(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-100308(P2020-100308A)
(43)【公開日】2020年7月2日
(54)【発明の名称】空気入りタイヤ
(51)【国際特許分類】
B60C 15/00 20060101AFI20200605BHJP
B60C 9/02 20060101ALI20200605BHJP
B60C 9/08 20060101ALI20200605BHJP
【FI】
B60C15/00 G
B60C9/02 B
B60C9/08 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-240187(P2018-240187)
(22)【出願日】2018年12月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】多田 優
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131AA33
3D131AA34
3D131AA35
3D131AA36
3D131AA39
3D131BC02
3D131BC05
3D131BC13
3D131BC22
3D131BC42
3D131DA09
3D131DA10
3D131DA12
3D131DA14
3D131DA16
3D131DA54
3D131DA56
3D131HA03
3D131HA15
3D131HA54
3D131KA02
(57)【要約】
【課題】カーカスプライによってビードコア周りに作用するモーメントをキャンセルし、操縦安定性及び乗り心地性を向上する。
【解決手段】空気入りタイヤは、タイヤ幅方向の両側に配置したビードコア5に掛け渡したカーカスプライ10を備える。カーカスプライ10は、タイヤ径方向の内側に配置される第1プライ11と、タイヤ径方向の外側に配置される第2プライ12とを有する。第1プライ11は、前記ビードコア5に対してタイヤ幅方向の内側から外側に向かって巻き上げられている。第2プライ12は、前記ビードコア5に対してタイヤ幅方向の外側から内側に向かって巻き上げられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤ幅方向の両側に配置したビードコアに掛け渡したカーカスプライを備え、
前記カーカスプライは、タイヤ径方向の内側に配置される第1プライと、タイヤ径方向の外側に配置される第2プライとを有し、
前記第1プライは、前記ビードコアに対してタイヤ幅方向の内側から外側に向かって巻き上げられ、
前記第2プライは、前記ビードコアに対してタイヤ幅方向の外側から内側に向かって巻き上げられている、空気入りタイヤ。
【請求項2】
前記第1プライと前記第2プライは、巻き上げ端のタイヤ径方向の位置が同じである、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記第1プライと前記第2プライは、巻き上げ端のタイヤ径方向の位置が前記ビードコアの上端位置よりも上方である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記第2プライは、タイヤ幅方向の両側に配置される一対のプライ片で構成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1〜3に開示された空気入りタイヤのカーカスプライは、一対のビード部間で連続する第1プライと、この第1プライのタイヤ径方向外側に配置された不連続な第2プライとを備える。第2プライは、トレッド部から一対のビード部のいずれかにそれぞれ延びる一対のプライ片を備える。トレッド部の中央には、2枚のプライ片がいずれも存在しない領域、つまり中抜き部が設けられている。第2プライの中抜き部は、基本的に相反する2種類の性能の両立を意図している。一方の種類の性能は、剛性(操縦安定性向上に寄与する)と耐カット性であり、他方の種類の性能は、軽量化とそれによる転がり抵抗低減である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6125708号
【特許文献2】特許第5629356号
【特許文献3】特許第5178442号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1〜3に開示された構造には、カーカスプライによってビードコア周りに作用するモーメントについて考慮されたものはない。
【0005】
本発明は、カーカスプライによってビードコア周りに作用するモーメントをキャンセルし、操縦安定性及び乗り心地性を向上した空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、タイヤ幅方向の両側に配置したビードコアに掛け渡したカーカスプライを備え、前記カーカスプライは、タイヤ径方向の内側に配置される第1カーカスプライと、タイヤ径方向の外側に配置される第2カーカスプライとを有し、前記第1カーカスプライは、前記ビードコアに対してタイヤ幅方向の内側から外側に向かって巻き上げられ、前記第2カーカスプライは、前記ビードコアに対してタイヤ幅方向の外側から内側に向かって巻き上げられている、空気入りタイヤを提供する。
【0007】
