【解決手段】一実施形態に係る布製品識別システムは、洗濯機10によって洗濯される布製品を識別する布製品識別システム1である。布製品識別システム1は、布製品に取り付けられたRFIDタグ2と、洗濯機10に取り付けられており、洗濯機10で布製品を洗濯するときに、RFIDタグ2から布製品の識別情報を読み取る読み取り部11と、読み取り部11によって読み取られた識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴テーブルD2を更新する洗濯履歴更新部21と、洗濯履歴更新部21によって更新された洗濯履歴テーブルD2から布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する判定部22と、判定部22によって判定された結果を報知する報知部15と、を備える。
前記判定部は、前記洗濯履歴から算出された前記布製品の洗濯期間と、予め記憶されている前記布製品の使用可能期間と、を比較して、前記洗濯期間が前記使用可能期間を超えているときに前記布製品を買い替えた方がよいと判定する、
請求項1に記載の布製品識別システム。
前記判定部は、前記洗濯履歴に含まれる前記布製品の洗濯回数と、予め記憶されている前記布製品の洗濯可能回数と、を比較して、前記洗濯回数が前記洗濯可能回数を超えているときに前記布製品を買い替えた方がよいと判定する、
請求項1又は2に記載の布製品識別システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、衣類、タオル及び寝装品等の布製品は、例えば数年間使用すると、経年劣化によって汚れがとれなくなったり、破れたりすることがある。布製品の汚れがとれなくなったり破れたりすると布製品が使用できなくなることがある。このような現状において、布製品が使用できなくなる前に、布製品を買い替えた方がいいかどうかを把握したいという要求がある。前述した商品取扱機器では、洗濯機が、布製品から当該布製品に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて洗濯を行う。しかしながら、この商品取扱機器では、布製品を買い替えた方がいいかを把握することはできない。
【0006】
本発明は、布製品を買い替えた方がいいかどうかを容易に把握することができる布製品識別システム及び布製品識別方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る布製品識別システムは、洗濯機によって洗濯される布製品を識別する布製品識別システムであって、布製品に取り付けられたRFIDタグと、洗濯機に取り付けられており、洗濯機で布製品を洗濯するときに、RFIDタグから布製品の識別情報を読み取る読み取り部と、読み取り部によって読み取られた識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴を更新する洗濯履歴更新部と、洗濯履歴更新部によって更新された洗濯履歴から布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する判定部と、判定部によって判定された結果を報知する報知部と、を備える。
【0008】
この布製品識別システムでは、洗濯機に取り付けられた読み取り部が、布製品を洗濯するときに、布製品のRFIDタグから布製品の識別情報を読み取る。これにより、洗濯機において、どの布製品を洗濯するかが把握される。また、この布製品識別システムは、布製品の識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴を更新する洗濯履歴更新部と、洗濯履歴から当該布製品の状態を判定する判定部と、判定部の判定結果を報知する報知部と、を備えている。洗濯履歴更新部によって更新された洗濯履歴から判定部が布製品を買い替えた方がよいか否かを判定し、報知部によって当該判定の結果が報知される。従って、洗濯機に布製品を投入して洗濯を行うときに、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを把握することができる。よって、布製品の汚れがとれなくなったり布製品が破れたりして布製品を使用できなくなる前に、当該布製品を買い替えることができる。
【0009】
また、判定部は、洗濯履歴から算出された布製品の洗濯期間と、予め記憶されている布製品の使用可能期間と、を比較して、洗濯期間が使用可能期間を超えているときに布製品を買い替えた方がよいと判定してもよい。この場合、判定部は、予め記憶されている使用可能期間と当該布製品の洗濯期間とを用いて、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する。判定部は、布製品の使用可能期間より洗濯期間が長いときに当該布製品を買い替えた方がよいと判定する。従って、布製品の判定をより高精度に行うことができる。
【0010】
また、判定部は、洗濯履歴に含まれる布製品の洗濯回数と、予め記憶されている布製品の洗濯可能回数と、を比較して、洗濯回数が洗濯可能回数を超えているときに布製品を買い替えた方がよいと判定してもよい。この場合、判定部は、実際の布製品の洗濯回数が予め記憶されている布製品の洗濯可能回数よりも多いときに当該布製品を買い替えた方がよいと判定する。従って、布製品を買い替えた方がよいか否かをより高精度に判定することができる。
