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特開2019-71272電気コネクタと電気コネクタを組み立てる方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-71272(P2019-71272A)
(43)【公開日】2019年5月9日
(54)【発明の名称】電気コネクタと電気コネクタを組み立てる方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/514 20060101AFI20190412BHJP
   H01R 13/504 20060101ALN20190412BHJP
【FI】
   H01R13/514
   H01R13/504
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-185624(P2018-185624)
(22)【出願日】2018年9月28日
(31)【優先権主張番号】10 2017 123 080.7
(32)【優先日】2017年10月5日
(33)【優先権主張国】DE
(71)【出願人】
【識別番号】502095340
【氏名又は名称】ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニック ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ウルリッヒ ハーセノール
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087HH02
5E087JJ08
5E087MM04
5E087RR25
5E087RR36
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、挿入方向または挿入方向と反対の方向に沿って機械的な力を吸収することに特に適し、製造公差にできる限り敏感でない改良された電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタ2はコンパチブルコネクタ3に電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジング4を含み、また電気アセンブリ5に電気的に及び機械的に接続するプラグボディ6を含み、コンパチブルコネクタは、挿入方向Aに沿ってコーディングハウジングに接続されることができ、コーディングハウジングとプラグボディは、機械的接続装置8を有する。機械的接続装置は、コーディングハウジングとプラグボディを挿入方向Aにおいてインターロック方式にて互いに接続するように設計され、機械的接続装置は、挿入方向Aと異なる組み立て移動Bを予め指定することにより、コーディングハウジングとプラグボディを互いに接続させる電気コネクタである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンパチブルコネクタに電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジングを含み、また電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するプラグボディを含み、前記コンパチブルコネクタは、挿入方向に沿ってコーディングハウジングに接続されることができ、前記コーディングハウジングと前記プラグボディは機械的接続装置を有する電気コネクタであって、
前記機械的接続装置は、前記コーディングハウジングと前記プラグボディを前記挿入方向においてインターロック方式にて互いに接続するように設計され、前記機械的接続装置は、前記挿入方向と異なる組み立て移動を予め指定することにより、前記コーディングハウジングと前記プラグボディを互いに接続させる、電気コネクタ。
【請求項2】
前記機械的接続装置は、レールシステムを含み、前記コーディングハウジングと前記プラグボディは、それぞれ少なくとも一つのガイドレールを有し、これらのガイドレールは互いに対応し、また共に前記レールシステムを形成する、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
平行に、かつ反対側において延びた二つのガイドレールは、それぞれ前記コーディングハウジングと前記プラグボディに配置される、
請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記機械的接続装置は、前記組み立て移動のために、前記プラグボディ上の前記コーディングハウジングの端部位置を決めるための端部ストッパーを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記組み立て移動は、組み立て角度に沿って行い、前記挿入方向に対して、前記組み立て角度は30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、特に好ましくは、90°である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
少なくとも一つのコンタクトボディに用いられる凹部が、前記コーディングハウジングと前記プラグボディに設置されることにより、前記コーディングハウジングを介して前記少なくとも一つのコンタクトボディを前記挿入方向に沿って前記プラグボディに導入し、前記コンタクトボディと前記凹部が提供されることにより、前記コーディングハウジングと前記プラグボディが前記コンタクトボディの導入を介してそれぞれ互いに対する位置に固定される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記プラグボディは、一つまたは複数の内部導体部を受け入れるように設計され、前記少なくとも一つのコンタクトボディは、管状形状の外部導体のように、また前記複数の内部導体部中の少なくとも一つを受け入れるように設計される、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記コーディングハウジング及び/または前記プラグボディは、一つから十個のコンタクトボディを受け入れるように設計され、好ましくは、二つから六つのコンタクトボディを受け入れるように設計され、さらに特に好ましくは、四つのコンタクトボディを受け入れるように設計される、
請求項6または7に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記プラグボディは、金属製であり、好ましくは、ダイカスト亜鉛部であり、また前記少なくとも一つのコンタクトボディと導電接続する、
請求項6から8のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記プラグボディは、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するように設計され、前記電気アセンブリは、プリント回路基板、電気ケーブル、アダプタ部、またはデバイスハウジングとして設計される、
請求項1から9のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記コーディングハウジングは、前記コンパチブルコネクタとラッチ接続するラッチ手段を有する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
電気コネクタがコンパチブルコネクタに電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジングと、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するプラグボディを有し、一つの組み立てステップにおいて、前記コーディングハウジングは、前記プラグボディに機械的に接続する電気コネクタを組み立てる方法であって、
前記コーディングハウジングと前記プラグボディとの間に前記機械的に接続を確立するための組み立てステップは、前記プラグボディに対する前記コーディングハウジングの組み立て移動を含み、前記組み立て移動を介して、前記コーディングハウジングと前記プラグボディは、前記コンパチブルコネクタの挿入方向においてインターロック方式にて互いに接続する、電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項13】
