【解決手段】無人搬送車(AGV)は、モータ、車輪、モータ制御装置および細長いフレームに連結されたバッテリーを備えていてもよい。2つの車輪が、細長いフレームの反対側に取り付けられ、車輪は、モータ制御装置によって制御され得るモータに連結され、モータおよびモータ制御装置は、フレームに取り付けていてもよく、コネクタフランジは、AGVフレームの中央部分に取り付けられていてもよい。リンク機構は、複数のAGVを互いに連結するために使用される。2つのAGVの実施の形態では、AGVは、プラットフォームの中心線上の前方部分と後方部分とに取り付けられ、4つのAGVの実施の形態では、前方幅リンク機構、後方幅リンク機構、左長さリンク機構および右長さリンク機構が平行四辺形を形成し、平行四辺形の4つのコーナーの各々にAGVが連結してもよい。
複数の前記AGVを制御するためのAGV制御装置を更に備え、前記ロボット輸送装置が移動している間に、複数の前記リンク機構が平行四辺形状を維持する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
複数の前記AGVを制御するためのAGV制御装置を更に備え、前記ロボット輸送装置が移動している間に、複数の前記リンク機構の形状が長方形状から非長方形である平行四辺形状に移行する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
複数の前記AGVを制御するためのAGV制御装置を更に備え、前記ロボット輸送装置が移動している間に、複数の前記リンク機構の形状が非長方形である平行四辺形状から長方形状に移行する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
同一方向に向きを変えるように第1リンク機構に直接連結された前記AGVと、向きを変えないように第2リンク機構に直接連結された前記AGVとを制御するためのAGV制御装置を更に備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
同一方向に向きを変えるように第1リンク機構に直接連結された前記AGVと、反対方向に向きを変えるように第2リンク機構に直接連結された前記AGVとを制御するためのAGV制御装置を更に備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
長方形のベースを有する箱型容器を更に備え、長方形のベースは、前記ロボット輸送装置が移動している間に複数の前記リンク機構が長方形状に構成されるとき、複数の前記リンク機構上に配置される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
長方形のプラットフォームを更に備え、長方形のプラットフォームは、前記ロボット輸送装置が移動している間に複数の前記リンク機構が長方形状に構成されるとき、複数の前記リンク機構上に配置される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
下面にプラットフォーム調節機構を有するプラットフォームを更に備え、前記プラットフォーム調節機構は、複数の前記リンク機構のうちの1つの上面上のAGV調節機構に対して配置される、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のロボット輸送装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1、
図2および
図3は、それぞれ、各々が電気モータ53によって駆動される2つの車輪63を有し得る無人搬送車(AGV)10の一実施の形態を示す正面図、平面図および斜視図である。一実施の形態では、電気モータ53はブラシレス直流(BLDC)モータであってもよい。モータ53は、充電式バッテリー57により電力供給され、モータ制御装置55により制御される。モータ制御装置55は、メイン制御装置回路(main controller circuit)および電力スイッチ機構(electrical power switching mechanisms)を含んでいてもよい。例えば、モータ制御装置55は、アルドゥイーノ(RTM)制御装置のような汎用中央処理装置(CPU)およびドライバに取り付けられた汎用IO(GPIO)を含んでいてもよい。CPUは、AGV10に搭載されたロボット機器、アクティブグリッパー(active grippers)、ホルダー、カメラ、センサなどの追加の装置用の制御ユニットの役割も果たす。
【0012】
CPUは、AGVの位置を特定するとともにナビゲーションアルゴリズムのための計算リソースとして機能し得る。AGV10は、無線ネットワークを用いる通信手段も含むことができる。例えば、通信機構は、Wi−Fiなどの無線周波数(RF)装置またはその他のRF通信トランシーバーシステムであってもよい。一実施の形態では、システム制御装置はナビゲーション制御を複数のAGVに送信することができ、各々のAGV10は、複数のAGVの位置に関するフィードバックのために、位置情報をシステム制御装置に送信し返すことができる。
【0013】
