【課題】土地や建物といった不動産に限定されず、人、動物、物等が一定期間占有できる、ありとあらゆる現実空間を示す「実空間」という新たな概念を創出し、実空間を紹介するウェブサイトを容易に作成し、かつ新規で作成されたウェブサイトを容易に多数の者に紹介すること。
【解決手段】所定の実空間RSを紹介するウェブサイトWSを管理する装置と通信をするサーバ1において、サイト作成支援部107は、実空間RSを紹介する要素として、提供時間を少なくとも含むn個の要素を含むウェブサイトWSを作成する支援を実行する。サイト分布部108は、n個の要素の夫々を軸とするn次元の仮想空間VSに、サイト作成支援部107の支援により作成されたウェブサイトWSに含まれるn個の要素により特定される領域を、当該ウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WAとして分布させる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用される情報処理システムを用いて実現されるサービスの概要を示すイメージ図である。
【0012】
本サービスは、一定時間だけ実空間RSの提供を希望する実空間提供者Dと、一定時間だけ実空間RSの利用を希望する実空間利用者Uと、実空間提供者Dと実空間利用者Uとを中継するためのウェブサイトWS1乃至WSr(rは1以上の整数値)の夫々を管理するサイト管理者WM1乃至WMrとの夫々を支援するものである。本サービスの提供を管理するものとして、サービス提供者Sが存在する。
実空間RSは、人、動物、物等が一定期間占有できる現実の空間をいう。具体的には例えば、マンションの1室や、200坪の駐車場はいずれも実空間RSの一例である。
サイト管理者WM1乃至WMrの夫々は、ウェブサイトWS1乃至WSrの夫々を管理する者である。なお、以下、ウェブサイトWS1乃至WSrの夫々を区別する必要がない場合、これらをまとめて「ウェブサイトWS」と呼ぶ。また、ウェブサイトWSと呼んでいる場合、その管理者を「サイト管理者WM」と呼ぶ。
なお、サイト管理者WMには、新規でウェブサイトWSを作成することにより、サービス提供者Sが提供するサービスを将来的に利用したいと考える者も含まれる。
【0013】
サービス提供者Sは、実空間RSを提供する実空間提供者Dの希望に応じて、実空間RSを実空間利用者Uに紹介する支援を行う。
具体的には、サービス提供者Sは、サイト管理者WM1乃至WMrの夫々により管理されているウェブサイトWS1乃至WSrの夫々のうちいずれか1つ以上に、実空間RSが提供可能であることを示す記事等を掲載する。なお、以下、このような掲載を「実空間RSの掲載」と略記する。
【0014】
実空間提供者Dは、自身が提供を希望する実空間RSを、自身の希望に応じて、実空間利用者Uに紹介するために最適なウェブサイトWSに掲載してもらうことができる。また同時に、実空間利用者Uは、自身が利用を希望する実空間RSを紹介してもらうことができる。
例えば、マンスリーマンションのオーナー(実空間提供者Dの一例)が、マンスリーマンションの各部屋(実空間RSの一例)の提供を希望する場合を想定する。この場合、サービス提供者Sは、当該マンスリーマンションの部屋の滞在を希望する者(実空間利用者Uの一例)が閲覧するウェブサイトWSに、当該マンスリーマンションの各部屋を掲載する。
これにより、マンスリーマンションのオーナーは、自身が提供したいとするマンスリーマンションの各部屋を、このマンスリーマンションの部屋の利用を希望する者に紹介するために最適なウェブサイトWSに掲載してもらうことができる。また同時に、当該マンスリーマンションの部屋の利用を希望する者は、当該ウェブサイトWSに掲載された当該マンスリーマンションの部屋を紹介してもらうことができる。
【0015】
上述したように、サービス提供者Sは、実空間提供者Dの希望に応じて、ウェブサイトWS1乃至WSrの夫々のうちいずれか1つ以上に実空間RSを掲載する。このとき、サービス提供者Sは、
図2及び
図3を参照して説明する手法を用いて、実空間提供者Dの希望条件を取得する。
図2及び
図3は、実空間提供者Dの希望条件を取得する際に適用される手法の具体例を示すイメージ図である。
具体的には例えば、
図2は、1次元又は2次元の仮想空間VSを用いた場合の手法の具体例を示すイメージ図である。また、
図3は、3次元の仮想空間VSを用いた場合の手法の具体例を示すイメージ図である。
ここで、「仮想空間」とは、
図1の実空間RSとは全く異なるものであり、n個の要素の夫々を軸とするn次元からなる仮想的な空間をいう。
【0016】
n個(nは1以上の整数値)の要素の夫々は、時間の要素を少なくとも含む、実空間提供者D又は実空間利用者Uのn個の希望条件の夫々を示すものである。なお、時間以外の要素は、任意なものを採用することができる。
本発明が適用される情報処理装置は、n軸の仮想空間VSを構築し、実空間提供者Dのn個の希望条件(要素)を取得し、それらを正規化した各値の範囲を仮想空間VSの対応する各軸の座標の範囲として、その各軸の範囲で特定される仮想空間VS上の領域を特定する。このように領域を特定することは、実空間提供者Dのn個の希望条件を仮想空間VSに分布させたことに他ならない。なお、実空間提供者Dのn個の希望条件(要素)を仮想空間VS上に分布させた結果得られる領域を、「提供者側希望領域」と呼ぶ。
本実施形態では、仮想空間VSにおけるn軸のうち、時間軸(以下「J1軸」とも呼ぶ)は固定とされ、残りのn−1軸(以下「J2軸」乃至「Jn軸」とも呼ぶ)は任意に設定可能とされている。
【0017】
例えば
図2(a)の例では、仮想空間VS1は、時間軸(J1軸)のみ、即ち1次元とされている。
つまり、実空間提供者Dは、実空間RSの提供の希望条件として、時間の範囲を指定する。具体的には例えば、実空間提供者Dは、実空間RSの提供時間の範囲として「1ヶ月から2年」を希望した場合、「時間」という要素について「1ヶ月から2年」という希望条件を出す。
この場合、提供者側希望領域DA1は、時間軸(J1軸)のうち「1ヶ月から2年」の範囲に分布されることになる。
そこで、情報処理装置は、仮想空間VS1に予め分布されているウェブサイト領域WA1乃至WA5のうち、提供者側希望領域DA1に含まれるウェブサイト領域WA3乃至WA5に属する1以上のウェブサイトWSの夫々に、実空間提供者Dが提供する実空間RSを掲載する。なお、ウェブサイト領域WA1乃至WA5については後述する。
【0018】
さらに以下、
図2(a)の例について、より詳細に説明する。
図2(a)に示すJ1軸は、上述のように、要素の一例としての「時間」を示す軸である。即ち、例えば図示はしないが提供者側希望領域DAが、左側であればあるほどDの希望する提供時間が短いことを意味する一方、右側であればあるほどDの希望する提供時間が長いことを意味している。
ここで、仮想空間VS1には、ウェブサイトWSに含まれる時間の要素により特定される領域(以下、「ウェブサイト領域」と呼ぶ)が予め分布されている。ここで、ウェブサイトWSに含まれる時間とは、ウェブサイトWSが掲載可能とする実空間RSの提供時間(範囲)を意味する。
図2(a)の例では、仮想空間VS1には、「ホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA1と、「民泊」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA2と、「ウィークリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA3と、「マンスリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA4と、「賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA5とが夫々分布されている。
【0019】
即ち、「ホテル」や「民泊」の利用者が宿泊する期間は、1泊や2泊が一般的であるため、当該利用者に対して宿泊部屋が提供される時間は、他の宿泊手段に比べて短い。このため、「ホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA1や、「民泊」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA2は、仮想空間VS1において、他のウェブサイト領域WA3乃至WA5よりもJ1軸の左側に分布されている。
【0020】
これに対して、「賃貸物件」の利用者は、宿泊というよりは住居として利用するため、利用時間は、数ケ月乃至数年になることになるのが一般的であり、当該利用者に対して賃貸物件が提供される時間は、他の宿泊手段に比べて長い。このため、「賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA5は、仮想空間VS1において、他のウェブサイト領域A1乃至A4よりもJ1軸の右側に分布されている。
【0021】
ここで、ある実空間提供者D1が、実空間RSとしての「8畳の部屋」を「1週間から2週間」提供することを希望する場合を想定する。この場合、実空間提供者D1により提供される「8畳の部屋」の提供者側希望領域DA2は、
図2(a)に示すように分布されることになる。
つまり、提供者側希望領域DA2は、ウェブサイト領域WA1乃至WA5のうち、「ウィークリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA3の領域内に分布されることとなる。
したがって、実空間提供者D1により提供される「8畳の部屋」は、「ウィークリーマンション」のウェブサイトWSに掲載されることになる。
【0022】
上述した
図2(a)の例では、要素が1個である場合を説明したが、要素が2個である場合について、
図2(b)に示す例を参照して説明する。
【0023】
図2(b)の例では、仮想空間VS11乃至VS14は、時間軸(J1軸)と、設置済家具軸(J2軸)とからなる2次元の空間とされている。
