【解決手段】店舗端末2の注文受付部131は、入力部36で入力された商品提供者からのスタンプの注文を、注文情報として受け付ける。注文情報送信制御部132は、注文受付部131で受け付けられた注文情報をサーバ1に送信するための制御を行う。注文情報取得部101は、店舗端末2から送信されてきた注文情報を取得する。スタンプ提供部102は、注文情報取得部101で取得された注文情報に基づいて、店舗端末2にM個(Mは、1以上の任意の整数値)のスタンプを提供するための処理を実行する。スタンプ第1管理部103は、スタンプ提供部102で提供されたM個のスタンプの所在(ユーザ端末3が保有しているか、店舗端末2が保有しているか)を管理する。店舗端末2のスタンプ取得部133は、サーバ1から送信されてきたスタンプを取得する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す構成図である。
【0011】
まず、本発明の実施形態を説明するにあたり、
図1の情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)について説明する。
即ち、本サービスとは、ユーザが各種サービスを受ける権利を有していることを示す電子スタンプ(以下、「スタンプ」と呼ぶ)を当該ユーザに付与するサービス及びそれに付随する周辺サービスである。
なお、このスタンプとは、具体的には、例えば、ユーザが本サービスを利用する店舗等(以下、「利用店舗」と呼ぶ)で商品又は役務(以下、「商品等」と呼ぶ)を購入した際に付与される電子記録等である。当該ユーザは、このスタンプを利用店舗で提示することで、上述の各種サービスを受ける権利を有していることを示すことができる。
【0012】
続いて、具体的に、本サービスについて説明すると、利用店舗は、まず、本サービスの提供者からM個のスタンプを購入する。
そして、利用店舗は、購入したM個(Mは、1以上の任意の整数値)のスタンプのうち、当該利用店舗で買い物をしたユーザに対して、K個(Kは、M以下の任意の整数値)のスタンプを配布する。
利用店舗は、自身が購入したM個のスタンプのうち、その一部であるK個のスタンプを、夫々のユーザが店舗を利用する毎に配布する。
ユーザは、このようにして付与されたK個のスタンプを、一定数貯めることで、各種サービスを受けることができる。
ここで、後述するように、このようにして利用店舗に対してM個のスタンプが発行されたという情報やユーザに対してK個のスタンプが付与されたという情報は、常にサーバ1へと送信されて、サーバ1で管理される。
これにより、サーバ1では、自身が発行したM個のスタンプの所在を常に管理することができる。
【0013】
また、例えば、上述の各種サービスは、ユーザが貯めた(提示した)スタンプの個数に応じたサービスを設定することができる。
即ち、ユーザは、より多くのスタンプを貯めることで、種類の異なる、より良いサービスを受けることができる。
そして、ユーザは、自身の希望するサービスを受けるのに必要なスタンプの個数が貯まると、当該サービスを受けることを希望する任意の利用店舗に出向き、当該サービスを受けるのに必要な個数のポイントを店員に提示して使用済みにしてもらうことで、当該サービスを受けることができる。
ここで、従来のサービスとして、例えば、紙媒体によるスタンプカードが知られている。ユーザは、このようなスタンプカードであっても、配布されたスタンプを貯めて、(スタンプの配布元の)利用店舗に出向き提示することで、各種サービスを受けることは可能であった。
しかしながら、従来のスタンプカードの場合は、ユーザがサービスを受けることができるのはスタンプの配布元の利用店舗のみに限られているため、不便であるとの指摘があった。
本サービスでは、このような従来のサービスと異なり、多数の利用店舗で共通のスタンプを利用するため、ユーザは、配布されたスタンプを様々な利用店舗で利用して、各種サービスを受けることができる。
【0014】
続いて、上述の本サービスに適用する
図1の情報処理システムについて、説明していく。
図1の情報処理システムは、
図1に示すように、サーバ1と、m台(mは1以上の任意の整数値)の店舗端末2−1乃至2−mと、n台(nは1以上の任意の整数値)のユーザ端末3−1乃至3−nとを含むように構成される。
また、サーバ1と、店舗端末2−1乃至2−mの夫々と、ユーザ端末3−1乃至3−nとは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、以下、店舗端末2−1乃至2−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「店舗端末2」と呼ぶ。同様に、ユーザ端末3−1乃至3−nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末3」と呼ぶ。
【0015】
サーバ1は、本サービスの提供者により使用される。サーバ1は、スタンプの提供や管理を実行する。
【0016】
店舗端末2は、利用店舗での商品等の提供を行う店員等、即ち、商品又は役務を提供する者(以下、「商品等提供者」と呼ぶ)により使用される。
店舗端末2は、サーバ1により提供されるM個(Mは任意の整数値)のスタンプを、購入する旨の情報をサーバ1に送信する。そして、上述のM個のスタンプを購入する旨の情報を取得したサーバ1により、M個のスタンプが送信されることで、店舗端末2は、M個のスタンプを取得する。そして、店舗端末2は、当該スタンプのうちK個(KはM以下の整数値)個数のスタンプをユーザ端末3に付与する。
【0017】
ユーザ端末3は、利用店舗で商品等の購入を行うユーザにより使用される。ユーザ端末3は、店舗端末2から付与されたスタンプを使用して、各種サービスの提供を受けたい場合には、店舗端末2へ当該スタンプを提示する。
【0018】
本実施形態において、店舗端末2が、ユーザ端末3へスタンプを付与する場合について説明する。
ここで、ユーザ端末3は、本サービスを受けるためのアプリケーション等をダウンロード、インストールを行う。
利用店舗の店舗端末2から、利用店舗の情報が非可聴域高周波音声(以下、「超音波」と呼ぶ)で送信される。
上述のアプリケーションにより、ユーザ端末3は、店舗端末2から送信される上述の超音波を受信することができる。
