【実施例】
【0021】
(実施例1)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール30g、セチルアルコール0.25g、エタノール35g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH5.9のローション剤を得た。
【0022】
(実施例2)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、ステアリルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0023】
(実施例3)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、ミリスチルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0024】
(実施例4)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、ベヘニルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.3のローション剤を得た。
【0025】
(実施例5)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、オレイルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0026】
(実施例6)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、セチルアルコール0.1g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.2のローション剤を得た。
【0027】
(実施例7)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、セチルアルコール0.25g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.2のローション剤を得た。
【0028】
(実施例8)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、セチルアルコール0.5g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.2のローション剤を得た。
【0029】
(実施例9)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、セチルアルコール1.5g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0030】
(実施例10)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、セチルアルコール2g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.5のローション剤を得た。
【0031】
(実施例11)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、オレイルアルコール5g、エタノール56g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.2のローション剤を得た。
【0032】
(実施例12)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、オレイルアルコール10g、エタノール51g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.2のローション剤を得た。
【0033】
(実施例13)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、アラキルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.3のローション剤を得た。
【0034】
(実施例14)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、オクチルドデカノール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.5のローション剤を得た。
【0035】
(実施例15)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、デシルテトラデカノール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0036】
(実施例16)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、ラウリルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0037】
(実施例17)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、ジアセトンアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0038】
(実施例18)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、イソステアリルアルコール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0039】
(実施例19)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、ヘキシルデカノール0.1g、エタノール67g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.4のローション剤を得た。
【0040】
(比較例1)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール10g、エタノール60g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してpH6.2のローション剤を得た。
【0041】
(比較例2)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール30g、セチルアルコール0.25g、エタノール18g、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローション剤を得た。
【0042】
(処方例)
ミノキシジル5g、1,3−ブチレングリコール3g、プロピレングリコール3g、ジプロピレングリコール3g、グリセリン3g、セチルアルコール0.5g、エタノール50g、l-メントール0.3g、塩酸ピリドキシン0.05g、ビタミンEアセテート0.08g、パントテニルエチルエーテル1g、パンテノール1g、塩化カルプロニウム2g、グリチルレチン酸0.1g、塩酸ジフェンヒドラミン0.1g、ヒノキチオール0.05g、サリチル酸0.2g、抗酸化剤適量、リン酸適量、精製水で全量を100mLとし、撹拌溶解してローション剤を得た。
【0043】
実施例1〜19及び比較例1〜2の処方を表1〜3に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
<試験例1:くし通り試験>
実施例1〜実施例19及び比較例1に関し、頭髪模型(Beaulax社製)の頭部にローション剤1mL/25cm
2を塗布し、12時間から20時間後にくし通りを評価した。評価は、1(くし通りに抵抗がない)、2(くし通りにほとんど抵抗がない)、3(くし通りに抵抗がある)、4(くし通りにかなり抵抗がある)の4段階とし、2回評価した平均値が2以下のものを◎、2より大きく3以下のものを○、3より大きいものを×とした。結果を表4〜5に示す。
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
表4〜5から明らかなように、比較例1のくし通りスコアの平均値が4と著しくくし通りが悪かったが、実施例1〜実施例19のくし通りスコアの平均値は、意外にも3以下であり、高級アルコールを配合することにより、比較例と比べてくし通りが改善した。
【0051】
<試験例2:ローション剤の調製試験>
実施例1〜実施例19及び比較例2に関し、ローションの調製試験を実施した。配合成分全てが溶解したものを○、溶解しない成分があったものを×とした。結果を表6〜7に示す。
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
表6〜7から明らかなように、エタノールが18gしか含まれない比較例2は、セチルアルコールを全て溶解することができなかった。一方、実施例1〜実施例19のローション剤は、配合成分が全て溶解し、析出物のない澄明なローション剤が得られた。また、実施例9に関しては、数時間後に高級アルコール様の析出がわずかに認められたため、固形状の高級アルコールは1.5%までがより好ましい結果となった。