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特開2019-48678ワーク搬送装置及びワーク搬送装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-48678(P2019-48678A)
(43)【公開日】2019年3月28日
(54)【発明の名称】ワーク搬送装置及びワーク搬送装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 27/32 20060101AFI20190301BHJP
【FI】
   B65G27/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-172401(P2017-172401)
(22)【出願日】2017年9月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000002059
【氏名又は名称】シンフォニアテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】前田 峰尚
【テーマコード(参考)】
3F037
【Fターム(参考)】
3F037BA01
3F037BA03
3F037CA02
3F037CA11
3F037CA17
3F037CB02
3F037CC01
(57)【要約】
【課題】振動特性が異なる領域が有る場合でも、ワークを安定搬送することができるワーク搬送装置及びワーク搬送装置の製造方法を提供する。
【解決手段】ワークを載置した状態で搬送する搬送部と、位相の異なる定在波が合成されることにより前記搬送部をたわみ振動させるための進行波を発生させる進行波発生手段5と、を備え、前記搬送部は、振動特性が異なる複数の領域411,412,413,414から構成されているワーク搬送装置において、前記たわみ振動させるための定在波の波長をλとしたときに、前記各領域411,412,413,414の搬送方向の長さが、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)であり、かつ、前記搬送部において振動する部分の全長がλの整数倍である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを載置した状態で搬送する搬送部と、
位相の異なる定在波が合成されることにより前記搬送部をたわみ振動させるための進行波を発生させる進行波発生手段と、を備え、
前記搬送部は、振動特性が異なる複数の領域から構成されているワーク搬送装置において、
前記たわみ振動させるための定在波の波長をλとしたときに、前記各領域の搬送方向の長さが、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)であり、かつ、前記搬送部において振動する部分の全長がλの整数倍であることを特徴とするワーク搬送装置。
【請求項2】
前記進行波発生手段は、所定ピッチを置いて配置された複数の振動発生部からなり、該所定ピッチを、前記定在波の波長と略同一にしていることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
【請求項3】
前記搬送部においてワークを搬送する搬送路が、平面視において細長形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク搬送装置。
【請求項4】
前記搬送部に、搬送方向と略直交する方向に延びるスリットが搬送方向に所定間隔をおいて複数形成され、前記スリットの所定間隔が、前記定在波の波長λの1/4の長さに設定されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のワーク搬送装置。
【請求項5】
ワークを載置した状態で搬送する搬送部と、
位相の異なる定在波が合成されることにより前記搬送部をたわみ振動させるための進行波を発生させる進行波発生手段と、を備え、
前記搬送部は、振動特性が異なる複数の領域から構成されているワーク搬送装置を製造する方法であって、
前記たわみ振動させるための定在波の波長をλとしたときに、前記搬送部において振動する部分の全長がλの整数倍になるように、前記各領域の搬送方向の長さを、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)に設定して該搬送部を製造する工程を備えていることを特徴とするワーク搬送装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送部をたわみ振動させる進行波を発生させることによりワークを搬送するワーク搬送装置及びワーク搬送装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のワーク搬送装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。このワーク搬送装置は、円盤状のボウルフィーダ側の搬送部と、該搬送部からのワークを受け取って搬送する長円形状のリニアフィーダ側の搬送部と、を備えている。そして、各搬送部に備える圧電体を駆動することによって各搬送部をたわみ振動させる進行波を発生させる。この進行波によって、各搬送部の各位置に楕円運動が生じることになり、該搬送部に載置されたワークはこの楕円運動に伴い、進行波の進行方向とは逆方向に搬送されていく。