そして、超音波を受信したユーザ端末3は、店舗端末2に対して、ユーザアカウント等のユーザ端末3を認識するための情報を送信する。
店舗端末2は、ユーザ端末3を認識した後、ユーザアカウントにスタンプ情報を追加することで、任意の個数のスタンプを付与することができる。
ユーザ端末3は、店舗端末2から付与されたスタンプを上述のアプリケーションで確認することができる。
以上から、上述の超音波信号は、利用店舗の店内だけで受信できる高周波音声信号のため、確実に利用店舗にいるユーザが所有するユーザ端末3だけに情報を送信することが出来る。
また、商品等提供者は、店舗端末2でスタンプの個数を管理することができる。
また、商品等提供者は、ポイントを「1ポイント=1円」で換算し、ユーザに割引サービスをすることができる。ここで、ポイントとは、スタンプ1個あたりの点数のことであり、本サービスでは、利用店舗の各種サービスを受けるために、スタンプのほか、ポイントを交換することもできる。
商品等提供者は、スタンプ1個に対するポイント数は、自由に設定することができる。
ポイントは、本サービスの利用店舗全てで共通なので、ユーザは、他の利用店舗で貯めたポイントを異なる利用店舗で使ってもらうこともできる。
【0019】
図2は、
図1の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0020】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0021】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要な情報等も適宜記憶される。
【0022】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0023】
出力部16は、液晶ディスプレイやスピーカ等の各種ハードウェアで構成され、各種情報を出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等各種ハードウェアで構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種情報を記憶する。
【0024】
通信部19は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、LAN(Local Area Network)、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、
図1の店舗端末2やユーザ端末3)との間で行う通信を制御する。
【0025】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等からなり、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種情報も、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0026】
図3は、
図1の情報処理システムのうち店舗端末2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
店舗端末2のハードウェア構成は、スピーカ38を有する点除き、サーバ1のハードウェア構成と基本的に同様とすることができるので、ここでは、サーバ1の構成と異なる点のみ説明する。
【0027】
スピーカ38は、非可聴域を含む音声を出力する。
本実施形態では、例えば、ユーザが所持するユーザ端末3が、店舗端末2のスピーカ38から送信される超音波の到達範囲内に立ち入ると、後述するユーザ端末3のマイクロフォン58で超音波を受信する。
【0028】
図4は、
図1の情報処理システムのうちユーザ端末3のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
なお、ユーザ端末3のハードウェア構成は、タッチ操作入力部56及び表示部57を含むタッチパネルを有する点と、マイクロフォン58を有する点を除き、サーバ1のハードウェア構成と基本的に同様とすることができるので、ここでは、サーバ1の構成と異なる点のみ説明する。
タッチ操作入力部56は、例えば出力部37に積層される静電容量式又は抵抗膜式(感圧式)の位置入力センサにより構成され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出する。
なお、ユーザ端末3のタッチパネルとは、このような、タッチ操作入力部56と表示部57から構成されている。
店舗端末2の出力部37は、各種液晶ディスプレイ等で構成される。本実施形態では、例えば、ユーザが取得したスタンプの状況を示す画像等を表示する。
マイクロフォン58は、非可聴域を含む音声を入力する。例えば、マイクロフォン58は、店舗端末2から送信される超音波を受信するための装置である。
【0029】
ここで、
図1のサーバ1、店舗端末2及びユーザ端末3により実行されるスタンプ購入処理及びスタンプ使用処理について簡単に説明する。
スタンプ購入処理とは、
図1のサーバ1、店舗端末2及びユーザ端末3により実行される一連の処理であり、具体的には、以下の通りである。
即ち、スタンプ購入処理は、店舗端末2がサーバ1からスタンプを購入し、購入したスタンプのうち、任意のスタンプを、ユーザ端末3へ付与するまでの処理をいう。
例えば、具体的に、店舗端末2は、K個(Kは任意の整数値)のスタンプを購入するため、購入するスタンプの個数(K個)に関する情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、上述の情報に基づいて、店舗端末2が購入するK個のスタンプを発行し、店舗端末2へ送信する。店舗端末2は、サーバ1から発行されたK個のスタンプを取得し、管理する。
そして、店舗端末2は、取得されたK個のスタンプのうち、M個(MはK以下の整数値)のスタンプを自身の利用店舗で買い物をしたユーザのユーザ端末3へ付与する。
ここで、店舗端末2で管理するスタンプは、KからMを引いた数となる。
以上、スタンプ購入処理について簡単に説明した。
【0030】
以下、このようなスタンプ購入処理を実行可能な、情報処理システムについて、その機能的構成及び処理の流れの一例について説明していく。
【0031】
図5は、
