特開2019-83973(P2019-83973A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-83973(P2019-83973A)
(43)【公開日】2019年6月6日
(54)【発明の名称】搬送カート
(51)【国際特許分類】
   A47B 31/00 20060101AFI20190517BHJP
   B62B 3/02 20060101ALI20190517BHJP
   B62B 5/00 20060101ALI20190517BHJP
   A61G 12/00 20060101ALI20190517BHJP
【FI】
   A47B31/00 H
   B62B3/02 C
   B62B5/00 B
   A61G12/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-213577(P2017-213577)
(22)【出願日】2017年11月6日
(71)【出願人】
【識別番号】394016874
【氏名又は名称】河淳株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002538
【氏名又は名称】特許業務法人あしたば国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北林 貴知
【テーマコード(参考)】
3D050
4C341
【Fターム(参考)】
3D050AA35
3D050BB03
3D050BB05
3D050CC04
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
3D050GG01
4C341LL07
(57)【要約】
【課題】種々の幅の容器に対応することができ、特に3〜6mm程度の小さな寸法差のトレーに対応できる搬送カートを提供すること。
【解決手段】互いに対峙する第1側フレームと第2側フレーム間の距離を調整自在とする伸縮フレーム2aを備える搬送カートであって、伸縮フレーム2aは、中間連結フレーム21aと、中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する伸縮連結フレーム23aと、を有し、中間連結フレームの一方の面には、第1締結孔群25が形成され、対応する伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群26が形成され、第1締結孔群は、長手方向に2列で、同じ列の孔群は等ピッチ(p)で、且つ2列の孔群は半ピッチ(p/2)の寸法差で互い違いであり、第2締結孔群は、同様に2列であり、一方の列の孔のピッチ(p)と他方の列の孔のピッチ(p)は同じであり、且つピッチ(p)は((p)×n+(p/2))(nは整数)である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側フレームと、
該第1側フレームと対峙する第2側フレームと、
該第1側フレームと該第2側フレーム間の距離を調整自在とする伸縮フレームと、を備える搬送カートであって、
該伸縮フレームは、一端が該第1側フレームに固定される第1伸縮連結フレームと、一端が該第2側フレームに固定されると共に、該第1伸縮連結フレームと伸縮自在に嵌合する第2伸縮連結フレームと、を有し、
該第1伸縮連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群が形成され、該第1締結孔群が形成された該第1伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する第2伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群が形成され、
該第1締結孔群は、長手方向に2列で、同じ列の孔群は等ピッチ(p)で、且つ一方の列の孔群と、他方の列の孔群とは半ピッチ(p/2)の寸法差で互い違いであり、
該第2締結孔群は、該第1締結孔群の2列に対応する2列で、一方の列の孔群のピッチ(p)と他方の列の孔群のピッチ(p)は同じであり、且つピッチ(p)は、((p)×n+(p/2))(nは1〜10のいずれかの整数)であることを特徴とする搬送カート。
【請求項2】
該第1側フレームは、水平方向に延びる第1脚フレームと、該第1脚フレームから起立する第1棚枠フレームとを有し、
該第2側フレームは、該第1脚フレームと対フレームである水平方向に延びる第2脚フレームと、該第2脚フレームから起立する第2棚枠フレームとを有し、
該伸縮フレームは、一端が該第1脚フレームに接続し、他端が該第2脚フレームに接続することを特徴とする請求項1記載の搬送カート。
【請求項3】
該第2伸縮連結フレームは、該第1伸縮連結フレームと伸縮自在に嵌合する中間連結フレームと、一端が該第2側フレームに固定される共に、該中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレームとからなり、