また、AGV10は、バッテリー57およびバッテリー監視システムを含んでいてもよい。バッテリー57は高重量を有し得るため、回転中心または車輪63の回転軸の下方に位置するフレーム67の下に取り付けることができる。バッテリー57の重量は、AGV10を直立状態の位置に受動的に保持するのに役立ち得る。バッテリー57が充電され、AGV10が運転されてもよい。使用事例によっては、バッテリー57が完全に放電または消耗したときに、バッテリー57が交換されてもよい。あるいは、バッテリー57が充電され得るようにAGV10を充電ステーションに移動することにより、バッテリー57が充電されてもよい。
【0014】
図示された実施の形態では、モータ53およびモータ制御装置55は、車輪63の回転軸よりも低くなり得る長方形のフレーム67の平坦な上面上に取り付けられてもよい。一実施の形態では、保護材料が、フレーム67の周囲に配置されてもよい。保護材料は、衝突の際にAGV10への損傷を抑制し得る。
【0015】
積載物ホルダーコラム69は、長方形のフレーム67の上面の中央に取り付けられていてもよい。回転レゾルバ71の下部は、積載物ホルダーコラム69の上端または上部に取り付けられていてもよい。結合フランジ73は、回転カップリングであり得る回転レゾルバ71の上部に連結されていてもよい。このため、結合フランジ73は、積載物ホルダーコラム69およびフレーム67に対して、鉛直なZ軸線を中心に自由に回転することができる。結合フランジ73は、他の物体に連結されてもよく、AGV10のための牽引用の結合部として使用されてもよい。
【0016】
モータ53は、冷却プレート65に連結されてもよい。冷却プレート65は、熱を放散し、モータ53および他のAGV10の構成要素を最適な作動温度内に保つことができるヒートシンクであってもよい。冷却プレート65は、複数のフィンを含んでいてもよい。このフィンは、固体である金属の表面から周囲の空気への対流熱伝達のために、より大きな露出領域を提供する。冷却プレート65は、受動的な熱交換器として機能する。他の実施の形態では、冷却プレート65のフィンに対して冷たい空気を循環させることができるファンを含み得る能動的な冷却システムにより、AGV10の構成要素の冷却が改善されてもよい。
【0017】
電気モータ53は、車輪に直接結合されていてもよく、車輪63に連結された遊星歯車アセンブリに連結されていてもよい。一実施の形態では、遊星歯車アセンブリは、遊星歯車の中心が太陽歯車の中心の周囲を回転するように取り付けられた太陽歯車および遊星歯車からなっていてもよい。遊星歯車と太陽歯車とは噛み合っているため、これらのピッチ円はスリップすることなく回転する。遊星歯車機構は、遊星歯車が固定された外側の歯車リングまたは環状歯車と称され得るリング歯車のピッチ円の内側を回転するように、組み立てられ得る。この場合、遊星歯車のピッチ円上の点によって描かれる曲線は、ハイポサイクロイドである。遊星歯車は、車輪63に伝達されるモータ53の回転速度を減少させることができる。一実施の形態では、AGV10は、幾つかの異なる態様で実行し得るブレーキシステムを有していてもよい。例えば、一実施の形態では、AGV10は統合された視覚(integrated vision)または物体検出機構を有していてもよい。差し迫った衝突が検出されると、AGV10の動きを直ちに停止するために、AGV10はブレーキ機構を作動させることができる。
【0018】
提案される二輪AGVロボットプラットフォームが単一ユニットとして使用される場合、鉛直位置が保証されなければならない。受動的安定化および能動的安定化の2種類の安定化が使用され得る。受動的安定化は、ロボットの質量中心が車輪の軸よりも下方にあるときに、装置の構成によって保証され、負荷をかけずに比較的小さな加速度(値は特定の実装に依存)で移動することができる。これにより、ロボットを転倒させない限り、質量中心が大きく変化することはない(値は実装に依存し、軸よりも下方の集合体の重量以下でなければならない)。受動的安定性を確保するには、ロボットの慣性モーメントは、駆動輪のモーメントよりも大きくなければならない。これにより、ロボットは振り子になり、静止状態は質量中心の位置によって決定される。
【0019】
積載物がシステムの質量中心を駆動輪の軸より上方に変化させ、それにより逆振り子のシステムを生み出す場合、能動的安定化が必要である。このシステムは、駆動輪モータのインパルス制御によってバランスがとられ、空間内のロボットの位置に関するデータは、慣性計測装置(IMU)によって決定される。幾つかの実装では、この目的のためにジャイロスコープモジュールが使用され得る。安価な実装では、駆動輪の加速度のバランスをとることでトルクが制御される。
【0020】
一実施の形態では、AGV10は、モータ制御装置55の一部であり得る安定化システムを有していてもよい。安定化システムは、AGV10の方向を検出するために使用される加速度計を含んでいてもよい。AGV10の垂直角度または直立状態の角度を検出するためにX方向およびZ方向に取り付けられている。AGV10の垂直角度が所定の角度範囲内にない場合、モータ制御装置55は、AGV10の垂直角度または直立状態の角度を修正し、AGV本体の転倒を防ぐために、車輪の動きを調整してもよい。例えば、制御装置は、AGVが直立状態である90度から10度以内であることを要求し得る。AGVが動いている間に、AGV10が、y軸周りに、過度に前後に回転すると、AGV10が所定の角度範囲内である水平位置にあるフレーム67と共に直立状態の位置に戻るように、モータ制御装置55はモータ53および車輪63の回転速度を調整する。
