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特開2019-68766水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-68766(P2019-68766A)
(43)【公開日】2019年5月9日
(54)【発明の名称】水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/24 20110101AFI20190412BHJP
   A01K 79/00 20060101ALI20190412BHJP
【FI】
   A01M29/24
   A01K79/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】70
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-196566(P2017-196566)
(22)【出願日】2017年10月10日
(71)【出願人】
【識別番号】517354102
【氏名又は名称】株式会社花園
(74)【代理人】
【識別番号】100169133
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】名古谷 聡
【テーマコード(参考)】
2B105
2B121
【Fターム(参考)】
2B105AA03
2B105AA04
2B105AA06
2B105AD01
2B105LA05
2B105PA01
2B121AA06
2B121DA04
2B121DA08
2B121DA11
2B121DA12
2B121EA21
2B121FA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供する。
【解決手段】粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材1と、チューブ状部材1の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置2と、チューブ状部材1の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、チューブ状部材1から延伸する対向電極4を備えた紐状の部材と、電極間に電圧を印加するための電源装置2からの通電をオンオフするスイッチと、チューブ状部材1を輪状に連接するジョイント部材3を備え、水中に投入して電極間に電圧を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置、その使用方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、
該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、
該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、
該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、
水中に投入して該電極間に電圧を印加することにより、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項2】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、
マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、
道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする、
請求項1記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項3】
該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項4】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
10cm以上60cm以下であることを特徴とする、
請求項1乃至3の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項5】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
15cm以上40cm以下であることを特徴とする、
請求項4記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項6】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項1乃至5の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項7】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項1乃至5の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項8】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石は、
ネオジム磁石であることを特徴とする、
請求項7記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項9】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
30cm以上3m以下であることを特徴とする、
請求項1乃至8の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項10】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
50cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項9記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項11】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項1乃至10の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項12】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項11記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項13】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
パルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする、
請求項1乃至12の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項14】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とする、
請求項13記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項15】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とする、
請求項13又は14記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項16】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧は、
3V以上30V以下であることを特徴とする、
請求項13乃至15の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項17】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項1乃至16の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項18】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項1乃至16の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項19】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該チューブ状部材を輪状に連接した本体は、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする、
請求項2乃至18の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項20】
該装置をサーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、
請求項1記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項21】
該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項20記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項22】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
10cm以上60cm以下であることを特徴とする、
請求項20又は21記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項23】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
15cm以上40cm以下であることを特徴とする、
請求項22記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項24】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項20乃至23の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項25】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項20乃至23の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項26】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石は、
ネオジム磁石であることを特徴とする、
請求項25記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項27】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
20cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項20乃至26の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項28】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
35cm以上1m50cm以下であることを特徴とする、
請求項27記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項29】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項20乃至28の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項30】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項29記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項31】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
パルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする、
請求項20乃至30の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項32】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とする、
請求項31記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項33】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とする、
請求項31又は32記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項34】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧は、
3V以上30V以下であることを特徴とする、
請求項31乃至33の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項35】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項20乃至34の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項36】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法であって、
粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、
該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、
該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、
該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、
水中に投入して該電極間に電圧を印加することにより、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項37】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、
マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、
道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする、
請求項36記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項38】
該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項36又は37に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項39】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
10cm以上60cm以下であることを特徴とする、
請求項36乃至38の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項40】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
15cm以上40cm以下であることを特徴とする、