該第1伸縮連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該第1伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する該中間連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の搬送カート。
【請求項4】
該第2伸縮連結フレームは、該第1伸縮連結フレームと伸縮自在に嵌合する中間連結フレームと、一端が該第2側フレームに固定される共に、該中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレームとを有し、
該第3伸縮連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該第3伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する該中間連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の搬送カート。
【請求項5】
該中間連結フレームの中央から起立する第3棚枠フレームを有し、該第3棚枠フレームから該第1棚枠フレーム寄りの該中間連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該中間連結フレームの上面又は下面と対応する第1伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されていることを特徴とする請求項3記載の搬送カート。
【請求項6】
該中間連結フレームの中央から起立する第3棚枠フレームを有し、該第3棚枠フレームから該第2棚枠フレーム寄りの該中間連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該中間連結フレームの上面又は下面と対応する第3伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されていることを特徴とする請求項3記載の搬送カート。
【請求項7】
該第1棚枠フレームの該第2棚枠フレーム側の面には第1レールが、該第2棚枠フレームの該第1棚枠フレーム側の面には第2レールが、それぞれ上下方向に多数形成されており、該対峙する第1レールと第2レール間に容器が載置されることを特徴とする請求項2記載の搬送カート。
【請求項8】
該第1棚枠フレームの該第3棚枠フレーム側の面には第1レールが、該第3棚枠フレームの該第1棚枠フレーム側の面には第3レールが、該第3棚枠フレームの該第2棚枠フレーム側の面には第4レールが、該第2棚枠フレームの該第3棚枠フレーム側の面には、第2レールが、それぞれ上下方向に多数形成されており、該対峙する第1レールと第3レール間、該対峙する第2レールと第3レール間に容器が載置されることを特徴とする請求項5記載の搬送カート。
【請求項9】
該第1締結孔群は、一列の孔数が、10〜20個であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の搬送カート。
【請求項10】
該第2締結孔群は、一列の孔数が、2個であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の搬送カート。
【請求項11】
該半ピッチ(p/2)は、3〜6mmであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の搬送カート。
【請求項12】
該nは、2〜5のいずれかであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の搬送カート。











【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、病院などで使用される、トレー等の容器を搬送する搬送カートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
トレー等の容器を搬送する搬送カートは、病院において、患者に食事を提供する配膳や食事済み食器を下げるための下膳のために使用される。すなわち、調理済みの食品が入った食器を、長方形状のトレーに載せ、このトレーを搬送カートに収納し、厨房から病室まで搬送することに使用され、患者の食事が終わると、食事済み食器をトレーに載せ、このトレーを搬送カートに収納し、病室から洗い場まで搬送することに使用される。このような配膳及び下膳は、衛生上の問題及び効率上の観点から、一度に多くのトレーを収納でき、トレーの出し入れが容易なものが要求されている。
【0003】
特開2017-80330号公報には、容器を搬送する容器搬送車であって、 長尺状をなし、水平方向に延在する下部フレームと、 前記下部フレームの両端側に接続され、鉛直方向に延在する一対の支柱フレームと、柱状をなし、前記支柱フレームの下方に前記下部フレームと直交するよう水平に延在し、かつ、その中央部にて前記支柱フレームの下端にそれぞれ連結された一対の脚柱フレームと、前記脚柱フレームの下方に取り付けられた車輪と、前記支柱フレームに、前記脚柱フレームと平行に、かつ、鉛直方向に所定間隔をあけて複数取り付けられ、前記支柱フレーム間に向け水平に挿入された前記容器を支持する複数対のレールと、を備え、前記下部フレームは、前記支柱フレームに接続された一対の下部フレーム端部と、前記下部フレーム端部同士を、前記一対の支柱フレーム間の距離を調整可能に接続する下部フレーム中央部と、を有している容器搬送車が開示されている。
