有し、上記閉鎖式環状凸台の上記半円形構造の内径は上記第1凸台の外径より大きいことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機用ブラケット。
【請求項4】
上記ベースにおいて上記開口式シュートの底面に相応する位置に設けられ、上記スライディング装置と互いにマッチングされる開口式円弧形凸台を備え、
上記開口式円弧形凸台の内径は、上記第1凸台の外径より大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯電話機用ブラケット。
【請求項5】
上記可撓性シートの材質はシリカゲルであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の携帯電話機用ブラケット。
【請求項6】
上記ベースの材質はポリカーボネートであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の携帯電話機用ブラケット。
【請求項7】
上記スライディング装置は、上記可撓性シートに固定連結された四角形凸台を含み、
上記第1凸台は、上記連結柱を介して上記四角形凸台に固定連結されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の携帯電話機用ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機用の部品の技術分野に関し、具体的には、両手を自由に使うことができ、且つ、片手操作が容易な携帯電話機用ブラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話機などモバイル機器は、社会生活の中における応用がますます広範囲になっており、その使用頻度がますます高まっているところ、長時間の間、携帯電話機を手に握って保持していると使用者に一定の負担を与えることになる。特に、特別な場所、例えば、運転中に携帯電話機のナビゲーションを使用すると、両手が自由にならないため、使用者に安全上のリスクを与える。また、それだけではなく、携帯電話のオペレーションシステムとタッチスクリーンの技術がますます発展するにしたがって、スクリーンが大きくなることにより、片手操作にも一定の困難が存在するところ、手が小さい女性や、眠る前に携帯電話機を使用する人たちにとって、片手操作が非常に難しく、携帯電話機を落としやすくなり、怪我をすることがある。
【0003】
上記関連技術での問題に対して、まだ効果的な解決手段は提示されてない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、両手を自由に使用することができるとともに、片手操作が容易な携帯電話機用ブラケットに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明は下記のような課題解決手段を用いる。
【0006】
本発明は、携帯電話機用ブラケットであって、ベースと、上記ベースの上下両面にそれぞれ設けられた可撓性シートおよび接着シートと、上記可撓性シートの下面の左右両端それぞれにもうけられたスライディング装置と、上記ベースの左右両端の相応した位置に、上記スライディング装置と互いにマッチングするように設けられた閉鎖式シュート(chute)および開口式シュートと、上記ベースに形成され、上記閉鎖式シュートと連通する開口と、上記閉鎖式シュートおいて上記開口に近接する位置に設けられた階付きの凹溝と、を備え、上記スライディング装置は、連結柱を介して上記可撓性シートに固定連結された第1凸台を含み、上記連結柱の直径は、上記閉鎖式シュート及び上記開口式シュートの最小溝幅より小さいことを特徴とする。
【0007】
また、上記第1凸台は、円形に形成されており、上記第1凸台の外径は、上記開口の内径より小さい、または等しい。
【0008】
また、上記ベースにおいて上記閉鎖式シュートの底面に相応する位置に設けられ、上記スライディング装置と互いにマッチングされる閉鎖式環状凸台を備える。上記閉鎖式環状凸台の左右両端それぞれは、半円形構造を有し、上記閉鎖式環状凸台の上記半円形構造の内径は上記第1凸台の外径より大きいことを特徴とする。
【0009】
また、上記ベースにおいて上記開口式シュートの底面に相応する位置に設けられ、上記スライディング装置と互いにマッチングされる開口式円弧形凸台を備える。上記開口式円弧形凸台の内径は、上記第1凸台の外径より大きい。
【0010】
また、上記伸縮シートの材質はシリカゲルである。
【0011】
また、上記ベースの材質はポリカーボネートである。
