【解決手段】加硫済みのタイヤに対して内部欠陥を検査する第3検査工程とを実行した後、ユニフォミティを検査する第1検査工程と、ダイナミックバランスを検査する第2検査工程とを実行する。第3検査工程において内部欠陥が検出されたタイヤについて、第1検査工程及び第2検査工程を実行せず、検査を終了する。
加硫済みのタイヤについて、ユニフォミティを検査する第1検査工程と、ダイナミックバランスを検査する第2検査工程と、内部欠陥を検査する第3検査工程とを実行するタイヤ検査方法において、
前記第3検査工程を実行した後、前記第1検査工程及び第2検査工程を実行するタイヤ検査方法。
加硫済みのタイヤについて、ユニフォミティを検査する第1検査部と、ダイナミックバランスを検査する第2検査部と、タイヤ内部欠陥を検査する第3検査部と、前記第1検査部、前記第2検査部及び前記第3検査部を制御する制御部とを備えるタイヤ検査装置において、
前記制御部は、前記第3検査部で前記タイヤを検査した後、前記第1検査部及び前記第2検査部で前記タイヤを検査するタイヤ検査装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
本実施形態のタイヤ検査装置1は、
図1に示すように、第1検査部2と、第2検査部3と、第3検査部4と、搬送手段5,6,7と、移載装置9と、コンベア10,12,14と、排出コンベア15と、これらを制御する制御部8(
図4参照)とを備え、第1検査部2において加硫済みのタイヤ(以下、単にタイヤということもある)Tのユニフォミティを検査し、第2検査部3においてダイナミックバランスを検査し、第3検査部4において内部欠陥を検査する。
【0015】
このタイヤ検査装置1では、コンベア10とコンベア12の間に第1検査部2及び第3検査部4を有する第1ステージ11が設けられ、コンベア12とコンベア14の間に第2検査部3を有する第2ステージ13が設けられている。また、タイヤ検査装置1は、第1ステージ11と第2ステージ13とを繋ぐコンベア12と並行して排出コンベア15が設けられており、コンベア12上のタイヤTを移載装置9によって排出コンベア15へ移載することができるようになっている。
【0016】
図2に示すように、第1検査部2は、スピンドル軸21と、回転ドラム機構22と、第1荷重測定部23とを備え、第1検査工程としてタイヤTのユニフォミティを測定する。
【0017】
スピンドル軸21は、垂直方向を向く軸心回りに円筒状に形成されており、ハウジング24に回転自在に支持されている。スピンドル軸21の上方突出部分には、タイヤTを固定する上下一対のリム25が設けられている。ハウジング24の外周面には、ハウジング24をベース26に固定するハウジング支持部材27が設けられている。
【0018】
上下一対のリム25のうち上側のリム25は、リム昇降機構34(
図4参照)によって上下動可能に設けられており、スピンドル軸21に固定された下側のリム25に近接移動して下側のリム25との間でタイヤTを保持する。また、リム昇降機構34は、タイヤTを保持する位置から上側のリム25を上昇させてタイヤTの保持を解除する。
【0019】
スピンドル軸21は、スピンドルモータ28からタイミングベルト29を介して駆動力が伝達されることで、リム25に保持されたタイヤTをタイヤ軸回りに回転させる。
スピンドル軸21から所定の間隔をあけた側方には、水平方向に近接離間自在に移動する回転ドラム機構22が設けられている。
【0020】
回転ドラム機構22は、外形が円筒状に形成されると共に、その円筒状の外周面にタイヤTが接地する模擬路面30aが形成されたドラム部30と、このドラム部30を回転自在に支持するドラム支持体31とを備えている。
【0021】
ドラム部30は、スピンドル軸21のリム25に対向する位置に備えられ、上方と下方とに向かって突出した軸部32(軸心)回りに回転可能となっている。
【0022】
ドラム支持体31は、ドラム部30を垂直方向の軸心回りに駆動回転できるように支持すると共に、移動台33によって水平方向に近接離間可能に配設されている。ドラム支持体31は、スピンドル軸21に取り付けられたタイヤTにドラム部30の模擬路面30aを接触させることができる構成となっている。