【0004】
また、特開2017-80330号公報の図3には、支柱フレーム7に接続された一対の下部フレーム端部と、下部フレーム端部同士を、一対の支柱フレーム間の距離を調整可能に接続する下部フレーム中央部24を有する下部フレーム5が開示されている。この容器搬送車によれば、様々な幅の容器に対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017-80330号公報(請求項1、図3
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、トレーの幅寸法の違いは、5mmのような小さな寸法差の違いのものがある。特開2017-80330号公報の容器搬送車の場合、下部フレーム中央部24に形成される孔のピッチは、強度を保つ観点から10mmは必要である。すなわち、孔の直径は7mm程度であり、この場合、隣接する孔間の距離は3mmとなる。下部フレーム中央部24の強度を考慮すると、これ以上の小さなピッチで孔を形成することはできない。この場合、5mmの寸法差のトレーには対応できないという問題がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、種々の幅の容器に対応することができ、特に3〜6mm程度の小さな寸法差のトレーに対応できる搬送カートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる実情において、伸縮連結フレーム又は中間連結フレームに形成される噛み合わせ孔において、一方の第1締結孔群は、長手方向に2列で、同じ列の孔群は等ピッチ(p)で、且つ一方の列の孔群と、他方の列の孔群とは半ピッチ(p/2)の寸法差で互い違いとし、第2締結孔群は、対応する2列で、一方の列の孔群のピッチ(p)と他方の列の孔群のピッチ(p)は同じであり、且つピッチ(p)は、((p)×n+(p/2))で形成すれば、従来の孔間隔の半分のピッチで、ボルト締めができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、第1側フレームと、該第1側フレームと対峙する第2側フレームと、該第1側フレームと該第2側フレーム間の距離を調整自在とする伸縮フレームと、を備える搬送カートであって、
該伸縮フレームは、一端が該第1側フレームに固定される第1伸縮連結フレームと、一端が該第2側フレームに固定されると共に、該第1伸縮連結フレームと伸縮自在に嵌合する第2伸縮連結フレームと、を有し、
該第1伸縮連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群が形成され、該第1締結孔群が形成された該第1伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する第2伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群が形成され、
該第1締結孔群は、長手方向に2列で、同じ列の孔群は等ピッチ(p)で、且つ一方の列の孔群と、他方の列の孔群とは半ピッチ(p/2)の寸法差で互い違いであり、
該第2締結孔群は、該第1締結孔群の2列に対応する2列で、一方の列の孔群のピッチ(p)と他方の列の孔群のピッチ(p)は同じであり、且つピッチ(p)は、((p)×n+(p/2))(nは1〜10のいずれかの整数)であることを特徴とする搬送カートを提供するものである。
【0010】
また、本発明は、該第1側フレームは、水平方向に延びる第1脚フレームと、該第1脚フレームから起立する第1棚枠フレームとを有し、
該第2側フレームは、該第1脚フレームと対フレームである水平方向に延びる第2脚フレームと、該第2脚フレームから起立する第2棚枠フレームとを有し、
該伸縮フレームは、一端が該第1脚フレームに接続し、他端が該第2脚フレームに接続することを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0011】
また、本発明は、該第2伸縮連結フレームは、該第1伸縮連結フレームと伸縮自在に嵌合する中間連結フレームと、一端が該第2側フレームに固定される共に、該中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレームとを有し、
該第1伸縮連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該第1伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する該中間連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0012】
