【実施例】
【0033】
以下、本発明の実施例及び比較例を、表1〜3を参照しつつ説明する。
【0034】
[実施例1]
(樹脂)
樹脂成分として、本実施形例ではエポキシ樹脂の主剤三菱ケミカル製jER811を使用した。尚、三菱化学製 jER801N、jER801PN、jER802、jER816A、jER819、jER871、アデカ製EP−4005、ハンツマン製アラルダイトB46、アラルダイトCY221、アラルダイトCY177、アラルダイトCY179、アラルダイトCY184、アラルダイトCY192−1等も使用可能である。
【0035】
(硬化剤A)
硬化剤Aとして、A(1)〜A(3)を用意した。
A(1)はEH−6028、A(2)はEH−4602、A(3)はST−12である。
【0036】
(硬化剤B)
硬化剤Bとして、B(1)〜B(4)を用意した。B(1)はEH−210K、B(2)は451N、B(3)は275−FA、B(4)は3010である。上記については、以下の実施例及び比較例についても同じである。
【0037】
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(1)を重量比で、100対23対23の割合で混合し硬化性組成物を得た。10℃での硬化時間(以下、低温硬化時間と呼ぶ)は9時間以内であり、10℃でのゲル化時間(以下、低温ゲル化時間と呼ぶ)は9時間以内であり、35℃での硬化時間(以下、高温硬化時間と呼ぶ)は61分であり、20℃での粘度は(以下、粘度と呼ぶ)0.7[Pa・s]であった。
【0038】
[実施例2]
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(3)を重量比で、100対25対25の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は56分であり、粘度は1[Pa・s]であった。
【0039】
[実施例3]
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(1)を重量比で、100対22対22の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は83分であり、粘度は0.9[Pa・s]であった。
【0040】
[実施例4]
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(2)を重量比で、100対27対27の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は100分であり、粘度は1[Pa・s]であった。
【0041】
[実施例5]
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(2)を重量比で、100対27対27の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は75分であり、粘度は0.9[Pa・s]であった。
【0042】
[実施例6]
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(4)を重量比で、100対33対12の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は43分であり、粘度は0.9[Pa・s]であった。
【0043】
[比較例1]
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(4)を重量比で、100対31対6の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は70分であり、粘度は0.8[Pa・s]であった。
【0044】
[比較例2]
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(3)を重量比で、100対25対30の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は22分であり、粘度は1.4[Pa・s]であった。
【0045】
[比較例3]
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(1)を重量比で、100対18対24の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は28分であり、粘度は0.7[Pa・s]であった。
【0046】
[比較例4]
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(4)を重量比で、100対48対14の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は51分であり、粘度は1.2[Pa・s]であった。
【0047】
[比較例5]
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(2)を重量比で、100対33対10の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は110分であり、粘度は0.8[Pa・s]であった。
【0048】
[比較例6]
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(3)を重量比で、100対24対29の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は26分であり、粘度は1.2[Pa・s]であった。
【0049】
[比較例7]
主剤と硬化剤A(1)を重量比で、100対45の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は15時間以上であり、低温ゲル化時間は15時間以上であり、高温硬化時間は1時間であり、粘度は1.4[Pa・s]であった。
【0050】
[比較例8]
主剤と硬化剤A(2)を重量比で、100対30の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は2時間であり、粘度は1.9[Pa・s]であった。
【0051】
[比較例9]
主剤と硬化剤A(3)を重量比で、100対60の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は15時間以上であり、低温ゲル化時間は15時間以上であり、高温硬化時間は0.3時間であり、粘度は2.3[Pa・s]であった。
【0052】
[比較例10]
主剤と硬化剤B(1)を重量比で、100対40の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は0.17時間であり、粘度は1.1[Pa・s]であった。
【0053】
[比較例11]
主剤と硬化剤B(2)を重量比で、100対50の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は0.17時間であり、粘度は1.2[Pa・s]であった。
【0054】
[比較例12]
主剤と硬化剤B(3)を重量比で、100対45の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は0.38時間であり、粘度は2.2[Pa・s]であった。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】