【0003】
詳述すれば、上記ワーク搬送装置は、対称位置に配置された2群に属する複数の圧電体を、群ごとに異なる位相(例えば90度異なる位相)で駆動させて発生する2つの定在波が合成されることで理想的な進行波を発生させる。ところで、特許文献1のワーク搬送装置を構成する搬送部は、周回可能な形状の振動部を持つ構造(例えば、円盤状で中央部を固定したような構造)となっており、以下において2つの理由により理想的な進行波に近づけることが困難である。まず第1の理由について説明する。前記振動部は、周回する経路に沿って波打つような定在波モードを複数有し、これら複数の定在波モードには、固有周波数が近く、かつ、空間的位相差が略90°ずれたような2つの定在波モードが複数組存在する。これら2つの定在波モード(例えばAモード、Bモードとする)の固有周波数付近で振動部のある部分を加振すれば、AモードとBモードが重ね合わさった定在波が励起するが、加振位置や加振周波数によって、AモードとBモードとが含まれる割合が変わるため、理想的な進行波に近づけることが困難である。次に、第2の理由について説明する。前記進行波を生成する場合には、Aモードの腹位置とBモードの腹位置を、同一周波数で位相をずらして加振する。これにより、Aモードの定在波とBモードの定在波が所定の時間的位相差を持って励起され、この時間的位相差が90°となるように調整することで進行波が生成される。しかし、AモードとBモードが重ね合わさった定在波は、AモードとBモードの固有周波数の違いや減衰の影響により、加振する位置によって振動の位相差が異なる波(つまり、実際には進行波と定在波が混在した波)となるため、理想的な進行波に近づけることが困難である。
【0004】
上記のように、加振位置や加振周波数によって、AモードとBモードとが含まれる割合が変わることや2つの定在波モードの固有周波数の違いや減衰の影響があることの他に、搬送部を完全な対称形状に製作することができないこと、特に前記長円形状のリニアフィーダ側の搬送部を構成する直線部領域と曲線部領域とで例えば剛性の違いがあること等の理由から、直線部領域と曲線部領域とで振動特性が異なっている。しかしながら、それら異なっている振動特性を考慮しつつ、2つの定在波を発生させるようにしていないため、2つの定在波において振幅等に差が生じるだけでなく、一様に90°位相のずれた波とすることができず、理想的な進行波に近づけることが困難である。その結果、搬送部の位置によって進行波の振幅の大きさが変動してしまうため、搬送部の位置によってワークの搬送速度がばらついてしまい、ワークの安定搬送ができないことが起こり得た。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017−43431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、振動特性が異なる領域が有る場合でも、ワークを安定搬送することができるワーク搬送装置及びワーク搬送装置の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ワークを載置した状態で搬送する搬送部と、位相の異なる定在波が合成されることにより前記搬送部をたわみ振動させるための進行波を発生させる進行波発生手段と、を備え、前記搬送部は、振動特性が異なる複数の領域から構成されているワーク搬送装置において、前記たわみ振動させるための定在波の波長をλとしたときに、前記各領域の搬送方向の長さが、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)であり、かつ、前記搬送部において振動する部分の全長がλの整数倍であることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0008】
上記のように、各領域の搬送方向の長さが、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)であると、各領域における定在波の腹の数と節の数とを同数にすることができる。このようにすると、2つの定在波において、波の腹の影響と節の影響が同様に生じることになり、振幅等に差がなく、しかも一様に90°空間的位相のずれた波となりやすい。よって、2つの定在波が合成されて形成される進行波を理想の進行波に近付けることができる。これにより、搬送部のどの位置においても同一の大きさの振幅の振動が付与され易くなり、ワークの搬送速度のばらつきを抑制して安定搬送を行うことができる。