前記組み立て移動は、前記コーディングハウジングを前記プラグボディに押し出すステップ及び/または前記コーディングハウジングを前記プラグボディに対して回転させるステップを含む、
請求項12に記載の電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項14】
レールシステムを使用して、前記コーディングハウジングが前記プラグボディに押し出され、前記コーディングハウジングと前記プラグボディとは、それぞれ少なくとも一つのガイドレールを有し、前記ガイドレールは互いに対応する、
請求項13に記載の電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項15】
前記押し出し操作は、組み立て角度に沿って行い、前記挿入方向に対して、前記組み立て角度は、30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、さらに特に好ましくは90°である、
請求項13または14に記載の電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項16】
他の組み立てステップにおいて、少なくとも一つのコンタクトボディは、前記挿入方向において、前記コーディングハウジング及び前記プラグボディ中の対応する凹部を介して導入されることにより、前記コーディングハウジングと前記プラグボディとの間の相対位置が固定されるようにする、
請求項12から15のいずれか一項に記載の電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項17】
前記少なくとも一つのコンタクトボディは、前記プラグボディの凹部にプレス、ハンダ付け、圧接、溶接及び/または接着される、
請求項16に記載の電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項18】
更なる組み立てステップにおいて、少なくとも一つの内部導体部は、前記プラグボディを通り、かつ前記少なくとも一つのコンタクトボディによって受け入れる、
請求項16または17に記載の電気コネクタを組み立てる方法。
【請求項19】
コネクタシステムであって、
請求項1から11のいずれか一項に記載の電気コネクタと、前記電気コネクタのコーディングハウジングに電気的に及び機械的に接続するコンパチブルコネクタと、前記電気コネクタのプラグボディに電気的に及び機械的に接続する電気アセンブリとを含む、コネクタシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
請求項1の序文によると、本発明は、電気コネクタに関し、上記電気コネクタは、コンパチブルコネクタに電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジングと、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するプラグボディを含む。
【0002】
請求項12の序文によると、本発明は、また電気コネクタを組み立てる方法に関する。上記電気コネクタは、コンパチブルコネクタに電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジングと、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するプラグボディを有する。
【0003】
本発明は、また、電気コネクタ、コンパチブルコネクタ及び電気アセンブリを含むコネクタシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
このような汎用タイプのコネクタは、DE202008014541U1から公知である。
【0005】
コネクタは、対応する互換性のある、または相補的な他のコネクタとの電気的及び機械的な接続を確立する。コネクタは、プラグ、ソケット、カプラ、またはアダプタであってよい。本発明の範囲内で使用される用語「コネクタ」は、そのすべての変形例を表す。
【0006】
通常、コネクタは、プリント回路基板(PCB)に固定され、デバイスハウジングまたは電気ケーブルのインターフェースとして、対応する電気アセンブリの電気信号(データ及び/または電源)に容易にアクセスするようにする。そのため、通常、コネクタは、例えば、プリント回路基板のような電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するプラグボディを有する。コーディングハウジングは、基本的にコンパチブルコネクタに接続し、通常プラグボディに隣接する。従って、コーディングハウジングは、コンパチブルコネクタのインターフェースを構成し、また、そのために、例えば、電気コンタクトボディ及び/または信号導体/内部導体と接地導体/外部導体の配置と数、及びそれらの機械的なコーディングに応じてコンパチブルコネクタにマッチングされる。
【0007】
原則として、コネクタは、機械的に堅牢に、長寿命を有するように設計されるべきである。具体的に、コネクタは、複数回の挿入と除去操作、または挿入方向または挿入方向と反対の方向に作用する力、挿入方向に対して直交して作用する力とねじり力によって損傷することなく、それらを耐えることができなければならない。なお、主にコネクタが無線周波数技術に適用される場合、コネクタは、十分に高い電磁シールド、低い接触抵抗、及び耐震接触接続を含む良好な電気的性能を提供するべきである。
【0008】
実践によって知られている電気コネクタの組み立て方法によって、コンパチブルコネクタの挿入方向でプラグボディに押し出され、次に固定されるコーディングハウジングを提供する。二つの部材の固定は、プレス操作にて実行されることができる。挿入方向における組み立て方法は、自動化プロセスに特に有利に使用することができるが、欠点も示す。
【0009】
コーディングハウジングは、通常、ラッチ接続にコンパチブルコネクタにラッチ接続されるラッチ手段を有し、特に、挿入方向または挿入方向と反対の方向の力にてコーディングハウジングとプラグボディとの間のプレス式接続が苛酷な負荷を受けるようにする。なお、電気的接続の公差チェーンが比較的長いため、各部材の製造は複雑であり、上記公差チェーンは、コーディングハウジングのコンタクトボディからコーディングハウジングを経てプラグボディまで延び、最後に電気アセンブリにいたる。従って、必要な部材公差に従うことは、生産をより困難にし、最終的にコネクタの最大限に達成可能データ転送レートの制限要素になる可能性がある。
【0010】
DE202008014541U1に示される汎用タイプのように、コーディングハウジングを、プラグボディに押し出した後に、対応するラッチ手段によりコーディングハウジングを固定することも知られている。したがって、コーディングハウジングとプラグボディとの間の接続が負荷を耐える牽引力は、通常、プラグボディを介して電気アセンブリに容易に伝送されることができる。しかし、このようなコネクタの必要な公差に従うことは依然として容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明のいくつかの実施例の目的は、挿入方向または挿入方向と反対の方向に沿って機械的な力を吸収することに特に適し、製造公差にできる限り敏感でないである改良された電気コネクタを提供することである。
【0012】
本発明のいくつかの実施例の目的は、電気コネクタを組み立てる方法を提供し、これによって、特に、公差に敏感でなく、機械的に堅牢な電気コネクタを提供することである。
【0013】
上記目的は、請求項1の電気コネクタと請求項12の電気コネクタを組み立てる方法によって実現される。
【0014】
本発明のいくつかの実施例の目的は、従来技術に対して改良した電気コネクタを含むコネクタシステムを提供することである。
【0015】
上記目的は、請求項19の特徴によって達成される。従属請求項は、本発明の有利な実施例及び変形形態に関する。
【0016】