つまり、実空間提供者Dは、実空間RSの提供の希望条件として、時間の範囲と、設置済みの家具の種類とを指定する。具体的には例えば、実空間提供者Dは、実空間RSの提供時間の範囲として「1ヶ月から2ヶ月」を指定し、かつ設置済みの家具を多数指定する場合を想定する。この場合、実空間提供者Dは、「時間」という要素について「1ヶ月から2年」という希望条件を出す。また、実空間提供者Dは、「設置済家具」という要素について多数の家具が設置済みである旨の希望条件を出す。そうすると、提供者側希望領域DA11は、時間軸(J1軸)のうち「1ヶ月から2ヶ月」の範囲と、設置済家具軸(J2軸)のうち上側の範囲とが重複する範囲に分布されることになる。
そこで、情報処理装置は、仮想空間VS11乃至VS14に予め分布されているウェブサイト領域WA11乃至WA16のうち、提供者側希望領域DA11に一部が含まれるウェブサイト領域WA14に属する1以上のウェブサイトWSの夫々に、実空間提供者Dが提供する実空間RSを掲載する。
【0024】
さらに以下、
図2(b)の例について、より詳細に説明する。
図2(b)に示すJ1軸は、上述のように、要素の一例としての「時間」を示す軸である。また、J2軸は、上述のように、要素の一例としての「設置済家具」を示す軸である。
ここで、仮想空間VS11乃至14には、ウェブサイトWSに含まれる時間の要素と、設置済家具の要素とより特定されるウェブサイト領域WA11乃至WA16が予め分布されている。ここで、ウェブサイトWSに含まれる設置済家具の要素とは、ウェブサイトWSが掲載可能とする実空間RSに予め設置されている家具の種類を意味する。
図2(b)の例では、仮想空間VS11には、「マンスリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA14と、「家具付き賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA15とが分布されている。また、仮想空間VS12には、「家具なし賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA16が分布されている。また、仮想空間VS13には、「ホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA11と、「民泊」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA12と、「ウィークリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA13と、が夫々分布されている。
【0025】
即ち、「ホテル」、「民泊」、「ウィークリーマンション」、「マンスリーマンション」、「家具付き賃貸物件」には家具が比較的多く設置されている。このため、「ホテル」、「民泊」、「ウィークリーマンション」、「マンスリーマンション」、「家具付き賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA11乃至WA15の夫々は、仮想空間VS11乃至VS14において、ウェブサイト領域WA16よりもJ2軸の上側に分布されている。
【0026】
これに対して、「家具なし賃貸物件」には家具が設置されていない。このため、「家具なし賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA16は、仮想空間VS11乃至VS14において、他のウェブサイト領域WA11乃至WA15よりもJ2軸の下側に分布されている。
【0027】
ここで、ある実空間提供者D2が、実空間RSとしての「比較的多数の家具が設置された8畳の部屋」を「1週間から2週間」提供することを希望する場合を想定する。この場合、実空間提供者D2により提供される「比較的多数の家具が設置された8畳の部屋」の提供者側希望領域DA12は、
図2(b)に示すように分布されることになる。
つまり、提供者側希望領域DA12は、ウェブサイト領域WA11乃至WA6のうち、「ウィークリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA13の領域内に分布されることとなる。
したがって、実空間提供者D2により提供される「比較的多数の家具が設置された8畳の部屋」は、「ウィークリーマンション」のウェブサイトWSに掲載されることになる。
【0028】
上述した
図2(b)の例では、要素が2個である場合を説明したが、要素が3個である場合について、
図3に示す例を参照して説明する。
【0029】
図3の例では、仮想空間VS21乃至VS28は、時間軸(J1軸)と、設置済家具軸(J2軸)と、占有可能物体軸(J3軸)とからなる3次元の空間とされている。
つまり、実空間提供者Dは、実空間RSの提供の希望条件として、時間の範囲と、設置済みの家具の種類と、占有可能な物体の種類とを指定する。具体的には例えば、実空間提供者Dは、実空間RSの提供時間の範囲として「1日から1週間」を希望し、設置済みの家具を多数の家具を指定し、占有可能な物体の種類として「人間」及び「動物」を指定する場合を想定する。この場合、実空間提供者Dは、「時間」という要素について「1日から1週間」という希望条件を出す。また、実空間提供者Dは、「設置済家具」という要素について多数の家具が設置済みであるという希望条件を出す。そうすると、提供者側希望領域DA11は、時間軸(J1軸)のうち「1日から1週間」の範囲と、設置済家具軸(J2軸)のうち上側の範囲とが重複する範囲に分布されることになる。
そこで、情報処理装置は、仮想空間VS21乃至VS28に予め分布されているウェブサイト領域WA21乃至WA24のうち、提供者側希望領域DA21に含まれるウェブサイト領域WA21に属する1以上のウェブサイトWSに、実空間提供者Dが提供する実空間RSを掲載する。
【0030】
さらに以下、
図3の例について、より詳細に説明する。
図3に示すJ1軸は、上述のように、要素の一例としての「時間」を示す軸である。また、J2軸は、上述のように、要素の一例としての「設置済家具」を示す軸である。また、J3軸は、上述のように、要素の一例としての「占有可能物体」を示す軸である。
ここで、仮想空間VS21乃至28には、ウェブサイトWSに含まれる時間の要素と、設置済家具の要素と、占有可能物体の要素とより特定されるウェブサイト領域WA21乃至WA24が予め分布されている。ここで、ウェブサイトWSに含まれる占有可能物体の要素とは、ウェブサイトWSが掲載可能とする実空間RSを占有することが可能な物体の種類を意味する。
図3の例では、仮想空間VS21には、「ペットと同居可能なマンスリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA23と、「ペットと同居可能な賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA24とが分布されている。また、仮想空間VS25には、「ペットと共に泊まることができるホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA21が分布されている。また、仮想空間VS27には、「ペットと共に泊まることができないホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA22が分布されている。
【0031】
即ち、「ペットと同居可能なマンスリーマンション」、「ペットと同居可能な賃貸物件」、「ペットと共に泊まることができるホテル」については、人間と動物とが一緒に実空間RSを占有することができる。このため、「ペットと同居可能なマンスリーマンション」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA23、「ペットと同居可能な賃貸物件」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA24、及び「ペットと共に泊まることができるホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA21は、仮想空間VS21乃至VS28において、他のウェブサイト領域WA22よりもJ3軸の奥側に分布されている。
【0032】
これに対して、「ペットと共に泊まることができないホテル」は、人間のみが泊まることができる。このため、「ペットと共に泊まることができないホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA22は、仮想空間VS21乃至VS28において、他のウェブサイト領域WA21、WA23、及びWA24よりもJ3軸の手前側に分布されている。
【0033】
ここで、ある実空間提供者D3が、実空間RSとしての「比較的多数の家具が設置された、ペットと同居できない8畳の部屋」を「1日から1週間」提供することを希望している場合を想定する。この場合、実空間提供者D3により提供される「比較的多数の家具が設置された、ペットと同居できない8畳の部屋」の提供者側希望領域DA22は、
図3に示すように分布されることになる。
つまり、提供者側希望領域DA22は、ウェブサイト領域WA21乃至WA24のうち、「ペットと共に泊まることができないホテル」のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WA22の領域内に分布されることとなる。
したがって、実空間提供者D3により提供される「比較的多数の家具が設置された、ペットと同居可能な8畳の部屋」は、「ペットと共に泊まることができないホテル」のウェブサイトWSに掲載されることになる。
【0034】
次に、上述したサービスの提供を実現させる本発明の情報処理装置を含む、情報処理システムの構成について説明する。
図4は、本発明の情報処理装置の一実施形態であるサーバ1を含む、情報処理システムの構成図である。
【0035】