また、本発明は、該第2伸縮連結フレームは、該第1伸縮連結フレームと伸縮自在に嵌合する中間連結フレームと、一端が該第2側フレームに固定される共に、該中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレームとを有し、
該第3伸縮連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該第3伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する該中間連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0013】
また、本発明は、該中間連結フレームの中央から起立する第3棚枠フレームを有し、該第3棚枠フレームから該第1棚枠フレーム寄りの該中間連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該中間連結フレームの上面又は下面と対応する第1伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されていることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0014】
また、本発明は、該中間連結フレームの中央から起立する第3棚枠フレームを有し、該第3棚枠フレームから該第2棚枠フレーム寄りの該中間連結フレームの上面又は下面には、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成され、該第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された該中間連結フレームの上面又は下面と対応する第3伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成されていることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0015】
また、本発明は、該第1棚枠フレームの該第2棚枠フレーム側の面には第1レールが、該第2棚枠フレームの該第1棚枠フレーム側の面には第2レールが、それぞれ上下方向に多数形成されており、該対峙する第1レールと第2レール間に容器が載置されることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0016】
また、本発明は、該第1棚枠フレームの該第3棚枠フレーム側の面には第1レールが、該第3棚枠フレームの該第1棚枠フレーム側の面には第3レールが、該第3棚枠フレームの該第2棚枠フレーム側の面には第4レールが、該第2棚枠フレームの該第3棚枠フレーム側の面には、第2レールが、それぞれ上下方向に多数形成されており、該対峙する第1レールと第3レール間、該対峙する第2レールと第3レール間に容器が載置されることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0017】
また、本発明は、該第1締結孔群は、一列の孔数が、10〜20個であることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0018】
また、本発明は、該第2締結孔群は、一列の孔数が、2個であることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0019】
また、本発明は、該半ピッチ(p/2)は、3〜6mmであることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【0020】
また、本発明は、該nは、2〜5のいずれかであることを特徴とする前記搬送カートを提供するものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、伸縮連結フレーム及び中間連結フレームに形成される噛み合わせ孔である第1締結孔群及び第2締結孔群を特定の孔としたため、従来の孔間隔の半分のピッチで、幅調整ができる。このため、従来対応できなかった、例えば3〜6mm程度の寸法差のトレーを収納できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1の実施の形態における搬送カートの斜視図である。
図2図1の搬送カートの分解斜視図である。
図3図1の搬送カートの伸縮フレームの拡大斜視図である。
図4図1の搬送カートの伸縮フレームの分解拡大斜視図である。
図5】本発明の伸縮フレームを説明する部分平面図である。
図6】本発明の伸縮フレームを説明する他の部分平面図である。
図7図1の搬送カートの最小長さ位置における伸縮フレームの上から見た部分図である。
図8図7の最小長さ位置における搬送カートの底面図である。
図9図1の搬送カートの中間長さ位置における伸縮フレームの上から見た部分図である。
図10図9の中間長さ位置における搬送カートの底面図である。
図11図1の搬送カートの最大長さ位置における伸縮フレームの上から見た部分図である。
図12図11の最大長さ位置における搬送カートの底面図である。
図13】本発明の第2の実施の形態における搬送カートの斜視図である。