図1の情報処理システムのうちサーバ1、店舗端末2及びユーザ端末3の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0032】
サーバ1のCPU11は、注文情報取得部101と、スタンプ提供部102と、スタンプ第1管理部103とを備える。
店舗端末2のCPU31は、注文受付部131と、注文情報送信制御部132と、スタンプ取得部133と、スタンプ第2管理部134と、超音波情報生成部135と、表示制御部136とを備える。
ユーザ端末3のCPU51は、使用要求受付部151と、スタンプ第3管理部152と、超音波成分抽出部153と、表示制御部154とを備える。
【0033】
まず、スタンプの購入処理の機能的構成について説明する。
【0034】
店舗端末2の注文受付部131は、入力部36で入力された商品提供者からのスタンプの注文を、注文情報として受け付ける。注文とは、例えば、利用店舗が購入を希望するスタンプの個数等についての注文である。
ここで、利用店舗は、本サービスの提供者から任意の個数のスタンプ(例えば1000個)を購入する。そして、利用店舗は、自身の店舗で商品等を購入したユーザに対して、その購入金額に応じた個数(例えば2個)のスタンプを提供する。
つまり、本サービスの提供者が提供したスタンプの総数は、利用店舗で利用されていても、ユーザに利用されていても、変化しない。
【0035】
注文情報送信制御部132は、注文受付部131で受け付けられた注文情報をサーバ1に送信するための制御を行う。
【0036】
サーバ1の注文情報取得部101は、このようにして店舗端末2から送信されてきた注文情報を、通信部19を介して取得する。
【0037】
スタンプ提供部102は、注文情報取得部101で取得された注文情報に基づいて、店舗端末2にM個(Mは、1以上の任意の整数値)のスタンプを提供するための処理を実行する。
即ち、スタンプ提供部102は、注文情報取得部101で取得された注文情報のうち購入を希望するスタンプの個数に基づいて、必要な数のスタンプを発行し、それを店舗端末2に提供する。
なお、スタンプ提供部102は、提供したスタンプが提供先(例えば店舗端末2)から別の提供先(例えばユーザ端末3)へ付与された場合に、スタンプが付与されたことをサーバ1へ通知するための情報についても送信する。
即ち、スタンプ提供部102は、発行したスタンプの移動先の履歴を把握するための情報を送信する。
【0038】
スタンプ第1管理部103は、スタンプ提供部102で提供されたM個のスタンプの所在(ユーザ端末3が保有しているか、店舗端末2が保有しているか)を管理する。
なお、スタンプ第1管理部103は、スタンプ提供部102で提供されるスタンプの個数を履歴情報DB200に記録し、更新する。
【0039】
スタンプ第1管理部103が実行するスタンプの所在の管理について、説明する。
スタンプ第1管理部103では、スタンプ提供部102から店舗端末2に対してM個のスタンプが提供された場合、その情報を履歴情報DB200に格納し、履歴情報DB200を更新する。
また、店舗端末2からユーザ端末3に対してスタンプが付与された場合、その情報(以下、「スタンプ付与情報」と呼ぶ)は、後述する店舗端末2のスタンプ第2管理部134及び(又は)ユーザ端末3のスタンプ第3管理部152で管理される。
そして、このようにして管理されたスタンプ付与情報は、店舗端末2及び(又は)ユーザ端末3からサーバ1へと送信されてくる。
スタンプ第1管理部103では、このようにして送信されてきたスタンプ付与情報を適宜、取得することで、提供されたM個のスタンプの所在(店舗端末2又はユーザ端末3の夫々が、いくつのスタンプを管理されているのか)を管理することができる。
【0040】
店舗端末2のスタンプ取得部133は、サーバ1のスタンプ提供部102で提供されたM個の電子ポイントを、通信部40を介して取得する。
【0041】
店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、スタンプ取得部133で取得されたスタンプの個数を管理する。
ここで、スタンプ第2管理部134は、予め店舗端末2が所有するスタンプのほか、上述のサーバ1から注文により取得したスタンプの個数を加えたスタンプの個数を管理する。
具体的に、例えば、利用店舗が予め200個のスタンプを所有していたとする。そして、利用店舗が1000個のスタンプを購入した場合、サーバ1から店舗端末2に1000個のスタンプが提供される。そのため、店舗端末2のスタンプ第2管理部134で管理されるスタンプの個数は1000個増加するので、店舗端末2のスタンプ第2管理部134で管理されるスタンプの個数は、1200個となる。
【0042】
超音波情報生成部135は、超音波を利用して、ユーザ端末3にK個のスタンプを提供するための処理に関する情報(以下、「超音波情報」と呼ぶ)を生成する。
即ち、超音波情報生成部135は、入力部36で入力されたユーザ端末3に付与するスタンプの個数の情報に基づいて、ユーザ端末3にK個のスタンプを提供するための超音波情報を生成する。
ここで、超音波情報生成部135は、超音波情報を生成するに際し、図示せぬサウンドマップを用いて、自己のチャンネルに割り当てられたチャンネル情報を、自己のチャンネル周波数帯域の高周波情報に変換する。
サウンドマップとは、チャンネル情報の各値を高周波音の各周波数に夫々マッピングするための規則を定義した情報であり、チャンネル情報の各値をマッピングできる高周波帯や、信号のシーケンスパターン等を含む情報である。
高周波情報とは、チャンネル情報の各値を高周波帯の各周波数で示した情報、換言すると、当該チャンネル情報を高周波音の形態でスピーカから出力させるために必要となる情報をいう。
さらに、超音波情報生成部135は、自己のチャンネルの高周波情報に基づいて、高周波音の信号をスピーカ38から夫々再生させる。即ち、送信情報が、高周波音の信号の形態でスピーカ38から再生される。
【0043】
ここで、「チャンネル」とは、以下のものを言う。即ち、本実施形態における、「チャンネル」とは、非可聴域において相互に独立した(重複しない)n個(nは2以上の任意の整数値)の周波数帯域での情報伝送が可能となっている。この情報伝送が可能な非可聴域の1の周波数帯域が、1つのチャンネルである。
また、「チャンネル情報」とは、所定の送信方式に従って、n個のチャンネルごとに振り分けられた情報を言う。