【0023】
回転ドラム機構22とドラム支持体31との間には、ロードセルから構成された第1荷重測定部23が設けられている。第1荷重測定部23は、タイヤTに接触したドラム部30からドラム支持体31に加わる力を測定し、測定結果を制御部8へ出力する。制御部8では、第1荷重測定部23から入力された測定結果からユニフォミティを算出する。
【0024】
第2検査部3は、スピンドル軸36と、第2荷重測定部37とを備え、第2検査工程としてタイヤTのダイナミックバランスを測定する。
【0025】
スピンドル軸36は、第1検査部2に設けられたスピンドル軸21と同様、垂直方向を向く軸心回りに円筒状に形成されており、ハウジング38に回転自在に支持されている。
【0026】
ハウジング38の外周面には、ハウジング38をベース40に固定するハウジング支持部材41が設けられている。このハウジング支持部材41は垂直方向及び水平方向の双方に向かって延びる板状に形成されている。
【0027】
スピンドル軸36の上方突出部分には、タイヤTを固定する上下一対のリム39が設けられている。上下一対のリム39のうち上側のリム39は、リム昇降機構45(
図4参照)によって上下動可能に設けられており、スピンドル軸36に固定された下側のリム39に近接移動して下側のリム39との間でタイヤTを保持する。また、リム昇降機構45は、タイヤTを保持する位置から上側のリム39を上昇させてタイヤTの保持を解除する。
【0028】
スピンドル軸36は、スピンドルモータ43からタイミングベルト44を介して駆動力が伝達されることでリム39に保持されたタイヤTをタイヤ軸回りに回転させる。
【0029】
第2荷重測定部37は、2つのロードセル(圧電素子)から構成され、ハウジング支持部材41と位置決め部材42との間に、上下に離間して取り付けられている。第2荷重測定部37は、ドラム部30等が接触していないタイヤTをユニフォミティ測定時より高速で回転させた際に、ハウジング38からベース40に加わるタイヤ径方向の力成分を測定し、測定結果を制御部8へ入力する。制御部8では、第2荷重測定部37から入力された測定結果に基づいてダイナミックバランスを算出する。
【0030】
第3検査部4は、回転手段と、送受信アンテナ部52と、アンテナ移動手段54とを含んで構成され、第3検査工程としてタイヤTの内部欠陥を非破壊で検査する。
【0031】
回転手段は、回転軸を上下方向に向けた状態でタイヤTを回転させるものであって、この例では、第1検査部2に設けられたスピンドル軸21を用いる。
【0032】
送受信アンテナ部52は、タイヤTに照射されるマイクロ波を出力する送信アンテナ62と、該送信アンテナ62と空間的に分離されてタイヤTからのマイクロ波の反射波を受信する受信アンテナ64とを備える(
図4参照)。送受信アンテナ部52は、スピンドル軸21のリム25に保持されたタイヤTの幅方向に間隔を開けて複数個(本実施形態では2個)配置されている。
【0033】
送信アンテナ62から被測定物へ照射されるマイクロ波は、被測定物の表面と欠陥間の多重反射による干渉を生ずる周波数を含み、その周波数における反射波の強度を受信アンテナ64で測定することにより被測定物の内部の欠陥を検出することができる。なお、マイクロ波の周波数は、300MHz〜300GHzの帯域内で選択可能である。また、送信アンテナ62によるマイクロ波の照射範囲は特に限定されず、この例では約30mm角の範囲で欠陥を検出できるように構成されている。
【0034】
送信アンテナ62と受信アンテナ64は、制御部8に接続されている。制御部8は、送信アンテナ62から出力されるマイクロ波の波源の生成、及び受信アンテナ64で受信された反射波から検出信号の生成を行う。
【0035】
