【解決手段】このタイヤカバーは、タイヤの側面に配置され、タイヤの開口を覆うプレート部2と、プレート部2のタイヤからの離脱を阻止する離脱阻止部3とを備えている。離脱阻止部3は、プレート部2に取り付けられる取付部41と、プレート部2に対してほぼ直角に配置される板状の離脱阻止部本体52とを有している。離脱阻止部本体52は、取付部41,51に連なり、タイヤのビードに接してタイヤの径方向へのプレート部2の移動を規制する第1規制部421,521と、第1規制部421,521に連なり、タイヤの中心軸方向と平行な方向へのプレート部102の移動を規制する第2規制部422,522とを有している。
【背景技術】
【0002】
従来のタイヤカバーとして、いわゆるホイール付きのタイヤの側面をカバーするカバー部材と、カバー部材をタイヤの側面に固定する帯状の固定部材とを備えるものがある(下記特許文献1参照)。
【0003】
カバー部材は、発泡ポリエチレン製の中心層と、中心層を挟むように配置される一対のウレタンフォーム製のクッション層と、一対のクッション層を挟むように配置される一対の起毛生地製の生地層と、一対の生地層を挟むように配置される一対のゴムシートとを有する。これらは縫い付けられて一体化され、その周囲にテープが巻かれてカバー部材ができる。
【0004】
固定部材は、カバー部材に連結される帯状の平ゴムと、平ゴムに連結された面ファスナとを有する。4つの固定部材が、カバー部材の周方向へ等間隔に配置されている。
【0005】
従来のタイヤカバーはホイールのディスクが位置する側のタイヤの側面に配置され、固定部材を引っ張り、雄の面ファスナと雌の面ファスナとを接続して、タイヤカバーをタイヤの側面に固定する。
【0006】
このタイヤカバーによれば、ホイール付きのタイヤを積層して保管したとき、タイヤやホイールのディスクの損傷を低減することができると認められる。
【0007】
また、従来の他のタイヤカバーとして、円形のパネル部と、このパネル部の裏面に設けられた4つのタブ部とを備えるものが知られている(下記特許文献2参照)。このタイヤカバーはホイールの付いてないタイヤに装着される。
【0008】
タブ部をタイヤの中心孔に挿入すると、タイヤの側面部がパネル部とタブ部とで挟まれ、タイヤカバーがタイヤの側面に固定される。このタイヤカバーによれば、パネル部によってタイヤの中心孔の開口が塞がれ、タイヤの内部への雨水や塵埃等の浸入が阻まれると認められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ホイール付きのタイヤに装着される上述のタイヤカバーには、その構造が上述のように複雑であるので、製造コストが高くなるとともに、固定部材をタイヤに装着する作業が煩雑であるという問題がある。
【0011】
他方、ホイールの付いていないタイヤに装着される上述のタイヤカバーには、タイヤカバーの使用期間が長くなると、雨、風、日射し等の影響を受けて、タイヤに対するタイヤカバーの装着強度が低下し、タイヤの側面とパネル部との隙間が大きくなり、タイヤの内部に雨水や塵埃等が入るのを阻止するタイヤカバーの機能が低下したり、タイヤカバーがタイヤから外れたりするという問題があった。
【0012】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、タイヤに装着し易いとともに、タイヤから外れにくく、しかも製造コストを抑制できるタイヤカバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明のタイヤカバーは、タイヤの側面に配置され、前記タイヤの開口を覆うプレート部と、前記プレート部の前記タイヤからの離脱を阻止する離脱阻止部とを備えたタイヤカバーにおいて、前記離脱阻止部が、前記プレート部に取り付けられる取付部と、前記プレート部に対してほぼ直角に配置される板状の離脱阻止部本体とを有し、前記離脱阻止部本体が、前記取付部に連なり、前記タイヤのビードに接して前記タイヤの径方向への前記プレート部の移動を規制する第1規制部と、前記第1規制部に連なり、前記タイヤの中心軸方向と平行な方向への前記プレート部の移動を規制する第2規制部とを有することを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明のタイヤカバーは、請求項1に記載のタイヤカバーにおいて、前記取付部が、前記プレート部に形成された孔を介して前記プレート部の上方へ突出し、前記タイヤに関する情報が表示された情報表示物を保持する情報表示物ホルダを支持することを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明のタイヤカバーは、請求項1又は2に記載のタイヤカバーにおいて、前記第1規制部の長さが前記タイヤのリム径よりわずかに短いことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明のタイヤカバーは、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤカバーにおいて、前記第2規制部の長さが前記タイヤのリム径より長いことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明のタイヤカバーは、請求項1〜4のいずれか1項に1又は2に記載のタイヤカバーにおいて、前記プレート部と前記離脱阻止部とがいずれもプラスチックダンボール製であることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明のタイヤカバーは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤカバーにおいて、前記プレート部が円形であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
この発明は、タイヤに装着し易いとともに、タイヤから外れにくく、しかも製造コストを抑制できるタイヤカバーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
この発明の第1実施形態に係るタイヤカバーは、
図1〜
図6に示すように、タイヤ8の側面8aに配置され、タイヤ8の中心孔hの開口を覆うプレート部2と、プレート部2のタイヤ8からの離脱を阻止する離脱阻止部3とを備えている。プレート部2の形状は円形である。プレート部2の外径はタイヤ8の外径にほぼ等しい。
【0023】
この実施形態では、離脱阻止部3は第1部材4(
図4参照)と第2部材5(
図5参照)とで構成されている。
【0024】
プレート部2と第1部材4と第2部材5とはそれぞれプラスチックダンボール製である。プラスチックダンボールは、図示しない表側のライナと裏側のライナと両ライナ間に等間隔に配置される複数のリブとで構成され、両ライナ間の空間は複数のリブによって複数の空間に分断されている。プレート部2と第1部材4と第2部材5とはそれぞれプラスチックダンボールにプレス加工を施すことによって形成される。第1部材4と第2部材5とは組み立てられる前、それぞれ平板状である(
図4、
図5参照)。なお、この発明のプレート部2と第1部材4と第2部材5との材質はプラスチックダンボールに限定されるものではなく、他の合成樹脂や紙製段ボール等でもよい。
【0025】
第1部材4は、プレート部2に取り付けられる取付部41と、プレート部2に対してほぼ直角に配置される板状の離脱阻止部本体42とを有している(
図4参照)。
【0026】
取付部41は、第1取付領域41Aと第2取付領域41Bとを有している。
【0027】
離脱阻止部本体42は、取付部41に折り曲げ可能に連なり、タイヤ8のビード8bに接してタイヤ8の径方向Dへのプレート部2の移動を規制する第1規制部421と、第1規制部421に連なり、タイヤ8の中心軸と平行な方向Oへのプレート部2の移動を規制する第2規制部422と、第2部材5に連結される連結用突出部423とを有している。連結用突出部423には長孔423A1が形成されている。
【0028】
第1部材4の展開状態において、タイヤ8の径方向Dにおける第1規制部421の長さL1(
図4参照)は、タイヤ8のリム径よりわずかに短い。タイヤ8の径方向Dにおける第2規制部422の長さL2(
図4参照)は、タイヤ8のリム径より長い。
【0029】
第2部材5は、プレート部2に取り付けられる取付部51と、レート部2に対してほぼ直角に配置される板状の離脱阻止部本体52とを有している(
図5参照)。
【0030】
取付部51は、第1取付領域51Aと第2取付領域51Bとを有している。
【0031】