この構成により、第1カーカスプライと第2カーカスプライがビードコアの周囲でモーメントが作用する方向が逆向きとなって互いに打ち消し合う。このため、ビードコアにモーメントが作用したままとなることがなくなり、優れた操縦安定性及び乗り心地性を提供することが可能となる。
【0008】
前記第1カーカスプライと前記第2カーカスプライは、巻き上げ端のタイヤ径方向の位置が同じであるのが好ましい。
【0009】
この構成により、ビードコアの周囲に発生するモーメントをほぼ打ち消し合うことができる。
【0010】
前記第1カーカスプライと前記第2カーカスプライは、巻き上げ端のタイヤ径方向の位置が前記ビードコアの上端位置よりも上方であるのが好ましい。
【0011】
この構成により、ビードコアに於ける各プライの保持状態を安定させることができる。
【0012】
前記第2カーカスプライは、タイヤ幅方向の両側に配置される一対のプライ片で構成されているのが好ましい。
【0013】
この構成により、軽量化が可能となり、転がり抵抗を低減して燃費を向上させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ビードコアに対してカーカスプライを内側からと外側とから巻き上げるようにしたので、ビードコア周りに作用するモーメントを互いに打ち消し合わせることができる。この結果、ビードコアに作用する力が残留することがなくなり、優れた操縦安定性及び乗り心地性を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの子午線断面図。
【
図2】本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部及びその周辺の子午線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1から
図4は、本発明の実施形態に係るゴム製の空気入りタイヤ(以下、タイヤという)1を示す。
【0017】
タイヤ1は、トレッド部2、一対のサイドウォール部3、及びリング状の一対のビード部4を備える。
【0018】
トレッド部2はタイヤ幅方向(
図1において符号TWで示す。)に延びている。トレッド部2の表面、つまり踏面には溝2aが設けられている。
【0019】
一対のサイドウォール部3は、トレッド部2の両端からタイヤ径方向(
図1において符号TR)の内側にそれぞれ延びている。
【0020】
一対のビード部4は、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置されている。個々のビード部4は、ビードコア5とビードフィラー6を備える。ビードコア5は、リング状に束ねられた多数の鋼線を備える。ビードフィラー6は、リング状で、トレッド部2及びサイドウォール部3を構成するゴムよりも硬質のゴムからなる。ビードフィラー6は、ビードコア5のタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端6aと、基端6aとは反対側の先端6bとを備え、基端6aから先端6bに向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びている。個々のビード部4は、ビードコア5とビードフィラー6とを包むように設けられたストリップゴム7を備える。
【0021】
タイヤ1は、ビード部4間にトロイダル状に掛け渡されたカーカス10を備える。本実施形態では、カーカス10は、第1カーカスプライ(以下、「第1プライ」と呼ぶ)11と、第2カーカスプライ(以下、「第2プライ」と呼ぶ)12とを備える。第2プライ12は中抜き部13bを有するプライであるが、第1プライ11は中抜き部を有しない通常のプライである。第1及び第2プライ11,12については後に詳述する。カーカス10の内側、つまりタイヤ1の最内周面には、インナーライナ8が設けられている。
【0022】
図2及び
図3を参照すると、トレッド部2、より具体的にはカーカス10とトレッド部2との間に、無端状のベルト層20が設けられている。本実施形態では、ベルト層20は、2枚のベルト21,22を備える。ベルト21は、カーカス10のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、ベルト22は、ベルト21のタイヤ径方向外側に隣接して配置されている。また、本実施形態では、下層のベルト21のタイヤ幅方向の寸法は、上層のベルト22のタイヤ幅方向の寸法よりも大きく、ベルト21の端部21aは、ベルト22の端部22aよりもタイヤ幅方向外側に位置している。ベルト21,22は、スチール製又は有機繊維製のベルトコードをゴム被覆して形成されている。ベルト層20は、1枚のベルトで構成されていてもよいし、3枚以上のベルトを備えてもよい。
【0023】
ベルト層20のタイヤ径方向外側に隣接して、無端状のキャップ層30が設けられている。本実施形態のキャップ層30は、ベルト21,22の両方の端部21a,22aのいずれかをそれぞれ直接的に覆う幅狭の一対のエッジプライ31を備える。また、本実施形態のキャップ層30は、エッジプライ31のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、端部21a,22aを含むベルト21,22全体を1枚で覆う幅広のキャッププライ32を備える。キャップ層30は、1枚又は3枚以上のプライを備えてもよい。また、キャップ層30をなくしてもよい。