【0009】
また、前記進行波発生手段は、所定ピッチを置いて配置された複数の振動発生部からなり、該所定ピッチを、前記定在波の波長と略同一にしていてもよい。
【0010】
上記のように、所定ピッチを、定在波の波長と略同一にしておけば、所望の波長の定在波を発生させやすい。
【0011】
また、前記搬送部においてワークを搬送する搬送路が、平面視において細長形状であってもよい。
【0012】
上記のように、ワークを搬送する搬送路が、細長形状の場合、長辺側領域と短辺側領域とで振動特性が顕著に異なる場合があるが、最適な進行波発生が可能になる。
【0013】
また、前記搬送部に、搬送方向と略直交する方向に延びるスリットが搬送方向に所定間隔をおいて複数形成され、前記スリットの所定間隔が、前記定在波の波長λの1/4の長さに設定されていてもよい。
【0014】
上記のように、搬送部に複数のスリットを形成することによって、搬送部を進行波の進行方向に変形させやすくして、ワークを跳ねさせず効率的に移動させることができる。しかも、スリットの所定間隔が、定在波の波長λの1/4の長さに設定されていれば、2つの定在波が、空間的に位相が一様に90°ずれた波となり易いため、進行波比の低下が生じ難く、安定搬送を行うことができる。
【0015】
また、本発明は、ワークを載置した状態で搬送する搬送部と、位相の異なる定在波が合成されることにより前記搬送部をたわみ振動させるための進行波を発生させる進行波発生手段と、を備え、前記搬送部は、振動特性が異なる複数の領域から構成されているワーク搬送装置を製造する方法であって、前記たわみ振動させるための定在波の波長をλとしたときに、前記搬送部において振動する部分の全長がλの整数倍になるように、前記各領域の搬送方向の長さを、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)に設定して該搬送部を製造する工程を備えていることを特徴とするワーク搬送装置の製造方法である。
【0016】
上記のように、搬送部において振動する部分の全長がλの整数倍になるように、各領域の搬送方向の長さを、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)に設定して搬送部を製造する工程を備えていれば、各領域における定在波の腹の数と節の数とを同数にすることができるだけでなく、振動する部分の全長においても、発生する定在波の腹の数と節の数とを同数にすることができるので、これら2つの定在波を90°位相がずれた状態にすることができる。よって、2つの定在波が合成されて形成される進行波を理想の進行波に近付けることができる。これにより、搬送部のどの位置においても同一の大きさの振幅の振動が付与され易くなり、ワークの搬送速度のばらつきを抑制して安定搬送を行うことができるワーク搬送装置を製造することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、各領域の搬送方向の長さを、nλ又は(n+1/2)λとし、かつ、搬送部において振動する部分の全長をλの整数倍にすることによって、振動特性が異なる領域が有る場合でも、ワークを安定搬送することができるワーク搬送装置及びワーク搬送装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係るワーク搬送装置を示す斜視図である。
図2】前記ワーク搬送装置のボウルフィーダとリニアフィーダの一部を示す要部拡大斜視図である。
図3】前記ワーク搬送装置のブロック図である。
図4】進行波比の概念を説明するためのグラフである。
図5】リニアフィーダの側面図である。
図6】他の形態のワーク搬送装置のブロック図である。
図7】リニアフィーダ側搬送部の概略の平面図である。
図8】全長が同一で直線部の長さが異なる長円形状の板状のモデルにそれぞれ、波長がλとなるような2つの定在波モードを加えた時の2つの定在波の固有周波数の差を計算した結果をプロットしたグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1に、本実施形態に係るワーク搬送装置としてのパーツフィーダ1を示している。このパーツフィーダ1は、ベース部2上に、円盤状のボウルフィーダ3と、ボウルフィーダ3の径外に延びるように接続されたリニアフィーダ4とを備える。
【0020】