図14図13の搬送カートの他の斜視図である。
図15図13の搬送カートの変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明において、第1側フレームは、水平方向に延びる第1脚フレームと、第1脚フレームから起立する第1棚枠フレームとを有し、第2側フレームは、第1脚フレームと対フレームである水平方向に延びる第2脚フレームと、該第2脚フレームから起立する第2棚枠フレームとを有する単列多段収納のカートが挙げられる。第1脚フレーム及び第2脚フレームのそれぞれ両端下には、車輪が付設されており、手押し移動を可能としている。この単列多段収納のカートは、第1脚フレームと第2脚フレーム間を接続する伸縮フレームを有するものである。この単列多段収納の搬送カートにおいて、容器は、第1側フレームの内側の側面に形成された第1レールと、第2側フレームの内側の側面に形成された第2レール間に収納される。そして、単列多段収納のカートにおいては、第1伸縮連結フレームと第2伸縮連結フレームの嵌合長さを調整することにより、第1側フレームと第2側フレーム間の距離を調整可能である。
【0024】
また、本発明において、単列多段収納の搬送カート以外に、第1側フレームと第2側フレーム間に、第3側フレームを有する2列多段収納のカートが挙げられる。2列多段収納のカートの伸縮フレームは、一端が第1側フレームに固定されると共に、中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する第1伸縮連結フレームと、一端が第2側フレームに固定されると共に、中間連結フレームと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレームと、第1伸縮連結フレーム及び第2伸縮連結フレームと嵌合する中間連結フレームとを有する。また、第3側フレームは、中間連結フレーム上に付設される。この2列多段収納の搬送カートにおいて、容器は、第1側フレームの内側の側面に形成された第1レールと、第3側フレームの該第1側フレーム側の側面に形成された第3レール間、及び第3側フレームの該第2側フレーム側の側面に形成された第4レールと、第2側フレームの内側の側面に形成された第2レール間の2列にそれぞれ収納される。そして、2列多段収納のカートにおいては、第1側フレームと第3側フレーム間の距離を調整可能であり、また、第2側フレームと第3側フレーム間の距離を調整可能である。
【0025】
本発明において、第1締結孔群は、長手方向に2列で、同じ列の孔群は等ピッチ(p)で、且つ一方の列の孔群と、他方の列の孔群とは半ピッチ(p/2)の寸法差で互い違いである。1列の孔数は10〜20個、好ましくは13〜17個である。これにより、幅の小さなトレーから幅の大きなトレーまで、それぞれ微調整ができる。また、ひとつの列における孔と孔のピッチ(p)としては、6〜12mm程度が好ましい。これにより、半ピッチが3〜6mmとなり、この半ピッチ長さの微調整が可能となる。また、2列における列間の距離(間隔)としては、伸縮フレームの幅の1/3〜1/2程度が好ましい。この程度の間隔であれば、第1伸縮連結フレームと第2伸縮連結フレーム、あるいは第1伸縮連結フレームまたは第2伸縮連結フレームと中間連結フレームを2本のボルトで締める際、安定した固定ができる。また、孔は、円形の貫通孔であり、孔の直径としては、4〜6mmが好ましい。この孔径であれば、使用するボルトの軸を通すことができる。
【0026】
本発明において、第2締結孔群は、第1締結孔群の2列に対応する2列で、一方の列の孔群のピッチ(p)と他方の列の孔群のピッチ(p)は同じであり、且つピッチ(p)は、((p)×n+(p/2))(nは1〜10のいずれかの整数)である。第2締結孔群を構成する孔の孔径は、第1締結孔群を構成する孔径と同じでよい。これにより、第1締結孔群の孔と第2締結孔群の孔の中、一致した孔同士にボルト軸が挿通できる。第2締結孔群の一列中の孔数としては、2、4、6の偶数が好ましく、特に好ましくは2つである。第2締結孔群の一列中の孔数が2つの場合、ボルトが入る孔は一つであり、4つの場合、2つである。nの好ましい数は2〜5のいずれかの整数である。nの数が多過ぎると、調整できるトレーの幅寸法が限定され、使用範囲が狭まる。
【0027】
本発明において、角材又は中空の角材である第1伸縮連結フレームの上面又は下面に、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成される。また、第1締結孔群又は第2締結孔群が形成された第1伸縮連結フレームの上面又は下面と対応する第2伸縮連結フレームの面には、第2締結孔群又は第1締結孔群が形成される。すなわち、第1伸縮連結フレームの一方の面と、この面と当接する第2伸縮連結フレームの面をボルトで固定することで、第1伸縮連結フレームと第2伸縮連結フレームが固定される。
【0028】