図1に示す情報処理システムは、サービス提供者Sによって管理されるサーバ1と、m人(mは1以上の整数値)の実空間提供者D1乃至Dmの夫々によって操作される提供者端末2−1乃至2−mの夫々と、p人(pは1以上の整数値)の実空間利用者U1乃至Upの夫々によって操作される利用者端末3−1乃至3−pの夫々と、r人のサイト管理者WM1乃至WMrの夫々によって操作されるサイト管理者端末4−1乃至4−rの夫々とを含むように構成されている。
サーバ1と、提供者端末2−1乃至2−mの夫々と、利用者端末3−1乃至3−pの夫々と、サイト管理者端末4−1乃至4−rの夫々とは、インターネット(Internet)等のネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、本明細書では、実空間提供者D1乃至Dm、提供者端末2−1乃至2−m、実空間利用者U1乃至Up、利用者端末3−1乃至3−p、サイト管理者WM1乃至WMr、サイト管理者端末4−1乃至4−rの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「実空間提供者D」、「提供者端末2」、「実空間利用者U」、「利用者端末3」、「サイト管理者WM」、「サイト管理者端末4」の夫々と呼ぶ。
【0036】
サーバ1は、提供者端末2、利用者端末3、及びサイト管理者端末4の各動作を管理すべく、上述したサービスを提供するための各種処理を実行する。
提供者端末2は、実空間提供者Dが操作する情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等で構成される。提供者端末2は、例えば実空間提供者Dの希望として、提供時間を少なくとも含むn個の要素の入力を受付ける。
利用者端末3は、実空間利用者Uが操作する情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等で構成される。利用者端末3は、例えば実空間提供者Dにより提供された実空間RSが掲載されたウェブサイトWSを、実空間利用者Uが閲覧できるように出力する。
サイト管理者端末4は、サイト管理者WMが操作する情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等で構成される。サイト管理者端末4は、例えば実空間提供者Dにより提供された実空間RSを掲載させるウェブサイトWSの管理を行う。
【0037】
図5は、
図4の情報処理システムのうち、サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0038】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0039】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0040】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0041】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0042】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(
図4の例では提供者端末2−1乃至2−n、利用者端末3−1乃至3−p、及びサイト管理者端末4−1乃至4−r)との間で通信を行う。
【0043】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0044】
なお、図示はしないが、
図4の情報処理システムのうち、提供者端末2−1乃至2−n、利用者端末3−1乃至3−p、及びサイト管理者端末4−1乃至4−rも
図5に示すハードウェア構成を有している。
【0045】
次に、このようなハードウェア構成を持つサーバ1の機能的構成について、
図6を参照して説明する。
図6は、
図4の情報処理システムにおける
図5のサーバ1の機能的構成のうち、仮想空間構築処理、サイト掲載処理、サイト紹介処理、及びサイト分布処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0046】
「仮想空間構築処理」とは、仮想空間VSを構築するまでの一連の処理をいう。
「サイト掲載処理」とは、サーバ1により実行される以下の処理をいう。即ち、サーバ1は、第1ステップとして、構築された仮想空間に、取得したn個の要素により特定される領域を、実空間提供者Dの希望を示す提供者側希望領域DAとして分布させる。次に、サーバ1は、第2ステップとして、提供者側希望領域DAに分布されているウェブサイトWSに、実空間提供者Dにより提供された実空間RSを掲載する。
【0047】
「サイト紹介処理」とは、サーバ1により実行される以下の処理をいう。即ち、サーバ1は、第1ステップとして、仮想空間VSに、利用者端末3から取得したq個(qは1以上の整数値)の要素により特定される領域を、実空間利用者Uの希望を示す利用者側希望領域UAとして分布させる。次に、サーバ1は、第2ステップとして、利用者側希望領域UAに分布されているウェブサイトWSを、実空間利用者Uに紹介する。
【0048】
「サイト分布処理」とは、サーバ1により実行される以下の処理をいう。即ち、サーバ1は、第1ステップとして、実空間利用者Uに実空間RSを紹介する要素として、提供時間を少なくとも含むn個の要素を含むウェブサイトWSを作成する。次に、サーバ1は、第2ステップとして、支援を実行する仮想空間VSに、作成されたウェブサイトWSに含まれるn個の要素により特定される領域を、当該ウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WAとして分布させる。
【0049】
図6に示すように、サーバ1のCPU11(
図5)においては、仮想空間構築処理が実行される場合には、仮想空間構築部101が機能する。また、サイト掲載処理が実行される場合には、情報管理部102と、提供者側希望取得部103と、提供者側希望分布部104と、サイト掲載部109とが機能する。また、サイト紹介処理が実行される場合には、情報管理部102と、利用者側希望取得部105と、利用者側希望分布部106と、サイト紹介部110とが機能する。また、サイト分布処理が実行される場合には、情報管理部102と、サイト作成支援部107と、サイト分布部108とが機能する。
なお、記憶部18(
図2)の一領域には、仮想空間DB401と、実空間DB402とが設けられている。
【0050】
仮想空間構築部101は、n個の要素の夫々を軸とするn次元の仮想空間VSを構築する。仮想空間構築部101により構築された仮想空間VSは、仮想空間DB401に記憶されて管理される。仮想空間DB401に記憶された仮想空間VSは、提供者側希望領域DA、利用者側希望領域UA、及びウェブサイト領域WAを分布させる対象となる。
【0051】
情報管理部102は、提供者端末2、利用者端末3、及びサイト管理者端末4のうちいずれかに対して入力された情報を管理する。具体的には例えば、仮想空間DB401に記憶されている情報や、実空間DB402に記憶されている情報を管理する。
【0052】
提供者側希望取得部103は、実空間提供者Dの希望として、実空間RSの提供時間を少なくとも含むn個の要素を取得する。具体的には例えば、提供者端末2に入力された、実空間提供者Dの希望するn個の要素を取得する。さらに具体的には例えば、提供者側希望取得部103は、実空間提供者Dにより「設置済家具」と「占有可能物体」という2個の要素が希望された場合には、固定要素としての「時間」を含む3個の要素を取得する。
なお、実空間提供者Dがn個の要素を希望する手法は特に限定されない。例えば提供者端末2に表示されたn個の要素の中から、実空間提供者Dが時間の要素を少なくとも含むn個の要素を選択できるようにしてもよい。
【0053】
提供者側希望分布部104は、仮想空間構築部101により構築された仮想空間VSに、提供者側希望取得部103によって取得されたn個の要素により特定される領域を、実空間提供者Dの希望を示す提供者側希望領域DAとして分布させる。具体的には例えば、提供者側希望取得部103によって「時間」の要素と、「設置済家具」と、「占有可能物体」という3個の要素が取得された場合には、提供者側希望分布部104は、これら3個の要素により特定される領域を、提供者側希望領域DAとして仮想空間VS上に分布させる。
ここで、仮想空間VS上に提供者側希望領域DAが分布されると、当該提供者側希望領域DAについての情報は、実空間RSと紐付けられて、実空間RSに関する情報として実空間DB402に記憶される。実空間DB402に記憶された実空間RSに関する情報は、蓄積されることによりビッグデータとして活用することができる。即ち、不動産を含む実空間RSのビッグデータ化により、日本国内の全ての空き室に関する情報を容易に検索すること等が可能となる。
【0054】
利用者側希望取得部105は、実空間利用者Uの希望として、実空間RSの利用時間を少なくとも含むn個の要素を取得する。具体的には例えば、利用者端末3に入力された、実空間利用者Uの希望するn個の要素を取得する。さらに具体的には例えば、利用者側希望取得部105は、実空間利用者Uにより「家具の設置量」と「占有可能物体」という2個の要素が希望された場合には、これら2個の要素と、「時間」という固定要素とを含めた3個の要素を取得する。
なお、実空間利用者Uがn個の要素を希望する手法は特に限定されない。例えば利用者端末3に表示されたn個の要素の中から、実空間利用者Uが時間の要素を少なくとも含むn個の要素を選択できるようにしてもよい。
【0055】
利用者側希望分布部106は、n個の要素の夫々を軸とするn次元の仮想空間VSに、利用者側希望取得部105により取得されたn個の要素により特定される領域を、実空間利用者Uの希望を示す利用者側希望領域UAとして分布させる。具体的には例えば、上述した
図3の例のように、3個の要素の夫々を軸とする3次元の仮想空間VS21乃至VS28に、利用者側希望取得部105により取得された3個の要素により特定される領域を、実空間利用者Uの希望を示す利用者側希望領域UA21として分布させる。
【0056】