本発明に係る電気コネクタは、コンパチブルコネクタに電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジングを含み、また電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するプラグボディを含み、ここで、コンパチブルコネクタは、挿入方向に沿ってコーディングハウジングに接続されることができる。
【0017】
コーディングハウジングは、コンパチブルコネクタを挿入方向に沿ってコーディングハウジングに電気的に及び機械的に接続できるように設計される。
【0018】
従って、コーディングハウジングは、コンパチブルコネクタまたはコンパチブルコネクタの対応するコーディングハウジングに機械的なコーディングを提供することができる。従って、本発明に係るコーディングハウジングは、本発明の電気コネクタのプラグ側部分を構成する。
【0019】
好ましくは、コーディングハウジングは、プラスチックまたは非導電性材料から形成される。
【0020】
通常、コンパチブルコネクタの挿入方向は、電気コネクタのコーディングハウジングの中心軸若しくは長手方向軸に沿って、または少なくとも平行に延びる。
【0021】
本発明に係るプラグボディが接続できる電気アセンブリは、例えば、電気ケーブル、アダプタ部、デバイスハウジング、または、好ましくは電気プリント回路基板であることができる。原則として、本発明は、特定の電気アセンブリによって使用することに限定されると解釈されるべきではない。簡略化の目的のために、以下では、実質的にプリント回路基板またはプリント回路コネクタを参照して本発明を説明し、そのプラグボディは、プリント回路基板として設計された電気アセンブリに電気的にかつ機械的に接続される。言うまでもなく、それは本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0022】
本発明によれば、コーディングハウジングとプラグボディは、機械的接続装置を有する。この場合、接続装置は、挿入方向に沿ってインターロック方式にてコーディングハウジングとプラグボディを互いに接続させるように設計され、ここで、接続装置は、挿入方向と異なる組み立て移動を予め指定することにより、コーディングハウジングとプラグボディを互いに接続させる。
【0023】
従って、コーディングハウジングは、挿入方向に沿ってプラグボディに装着されない。これにより、挿入方向において有利にインターロック接続を提供することができる。
【0024】
コーディングハウジングは、組み立て経路に沿ってプラグボディに装着することができ、上記組み立て経路は、コンパチブルコネクタがコーディングハウジングに挿入する間に従わなくてはならない経路とは異なる。
【0025】
コーディングハウジングとプラグボディの接続装置は、少なくとも挿入方向にてインターロック接続を提供するため、コーディングハウジングは、挿入方向における一つの自由度に沿ってプラグボディに対して移動することができなくなる。コーディングハウジングとプラグボディは、挿入方向においてインターロック方式または定められた方式にて互いに接続される。この場合、接続装置の考えられる公差または緩みを無視することができ、またインターロック接続に破壊性の影響を及ぼさない。本発明の一つの特別な利点は、インターロックの方法(挿入方向に沿って)でコーディングハウジングをプラグボディに接続することに対しては、追加のラッチ手段は必要がないことである。
【0026】
本発明に係る接続装置によれば、特にコーディングハウジングに挿入されたコンパチブルコネクタを引っ張る時に生じる牽引力、及び場合によって挿入方向に対する横方向の力の成分もプラグボディに伝達することができる。プラグボディ自体において、定められた方式にて電気アセンブリに接続される。従って、電気アセンブリを介して重大な牽引力を有利に吸収することができる。本発明による解決策は、牽引力が発生した時にコーディングハウジングとプラグボディとの間の接続が損傷または解放されることを特に有利に防止する。
【0027】
コーディングハウジングとプラグボディとの間の接続は、特に従来技術の力係止接続と比較して、挿入方向または挿入方向と反対の方向で並外れて堅牢である。
【0028】
本発明の改良形態において、接続装置は、レールシステムを含み、ここで、コーディングハウジングとプラグボディは、それぞれ少なくとも一つのガイドレールを有し、これらのガイドレールは互いに対応し、かつ共にレールシステムを形成するよう提供することができる。
【0029】
レールシステム以外に、コーディングハウジングがプラグボディに接続された時に少なくとも挿入方向の自由度を遮断することを確実にする任意の所望のガイド部材を提供することができる。
【0030】
レールシステムは、押し込み式組み立て移動を介してコーディングハウジングをプラグボディにはめ込むのに特に有利であることが判明しており、ここで、本発明によれば、組み立て移動は、コンパチブルコネクタの挿入方向と異なる。
【0031】
レールシステムに基づいて、他のインターロック接続を、挿入方向に対して直交して選択的に設置することができ、それによりコーディングハウジングとプラグボディとの間の二つの平行移動の自由度さえも遮断することができる。
【0032】
代替案または追加案として、バヨネット式組み立て形式の接続装置を設置することもでき、それにより回転する組み立て移動を介してコーディングハウジングをプラグボディにはめ込むことができる。しかし、組み立てを簡単にする目的のために、レールシステム形式の接続装置が好ましい。
【0033】
一つの改良形態において、平行にかつ反対側において延びた二つのガイドレールが、それぞれコーディングハウジングとプラグボディに配置されるように設置されることができる。
【0034】
原則として、コーディングハウジングとプラグボディに任意の所望の数のガイドレールを設置することができ、特に、コーディングハウジングとプラグボディにそれぞれ単一のガイドレールのみを設置することができる。
【0035】
しかし、少なくとも二つのガイドレールにて特に良好なガイドを実現することができ、ガイドレールは、それぞれコーディングハウジングとプラグボディで平行に延びる。この場合、互いに平行に延びたガイドレールをできる限り遠く離隔させ、特に、コーディングハウジングの一側面の反対の二つの端部に二つのガイドレールを設置し、プラグボディの一側面の反対の二つの端部に二つの対応するガイドレールを設置することが特に有利である(しかし、必ずしも必要ではない)。従って、好ましくは、平行に延びたガイドレールは、コーディングハウジングとプラグボディの組合せようとする側面の端部/縁部に設置される。
【0036】
ガイドレールは、例えば、まず(コーディングハウジングまたはプラグボディにおいて)グルーヴ(groove)を介して、次に(プラグボディまたはコーディングハウジングにおいて)ウェブ(web)を介して互いに対応され、ウェブはグルーヴの後ろに係合することができる。代替案または追加案として、レールシステムは、コーディングハウジングまたはプラグボディのクランプ状の設計によって実現されることができ、それにより対応するマッチング部材を直接にガイドすることができる。
【0037】
本発明の改良形態において、組み立て移動のためにプラグボディ上のコーディングハウジングの端部位置を決めるための端部ストッパーを含む接続装置を提供することができる。
【0038】
組み立て過程において、特に、可能性のある更なる組み立てステップにおいて、コーディングハウジングとプラグボディは互いの方向に対して、特に有利には端部ストッパーを使用して実現することができる。端部ストッパーは、好ましくは、コーディングハウジングを意図された端部位置までプラグボディに押し出すことができるようにすることができる。従って、更なるインターロック接続を提供することができる。従って、レールシステムと組み合わせて、押し出し操作後、コーディングハウジングとプラグボディとの間に一つの平行移動の自由度のみが保持されるため、押し込み方向と反対のプラグボディ上のコーディングハウジングのみの移動が可能である。
【0039】
本発明の一つの改良形態において、組み立て移動は、組み立て角度に沿って行い、ここで、組み立て角度は、挿入方向に対して30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、さらに特に好ましくは、90°であるように決めることができる。
【0040】
