特開2019-88265(P2019-88265A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 渡邊 輝男の特許一覧

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  • 特開2019088265-糠床反転漬物容器 図000004
  • 特開2019088265-糠床反転漬物容器 図000005
  • 特開2019088265-糠床反転漬物容器 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-88265(P2019-88265A)
(43)【公開日】2019年6月13日
(54)【発明の名称】糠床反転漬物容器
(51)【国際特許分類】
   A23B 7/10 20060101AFI20190524BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20190524BHJP
   F25D 17/04 20060101ALI20190524BHJP
【FI】
   A23B7/10 D
   F25D23/00 307
   F25D17/04 302
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2017-245594(P2017-245594)
(22)【出願日】2017年11月13日
(71)【出願人】
【識別番号】501311292
【氏名又は名称】渡邊 輝男
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 輝男
【テーマコード(参考)】
3L345
4B169
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA12
3L345AA14
3L345AA24
3L345BB05
3L345DD55
3L345KK04
4B169DA20
4B169DC10
(57)【要約】
【課題】 漬物の漬かり具合が外気温度に左右され管理が難かしく、又定期的に糠床かき混ぜ作業が欠せなかったものを、使いやすくする為に恒温の家庭用冷蔵庫に収納可能に小型化し、更に糠床かき混ぜ作業不要な糠床反転漬物容器を提供する。
【解決手段】 脱水受け容器(2)の中に入れ子型のU字型の糠床反転漬物容器(3)を入れ、通常の漬け込み状態で糠床押し込み板(5)を下に押し込むと、糠床反転漬物容器(3)底部で糠床(8)と野菜(7)が一緒に反転して、取り出し側(11)上部に競り上り、糠床(8)をほぐし空気と混ぜながら野菜(7)を取り出し、漬け込み側(10)の新野菜に被せ、糠床(8)を常に循環させる糠床反転漬物容器(3)特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋付脱水受け容器とその内部に入れ子型のU字型の糠床容器を収納した糠床反転漬物容器であって、U字型の片方は漬け込み側、他方は取り出し側で仕切り板により一部仕切られており、糠床容器内部には糠が充填されており、漬け込み側から糠と野菜を投入し、把手付糠床押込板で押し込み、取り出し側に競り出した糠と野菜を取り出し、糠床を循環使用出来ることを特徴とする糠床反転漬物容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、糠床反転漬物容器を恒温の家庭用冷蔵庫の野菜室(7〜10℃)に収納出来るように小型化(縦16cm、横(16cm、奥行(30cm位)にして、先に漬けた野菜から順番に糠床反転容器底で糠床と野菜を一緒に反転させ競り上がらせて取り出せる為、漬物の色・味の食べ頃の美味なものを食卓に簡単に提供可能とした。
【背景技術】
【0002】
従来の糠床漬物容器は室内外にある為、糠床・漬物温度は夏期には30℃、冬期は0℃位に変動し、漬かり具合が不安定で管理が難かしがった。
【発明の概容】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは次のような欠点があった。
(イ)糠床上部に野菜からの脱水溜り排水に、吸水布や水抜き、筒を用いて手間取ってた。
(ロ)糠床の嫌気性乳酸菌や、糠床上面の好気性白カビ活動抑制の為、定期的に糠床かき混ぜ作業は欠せないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】実用新案登録 第3212729号
【課題を解決する手段】
【0004】
蓋(1)つき脱水受け容器(2)の中に、入れ子型のU字型の糠床反転漬物容器(3)を入れ、左右側面板の中央上部に仕切り板(4)を取り付け、一方の漬け込み側(10)の中に糠床押し込板(5)を置き、他方は取り出し側(11)とする。なお糠床上部の脱水溜りは脱水孔(6)より自然抽出し脱水受け容器(2)に一定量になれば、適宜糠床反転漬物容器(3)を取りはずして外部に排水する。
本発明は、以上の構成よりなる糠床循環使用する糠床反転漬物容器である。
【発明の効果】
【0005】
(イ)年間恒温の糠床・漬物温度が一定の為、漬かり具合が一定速度進行の為、管理が簡単で楽になる。
(ロ)漬物・野菜を取り出し、新野菜を漬け込む度に、糠床をほぐし嫌気性乳酸菌と空気を混ぜ漬け込み側に戻すのでほどよい酸ぱさとなり、好気性白カビも生え難くなり風味が増し、糠床かき混ぜ作業は不要となり、おいしい漬物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】糠床反転漬物容器の構成斜視図
図2】糠床反転漬物容器詳細部分図
図3】A−A断面図、糠床・野菜の反転様態図
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1]において、蓋(1)付きの透明プラスチック・脱水受け容器(2)の中に入れ子型のU字型の糠床反転漬物容器(3)を入れ、左右側面板の中央上部に仕切り板(4)を取り付け、一方の漬け込み側(10)の中に、取っ手付き糠床押し込み板(5)を置き、他方は取り出し側(11)とする。
【0008】
図2]において、糠床押し込み板(5)は漬込み側(10)の内法より、巾・長さは(1cm位)小さくする。又旅行等で長期不在のときは、取り出し側(11)に白カビ防止用に糠床押し込み板(5)と同一寸法の落し蓋を用意しておくとよい。
【0009】
序で送られ、漬けることができる。
【符号の説明】
【0010】
1 蓋
2 脱水受け容器
3 糠床反転漬物容器
4 仕切り板
5 糠床押込み板
6 脱水孔
7 野菜
8 糠床
9 脱水溜り
10 漬け込み側
11 取り出し側
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2019年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋付き脱水受け容器とその内部に入れ子型のU字型の糠床容器を収納した糠床反転漬物容器であって、U字型の片方は漬け込み側、他方は取り出し側の両開口部は長方形状であり、仕切り板により一部仕切られており、糠床容器内部には糠が充填されており、押し込み板の下方に一列に脱水孔を有する漬け込み側から糠と野菜を投入し、把っ手付糠床押し込板で押し込み、取り出し側に競り出した糠と野菜を取り出し、糠床を循環使用できることを特微とする冷蔵庫用糠床反転漬物容器。