【0011】
また、識別情報には、布製品の使用者を示す使用者情報が紐づけられており、報知部は、判定部によって判定された結果と共に使用者情報を報知してもよい。この場合、布製品の洗濯が行われるときに、布製品を買い替えた方がよいか否かと共に、当該布製品を使用している使用者の使用者情報が報知される。よって、使用者が互いに異なっていて且つ同種類の布製品が複数あるときに、布製品を洗濯機にかざすだけで当該布製品の使用者を把握することができる。また、布製品の使用者ごとに、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを報知することができる。
【0012】
本発明の一側面に係る布製品識別方法は、洗濯機によって洗濯される布製品を識別する布製品識別方法であって、洗濯機で布製品を洗濯するときに、布製品に取り付けられたRFIDタグから布製品の識別情報を読み取るステップと、識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴を更新するステップと、洗濯履歴から布製品を買い替えた方がよいか否かを判定するステップと、判定するステップで判定された結果を報知するステップと、を備える。
【0013】
この布製品識別方法では、洗濯機で布製品を洗濯するときに、布製品に取り付けられたRFIDタグから布製品の識別情報を読み取る。これによって、洗濯機において、どの布製品を洗濯するかが把握される。また、この布製品識別方法は、布製品の識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴を更新し、更新した洗濯履歴から布製品を買い替えた方がよいか否かを判定した後に、当該判定の結果を報知する。従って、洗濯機に布製品を投入して洗濯を行うときに、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを把握することができる。よって、布製品が使用できなくなる前に当該布製品を買い替えることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、布製品を買い替えた方がいいかどうかを容易に把握することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る布製品識別システム及び布製品識別方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。本明細書において、「洗濯機」とは、水を用いて洗濯を行う洗濯機、及び、水を用いずに布製品の折り畳みを行う洗濯物の折り畳み機の両方を含んでいる。
【0017】
図1及び
図2に示されるように、本実施形態に係る布製品識別システム1は、布製品に取り付けられたRFIDタグ2と、洗濯機10に搭載された読み取り部11とを用いることにより、洗濯機10で洗濯される布製品を識別する。RFIDタグ2は、例えば、布製品を識別する識別情報(ID)、布製品の洗濯履歴(布製品の洗濯回数、及び布製品の洗濯日時を含む)、並びに、布製品の使用者情報(当該布製品を使用する者の氏名、年齢、及び性別を含む)を記憶する。
【0018】
RFIDタグ2は、リーダライタを介してパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置と通信可能である。例えば、RFIDタグ2を読み取り器にかざすことによって布製品の情報がディスプレイに表示され、データ処理装置によって布製品の使用者情報等を登録することが可能となっている。
【0019】
図2(a)に示されるように、RFIDタグ2が取り付けられる布製品としては、例えば、シャツBが挙げられる。RFIDタグ2は、例えば、シャツBの脇の下側に縫製によって取り付けられている。RFIDタグ2は、防水部材に収容されていてもよいし、衝撃吸収材に収容されていてもよい。
【0020】
また、RFIDタグ2には、RFIDタグ2を挟み込むゲル状部材と、ゲル状部材のそれぞれを上下から挟み込むフィルム部材と、が設けられていてもよい。この場合、RFIDタグ2の衝撃吸収性と防水性とを高めることが可能である。また、RFIDタグ2の表面にRFIDタグ2の種類を記すと共に、RFIDタグ2を挟み込むフィルム部材を透明にしてもよい。この場合、RFIDタグ2の種類を視認することが可能となる。RFIDタグ2は、例えば、UHF帯RFIDタグであり、RFIDタグ2の通信可能距離は1m以上且つ3m以下である。また、RFIDタグ2は、シャツBの外側に取り付けられるので、RFIDタグ2が使用者の肌にあたることを抑制することができる。
【0021】
図2(b)に示されるように、RFIDタグ2は、タオルTに取り付けられてもよい。この場合、RFIDタグ2は、タオルTの隅部に取り付けられる。また、RFIDタグ2が取り付けられる布製品は、シャツB又はタオルT以外のものであってもよく、下着、上着、シーツ、布カバー、靴下、ハンカチ、布団、カーテン、スカーフ、マフラー、タオルケット、又は帽子等の繊維製品であってもよい。