例えば、レールシステムに沿った押し出し操作のような組み立て移動は、コンパチブルコネクタの挿入方向に対して直交するかまたは少なくとも近似的に直交するように適している。挿入方向に対して直交または90°の向きのレールシステムを使用する場合、挿入方向の特に適切なインターロック接続が自然に発生する可能性がある。
【0041】
本発明の改良形態において、少なくとも一つのコンタクトボディの凹部が、コーディングハウジングとプラグボディに設置され得ることにより、コーディングハウジングを介して少なくとも一つのコンタクトボディを挿入方向に沿ってプラグボディに導入するようにし、ここで、コンタクトボディと凹部が提供されて、コーディングハウジングとプラグボディをコンタクトボディの導入によってそれぞれ互いに対する位置に固定されるようにする。
【0042】
少なくとも一つのコンタクトボディは、コーディングハウジングがプラグボディ上で移動できず、またプラグボディから除去できないように、コーディングハウジングまたはプラグボディの凹部に配置されるか、好ましくはクランプされ得る。
【0043】
コンタクトボディは、例えば、内部導体または信号導体として、または本発明の電気コネクタの外部導体または接地導体として使用される任意の所望の電気導体であることができる。
【0044】
従って、コーディングハウジングは、プラグボディの位置決めは、少なくとも一つのコンタクトボディによって限定されることができる。
【0045】
原則として、コンタクトボディは、必ずしも挿入方向に沿って導入する必要はなく、組み立て移動に対して30°から150°、好ましくは、45°から135°、また特に好ましくは、80°から100°の角度で導入することができる。しかし、角度は、さらに特に好ましくは、90°であり、また挿入方向に沿って延びる。
【0046】
コンタクトボディとコンタクトボディの対応する凹部とは、任意の所望の形状を有することができ、特に、少なくとも一つのコンタクトボディは、円形、長方形(特に正方形)または任意の他の形状の断面を有することができる。コンタクトボディは、中実または中空構造、特に管状形状であってもよく、コンタクトスリーブと呼ぶこともできる。
【0047】
接続装置は、挿入方向にインターロック接続を提供し、少なくとも挿入方向の平行移動の自由度を遮断するため、少なくとも一つのコンタクトボディを挿入方向に導入することによって残っているすべての自由度を遮断することができる。従って、コーディングハウジングとプラグボディは、コンタクトボディの導入後、全ての空間方向にインターロック方式にて互いに接続されることが好ましい。
【0048】
コーディングハウジングとプラグボディとの間の相対位置を固定する以外に、少なくとも一つのコンタクトボディの導入のため、コンタクトボディはプラグボディに対する最適な方向付けもなされることができる。少なくとも一つのコンタクトボディは、コーディングハウジングの凹部を通過することによってプラグボディに直接に電気的に及び機械的に接続されるため、電気コネクタの公差チェーンが大幅に改善されることができる。結局、電気コネクタの製造期間に特別な手段を講ずる必要なく、インターフェースと本発明による電気コネクタにおける狭い公差を保証することができる。従って、電気コネクタの製造は特に経済的であり得る。
【0049】
プラグボディ内に少なくとも一つのコンタクトボディのための接触端部ストッパーを設置することができる。代替案または追加案として、凹部またはコンタクトボディの凹部がプラグボディに対応する凹部より大きい直径を有する場合、押し込み操作のためのストッパーを形成するように、少なくとも一つのコンタクトボディは、好ましくはプラグボディの方向に徐々に減少される断面を有することができる。
【0050】
一つの改良形態において、プラグボディは、一つまたは複数の内部導体部を受け入れるように設計され、ここで、少なくとも一つのコンタクトボディは、管状形状の外部導体のように、また複数の内部導体部中の少なくとも一つを受け入れるように設計されることができる。
【0051】
従って、一つまたは複数の内部導体の少なくとも一つの同軸線または一つのシールド(shield)は、コンタクトボディによって提供されることが有利であり、コンタクトボディは、電気コネクタ内で外部導体として設計される。
【0052】
一つの改良形態において、さらに、コーディングハウジング及び/またはプラグボディは、一つから十個のコンタクトボディを受け入れるように設計され、好ましくは、二つから六つのコンタクトボディを受け入れるように設計され、さらに特に好ましくは、四つのコンタクトボディを受け入れるように設計されることができる。
【0053】
特に、コンタクトボディが対応する数の内部導体を受け入れるための管状形状の外部導体として設計される場合、一つのコンタクトボディ、二つのコンタクトボディ、または四つのコンタクトボディに有利に用いることができる。
【0054】
一つの改良形態において、また、プラグボディは、金属製であり、好ましくは、ダイカスト亜鉛部材であり、また少なくとも一つのコンタクトボディと導電接続することができる。
【0055】
特に、少なくとも一つのコンタクトボディが外部導体として使用される場合、金属として設計されたプラグボディは、すべてのコンタクトボディとの同時接触するために、及びプラグボディを通る内部導体部を電磁的遮蔽するために特に有利である。
【0056】
本発明の一つの改良形態において、上述したように、プラグボディは、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するように設計され、電気アセンブリは、プリント回路基板、電気ケーブル、アダプタ部、またはデバイスハウジングとして設計されることができる。
【0057】
アダプタ部は、特に、コンパチブルコネクタとは異なる機械的なコーディングまたは電気的配置を有するアダプタコーディングハウジングを意味すると理解され、対応する電気コネクタがその中に挿入され得る。この場合、アダプタコーディングハウジングは、本発明による電気コネクタのプラグボディにさらなる他の機械的接続装置によって接続することもでき、その目的のために、例えば他のレールシステムを提供することができる。
【0058】
本発明の改良形態において、最終的に、コーディングハウジングは、コンパチブルコネクタとラッチ接続するためのラッチ手段を有することができる。
【0059】
それにより、コンパチブルコネクタを引き抜くことにつながる、挿入方向と反対の望ましくない牽引力を防止することができ、本発明による接続装置を介してコーディングハウジングに伝送しかつプラグボディに直接に伝送するようにし、従って、電気アセンブリに伝送されて捕捉することができる。
【0060】
プラグボディ及び/またはコーディングハウジングは、直線状または傾斜状に設計することができるため、本発明は、直線状または傾斜状の電気コネクタに同様に使用されることができる。本発明の意味における唯一の重要な要素は、コーディングハウジングとプラグボディとのアセンブリの組み立て移動が、コンパチブルコネクタの挿入方向とは異なることである。
【0061】
本発明は、所望に応じてフィッタによって均一なプラグボディに接続され得るコーディングハウジングを含むモジュール構造セットを提供するためにも有利に使用され得る。従って、フィッタは、同一の、場合によってはさらにプリインストールされたプラグボディを有する電気コネクタの異なる構成または変形例を非常に容易に作成することができる。
【0062】
少なくとも一つの内部導体部以外に、内部導体部を囲む絶縁材料層が少なくともプラグボディに導入され、少なくとも一つの内部導体部を適所に保持し、他の内部導体部及び/または接地ラインと短絡されることを防止することが提供されてもよい。
【0063】
本発明は、特定のタイプの電気コネクタまたは特定のコネクタに限定されず、ここで、特に無線周波数(Radio Frequency:RF)ケーブルの製造に適用可能である。この場合、電気コネクタは、好ましくは、RFコネクタ、特にPLコネクタ、BNCコネクタ、TNCコネクタ、SMBA(FAKRA)コネクタ、Nコネクタ、7/16コネクタ、SMAコネクタ、SMBコネクタ、SMSコネクタ、SMCコネクタ、SMPコネクタ、BMSコネクタ、HFMコネクタ、HSDコネクタ、BMKコネクタ、マイクロ同軸コネクタまたはMakaxコネクタとして設計することができる。
