特開2019-88264(P2019-88264A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2019088264-ルアー 図000003
  • 特開2019088264-ルアー 図000004
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  • 特開2019088264-ルアー 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-88264(P2019-88264A)
(43)【公開日】2019年6月13日
(54)【発明の名称】ルアー
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/00 20060101AFI20190524BHJP
   A01K 85/02 20060101ALI20190524BHJP
   A01K 95/00 20060101ALI20190524BHJP
【FI】
   A01K85/00 B
   A01K85/02
   A01K95/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2017-233805(P2017-233805)
(22)【出願日】2017年11月16日
(71)【出願人】
【識別番号】504112539
【氏名又は名称】宮澤 顕良
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 顕良
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA34
2B307BA35
2B307BA70
2B307JB01
(57)【要約】
【課題】現在のルアーフィッシングにおいて、多用されるジグヘッドやラバージグ、スモラバは、その構造上、根がかりが頻発し、水中に残ったルアーやラインが放置され、さらなる根がかりを誘発し、水辺に棲む水生生物や水鳥等に様々な害を与え環境破壊を繰り返してきた。またルアーをアクションさせることが容易でなかった。
【解決手段】3錘を1フックの下部に配置し5バンパーアーム部を設けることによって、水中の障害物をすり抜けてリトリーブできるように設計した。また、6結束部の前方に8の水の抵抗を受ける為のカップを設けルアー本体に、容易にアクションさせることを可能にした。また、7の接続部を使用することで、アピールを高める為のブレードや、錘を追加する等、さらなる拡張性も備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3錘を1フックの下部に配置し5バンパーアーム部を設けることによって、水中の障害物をすり抜けてリトリーブできるよう設計した。
【請求項2】
6結束部の前方に8水の抵抗を受ける為のカップを設けルアー本体に容易にアクションさせることを可能にした。通称カップと記載するが、機能上リップとも呼ばれる部位のことである。
【請求項3】
7の接続部を使用することで、アピールを高める為のブレードや、錘を追加する等、さらなる拡張性も備えた。また、7の接続部は、3錘部の後方に配置するだけでなく、2ラインアイと1フックの接続部後方や、5バンパーアーム部に配置することも可能である。水中の障害物が過少な場合、7接続部に針を追加し釣果を高めることもできる。
【請求項4】
2ラインアイ部の位置、角度、形状や、5バンパーアーム部の長さや角度、または、途中で折り目を付けたり、曲線を持たせたりすることは、釣る対象となる魚種に合わせて変化させ成型する。
【請求項5】
1フックの形状、3錘の重さや形状、素材、8カップのサイズや形状、素材も釣る対象となる魚種に合わせて成型する。
【請求項6】
既存のジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等に、5のバンパーアーム部と下部に3錘部を配置することで、本発明を簡易に作製することもできる。
【請求項7】
1フック部と5バンパーアーム部を繋ぐ2ラインアイ部直下の要となる部分は、釣る対象となる魚種に合わせて成型する。対象魚が小さい場合やラバー等を巻かない時は、小さな輪っか状にし、開き防止の為の簡易な硬質ゴムや金属等で止める。また、対象魚が大きい場合や、フック前方にラバー等を巻く時は、6結束部を金属、ゴム、合成樹脂、プラスチック等で成型する。
【請求項8】
1フック部から5バンパーアーム部の成型するにあたり、最も理想的な成型方法は、フック及びワイヤー部までの一体成型が望ましいが、既存の技術を使用するには、1フック部と5バンパーアーム部を繋ぐ2ラインアイ部直下の要となる部分で溶接結束したり、結束した上で金属、ゴム、合成樹脂、プラスチック等で成型する。
【請求項9】
最も容易に本発明を実現させる手段として、既存のジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等の軸の部分に5バンパーアーム部3錘部7接続部を追加することで、本発明を成型することも可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フックの下部に錘を配置し、さらにバンパーアーム部を設けることによって、これまでのジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等のようなルアーを根がかりしにくい形状にすることに関する。また、このようなルアーにアクションを付ける為に、錘の形状を工夫する等の限られた方法以外の水の抵抗を受ける工夫を設計した。
【背景技術】
【0002】