サイト作成支援部107は、実空間利用者Uに実空間RSを紹介する要素として、時間を少なくとも含むn個の要素を含むウェブサイトWSを作成する支援を実行する。具体的には例えば、ウェブサイトWSの作成を希望する者により、固定要素である「時間」と「設置済家具」という要素を含むウェブサイトWSの作成を希望する者に対して、当該ウェブサイトWSの作成の支援を実行する。なお、ウェブサイトWSの作成を希望する者は特に限定されず、実空間提供者Dや実空間利用者Uであってもよい。また、実空間提供者Dや実空間利用者Uではないが、ウェブサイトWSを作成することにより、サービス提供者Sが提供するサービスを将来的に利用したいと考える者であってもよい。
これにより、ウェブサイトWSの作成を希望する者は、容易に所望のウェブサイトWSを作成することができる。なお、サイト作成支援部107における処理により実現されるサイト作成支援サービスの詳細については、
図10及び
図11を参照して後述する。
【0057】
サイト分布部108は、仮想空間VSに、サイト作成支援部107により作成されたウェブサイトWSに含まれるn個の要素により特定される領域を、当該ウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WAとして分布させる。
具体的には例えば、「時間」と「家具の設置量」という2個の要素により特定されるウェブサイト領域WAを、これら2個の要素の夫々を軸とする2次元の仮想空間VSに分布させる。
これにより、r個のウェブサイトWSの夫々を、その具体的内容に応じて容易かつ適切に仮想空間VSに分布させることが可能となる。
【0058】
サイト掲載部109は、提供者側希望領域DAに分布されているウェブサイトWSに、実空間提供者Dにより提供された実空間RSを掲載する。
具体的には例えば、上述した
図2(b)の例では、提供者側希望領域DA11に一部が分布されているウェブサイト領域WA14のウェブサイトWSに、実空間提供者Dにより提供された実空間RSを掲載する。
これにより、実空間提供者Dは、自身が提供する実空間RSが掲載されるウェブサイトWSとして最適なウェブサイトWSに掲載してもらうことができる。
【0059】
サイト紹介部110は、利用者側希望領域UAに分布されているウェブサイトWSを、実空間利用者Uに紹介する。
具体的には例えば、上述した
図2(b)の例では、利用者側希望領域UA11に分布されているウェブサイトWSを、実空間利用者Uに紹介する。
これにより、実空間提供者Dは、自身が提供する実空間RSを効率良く実空間利用者Uに紹介してもらうことができる。また、実空間利用者Uは、所望の実空間RSを自身に紹介してもらうことができる。
【0060】
次に、
図7を参照して、
図6の機能的構成を有するサーバ1が実行する各種処理について説明する。
図7は、
図6のサーバ1が実行する仮想空間構築処理、サイト掲載処理、サイト紹介処理、及びサイト分布処理の流れを説明するフローチャートである。
【0061】
図7に示すように、サーバ1では、次のような一連の処理が実行される。
ステップS1において、仮想空間構築部101は、n個の要素の夫々を軸とするn次元の仮想空間VSを構築する。仮想空間構築部101により構築された仮想空間VSは、情報管理部102により仮想空間DB401に記憶されて管理される。これにより、仮想空間構築処理は終了する。
ステップS2において、情報管理部102は、提供者端末2、利用者端末3、及びサイト管理者端末4のうちいずれかに対して入力された情報を、サーバ1側で取得したか否かを判定する。具体的には、情報管理部102は、提供者側希望取得部103と、利用者側希望取得部105とのいずれかによる情報の取得が行われたか否かを判定する。
サーバ1側で情報を取得していない場合、ステップS2においてNOであると判定されて、処理はステップS2に戻される。即ち、サーバ1側で情報の取得がなされるまでの間、ステップS2の判定処理が繰り返される。その後、サーバ1側で情報の取得がなされると、ステップS2においてYESであると判定されて、処理はステップS3に進む。
【0062】
ステップS3において、情報管理部102は、サーバ1側で取得された情報から、ウェブサイトWSの登録が希望されているか否かを判定する。
ウェブサイトWSの登録が希望された場合には、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。一方、ウェブサイトWSの登録が希望されていない場合には、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS4乃至S6をスキップしてステップS7に進む。
【0063】
ステップS4において、サイト作成支援部107は、ウェブサイトWSが作成済みであるか否かを判定する。
ウェブサイトWSが作成済みでない場合には、ステップS4においてNOであると判定されて、処理はステップS5に進む。一方、ウェブサイトWSが作成済みである場合には、ステップS4においてYESであると判定されて、処理はステップS5をスキップしてステップS6に進む。
ステップS5において、サイト作成支援部107は、実空間利用者Uに実空間RSを紹介する要素として、時間を少なくとも含むn個の要素を含むウェブサイトWSを作成する支援を実行する。
ステップS6において、サイト分布部108は、仮想空間VSに、ステップS5で作成されたウェブサイトWSに含まれるn個の要素により特定される領域を、当該ウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WAとして分布させる。これによりサイト分布処理は終了し、サーバ1の処理はステップS13に進む。
【0064】
ステップS7において、提供者側希望分布部104は、実空間提供者Dによる実空間RSの提供が希望されたか否かを判定する。
具体的には、提供者側希望分布部104は、提供者側希望取得部103により取得された情報に基づいて、実空間提供者Dから実空間RSの提供が希望されたか否かを判定する。
実空間提供者Dから実空間RSの提供が希望された場合には、ステップS7においてYESであると判定されて、処理はステップS8に進む。一方、実空間提供者Dから実空間RSの提供が希望されていない場合には、ステップS7においてNOであると判定されて、処理はステップS8乃至S9をスキップしてステップS10に進む。
【0065】
ステップS8において、提供者側希望分布部104は、ステップS1で構築された仮想空間VSに、ステップS2で取得されたn個の要素により特定される領域を、実空間提供者Dの希望を示す提供者側希望領域DAとして分布させる。
ステップS9において、サイト掲載部109は、提供者側希望領域DAに分布されたウェブサイトWSに、実空間提供者Dにより提供された実空間RSを掲載する。これによりサイト掲載処理は終了し、サーバ1の処理はステップS13に進む。
【0066】
ステップS10において、利用者側希望取得部105は、実空間利用者Uから実空間RSの利用が希望されたか否かを判定する。
実空間利用者Uから実空間RSの利用が希望された場合には、ステップS10においてYESであると判定されて、処理はステップS11に進む。一方、実空間利用者Uから実空間RSの利用が希望されていない場合には、ステップS10においてNOであると判定されて、処理はステップS11乃至S12をスキップしてステップS13に進む。
【0067】
ステップS11において、利用者側希望分布部106は、実空間利用者Uの希望として、実空間RSの利用時間を少なくとも含むn個の要素を取得する。
ステップS12において、サイト紹介部110は、利用者側希望領域UAに分布されているウェブサイトWSを、実空間利用者Uに紹介する。これによりサイト紹介処理は終了する。
ステップS13において、サーバ1は、処理の終了指示があったか否かを判定する。
処理の終了指示がない場合には、ステップS13においてNOであると判定されて、処理はステップS2に戻される。一方、処理の終了指示があった場合には、ステップS13においてYESであると判定されて、処理は終了する。
【0068】
次に、
図8を参照して、サーバ1に記憶されている実空間RSの具体例について説明する。
図8は、
図6の情報管理部102により実空間DB402に記憶されて管理されている実空間RSの具体例を示すイメージ図である。なお、
図8に示す具体例では、固定要素としての「時間」(第1要素)の他に、「設置済家具」という第2要素と、「占有可能物体」という第3要素の合計3個の要素がある場合を想定している。
【0069】
図8に示すように、実空間提供者Dにより提供される実空間RSは、実空間DB402において、実空間RSを示す名称毎に、第1特定情報と、第2特定情報と、各要素の内容と、ウェブサイトWS1乃至WS3の夫々の掲載の有無と、ウェブサイトWSにおける広告優先枠への表示の有無と、サービスの利用に対するポイントの付与率とが紐付けられて記憶されている。なお、
図8の例では、第1特定情報は「部屋番号」とし、第2特定情報は「住所」としている。
具体的には、名称が「○○御茶ノ水駿河台○番館」である実空間RS1は、部屋番号が「302」であり、住所が「東京都千代田区神田錦町○丁目○番」である。また、第1要素(時間)として、「月単位」でのみ提供可能であり、第2要素(設置済家具)として、「ベッド」と「クローゼット」と「机」とが設置済みであり、第3要素(占有可能物体)として、「人間」と「物」とが占有可能である。また、ウェブサイトWS1乃至WS3の夫々の掲載の有無として「ウェブサイトWS1」のみに掲載済みである。また、広告優先枠への表示の有無は「無し」であり、ポイント付与率は「1%」である。
また、名称が「○○ビジネス八王子V」である実空間RS2は、部屋番号が「202」と「1201」であり、住所が「東京都八王子市南町○丁目○番」である。また、第1要素(時間)として、「日単位」でのみ提供可能であり、第2要素(設置済家具)として、「ベッド」が設置済みであり、第3要素(占有可能物体)として、「人間」が占有可能である。また、ウェブサイトWS1乃至WS3の夫々の掲載の有無として「ウェブサイトWS2」のみに掲載済みである。また、広告優先枠への表示の有無は「有り」であり、ポイント付与率は「2%」である。