【0064】
本発明は、また電気コネクタを組み立てる方法に関し、電気コネクタは、コンパチブルコネクタに電気的に及び機械的に接続するためのコーディングハウジングと、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するためのプラグボディを有し、ここで、一つの組み立てステップにおいて、コーディングハウジングは、プラグボディに機械的に接続する。
【0065】
本発明による方法において、コーディングハウジングとプラグボディとの間に機械的接続を確立するための組み立てステップは、プラグボディに対するコーディングハウジングの組み立て移動を含み、組み立て移動を介して、コーディングハウジングとプラグボディは、コンパチブルコネクタの挿入方向においてインターロック方式にて互いに接続する。
【0066】
本発明による電気コネクタに関連して既に説明された特徴は、当然、本発明による方法及び後述するコネクタシステムのために有利に実装されることができ、逆もまた同様である。なお、本発明による電気コネクタに関連して既に言及した利点は、本発明による方法およびコネクタシステムに関連すると理解することもでき、逆も同様である。
【0067】
本発明による方法の改良形態において、組み立て移動は、コーディングハウジングをプラグボディ上に押し込むこと、及び/又はコーディングハウジングをプラグボディに対して回転させることを含むことができる。
【0068】
方法の改良形態において、特に、レールシステムを使用して、コーディングハウジングをプラグボディに押し出し、ここで、コーディングハウジングとプラグボディは、それぞれ少なくとも一つのガイドレールを有し、ガイドレールは互いに対応することができる。
【0069】
方法の改良形態において、特に、押し出し操作は、組み立て角度に沿って行い、挿入方向に対向され、組み立て角度は、30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、さらに特に好ましくは90°であってよい。
【0070】
コーディングハウジングの回転し関して、バヨネット式組み立て形態の接続装置を提供することができる。
【0071】
本発明による方法の有利な改良形態において、他の組み立てステップにおいて、少なくとも一つのコンタクトボディは、挿入方向においてコーディングハウジングとプラグボディ中の対応する凹部を介して導入され、コーディングハウジングとプラグボディとの間の相対位置が固定されるようにすることができる。
【0072】
本発明による電気コネクタの微調整は、有利には、少なくとも一つのコンタクトボディを使用することによって、または少なくとも一つのコンタクトボディを導入することによって行うことができる。
【0073】
その改良形態において、少なくとも一つのコンタクトボディは、プラグボディの凹部にプレス、ハンダ付け、溶接、融着及び/または接着することができる。
【0074】
好ましくは、少なくとも一つの(好ましくは、コンタクトスリープスリーブである)コンタクトボディは、プラグボディの凹部に圧入されることが好ましい。
【0075】
ここで、コンタクトボディがプラグボディに固定される方法は、少なくとも一つのコンタクトボディが、以下の態様で導入されることほど重要ではない。少なくとも一つのコンタクトボディとプラグボディの対応する圧入接続(及び/または接着接続)が、コンパチブルコネクタが引き抜かれる場合にコンタクトボディに作用する牽引力を超えるように、少なくとも一つのコンタクトボディが導入される。従って、プラグボディのコンタクトボディをプラグボディの適した位置にしっかりと保持することができる。
【0076】
一つの改良形態において、更なる組み立てステップにおいて、少なくとも一つの内部導体部は、プラグボディを通り、また少なくとも一つのコンタクトボディによって受け入れることができる。
【0077】
更なる組み立てステップにおいて、電気コネクタは、電気アセンブリに固定されることができる。例えば、出力側接点をプリント回路基板にハンダ付けるか、電気ケーブルに圧接することにより、電気的コンタクトを同時に作成することができる。
【0078】
原則として、電気コネクタの設計に応じて、説明された組み立てステップと異なる順番を提供することもできる。例えば、プラグボディは、電気アセンブリに既にプレインストールされていてよい。
【0079】
本発明は、上述した実施例の電気コネクタと、電気コネクタのコーディングハウジングに電気的に及び機械的に接続するコンパチブルコネクタと、電気コネクタのプラグボディに電気的に及び機械的に接続する電気アセンブリとを含むコネクタシステムを含む。
【0080】
本発明、本発明による電気コネクタ、本発明による方法と本発明によるコネクタシステムは、車輌において特に有利に使用することができる。ここで、「車輌」という用語は、特に陸上車輌、船舶または航空機のような、宇宙船を含むあらゆる輸送手段を説明する。
【0081】
「備える」、「含む」または「有する」という用語は、他の特徴またはステップを除外しないことに注意すべきである。なお、用語「一つ」または「前記」は、単一のステップまたは特徴を意味することを意図しているが、複数のステップまたは特徴を排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0082】
図1】本発明に係るコネクタシステムを模式的に示す側面図であり、上記コネクタシステムは、本発明の一つの実施例の電気コネクタを含み、電気コネクタは、コーディングハウジングとプラグボディを有する角度を付けられたプリント回路基板コネクタとして、コンパチブルコネクタとプリント回路基板も含む。
図2図1の本発明に係る電気コネクタを模式的に示す正面図であり、モジュール方式で交換可能なコーディングハウジングを有する。
図3図1の本発明に係る電気コネクタの側面図を模式的に示し、具体的に、コーディングハウジングをプラグボディ装着するための代替的な組み立て移動である。
図4】第2実施例における本発明に係る電気コネクタの正面図を模式的に示し、具体的に、コーディングハウジングをプラグボディに装着するための他の例示的な組み立て移動である。
図5】一実施例における本発明に係る電気コネクタがストレートプリント回路基板コネクタとしての側面図を模式的に示す。
図6】一実施例における本発明に係る電気コネクタがケーブルプラグとしての側面図を模式的に示す。
図7】一実施例における本発明に係る電気コネクタがアダプタコーディングハウジングを有するアダプタとしての側面図を模式的に示す。
図8】一実施例における本発明に係る電気コネクタが装置プラグとしての側面図を模式的に示す。
図9図1の本発明に係る電気コネクタの平面図を模式的に示す。
図10】コーディングハウジングのガイドレールを示すための図9の詳細「X」の拡大図を模式的に示す。
図11】プラグボディのガイドレールを示すための図9の詳細「XI」の拡大図を模式的に示す。
図12】コンタクトボディを導入する組み立てステップの間の図1の電気コネクタの断面図を模式的に示す。
図13】完全に導入されたコンタクトボディを有する図12の電気コネクタの断面図を模式的に示す。
図14】プリント回路基板に部分的にハンダ付けられ、内部導体を導入する図13の本発明に係る電気コネクタの断面図を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0083】
添付の図面を参照して本発明の例示的な実施例を説明する。図面は、本発明の様々な特徴が組み合わされて示された好ましい例示的な実施例をそれぞれ示している。一つの例示的な実施例の特徴は、同じ例示的な実施例の他の特徴とは独立して実現することができ、そして当業者によって、容易に他の例示的な実施例の特徴と組み合わせられて、さらに好都合な組み合わせ及びそのサブコンビネーションを形成することができる。図面において、同じ機能を有する要素には同じ参照番号が付される。図1は、本発明に係るコネクタシステム1を示し、コネクタシステム1は、本発明に係る電気コネクタ2と、本発明に係る電気コネクタ2のコーディングハウジング4に電気的に及び機械的に接続するコンパチブルコネクタ3と、及びプリント回路基板として設計され(破線で示す)、本発明に係る電気コネクタ2のプラグボディ6に電気的に及び機械的に接続する電気アセンブリ5とを含む。