ボウルフィーダ3は、円盤状の部材で構成されるボウルフィーダ側搬送部31を備える。このボウルフィーダ側搬送部31は、中央に位置する固定部32にてベース部2に固定されている。この固定は、本実施形態では、円盤を介して1個のボルト止めによってなされているが、ボルトの数量は限定されず、また、他の手段によることもできる。ボウルフィーダ側搬送部31の上面は、図示のように、中央から一旦下降した上で周縁に向けて上昇している。ボウルフィーダ3には、ワークWを搬送するための搬送トラックとして、ボウルフィーダ3の上面にらせん状の溝であるらせんトラック33が、ボウルフィーダ側搬送部31の内周位置から外周位置にかけて形成されている。らせんトラック33は、ワークWが接触する搬送面331を有する。らせんトラック33の外周端部332は、ワークWをリニアフィーダ4のメイントラック43に渡すことができる位置に形成されている。ボウルフィーダ3の運転中、ワークWは図2に矢印で示したようにらせんトラック33をせり上がるように移動し、外周端部332からメイントラック43に受け渡される。
【0021】
リニアフィーダ4は、平面視において長方形状の部材で構成されるリニアフィーダ側搬送部41を備える。このリニアフィーダ側搬送部41は、幅方向中央に位置する固定部42にてベース部2に固定されている。ボウルフィーダ3と同様に、この固定は、本実施形態ではボルト止めによってなされているが、他の手段によることもできる。リニアフィーダ4における搬送トラックは、メイントラック43とリターントラック44とにより構成されている。メイントラック43は、リニアフィーダ4の上面に送り側において長手方向に延びる直線状の溝を有する。リターントラック44は、リニアフィーダ4の上面に幅方向の一方側(以下「送り側」)及び幅方向の他方側(以下「戻し側」)において長手方向に延びる直線状の溝と、前記各溝をリニアフィーダ4におけるボウルフィーダ3から遠い側の端部近くで接続する湾曲した溝とを有する。メイントラック43及びリターントラック44は、ワークWが接触する搬送面431,441を有し、この搬送面431,441にワークWを載置した状態で搬送する搬送路を構成している。この搬送路は、平面視において細長形状であり、具体的には長円形状である。このように、ワークWを搬送する搬送路が、細長形状の場合、長辺側領域と短辺側領域とで振動特性が顕著に異なる場合があるが、最適な進行波発生が可能になる。
【0022】
本実施形態では、メイントラック43とリターントラック44とが平行して形成されており、メイントラック43からボウルフィーダ3に返されるべきワークWは、図示しない移動手段(エアノズル等)によって移動されることで、メイントラック43からリターントラック44に乗せ換えられる。
【0023】
このように、ボウルフィーダ3及びリニアフィーダ4は、固定部32,42のまわりを周回する形状であって、前記形状を有する部分のうちの少なくとも一部が、ワークWを載置した状態で搬送する搬送面331,431,441とされた搬送部(ボウルフィーダ側搬送部31、リニアフィーダ側搬送部41)とされている。なお、前記「周回する形状」とは、搬送面で構成されるワークWを搬送する搬送路が途切れずに一周している形状のことを言うのではなく、進行波を発生する部分(換言すれば、発生する進行波によって搬送部(ボウルフィーダ側搬送部31、リニアフィーダ側搬送部41)において振動する部分)が周回する形状となっていることを言う。このため、この「周回する形状」は、円盤状であるボウルフィーダ側搬送部31はもちろんのこと、固定部42のまわりに長円形状の領域が存在するリニアフィーダ側搬送部41も該当している。
【0024】
ボウルフィーダ3及びリニアフィーダ4は、搬送部(ボウルフィーダ側搬送部31、リニアフィーダ側搬送部41)をたわみ振動させる進行波を発生させる進行波発生手段を備える。この進行波発生手段は、超音波域(具体的には20kHz以上)の周波数で駆動される。この駆動により、各搬送面331,431,441を波打つように振動させることで、前記各搬送面に前記周回する方向に進行していく進行波を発生させる。
【0025】
進行波発生手段は、複数の振動発生部から構成され、その振動発生部の具体例としては、通電により伸縮するように変形する圧電素子が例示できるが、通電により何らかの動作をなすバイブレータ、偏心モータ、ソレノイド等の他の手段を採用することもできる。進行波発生手段は、ボウルフィーダ側搬送部31及びリニアフィーダ側搬送部41の裏側、つまり、前記各搬送面331,431,441が形成された側と反対側に設けられている。前記圧電素子は、電気的に絶縁するための絶縁体であるセラミック部とセラミック部の両側面に形成された電極とから構成されている。
【0026】