【0022】
図3に示されるように、読み取り部11は、洗濯機10の投入口12に設けられている。投入口12は、洗濯機10の水槽13の内側面の上側部分に設けられる。洗濯機10は、一例として、縦型洗濯機であるが、ドラム式洗濯機、又は洗濯物折り畳み機であってもよい。
【0023】
洗濯機10は、例えば、投入口12を開閉する蓋部14を備える。蓋部14は、洗濯機10の後側に位置する端部10aに対して上下に揺動自在に取り付けられた第1蓋部14aと、第1蓋部14aの手前側において投入口12の上端に対して前後にスライド自在且つ揺動自在に取り付けられた第2蓋部14bとを含む。
【0024】
第2蓋部14bを浮かせて第2蓋部14bを後方に押すことにより、第1蓋部14a及び第2蓋部14bの接続部14cが上方が移動して投入口12が開放される。また、第2蓋部14bを手前に引くことにより、接続部14cが下方に移動すると共に第1蓋部14a及び第2蓋部14bが投入口12を塞ぐ。
【0025】
洗濯機10の投入口12の手前側には、前述したシャツB及びタオルT等を含む布製品の情報を洗濯機10の使用者に報知する報知部15が設けられている。報知部15は、布製品の情報を表示するディスプレイである表示部16と、布製品の情報を音声によって出力するスピーカである音声出力部17と、を備える。
【0026】
表示部16は、例えば、洗濯機10の上端であって、且つ投入口12よりも洗濯機10の手前側に設けられた液晶パネルである。表示部16は、例えば、洗濯機10による初洗濯時から現在までの洗濯期間、洗濯機10の洗濯の工程(洗い、すすぎ、脱水及び乾燥等)を経た回数、並びに、布製品を買い替えた方がよいかどうかを布製品ごとに表示する。
【0027】
音声出力部17は、表示部16の脇(例えば左側)に設けられる。音声出力部17は、布製品が投入口12に投入されたときに、当該布製品の洗濯期間及び洗濯回数を音声出力する。また、音声出力部17は、当該布製品を買い替えた方がよいかどうかを布製品ごとに音声出力する。なお、表示部16及び音声出力部17の上記の機能は、必要に応じて停止させることができる。
【0028】
図1に示されるように、読み取り部11は、RFIDタグ2の識別情報を布製品情報管理部20に送信する。布製品情報管理部20は、布製品の状態を管理するアプリケーションと、布製品の各種情報を記憶するデータベースDを備える。布製品情報管理部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)及びRAM(Random Access Memory)を備えて構成されている。
【0029】
布製品情報管理部20の各機能は、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することによって実現される。布製品情報管理部20は、インターネット若しくは専用線に接続されたサーバ、又は汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。また、布製品情報管理部20の形態及び配置場所については特に限定されない。
【0030】
布製品情報管理部20のデータベースDには、少なくとも、布製品識別テーブルD1と、洗濯履歴テーブルD2(洗濯履歴)とが格納されている。
図4(a)に示されるように、布製品識別テーブルD1は、布製品を識別する識別情報(ID)と、布製品の種別と、布製品の使用者情報と、布製品の使用可能期間と、布製品の洗濯可能回数と、を記憶する。布製品の種別、使用者情報、使用可能期間、及び洗濯可能回数は、識別情報(ID)に紐づけられている。
【0031】
図4(a)に示される例では、シャツBの使用者は「A」、シャツBの使用可能期間は3年、シャツBの洗濯可能回数は250回とされている。使用者「A」は、使用者の名前であってもよいし、家族の続柄(父、母、長男、長女、次男、次女等)であってもよい。なお、布製品識別テーブルD1の情報は、予め布製品情報管理部20のデータベースDに記憶されていてもよいし、RFIDタグ2をかざすことによって更新されてもよい。
【0032】
図4(b)は、シャツBの洗濯履歴テーブルD2の一例を示している。
図4(c)は、タオルTの洗濯履歴テーブルD2の一例を示している。
図4(d)は、靴下K(不図示)の洗濯履歴テーブルD2の一例を示している。
図4(b)に示される例において、シャツBは、2014年1月23日8時34分に最初に洗濯機10によって洗濯され、2017年2月3日8時38分に235回目の洗濯が実行されている。
図4(c)に示される例において、タオルTは、2015年3月23日8時23分に最初に洗濯機10によって洗濯され、2017年2月3日8時38分に165回目の洗濯が実行されている。
【0033】
図4(d)に示される例において、靴下Kは、2016年8月1日8時13分に最初に洗濯機10によって洗濯され、2017年2月3日8時38分に58回目の洗濯が実行されている。このように、洗濯履歴テーブルD2は、布製品ごとに、洗濯日時及び洗濯回数を記憶している。
【0034】