なお、制御部8においてマイクロ波の波源の生成及び検出信号の生成を実行するための具体的な構成は特に限定されない。例えば、制御部8は、固定発振器と、掃引発振器(局部発振器)と、ミキサと、周波数フィルタと、IQミキサなどを含み、固定周波数のマイクロ波を発信する固定発振器により生成された信号に、掃引発振器により生成された掃引周波数の信号を合波して送信波を生成し、この送信波を送信アンテナ62から出力する。受信回路はヘテロダイン方式により構成されており、掃引発振器を局部発振器として、送信アンテナ62から出力されるマイクロ波の周波数と異なる周波数のマイクロ波である局部波を発信し、該局部波と受信アンテナ64で受信した受信信号とをミキサで合波して、両者の周波数の差の周波数を有する差周波数信号を生成し、周波数フィルタを通過させて差周波数信号のみを得る。この信号を計測信号としてIQミキサに入力し、IQミキサ内で固定発振器の周波数の参照波信号と合波され、検出信号が得られる。
【0036】
アンテナ移動手段54は、送受信アンテナ部52をタイヤ幅方向(上下方向)に移動させて、リム25に保持されたタイヤTの全幅にわたってマイクロ波を照射するようになっている。
【0037】
制御部8は、演算処理部、メモリ、及びディスプレイを備えたコンピューターから構成されている。この制御部8は、
図4に示すように、搬送手段5,6,7、移載装置9、スピンドルモータ28,43、移動台33、リム昇降機構34,45、第1荷重測定部23、第2荷重測定部37、送受信アンテナ部52、アンテナ移動手段54に接続され、これらの動作を制御する。また、制御部8は、第1荷重測定部23から入力された測定結果からユニフォミティを算出し、第2荷重測定部37から入力された測定結果からダイナミックバランスを算出し、受信アンテナ64から入力された測定結果からタイヤTの内部結果の有無を検出する。
【0038】
次に、タイヤ検査装置1の動作について、
図5を参照して説明する。
【0039】
まず、不図示の投入機がコンベア10にタイヤTを載置し、コンベア10によってタイヤTを搬送手段5で把持可能な位置まで搬送する。そして、搬送手段5は、タイヤTを把持して第1ステージ11に設けられたスピンドル軸21へ搬送し、上下一対のリム25の間でタイヤTを保持させる(
図5のステップS1)。
【0040】
次いで、第3検査部4を動作させてタイヤTの内部欠陥を非破壊で検査する第3検査工程を実行する(
図5のステップS2)。
【0041】
具体的には、スピンドル軸21によりタイヤTを回転させながら、送信アンテナ62によるマイクロ波の出力と受信アンテナ64による反射波の受信を行う。このようなマイクロ波の出力と反射波の受信は、タイヤTが1回転するごとに、アンテナ移動手段54を用いて送受信アンテナ部52をタイヤ幅方向に所定間隔ずつ移動させ、タイヤTのトレッド部の全幅で測定が完了するまで行う。本実施形態のように2個の送受信アンテナ部52がタイヤTの幅方向に間隔を開けて設けられている場合、アンテナ移動手段54が、少なくともトレッド部の全幅の半分の長さだけ送受信アンテナ部52をタイヤTの幅方向へ移動させる。
【0042】
そして、制御部8は、受信アンテナ64で受信した反射波から検出信号を生成し、生成した検出信号の強度が閾値を超えているか否かにより欠陥(空気や異物等)の有無を検出する(
図5のステップS3)。
【0043】
制御部8がタイヤTの内部欠陥を検出すると(
図5のステップS3のYes)、第1検査工程を実行することなくリム25によるタイヤTの保持を解除し、搬送手段6によってタイヤTをスピンドル軸21からコンベア12へ搬送した後、コンベア12上のタイヤTを移載装置9によって排出コンベア15へ移載して、タイヤTをタイヤ検査装置1から排出する(
図5のステップS4)。
【0044】
一方、制御部8がタイヤTの内部欠陥を検出しない場合(
図5のステップS3のNo)、第3検査工程に続いて、ユニフォミティを測定する第1検査工程を実行する(
図5のステップS5)。
【0045】
具体的には、制御部8は、スピンドル軸21の回転を停止させ第3検査工程を終了した後、リム25でタイヤTを保持したまま、ドラム部30の模擬路面30aをタイヤTに接触させる。次いで、スピンドル軸21を所定の回転速度(例えばJASO C607で規定されるように60rpm)で回転させ、スピンドル軸21に取り付けられたタイヤTを回転させるとともに、これに接しているドラム部30を従動回転させる。
【0046】