【0044】
このとき、スタンプ第2管理部134は、ユーザ端末3に対してスタンプを提供するスタンプの個数を管理する。
また、スタンプ第2管理部134は、店舗端末2からのスタンプ付与情報に基づいて、店舗端末2が所有するスタンプの個数を管理する。
なお、上述の通り、スタンプ第2管理部134は店舗端末2からユーザ端末3に対してスタンプが付与された場合のスタンプ付与情報については、適宜、サーバ1へ送信する。
【0045】
ユーザ端末3の超音波成分抽出部153は、超音波をマイクロフォン58を介して取得して、超音波から高周波成分を抽出し、スタンプの情報を取得する。
即ち、超音波成分抽出部153は、マイクロフォン58に入力された音声のうち、非可聴域の音声を対象に、夫々のチャンネル毎の高周波情報に分離して夫々抽出する。
また、超音波成分抽出部153は、分離して抽出された高周波情報のうち、自己のチャンネルの高周波情報から、自己のチャンネル情報を復元する。
即ち、超音波成分抽出部153は、ユーザ端末3において、超音波情報生成部135が行った変換の逆変換を行う。
さらに、超音波成分抽出部153は、チャンネル毎に復元されたチャンネル情報から、送信情報を復元する。
即ち、超音波成分抽出部153は、ユーザ端末3において、超音波情報生成部135が行った振り分けの逆作業を行う。
【0046】
ユーザ端末3のスタンプ第3管理部152は、超音波成分抽出部153で取得されたスタンプの個数を管理する。
具体的に、例えば、ユーザ端末3には予め90個のスタンプを所有していたとする。そして、店舗端末2から10個のスタンプを取得した場合、スタンプ第3管理部152の管理するスタンプは、10個増加する。そのため、店舗端末2が所有するスタンプは100個となる。そして、スタンプ第3管理部152は、ユーザ端末3が100個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0047】
店舗端末2の表示制御部136は、スタンプ第2管理部134で管理されているスタンプの個数を出力部37へと表示するための制御等を実行する。
例えば具体的に、店舗端末2が所有するスタンプの個数、即ち、上述のスタンプが1190個であることを表示するための制御等を実行する。
【0048】
また、店舗端末2では、スタンプ第2管理部134が機能する。さらに、ユーザ端末3では、使用要求受付部151と、スタンプ第3管理部152と、表示制御部154とが機能する。
これらの機能的構成は、上述のスタンプ購入処理時は、必ずしも機能しないものとして説明を行うが、後述するスタンプ使用処理やスタンプ売却処理時に機能するものである。これらの処理の詳細については、
図8及び
図9を用いて、後述する。
【0049】
ユーザ端末3の使用要求受付部151は、タッチ操作入力部56で入力されたユーザからの使用要求を、使用要求情報として受け付ける。
ここで、使用要求とは、利用店舗から各種サービスを受けるためにユーザ端末3で管理されているスタンプのうち、任意の個数のスタンプを利用店舗に付与するための要求をいう。
【0050】
スタンプ第3管理部152は、使用要求受付部151で受け付けられた使用要求に基づいて、ユーザが使用したいスタンプの個数を、図示しないユーザ端末3のスピーカを介して、店舗端末2へ送信する。
スタンプ第3管理部152は、使用要求受付部151からのスタンプ使用要求に基づいて、ユーザ端末3が所有するスタンプの個数を管理する。
具体的に、例えば、ユーザは、店舗端末2からスタンプを取得し、スタンプ第3管理部152の管理するスタンプが、100個であったとする。そして、ユーザ端末3から店舗端末2へスタンプを70個使用した場合、ユーザ端末3が所有するスタンプは30個となる。そして、スタンプ第3管理部152は、ユーザ端末3が30個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0051】
店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、ユーザ端末3のスタンプ第3管理部152から店舗端末2のマイクロフォン58を介してスタンプを取得する。
店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、予め店舗端末2が所有しているスタンプの個数に取得したスタンプの個数を加えたスタンプの個数を管理する。
具体的に、例えば、店舗端末2には予め1190個のスタンプを所有していたとする。そして、ユーザ端末3から70個のスタンプを取得した場合、スタンプ第2管理部134の管理するスタンプは、70個増加する。そのため、店舗端末2が所有するスタンプは1260個となる。そして、スタンプ第2管理部134は、店舗端末2が1260個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0052】
店舗端末2の表示制御部136は、スタンプ第2管理部134で管理されているスタンプの個数を出力部37へと表示するための制御等を実行する。
例えば具体的に、店舗端末2が所有するスタンプの個数、即ち、上述のスタンプが170個であることを表示するための制御等を実行する。
【0053】
ここで、本実施形態において、ユーザは、スタンプの提供を受けた利用店舗において、スタンプを使用するものとして説明したが、特にこれに限定されない。
即ち、ユーザは、例えば、スタンプの提供を受けていない任意の利用店舗において、スタンプを提示して、スタンプを使用してもよい。なお、この場合、ユーザ端末3は、スタンプの提供元ではない任意の店舗端末2−N(Nは1以上の任意の整数値)に対して、スタンプを提示することができる。
さらに言えば、ユーザは、特定の利用店舗のみからスタンプの提供を受ける必要はなく、複数の利用店舗から別々にスタンプの提供を受けてもよい。複数の利用店舗から提供を受けたスタンプは、同一のスタンプとして、取得、使用することができる。
【0054】
図6は、
図5のサーバ1、店舗端末2及びユーザ端末3が実行するスタンプ購入処理の関係を説明するアローチャートである。
【0055】
まず、店舗端末2側の処理の流れについて説明する。
ステップS1において、店舗端末2の注文受付部131は、入力部36で入力された商品提供者からのスタンプの注文を受け付ける。