前記ボウルフィーダ側搬送部31及びリニアフィーダ側搬送部41の裏側に設けられる進行波発生手段のうち、リニアフィーダ側搬送部41に設けられる進行波発生手段について説明すれば、図3に示すように、進行波発生手段である複数の振動発生部5が、出力位相が異なる送り側の群5Fと戻し側の群5Bの2群が、リニアフィーダ側搬送部41の周回方向における異なる位置に分かれて、それぞれ長手方向に所定ピッチを置いて配列されている。図3では、説明の便宜上、各群で4個の振動発生部5で説明するが、実際には、リニアフィーダ側搬送部41の裏側には、図5に示すように、各群で8個の進行波発生手段5が設けられている。この振動発生部5の数は、リニアフィーダ側搬送部41の大きさや設定されるワークの搬送速度等に応じて決めることになる。図3に戻って、各群5F,5Bに属する複数の振動発生部5は、隣り合う振動発生部5の極性(図示「+」「−」)が逆になるように配列されている。そして、リニアフィーダ4において送り側に設けられた複数の振動発生部5と、戻し側に設けられた複数の振動発生部5とは、リニアフィーダ側搬送部41の長手方向に1/4波長(図示「λ/4」)の空間的位相差のある状態で配置されている。また、図3に示すように、送り側の群5Fに属する複数の振動発生部5は、第1アンプ611に接続され、戻し側の群5Bに属する複数の振動発生部5は、第2アンプ612に接続されている。これら第1アンプ611及び第2アンプ612には、2相交流信号を供給するための2相交流信号発信器6Aが接続されている。
【0027】
2相交流信号発信器6Aにより、送り側の振動発生部5と戻し側の振動発生部5とで時間的に位相が90°ずれた正弦波振動を発生させることができる。本実施形態では、第1アンプ611によって励起される定在波モードを「90°モード」とし、第2アンプ612によって励起される定在波モードを「0°モード」とする。2相交流信号発信器6Aによる加振によって励起される2つの定在波を、振幅等に差がなく、一様に90°空間的位相のずれた波とすることで、これら2つの定在波を合成した進行波を理想的な進行波に近付けて安定搬送を実現する。一般的に、構造物の構造(部品の形状や材料、固定状態など)が決まると、その構造物に固有の振動しやすい周波数と振動形状が決まる。ある構造物の定在波モード(振動モードともいう)とは、構造物の固有の振動状態のことを指す。前記固有の振動しやすい周波数は、「固有周波数」又は「共振周波数」などと呼ばれ、また、前記固有の振動しやすい振動形状は、「振動モード形状」などと呼ばれる。
【0028】
上記ワーク搬送装置を構成する搬送部は、周回可能な形状の振動部を持つ構造(例えば、円盤状で中央部を固定したような構造)となっており、以下において2つの理由により理想的な進行波に近づけることが困難である。まず第1の理由について説明する。前記振動部は、周回する経路に沿って波打つような定在波モードを複数有し、これら複数の定在波モードには、固有周波数が近く、かつ、空間的位相差が略90°ずれたような2つの定在波モードが複数組存在する。これら2つの定在波モード(例えばAモード、Bモードとする)の固有周波数付近で振動部のある部分を加振すれば、AモードとBモードが重ね合わさった定在波が励起するが、加振位置や加振周波数によって、AモードとBモードとが含まれる割合が変わるため、理想的な進行波に近づけることが困難である。次に、第2の理由について説明する。前記進行波を生成する場合には、Aモードの腹位置とBモードの腹位置を、同一周波数で位相をずらして加振する。これにより、Aモードの定在波とBモードの定在波が所定の時間的位相差を持って励起され、この時間的位相差が90°となるように調整することで進行波が生成される。しかし、AモードとBモードが重ね合わさった定在波は、AモードとBモードの固有周波数の違いや減衰の影響により、加振する位置によって振動の位相差が異なる波(つまり、実際には進行波と定在波が混在した波)となるため、理想的な進行波に近づけることが困難である。このような状況において、後述するように、リニアフィーダ側搬送部41において振動する部分の全長をλの整数倍に設定することによって、加振位置や加振周波数によって、AモードとBモードとが含まれる割合が変わることを抑制することができるとともに、2つの定在波モードの固有周波数の違いや減衰の影響を受けることがなく、2つの定在波において、波の腹の影響と節の影響が同様に生じることになり、振幅等に差がなく、しかも一様に90°空間的位相のずれた波となりやすい。よって、2つの定在波が合成されて形成される進行波を理想の進行波に近付けることができる。
【0029】
個々の振動発生部5により、各搬送面431,441を波打つようにたわみ振動させることができる。ここで、前述のような構成により、送り側の振動発生部5と戻し側の振動発生部5とで時間的に位相が90°ずれた正弦波振動を発生させることができる。このため、搬送部31,41に生じた空間的かつ時間的にずれた2つの定在波(腹と節が現れるような振動で、一定の位置で単に上下動する波)が重ね合わされる(合成される)ことで、前記各搬送面431,441に、ボウルフィーダ3及びリニアフィーダ4における前記周回する方向に進行していく進行波を発生させることができる。本実施形態の進行波は、平面視において反時計回りに進行する。しかしながら、本実施形態のパーツフィーダ1では、各搬送面431,441に理想的な進行波が現れるのではなく、搬送面の位置によって振幅の大きさが変動した進行波が現れる。これは、2つの搬送部31,41を完全な対称形状に製作することができないことや、後述するように長円形状のリニアフィーダ側搬送部41を構成する直線部領域411,412と曲線部領域413,414とで例えば剛性の違いがあること等の理由から、直線部領域411,412と曲線部領域413,414とで振動特性が異なっているためである。振動特性が異なる理由としては、剛性の違いの他、質量の違い又は形状の違いあるいは材質の違い更には支持する箇所の違い等が挙げられる。