離脱阻止部本体52は、取付部51に連なり、タイヤ8のビード8bに接してタイヤ8の径方向Dへのプレート部2の移動を規制する第1規制部521と、第1規制部521に連なり、タイヤ8の中心軸と平行な方向Oへのプレート部2の移動を規制する第2規制部522と、連結用突出部423が挿入される連結孔523とを有している。
【0032】
第2部材5の展開状態において、タイヤ8の径方向Dにおける第1規制部521の長さL1(
図5参照)は、タイヤ8のリム径よりわずかに短い。タイヤ8の径方向Dにおける第2規制部522の長さL2(
図5参照)は、タイヤ8のリム径より長い。第1規制部521の長さは第1部材4の第1規制部421の長さに等しく、第2規制部522の長さは第1部材4の第2規制部422の長さに等しい。第1規制部421,521の両端部を後述する第2折曲線N2を目印にしてカットして、第1規制部421,521の長さL1を調整することによって、異なる種類のタイヤに離脱阻止部3を装着することができる。第2折曲線N2の間隔は異なる種類のタイヤの内径に対応するように設定されている。
【0033】
第1部材4には、第1折曲線N1〜第6折曲線N6が形成されている。第1折曲線N1は離脱阻止部本体42に対して取付部41を折り曲げ易くするための単なる折れ目である。第2折曲線N2は第2規制部422の両端部を円弧状に曲げ易くするための単なる折れ目である。これに対し、第3折曲線N3〜第6折曲線N6は一方のライナとリブとに入れた切れ込み(いわゆるハーフカット)である。第2折曲線N2〜第6折曲線N6は互いに平行であり、第1折曲線N1に対して垂直に延びる。
【0034】
連結用突出部423は、第1規制部421及び第2規制部422に連なる第1連結領域423Aと、第1連結領域423Aに折り曲げ可能に連なる第2連結領域423Bと、第2連結領域423Bに折り曲げ可能に連なる第3連結領域423Cと、第3連結領域423Cに折り曲げ可能に連なる第4連結領域423Dとを有する。
【0035】
1折曲線N1は取付部41と離脱阻止部本体42とを区分し、第3折曲線N3は離脱阻止部本体42の第1規制部421と第2規制部422とを2等分する。第4折曲線N4は第1連結領域423Aと第2連結領域423Bとを区分し、第5折曲線N5は第2連結領域423Bと第3連結領域423Cとを区分し、第6折曲線N6は第3連結領域423Cと第4連結領域423Dとを区分する。
【0036】
第2部材5には、第1折曲線N1〜第3折曲線N3が形成されている。第1折曲線N1は離脱阻止部本体52に対して取付部51を折り曲げ易くするための単なる折れ目である。第2折曲線N2は第2規制部522の両端部を曲がり易くするための単なる折れ目である。第3折曲線N3は一方のライナとリブとに入れた切れ込みである。第2折曲線N2、第3折曲線N3は互いに平行であり、第1折曲線N1に対して垂直に延びる。第3折曲線N3は、タイヤ8の径方向Dにおける離脱阻止部本体42,52の中央に位置する。
【0037】
連結孔523は、連結用突出部423の全体が通される第1の孔523Aと、連結用突出部423の第3連結領域423Cと第4連結領域423Dとが通される第2の孔523Bと、連結用突出部423の第4連結領域423Dが通される第3の孔523Cとで構成されている。
【0038】
第1折曲線N1は取付部51と離脱阻止部本体52とを区分し、第3折曲線N3は離脱阻止部本体52の第1規制部521と第2規制部522とを2等分する。
【0039】
第1部材4と第2部材5とは次のように組み立てられて離脱阻止部3が形成される。
【0040】
まず、第1部材4を第3折曲線N3で直角に折り曲げるとともに、第2部材5を第3折曲線N3で直角に折り曲げる。
【0041】
次に、第1部材4の連結用突出部423を第2部材5の連結孔523の第1の孔523Aに通す。
【0042】
その後、第1部材4の連結用突出部423を第4折曲線N4で折り曲げ、連結用突出部423の第2連結領域423Bから第4連結領域423Dを第2の孔523Bに通すとともに、連結用突出部423を第6折曲線N6で折り曲げ、連結用突出部423の第4連結領域423Dを第3の孔523C、長孔423A1に通す。その結果、第1部材4と第2部材5とが接続される。このとき離脱阻止部3を下方から見たときの形状は十字形である。この十字を構成する一方の直線の長さと他方の直線の長さとは等しく、第2規制部422,522の長さL2に等しい。