【0084】
コンパチブルコネクタ3は、図中の矢印で示す挿入方向Aに、軸線Aに沿ってコーディングハウジング4に接続することができる。軸Aは、(例示的な実施例に示されるように)コーディングハウジング4の長手方向軸であることが好ましい。
【0085】
コンパチブルコネクタ3は、図1の例示的な方法を介して破線でコンパチブルコネクタ3を示している。本発明に係る電気コネクタ2が完全に組み立てられると、コンパチブルコネクタ3は、通常、本発明に係る電気コネクタ2にのみ接続される。コンパチブルコネクタ3は、図1の電気コネクタ2の組み立てられない状態で示されたが、これはただ単に説明の目的のためであり、かつコネクタシステムを完全に説明するためである。
【0086】
例示的な実施例において、コンパチブルコネクタ3とコーディングハウジング4とも互いにラッチ接続されるラッチ手段7を有する。しかし、原則的には、ラッチ手段を省略してもよく、または他の方法にラッチ手段を設計してもよい。本発明に係る電気コネクタ2のコーディングハウジング4は、可能な限り最適の方法にて電気信号(データと電力)を転送し、コンパチブルコネクタ3のみが本発明に係る電気コネクタ2に差し込まれるために、コンパチブルコネクタ3またはコンパチブルコネクタ3のコーディングハウジングに対応される機械的なコーディングと電気的配置を有することができる。
【0087】
図1の実施例のプラグボディ6は、プリント回路基板5に電気的に及び機械的に接続するために設計される。電気的及び機械的な接続は、ハンダ付けのような接触によって実現することができる(図14を参照)。本発明に係る電気コネクタ2は、通常、組み立て後にのみ電気アセンブリまたはプリント回路基板5に接続される。プリント回路基板5は、図1における本発明に係る電気コネクタ2の組み立てられていない状態の説明の目的のために実質的に示されている。
【0088】
コーディングハウジング4とプラグボディ6は、挿入方向Aにおいてインターロック方式にてコーディングハウジング4とプラグボディ6を互いに接続すべく設計された機械的接続装置8を有し、ここで、機械的接続装置8は、挿入方向Aと異なる組み立て移動B(図面では対応する矢印で示す)を予め指定する。機械的接続装置8は、コーディングハウジング4の接続面13とプラグボディ6の接続面13の領域内にそれぞれ配置され、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、互いに機械的に接続されることが意図される。
【0089】
従って、本発明に係る電気コネクタ2の組み立て方法の過程において、コーディングハウジング4は、一つの組み立てステップでプラグボディ6に機械的に接続されることができるが、通常、第1の組み立てステップに必ずしも必要ではない。この場合、コーディングハウジング4とプラグボディ6との間に機械的接続を確立するための組み立てステップは、組み立て移動Bを含み、組み立て移動Bを介して、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、コンパチブルコネクタ3の挿入方向Aにおいてインターロック方式にて互いに接続される。
【0090】
組み立て移動Bは、コーディングハウジング4をプラグボディ6に押し出すこと及び/またはコーディングハウジング4をプラグボディ6に対して回転させることを含み得る。例示的な実施例では、押し出し操作の好ましい変形例のみが示されているが、それらは限定的なものとして解釈されるべきではない。
【0091】
例示的な実施例において、機械的接続装置8は、レールシステムとして設計され、ここで、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、ガイドレール9、10を有し、ガイドレール9、10は、互いに対応し、共にレールシステムを形成し、かつ機械的接続装置8を形成する。従って、レールシステムを使用して、コーディングハウジング4がプラグボディ6に押し付けられる。プラグボディ6の隠れたガイドレール10の一つは、図1に破線で示される。
【0092】
装着移動Bまたはコーディングハウジングのプラグボディへの押し付けは、組み立て角度αに沿って行われ、ここで、挿入方向Aに対して、組み立て角度αは、30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、さらに特に好ましくは、90°である。例示的な実施例において、90°の組み立て角度αが常に使用され、これは挿入方向Aにおけるインターロック接続に特に適することが判明している。しかし、これは限定として解釈されるべきではない。原則として、任意の所望の組み立て角度αを提供することができる。唯一の重要な要素は、押し出し操作または組み立て移動Bは、コンパチブルコネクタ3の挿入方向Aに生じないことである。原則として、押し出し操作は特定の組み立て経路に沿って実行することもでき、例示的な実施例に示すように厳密な線形プロファイルを有する必要はない。
【0093】
図1のコネクタシステム1から分離した図1に示される本発明に係る電気コネクタ2の正面図は、図2に示される。図2は、プラグボディ6がそれぞれ二つの平行に延びたガイドレール10を有して、二つのガイドレール10がプラグボディ6の接続面13の反対の両端で延びることを示し、二つのガイドレールは、コーディングハウジング4のガイドレール9に対応し、ガイドレール9は、対応して平行に延びて、同じく接続面13の反対の端(図示せず)に配置される。二つのガイドレール9、10がそれぞれ使用されるために、特に適切なガイドレールを提供することができる。図9から図11に、レールシステムとガイドレール9、10及びそれらの配置を特に明確に示し、以下、それについて説明する。
【0094】
なお、少なくとも一つのコンタクトボディ12の凹部11がコーディングハウジング4とプラグボディ6に設置され、以下、それについて説明し、好ましくは、凹部は、コーディングハウジング4の端部位置で互いに対向する。
【0095】
図2は、さらに、本発明に係る電気コネクタ2の他の利点を示す。電気コネクタ2は、二つの部分にて設計されることにより依然として強固であり、本発明に係る電気コネクタ2は、モジュール構造システムに用いられ、ここで、フィッタは、非常に容易に複数の異なるコーディングハウジング4から必要なコーディングハウジング4を選択して、機械的接続装置8を介してコーディングハウジングをプラグボディ6に接続させることができる。この場合、少なくとも一つのコンタクトボディ12の凹部11の位置は対応することが好ましいが、必ずしも必要ではない。例によると、四重設計または四つのコンタクトボディ12と共に使用するために設置されたコーディングハウジング4以外に、フィッタは、二つのコンタクトボディ12と共に使用されるように設置されたコーディングハウジング4を選択することもできることが分かる。なお、機械的なコーディングは、異なるコーディングハウジング4を区別することができ、それにより、フィッタは、コンパチブルコネクタ3との互換性を容易に決定することができる。
【0096】
原則として、組み立て移動B、特にレールシステムに沿った押し出し操作は、任意の所望の方向(挿入方向Aまたは挿入方向Aと反対する方向を除く)で行うことできる。これは、図3図4で例示的に示される。
【0097】
図3において、コーディングハウジングは、同じく、挿入方向Aに対して90°の組み立て角度で押されるが、図1の方向とは反対である。
【0098】
図4は、側面から押し出し操作による組み立て移動Bの変形例を示し、ここで、図1から図3に比べて、レールシステムは、90°回転されている。組み立て移動Bは、実施例において、挿入方向Aに対して直交または90°の組み立て角度αで行われる。原則として、レールシステムは、任意の所望の角度にてコーディングハウジング4の接続面13とプラグボディ6にそれぞれ向けることができる。
【0099】
上述したように、本発明と本発明に係る電気コネクタ2は、多数の用途にそれぞれ好適である。例えば、図1から図4の角度実施例で示された本発明に係る電気コネクタ2のプラグボディ6は、直線状の実施例で設計されることもできる。直線状の実施例は、図5から図8で示す。
【0100】
図5は、回路基板5(ここで図示せず)に電気的に及び機械的に接続するように設計されたストレートプリント回路基板コネクタを示す。