【0024】
ベルト層20のタイヤ幅方向外側の両端の部分とカーカス10との間には、ゴム製で無端状の一対のパッド40がそれぞれ配置されている。パッド40の断面形状は偏平な三角形状である。ベルト21,22の端部21a,22a、エッジプライ31のタイヤ幅方向外側の端部31a、及びキャッププライ32の端部32aのタイヤ幅方向の位置は、パッド40のタイヤ幅方向の外側の端部40aと内側の端部40bとの間の領域、つまりパッド40が存在する領域に設定されている。パッド40をなくしてもよい。
【0025】
以下、カーカス10を構成する第1及び第2プライ11,12について説明する。
【0026】
第1プライ11は単一のプライであるが、第2プライ12は前述のように中抜き部13bを有する不連続なプライであり、一対のプライ片13から構成されている。第1プライ11と第2プライ12のプライ片13はいずれも、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートである。第1プライ11と第2プライ12のプライ片13のコードは共に、タイヤ周方向と直交するように延びている。
【0027】
第1プライ11と第2プライ12のプライ片13とは、モジュラス(一定のひずみを与えたときに生じる応力)が同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1プライ11と第2プライ12のプライ片13とは、破断強度(破断が生じる引張荷重)が同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1プライ11と第2プライ12のプライ片13のモジュラスや破断強度が異なる場合については、後に詳述する。
【0028】
第1プライ11は、トレッド部2のタイヤ径方向内側に位置する中央部11aを備える。また、第1プライ11は、中央部11aのタイヤ幅方向の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部11bを備える。さらに、第1プライは、サイド部11bからタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対の巻上部11cを備える。サイド部11bはサイドウォール部3に配置されている。巻上部11cは、ビードフィラー及びビードコアの内面に沿って延びる内側部11dを備える。また、巻上部11cは、ビードコア5の下面に沿って延びる内径部11eを備える。さらに、巻上部11cは、ビードコア5の外面に沿って延びる外面部11fを備える。外面部11fの端が巻上端部11gである。巻上端部11gは、ビードコア5の外面の上端位置を若干超えてビードフィラー6の外面に位置している。但し、巻上端部11gは、ビードコア5の外面に沿って延びるビードフィラー6の外面の直線部分6aに位置し、湾曲部分6bには至っていない。
【0029】
第2プライ12は、第1プライ11に対してタイヤ径方向外側に隣接して配置されており、一対のプライ片13により構成された不連続なプライである。プライ片13は、ベルト層20と第1プライ11の中央部11aとの間に配置された内端部13aを有する。内端部13aとベルト層20との間にはパッド40が介在している。プライ片13の内端部13aのタイヤ幅方向の位置は、トレッド部2におけるタイヤ幅方向外側の領域に、より具体的にはベルト層20を構成するベルト21,22の端部21a,22aのいずれよりもタイヤ幅方向内側の領域に設定されている。トレッド部2におけるタイヤ幅方向中央の領域、より具体的には一対のプライ片13の内端部13a間の領域に、中抜き部13bが設けられている。中抜き部13bには、第2プライ12は存在せず、第1プライ11の中央部11aのみが存在する。
【0030】
プライ片13は、サイド部13c及び巻上部13dを備える。サイド部13cは、内端部13aからタイヤ径方向内側に延びている。サイド部13cは、第1プライ11のサイド部11bのタイヤ幅方向外側に隣接して配置されている。巻上部13dは、ビードフィラー6のタイヤ幅方向外面に沿ってタイヤ径方向内側へと延び、ビードコア5の外面側で第1プライ11の外面部11fを覆う外側部13eを備える。また、巻上部13dは、ビードコア5の内径側で第1プライ11の内径部11eを覆う内径部13fを備える。さらに、巻上部13dは、ビードコア5の内面側で第1プライの内面部13dを覆う内面部13gを備える。内面部13gの端が巻上端部13hである。巻上端部13hは、ビードコア5の内面の上端位置を若干超えてビードフィラー6の内面に位置し、第1プライ11の巻上端部11gとはタイヤ径方向の位置がほぼ同じとなっている。
【0031】
前記構成の空気入りタイヤによれば、次のような効果が得られる。
【0032】
第2プライ12は一対のプライ片13を備える不連続なプライであり、一対のプライ片13の内端部13aの間には、プライが存在しない中抜き部13bがある。かかる中抜き部13bのある第2プライ12を採用したことにより、第2プライ12が1枚の連続のプライである場合と比較して、軽量化を図ることができる。
【0033】