なお、実空間DB402に記憶されている実空間RSの他の具体例については、
図8に示すとおりである。
実空間提供者Dにより提供される実空間RSは、以上のように管理される。これにより、仮想空間VSのうち提供者側希望領域に分布されているウェブサイトWSに掲載されることが可能となる。
【0070】
次に、
図9を参照して、
図4の情報処理システムにより実現されるサービスの概要について説明する。
図9は、
図4の情報処理システムにより実現されるサービスの概要を示すイメージ図である。
【0071】
図9に示すように、アセット(財産)として、空土地、空建物、空駐車場等を他人に提供し得る権利を有する者は、これらのアセットを実空間RSとして、
図4の情報処理システムにより実現されるサービスを利用することができる。
即ち、アセットを実空間RSとして提供する者(即ち実空間提供者D)は、本サービスを利用することにより、掲載対象として好適となるr個のウェブサイトWSに、クリック1つでアセット(即ち実空間RS)を掲載してもらうことが可能となる。
【0072】
本サービスにおいて掲載可能なr個のウェブサイトWSには、以下のようなウェブサイトが含まれる。
例えば、家具が予め設置されたアセットを掲載対象とするウェブサイトWSには、以下のようなものが含まれる。即ち、民泊を掲載対象とするウェブサイトWS11や、ウィークリーマンションを掲載対象とするウェブサイトWS12や、マンスリーマンションを掲載対象とするウェブサイトWS13や、家具付きの賃貸物件を対象とするウェブサイトWS14等が含まれる。
【0073】
また例えば、リフォーム等によりカスタマイズされたアセットを掲載対象とするウェブサイトWSには、以下のようなものが含まれる。即ち、クロス(壁紙)を張替えたアセットを掲載対象としたウェブサイトWS21や、大規模な工事により性能を向上させるリノベーションが行われたアセットを掲載対象とするウェブサイトWS22等が含まれる。
【0074】
また例えば、賃貸物件全般を掲載対象とするウェブサイトWSには、以下のようなものが含まれる。即ち、A社が提供する賃貸物件全般を掲載対象とするウェブサイトWS31や、B社が提供する賃貸物件全般を掲載対象とするウェブサイトWS32等が含まれる。
【0075】
また例えば、不動産全般を掲載対象とするウェブサイトWSには、以下のようなものが含まれる。即ち、介護施設として利用可能なアセットを掲載対象とするウェブサイトWS41や、テナントとして利用可能なアセットを掲載対象とするウェブサイトWS42が含まれる。また、土地を掲載対象とするウェブサイトWS43や、駐車場又は駐車場として利用可能なアセットを掲載対象とするウェブサイトWS44等も不動産全般を掲載対象とするウェブサイトWSに含まれる。
【0076】
次に、
図10を参照して、
図6のサーバ1が実行するサイト支援処理で実現される、サイト作成支援サービスの流れを説明する。
図10は、
図6のサーバ1が実行するサイト支援処理で実現される、サイト作成支援サービスの流れを示すイメージ図である。
【0077】
ここで、
図10では、ダンボール家具キットの製造販売を営む者(以下「新規サイト作成者」と呼ぶ)が、新規でウェブ販売用のウェブサイトWSを作成したいと考えた場合を想定する。この場合、新規サイト作成者は、サービス提供者Sが提供するサイト作成支援サービスを利用することができる。
ここで、新規サイト作成者が、自身が作成するウェブサイトWSに、複数のダンボール家具が配置された部屋のイメージ写真を掲載したいと考えたとする。この場合、新規サイト作成者は、撮影用の部屋を実空間RSとする実空間利用者Uとして、サービス提供者Sが提供する各種サービスを利用することもできる。
【0078】
以下、サービス提供者Sが提供するサイト作成支援サービスの流れについて、各ステップに沿って説明する。
ステップS21において、新規サイト作成者は、利用者端末3を操作することにより、ウェブサイトWSを作成する旨の申請を行う。なお、新規サイト作成者が、ウェブサイトWSを作成する旨を申請するための具体的手法は特に限定されない。具体的には例えば、
図10のように利用者端末3からサーバ1に対しEメールを送信して申請する手法を採用してもよい。また、新規サイト作成者が、利用者端末3の画面に出力されるサービス申請用ページに設けられた申請用のボタン(図示なし)を押下して申請する手法を採用してもよい。
【0079】
ステップS22において、新規サイト作成者は、利用者端末3を操作することにより、時間を少なくとも含むn個の要素を希望する。なお、新規サイト作成者が、時間を少なくとも含むn個の要素を希望するための具体的手法は特に限定されない。具体的には例えば、
図10のように、新規サイト作成者が、利用者端末3に表示される申請用ページにおいて、時間を少なくとも含むn個の要素を希望する手法を採用してもよい。
【0080】
ステップS23において、サーバ1は、新規サイト作成者が希望するn個の要素の内容と、自身が管理する簡易見積表とに基づいて、新規サイト作成者に提供されるサービスの利用料金の見積りを行う。サーバ1により見積もられた内容は、利用者端末3に表示されることにより新規サイト作成者に提示される。提示した見積内容について新規サイト作成者による了承が得られると、サーバ1は、新規サイト作成者に対し、新規のウェブサイトWSを作成するための支援情報を提供する。なお、新規のウェブサイトWSを作成するための支援情報を提供には、初心者であっても新規のウェブサイトWSを容易に作成できるような作成支援ツール等の提供も含まれる。
【0081】
ステップS24において、新規サイト作成者は、利用者端末3を操作して、サーバ1により提供される、新規のウェブサイトWSを作成するための支援情報を利用して、支援新規のウェブサイトWSを作成する。
ステップS25において、サーバ1は、新規サイト作成者により作成された新規のウェブサイトWSを公開する。具体的には、サーバ1は、仮想空間VSに、サイト支援処理により作成された新規のウェブサイトWSに含まれるn個の要素により特定される領域を、当該新規のウェブサイトWSの紹介範囲を示すウェブサイト領域WAとして分布させる。
【0082】
次に、
図11を参照して、
図10のサイト支援処理により作成されたウェブサイトWSの具体例について説明する。
図11は、
図10のサイト支援処理により作成されたウェブサイトWSの具体例を示すイメージ図である。
【0083】
図11の例では、
図10のサイト支援処理により作成されたウェブサイトWSは、表示領域H1乃至H4で構成される。
表示領域H1には、ウェブサイトWSの名称(ダンボール家具イメージキット)と、当該ウェブサイトWSの開発者(○○ハウジング株式会社 ○○さん)と、仲介信用度の度合を示す値を5段階で正規化した値(4.21)と当該値を星の数(4つ)で示した図形とが表示されている。
【0084】
表示領域H2には、ウェブサイトWSの名称(ダンボール家具イメージキット)及び当該ウェブサイトWSで販売されている商品を示すイメージ写真と、利用者端末3に表示される仮想の部屋で当該商品のレイアウトを自由に行えるアプリケーションプログラム(以下「アプリ」と略称する)をダウンロードするためのボタンB1と、当該商品の価格(成約時25,000円、利用時10,000円等)と、当該商品が属するカテゴリ(インテリア)と、当該商品が利用された件数(20件)と、当該アプリのダウンロード件数(20件)と、ウェブサイトWSを閲覧するためにクリックされた数(120回)と、当該商品の開発者(○○さん)と、仲介信用度の度合を示す値を5段階で正規化した値(4.21)と当該値を星の数(4つ)で示した図形と、当該商品の開発者(○○さん)により開発された他のアプリと、その他の情報とが表示されている。
表示領域H3には、当該商品の内容を説明する文章が表示されている。
表示領域H4には、当該アプリのサンプル画像が表示されている。
図10のサイト支援処理により、新規サイト作成者は、こういったウェブサイトWSを容易に作成することができる。
【0085】
次に、
図12乃至
図15を参照して、
図4の情報処理システムにより実現されるサービスの一例である不動産SNS(social networking service)について説明する。
不動産SNSとは、不動産関連の取引に関係性有する者が誰でもプレイヤーとして自由に参加することができるSNSである。例えば、
図1に示す実空間提供者D、及び実空間利用者U、又は
図9に示す各種ウェブサイトの提供者や利用者は、いずれも不動産SNSのプレイヤーとして参加することができる。
【0086】
図12は、不動産SNSの利用者として参加し得るプレイヤーを示す図である。
【0087】
例えば
図12に示す者、具体的には、顧客(個人)、社宅代行、オーナー、オプションベンダー、不動産会社、及び顧客(法人)は、いずれも不動産SNSのプレイヤーとして参加することができる。
これにより、不動産の取引上直接的な接触がなかった者同士が、不動産SNS上で容易にコミュニケーションをとることができるようになる。
従来より、「不動産」は(読んで字の如く)土地あるいは土地に定着したものであるため、取引上の関係者は、取引の対象となる不動産が所在する場所まで、足を運び自身の目で直接確めることで取引の安全性を担保する必要があった。しかし、不動産SNSを利用することにより、取引の対象となる不動産に関する詳細な情報を容易に取得することができるため、現物を直に確認しなくとも取引の安全性を担保することが可能となる。例えば、取引の対象となる不動産についての、撮像画像、他のプレイヤーからの口コミ、オーナーからのコメント、リフォームを担当した者のコメント等、これまで入手困難であった不動産に関する詳細な情報を容易に取得することができる。また、不動産を媒介とするあらゆる業務における業務内容の標準化を図ることも可能となる。
【0088】
図13は、不動産SNSのウェブサイトのトップページを示す図である。
【0089】