次に、本発明の実施の形態における搬送カートを図1図12を参照して説明する。搬送カート10は、第1側フレーム1Aと、第1側フレーム1Aと対峙する第2側フレーム1Bと、第1側フレーム1Aと第2側フレーム1B間を接続する伸縮フレーム2aと、を備える。第1側フレーム1Aは、水平方向に延びる板状又は角状部材である第1脚フレーム1aと、第1脚フレーム1aから起立する第1棚枠フレーム3aとを有し、第2側フレーム1Bは、第1脚フレーム1aと対フレームである水平方向に延びる板状又は角状部材である第2脚フレーム1bと、第2脚フレーム1bから起立する第2棚枠フレーム3bとを有する。
【0029】
第1脚フレーム1aの長手方向の中央には、第1棚枠フレーム3aの中央の支柱が嵌る凹状の第1接続部31aが形成され、第2脚フレーム1bの長手方向の中央には、第2棚枠フレーム3bの中央の支柱が嵌る凹状の第2接続部31bが形成されている。第1棚枠フレーム3a及び第2棚枠フレーム3bは、一対の同形状であり、第1棚枠フレーム3a(図4中、左側の棚枠フレーム)を説明し、第2棚枠フレーム3bの説明は省略する。第1棚枠フレーム3aは、四角柱状の支柱311aと、支柱311aの上部から下部を接続する上下方向に長い略コ字形状の前後一対の枠体312aとを有し、支柱311aと枠体312a間には、上下方向に所定のピッチで多数のレール33a(第1レール)が形成されている。また、第2棚枠フレーム3bの支柱311bと枠体312b間には、上下方向に所定のピッチで多数のレール33d(第2レール)が形成されている。レール33aには、容器であるトレーの縁部が載置され、レール33dには、他の容器であるトレーの縁部が載置される。
【0030】
伸縮フレーム2aの中央部(中間連結フレーム21a)には、第3棚枠フレーム3cの中央の支柱311cが嵌る凹状の第3接続部31cが形成されている。中央の第3側フレーム1Cは、四角柱状の支柱311cと、支柱311cの上部から下部を接続する上下方向に長い略コ字形状の前後一対の枠体312cとを有し、支柱311cと枠体312c間であって、第1棚枠フレーム3a側には、上下方向に所定のピッチで多数のレール33b(第3レール)が形成され、第2棚枠フレーム3b側には、上下方向に所定のピッチで多数のレール33c(第4レール)が形成されている。第1レール33aと第3レール33b間には、容器であるトレーが載置され、第4レール33cと第2レール33d間には、他の容器であるトレーが載置される。なお、第1棚枠フレーム3a、第3棚枠フレーム3c及び第2棚枠フレーム3bの支柱311a〜311cの上端には、上方の伸縮フレーム2bが接続する固定部が形成されている。
【0031】
搬送カート10において、第1接続部31a及び第2接続部31b間に、伸縮フレーム2aが形成され、第1棚枠フレーム3a、第3棚枠フレーム3c及び第2棚枠フレーム3bの支柱311a〜311cの上端には、上方の伸縮フレーム2bが接続されている。伸縮フレーム2aは、第1締結孔群25及び第2締結孔群26が下面に形成され、上方の伸縮フレーム2bは、第1締結孔群25及び第2締結孔群26が上面に形成されている以外は、同じであり、下方の伸縮フレーム2aを説明して、伸縮フレーム2bの説明は省略する。
【0032】
伸縮フレーム2aは、一端が第1脚フレーム1aに接続され、他端部が中間連結フレーム21aと伸縮自在に嵌合する第1伸縮連結フレーム22aと、一端が第2脚フレーム1bに接続され、他端部が中間連結フレーム21aと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレーム23aと、一端部において第1伸縮連結フレーム22aと伸縮自在に嵌合し、他端部において該第3伸縮連結フレーム23aと伸縮自在に嵌合する中間連結フレーム21aとを有する(図4参照)。本例では、第1伸縮連結フレーム22a及び第3伸縮連結フレーム23aは、板状又は角材状であり、中間連結フレーム21aは、第1伸縮連結フレーム22a及び第3伸縮連結フレーム23aが嵌合し出没自在の中空の板状又は角材状である。第1伸縮連結フレーム22a及び第3伸縮連結フレーム23aの長さは、伸縮フレーム2aが最小長さの場合でも、中間連結フレーム21a内において、突き当たることはない長さとしている。
【0033】
伸縮フレーム2aにおいて、第3棚枠フレーム3cから第1棚枠フレーム3a寄りの中間連結フレーム21aの上面又は下面(本例では下面)には、第1締結孔群25aが形成され、第1締結孔群25aが形成された面と対応する第1伸縮連結フレーム22aの面には、第2締結孔群26aが形成されている。また、第3棚枠フレーム3cから第2棚枠フレーム3b寄りの中間連結フレーム21aの上面又は下面(本例では下面)には、第1締結孔群25aが形成され、第1締結孔群25aが形成された面と対応する第3伸縮連結フレーム23aの面には、第2締結孔群26aが形成されている。すなわち、搬送カート10は、第1棚枠フレーム3aと第3棚枠フレーム3c間の距離及び第2棚枠フレーム3bと第3棚枠フレーム3c間の距離をそれぞれ調整可能としている。
【0034】