【0030】
前述したように、進行波が発生している各搬送面431,441の一点には楕円運動が生じている。この楕円運動の動く方向は、頂部において進行波の進行方向と逆になっている。そして、各搬送面431,441とワークWとの間の摩擦により、各搬送面431,441上のワークWに推進力が生じて、ワークWは進行波とは逆方向に搬送されていく。
【0031】
図示はしないが、ボウルフィーダ3についても同様であり、ボウルフィーダ側搬送部31の中央を挟んで一方側の半周分と他方側の半周分との関係がリニアフィーダ4における送り側、戻し側と同様の関係とされ、進行波発生手段が前記リニアフィーダ4の場合と同様に配置されて駆動される。
【0032】
リニアフィーダ側搬送部41は、図7に示すように、剛性が異なる等の理由により振動特性が異なる複数の領域から構成されている。具体的には、リニアフィーダ側搬送部41は、第1振動特性を有する送り側直線部領域411及び第1振動特性を有する戻り側直線部領域412を備えるとともに、第1振動特性とは異なる第2振動特性を有し送り側直線部領域411の終端部から戻り側直線部領域412にワークWを受け渡すべく湾曲形成された受渡用曲線部領域413及び前記第2振動特性を有し戻り側直線部領域412の終端部と送り側直線部領域411の始端部とを連結する連結用曲線部領域414を備えている。また、これら4つの領域、送り側直線部領域411、戻り側直線部領域412、受渡用曲線部領域413、連結用曲線部領域414を図1に示し、受渡用曲線部領域413には、湾曲するリターントラック44が設けられている。一方、連結用曲線部領域414には、直線状のメイントラック43が設けられている。また、送り側直線部領域411の搬送方向の長さと戻り側直線部領域412の搬送方向の長さが同一であり、受渡用曲線部領域413の搬送方向の長さと連結用曲線部領域414の搬送方向の長さが同一である。このような振動特性が異なる複数の領域から構成されたリニアフィーダ側搬送部41では、搬送面431,441に理想的な進行波が現れるのではなく、搬送面の位置によって振幅の大きさが変動した進行波が現れる。このため、搬送面431,441には、振幅が大きい位置(波形を図4の「最大時」に示す)と振幅が小さい位置(波形を図4の「最小時」に示す)とが交互に現れる。
【0033】
そこで、前記振動発生部5の駆動により発生する2つの定在波の波長をいずれもλとしたときに、各領域、つまり送り側直線部領域411、戻り側直線部領域412、受渡用曲線部領域413、連結用曲線部領域414の搬送方向の長さを、nλ(又は(n+1/2)λでもよい)(nは正の整数)とし、かつ、リニアフィーダ側搬送部41において振動する部分の全長(ここでは、2つの直線部領域411,412の搬送方向の長さと2つの曲線部領域413,414の搬送方向の長さの和)をλの整数倍に設定している。このように各領域、つまり送り側直線部領域411、戻り側直線部領域412、受渡用曲線部領域413、連結用曲線部領域414の搬送方向の長さが、nλ(又は(n+1/2)λでもよい)(nは正の整数)であると、各領域における定在波の腹の数と節の数とを同数にすることができる。このようにすると、2つの定在波において、波の腹の影響と節の影響が同様に生じることになり、振幅等に差がなく、しかも一様に90°空間的位相のずれた波となりやすい。よって、2つの定在波が合成されて形成される進行波を理想の進行波に近付けることができる。これにより、リニアフィーダ側搬送部41のどの位置においても同一の大きさの振幅の振動が付与され易くなり、ワークWの搬送速度のばらつきを抑制して安定搬送を行うことができる。
【0034】
前記4つの領域411〜414の搬送方向の長さを、例えば次のように設定してみる。送り側直線部領域411及び戻り側直線部領域412の搬送方向の長さをそれぞれ9λとするとともに、受渡用曲線部領域413及び連結用曲線部領域414の搬送方向の長さをそれぞれ2λとする。すると、全長が9λ×2+2λ×2=22λ(波長λの整数倍)になる。このとき、送り側直線部領域411又は戻り側直線部領域412では、波の数が共に9個で腹及び節の数が共に18個の同数となり、受渡用曲線部領域413又は連結用曲線部領域414では、波の数が共に2個で節及び腹の数が共に4個の同数となる。全長では、腹及び節の数が共に44個の同数となる。
【0035】