【0056】
ステップS2において、店舗端末2の注文情報送信制御部132は、ステップS1取得された注文を注文情報としてサーバ1に送信するための制御を行う。
【0057】
ステップS3において、店舗端末2のスタンプ取得部133は、通信部40を介してサーバ1のスタンプ提供部102からスタンプを取得する(後述するステップS12参照)。
【0058】
ステップS4において、店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、ステップS3で店舗端末2が所有するスタンプの個数を管理する。
【0059】
ステップS5において、超音波情報生成部135は、ステップS4で管理されたスタンプからスタンプ付与情報を生成する。そして、超音波情報生成部135は、スタンプ付与情報を、所定の周波数帯域の高周波情報に変換する。超音波情報生成部135は、スタンプ付与情報である高周波情報に基づいて、超音波の信号を後述するスピーカ38から再生させることで、スタンプをユーザ端末3のスタンプ第3管理部152へ付与する。そして、店舗端末2の表示制御部136は、ユーザ端末3に付与した後のスタンプの個数を管理する。
【0060】
ステップS6において、店舗端末2の表示制御部136は、ステップS4で管理されているスタンプを、出力部37へと表示するための制御を実行する。
ここで、例えば、出力部37に表示されるスタンプの個数は、予め所有するスタンプの個数にサーバ1から取得したスタンプ個数の他、ユーザ端末3へ付与したスタンプの個数を合計したスタンプの個数が表示される。
【0061】
次に店舗端末2側の処理に対応する、サーバ1側の処理の流れについて説明する。
ステップS11において、サーバ1の注文情報取得部101は、ステップS2で店舗端末2から送信されてきた注文情報を、通信部19を介して取得する。
【0062】
ステップS12において、サーバ1のスタンプ提供部102は、ステップS11で取得された注文情報のうち購入を希望するスタンプの個数に基づいて、必要な数のスタンプを発行し、それを店舗端末2に提供する。
【0063】
ステップS13において、スタンプ第1管理部103は、ステップS12で提供されたスタンプの個数を管理する。そして、スタンプ第1管理部103は、スタンプ提供部102で提供されたスタンプの個数を記憶部18に備えられた履歴情報DB200に記録、更新する。
【0064】
次に店舗端末2側の処理に対応する、ユーザ端末3側の処理の流れについて説明する。
ステップS21において、ユーザ端末3のスタンプ第3管理部152は、マイクロフォン58を介して、店舗端末2のスタンプ第2管理部134からスタンプを取得する。即ち、ユーザ端末3の超音波成分抽出部153は、超音波をマイクロフォン58を介して取得して、超音波から高周波成分を抽出し、抽出された高周波成分の信号から、高周波情報を復元する。超音波成分抽出部153は、高周波情報からスタンプ付与情報を復元する。即ち、超音波成分抽出部153は、高周波情報に基づいて、店舗端末2から付与されたスタンプの情報を取得する。
【0065】
ここで、
図7を用いて、上述の取得したスタンプの管理について説明する。
図7は、
図5のユーザ端末3の表示部57上に表示される画面の一例を示す図である。
図7に示す様に、ユーザ端末3の表示部57には、取得スタンプ一覧301と、取得スタンプの合計数302とが表示される。
【0066】
取得スタンプ一覧301は、取得したスタンプを可視化させて一覧にしたものである。例えば具体的に、ユーザは、複数の利用店舗で商品等の購入をしたものとする。そして、ユーザは、任意の店舗端末2−1のからスタンプを6個、店舗端末2−2からスタンプを3個、店舗端末2−3からスタンプを6個取得する。ここで、店舗端末2−1から取得したスタンプをA、店舗端末2−2から取得したスタンプをB、店舗端末2−3から取得したスタンプをCとする。取得スタンプ一覧301で示す様に、スタンプAは6個、スタンプBは3個、スタンプCは6個、ユーザが取得したスタンプが表示される。
【0067】
取得スタンプの合計数302は、ユーザ端末3が取得したスタンプの合計数を表している。例えば具体的に、取得スタンプ一覧301に表示された6個のスタンプA、3個のスタンプB、6個のスタンプCの夫々の合計数として15という数字が表示される。
【0068】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0069】
例えば、ユーザ端末3に付与されたスタンプの使用する方法については、特に限定されない。そこで、以下、
図8及び
図9を参照しつつ、ユーザ端末3に付与されたスタンプの使用方法について採用され得る実施形態について、いくつか説明する。
まず、
図8を参照して、ユーザが、スタンプを付与された利用店舗(又はその他の利用店舗)において、所有するスタンプを使用する場合の例について説明する。
図8は、
図5の店舗端末2及びユーザ端末3が実行するスタンプ使用処理の関係を説明する一例であり、
図6の処理とは異なる処理を示すアローチャートである。
ここで、ユーザ端末3から店舗端末2へスタンプを付与するための機能的構成は、店舗端末2が図示せぬマイクロフォンを有する点と、ユーザ端末3が図示せぬスピーカを有する点を除き、
図6に示す機能的構成と基本的に同様とすることができるため、その説明は省略する。
さらに言えば、
図8の実施形態において、ユーザ端末3−1からスタンプが提供されるのは、店舗端末2−1に限られない。
即ち、ユーザ端末3−1は、自身がスタンプを付与された店舗端末2−1を使用する利用店舗のみならず、他の任意の利用店舗が使用する店舗端末2−m(mは、1以上の任意の整数値)に対して、スタンプを提供してもよい。
【0070】
まず、ユーザ端末3側の処理の流れについて説明する。
ステップS31において、ユーザ端末3の使用要求受付部151は、タッチ操作入力部56で入力されたユーザからの使用要求を、使用要求情報として受け付ける。
ここで、使用要求とは、利用店舗から各種サービスを受けるためにユーザ端末3で管理されているスタンプのうち、任意の個数のスタンプを利用店舗に付与するための要求をいう。
【0071】
ステップS32において、スタンプ第3管理部152は、ステップS31で受け付けられた使用要求に基づいて、ユーザが使用したいスタンプの個数を、図示しないユーザ端末3のスピーカを介して、店舗端末2へ送信する。
