(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-89563(P2019-89563A)
(43)【公開日】2019年6月13日
(54)【発明の名称】液体収納容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/12 20060101AFI20190524BHJP
B65D 41/26 20060101ALI20190524BHJP
B65D 47/40 20060101ALN20190524BHJP
【FI】
B65D47/12 200
B65D41/26
B65D47/40 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-217926(P2017-217926)
(22)【出願日】2017年11月13日
(71)【出願人】
【識別番号】394016874
【氏名又は名称】河淳株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002538
【氏名又は名称】特許業務法人あしたば国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 綾香
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084EA02
3E084EB02
3E084EC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084JA07
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB08
3E084LC01
3E084LD01
3E084LF02
(57)【要約】
【課題】ノズルから計量カップの中に液体を注ぐ際、特段の操作を必要とすることなく、注ぎミスが防止できる液体収納容器を提供すること。
【解決手段】液体洗浄剤等の液体を先端のノズル4から注ぐ液体収納容器10であって、ノズル4は、略筒状であり、筒状外周面の一部又は全部には、滑り防止用凹凸部5を形成した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体洗浄剤等の液体を先端のノズルから注ぐ液体収納容器であって、該ノズルは、略筒状であり、筒状外周面の一部又は全部には、滑り防止用凹凸部を形成したことを特徴とする液体収納容器。
【請求項2】
該ノズルの上端部が斜めにカットされたことを特徴とする請求項1記載の液体収納容器。
【請求項3】
該滑り防止用凹凸部は、該ノズルの先端から該ノズルの延出方向に延びる線上に形成されたことを特徴とする請求項2記載の液体収納容器。
【請求項4】
該滑り防止用凹凸部は、1または2以上の突起であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体収納容器。
【請求項5】
該突起は、該ノズルの延出方向と直行する方向に延びる横長の突起であることを特徴とする請求項4記載の液体収納容器。
【請求項6】
該滑り防止用凹凸部は、多数の微小凹凸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体収納容器。
【請求項7】
該滑り防止用凹凸部は、1または2以上の該ノズルの延出方向と直行する方向に延びる横溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の液体収納容器。
【請求項8】
該液体収納容器は、液体を収納する容器本体と、該容器本体の口元部に取り付けられる注ぎ口部と、該注ぎ口部に装着されると共に、使用時に該ノズルから注がれる液体を一時貯留する計量キャップとを有し、該ノズルは、該注ぎ口部に形成されたものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量カップの開口縁である上端にノズルの外周面を当てて、液体を注ぐ際、ノズルが滑らず、注ぎ安定性に優れる液体収納容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般家庭において、洗濯機を使用した衣類等の洗濯は、ほぼ毎日行う家事のひとつである。近年、衣類等の洗濯で使用する洗浄剤等は、液体が多く、且つ洗浄剤、柔軟剤及び漂白剤など種類も多い。これらの洗浄剤は、例えば、液体収納容器に収納され、液体収納容器のキャップを兼ねる計量カップに一時貯留し、その後、洗濯機に注がれる。
【0003】