図1に示されるように、布製品情報管理部20は、洗濯機10と通信可能とされている。布製品情報管理部20は、読み取り部11によって読み取られた識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴テーブルD2を更新する洗濯履歴更新部21と、布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する判定部22と、を備える。
【0035】
洗濯履歴更新部21は、洗濯機10によって布製品が洗濯されるときに、当該布製品の洗濯履歴テーブルD2を更新する。洗濯履歴更新部21は、洗濯履歴テーブルD2に当該布製品の行を1追加する。具体例として、
図4(b)では、2017年2月7日8時14分にシャツBの236回目の洗濯が実行されたときに追加された行を示している。
図4(c)では、2017年2月7日8時14分にタオルTの166回目の洗濯が実行されたときに追加された行を示している。
図4(d)では、2017年2月7日8時14分に靴下Kの59回目の洗濯が実行されたときに追加された行を示している。
【0036】
判定部22は、布製品識別テーブルD1及び洗濯履歴テーブルD2に記憶されている情報から洗濯機10に洗濯される布製品ごとに当該布製品を買い替えた方が良いか否かを判定する。判定部22は、洗濯機10の投入口12に布製品が投入されたときに、当該布製品の洗濯期間が当該布製品の使用可能期間を超えている否かを判定すると共に、当該布製品の洗濯回数が当該布製品の洗濯可能回数を超えているか否かを判定する。
【0037】
布製品の洗濯期間は、最後に洗濯したときの洗濯日時から1回目に洗濯したときの洗濯日時を減算することによって算出される。
図4(b)〜
図4(d)に示される例において、シャツBの洗濯期間は3年超であり、タオルTの洗濯期間は2年弱であり、靴下Kの洗濯期間は6月超である。
【0038】
判定部22は、当該布製品の洗濯期間が当該布製品の使用可能期間を超えているか、又は、当該布製品の洗濯回数が当該布製品の洗濯可能回数を超えている場合に、当該布製品を買い替えた方がよいと判定する。
図4に示される各例において、シャツBの洗濯期間(3年超)はシャツBの使用可能期間(3年)を超えており、タオルTの洗濯回数(166回)はタオルTの洗濯可能回数(165回)を超えている。よって、判定部22は、シャツB及びタオルTに対し、買い替えた方がよいと判定する。
【0039】
一方、靴下Kの洗濯期間(6月超)は靴下Kの使用可能期間(1年)を超えておらず、且つ、靴下Kの洗濯回数(59回)は靴下Kの洗濯可能回数(85回)を超えていない。よって、判定部22は、靴下Kに対し、未だ買い替えなくてもよいと判定する。
【0040】
判定部22の判定結果は、布製品識別テーブルD1の識別情報(ID)、種別、及び使用者情報と共に、表示部16に表示される。例えば、表示部16は、シャツB及びタオルTを買い替えた方がよい旨を表示すると共に、靴下Kは未だ買い替える必要はない旨を表示する。音声出力部17は、判定部22の判定結果を音声出力する。音声出力部17は、例えば、シャツB及びタオルTを買い替えた方がよい旨を音声出力する。
【0041】
次に、本実施形態に係る布製品識別方法について
図5のフローチャートを参照しながら説明する。
図5は、布製品識別システム1を用いて行う布製品識別方法の一例を示している。以下では、洗濯機10にシャツB、タオルT及び靴下Kが投入される例について説明する。
【0042】
事前にRFIDタグ2をパーソナルコンピュータ等に接続された読み取り器にかざすことによって、布製品識別テーブルD1に各布製品の情報が記憶される。この状態で、まず洗濯機10の投入口12に布製品が投入される(ステップS1)。例えば、シャツB、タオルT及び靴下Kが投入口12に投入される。
【0043】
このとき、洗濯機10の読み取り部11による布製品の読み取りが行われる(ステップS2)。具体的には、シャツBに取り付けられたRFIDタグ2、タオルTに取り付けられたRFIDタグ2、及び靴下Kに取り付けられたRFIDタグ2、が読み取り部11に読み取られる。
【0044】
読み取り部11がシャツB、タオルT及び靴下Kの識別情報を読み取った後には、これらの識別情報は読み取り部11から布製品情報管理部20に送信される。そして、洗濯履歴更新部21は、読み取り部11によって読み取られた識別情報に紐づく洗濯履歴を更新する(ステップS3)。具体的には、洗濯履歴更新部21は、シャツBの洗濯履歴テーブルD2、タオルTの洗濯履歴テーブルD2、及び靴下Kの洗濯履歴テーブルD2に対し、洗濯日時及び洗濯回数の行を一行追加する。
【0045】
次に、判定部22は、布製品の洗濯期間が布製品の使用可能期間を超えているか否かを判定する(ステップS4)。このとき、シャツBに対して、洗濯期間がシャツBの使用期間である3年を超えていると判定される。このように、布製品の洗濯期間が布製品の使用可能期間を超えていると判定された場合には、ステップS5に移行する。
【0046】
一方、布製品の洗濯期間が布製品の使用可能期間を超えていないと判定された場合にはステップS6に移行する。ステップS6において、判定部22は、布製品の洗濯回数が当該布製品の洗濯可能回数を超えているか否かを判定する。このとき、タオルTに対して、洗濯回数がタオルTの洗濯可能回数である165回を超えていると判定される。このように、布製品の洗濯回数が布製品の洗濯可能回数を超えていると判定された場合には、ステップS5に移行する。