そして、ドラム部30に備えられた第1荷重測定部23がドラム部30から軸部32に加わる力成分を測定し、スピンドル軸21に取り付けられたタイヤTのユニフォミティを測定する。
【0047】
そして、第1検査工程が終了すると、リム25によるタイヤTの保持を解除し、搬送手段6によってタイヤTをスピンドル軸21から第2ステージ13に設けられたスピンドル軸36へ搬送し、上下一対のリム39の間でタイヤTを保持させる(
図5のステップS6)。
【0048】
次いで、第2検査部3を動作させてタイヤTのダイナミックバランスを測定する第2検査工程を実行する(
図5のステップS7)。
【0049】
具体的には、第1検査工程におけるスピンドル軸21より高い回転数でスピンドル軸36を回転させ、この回転時におけるタイヤTに発生する振動(ぶれ)を第2荷重測定部37で力成分として測定してスピンドル軸36に取り付けられたタイヤTのダイナミックバランスを測定する。
【0050】
そして、第2検査工程が終了すると、リム39によるタイヤTの保持を解除し、搬送手段7によってタイヤTをスピンドル軸36からコンベア14へ搬送して、タイヤ検査装置1からタイヤTを取り出して、全ての検査を終了する。
【0051】
以上のような本実施形態であると、タイヤTの内部欠陥を検査する第3検査工程を実行した後、ユニフォミティを検査する第1検査工程及びダイナミックバランスを検査する第2検査工程を行うため、第3検査工程において検査対象のタイヤTに内部欠陥が検出されると、第1検査工程及び第2検査工程を実行することなく検査を終了させることができるため、不要な検査を行うこと無く効率的にタイヤTを検査することができる。
【0052】
また、本実施形態では、第1検査部2と第3検査部4が、同じスピンドル軸21を用いて検査対象のタイヤTを回転させるため、第3検査工程を終了した後、タイヤTをスピンドル軸21に保持させたまま、第1検査工程を開始することができるため、第3検査工程から第1検査工程へ移行に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0053】
また、本実施形態では、タイヤTをリム25に保持させて第3検査工程を実行するため、検査時にタイヤTを所定位置に配置して送受信アンテナ部52からタイヤ表面までの距離を一定とすることができ、精度良く欠陥を検出することができる。
【0054】
(変更例)
上記した第1実施形態では、第1検査部2及び第3検査部4を第1ステージ11に設け、同じスピンドル軸21を用いて第1検査工程及び第3検査工程を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1検査部2、第2検査部3及び第3検査部4を第1ステージ11に設け、同じスピンドル軸21にタイヤTを保持させて第1検査工程、第2検査工程及び第3検査工程を実行したり、あるいはまた、異なるスピンドル軸にタイヤTを保持させて第1検査工程及び第3検査工程を実行してもよい。
【0055】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について
図6に参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成のものについては同一の符号を付し、その構成の説明を省略する。
【0056】
本実施形態のタイヤ検査装置100は、ユニフォミティを検査する第1検査部2と、ダイナミックバランスを検査する第2検査部3と、内部欠陥を検査する第3検査部4に加え、タイヤTの外周面に形成されたスピュー(タイヤの加硫成形時に、未加硫ゴムが金型のベントホールからはみ出すことで形成されたバリ)をカッターで切断するトリミング工程を実行するトリミング装置110を備える。
【0057】
トリミング装置110は、タイヤを軸回りに回転させるスピンドル軸112とスピューを切断するスピューカッター114とを備える。
【0058】
スピンドル軸112は、第1検査部2に設けられたスピンドル軸21と同様、垂直方向を向く軸心回りに円筒状に形成されている。スピンドル軸36の上方突出部分には、タイヤTを保持する不図示のリムが設けられている。スピンドル軸112は、スピンドルモータ116からタイミングベルトを介して駆動力が伝達されることでリムに保持されたタイヤTをタイヤ軸回りに回転させる。