また、液体洗浄剤は、界面活性剤を多く含むため、粘稠であり、液だれがすると、後処理などが面倒となる。このため、液体収納容器は、液だれを防止する工夫がされている。例えば、特開2010-36929号公報には、ノズル部材が、基部14aから軸方向先方に向けて立ち上がり、その側面に開放部を有する概略樋状のノズル14と、該基部14aに結合された略円錐状に中央部に向けて下降する漏斗状底部26と、ノズル基部14aから外方向を環状に取り囲んで形成された外側環状傾斜底部24と、前記漏斗状底部26および前記外側環状傾斜底部24を経て前記ノズル14との間に空間28を隔てて立ち上がる筒状壁部30とを有し、漏斗状底部26に、最下部26aからノズル14内壁面方向に向けて内容液の注出および空気置換をするための開口部26bを設け、ノズル14内壁面に前記開口部26bの周辺から先方に向けて立ち上がる液流幅を制御する一対のガイド壁32を形成した液体注出容器が開示されている。この液体注出容器によれば、ノズル脇からの液だれを防止し、且つ流出液量の調整が自在で、詰め替え作業性にも優れる。また、ノズル底部の周囲で液が残留することを防止する技術(特開2000-302155号公報)や、液モレした液を容器内に回収する技術も提案されている(特開2000-25821号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-36929号公報
【特許文献2】特開2000-302155号公報
【特許文献3】特開2000-25821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、液体収納容器の液だれの防止およびたれた液の回収の問題は、ほぼ解消しつつあるものの、計量カップの中に液体を注ぐ際、注ぎミスが生じ、計量カップに適量以上の量を過剰に注ぎ込んでしまうという問題がある。すなわち、計量カップの中に液体を注ぐには、
図11に示すように、適量を採るため、計量カップ40の壁端41に、液体収納容器100のノズル30の外周面を当てて注意深く注ぐ。液体収納容器100の未使用時、ノズル30は、計量カップ40で蓋されており、且つ容器本体20に収納された液体に晒されているため(液体の気相中に存在するため)、ノズル30の外周面は、洗浄剤が吸着して、滑りやすくなっている。また、洗濯はその他の家事に追われる朝方が多いため、余裕がなく、計量カップの中に液体を注ぐ操作が雑になり易い。このため、液体収納容器100のノズル30は、計量カップ40の開口縁である壁端で滑りやすく、特に、ノズル30の先端方向(符号X方向)に動き易くなる。この場合、計量カップ40に適量以上の量を過剰に注ぎ込んでしまうという問題がある。この場合、余剰分を容器本体20に戻すことは、多忙の家事の中、面倒なこととなる。従って、計量カップ40の中に液体を注ぐ際、特段の操作を必要とすることなく、注ぎミスが防止できる液体収納容器が望まれている。
【0006】
従って、本発明の目的は、ノズルから計量カップの中に液体を注ぐ際、特段の操作を必要とすることなく、注ぎミスが防止できる液体収納容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる実情において、本発明者は鋭意検討を行った結果、ノズルの計量カップの開口縁である上端に当たる部分に滑り防止用の凹凸を設ければ、ノズルは滑り難くなり、計量カップに対するノズルの位置が固定でき、適量を注ぐことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、液体洗浄剤等の液体を先端のノズルから注ぐ液体収納容器であって、該ノズルは、略筒状であり、筒状外周面の一部又は全部には、滑り防止用凹凸部を形成したことを特徴とする液体収納容器を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、該ノズルの上端部が斜めにカットされたことを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、該滑り防止用凹凸部は、該ノズルの先端から該ノズルの延出方向に延びる線上に形成されたことを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、該滑り防止用凹凸部は、1または2以上の突起であることを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【0012】
