特開2019-63887(P2019-63887A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新東工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2019063887-防錆処理方法 図000003
  • 特開2019063887-防錆処理方法 図000004
  • 特開2019063887-防錆処理方法 図000005
  • 特開2019063887-防錆処理方法 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-63887(P2019-63887A)
(43)【公開日】2019年4月25日
(54)【発明の名称】防錆処理方法
(51)【国際特許分類】
   B24C 1/10 20060101AFI20190329BHJP
【FI】
   B24C1/10 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-188438(P2017-188438)
(22)【出願日】2017年9月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 幸徳
(57)【要約】
【課題】環境への負荷を低減しながら防錆性能を向上させることができる防錆処理方法を得る。
【解決手段】第1工程にて塗装された防錆コーティング層30を第2工程にて乾燥させることで、防錆コーティング層30に異物が混入するのを抑制した状態で防錆コーティング層30を形成することができる。また、第3工程にて衝突媒体32を防錆コーティング層30に衝突させることで、防錆コーティング層30を構成する防錆剤20中の粉末24の塑性変形及びこの粉末24の被処理体26側への変位の少なくとも一方の作用により、防錆コーティング層30中における粉末24が緻密化する。したがって、防錆コーティング層30を緻密化することができる。これにより、環境への負荷を低減しながら防錆性能を向上させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理体の表面に粉末を含んだ防錆剤を塗装することで、前記被処理体の表面に防錆コーティング層を形成する第1工程と、
前記防錆コーティング層を乾燥させる第2工程と、
乾燥後の前記防錆コーティング層に対して衝突媒体を衝突させる第3工程と、
を有する防錆処理方法。
【請求項2】
前記衝突媒体は、平均粒径が50〜600μmの範囲内とされている、
請求項1記載の防錆処理方法。
【請求項3】
前記衝突媒体は、粒子の硬さが前記防錆コーティング層の硬さ以下とされている、
請求項1又は請求項2記載の防錆処理方法。
【請求項4】
前記衝突媒体は、表面に角部がない構成とされている、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の防錆処理方法。
【請求項5】
前記防錆コーティング層の表面のビッカース硬度が60Hv〜100Hvの範囲内の場合、前記衝突媒体は亜鉛及び亜鉛基合金の少なくとも一方により構成されている、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の防錆処理方法。
【請求項6】
前記第1工程において前記防錆剤は、静電塗装法により塗装されている、
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の防錆処理方法。
【請求項7】
前記防錆剤の粉末は、平均粒径が1〜20μmの範囲内とされている、
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の防錆処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防錆処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、亜鉛皮膜形成方法が開示されている。この亜鉛皮膜形成方法では、鉄又は鉄合金を核とし、この核の周囲に亜鉛合金を被着した衝突媒体を被処理体に投射することで、被処理体の表面に亜鉛合金を転写させて亜鉛皮膜を形成している。この方法により、処理工程で有害物質を使用するめっき処理よりも環境に対する負荷を低減した防錆処理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−16470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された構成によると、衝突媒体は処理装置内を循環して被処理体へ繰り返し投射する構成とされており、この循環の際に衝突媒体から鉄粒子等の異物を取り除くことで、亜鉛皮膜中に異物が混入することによる防錆性の低下を抑制している。しかしながら、衝突媒体自体に異物が付着した場合は、この異物を取り除くことができず、被処理体に異物が転写されて防錆性能が低下する可能性がある。また、衝突媒体を繰り返し衝突させることで、衝突媒体の核の周囲に被着した亜鉛合金が剥離して鉄又は鉄合金が露出する。そして、被処理体に形成された亜鉛皮膜に亜鉛よりも硬い鉄又は鉄合金が衝突されることで亜鉛皮膜が損傷する可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