【0047】
また、布製品の洗濯回数が布製品の洗濯可能回数を超えていないと判定された場合には、当該布製品(靴下K)は未だ買い替える必要がない旨を表示部16に表示して一連の工程を終了する。一方、ステップS5では、表示部16に布製品を買い替えた方がよい旨を表示すると共に音声出力部17によってその旨を音声出力して、布製品の買い替えの提案を行う。例えば、シャツB及びタオルTを買い替えた方がよい旨を表示部16及び音声出力部17によって報知する。その後、一連の工程を終了する。
【0048】
次に、本実施形態に係る布製品識別システム1及び布製品識別方法の作用効果について説明する。
【0049】
本実施形態に係る布製品識別システム1及び布製品識別方法では、洗濯機10に取り付けられた読み取り部11が、布製品を洗濯するときに、布製品のRFIDタグ2から布製品の識別情報(ID)を読み取る。これにより、洗濯機10において、どの布製品を洗濯するかが把握される。
【0050】
また、布製品識別システム1は、布製品の識別情報に紐づく布製品の洗濯履歴テーブルD2を更新する洗濯履歴更新部21と、洗濯履歴テーブルD2から当該布製品の状態を判定する判定部22と、判定部22の判定結果を報知する報知部15と、を備えている。よって、洗濯履歴更新部21によって更新された洗濯履歴テーブルD2から判定部22が布製品を買い替えた方がよいか否かを判定し、報知部15によって当該判定の結果が報知される。従って、洗濯機10に布製品を投入して洗濯を行うときに、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを把握することができる。よって、布製品の汚れがとれなくなったり布製品が破れたりして布製品を使用できなくなる前に、当該布製品を買い替えることができる。
【0051】
また、判定部22は、洗濯履歴テーブルD2から算出された布製品の洗濯期間と、予め記憶されている布製品の使用可能期間と、を比較して、洗濯期間が使用可能期間を超えているときに布製品を買い替えた方がよいと判定する。従って、判定部22は、予め記憶されている使用可能期間と当該布製品の洗濯期間とを用いて、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する。判定部22は、布製品の使用可能期間より洗濯期間が長いときに当該布製品を買い替えた方がよいと判定する。従って、布製品の判定を高精度に行うことができる。
【0052】
また、判定部22は、洗濯履歴テーブルD2に含まれる布製品の洗濯回数と、予め記憶されている布製品の洗濯可能回数と、を比較して布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する。よって、判定部22は、実際の布製品の洗濯回数と、予め記憶されている布製品の洗濯可能回数とを用いて当該布製品を買い替えた方がよいか否かを判定する。従って、布製品を買い替えた方がよいか否かをより高精度に判定することができる。
【0053】
また、識別情報には、布製品の使用者を示す使用者情報が紐づけられており、報知部15は、判定部22によって判定された結果と共に使用者情報を報知する。具体的には、表示部16は、シャツBの所有者は「A」であり、タオルTの所有者は「B」であることを表示してもよい。従って、布製品の洗濯が行われるときに、布製品を買い替えた方がよいか否かと共に、当該布製品を使用している使用者の使用者情報が報知される。
【0054】
よって、使用者が互いに異なっていて且つ同種類の布製品が複数あるときに、布製品を洗濯機10にかざすだけで当該布製品の使用者を把握することができる。また、布製品の使用者ごとに、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを報知することができる。
【0055】
以上、本発明に係る布製品識別システム及び布製品識別方法の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、布製品識別システムの各構成、及び布製品識別方法の各工程の順序は、各請求項の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0056】
例えば、前述の実施形態では、洗濯機10に設けられる報知部15について説明した。しかしながら、報知部は、洗濯機10以外に設けられていてもよい。報知部は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の携帯端末、又はウェアラブル端末等、洗濯機10とは別の機器に設けられていてもよい。この場合、例えば、布製品の使用者「A」及び使用者「B」の端末に、当該布製品を買い替えた方がよいか否かを報知することができる。
【0057】
また、前述の実施形態では、報知部15が表示部16及び音声出力部17を含む例について説明した。ここで、表示部16による表示の内容及び態様と、音声出力部17による音声出力の内容及び態様は適宜変更可能である。また、表示部16及び音声出力部17のいずれかを省略することも可能である。