また、本発明は、該突起は、該ノズルの延出方向と直行する方向に延びる横長の突起であることを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【0013】
また、本発明は、該滑り防止用凹凸部は、多数の微小凹凸であることを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【0014】
また、本発明は、該滑り防止用凹凸部は、1または2以上の該ノズルの延出方向と直行する方向に延びる横溝であることを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【0015】
また、本発明は、該液体収納容器は、液体を収納する容器本体と、該容器本体の口元部に取り付けられる注ぎ口部と、該注ぎ口部に装着されると共に、使用時に該ノズルから注がれる液体を一時貯留する計量キャップとを有し、該ノズルは、該注ぎ口部に形成されたものであることを特徴とする前記の液体収納容器を提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ノズルの滑り防止用凹凸部を、計量キャップの開口側の壁端に当てて、計量カップの中に液体を注ぐため、ノズルは計量キャップの壁端上を滑り難くなり、計量カップに対するノズルの位置が固定でき、適量を注ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施の形態における液体収納容器の斜視図である。
【
図3】
図1の液体収納容器の注ぎ口部の拡大正面図である。
【
図4】
図1の液体収納容器の注ぎ口部の拡大断面図である。
【
図5】
図1の液体収納容器の使用方法を説明する図である。
【
図6】液体収納容器の注ぎ口部の他の変形例である。
【
図7】液体収納容器の注ぎ口部の他の変形例である。
【
図8】液体収納容器の注ぎ口部の他の変形例である。
【
図9】液体収納容器の注ぎ口部の他の変形例である。
【
図10】
図9の液体収納容器の注ぎ口部の側面図である。
【
図11】従来の液体収納容器の使用方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の液体収納容器は、液体洗浄剤等の液体を先端のノズルから注ぐ液体収納容器であって、該ノズルは、略筒状であり、筒状外周面の一部又は全部には、滑り防止用凹凸部を形成したものである。
【0019】
本発明において、液体収納容器は、液体洗浄剤等の液体を先端のノズルから注ぐ液体収納容器であれば、特に制限されないが、液体を収納する容器本体と、該容器本体の口元部に取り付けられる注ぎ口部と、該注ぎ口部に装着されると共に、使用時に該ノズルから注がれる液体を一時貯留する計量キャップとを有するものが、使い勝手がよい点で好ましい。この場合、ノズルは、注ぎ口部に形成される。注ぎ口部は、容器本体と一体となったもの、あるいは、注ぎ口部と容器本体がそれぞれ別部材であり、両者がネジや公知の嵌合手段で嵌められたものが挙げられる。また、計量キャップは、容器本体に装着されたものに限定されず、液体収納容器とは別に、備え付けのものを使用するものであってもよい。本発明において、液体収納容器の内容物である液体としては、主にランドリーで使用する洗浄剤、柔軟剤および漂白剤等が挙げられる。
【0020】
ノズルとしては、略筒状であれば、特に制限されず、筒状のもの、上端部が斜めにカットされたもの、および側面の一部がカットされた樋状のものが挙げられる。この内、上端部が斜めにカットされ、且つ側面の一部がカットされた樋状のものが、液ダレ防止効果が高く、たれた液の容器本体内への回収が容易であり、また、パウチからの詰め替え作業が楽になる点で好ましい。また、上部をカットされていれば、滑り防止用凹凸部の形成位置が明確となり、設計し易くなる。
【0021】
本発明において、滑り防止用凹凸部としては、計量カップの上端に、ノズルの滑り防止用凹凸部を当てた際、注ぎ方向への滑りが防止又は抑制されるものであればよく、例えば、突起および溝が挙げられる。突起としては、半円断面の突起、四角断面の突起、楕円断面の突起およびノズルの延出方向と直行する方向に延びる横長の突起が挙げられる。
【0022】
突起高さとしては、特に制限されず、2mm以下、特に0.3〜1.0mm、好ましくは0.3〜0.8mmであればよい。横長の突起の場合、横の長さは5mm以上であればよい。横長の突起としては、ノズルの外周面を1周巻く1条巻きの突起も含まれる。突起高さが、上記範囲であれば、計量カップの上端に、ノズルの滑り防止用凹凸部を当てた際、ノズルの滑りを防止または抑制できる。突起の個数は、1または2以上である。突起は微小突起の集合である微小凹凸としてもよい。微小突起の突起形状としては、半円断面の突起、半円錐断面、四角断面等の突起形状が挙げられる。