図5及び図6は、第1締結孔群25が、第3棚枠フレーム3cから第2棚枠フレーム3b寄りの中間連結フレーム21aに形成されたものであり、第1締結孔群25と第2締結孔群26の関係を説明する図である。図5及び図6は、説明の都合上、孔間のピッチを少し広く描いたものであり、孔間のピッチの半分の長さを調整する方法を説明する。すなわち、伸縮フレーム2aにおいて、第1締結孔群25は、長手方向に2列で、同じ列の孔群は等ピッチ(p)で、且つ一方の列の孔群と、他方の列の孔群とは半ピッチ(p/2)の寸法差で互い違いである。第1締結孔群25の一列の孔数は7個であり、ピッチ(p)は、孔径の約2倍である。第2締結孔群26は、第1締結孔群25の2列に対応する2列で、一列の孔数は2個であり、一方の列の孔群のピッチ(p)と他方の列の孔群のピッチ(p)は同じであり、且つピッチ(p)は、(2(p)+(p/2))である。すなわち、図5において、第2締結孔群26の上側の2つの孔261、262の中、右側の孔262のみが、第1締結孔群25の上側の左から3番目の孔252と一致している。また、第2締結孔群26の下側の2つの孔263、264の中、左側の孔263のみが、第1締結孔群25の下側の一番左の孔253と一致している。この2つの一致した孔にはボルトが通され締結される。2つのボルト締結位置は、幅方向と長さ方向に距離があり、斜め位置にあるため、中間連結フレーム21aと第3伸縮連結フレーム23aの固定が安定する。
【0035】
次に、ボルトを取り外し、第3伸縮連結フレーム23aを図6の符号X方向に半ピッチ(p/2)移動させる。これにより、第2締結孔群26の上側の2つの孔261、262の中、左側の孔261のみが、第1締結孔群25の上側の一番左の孔251と一致する。また、第2締結孔群26の下側の2つの孔263、264の中、右側の孔264のみが、第1締結孔群25の下側の左から4番目の孔254と一致する。この2つの一致した孔にはボルトが通され締結される。このように、中間連結フレーム21aと第3伸縮連結フレーム23aは、第1締結孔群25の孔間ピッチの半分の長さの変更が可能となる。すなわち、第2棚枠フレーム3bと第3棚枠フレーム3cは、第1締結孔群25の孔間ピッチの半分の長さ分が広がったことになる。
【0036】
次に、搬送カート10において、棚枠フレーム間の距離を最小距離(図7及び図8)、中間距離(図9及び図10)及び最大距離(図11及び図12)とする方法について、図7図12を参照して説明する。図7、9及び11中、第1締結孔群25及び第2締結孔群26は、第3棚枠フレーム3cから第2棚枠フレーム3b寄りのフレームに形成されたものを示し、数字は図中の上側の孔を、アルファベットは図中下側の孔を示す。棚枠フレーム間の距離を最小距離(L1)の場合、第1締結孔群25の一列の孔数は、15個であり、第2締結孔群26の一列の孔数は、2個である。第2締結孔群26の2個の孔のピッチは、第1締結孔群25の孔のピッチの4.5倍である。図7中、中間連結フレーム21aと第3伸縮連結フレーム23aは、伸縮自在に嵌合している。第3伸縮連結フレーム23aに形成された第2締結孔群26の4個の孔の中、中間連結フレーム21aに形成された第1締結孔群25の孔と合致するのは、符合Aと符合丸5の2個であり、他の2個の孔は合致しない。この合致した2箇所においてボルト締めされる。また、第3棚枠フレーム3cから第1棚枠フレーム3a寄りのフレームに形成された第1締結孔群25及び第2締結孔群26についても同様の幅調整が行われる。これにより、図8に示すように、第1棚枠フレーム3aと第3棚枠フレーム3c間、第2棚枠フレーム3bと第3棚枠フレーム3c間は、それぞれ最小距離(L)にセットされる。
【0037】
次に、ボルトを取り外し、第3棚枠フレーム3cに対して、第1棚枠フレーム3a及び第2棚枠フレーム3bを外側方向へ移動させる。本例では第1締結孔群25の孔のピッチの5倍分移動させる。第3伸縮連結フレーム23aに形成された第2締結孔群26の4個の孔の中、中間連結フレーム21aに形成された第1締結孔群25の孔と合致するのは、符合Fと符合丸10の2個であり、他の2個の孔は合致しない。この合致した2箇所においてボルト締めされる。また、第3棚枠フレーム3cから第1棚枠フレーム3a寄りのフレームに形成された第1締結孔群25及び第2締結孔群26についても同様の幅調整が行われる。これにより、図10に示すように、第1棚枠フレーム3aと第3棚枠フレーム3c間、第2棚枠フレーム3bと第3棚枠フレーム3c間は、それぞれ中間距離(L)にセットされる。
【0038】
次に、ボルトを取り外し、第3棚枠フレーム3cに対して、第1棚枠フレーム3a及び第2棚枠フレーム3bを外側方向へ移動させる。本例では第1締結孔群25の孔のピッチの5倍分移動させる。第3伸縮連結フレーム23aに形成された第2締結孔群26の4個の孔の中、中間連結フレーム21aに形成された第1締結孔群25の孔と合致するのは、符合Kと符合丸15の2個であり、他の2個の孔は合致しない。この合致した2箇所においてボルト締めされる。また、第3棚枠フレーム3cから第1棚枠フレーム3a寄りのフレームに形成された第1締結孔群25及び第2締結孔群26についても同様の幅調整が行われる。これにより、図12に示すように、第1棚枠フレーム3aと第3棚枠フレーム3c間、第2棚枠フレーム3bと第3棚枠フレーム3c間は、それぞれ最大距離(L)にセットされる。
【0039】