図13に示すように、不動産SNSのトップページは、表示領域H11乃至H13を含むように構成されている。不動産SNSのプレイヤーは、自身が操作する端末(スマートフォン、パーソナルコンピュータ等)に表示された不動産SNSのトップページから、不動産に関する各種取引、他のプレイヤーとのコミュニケーション等を容易に行うことができる。
【0090】
表示領域H11は、
図13に示すトップページの他、不動産SNSのウェブサイトの各ページ(図示せず)に共通で表示される領域であり、他のページへ遷移するためのボタンB11乃至B17が表示されている。
図示せぬ他のページが表示されている状態でボタンB11が押下されると、
図13に示すトップページに画面が更新される。
ボタンB12が押下されると、サービス提供者Sからのお知らせの画面(図示なし)に更新される。これにより、サービス提供者Sは、プレイヤーに対し効率良く情報を提供することができる。
ボタンB13が押下されると、他のプレイヤーとの間でメッセージのやり取りを可能とするメッセージ画面(図示なし)に更新される。これにより、プレイヤーは、他のプレイヤーとの間で、例えば不動産の賃貸借契約に関するやり取りや、所定の不動産についての情報の提供等を容易に行うことが可能となる。
ボタンB14が押下されると、他のプレイヤーのうち別途「友達」又は「メンバー」として登録されているプレイヤーの一覧(図示なし)の画面に更新される。これにより、例えば所定の不動産の取引にあらゆる立場で関係性する複数のプレイヤーを1つのグループのメンバーとして登録することができる。このため、取引を進めるためのコミュケーションを効率良くとることが可能となり、また、取引上の責任の所在を明確化させることもできる。
ボタンB15が押下されると、現在使用中のアプリに関する情報や、新規にダウンロード可能なアプリに関する情報に関する画面(図示なし)に更新される。
ボタンB16が押下されると、不動産の取得、賃借等に必要となる資金の調達に関する情報の取得、各種ローンの支払い、賃料の決済などを行うことができる画面(図示せず)に更新される。このように、ボタンB16が押下されることにより実現される、不動産に関連する取引を容易化させる金融サービスは、「不動産ウォレット」あるいは「不動産フィンテック」といった馴染み易い商品名を用いて提供することもできる。
ボタンB17が押下されると、現在所有している不動産に関する情報や、現在交渉中の不動産に関する情報等を、容易に取得したり入れ込んだりすることができる。また、提供したい実空間RSに関する情報を、どのようなアプリにも転載することができる。
【0091】
表示領域H12には、プレイヤーのプロフィールを表示させるためのボタンB21と、現在使用中のアプリと、新規アプリをダウンロードするためのボタンB22とが表示されている。なお、
図13に示す例では、「オーダーマンスリー」という名称のアプリが現在使用中であることを示すアイコンが表示されている。
ボタンB21が押下されると、プレイヤーのプロフィールが別画面(図示なし)に表示される。プレイヤーのプロフィールには、不動産SNSで利用可能な仮想メダルの保有数、友達として登録されているプレイヤーの人数、及びプレイヤーが現在参加中のグループの数が少なくとも表示される。なお、不動産SNSで利用可能な仮想メダルについては、
図14及び
図15を参照して後述する。
ボタンB22が押下されると、新規アプリをダウンロードする操作を行うための画面(図示なし)が表示される。
【0092】
表示領域H13には、プレイヤーのタイムラインと、プレイヤーがタイムラインに投稿するための文字入力欄と、タイムラインにファイルをアップロードするためのファイル選択ボタンとが少なくとも表示される。プレイヤーによってタイムラインに投稿された内容は、当該プレイヤーの不動産SNS上の友達やグループのメンバーのタイムラインに表示される。
【0093】
図14は、不動産SNS上でプレイヤーが付与される仮想メダル及びレベルの付与条件を示す図である。なお、
図14に示す付与条件の例は、プレイヤーのうち、不動産取引の仲介業を営む会社に対する仮想メダル(以下単に「メダル」と呼ぶ)及びレベルの付与条件の例となっている。また、
図14に示す付与条件は一例に過ぎず、サービス提供者Sは、任意の付与条件を設定することができる。
【0094】
メダル及びレベルは、プレイヤーの不動産SNS上のあらゆる行為に基づいてプレイヤーに付与される。メダルは、大きく2つの種類に分けられる。即ち、プレイヤーとしての会社の行為に基づいて当該会社に付与されるメダルと、当該会社の担当者の行為に基づいて当該会社に付与されるメダルとに分けられる。
また、メダルは、付与条件毎に複数の種類に分けられる。
具体的には例えば、「送客数」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「送客メダル」が存在する。「送客数」とは、送客し成約に結び付けるに至った数である。
また例えば、「送客登録数」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「アカウントメダル」が存在する。「送客登録数」とは、システムに顧客を登録した数である。
また例えば、「受客数」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「受客メダル」が存在する。「受客数」とは、受客して成約に至った数である。
また例えば、「物件数」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「良質物件メダル」が存在する。「物件数」とは、顧客からのレビューにより良質であるとされた物件を登録した数である。
また例えば、「ニュース数」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「ニュースメダル」が存在する。「ニュース数」とは、不動産SNSに多くのニュースを掲載した結果、良い反響を得た(例えば「いいね!」の数が多い)場合の当該ニュースの数である。
また例えば、「決済レビュー」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「ペイメントメダル」が存在する。「決済レビュー」とは、迅速丁寧な決済取引を行うことができた旨のレビュー数である。
また例えば、「登録紹介数」に基づいてプレイヤーに付与される種類のメダルとして、「アンバサダーメダル」が存在する。「登録紹介数」とは、システムを紹介してIDとパスワードが発行された件数である。
また例えば、システムへの登録期間の長さに応じて付与される「ロングユーズメダル」、システムの使用頻度の高さに応じて付与される「へヴィーユーズメダル」が存在する。
また例えば、顧客からのレビュー数に応じて付与される「Cレビューメダル」、不動産業界の他の会社等からのレビュー数に応じて付与される「物件レビューメダル」が存在する。
また例えば、会社が提供するサービスに対するレビュー数に応じて付与される「サービスレビューメダル」、不動産のオーナーから担当者に対するレビュー数に応じて付与される「オーナーレビューメダル」が存在する。
また例えば、総合的な内容のレビュー数に応じて付与される「総合レビューメダル」、担当者のレビュー数に応じて付与される「担当者レビューメダル」といったメダルが存在する。
【0095】
また、プレイヤーに付与されるメダルの具体的な数は、
図14に示す「付与割合」によって決定される。具体的には例えば、上述の「送客メダル」の付与割合は「50」%となるため、「送客数」の「50」%に相当する数のメダルがプレイヤーに付与される。また、上述の「アカウントメダル」の付与割合は「10」%となるため、「送客登録数」の「10」%に相当する数のメダルがプレイヤーに付与される。
また、プレイヤーには、付与されるメダルの数量に応じたレベルが付与される。
なお、
図14に示す例では、メダルやレベルの付与について、プラスされるための条件のみとなっているが、マイナスされる条件を設定することもできる。具体的には例えば、各種レビューにおいて、ネガティブな内容のレビュー件数に応じてメダルやレベルをマイナスさせる条件を設定してもよい。これにより、プレイヤーに対し、真摯な行為を心掛けようとするための誘因を与えることができる。
【0096】
不動産SNSでは、ゲーミフィケーションによって、
図14示す付与条件に基づいてプレイヤーに付与されるメダル及びレベルを活用することができる。ゲーミフィケーションとは、日常生活の様々な要素をゲームの形にすることであり、ゲームデザインの手法や仕組みを用いてユーザ契約等を獲得すること等を目的としている。例えば所定のシステムやサービスにおける、ポイントの付与、レベルシステムの採用等は、いずれもゲーミフィケーションの一例である。
図15は、不動産SNS上のゲーミフィケーションを示す図である。
【0097】
図15に示すようなゲームに、プレイヤーに付与されるメダル及びレベルを連携させることができる。これにより、プレイヤーにおいて、ゲーム上のストーリーを進行させたい、あるいは、自身のレベルをアップさせたいという気持ちが醸成され易くなるため、メダルを多く取得するための不動産SNS上の行為を積極的に行うようになる。
例えば、
図15(A)に示すように、プレイヤーが保有するメダルやレベルをゲームに反映させることができる。具体的には、プレイヤーのレベル、経験値、チーム名、メダルの保有数、各種メダルの種毎の情報を表示させることができる。このとき、例えば
図14に示されている各種メダルと、
図15(A)に示されている各種メダルとを連携させてもよい。
また、ゲーム上でメダルを取得した際には、
図15(B)に示すような画面を表示させてもよい。これにより、プレイヤーは、さらに多くのメダルと取得し、レベルを上げたいと思うようになる。このため、プレイヤーは、メダルを多く取得するための不動産SNS上の行為を積極的に行うようになる。
【0098】
なお、図示はしないが、ゲームの画面を含む不動産SNS上の画面に企業広告を掲載させてもよい。これにより、システム提供者は、スポンサー収入に基づいて不動産SNSを運営することができる。
【0099】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0100】