サイドウォール部3の全域において、2層のプライ、つまり第1プライ11のサイド部11bとプライ片13のサイド部13cとが配置されている。また、サイドウォール部3のビードコア5側の領域では、さらに1層のプライ、つまりプライ片13の巻上部13dが配置されている。このようにサイドウォール部3において、プライが2層又は3層設けられていることにより、必要な耐カット性が確保される。また、プライが2層又は3層設けられていることで、サイドウォール部3における必要な剛性が確保される。
【0034】
第2プライ12の各プライ片13の内端部13aは、第1プライ11とベルト層20とによって挟持される。一方、第2プライ12の各プライ片13の巻上端部13hは、タイヤをリム組する際、ビードコア5とリムとの間に第1プライ11と共に挟持される。この結果、第2プライ12のプライ片13は、両端部をしっかりと保持され、第2プライ12の剛性を確実に確保できる。
【0035】
ビードコア5の周囲では、第1プライ11と第2プライ12のプライ片13の巻上方向が逆となっている。すなわち、第1プライ11では、ビードコア5の内側から外側、第2プライ12のプライ片13では、ビードコア5の外側から内側に向かって巻き上げられている。したがって、ビードコア5の周囲に作用するモーメントは、第1プライ11と第2プライ12とで互いに打ち消し合い、ビードコア5に対してモーメントが作用したままとはならない。
【0036】
次に、第1プライ11と第2プライ12のプライ片13とのモジュラスや破断強度を異ならせる場合を説明する。
【0037】
第1プライ11のモジュラスは、第2プライ12のプライ片13のモジュラスよりも低くてもよい。カーカスプライにおいては、一般に、モジュラスが低い程重量は軽く、モジュラスが高い程重量が重い傾向がある。第2プライ12は中抜き部13bを有するのに対して、第1プライ11はトレッド部2に中央部11aを有する。第1プライ11の中央部11aは、第1プライ11のサイド部11bや第2プライ12のプライ片13と比較すると、剛性向上と耐カット性向上の寄与度は低い。かかる中央部11aを有する第1プライ11を第2プライ12のプライ片13と比較して低モジュラス、従って相対的に軽量とすることで、剛性と耐カット性を損なうことなく、さらなる軽量化を図ることができる。
【0038】
第1プライ11の破断強度は、第2プライ12のプライ片13の破断強度よりも低くてもよい。カーカスプライにおいては、一般に、破断強度が低い程重量は軽く、破断強度が高い程重量が重い傾向がある。第2プライ12は中抜き部13bを有するのに対して、第1プライ11はトレッド部2に中央部11aを有する。第1プライ11の中央部11aは、第1プライ11のサイド部11bや第2プライ12のプライ片13と比較すると、剛性向上と耐カット性向上の寄与度は低い。かかる中央部11aを有する第1プライ11を、第2プライ12のプライ片13と比較して低破断強度、従って相対的に軽量とすることで、剛性と耐カット性を損なうことなく、さらなる軽量化を図ることができる。
【0039】
コード材質、コード径、エンド数、ゴム硬さ、及びゴム厚みのうちの少なくとも1つを異ならせることで、第1プライ11のモジュラスを第2プライ12のプライ片13のモジュラスよりも低く設定し、あるいは第1プライ11の破断強度を第2プライ12のプライ片13の破断強度よりも低く設定できる。
【0040】
コード径、エンド数、ゴム硬さ、及びゴム厚みについては、一般に、以下の傾向がある。まず、コード径が太い程、モジュラスと破断強度が高くなる。また、エンド数が多い程、モジュラスと破断強度が高くなる。さらに、ゴム硬さが高い程、モジュラスと破断強度が高くなる。さらにまた、ゴム厚みが厚い程、モジュラスと破断強度が高くなる。
【0041】
コード材質については、金属(スチール)、アラミド、レーヨン、ポリエステル、及びナイロンの順でモジュラスが高い。また、コード材質については、金属(スチール)、アラミド、ナイロン、ポリエステル、及びレーヨンの順で破断強度が高い。
【0042】
本発明は実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、空気入りタイヤ1は、第1プライ11と第2プライ12に加え、第2プライ12と同様の中抜き部を有するプライや第1プライ11と同様の通常のプライをさらに備えてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2a 溝
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
5a 底端
6 ビードフィラー
6a 基端
6b 先端
7 ストリップゴム
8 インナーライナ
10 カーカス
11 第1カーカスプライ(第1プライ)
11a 中央部
11b サイド部
11c 巻上部
11d 内側部
11e 内径部
11f 外面部
11g 巻上端部
12 第2カーカスプライ(第2プライ)
13 プライ片
13a 内端部
13b 中抜き部
13c サイド部
13d 巻上部
13e 内側部
13f 内径部
13g 外側部
13h 巻上端部
20 ベルト層
21 ベルト
21a 端部
22 ベルト
22a 端部
30 キャップ層
31 エッジプライ
31a 端部
32 キャッププライ
32a 端部
40 パッド
40a 端部
40b 端部