【0005】
本発明は上記問題を考慮し、環境への負荷を低減しながら防錆性能を向上させることができる防錆処理方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明に係る防錆処理方法は、被処理体の表面に粉末を含んだ防錆剤を塗装することで、前記被処理体の表面に防錆コーティング層を形成する第1工程と、前記防錆コーティング層を乾燥させる第2工程と、乾燥後の前記防錆コーティング層に対して衝突媒体を衝突させる第3工程と、を有している。
【0007】
請求項1記載の本発明によれば、第1工程にて塗装された防錆コーティング層を第2工程にて乾燥させることで、防錆コーティング層に異物が混入するのを抑制した状態で防錆コーティング層を形成することができる。また、第3工程にて衝突媒体を乾燥後の防錆コーティング層に衝突させることで、防錆コーティング層を構成する防錆剤中の粉末の塑性変形及びこの粉末の被処理体側への変位の少なくとも一方の作用により、防錆コーティング層中における粉末が緻密化する。したがって、防錆コーティング層を緻密化することができる。
【0008】
請求項2記載の発明に係る防錆処理方法は、請求項1記載の発明において、前記衝突媒体は、平均粒径が50〜600μmの部材とされている。
【0009】
請求項2記載の本発明によれば、衝突媒体の平均粒径は、50μm以上とされているため、一般的に、厚さが30〜100μmの範囲内とされた防錆コーティング層に対して、衝突媒体の粒径が小さいことに起因する衝突エネルギー不足を抑制することができる。つまり、防錆コーティング層の粉末の塑性変形や被処理体側への変位をより確実に行うことができる。一方、衝突媒体の平均粒径は、600μm以下とされているため、衝突媒体の粒径が大きすぎることに起因する防錆コーティング層の損傷も抑制することができる。したがって、防錆コーティング層の粉末の緻密化をより確実に行うことができる。
【0010】
請求項3記載の発明に係る防錆処理方法は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記衝突媒体は、粒子の硬さが前記防錆コーティング層の硬さ以下とされている。
【0011】
請求項3記載の本発明によれば、衝突媒体の粒子の硬さが防錆コーティング層の硬さ以下とされていることから、衝突媒体の衝突による防錆コーティング層の損傷を抑制しながら防錆コーティング層の緻密化を行うことができる。
【0012】
請求項4記載の発明に係る防錆処理方法は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記衝突媒体は、表面が平面及び曲面の少なくとも一方により構成されている、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の防錆処理方法。
【0013】
請求項4記載の本発明によれば、衝突媒体は、表面に角部がない構成とされていることから、衝突媒体の衝突時に衝突媒体の衝突エネルギーが衝突媒体の角部によって防錆コーティング層の一部に集中することに起因する防錆コーティング層の損傷を抑制することができる。
【0014】
請求項5記載の発明に係る防錆処理方法は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記防錆コーティング層のビッカース硬度が60Hv〜100Hvの範囲内の場合、前記衝突媒体は亜鉛及び亜鉛基合金の少なくとも一方により構成されている。
【0015】
請求項5記載の本発明によれば、一般的に亜鉛のビッカース硬度は40Hv〜50Hvとされており、防錆コーティング層のビッカース硬度が60Hv〜100Hvの範囲内の場合、衝突媒体が亜鉛及び亜鉛合金の少なくとも一方により構成されていることで、衝突媒体の硬さは、防錆コーティング層の硬さに比較的近似する。したがって、防錆コーティング層の損傷を抑制しながら防錆コーティング層を衝突媒体の衝突により緻密化することができる。
【0016】
請求項6記載の発明に係る防錆処理方法は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記第1工程において前記防錆剤は、静電塗装法により塗装されている。
【0017】
請求項6記載の本発明によれば、第1工程において防錆剤は、静電塗装法により塗装されることから、被処理体における噴霧器の正面だけでなく回り込んだ部位にも電力線に沿って防錆剤を付着させることができる。つまり、被処理体に効率よく防錆剤を付着させることができる。
【0018】