例えば、上述した実施形態では、宿泊する部屋や住居となる部屋や、駐車場を実空間RSの例として挙げているが、これらに限られない。人、動物、物等が一定期間占有できる現実の空間であればよく、例えば、自動車内の助手席のスペース(即ち空き席)でもよい。
【0101】
また、上述した実施形態では、提供時間を少なくとも含むn個の要素の例として「設置済家具」と「占有可能な物体」が例示されている。しかしながら、これらの要素は例示に過ぎない。実空間を特定要素となり得るあらゆるものを要素として採用することができる。具体的には例えば、「新築・中古」、「仲介手数料」、「敷金・礼金」、「オーダー(入居者逆提案)」、宅建業や旅館業・民泊業といった「業界分類」、厚生労働省や国土交通省といった「監督官庁」、「フリーレント(無料貸与期間)」、「実空間利用者Uによる実空間RSのカスタマイズ」等を要素とすることができる。
【0102】
また、
図6のサイト作成支援部107による支援の対象は、ウェブサイトWSの作成に限定されず、アプリケーションプログラムの作成であってもよい。
【0103】
また、上述の実施形態では、不動産関連の取引に関係性有する者が参加可能な不動産SNSについて説明しているが、これに限定されない。空間専有の取引に関係性を有する者が誰でもプレイヤーとして自由に参加できるSNSに対しても本発明を適用することができる。
【0104】
また、上述の不動産専門のSNSによれば、さらに下記のようなサービスを提供することができる。
【0105】
図16は、ゲーミフィケーションの具体例を示す図である。
【0106】
上述したように、不動産SNSでは、ゲーミフィケーションによって、
図14に示す付与条件に基づいてプレイヤーに付与されるメダル、レベル、及びポイントを活用することができる。
具体的には例えば、ポイントが貯まれば貯まるほどプレイヤーのレベルが上がり、その結果多くのメダルを獲得できるようにすることができる。レベルやメダルの獲得数は、プレイヤー間の相互信用の根拠となるので、レベルが高いプレイヤーや、メダルの獲得数が多いプレイヤーは、信用が高いプレイヤーとして取り扱われる。信用が高いプレイヤーは、例えば不動産手続上の承認を得やすいといったメリットを享受することができる。
【0107】
不動産SNS上の各プレイヤーは、提供者端末2や利用者端末3に表示されるマイページから、自身のレベル、獲得したポイント数やメダルを確認することができる。具体的には、
図16に示すマイページの表示領域H14には、プレイヤー(○○ ○○さん)の現在の総合レベル(Lv.2)と、獲得済みの総合ポイント数(300pt)とが表示されている。
表示領域H15には、プレイヤー(○○ ○○さん)の現在の総合レベル、及び獲得済みの総合ポイント数とともに、次のレベルまでの総合ポイント数(900総合ポイント)と、その到達割合(25%)とが表示されている。
表示領域H16には、獲得済みのメダルとして、「ニュースメダル 白メダル」を獲得していることと、獲得済みのニュースポイント数(58ニュースポイント)とが表示されている。さらに、次のメダルを獲得するために獲得しなければならないニュースポイント数(242ニュースポイント)と、その達成割合(19%)とが表示されている。
表示領域H17には、直近に獲得したポイント数(10pt)が表示されている。
【0108】
図16に示す例では、メダルの種類は1種類(ニュースメダル)のみとなっているが、不動産SNSのプレイヤーは、活動内容に応じて様々な種類のメダルを獲得することができる。
【0109】
例えば、不動産SNSに早期に登録したプレイヤーや、長期間登録しているプレイヤーは、「アーリーアダプターメダル」(図示せず)を獲得することができる。「アーリーアダプターメダル」を獲得したプレイヤーは、活動時に通常よりも多くの総合ポイントを獲得することができる。
具体的には、2018年6月30日までに登録した場合は通常の2倍、2018年12月31日までに登録した場合は通常の1.75倍、2019年6月30日までに登録した場合は通常の1.5倍、2019年12月31日までに登録した場合は通常の1.25倍といったように、多くの総合ポイントを獲得することができる。また、プレイヤーとしての利用期間が、3年間に達した場合は5000総合ポイント、10年間に達した場合は20000総合ポイント、20年間に達した場合は60000総合ポイントを獲得することができる。これにより、多くのプレイヤーを確保できるようになる。
【0110】
また例えば、不動産SNSのプレイヤーは、不動産SNSに友達を招待することができる。この場合、招待された友達が不動産SNSのプレイヤーとして登録すると、不動産SNSに友達を招待したプレイヤーに対し、「アンバサダーメダル」が付与される。
図17は、不動産SNSのプレイヤーが友達を招待する場合の具体例を示す図である。
【0111】
不動産SNSに招待された友達がプレイヤーとして登録すると、登録した友達1人について50アンバサダーポイントを獲得することができる。そして、招待した友達6人がプレイヤーとして登録すると、「アンバサダーメダル 白メダル」を獲得することができる。プレイヤーは、自身のマイページから、自身が「アンバサダーメダル」を獲得していることと、獲得済みのアンバサダーポイントの詳細を確認することができる。具体的には、
図17(A)に示すマイページの表示領域H18には、獲得済みのアンバサダーポイント(100アンバサダーポイント)が表示されている。表示領域H19には、次のメダルを獲得するために獲得しなければならないアンバサダーポイント数(200アンバサダーポイント)が表示されており、表示領域H20には、その達成割合(33%)が表示されている。
【0112】
不動産SNSのプレイヤーが、不動産SNSに友達を招待する具体的手法は特に限定されない。例えば
図17(B)に示すマイページから発行される招待専用のURL(以下、「お友達紹介URL」と呼ぶ)を用いて友達を招待することもできる。具体的には、マイページの表示領域H21に表示された「お友達に紹介」というボタンをクリックすると、表示領域H22にお友達紹介URLが表示される。これにより、プレイヤーは、招待したい友達に対し、お友達紹介URLをSNSやメール等で伝達することができる。お友達紹介URLを伝達された友達は、お友達紹介URLにアクセスすることにより、容易に不動産SNSのプレイヤーとして登録をすることができる。招待した友達が不動産SNSのプレイヤーとして登録されると、その友達を招待したプレイヤーに対し、アンバサダーポイントが付与される。なお、招待された友達が早期に登録した場合、その友達は、上述した「アーリーアダプターメダル」を獲得することもできる。
また、多くの友達を招待し、登録させたプレイヤーに対しては、サービス提供者Sから賞金が授与されるようにすることもできる。
【0113】
また例えば、不動産SNSにおいて、より良質な情報をより多く発信したプレイヤーに対しては、エディターポイントが付与される。
図18は、マイページに表示されるエディターポイントの具体例を示す図である。
【0114】
プレイヤーは、SNSの投稿を1回行うと5エディターポイントを獲得することができる。また、プレイヤーは、他のプレイヤーの投稿に対する反応として、「いいね!」を1回クリックすると1エディターポイントを獲得することができる。さらに、プレイヤーは、自身の投稿に対する他のプレイヤーからの反応として、「いいね!」が1回クリックされると1エディターポイントを獲得することができる。プレイヤーは、エディターポイントを所定数獲得すると、「エディターメダル」を獲得することができる。
【0115】
プレイヤーは、自身のマイページから、自身が「エディターメダル」を獲得していることと、獲得済みのエディターポイントの詳細とを確認することができる。具体的には、
図18に示すマイページの表示領域H23には、獲得済みのメダルとして、「エディターメダル 白メダル」を獲得していることと、獲得済みのエディターポイント数(178エディターポイント)とが表示されている。さらに、表示領域H23には、次のメダルを獲得するために獲得しなければならないエディターポイント数(122エディターポイント)と、その達成割合(59%)とが表示されている。
【0116】
また、プレイヤーは、自身のマイページから、エディターポイントを多く獲得しているプレイヤーのランキングを確認することができる。
図18に示すように、マイページの表示領域H24には、「トップエディターランキング」として、不動産SNSに登録されているプレイヤーのうち、エディターポイントが高いプレイヤーを降順で並べたランキングが表示されている。具体的には、1位が「鈴木 太郎」、2位が「山田 花子」、3位が「田代 淳子」、4位が「野口 夕子」、5位が「西川 絢子」であることが示されている。また、これらの上位5プレイヤーのエディターポイントが、夫々「9000point」、「8000point」、「4000point」、「2000point」、「1000point」であることが示されている。このように多くのエディターポイントを獲得したプレイヤーに対しては、サービス提供者Sから賞金が授与されるようにすることもできる。
エディターポイントを多く獲得しているプレイヤーは、不動産SNSのプレイヤーに対し影響力を及ぼすインフルエンサー(Influencer)として取り扱うこともできる。不動産SNSでは、このような者を「不動産インフルエンサー」と呼び、不動産インフルエンサーの発言をプレイヤー相互間で共有し易くしたり、広告等で活用したりすることもできる。
【0117】
不動産SNSでは、上述した「トップエディターランキング」のように、各種情報を収集し、即時にランキング表示させることができる。
例えば、図示はしないが、プレイヤー毎のアンバサダーポイントを収集し、アンバサダーポイントの獲得数が多いプレイヤーを、「アンバサダーランキング」として表示させることもできる。
また例えば、不動産関連のワードを収集し、このうち多用されているワードを、「不動産トレンドワードランキング」として表示させることもできる。
