(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-72439(P2019-72439A)
(43)【公開日】2019年5月16日
(54)【発明の名称】傘収納具付き杖
(51)【国際特許分類】
A45B 21/00 20060101AFI20190419BHJP
【FI】
A45B21/00
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2017-208621(P2017-208621)
(22)【出願日】2017年10月11日
(11)【特許番号】特許第6347018号(P6347018)
(45)【特許公報発行日】2018年6月20日
(71)【出願人】
【識別番号】517379149
【氏名又は名称】蔵根 三尾子
(72)【発明者】
【氏名】蔵根 三尾子
(57)【要約】
【課題】杖と傘を容易に自在に、取り扱う事が可能で、手荷物としての負担を軽減し、乗車時にも傘を置き忘れたりせず、天候不順でも気楽に外出できる事を目的として、杖に非透過性の硬質合成樹脂製の傘収納具を取り付けた。
【解決手段】杖に、既存の多様な長さの傘を、出し入れが容易に自在に収納可能な、非透過性の硬質合成樹脂製の筒状の傘収納具と、その傘収納具の底に、透過性の硬質合成樹脂製の底網を取り付けた事により、手荷物としての物数を軽減し、脱落及び傘の置き忘れ等による紛失防止となり、傘の出し入れが容易に自在にできるようになった。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘収納具を備え、この傘収納具は、杖軸に、この杖軸を囲むように取り付けられ、上下両端が開いた非透過性の筒状体と、この筒状体の下端に取り付けられた網状体とを有する杖。
【請求項2】
前記筒状体は、硬質合成樹脂製である請求項1に記載の杖。
【請求項3】
前記網状体は、硬質合成樹脂製である請求項1または2に記載の杖。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、傘収納具の付いた杖に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の杖には、杖の中に傘を収蔵可能な中空を設けたものがあった。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−70021号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の杖の問題点は、杖の中に中空を設けた別誂えの杖であるため、傘も別誂えの必要 があり、傘を使用する時は、杖の持ち手部分のネジを回して取り出す必要があった。
故に高齢者には、他に荷物がある場合、出し入れが不自由であり、傘を杖の中に入れ忘 れたりした。
【0005】
本発明は、手荷物としての物数を軽減する事と、杖使用時の傘の取り扱いについて、出し入れが容易に自在にできるようにする事を目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、既存の多様な長さの傘に対応する事を目的として、雨樋に使用されている筒状の非透過性の硬質合成樹脂製の竪樋を、傘収納具として寸断して、杖に取り付けた。
【0007】
また、第2の手段は、出し入れが容易に自在にできるような、傘収納具を取り付けた杖である事を目的として、筒状の非透過性の硬質合成樹脂製の雨樋用の竪樋を、上部開放の状態で取り付けた。
【0008】
更に、第3の手段は、傘の脱落防止と、水滴の除去を目的として、透過性の硬質合成樹脂製の網目状の物を裁断して、底網として取り付けた。
【発明の効果】
【0009】
上述したように本発明の傘収納具付き杖は、杖に非透過性の硬質合成樹脂製の傘収納具と、透過性の網目状の硬質合成樹脂製の底網を取り付けた事により、傘の脱落を防止し、水滴の除去と水滴による腐蝕の防止が期待できる。
【0010】
そして杖と傘を一体化させ、傘収納具の上部を開放して使用する事により、既存の多様な長さの傘に対応可能であり、開放されている上部から、傘を出し入れするので、傘の有り様がすぐにわかる為、傘の置き忘れも防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】 本発明の実施形態における傘収納具を取り付けた杖の全体図。
【
図2】 同実施形態における、傘収納具の底部付近の網部の図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を
図1〜
図2に基づいて説明する。
【0013】
図1においては、傘収納具付き杖の全体図であり、1は傘収納具の中に、杖を接着剤と針金5で固定して取り付けた杖である。
【0014】
更に
図1において2は非透過性の硬質合成樹脂製の直径6センチメートルの雨樋用の竪樋を寸断して、傘収納具として取り付けたものである。
【0015】
杖は、傘収納具2の底部が、杖を地面に立てた状態から、下部約4センチメートルの位置に、傘収納具2の底部が位置するように、傘収納具2の寸法分だけ接着剤を杖に塗り取り付ける。
【0016】
更に取り付けた杖1を固定するために、傘収納具2の上部から、2センチメートルの下部に、横並びに穴を開けて、針金5を内側から外側へ回し入れて、内側で綴じる。傘収納具2の下部も上部と同様にする。その上から尖りをなくす事としっかり固定する目的のために、接着剤を塗布する。
【0017】
図2においては傘収納具2の透過性の硬質塩化ビニール製の網目状の底網付近で、杖を取り付けた状態で型取りして底網3とした物を、針金を4のようにその型取りした底網3に通して傘収納具2の内側から外側へ回し入れて、内側で綴じる。
【0018】
傘収納具2と針金4を取り付けた部分をしっかりと固定する目的のために、底網3にも開いている底網3の網目を塞いでしまわないように、傘収納具の内側と底網を取り付けている部分に接着剤を塗布する。
【符号の説明】
【0019】
1 杖
2 傘収納具
3 傘収納具の底部付近の網部
4 底網に取り付けた針金
5 傘収納具と杖を綴じた針金
【手続補正書】
【提出日】2018年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
傘収納具を備え、この傘収納具は、杖軸に、この杖軸を囲むように取り付けられ、
上下両端が開いた、非透水性の筒状体と、この筒状体の下端に取り付けられた網状体を有する杖。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
第1の手段は、既存の多様な長さの傘に対応する事を目的として、雨樋に使用されている筒状
非透水性の硬質合成樹脂製の竪樋を、傘収納具として寸断して、杖に取り付けた。