請求項7記載の発明に係る防錆処理方法は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記防錆剤の粉末は、平均粒径が1〜20μmの範囲内に設定されている。
【0019】
請求項7記載の本発明によれば、防錆剤の粉末は、平均粒径が1〜20μmの範囲内に設定されていることから、この粉末を溶媒に溶かして一般的な噴霧器により被処理体へ付着させる際に、噴霧器のノズルが詰まるのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る防錆処理方法は、環境への負荷を低減しながら防錆性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】一実施形態に係る防錆処理方法における第1工程を示す概略図である。
図2】一実施形態に係る防錆処理方法における第2工程後の被処理体の一部を拡大して示す概略断面図である。
図3】一実施形態に係る防錆処理方法における第3工程の被処理体及び衝突媒体の一部を拡大して示す概略断面図である。
図4】一実施形態に係る防錆処理方法における第3工程後の被処理体の一部を拡大して示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図1〜4を用いて、本発明に係る防錆処理方法の一実施形態について説明する。
【0023】
図1に示されるように、静電塗装装置10は、コンプレッサ12と、タンク槽14と、高電圧発生器16と、噴霧器18とを有している。タンク槽14は、内部に防錆剤20が貯留されている。タンク槽14の内部の防錆剤20は、タンク槽14に図示しないホースにより接続されたコンプレッサ12によって、タンク槽14に図示しないホースにより接続された噴霧器18へと供給される。この噴霧器18は、一例として、一般的に用いられる静電塗装スプレーガンとされており、図示しない噴出孔の口径が1.3mmとされている。
【0024】
防錆剤20は、溶媒としてのエタノール及び水(いずれも不図示)の少なくとも一方に、亜鉛により構成された粉末24が混合されたものである。なお、粉末24は、平均粒径が1〜20μmの範囲内に設定されている。また、防錆剤20の粉末24の平均粒径とは、粉末24の粒径の小さいものから順に足し合わせた積算重量が全体重量の50%になる粒径を平均粒径というものとする。
【0025】
噴霧器18は、高電圧発生器16に接続されており、この高電圧発生器16によって噴霧器18には直流の高電圧(一例として3万〜15万ボルト)が付加される。これにより、噴霧器18に供給される防錆剤20に高電圧が付加されて、防錆剤20の微粒子及び粉末24が帯電する。
【0026】
噴霧器18の噴出孔に対向した位置には、被処理体26が配置されている。この被処理体26は、一例として鉄により構成されている。また、被処理体26は、アースされており、これによって正極とされた被処理体26と、負極とされた噴霧器18との間に静電界28が形成される。
【0027】
帯電された防錆剤20は、噴霧器18の噴出孔から静電界28内の図示しない電力線に沿って被処理体26へ移動して被処理体26の表面に付着する。以上が請求項1に記載された「第1工程」に相当する。
【0028】
図2に示されるように、防錆剤20が塗装された被処理体26の表面26Aには、防錆剤20の複数の粉末24が略層状に重ねられた防錆コーティング層30が形成されている。この状態にて、被処理体26は、高温加熱される。これによって、防錆コーティング層30が乾燥される。なお、この防錆コーティング層30のビッカース硬度は、一例として60Hv〜100Hvの範囲内になるように防錆剤20の粉末24の量や粉末24の濃度などが設定されている。以上が請求項1に記載された「第2工程」に相当する。
【0029】
図3に示されるように、防錆コーティング層30には、図示しない投射機から衝突媒体32が被処理体26の表面26Aの面直方向に対して傾けられた方向にて衝突される。なお、本実施形態では、投射機により衝突媒体32を被処理体26の表面26Aへ向けて衝突させる構成とされているが、これに限らず、図示しないノズルから圧縮空気と共に衝突媒体32を噴射することで、衝突媒体32を被処理体26の表面26Aへ向けて衝突させる構成としてもよいし、その他の構成により衝突媒体32を被処理体26の表面26Aへ向けて衝突させてもよい。また、本実施形態では、衝突媒体32が被処理体26の表面26Aの面直方向に対して所定の角度傾けられた方向にて衝突されることで、防錆コーティング層30の破損を防ぐことができる。ただし、当該所定の角度が小さすぎると、衝突媒体32の衝突エネルギーが小さくなるため、後述する粉末24の密度を高くする作用が得難くなる。したがって、当該所定の角度は、防錆コーティング層30へ与えるダメージと粉末24の高密度化の双方を勘案して、0°(表面26Aの面直方向と同一)〜45°の範囲内にて適宜選択するのが望ましい。
【0030】