また、送り側直線部領域411及び戻り側直線部領域412の搬送方向の長さをそれぞれ(8+1/2)λとするとともに、受渡用曲線部領域413及び連結用曲線部領域414の搬送方向の長さをそれぞれ(2+1/2)λとしたとしても、全長は、(8+1/2)λ×2+(2+1/2)λ×2=22λ(波長λの整数倍)になる。このとき、送り側直線部領域411又は戻り側直線部領域412では、波の数が共に(8+1/2)個で腹及び節の数が共に17個の同数となり、受渡用曲線部領域413又は連結用曲線部領域414では、波の数が共に(2+1/2)個で節及び腹の数が共に5個の同数となる。これは2つ(偶数)の領域411,412又は413,414を備えているため、全長においても、腹及び節の数が共に44個の同数となる。要するに、領域が偶数ある場合には、各領域を(n+1/2)λの長さにしても、各領域の腹及び節の数及び全領域の合計の腹及び節の数を同数にすることができる。
【0036】
前記全長を例えばLに置き換えた場合、L=λ/m(m:正の整数)で表わすことができる。ここで、上記mは、前記全長Lに含まれる波の数を示している。また、前記振動特性の異なる各領域の長さをすべて足し合わせるとLとなる。
【0037】
次に、本実施形態のパーツフィーダ1の製造方法について説明する。前記定在波の波長をλとしたときに、搬送部31,41において振動する部分の全長がλの整数倍になるように、前記各領域の搬送方向の長さを、nλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)に設定して搬送部31,41を製造する工程を備えて、パーツフィーダ1の製造方法を構成している。このようにして製造されたパーツフィーダ1は、前述したように、各領域における定在波の腹の数と節の数とを同数にすることができる。このようにすると、2つの定在波において、波の腹の影響と節の影響が同様に生じることになり、幅等に差がなく、しかも一様に90°空間的位相のずれた波となりやすい。よって、2つの定在波が合成されて形成される進行波を理想の進行波に近付けることができる。これにより、搬送部のどの位置においても同一の大きさの振幅の振動が付与され易くなり、ワークの搬送速度のばらつきを抑制して安定搬送を行うことができる。
【0038】
また、複数の振動発生部5を配置する所定ピッチが、前記定在波の波長λと略同一(又は同一でもよい)に設定されている(図7参照)。このように所定ピッチを、定在波の波長λと略同一にしておけば、所望の波長の定在波を発生させやすい。尚、2つの直線部領域411,412の搬送方向における両端に定在波の節が発生するように振動発生部5の位置を設定することによって、2つの直線部領域411,412及び2つの湾曲部領域413,414でのワークWの搬送速度のバラツキをより一層抑制して安定搬送を確実に行うことができる。前記のように複数の振動発生部5を配置する所定ピッチを波長λとし、2つの加振領域を(n±1/4)λずらす(つまり、空間的位相差を90°ずらす)ことにより(nは0を含む正の整数)、2つの定在波モードをそれぞれ単独で励起しやすいため、更に安定した進行波の生成が可能になる。図3において、前記一方の加振領域は、複数の振動発生部5により加振する送り側の群5Fに相当し、前記他方の加振領域は、複数の振動発生部5により加振する戻し側の群5Bに相当する。
【0039】
図8に、全長が同一で直線部の長さが異なる長円形状の板状のモデルにそれぞれ、1波長がλとなるような2つの定在波モードを加えた時の2つの定在波の固有周波数の差を計算した結果をプロットしたグラフを示している。具体的には、長円形状の板状のモデルとして、外周の長さ(全長)を22λとし、2つの直線部のそれぞれの長さを本願発明の長さであるmλ(波長λの整数倍)と(n+1/2)λ(波長λの整数倍+波長λの1/2倍)の長さに設定した2種類と、本願発明の長さとは異なる長さである(n+1/4)λ、(n+3/8)λ、(n+5/8)λ、(n+4/3)λ、(n+7/8)λ、(m+1/8)λ、(m+1/4)λに設定した7種類とを用い、モーダル解析を行った。尚、nは正の任意の正数であり、mはnよりも一つ大きな正の整数(m=n+1)である(計算に用いた具体的な数値は、ここでは示さない)。このモーダル解析後に、波長がλとなるような2つの定在波モードの固有周波数の差を計算し、縦軸に固有周波数の差の値Δf(具体的な数値は、ここでは示さない)を取り、横軸に直線部の長さを取ったグラフにプロットした。このグラフから本願発明のmλと(n+1/2)λの長さに設定した2種類が、他の7種類の長さに比べて小さな値になり、直線部のどの位置においても同一の大きさの振幅の振動が付与され易くなり、ワークの搬送速度のばらつきを抑制して安定搬送を行うことができることをシミュレーションにより確認できた。
【0040】