【0043】
次に、取付部41,51を第1折曲線N1でほぼ直角に折り曲げる。
【0044】
このようにして離脱阻止部3が形成される。
【0045】
その後、第1部材4の取付部41の第1取付領域41Aと第2部材5の取付部51の第1取付領域51Aとをプレート部2の中心部に接着剤で接着する。
【0046】
このようにしてタイヤカバー1が完成する。
【0047】
タイヤカバー1をタイヤ8に取り付けるには、第2規制部422,522の端部を第2折曲線N2を利用して円弧状に撓ませることによって、第2規制部422,522をタイヤ8の中に収容する。このとき第1規制部421,521の端部はタイヤ8のビード8bに隣接している(
図6参照)。
【0048】
例えば、屋外に鉛直方向に積層された4つのタイヤ8のうちの一番上のタイヤ8にタイヤカバー1を取り付けて、タイヤ8の中心孔hの開口を塞ぐと、その下の3つのタイヤ8にも雨水や塵埃等が入り込むのを抑制することができる。
【0049】
また、第1規制部421,521の長さL1はタイヤ8のリム径よりわずかに短く、第1規制部421,521の端部はタイヤ8のビード8bに隣接しているので、タイヤ8の径方向Dへのプレート部2の移動が規制される。第2規制部422,522の長さL2はタイヤ8のリム径より長く、プレート部2に対して離脱阻止部本体42,52がほぼ直角に配置されるので、タイヤカバー1がタイヤ8の中心軸と平行な方向Oへ抜けにくい。
【0050】
第1実施形態は、タイヤ8に装着し易いとともに、タイヤ8から外れにくく、しかも製造コストを抑制できる。
【0051】
また、タイヤカバー1が、プレート部2と離脱阻止部3とがプラスチックダンボールで形成され、タイヤカバー1の構造が複雑でないので、タイヤカバー1の製造が容易であり、製造コストが高くならないとともに、タイヤカバー1の使用が容易である。
【0052】
また、取付部41の第1取付領域41Aと取付部51の第1取付領域51Aとをプレート部2に固定し、取付部41の第2取付領域41Bと取付部51の第2取付領域51Bとをプレート部2に固定しなかったので、離脱阻止部3を折り畳み、高さ方向の寸法を小さくすることができ、保管時の省スペース化を図ることができる。
【0053】
次に、この発明の第2実施形態を
図7〜
図11に基づいて説明する。
【0054】
上述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、上述の第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。下記相違部分を除き、第2実施形態は第1実施形態と同じ構成を有する。
【0055】
第1実施形態では、取付部41,51が離脱阻止部本体42,52に折り曲げ可能に連結され、取付部41,51が離脱阻止部本体42,52に直角に折り曲げられて、プレート部2の下面の中央部に接着されるが、第2実施形態では、取付部141,151がプレート部102に形成された孔21(
図8参照)を介してプレート部102の上方へ突出している。
【0056】
取付部141,151は、プレート部102に取り付けられるだけでなく、タイヤ8に関する情報が表示された情報表示物7を保持する情報表示物ホルダ6を支持する。
【0057】
第1部材104は取付部141と離脱阻止部本体42とを有している(
図9参照)。
【0058】
取付部141は、第3折曲線N3を介して2等分された取付部本体141Aと、取付部本体141Aに第7折曲線N7を介して折り曲げ可能に連なる第1突出部141Bと、取付部本体141Aに第8折曲線N8を介して折り曲げ可能に連なる第2突出部141Cとを有している。
【0059】
第1突出部141Bは、第7折曲線N7を介して取付部本体141Aに連なる第1領域141B1と、第9折曲線N9を介して第1領域141B1に連なる第2領域141B2とを有する。
【0060】
第2突出部141Cは、第8折曲線N8を介して取付部本体141Aに連なる第1領域141C1と、第10折曲線N10を介して第1領域141C1に連なる第2領域141C2とを有する。第2領域141C2には、第1突出部141Bの第2領域141B2が挿入される長孔141C3が形成されている。長孔141C3は第10折曲線N10に沿って延びる。第2折曲線N2、第3折曲線N3、第7折曲線N7〜第10折曲線N10は互いに平行であり、第7折曲線N7〜第10折曲線N10はハーフカットである。