衝突媒体32は、一例として亜鉛により構成された複数の略球体から構成されている。したがって、衝突媒体32の表面には、角部がない構成とされている。なお、衝突媒体32は、平均粒径が50〜600μmの範囲内に設定されている。また、衝突媒体32の平均粒径とは、衝突媒体32の粒径の小さいものから順に足し合わせた積算重量が全体重量の50%になる粒径を平均粒径というものとする。以上が請求項1に記載された「第3工程」に相当する。
【0031】
衝突媒体32の衝突エネルギーを受けることで、図4に示されるように、防錆コーティング層30を構成する防錆剤20中の粉末24が圧縮するように塑性変形すると共に、粉末24が被処理体26側に変位する。これらの相乗作用によって、防錆コーティング層30が厚み方向にて圧縮され、粉末24の密度が高くなる。
【0032】
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0033】
本実施形態では、図1に示されるように、第1工程にて塗装された防錆コーティング層30を第2工程にて乾燥させることで、防錆コーティング層30に異物が混入するのを抑制した状態で防錆コーティング層30を形成することができる。また、第3工程にて衝突媒体32を乾燥後の防錆コーティング層30に衝突させることで、防錆コーティング層30を構成する防錆剤20中の粉末24の塑性変形及びこの粉末24の被処理体26側への変位の少なくとも一方の作用により、防錆コーティング層30中における粉末24が緻密化する。したがって、防錆コーティング層30を緻密化することができる。これにより、環境への負荷を低減しながら防錆性能を向上させることができる。
【0034】
また、衝突媒体32の平均粒径は、50μm以上とされているため、一般的に、厚さが30〜100μmの範囲内とされた防錆コーティング層30に対して、衝突媒体32の粒径が小さいことに起因する衝突エネルギー不足を抑制することができる。つまり、防錆コーティング層30の粉末の塑性変形や被処理体26側への変位をより確実に行うことができる。一方、衝突媒体32の平均粒径は、600μm以下とされているため、衝突媒体32の粒径が大きすぎることに起因する防錆コーティング層30の損傷も抑制することができる。したがって、防錆コーティング層30の粉末の緻密化をより確実に行うことができる。
【0035】
さらに、衝突媒体32の粒子の硬さが防錆コーティング層30の硬さ以下とされていることから、衝突媒体32の衝突による防錆コーティング層30の損傷を抑制しながら防錆コーティング層30の緻密化を行うことができる。
【0036】
さらにまた、衝突媒体32は、表面に角部がない構成とされていることから、衝突媒体32の衝突時に衝突媒体32の衝突エネルギーが衝突媒体32の角部によって防錆コーティング層30の一部に集中することに起因する防錆コーティング層30の損傷を抑制することができる。
【0037】
また、一般的に亜鉛のビッカース硬度は40Hv〜50Hvとされており、防錆コーティング層30のビッカース硬度が60Hv〜100Hvの範囲内の場合、衝突媒体32が亜鉛により構成されていることで、衝突媒体32の硬さは、防錆コーティング層30の硬さに比較的近似する。したがって、防錆コーティング層30の損傷を抑制しながら防錆コーティング層30を衝突媒体32の衝突により緻密化することができる。
【0038】
さらに、第1工程において防錆剤20は、静電塗装法により塗装されることから、被処理体26における噴霧器18の正面だけでなく回り込んだ部位にも電力線に沿って防錆剤20を付着させることができる。つまり、被処理体26に効率よく防錆剤20を付着させることができる。
【0039】
さらにまた、防錆剤20の粉末は、平均粒径が1〜20μmの範囲内に設定されていることから、この粉末24を溶媒に溶かして一般的な噴霧器18により被処理体26へ付着させる際に、噴霧器18のノズルが詰まるのを抑制することができる。
【0040】
なお、本実施形態では、防錆剤20内の粉末24は、亜鉛で構成されているが、これに限らず、亜鉛合金等その他の材質で構成されていてもよい。
【0041】
さらに、粉末24は、平均粒径が1〜20μmに設定されているが、これに限らず、20μm以上に設定されていてもよい。
【0042】
さらにまた、衝突媒体32は、亜鉛により構成されているが、これに限らず、亜鉛合金、樹脂及び植物等の少なくとも一つで構成された構成としてもよいし、それ以外の材質で構成されたものでもよい。
【0043】
また、衝突媒体32は、所定の角度を0°〜45°の範囲内にて適宜選択した上で、被処理体26の表面26Aの面直方向に対して所定の角度にて傾けられた方向に衝突する構成とされているが、これに限らず、所定の角度は0°〜45°の範囲以外に設定されていてもよい。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0045】
20 防錆剤
24 粉末
26 被処理体
26A 表面
30 防錆コーティング層
32 衝突媒体
図1
図2
図3
図4