【0023】
溝としては、ノズルの延出方向と直行する方向に延びる横溝が挙げられる。横溝の断面形状としては、四角形断面、三角形断面、台形断面および半球状断面等が挙げられる。溝深さとしては、1mm以下、特に0.3〜0.8mm、好ましくは0.3〜0.5mmであればよい。横溝としては、ノズルの外周面を1周巻く1条巻きの横溝も含まれる。計量カップの上端に、横溝であるノズルの滑り防止用凹凸部を当てた際、ノズルの滑りを防止または抑制できる。
【0024】
本発明において、滑り防止用凹凸部は、ノズルの外周面の一部または全部に形成されたものである。また、本発明の液体収納容器が注ぎ口部の外周壁を有する場合、滑り防止用凹凸部の形成位置は、側面視において、注ぎ口部の外周壁231の上端232より上方のノズル外周面である(
図4参照)。注ぎ口部の外周壁231の上端232より下方のノズル外周面に形成しても、滑り防止用凹凸部と計量カップの上端と当接することはできないからである。すなわち、滑り防止用凹凸部の形成位置は、ノズルの外周面(腹)と計量カップの壁端とが接触可能な位置である。また、上端部が斜めにカットされたノズルの場合、滑り防止用凹凸部は、該ノズルのカットされた先端から該ノズルの延出方向に延びる線上に形成すればよい。ノズルのカットされた先端は液体を注ぐ際、下側となるため、その先端から延出方向に延びる線は、ノズルの筒状の外周面の最下の線となり、計量カップと当たるからである。なお、「線上に形成」とは、滑り防止用凹凸部が線上にかかっていればよく、線上を含む一定の幅内に形成されるものを言う。
【0025】
次に、本発明の実施の形態における液体収納容器を
図1〜
図10を参照して説明する。液体収納容器10は、内容物である液体を収納する容器本体1と、ノズル4を有する容器本体1の口元部に装着される注ぎ口部2と、注ぎ口部2に装着されると共に、使用時にノズル4から注がれる液体を一時貯留する計量キャップ3とを有するものである。
【0026】
注ぎ口部2は、環状の外周壁231と環状の内周壁22の二重壁であり、内周壁22の内側には、空間24を経て上方に起立するノズル4が形成されている。ノズル4と内周壁22とは下端同士が連通して傾斜状の内底21を形成している。環状の外周壁231を有する外蓋部23は、容器本体1の口元部に取り付けられて、液体収納容器10の外周部を形成する。筒状のノズル4の外周壁の一部は切り欠かれた樋状の形状であり、且つこの切り欠きは、ノズルの基部と内周壁22が接続する内底21の一部の切り欠き部の連通している。ノズル4の切り欠き部と、内底21の切り欠き部は、タレた液を容器内に回収できると共に、パウチからの詰め替え作業が楽になる。
【0027】
液体収納容器10において、滑り防止用凹凸部は、ノズル4の延出方向と直行する方向に延びる横長の突起5であり、ノズル4の延出方向に所定のピッチで3つ形成されたものである。突起5を3つ形成することで、ノズル4を計量カップの上端に当てる際、概ね当てればよく、都合がよい。実際に計量カップの上端に当たるのは、1個である。また、横長の突起5は、ノズル4のやや先端寄りであって、ノズルの先端46からノズルの延出方向に延びる線(
図3の符号47の線)上で、且つ長手方向の中心を通るように形成されたものであり、横長の突起5の高さは0.4mm程度、長さは6mm程度である。突起断面は半円断面形状である。このような横長の突起5であれば、計量カップ4の壁端に突起5を当てれば、ノズル4が滑ることを防止できる。
【0028】
次に、液体収納容器10の使用方法について、
図5を参照して説明する。先ず、液体収納容器10から計量カップ3を取り外す。次いで、計量カップ3に洗濯機に投入する量の洗浄剤を注ぐ。この際、ノズル4の横長の突起5が形成されている箇所を概ねの目安としてあてがう。家事は主婦や主夫にとって、多忙の中行うものであり、正確な位置決めはできないのが現状であり、概ねの目安で足りる。次いで、ノズル4から計量カップ3に液体を注ぐ。この際、ノズル4をノズル4が延出する先端方向に少し移動させ、突起5のひとつが計量カップ3の壁端に当たるようにする。これにより、ノズル4と計量カップ3の位置が決まる。そして、容器本体1を少し傾け、液体を計量カップ3に注げば、ノズル4が滑ることなく、容易に洗浄剤を計量することができる。
【0029】
液体収納容器10としては、
図1〜