この種のルアーにおいて、図4のようにフックの前方に錘を配置することにより錘が水中の障害物に当たると、そのままフックが倒れ根がかりを誘発していた。
【先行技術文献】
【非特許文献1】特許平08−356828(平8.12.26)図3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これまでのジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等は、ラインが巻かれてルアーが進む進行方向の同一線上にフックがあるという構造上、どうしても回避することができない根がかりがあった。また、このようなルアーにアクションさせる為には、もっと他の要因で容易に操作できる構造が必要だった。
【課題を解決しようとする手段】
【0004】
本発明に係るルアーは、図1のようにラインアイ、錘、フックが同一線上にならないように、錘をフック下部に配置し、なおかつバンパーアーム部を設けることで障害物に衝突しても、ルアー本体を上に回避させることで、根がかりをしないよう設計した。
【0005】
また、ルアー本体の前方にカップ(リップ)部を設ける事で、容易にアクションさせることができるよう設計した。
【0006】
さらに7の接続部を設けることにより、使用者の任意で、ルアーをより魚にアピールすることができる、ブレードや羽根等、または、錘や針を追加できるように設計した。
【発明の効果】
【0007】
本発明においては、ラインアイ、錘、フックを同一線上から外したこと、錘をフック下部に配置したこと、錘の前に、バンパーアーム部を設けたことにより、これまでのジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等と比べ、飛躍的に障害物を回避することが可能になった。また、ルアー本体前方に設けたカップ(リップ)部が、アクションを容易にし7の接続部の拡張性により、ブレード等、好みの物が追加できるので、楽しくカスタマイズできるようにした。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係るルアーの側面図である。
図2】8カップとリップのバリエーションの例。
図3】7付属品接続部の例。
図4】従来のジグヘッド、ラバージグの例。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記において、既存のジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等と呼ばれるルアーに対して根がかりを回避しつつ、対象魚に対して様々なアピールをする為に工夫をしたものが根幹となり、既存の技術にプラスアルファするだけでも、実現可能である。しかし、新しい機能も搭載されるので、その機能を最大限に活用する為に、以下の形態を記す。
2ラインアイ部の位置、角度、形状や、5バンパーアーム部の長さや角度、または、途中で折り目を付けたり、曲線を持たせたりすることは、釣る対象となる魚種に合わせて成型する。1フックの形状、3錘の重さや形状、素材、8カップのサイズや形状、素材も釣る対象となる魚種に合わせて成型する。
1フック部と5バンパーアーム部を繋ぐ2ラインアイ部直下の要となる部分は、釣る対象となる魚種に合わせて成型する。対象魚が小さい場合やラバー等を巻かない時は、小さな輪っか状にし、開き防止の為の簡易な硬質ゴムや金属等で開きを止める。また、対象魚が大きい場合や、フック前方にラバー等を巻く時は、6結束部を金属、ゴム、合成樹脂、プラスチック等で成型する。
1フック部から5バンパーアーム部の成型するにあたり、最も理想的な成型方法は、フック及びワイヤー部までの一体成型が望ましいが、既存の技術を使用するには、1フック部と5バンパーアーム部を繋ぐ2ラインアイ部直下の要となる部分で溶接結束したり、結束した上で金属、ゴム、合成樹脂、プラスチック等で成型する。
7の接続部を使用することで、アピールを高める為のブレードや、錘、ペラ等を追加する等、さらなる拡張性も備えた。また、7の接続部は、3の錘部の後方に配置するだけでなく、2ラインアイ部と1フックの接続部後方や、5バンパーアーム部に配置することも可能である。水中の障害物が過少な時、7接続部に針を追加し釣果を高めることもできる。また、それらの場所に、クレビス、スイベル等を用いて接続する方法もある。
最も容易に本発明を実現させる手段として、既存のジグヘッド、ラバージグ、スモラバ等の軸の部分に5バンパーアーム3錘7接続部を追加することで、本発明を成型する。
また、一般的にジグヘッド、ラバージグ、スモラバと呼ばれるルアーの類はフック部等に任意のゴム製ワーム等を装着して使用するが、そのフック部等そのものに、金属・樹脂・ゴム・シリコン・プラスチック等で、魚や烏賊等の水生生物を模した物や他のあらゆる形状の物を、あらかじめ成型した上で完成となる物もある。本発明においても、そういった方法を用いる事により集魚効果を高める様々な工夫を追加して使用できるものとする。
ワームを装着するに限定せず、餌を装着することによって、さらなる釣果アップをすることもできる。または、それらを組み合わせて使用することも可能である。
全ての部位の素材となる針金類・錘・フック・カップ・リップ等は、金属・樹脂・ゴム・シリコン・プラスチック等、あらゆる素材を使用して成型することが可能である為、素材を個別に限定しない。
上記実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0010】
1 フック
2 ラインアイ
3 錘
4 ラバー、シリコンラバー、羽根、ティンセル等
5 バンパーアーム部
6 符号1・2・5の結束部
7 錘やブレード等を、付属させる時に使用する接続部
8 水の抵抗を受ける為の、カップやリップになる部分
図1
図2
図3
図4