スタンプ第3管理部152は、ユーザ端末3が所有するスタンプの個数を管理する。
具体的に、例えば、ユーザは、店舗端末2からスタンプを取得し、スタンプ第3管理部152の管理するスタンプが、100個であったとする。そして、ユーザ端末3から店舗端末2へスタンプを70個付与した場合、ユーザ端末3が所有するスタンプは30個となる。そして、スタンプ第3管理部152は、ユーザ端末3が30個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0072】
ステップS33において、スタンプ第3管理部152は、ステップS32で送信したスタンプの個数に基づいて、ユーザ端末3が所有するスタンプの個数に関するスタンプの管理情報をサーバ1のスタンプ第1管理部103へ送信する。
【0073】
次にユーザ端末3側の処理に対応する、店舗端末2側の処理の流れについて説明する。
ステップS41において、店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、ステップS32でユーザ端末3のスタンプ第3管理部152から図示しないマイクロフォンを介してスタンプを取得する。
【0074】
ステップS42において、店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、予め店舗端末2が所有しているスタンプの個数にステップS41で取得したスタンプの個数を加えたスタンプの個数を管理する。そして、スタンプ第2管理部134は、店舗端末2が所有するスタンプの個数に関するスタンプの管理情報をサーバ1のスタンプ第1管理部103へ送信する。
店舗端末2のスタンプ第2管理部134は、予め店舗端末2が所有しているスタンプの個数に取得したスタンプの個数を加えたスタンプの個数を管理する。
具体的に、例えば、店舗端末2には予め1190個のスタンプを所有していたとする。そして、ユーザ端末3から70個のスタンプを取得した場合、スタンプ第2管理部134の管理するスタンプは、70個増加する。そのため、店舗端末2が所有するスタンプは1260個となる。そして、スタンプ第2管理部134は、店舗端末2が1260個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0075】
ステップS43において、店舗端末2の表示制御部136は、ステップS42で管理されているスタンプの個数を出力部37へと表示するための制御等を実行する。
例えば具体的に、店舗端末2が所有するスタンプの個数、即ち、上述のスタンプが170個であることを表示するための制御等を実行する。
【0076】
次に店舗端末2側及びユーザ端末3側の処理に対応する、サーバ1側の処理の流れについて説明する。
【0077】
ステップS51において、サーバ1のスタンプ第1管理部103は、ステップS33でユーザ端末3のスタンプ第3管理部152から送信されたスタンプの管理情報を取得し、スタンプの個数を管理する。例えば、具体的に、ユーザ端末3が30個のスタンプを所有していた場合、30個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0078】
ステップS52において、サーバ1のスタンプ第1管理部103は、ステップS42で店舗端末2のスタンプ第2管理部134から送信されたスタンプの管理情報を取得し、スタンプの個数を管理する。例えば、具体的に、店舗端末2が1260個のスタンプを所有していた場合、1260個のスタンプを所有していることをサーバ1へ通知する。
【0079】
ユーザは、上述の実施形態以外の用途として、スタンプを換金することができる。即ち、ユーザ端末3は、サーバ1に対して、スタンプを売却するための情報を送信し、サーバ1は、当該情報からスタンプを換金して、スタンプを換金した情報を、ユーザ端末3へ送信する。
このような機能を有する情報処理システムを、本発明が適用される情報処理システムの上述の実施形態とは異なる実施形態として説明する。
即ち、異なる実施形態とは、
図1の情報処理システムのうち、サーバ1とユーザ端末3の第1実施形態とは異なる処理も実行する実施形態である。
従って、以下においては、
図5の実施形態とは異なるサーバ1及びユーザ端末3の処理のみ説明する。即ち、以下に説明する以外の内容、例えば、ハードウェア構成等については、スタンプ購入処理及びスタンプ使用処理の実施形態と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0080】
次に、
図9を参照して、ユーザが、所有するスタンプを換金する場合の例について説明する。
【0081】
図9は、
図5のサーバ1及びユーザ端末3が実行するスタンプの売却に関する処理の関係を説明する一例であり、
図6の処理とは異なる処理を示すアローチャートである。
まず、ユーザ端末3側の処理の流れについて説明する。
【0082】
ステップS61において、ユーザ端末3は、タッチ操作入力部56で入力されたスタンプの売却情報を受け付ける。
ここで、売却情報は、例えば、ユーザが売却を希望するスタンプの個数の情報である。
【0083】
ステップS62において、ユーザ端末3は、ステップS61で受け付けられた売却情報をサーバ1に送信する。
【0084】
ステップS63において、ユーザ端末3は、サーバ1から送信されてきた支払条件に関する情報を取得、管理する(後述するステップS72参照)。
そして、ユーザ端末3は、ユーザから支払条件に承諾する旨の情報を、サーバ1に通信部60を介して送信する。
【0085】
ステップS64において、ユーザ端末3は、サーバ1から送信されてきた売却処理が完了した旨の情報を取得し、管理する(後述するステップS74参照)。
本実施形態において、例えば、ユーザは、自身が所有するスタンプ(例えば100個)のうち、本サービスの提供者に任意の個数のスタンプ(例えば20個)を売却する。
なお、この場合、ユーザが所有するスタンプは80個となる。
また、売却処理が完了した旨の情報は、スタンプの売却によりユーザが取得する代金に関する情報が含まれる。
【0086】
次に、ユーザ端末3側の処理に対応する、サーバ1側の処理の流れについて説明する。
