特開2019-54789(P2019-54789A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2019-54789育苗用ポット内分画板及び育苗法及び根部分割法
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  • 特開2019054789-育苗用ポット内分画板及び育苗法及び根部分割法 図000003
  • 特開2019054789-育苗用ポット内分画板及び育苗法及び根部分割法 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-54789(P2019-54789A)
(43)【公開日】2019年4月11日
(54)【発明の名称】育苗用ポット内分画板及び育苗法及び根部分割法
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/02 20180101AFI20190315BHJP
【FI】
   A01G9/02 603B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【公開請求】
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2018-155823(P2018-155823)
(22)【出願日】2018年8月6日
(71)【出願人】
【識別番号】518294155
【氏名又は名称】新井 純一
(72)【発明者】
【氏名】新井 信明
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NC08
2B327NC40
2B327NC52
2B327ND03
2B327SC05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】一つの育苗ポット内に複数本植えられた植物苗を分割しやすいように、また分画された植物苗の生育に偏りがないように、浸水性があり、生分解性のある素材を使用し作成した育苗ポット内分画板、並びにこれによる植物の育苗法、並びに根部分割法を提供する。
【解決手段】ダンボールのような浸水性があり、生分解性のある素材を使用し作成した分画板1を、一般的な育苗ポット3内に装入することを特徴とする育苗ポット3内分画板1である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸水性があり、生分解性のある素材を切断し作成した育苗ポット内分画板
【請求項2】
請求項1を使用した植物育苗法
【請求項3】
請求項2により、育成した植物苗を、ポットより取り出した後、根部ごと分割する方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、浸水性があり、生分解性のある素材を使用することにより、育苗ポット内に複数の植物苗を互いに根絡みしないよう装入でき、しかも移植の作業性を向上させ、さらに生育に手間を増やさず、使用後の廃棄性に優れた育苗ポット内分画板及び、育苗ポット内分画板を使用した育苗法、及び根部の分割法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一つのポットに複数の幼苗を植えこむことができる植物育苗ポットは、分画板と一体となっているか、浸水性が低い素材で間仕切りがなされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。従来の一つのポットに複数の幼苗を植えこむことができる植物育苗ポットでは、一つずつ灌水、肥料の管理を行わなければならず、手間がかかっていた。また、必ずしも複数の幼苗が平均的に生育するとは限らず、出来上がりに偏りが出ることが多かった。本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ダンボールのような浸水性があり、生分解性のある素材で作成した分画板(1)を、一般的な育苗ポット内に装入する。本発明は、以上の構成よりなる育苗ポット内分画板である。
【発明の効果】
【0006】
本ポット内分画板を使用することで、分画板に設けられた切断箇所(2)により、ポット内が分割されてはいるが、水または肥料をポット内の一か所に与えるだけで、水または肥料は、それぞれの仕切られた植物苗に回るため、従来より比較的均質な植物の育成に効果のあるものである。
また、育苗の完成後には分画板の耐久性が浸水及び生分解により弱くなるため、一つのポット内の土塊を取り出したのち、素手で容易に、それぞれの苗に見合った量の土塊ごとに分割できる。根がらみもわずかであるため、一本ずつ苗を取り扱うときに便利である。さらに、植物への損傷も低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図である。
図2】本発明の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。ダンボール等浸水性があり、生分解性のある素材を切断する(1)。本発明は、以上のような構造である。これを使用するときは、この製品を、一般的な育苗ポット内に装入し、土を入れ、蒔種または植苗または挿し木などすればよい。また、本分画板は、切り込みを入れて複数枚組み合わせることにより、区画数を変化させることもできる。本発明の育苗法によれば、ポット内が分画板によって仕切られてはいるが、水または肥料をポット内の一か所に与えるだけで、分画板に設けられた切断箇所(2)より、それぞれの仕切られた植物苗に回るため、従来より比較的均質な植物の育成ができる。また、育苗完成後には、分画板の耐久性が浸水及び生分解により弱くなるため、一つのポット内の土塊を取り出したのち、素手で容易に、根部をそれぞれの苗に見合った量の土塊ごとに分割できる。根がらみもわずかであるため、植物への損傷も低減させ、一本ずつ苗を取り扱うことができる。
【符号の説明】
【0009】
1 ダンボール等浸水性があり、生分解性のある素材を切断したもの
2 分画板に設けられた切断箇所
3 一般的な育苗ポット
図1
図2