搬送カート10によれば、第1締結孔群25の孔のピッチを例えば10mmとすれば、最小長さから100mm分長く採れ、且つその間を半ピッチの5mm毎に微調整が可能となる。これにより、種々の幅の容器に対応することができる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態例について、図13及び図14を参照して説明する。図13及び図14において、図1図12と同一構成要素には同一符合を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図13及び図14の搬送カート10aにおいて図1図12の搬送カートと異なる点は、単列多段収納としたものである。すなわち、搬送カート10aは、第1側フレーム1Aと、第1側フレーム1Aと対峙する第2側フレーム1Dと、第1側フレーム1Aと第2側フレーム1D間の距離を調整自在とする伸縮フレーム2c、2dと、を備え、伸縮フレーム2c、2dは、一端が第1側フレーム1Aに固定される第1伸縮連結フレーム22aと、一端が第2側フレーム1Dに固定されると共に、第1伸縮連結フレーム22aと伸縮自在に嵌合する第2伸縮連結フレーム24aと、を有する。伸縮フレーム2cは、一端が第1側フレーム1Aの第1脚フレーム1aに固定される第1伸縮連結フレーム22aと、一端が第2側フレーム1Dの第3脚フレーム1dに固定されると共に、第1伸縮連結フレーム22aと伸縮自在に嵌合する第2伸縮連結フレーム24aと、を有し、第2伸縮連結フレーム24aの下面には、第1締結孔群25が形成され、第1締結孔群25が形成された第2伸縮連結フレーム24aの下面と対応する第1伸縮連結フレーム22aの面には、第2締結孔群26が形成されている。また、第3脚フレーム1dから起立する第3棚枠フレーム3dの内側の面には、上下方向の所定のピッチで多数の第5レールが形成されている。第1レールと第5レール間に、トレーが収納される。搬送カート10aは、単列多段収納であり、トレーの収納容積は小さくなるものの、搬送カート10と同様の作用効果を奏する。
【0041】
次に、本発明の第3の実施の形態例について、図15を参照して説明する。図15において、図14と同一構成要素には同一符合を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図15の搬送カート10bにおいて図14の搬送カートと異なる点は、伸縮フレームである。すなわち、搬送カート10bの伸縮フレーム2eは、搬送カート10aの伸縮フレーム2cに対して、2倍の長さ調整が可能なものである。伸縮フレーム2eは、一端が第1脚フレーム1aに接続され、他端部が中間連結フレーム26aと伸縮自在に嵌合する第1伸縮連結フレーム22a(図15では隠れて見えない)と、一端が第3脚フレーム1dに接続され、他端部が中間連結フレーム26aと伸縮自在に嵌合する第3伸縮連結フレーム25aと、一端部において第1伸縮連結フレーム22aと伸縮自在に嵌合し、他端部において第3伸縮連結フレーム25aと伸縮自在に嵌合する中間連結フレーム26aとを有する。また、中間連結フレーム26aの中央から第1脚フレーム1a側寄りの下面には、第1締結孔群25が形成され、第1伸縮連結フレーム22aの下面で、第1締結孔群25に対応する面には第2締結孔群26を形成したものである。更に、中間連結フレーム26aの中央から第3脚フレーム1d寄りの下面には、第1締結孔群25が形成され、第3伸縮連結フレーム25aの下面で、第1締結孔群25に対応する面には第2締結孔群26を形成したものである。搬送カート10bは、搬送カート10aと比べて、2倍の長さ調整が可能となる以外は、同様の作用効果を奏する。
【0042】
本発明は、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。図1図12の搬送カート10において、上下一対の伸縮フレームの一方の設置は省略できる。また、設置したとしても、他方の伸縮フレームは、本発明の第1締結孔群及び第2締結孔群がない伸縮フレームであってもよい。また、搬送カート10の下方の伸縮フレームにおいて、第1締結孔群及び第2締結孔群は、フレームの上面に形成してもよく、搬送カート10の上方の伸縮フレームにおいて、第1締結孔群及び第2締結孔群は、フレームの下面に形成してもよい。また、脚フレームの形状は、板状に限定されず、パイプ形状であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明によれば、伸縮連結フレーム及び中間連結フレームに形成される第1締結孔群及び第2締結孔群を特定の孔としたため、従来の孔間隔の半分のピッチで、幅調整ができる。このため、従来対応できなかった、例えば3〜6mm程度の寸法差のトレーを収納できる。
【符号の説明】
【0044】
1A〜1D 側フレーム
1a〜1c 脚フレーム
2a〜2e 伸縮フレーム
3a〜3c 棚枠フレーム
4 車輪
10〜10b 搬送カート
21a、21b 中間連結フレーム
22a、22b 第1伸縮連結フレーム
23a、23b 第3伸縮連結フレーム
25、25a 第1締結孔群
26、26a 第2締結孔群

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15