請求項39記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項41】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項36乃至40の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項42】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項36乃至41の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項43】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石は、
ネオジム磁石であることを特徴とする、
請求項42記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項44】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
30cm以上3m以下であることを特徴とする、
請求項36乃至43の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項45】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
50cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項44記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項46】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項36乃至45の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項47】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項46記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項48】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
パルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする、
請求項36乃至47の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項49】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とする、
請求項48記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項50】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とする、
請求項48又は49記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項51】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧は、
3V以上30V以下であることを特徴とする、
請求項48乃至50の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項52】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項36乃至51の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項53】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項36乃至51の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項54】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該チューブ状部材を輪状に連接した本体は、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする、
請求項37乃至53の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項55】
該装置をサーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、
請求項36記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項56】
該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項55記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項57】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
10cm以上60cm以下であることを特徴とする、
請求項55又は56記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項58】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
15cm以上40cm以下であることを特徴とする、
請求項57記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項59】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項55乃至58の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項60】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項55乃至58の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項61】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石は、
ネオジム磁石であることを特徴とする、
請求項60記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項62】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
20cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項55乃至61の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項63】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
35cm以上1m50cm以下であることを特徴とする、
請求項62記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項64】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項55乃至63の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項65】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項64記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項66】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
パルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする、
請求項55乃至65の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項67】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とする、
請求項65記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項68】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、
パルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とする、
請求項66又は67記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項69】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧は、
3V以上30V以下であることを特徴とする、
請求項66乃至68の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項70】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項55乃至69の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マグロ等の魚類の釣りの際、鮫等による食害は非常に頻度が高く、問題となっていた。レジャーとしての釣りに於いても、鮫等による食害は興趣を削ぎ、その価値を低下させる原因となっていた。
【0003】
また、サーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害も甚大であり、対策が求められていた。
【0004】
これに対し、漁業分野では食害に対するさまざまな対策が講じられている。魚類、特に鮫など食害の頻度が高い軟骨魚類は頭部に電流を感知する感覚器官を有し、これを用いて捕食対象を捕捉する一助としている。ただし、かかる器官を有しているため電流に対しては非常に敏感であり、これを利用した忌避装置が提案されている。
【0005】
例えば、マグロの一本釣り漁等では道糸に予め装備された電撃用の機器が用いられており、マグロが針にかかるとこれを投入し、船上からの給電によって数百ボルトの電撃を加えてマグロの活動を止めるとともに鮫等の食害を防止することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006ー149275号公報
【特許文献2】特開2013ー169170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、レジャーとしての釣りの場合、前記のような電撃装置を準備することはほとんど不可能であるばかりでなく、高電圧を海水中で用いることの危険性もあり、一般には用いられなかった。
【0008】
同様に、高電圧を用いない対策も検討されている。特許文献1或いは特許文献2では、漁業用の食害忌避装置が開示されている。特許文献1では、はえ縄漁に於いて電流により鮫を忌避する方法が開示され、特許文献2では天秤の両端に電極を設け、錘の中に電源(電池)を内蔵して電流を流し、鮫等の食害を忌避する態様が開示されている。
【0009】
しかし、簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置は存在せず、これに対するニーズは大きかった。
【0010】
さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置は存在していない。かかる装置は人命を守るために有効であり、その効果は非常に大きい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0012】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0013】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料が、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることを特徴とする。さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上40cm以下であるであることが望ましい。
【0015】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする。
【0016】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石がネオジム磁石であることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが30cm以上3m以下であることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが50cm以上2m以下であることを特徴とする。
【0018】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることを特徴とし、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする。
【0019】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置がパルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする。また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とし、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とし、また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧が3V以上30V以下であることを特徴とする。
【0020】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする。或いは本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0021】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該チューブ状部材を輪状に連接した本体が、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする。
【0022】
また本発明は、該装置をサーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0023】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料が、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0024】
また本発明は、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることを特徴とする。さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上45cm以下であるであることが望ましい。
【0025】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする。
【0026】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石がネオジム磁石であることを特徴とする。
【0027】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが20cm以上2m以下であることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが35cm以上1m50cm以下であることを特徴とする。
【0028】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることを特徴とし、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする。