【0101】
図6は、プラグとして設計されて、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するための電気コネクタ2を示し、電気アセンブリは、電気ケーブル14として設計される。言うまでもなく、プラグ、ソケットまたはカプラ以外に、電気ケーブル14に接続することもできる。
【0102】
図7は、アダプタとしての電気コネクタ2を示し、ここで、プラグボディ6は、アダプタ部15として設計された電気アセンブリへの電気的及び機械的接続として実現される。この場合、アダプタ部15は、アダプタコーディングハウジングであり、例えば、コーディングハウジング4と異なる機械的なコーディング、及び/または電気的配置を有して、アダプタの方法にて相補コネクタ(図示せず)をコンパチブルコネクタ3に接続するようにする。この場合、特にアダプタ部15とプラグボディ6とが第2接続装置(図示せず)を形成することにより、アダプタ部15をプラグボディ6に接続するように決めることもできる。しかし、プラグボディ6は、アダプタ部15と一体に形成されてもよく、または他の方法にてアダプタ部15に接続されてもよい。
【0103】
図8は、最後に本発明に係る電気コネクタ2をハウジングプラグとして示し、ここで、プラグボディ6は、デバイスハウジング16として設計された電気アセンブリへの電気的及び機械的接続として実現される。
【0104】
図9は、図1のコネクタシステム1の電気コネクタ2の別個の平面図を示し、それにより機械的接続装置8とレールシステムを特に明確に示す。上述したように、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、それぞれ二つのガイドレール9、10を有し、それらは平行にかつ接続面13の反対の両端に延びる。図10図11は、コーディングハウジング4のガイドレール9とプラグボディ6のガイドレール10の対応する拡大図をそれぞれ示す。
【0105】
原則として、任意の所望のガイドを提供することができるが、レールシステムが特に適している。最後に、レールシステムは、例えば、図9から図11に示すように、相互係合要素として、またはガイドレール10を有するプラグボディ6を介してほぼ任意の所望の方法にて実現することができ、ここで、ガイドレール10は、クランプ状に、コーディングハウジング4のガイドレール9の対応するグルーヴ17の後部に配置かつ結合される。T字形ウェブも可能であり、T字形ウェブは、マッチング部の対応するグルーヴの後ろに係合することを可能にする。
【0106】
図9図10に示すように、コーディングハウジング4のガイドレール9は、端部ストッパー18を有し、端部ストッパー18は、組み立て移動Bのためにプラグボディ6上のコーディングハウジング4の端部位置を限定する。原則として、機械的接続装置8は、任意の所望の端部ストッパー18を含むこともできる。また、プラグボディ6またはコーディングハウジング4が端部ストッパーを有するように設置することもできる。
【0107】
図12は、他の組み立てステップを示し、コーディングハウジング4とプラグボディ6との間に機械的接続を確立するこの組み立てステップに従うことは好ましいが必ずしも従う必要はない。この場合、コンタクトボディ12は、コーディングハウジング4とプラグボディ6の対応する凹部11を通って、挿入方向Aにて電気コネクタ2に導入されて、コーディングハウジング4とプラグボディ6との間の相対位置を固定するようにする。図2において正面図に対応する凹部11を明確に示し、図2は、上述した説明通りである。図12は、電気コネクタ2に装着された第1コンタクトボディ12を示し、第2コンタクトボディ12は未装着の位置にある。
【0108】
すべてのコンタクトボディ12は、図13における電気コネクタ2に装着される。コーディングハウジング4とプラグボディ6は、機械的接続装置8を介して挿入方向Aにインターロックの方法にて互いに接続されているため、レールシステムと機械的接続装置8は、コンタクトボディ12の挿入または別個のコンタクトボディ12の挿入によってそれぞれブロックすることができ、それによりコーディングハウジング4とプラグボディ6との間の位置はすべての方向で決められる。原則として、コーディングハウジング4及び/またはプラグボディ6は、一つから十個のコンタクトボディを受け入れるように設計され、好ましくは、二つから六つのコンタクトボディを受け入れるように設計され、さらに特に好ましくは、四つのコンタクトボディを受け入れるように設計される。
【0109】
少なくとも一つのコンタクトボディ12は、プラグボディ6またはそのソケット11にプレス、ハンダ付け、溶接、融着及び/または接着されることにより導入される。好ましくは、少なくとも一つのコンタクトボディ12は、プラグボディ6または関連するソケット11に押し込まれる。
【0110】
図示のように、コンタクトボディ12の断面は、プラグボディ6のソケット11へのコンタクトボディ12の押し込みを制限するストッパーが形成されるような階段状の設計を有することができる。
【0111】
少なくとも一つのコンタクトボディ12は、管状形状の外部導体またはコンタクトスリーブとして、また少なくとも少なくとも一つの内部導体部19(図14を参照)をそれぞれ受け入れるように設計することが好ましい。例示的な実施例において、外部導体または接地導体として設計されたコンタクトボディ12がプラグボディ6と共にプレスされるように設計され、プラグボディ6は、好ましくは金属製であり、特に好ましくは、ダイカスト亜鉛部である。従って、後述する内部導体部19をシールドする外部導体(以下に説明する)をプラグボディ6に電気的に接続した後、プリント回路基板5のグランド線または電気ケーブル14の外部導体のような電気アセンブリに電気的に接続することができる。
【0112】
好ましい更なる組み立てステップにおいて、一つの内部導体部19または複数の内部導体部19は、電気コネクタ2に導入することができる。内部導体部は、好ましくは、コンタクトボディ12に押し込まれ、プラグボディ6の後ろ側から見ると、コンタクトボディ12はコンタクトスリーブとして設計されている。内部導体部19は、直線状または傾斜状の電気コネクタ2としての電気コネクタ2の実施例に応じて、同じく直線状または傾斜状の設計であってもよい。複数の内部導体部19の間に電気絶縁を確立するために誘電体(図示せず)を設けることが好ましい。
【0113】
そして、このように組み立てられた本発明に係る電気コネクタ2は、通常、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続され、この場合、電気アセンブリは、プリント回路基板5である。これを既に図14に示している。この場合、接地接続は、まずプラグボディ6のコンタクト脚部20とプリント回路基板5をハンダ付けして確立され、それによりプラグボディ6は受け入れた内部導体部分19を電気的にシールドすることができ、このような方法にて外部導体のコンタクトボディ12に接続するように設計することができる。なお、内部導体部19は、プリント回路基板5の対応する導体トラック(図示せず)に接続(例えば、ハンダ付け)することができる。
【0114】
本発明のいくつかの実施例によると、以下の例も提供される。
【0115】
例1:電気コネクタ2であって、コンパチブルコネクタ3に電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジング4を含み、また電気アセンブリ5、14、15、16に電気的に及び機械的に接続するプラグボディ6を含み、コンパチブルコネクタ3は、挿入方向Aに沿ってコーディングハウジング4に接続されることができ、ここで、コーディングハウジング4とプラグボディ6は機械的接続装置を有し、ここで、機械的接続装置8は、コーディングハウジング4とプラグボディ6を挿入方向Aにおいてインターロック方式にて互いに接続するように設計され、ここで、機械的接続装置8は、挿入方向Aと異なる組み立て移動Bを予め指定することにより、コーディングハウジング4とプラグボディ6を互いに接続させる。
【0116】
例2:例1に記載の電気コネクタ2において、ここで、機械的接続装置8は、レールシステムを含み、ここで、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、それぞれ少なくとも一つのガイドレール9、10を有し、これらのガイドレールは互いに対応し、また共にレールシステムを形成する。