【0061】
離脱阻止部本体42は第1規制部421と第2規制部422と連結用突出部423とを有している。
【0062】
第2部材105は取付部151と離脱阻止部本体52とを有している(
図10参照)。
【0063】
取付部151は、第3折曲線N3を介して連結された取付部本体151Aと、取付部本体151Aに第11折曲線N11を介して折り曲げ可能に連なる第1突出部151Bと、取付部本体151Aに第12折曲線N12を介して折り曲げ可能に連なる第2突出部151Cとを有している。
【0064】
離脱阻止部本体52は第1規制部521と第2規制部522と連結孔523とを有している。
【0065】
情報表示物ホルダ6は、
図11に示すように、第1の板体部61と、第1の板体部61に第13折曲線N13を介して折り曲げ可能に連結される第2の板体部62とを有している。
【0066】
第1の板体部61は、情報表示物7が装着される第1の板体部本体611と、第14折曲線N14を介して第1の板体部本体611に折り曲げ可能に連結される連結部612とを有している。連結部612は、ほぼ鉤型の2つの突出部612Aを有している。
【0067】
第2の板体部62は、2つの突出部612Aが挿入される一対の孔622と、取付部141の第2突出部141Cの第2領域141C2が挿入される孔623と、平行な2つのスリット624とを有している。
【0068】
2つのスリット624は第2の板体部本体621の下部に形成され、この2つのスリット624によって第2の板体部本体621の下部が第1領域621A、第2領域621B、第3領域621Cに区分される。
【0069】
第1部材104と第2部材105とは次のように組み立てられて離脱阻止部103が形成される。
【0070】
まず、第1部材104を第3折曲線N3で直角に折り曲げるとともに、第2部材105を第3折曲線N3で直角に折り曲げる。
【0071】
次に、第1部材104の連結用突出部423を第2部材105の連結孔523の第1の孔523Aに通す。
【0072】
その後、第1部材104の連結用突出部423を第4折曲線N4で折り曲げ、連結用突出部423の第2連結領域423Bから第4連結領域423Dを第2の孔523Bに通すとともに、連結用突出部423を第6折曲線N6で折り曲げ、連結用突出部423の第4連結領域423Dを第3の孔523C、長孔423A1に通す。その結果、第1部材104と第2部材105とが接続される。このようにして離脱阻止部103が形成される。
【0073】
次に、取付部141,151をプレート部102の孔21に挿入する。その結果、取付部141,151はプレート部102の上方へ突出する。
【0074】
その後、第1部材104の取付部141の長孔141C3に第1突出部141Bの第2領域141B2を挿入して第2領域141B2と第2領域141C2とが連結する。
【0075】
その後、第2部材105の取付部151の第1突出部151Bと第2突出部151Cとを曲げて取付部本体151Aに重ねる。
【0076】
このようにしてタイヤカバー101が完成する。
【0077】
また、情報表示物ホルダ6を組み立てるには、情報表示物ホルダ6を第13折曲線N13、第14折曲線N14で曲げ、連結部612の突出部612Aを第2の板体部62の孔622に挿入し連結部612を第2の板体部62に連結すればよい。その結果、ほぼ三角筒状の情報表示物ホルダ6が完成する。
【0078】
情報表示物ホルダ6の第2の板体部62の第2領域621Bを、タイヤカバー101の三角筒状の取付部141,151に挿入すると、タイヤカバー101の第2領域141C2が情報表示物ホルダ6の第2の板体部本体621の孔623に入り、第2の板体部本体621に引っ掛かる。その結果、情報表示物ホルダ6はタイヤカバー101の取付部141,151から引き抜けない。このようにして、情報表示物ホルダ6がタイヤカバー101の取付部141,151に支持される。
【0079】
第2実施形態は、第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、タイヤカバー101のプレート部102の表面に情報表示物ホルダ6を固定することができるので、タイヤカバー101のプレート部102の上方のスペースを有効に活用することができる。