【0029】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置がパルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする。また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とし、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とし、また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧が3V以上30V以下であることを特徴とする。
【0030】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供し、さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置を提供し、人命を守るためにも有効であり、もって社会に資することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、本発明に係る装置の、実施形態の一例を説明するための図面代用写真である。
図2図2は、本発明に係る装置の、電源部の構成を示す図面代用写真である。
図3図3は、本発明に係る装置の、ジョイント部の一例の形態を説明するための図面代用写真である。
図4図4は、本発明に係る装置の、使用形態の一例を説明するための図面代用写真である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0034】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0035】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料が、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0036】
また本発明は、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが20cm以上80cm以下であることを特徴とする。さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、35cm以上65cm以下であるであることが望ましい。
【0037】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする。
【0038】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石がネオジム磁石であることを特徴とする。
【0039】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが30cm以上3m以下であることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが50cm以上2m以下であることを特徴とする。
【0040】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることを特徴とし、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする。
【0041】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置がパルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする。また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とし、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とし、また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧が3V以上30V以下であることを特徴とする。
【0042】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする。或いは本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0043】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該チューブ状部材を輪状に連接した本体が、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする。
【0044】
また本発明は、該装置をサーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0045】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料が、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0046】
また本発明は、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることを特徴とする。さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上45cm以下であるであることが望ましい。
【0047】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする。
【0048】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石がネオジム磁石であることを特徴とする。
【0049】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが20cm以上2m以下であることを特徴とし、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが35cm以上1m50cm以下であることを特徴とする。
【0050】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることを特徴とし、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする。
【0051】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置がパルス電圧を生成し供給する機能を有することを特徴とする。また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス幅が100ms以上3s以下であることを特徴とし、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧がパルス間の時間が5s以上30s以下であることを特徴とし、また、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧が3V以上30V以下であることを特徴とする。
【0052】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0053】
本発明に係る、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供し、さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置を提供し、人命を守るためにも有効である。
【実施例1】
【0054】
以下、本発明に係る、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法の実施の例を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る装置の、実施形態の一例を説明するための図面代用写真である。本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0055】
図1は本発明に係る装置の試作状態を示すものである。本発明はかかる形態に限定されるものではないことは言うまでもない。ここで、本実施例に於いては発明に係る装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いる形態について説明する。
【0056】
本発明に係る装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入して用いる。図3に、本発明に係る装置の、ジョイント部の一例の形態を説明するための図面代用写真を示す。
【0057】
図1中、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材1が本体を形成する。チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかが好適に用いられる。
【0058】
ここで、本体を形成する材料は、これを輪状に連接して用いることに加えて、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入する際に道糸との摩擦で道糸を破損することがないようにする必要があり、前記の材料群から選択されることが望ましい。
【0059】
本実施例に於いては、チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが23cm程度に形成した。ここで、チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上40cm以下であることが望ましい。これは、対象魚類に有効であるとともに該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該チューブ状部材を輪状に連接した本体が、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制する効果をも生じさせるためである。
【0060】
本実施例に於いては、電源部2に電源として乾電池を内蔵し、さらにパルス電圧を生成する回路を内蔵して用いた。図2に電源部の構成を示す図面代用写真を示す。図中右側が電池ケースであり、左側の電源回路とともに本体の電源部2に使用した。ここで、本実施例は実験試作であり、実際の製品では小型化の上で本体部1に内蔵するようにすれば良い。
【0061】
本発明に於いては、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが両端が相互に嵌合する構造とした。これにより、船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することが可能となった。
【0062】
ここで、本発明に於いては、チューブ状部材を連接するためのジョイントを磁石により接合するする構造とすることも有効である。特に、強力な磁力を有するネオジム磁石等を用いることにより、電流のみでなく磁界による鮫等の忌避効果を重畳して得られ、効果を増大することができる。
【0063】
図4は、本発明に係る装置の、使用形態の一例を説明するための図面代用写真である。道糸に見立てた棒を囲むようにチューブ状部材を連接することにより、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを可能にしている。
【0064】
本発明に於いては、チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが30cm以上3m以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが50cm以上2m以下であることが望ましい。これは、対象魚のサイズと忌避効果、電源の有効時間から決定される。これらの範囲の延伸する対向電極を用いることで、マグロ等のサイズの大きな対象魚に於いても有効であり、且つ十分な持続時間を得ることができる。
【0065】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることが望ましく、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることが望ましい。これらを使用することにより、船上からの送電が不要となり、レジャー用としても簡便に使用することが可能な装置が実現される。
【0066】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置がパルス電圧を生成し供給する機能を有するようにした。これにより、特に海水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0067】
電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧は、パルス幅が100ms以上3s以下であることが望ましい。また、電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧のパルス間の時間が5s以上30s以下であることが望ましい。また、電極間に電圧を印加するための電源装置により供給される電圧は3V以上30V以下であることが望ましい。かかる範囲で用いることにより、忌避効果を損なうことなく水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0068】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成とすることが有効であった。これにより、特にスイッチ操作を要することなく使用状態に移行することができた。また、電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成とすることも同様に有効である。この場合、水中に投入された際に抵抗値が変化することを感知するセンサー等が好適に用いられる。
【実施例2】
【0069】
次に、本発明に係る装置を、サーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いる例について説明する。本発明に係る装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避することができる。
【0070】
かかる使用方法の場合、特にチューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上45cm以下であることが望ましい。これは、使用者の腕、脚等に装着する便宜、及びサーフボード等の器具に設置して用いるために好適だからである。
【0071】
また、かかる使用方法の場合、チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが20cm以上2m以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが35cm以上1m50cm以下であることが望ましい。これは、使用者の体格やサーフボード等の器具のサイズを勘案して、必要且つ十分な電界範囲を確保するためである。
【0072】
かかる使用方法の場合、通電をオンオフするスイッチは、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成とすることが有効である。これは、使用者が落水した場合に鮫等による危害のリスクが生じるからである。また、落水前にはスイッチがオフであることにより、使用時間及び待機時間を延ばす効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0073】
以上述べてきたように、本発明に係る水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供し、さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置を提供し、人命を守るためにも有効であり、産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0074】
1 粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材
2 電源装置
3 ジョイント部
4 対向電極
図1
図2
図3
図4