図5のものに限定されず、種々の変形を採ることができる。突起5は、2つでも、4つ以上であってもよい。突起高さは、0.4mmを超えるものであってもよい。突起の断面形状は、半円形状に限定されず、種々の断面形状のものが使用できる。
【0030】
次に、滑り防止用凹凸部の変形例を
図6を参照して説明する。
図6において、
図1〜
図5と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図6において、
図1〜
図5と異なる点は、突起の形状である。
図6の突起5aは、
図5の突起5の長さを長くして、筒状のノズル4aを周巻き(1条巻き)にしたものである。突起5aは、ノズル4の先端がカットされたものではなく、先端のどの部分からも注ぐことができる形状のノズルにおいて特に効果を発揮する。
【0031】
ノズル4aの突起5aとしては、
図6のものに限定されず、種々の変形を採ることができる。突起5aは、2つでも、4つ以上であってもよい。突起高さは、0.4mmを超えるものであってもよい。突起の断面形状は、半円形状に限定されず、種々の断面形状のものが使用できる。
【0032】
次に、滑り防止用凹凸部の変形例を
図7を参照して説明する。
図7において、
図1〜
図5と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図7において、
図1〜
図5と異なる点は、突起の形状である。
図7の突起5bは、
図5の突起5の長さを短くして、点状の突起としたものである。突起5bは、突起5と同様の効果を奏する。
【0033】
ノズル4bの突起bとしては、
図7のものに限定されず、種々の変形を採ることができる。突起5bは、2つでも、4つ以上であってもよい。また、ノズル4bの延出する方向と直交する方向に並んで(横並び)2つ以上、形成してもよい。突起高さは、0.4mmを超えるものであってもよい。突起の断面形状は、半円形状に限定されず、種々の断面形状のものが使用できる。
【0034】
次に、滑り防止用凹凸部の変形例を
図8を参照して説明する。
図8において、
図1〜
図5と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図8において、
図1〜
図5と異なる点は、突起の形状である。
図8の突起5cは、多数の微小突起、すなわち、微小突起の集合体としたものである。突起5cの場合、計量カップ3の上端41のいずれの箇所に突起5cがきてもよい。突起5cは、突起5と同様の効果を奏する。ノズル4cの突起5cとしては、
図8のものに限定されず、種々の変形を採ることができる。突起の断面形状は、半円形状に限定されず、種々の断面形状のものが使用できる。例えば、突起の起立方向に高さ1mm程度など、高くしてもよい。また、突起の集合密度は粗くしてもよい。突起5cは、突起5と同様の効果を奏する。
【0035】
次に、滑り防止用凹凸部の変形例を
図9および
図10を参照して説明する。
図9および
図10において、
図1〜
図5と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図9および
図10において、
図1〜
図5と異なる点は、滑り防止用凹凸部の形状である。
図9および
図10の滑り防止用凹凸部5dは、断面が逆台形状の横溝である。横溝5dの高さは0.4mm程度、溝長さは6mm程度である。横溝5dは、突起5と同様の効果を奏する。ノズル4dの横溝5dとしては、
図9および
図10のものに限定されず、種々の変形を採ることができる。横溝5dの断面形状は、逆台形状に限定されず、種々の断面形状のものが使用できる。横溝5dは、2つでも、4つ以上であってもよい。
【0036】
本発明の液体収納容器は、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形例を採ることができる。例えば、容器本体とノズルが一体もので、注ぎ口部が省略されたものであってよい。また、ノズルは先端が斜めにカットされたものに限定されず、斜めカットなしの口先であってもよい。また、ノズルの先端は、液ダレを防止する種々のカットや種々の形状のものが使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、ノズルの滑り防止用凹凸部を、計量キャップの上端に当てて、計量カップの中に液体を注ぐため、ノズルは計量キャップの壁端上を滑り難くなり、計量カップに対するノズルの位置が固定でき、適量を注ぐことができる。
【符号の説明】
【0038】
1 容器本体
2 注ぎ口部
3 計量カップ
4、4a〜4d ノズル
5、5a〜5d 滑り防止用凹凸部