【0059】
そして、トリミング装置110は、リムで保持したタイヤTを回転させながらスピューカッター114をタイヤTのトレッド面に近づけることにより、スピューを除去する。
【0060】
トリミング装置110を構成するスピンドル軸112は、第3検査部4の回転手段を兼ねている。つまり、第3検査部4を構成する送受信アンテナ部52は、スピンドル軸112に近傍に設けられており、スピンドル軸112に保持されたタイヤTにマイクロ波を照射し、タイヤTからの反射波を受信するようになっている。
【0061】
このようなタイヤ検査装置100では、不図示の投入機がコンベア10にタイヤTを載置した後、搬送手段5がタイヤTを把持してスピンドル軸112へ搬送し、スピンドル軸112に設けられたリムの間でタイヤTを保持させる。
【0062】
次いで、第3検査部4を動作させてタイヤTの内部欠陥を非破壊で検査する第3検査工程を実行する。
【0063】
そして、制御部8は、受信アンテナ64で受信した反射波から検出信号を生成し、生成した検出信号の強度が閾値を超えているか否かにより欠陥の有無を検出する。
【0064】
制御部8がタイヤTの内部欠陥を検出すると、トリミング工程、第1検査工程及び第2検査工程を実行することなく、搬送手段16によってタイヤTをスピンドル軸112からコンベア12へ搬送した後、コンベア12上のタイヤTを移載装置9によって排出コンベア15へ移載して、タイヤTをタイヤ検査装置1から排出する。
【0065】
一方、制御部8がタイヤTの内部欠陥を検出しない場合、第3検査工程に続いて、スピンドル軸112でタイヤT保持したままトリミング工程を実行する。そして、トリミング工程が終了すると、タイヤTをスピンドル軸21、36へ順次搬送して第1検査工程及び第2検査工程を順次実行する。
【0066】
以上のような本実施形態であると、タイヤTの内部欠陥を検査する第3検査工程を実行した後、トリミング工程、ユニフォミティを検査する第1検査工程及びダイナミックバランスを検査する第2検査工程を行うため、第3検査工程において検査対象のタイヤTに内部欠陥が検出されると、トリミング工程、第1検査工程及び第2検査工程を実行することなく検査を終了させることができるため、不要な検査を行うこと無く効率的にタイヤTを検査することができる。
【0067】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、第1検査部2においてタイヤTのユニフォミティの測定が終わると、その結果に関わらず、第1検査工程を終了して、第2検査工程へ移行する場合について説明したが、第1検査工程の検査結果に応じてタイヤTのユニフォミティを修正する修正工程を実行してもよい。
【0068】
例えば、第1検査工程において測定されたユニフォミティが所定基準を満たしている場合、第1検査工程を終了してリム25によるタイヤTの保持を解除し、搬送手段6によってタイヤTをスピンドル軸21から第2ステージ13に設けられたスピンドル軸36へ搬送し、上下一対のリム39の間でタイヤTを保持させる。
【0069】
一方、測定されたユニフォミティが所定基準を満たしていない場合、グラインダーでタイヤTの表面(トレッド面)を研削してタイヤTのユニフォミティを修正する修正工程を実行する。そして、修正工程の実行後、再び、第1検査工程を行い、ユニフォミティが所定基準を満たしている場合、第1検査工程を終了し、測定されたユニフォミティが所定基準を満たしていない場合、再び修正工程を実行する。そして、修正工程を所定回数実行しても第1検査工程において測定されたユニフォミティが所定基準を満たさない場合、タイヤTを排出コンベア15へ搬送してタイヤ検査装置から排出する。
【0070】
このように第1検査工程後の第2検査工程前に修正工程を実行する場合、第1検査工程に先立って第3検査工程を実行することで、不要な検査及び修正を行うこと無く効率的にタイヤTを検査することができる。
【0071】
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。