【0118】
図19は、不動産トレンドワードランキングの具体例を示す図である。
【0119】
不動産トレンドワードランキングは、AI(人工知能)等を用いて、#(ハッシュタグ)、及び不動産SNSで多用されているワードを自動収集し、ランキング表示させたものである。具体的には例えば、
図19に示すように、「ロングステイ」というワードは、不動産SNSにおいて、9000件の投稿に使用されている。また、「Fintech」というワードは、不動産SNSにおいて、8000件の投稿に使用されている。なお、不動産トレンドワードランキングにランクインしている他のワード、及びその使用件数は、
図19に示すとおりである。
これにより、プレイヤーは、例えば「Fintech」というワードが気になるのであれば、容易に検索して調べることができるので、不動産関連のトレンドワードの理解を深めることができる。
【0120】
また、上述したように、
図6のサイト作成支援部107による支援の対象は、ウェブサイトWSの作成に限定されず、不動産関連のアプリの作成であってもよい。以下、不動産関連のアプリ(以下、「不動産アプリ」と呼ぶ)を作成するための具体的手法について説明する。
図20は、不動産アプリの活用例を示すイメージ図である。
【0121】
不動産SNSに登録しているプレイヤーは、不動産SNS上で「アプリ作成申請」を行うことより、サービス提供者Sに対し、不動産アプリの作成を依頼することができる。不動産アプリの作成の依頼がなされると、依頼者(プレイヤー)とサービス提供者Sとの間で打ち合せが行われ、不動産アプリの開発がスタートする。依頼者(プレイヤー)とサービス提供者Sとの間の打ち合せは、不動産SNS上で行うことができる。このため、依頼者(プレイヤー)は、サービス提供者Sに対し、自身が不動産アプリによって提供したい機能や内容を気軽に相談することができる。
【0122】
不動産アプリの開発は、依頼者(プレイヤー)からサービス提供者Sに全面的に依頼することができるが、依頼者(プレイヤー)自らが開発し、又は外注することができる。これは、サービス提供者SによりAPI(Application Programming Interface)が公開されているからである。これにより、依頼者(プレイヤー)は、CMS(Content Management System)を用いて、簡単、安価、かつスピーディーにアプリを開発することができる。
【0123】
図20に示すように、開発されたアプリ(
図20では「APP」と表示されている)は、社内、社外、パートナー企業、及び顧客との関係におけるあらゆる場面で活用することができる。例えば社内では、不動産業務支援の共有及び活用を図ることができる。また、社外では、不動産メディアの情報の共有及び活用を図ることができる。また、パートナー企業に対しては、仲介、FC(フランチャイズ)、協会、クラウドファンディングといったような、パートナーサプライチェーンでの活用を図ることができる。また、顧客に対しては、価格の可視化、VR(Virtual Reality/仮想現実)、AR(Augmented Reality/拡張現実)、リノベーションの見地から高品質な利用体験を提供することができる。
【0124】
また、
図9を用いて上述したように、不動産SNSによれば、プレイヤーの遊休資産を一括登録し、一括転載することが可能となる。即ち、不動産SNSに対し、1物件につき1回のみ登録するだけで、
図9に示す複数のウェブサイトWS、及び複数の不動産アプリのすべてに一括掲載することができる。これにより、遊休資産の利用価値を最大化させることができる。このようなサービスは、「アセットトータルシェアリングエコノミー」(登録商標)といった商品名を用いて提供することもできる。
【0125】
また、不動産SNSによれば、ロール(例えば不動産会社、オーナー)に対するSNS広告の一括配信が可能になる。これにより、イベント集客、物件広告、各種販売促進、告知等を、ターゲットを絞って行うことができるので、高い費用対効果を期待することができる。なお、図示はしないが、SNS広告の申込申請は、不動産SNSのマイページから簡単に行うことができる。
【0126】
また、不動産SNSによれば、共通の話題を持つプレイヤー同士でグループを作ることができる。これにより、例えば、FC(フランチャイズ)、各種団体単位で作成されたグループにおける意見交換や、企業内、部署内といった狭い範囲に限って作成されたグループ内で物件紹介を行うことが可能となる。その結果、プレイヤーにとって便利というメリットがあるだけではなく、サービス提供者Sとしても、顧客の囲い込みが容易になるというメリットがある。なお、図示はしないが、グループの作成は、不動産SNSのマイページから簡単に行うことができる。
【0127】
また、
図13を用いて上述したように、不動産SNSによれば、新規アプリをダウンロードすることができるが、具体的に以下のようなアプリをダウンロードすることができる。
例えば、家具家電や生活日用品のすべてが揃っているマンスリーマンションを検索することができるアプリや、期間、場所、備品をセレクトすることで、マンスリーマンションをカスタマイズできるアプリ等をダウンロードすることができる。
【0128】
また、法人が不動産SNSにプレイヤーとして登録した場合には、法人のマイページから、当該法人の従業員を招待することもできる。具体的には、法人のマイページに表示された「従業員招待」ボタン(図示せず)をクリックすることにより、従業員を招待するための専用のURLを取得することができる。不動産SNSでは、法人と従業員とを関連付けることができるので、法人アカウントと従業員アカウントとの切り替え表示を容易に行えるようにすることもできる。
【0129】
このように、不動産SNSは、SNS型の不動産クラウドOS(Operating System)であり、登録されたプレイヤー同士を互いに繋げることができる「不動産ITインターフェース」、あるいは「不動産インターフェース」である。不動産SNSは、「不動産OS」(登録商標)、「不動産ONS」(登録商標)といった馴染み易い商品名を用いて提供することもできる。
【0130】
また、
図5に示す各ハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0131】
また、
図6に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行出来る機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に
図6の例に限定されない。
【0132】
また、機能ブロックの存在場所も、
図6に示す場所に限定されず、任意でよい。例えばサーバ1側の機能ブロックの少なくとも一部を提供者端末2側や利用者端末3側に設けてもよいし、その逆でもよい。
そして、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成してもよい。
【0133】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0134】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0135】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0136】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図1のサーバ1)は、
所定の実空間(例えば
図1の実空間RS)を提供する実空間提供者(例えば
図1の実空間提供者D)の第1装置(例えば
図6の提供者端末2)と、当該実空間を利用する実空間利用者(例えば
図1の実空間利用者U)の第2装置(例えば
図6の利用者端末3)と通信をする情報処理装置において、
前記実空間提供者の希望として、提供時間を少なくとも含むn個の要素を取得する提供者側希望取得手段(例えば
図6の提供者側希望取得部103)と、
前記n個の要素の夫々を軸とするn次元の仮想空間(例えば
図2(b)の仮想空間VS2)に、前記提供者側希望取得手段により取得された前記n個の要素により特定される領域を、前記実空間提供者の希望を示す提供者側希望領域(例えば
図2(b)の提供者側希望領域DA)として分布させる提供者側希望分布手段(例えば
図6の提供者側希望分布部104)と、
を備える。
これにより、実空間RSの提供を希望する者(実空間提供者D)は、当該実空間の利用を希望する者(実空間利用者U)に対し、当該実空間RSを紹介するために最適なウェブサイトWSに、当該実空間RSを掲載してもらうことができる。
【0137】
また、前記提供者側希望領域の範囲内で、前記実空間利用者に前記実空間を紹介する支援をする紹介支援手段(例えば
図6のサイト作成支援部107)をさらに備える。
これにより、実空間提供者Dは、自身が提供する実空間RSを効率良く実空間利用者Uに紹介してもらうことができる。また、実空間利用者Uは、所望の実空間RSを紹介してもらうことができる。
【0138】
また、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図1のサーバ1)は、
所定の実空間(例えば
図1の実空間RS)を紹介するウェブサイト(例えば
図1のウェブサイトWS1乃至WSr)を管理する装置と通信をする情報処理装置において、
前記実空間を紹介する要素として、提供時間を少なくとも含むn個の要素を含むウェブサイトを作成する支援を実行するサイト支援手段(例えば
図6のサイト作成支援部107)と、
前記n個の要素の夫々を軸とするn次元の仮想空間に、前記サイト支援手段の支援により作成された前記ウェブサイトに含まれる前記n個の要素により特定される領域を、当該ウェブサイトの紹介範囲を示すウェブサイト領域(例えば
図2のウェブサイト領域WA)として分布させるウェブサイト分布手段(例えば
図6のサイト分布部108)と、
を備える。
これにより、実空間RSを紹介するウェブサイトWSを容易に作成し、かつ新規で作成されたウェブサイトWSを容易に多数の者に紹介することが可能となる。