また、上記スライディング装置は、上記可撓性シートに固定連結された四角形凸台を含み、上記第1凸台は、上記連結柱を介して上記四角形凸台に固定連結されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、可撓性シート及びスライディング装置を設けることを通じて片手操作時に指がアーチ形にされた可撓性シートを通過出来るようにし、更に、片手操作をより容易にすることで、片手操作時に携帯電話機が落ちることを防止することができ、併せて、可撓性シートのアーチ形の高さを調節することによって、携帯電話機を直接に安着面の上に置くことができるから、両手を自由に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、本発明の実施例又は先行技術中の技術的解決手段をより明確に説明するために、実施例の中、必要な図面を簡単に紹介する。下記で説明される図面等は、単に本発明の一例であり、本技術分野の通常の技術者は、進歩性創出に励まない前提の下でこの図面を根拠として他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本発明の実施形態による携帯電話機用ブラケットの構造図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態によるベースの構造図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態による可撓性シートの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
下記の本発明の実施例の中の図面と結び付けて、本発明の実施例の中の技術的解決手段について、明確且つ完全に説明を行うこととする。説明される実施例は、本発明の単なる一実施例であり、本発明の全ての実施例ではない。 本技術分野の通常の技術者が本発明に従った実施例に基づいて得られる他実施例は、全て、本発明の保護範囲に属するべきである。
【0015】
図1から
図3に示されるように、本発明の実施例に係る携帯電話機用のブラケットは、ベース(1)を含み、上記ベース(1)の上下両面には、それぞれ、可撓性シート(2)と透明接着シート(3)が設けられており、上記可撓性シート(2)の下面の左右両端それぞれにはスライディング装置(4)が設けられており、上記ベース(1)の左右両断の相応する位置に、上記スライディング装置(4)と互いにマッチングされる閉鎖式シュート(5)と開口式シュート(6)がぞれぞれ設けられており、上記閉鎖式シュート(5)の右端の上記ベース(1)には、上記閉鎖式シュート(5)と貫通される開口(7)が設けられてあって、上記閉鎖式シュート(5)において上記開口(7)に近接する位置に段状の凹溝(8)が設けられてあって、上記閉鎖式シュート(5)の下面の上記ベース(1)及び上記 開口式シュート(6)の下面の上記ベース(1)に相応した位置には、上記スライディング装置(4)と互いマッチングされる閉鎖式環状凸台(9)と開口式円弧形凸台(10)がそれぞれ設けられており、上記スライディング設置(4)は上記可撓性シート(2)に固定連結された四角形凸台(11)を含み、上記四角形凸台(11)は連結柱(12)を介して円形の第1凸台(13)が固定連結されており、上記連結柱(12)の直径は上記閉鎖式シュート(5)及び上記開口式シュート(6)の最小溝幅より小さい。
【0016】
一実施例では、上記第1凸台(13)の外径は、上記開口(7)の内径より小さいか、または等しい。
【0017】
一実施例では、上記閉鎖式環状凸台(9)の左右両端それぞれは、半円形構造を具備しており、上記閉鎖式環状凸台(9)の上記半円形構造の内径は、上記第1凸台(13)の外径より大きい。
【0018】
一実施例では、上記開口式円弧形凸台(10)の内径は、上記第1凸台(13)の外径より大きい。
【0019】
一実施例では、上記可撓性シート(2)の材質はシリカゲルである。
【0020】
一実施例では、上記ベース(1)の材質はポリカーボネートである。
【0021】
本発明は上記技術的解決手段を容易に理解するために、以下の具体的な応用方法を通じて本発明の上記技術的解決数段について詳細に説明する。
【0022】
具体的な応用として、上記スライディング装置(4)、上記閉鎖的シュート(5)、及び上記開口式シュート(6)は、可撓性シート(2)のアーチ形の部分の高さを調節することができるので、指がアーチ形の山形面を通過できるようにして、使用者が携帯電話機を置きたいときに可撓性シート(2)のアーチ形の部分の高さについて相応した調節を行うことにより、上記可撓性シート(2)が携帯電話機を直接支持することができる。
【0023】
上述した内容を総合すると、本発明の上記技術的解決手段によると、可撓性シート(2)及びスライディング装置(4)を設けることを通じて、片手操作する際に、指がアーチ形にされた可撓性シート(2)を通過できるようになるので、さらに片手操作がより容易になり、また、片手操作する際に携帯電話機が落ちることを防止することができ、併せて、可撓性シート(2)のアーチ形の高さを調整することを通じて、携帯電話機を直接に安着面の上に置くことが出来るため、両手を自由に使用することができる。
【0024】
以上、上述した内容は、単に本発明の望ましい実施例であり、本発明を限定するものではなく、本発明の思想と原則内で行われた任意の修正、等価物、改善などはすべて本発明の保護範囲に属するべきである。