【0117】
例3:例2に記載の電気コネクタ2において、ここで、反相対側に位置され、平行に、かつ反対側において延びた二つのガイドレール9、10は、それぞれコーディングハウジング4とプラグボディ6に配置される。
【0118】
例4:例1から3のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、機械的接続装置8は、端部ストッパー18を含み、端部ストッパー18は、組み立て移動Bのためにプラグボディ6上のコーディングハウジング4の端部位置を決める。
【0119】
例5:例1から4のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、組み立て移動Bは、組み立て角度αに沿って行い、ここで、組み立て角度αは、挿入方向Aに対して30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、さらに特に好ましくは、90°である。
【0120】
例6:例1から5のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、少なくとも一つのコンタクトボディ12の凹部11がコーディングハウジング4とプラグボディ6に設置されて、コーディングハウジング4を介して少なくとも一つのコンタクトボディ12を挿入方向Aに沿ってプラグボディ6に導入するようにし、コンタクトボディ12と凹部11が提供されて、コーディングハウジング4とプラグボディ6をコンタクトボディ12の導入を介してそれぞれ互いに関する位置に固定するようにする。
【0121】
例7:例6に記載の電気コネクタ2において、ここで、プラグボディ6は、一つまたは複数の内部導体部19を受け入れるように設計され、ここで、少なくとも一つのコンタクトボディ12は、管状形状の外部導体のように、また複数の内部導体部19中の少なくとも一つを受け入れるように設計される。
【0122】
例8:例1から7のいずれか一つに記載電気コネクタ2において、ここで、内部導体部19を囲む絶縁材料層は、少なくともプラグボディ6に導入される。
【0123】
例9:例6から8のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、コーディングハウジング4及び/またはプラグボディ6は、一つから十個のコンタクトボディ12を受け入れるように設計され、好ましくは、二つから六つのコンタクトボディ12を受け入れるように設計され、さらに特に好ましくは、四つのコンタクトボディ12を受け入れるように設計される。
【0124】
例10:例6から9のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、少なくとも一つのコンタクトボディ12は、円形、長方形の断面を有することができる。
【0125】
例11:例1から10のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、プラグボディ6に少なくとも一つのコンタクトボディ12のための接触端部ストッパーを設置することができる。
【0126】
例12:例1から11のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、コーディングハウジング4の凹部11がプラグボディ6の凹部11より大きい直径を有する場合、少なくとも一つのコンタクトボディ12の断面は、プラグボディ6の方向に徐々に減少されて、接触端部ストッパーが形成される。
【0127】
例13:例6から12のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、プラグボディ6は、金属製であり、好ましくは、ダイカスト亜鉛部であり、また少なくとも一つのコンタクトボディ12と導電接続する。
【0128】
例14:例1から13のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、プラグボディ6は、電気アセンブリに電気的に及び機械的に接続するように設計され、電気アセンブリは、プリント回路基板5、電気ケーブル14、アダプタ部15、またはデバイスハウジング16として設計される。
【0129】
例15:例1から14のいずれか一項に記載の電気コネクタ2において、ここで、電気アセンブリは、アダプタコーディングハウジングであり、アダプタコーディングハウジングは、機械的なコーディングを有し、対応する電気コネクタ2をその中に挿入することができる。
【0130】
例16:例1から15のいずれか一つに記載の電気コネクタ2において、ここで、コーディングハウジング4は、コンパチブルコネクタ3とラッチ接続するラッチ手段7を有する。
【0131】
例17:電気コネクタ2を組み立てる方法であって、電気コネクタ2は、コンパチブルコネクタ3に電気的に及び機械的に接続するコーディングハウジング4と、電気アセンブリ5、14、15、16に電気的に及び機械的に接続するプラグボディ6を有し、ここで、一つの組み立てステップにおいて、コーディングハウジング4は、プラグボディ6に機械的に接続し、ここで、コーディングハウジング4とプラグボディ6との間に機械的接続を確立するための組み立てステップは、プラグボディ6に対するコーディングハウジング4の組み立て移動Bを含み、組み立て移動Bを介して、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、コンパチブルコネクタ3の挿入方向Aにおいてインターロック方式にて互いに接続する。
【0132】
例18:例17に記載の方法において、ここで、組み立て移動Bは、コーディングハウジング4をプラグボディ6に押し出すこと及び/またはコーディングハウジング4をプラグボディ6に対して回転させることを含む。
【0133】
例19:例18に記載の方法において、ここで、レールシステムを使用して、コーディングハウジング4をプラグボディ6に押し出し、ここで、コーディングハウジング4とプラグボディ6は、それぞれ少なくとも一つのガイドレール9、10を有し、ガイドレールは互いに対応する。
【0134】
例20:例18または19に記載の方法において、ここで、押し出し操作は、組み立て角度αに沿って行い、ここで、挿入方向Aに対向され、組み立て角度αは、30°から150°であり、好ましくは、45°から135°であり、特に好ましくは、80°から100°であり、さらに特に好ましくは90°である。
【0135】
例21:例17から20のいずれか一つに記載の方法において、ここで、他の組み立てステップにおいて、少なくとも一つのコンタクトボディ12は、挿入方向Aにてコーディングハウジング4とプラグボディ6中の対応される凹部11を介して導入され、コーディングハウジング4とプラグボディ6との間の相対位置が固定されるようにする。
【0136】
例22:例17から21のいずれか一つに記載の方法において、ここで、少なくとも一つのコンタクトボディ12は、プラグボディ6の凹部11にプレス、ハンダ付け、溶接、融着及び/または接着される。
【0137】
例23:例17から22のいずれか一つに記載の方法において、ここで、更なる組み立てステップにおいて、少なくとも一つの内部導体部19は、プラグボディ6を通り、また少なくとも一つのコンタクトボディ12によって受け入れる。
【0138】
例24:例17から23のいずれか一項に記載の方法において、ここで、内部導体部19を囲む絶縁材料層は、少なくともプラグボディ6に導入され、絶縁材料層は、少なくとも一つの内部導体部19を定位置に保持する。
【0139】
例25:コネクタシステム1であって、例1から16のいずれか一つに記載の電気コネクタ2と、電気コネクタ2のコーディングハウジング4に電気的に及び機械的に接続するコンパチブルコネクタ3と、及び電気コネクタ2のプラグボディ6に電気的に及び機械的に接続する電気アセンブリ5、14、15、16とを含む。
図1
図2
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図14
【外国語明細書】
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