また、本実施形態の搬送部31,41における上部には、図1に示すように、所定間隔おきに複数のスリット34,45が形成されている。ボウルフィーダ3におけるスリット34は径方向(搬送方向と略直交する方向)に延びるように形成されており、リニアフィーダ4におけるスリット45は幅方向(搬送方向と略直交する方向)に延びるように形成されている。これらスリット34,45が形成されたことにより、中立軸(搬送部31,41が湾曲する際の曲げ中心となる仮想軸)が下方に位置することとなり、搬送部31,41を進行波の進行方向に変形させやすくして、前記楕円運動に係る楕円を横長に変形できる。このため、ワークWに働く力の水平方向を増大させ、垂直成分を低減させられる。よって、スリットが形成されていない搬送部を用いた場合に比べると、ワークWを跳ねさせず効率的に移動させることができる。
【0041】
定在波の波長をλとした時に、前記複数のスリット34,45の所定間隔を(1/4)λに設定することが好ましい。図5に、リニアフィーダ4に形成されている複数のスリット45の所定間隔の(1/4)λを図示している。このようにスリット45が(1/4)λ(=90°)間隔で一様に設けられているため、前述した2つの「0°モード」と「90°モード」の定在波が、一様に空間的位相が90°ずれた波となり易い。しかも定在波の腹と節の間隔とスリットの間隔とが同一になり、進行波比の低下が生じ難く、安定搬送を行うことができる。
【0042】
以上のように構成されたパーツフィーダ1では、振動特性が異なる各領域の搬送方向の長さ及びリニアフィーダ側搬送部41において振動する部分の全長を前述のように設定することによって、搬送面431,441に理想的な進行波が現れるようにしたが、進行波比自体を他の手段によって調整することによって、進行波比を1に更に近付けるようにしてもよい。具体的には、進行波による搬送面431,441における垂直振幅のうち、最も大きく振動する位置における最大振幅に対する、最も小さく振動する位置における最小振幅の比、として定義される進行波比=最小振幅/最大振幅を調整する進行波比調整手段を備えることになる。完全な進行波は、2相の定在波がともに空間的位相差、時間的位相差がいずれも90度でかつ振幅が等しい時に形成される。
【0043】
進行波比は、完全な進行波の場合は1となり、進行波が全く発生せず定在波のみの場合は0となる。従って、進行波比が、1に近付くように、進行波比調整手段により調整することになる。この進行波比調整手段は、進行波発生手段(例えば振動発生部5)を電気的に操作することにより出力を調整する手段、搬送部31,41に部分的に調整部材を取り付けて搬送部31,41の特定部分の剛性を調整する(又は特定部分の質量を増減させる)手段、搬送面331,431,441の振動の減衰特性を調整する手段のうちの少なくとも1つの手段から構成することができる。尚、調整部材の取り付けは、接着剤又はビス等によって行う。前記電気的に調整する手段としては、例えば、図6に示すように、送り側の群5Fに属する各進行波発生手段5に対してアンプ61及び電圧調整手段62が直列に接続され、戻し側の群5Bに属する各進行波発生手段5に対してもアンプ61及び電圧調整手段62が直列に接続されている。従って、電圧調整手段62の電圧を調整することで、進行波比を電気的に調整する。尚、送り側の電圧調整手段62には、加振周波数調整手段63が接続されている。また、戻し側の電圧調整手段62には、電気的位相調整手段64を介して加振周波数調整手段63が接続されている。また、加振周波数調整手段63には、波形選択手段65が接続されている。
【0044】
尚、本発明に係るワーク搬送装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0045】
例えば、各搬送部31,41を周回する形状に限られず、直線状や周回しない湾曲形状であってもよい。
【0046】
また、搬送部におけるワークを搬送する搬送路が、平面視において長円形状に限られず、長方形状や台形状やひし形状や三角形状等、どのような形状の搬送路であってもよい。各種形状の搬送路の場合には、搬送路において振動する部分の全長がλの整数倍になるように各辺部の長さをnλ又は(n+1/2)λ(nは正の整数)に設定することになる。
【0047】
前記実施形態では、進行波発生手段により発生する振動の波が正弦波であったが、矩形波、三角波等、他の形状の波であってもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…パーツフィーダ、2…ベース部、3…ボウルフィーダ、4…リニアフィーダ、5…振動発生部、5B…戻し側の群、5F…送り側の群、6A…2相交流信号発信器、31…ボウルフィーダ側搬送部、32,42…固定部、33…らせんトラック、34,45…スリット、41…リニアフィーダ側搬送部、43…メイントラック、44…リターントラック、61…アンプ、62…電圧調整手段、63…加振周波数調整手段、64…電気的位相調整手段、65…波形選択手段、331,431,441…搬送面、332…外周端部、411…送り側直線部領域、412…戻り側直線部領域、413…受渡用曲線部領域、414…連結用曲線部領域、611…アンプ、612…アンプ、W…ワーク、λ…波長
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8