ステップS71において、サーバ1は、ステップS62でユーザ端末3から送信されてきた売却情報を通信部19を介して取得する。
【0087】
ステップS72において、サーバ1は、ステップS71で取得された売却情報を取得し、ユーザ端末3のスタンプ第3管理部152へ支払条件に関する情報を送信する。
ここで、支払条件に関する情報は、ユーザが売却を希望するスタンプをサービス提供者が買い取るための条件に関する情報である。
例えば、スタンプ1個あたり40円で買い取ること等の買い取りに関する情報である。
【0088】
ステップS73において、サーバ1は、ユーザ端末3から支払条件に承諾する旨の情報を取得することで、サーバ1でYESであると判定されて、支払条件が成立したとして、ステップS74に進む。
【0089】
ステップS74において、サーバ1は、ステップS73で取得された支払条件に承諾する旨の情報を基に、スタンプの売却処理を行う。そして、サーバ1は、売却処理が完了した旨の情報をユーザ端末3のスタンプ第3管理部152へ送信する。
【0090】
なお、以上、説明したスタンプ売却処理は、ユーザのみならず、利用店舗(又は商品等提供者)が行うことも可能である。
【0091】
また例えば、上述した本サービスは、以下のような特徴を備えてもよい。
(1)ユーザは、いくつもの利用店舗のスタンプカード(紙媒体)の機能を、全てユーザ端末3(スマートフォン等)に収納することができる。
具体的には、例えば、利用店舗のスタンプカード(紙媒体)は、全てユーザ端末3等にインストールされたアプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」と呼ぶ)に収納し、管理等することができる。
例えば、何枚もの利用店舗のスタンプカード(紙媒体)を持ち歩いたりすることがなく、スタンプカード(紙媒体)を忘れることがない。また、ユーザは、スタンプカード(紙媒体)を紛失することもない。
例えば、アプリケーションにスタンプに関する情報が集約されるから、お気に入りの利用店舗のセール情報等を瞬時に知ることもできる。
(2)スタンプが利用店舗に寄らず共通なので、ユーザは、どこの利用店舗でも(例えば提携店Aと提携店Bであっても)貯めたスタンプを使うことができる。
具体的には、
例えば、どの利用店舗でスタンプを押しても、ユーザが所持するスタンプ数は合計される。換言すれば、ユーザは、どの利用店舗で付与されたスタンプであっても、同一の利用店舗で付与されたスタンプと同様に、関係なく付与されたスタンプを利用することができる。
例えば、ユーザは、いつも行く利用店舗でスタンプを貯めて、違う利用店舗で貯めたスタンプを使うこともできる。この場合、サービス提供者は、スタンプを付与した利用店舗とスタンプが使用された利用店舗との間で、利益の調整を図ってもよい。
例えば、ユーザが貯めたスタンプを他の利用店舗で使った場合であっても、利用店舗の来店記録は消えないので、当該利用店舗は、当該ユーザに対して、VIP(Very Important Person)待遇等のサービスを提供してもよい。
(3)貯めたスタンプは、換金することもできる。
具体的には、例えば、ユーザ又は利用店舗(商品等提供者)は、所有するスタンプを、1スタンプ50円の値段でサービス提供者から購入し、1スタンプ40円の値段でサービス提供者に売却することもできる。即ち、ユーザ又は利用店舗(商品等提供者)は、所有するスタンプが余った場合でも、余ったスタンプを無駄なく換金することができる。
例えば、利用店舗(商品等提供者)もスタンプを換金できるため、ユーザが他の利用店舗で貯めたスタンプでも交換サービス、即ち、各種サービスの提供ができる。
例えば、ユーザは、夫々の利用店舗において、利用したいサービスがない場合には、無駄なくスタンプを換金することができる。
(4)利用店舗は、本サービスに係るアプリケーション(以下、「本サービスのアプリ」と呼ぶ)内でのPR(Public Relations)やマップ表示ができる。
具体的には、例えば、利用店舗は、本サービスのアプリに利用店舗のPR等を載せることができるので、本サービスを利用して集客も可能となる。
例えば、利用店舗は、本サービスのアプリ内で利用店舗のマップ表示も可能であるので、新規顧客を誘導できる。
例えば、利用店舗は、本サービスを利用することで来店記録を残すことも出来るので、顧客リストの整理にも役立つ。
(5)利用店舗は圧倒的なコスト安で運営でき、ユーザも無料で本サービスを受けることができる。
具体的には、
例えば、利用店舗は、本サービスを運用費と手数料ともかけることなく利用することができる。そのため、利用店舗は、本サービスを従来のポイント(紙媒体)を利用したサービス(以下、「従来サービス」と呼ぶ)に比べ圧倒的な低コストで運用可能となる。
例えば、利用店舗が本サービスのアプリに載せる店舗PRなどの広告費用も無料であってもよい。
【0092】
また例えば、上述した本サービスは、利用店舗やユーザに対するメリットとして、以下のメリットを備えてもよい。
(1)利用店舗について。
例えば、利用店舗は、本サービスのアプリで店舗PRやマップ表示ができるから、同地域のライバル店舗との差別化ができる。
例えば、利用店舗は、店舗PRで新規サービスやセール情報を発信することもできる。
例えば、利用店舗は、来店履歴から顧客情報を入手することができる。
例えば、利用店舗は、運用費・手数料0円であるなど、従来サービスに比べ、圧倒的なコスト安で運用できる。
例えば、利用店舗は、他の利用店舗で付与されたポイントを提供したユーザに対して、サービスを提供しても、提供されたポイントを換金できるから損しない。
即ち、本サービスは、従来サービスに比べて、導入メリットが非常に高い。
(2)スタンプを利用するユーザについて。
例えば、ユーザは、スタンプを1台のユーザ端末3で貯めることができる。
例えば、ユーザは、貯めたスタンプをどの利用店舗でも交換サービスを利用することができる。
例えば、ユーザは、貯めたスタンプをお金に換金することもできる。
即ち、ユーザは、貯めたスタンプを全て商品等やお金に変えることができる、
【0093】
また例えば、本サービスの利用シーンは以下の通りである。
(1)スタンプを貯める場合。
例えば、本サービスは、セール情報の集客に利用することができる。なお、本サービスのアプリでは、店舗PRを行うこともできる。
例えば、本サービスは、商品購入時のスタンプ提供に利用することができる。なお、提供されるスタンプの個数は、利用店舗が任意に決定することができる。
例えば、ユーザは、本サービスを利用することで、スタンプをどんどん貯めることができる。なお、貯まったスタンプの個数は、ユーザ端末3等に合計して表示されてもよい。
(2)スタンプを使う場合。
例えば、本サービスは、ユーザをMAP表示で誘導する際に利用できる。なお、本サービスのアプリは、MAP機能と連動させることができる。
例えば、本サービスは、スタンプと商品又は役務を交換する際に、利用することができる。なお、利用店舗は、交換したスタンプを換金することもできる。
例えば、ユーザは、本サービスを利用することで、スタンプをどんどん使いたくなる。即ち、ユーザは、「もっとスタンプを貯めよう」というモチベーションからスタンプが貯まる利用店舗を集中的に利用したくなる。なお、本サービスのアプリでは、利用店舗のリストが表示されてもよい。
ユーザは、利用店舗でスタンプと、各種サービスと交換することができる。また、利用店舗は、交換したスタンプを換金することもできる。
本サービスのアプリケーションは、ユーザの現在位置の近隣にある利用店舗のリストが表示することができる。そのため、ユーザは、スタンプをどんどん使いたくなる。ユーザは、スタンプを交換するために、より多くのスタンプを貯めようと考える。
【0094】
また例えば、上述の実施形態において、ユーザは、商品等を購入したときに、利用店舗からスタンプを付与されているが、特に限定されない。即ち、ユーザは、商品等の購入のほか、スタンプラリー等のイベント会場や観光地でスタンプを取得できる。
【0095】
また例えば、上述の実施形態において、スタンプについて1種類のスタンプについて記載したが、特に限定されない。即ち、スタンプは何種類あってもよく、金額によって、種類が分けられてもよく、金額以外でスタンプが種類分けされていてもよい。
【0096】
また例えば、上述の実施形態において、ユーザや利用店舗は所有するスタンプを換金することが可能であると記載したが、特に限定されない。即ち、電子マネーのほか、他のサービス会社が行っているポイントやビットコイン等とスタンプを交換することもできる。
【0097】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図5の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図5に特に限定されず、任意でよい。具体的に、例えば、サーバ1、店舗端末2及びユーザ端末3のいずれに機能ブロックが存在してもよいし、適宜、入れ替えることも可能である。
また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0098】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
サーバ1は、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、サーバ1は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0099】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0100】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0101】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
商品又は役務を提供する1以上の提供者(例えば商品等提供者)により使用される店舗端末(例えば
図1の店舗端末2)と、
前記提供者から前記商品又は前記役務の提供を受ける1以上のユーザにより使用されるユーザ端末(例えば
図1のユーザ端末3)と、
少なくとも前記提供者に対して、少なくとも電子記録に関する情報を提供するサービス提供者により使用されるサービス提供者装置(例えば
図1のサーバ1)と、
を含む情報処理システムであって、
前記サービス提供者装置は、
前記提供者からの前記電子ポイント(例えばスタンプ)の提供を注文する情報を、注文情報として取得する注文情報取得手段(例えば
図5の注文情報取得部101)と、
前記注文情報に基づいて、前記店舗端末にM個(Mは、1以上の任意の整数値)の前記電子ポイントを提供するための処理を実行する第1電子ポイント提供手段(例えば
図5のスタンプ提供部102)と、
前記第1電子ポイント提供手段により提供された前記M個の電子ポイントの所在(ユーザ端末が保有しているか、店舗端末が保有しているか)を管理する電子ポイント管理手段と(例えば
図5のスタンプ第1管理部103)と、
を有し、
前記店舗端末は、
前記第1電子ポイント提供手段により提供された前記M個の電子ポイントを取得する第1電子ポイント取得手段(例えば
図5のスタンプ取得部133)と、
前記ユーザ端末にK個(Kは、M以下の任意の整数値)の前記電子ポイントを提供するための処理を実行する第2電子ポイント提供手段(例えば
図5のスタンプ第2管理部134)と、
を有し、
前記ユーザ端末は、
前記第2電子ポイント提供手段により提供された前記K個の電子ポイントを取得する第2電子ポイント取得手段(例えば
図5のスタンプ第3管理部152)と、
を有する。
【0102】
これにより、ユーザにとって利便性の高い、ポイント共通化システムを提供することができる。
【0103】
さらに前記サービス提供者装置は、
前記店舗端末又は前記ユーザ端末からの電子ポイントの売却の希望を示す売却情報を受け付ける売却情報取得手段(例えば図示せぬ売却情報取得部)と、
前記売却情報を少なくとも含む情報を考慮して、電子ポイントの売却条件を決定する売却条件決定手段(例えば図示せぬ支払処理管理部)と、
を備える。
【0104】
これにより、ユーザは、ユーザ端末3を用いて、ユーザが所有するスタンプを換金することができる。
【0105】
さらに前記第2電子ポイント提供手段は、超音波を利用して、前記ユーザ端末にK個の前記電子ポイントを提供するための処理に関する情報を送信する制御(例えば
図5の超音波情報生成部135)を実行する。
【0106】
これにより、利用店舗の商品等提供者は、超音波を用いて、利用店舗が所有するスタンプを、ユーザ端末3に付与することができる。