【0021】
提案されたAGVロボットは、ジャイロスタビライザーによって安定され得る。
図1を参照した実施の形態では、
図1に示すように、AGV10は、ジャイロスタビライザーによって安定されてもよく、ジャイロスコープモータ79に連結された回転ディスク77であり得るジャイロスコープを有していてもよい。ジャイロスコープは、任意の集合体、通常は、モータ79に連結されたディスク77または車輪からなっていてもよい。ジャイロスコープは、フレーム67の下部の周囲に取り付けられていてもよい。回転ディスク77は、その向きを維持することができ、鉛直Z軸周りのフレーム67およびAGV10の望ましくない回転運動に自動的に対抗することができる。他の実施の形態では、ジャイロスコープは、フレーム67内またはフレーム67の下に取り付けられてもよい。
【0022】
AGVのバランスをとる代替機構に加えて、または代替機構を使用して、AGV10の角度および回転運動を検出するために、傾斜センサ81および/またはジャイロセンサ83が提供され得る。傾斜センサ81およびジャイロセンサ83は、AGV10の傾斜角度を直立状態の位置の傾斜角度に戻すために、必要に応じて前方または後方に駆動される車輪63を回転させるモータ53を制御することができるプロセッサ制御装置55と通信してもよい。幾つかの実施の形態では、AGV10は、リチウムイオン電池または他の充電式バッテリーによって電力供給され得る、各車輪に連結されたブラシレスDCモータを使用することができる。AGV10は、AGV10の垂直角度または直立状態の角度を検出し得る。AGV10の垂直角度が所定の角度範囲内にない場合、モータ制御装置55は、AGV10の垂直角度を修正し、AGV本体またはフレーム67の転倒を防ぐために、車輪の動きを調整してもよい。例えば、一実施の形態では、制御装置55は、AGV10が直立状態である90度から10度以内であることを要求することができる。加速度計センサ81は、鉛直方向および水平方向において設定されてもよく、AGV10の垂直角度を決定するために、鉛直方向および水平方向における加速度計センサ81の出力が使用され得る。AGV10が移動している間にAGV10が過度に傾いている場合、モータ制御装置55は、モータ53および車輪63を減速させる。これにより、所定の垂直角度範囲内に戻り、より直立状態の位置になるように、減速力がAGV10を車輪63の軸を中心に回転させる。
【0023】
図4を参照すると、一実施の形態では、塵、汚れ、水、雪などの周囲条件から、運動する構成要素を保護することが重要であり得る。AGVの近くの人および物体からAGVの構成要素を保護することも重要であり得る。幾つかの実施の形態では、AGVは剛性のあるカバー75を有していてもよい。図示された実施の形態では、カバー75は、AGV10の上面および車輪63の側面を完全に覆うことができる滑らかな円筒形状の構造体であってもよい。結合フランジ73は、カバー75の上面の中央の穴から外方に延びている。結合フランジ73は、鉛直軸を中心として回転することができる。剛性のあるカバー75の下部は、車輪63の回転運動を妨げないようにするために、剛性カバー75の下縁よりも下方に延びる車輪63の下部で開いていてもよい。剛性カバー75は、AGV10との衝突または接触がある場合に、AGV10の内部の構成要素を保護することができ、AGVを損傷から保護することができる。また、カバー75の滑らかな外面は、AGV10の経路内の人または物体が鋭い物体に接触してしまうことを抑制することができる。
【0024】
単軸プラットフォームの使用を制限する幾つかの制限がある。a)運ばれる物体の質量および形状が変化するべきではない。AGVの質量中心は、無負荷のAGVのフレーム67の幾何学的中心にあり得る。値はAGVの実装に依存する。質量中心は、車輪の軸の下方にあるべきである。b)物体を運んでいるAGVの質量中心の位置は、無負荷時のAGVの質量中心よりも上方にあるべきである。これにより、振り子の自己復元および更なる均衡が保証されるべきである。c)一実施の形態では、運ばれる物体の最大質量は、AGVの実装により制限される。AGVの安定性は、能動的安定化システムによって補償されてもよく、AGVの安定性にモータ制御アルゴリズムが適用されてもよい。運ばれる物体の質量中心は、必ずしも車輪の回転軸(Z軸およびX軸)よりも下方である必要はない。この実施の形態では、AGVは、前方若しくは後方に移動および回転し、またはその場に留まるとき、車輪を異なる加速度で動かし、積み荷のバランスをとるであろう。これにより、無負荷時のAGVの質量中心よりも上方の集合体の状態が保証されるであろう。この実施の形態では、運ばれる物体の最大質量は500kgに制限される。表1は、AGVの実施の形態における物理的特性および値のリストを含んでいる。
【0026】
AGVロボットの実装は、様々な材料、サイズ並びに内部構成要素の構成および配置で組み立てられた二輪AGVであり得る。また、ロボットグリッパー、ハンドラー、カメラ、センサ、トレイなどの搭載機器も、特定の実装の一部と見なされる。AGVロボットが効果的に適用され得る様々な使用事例がある。ロボット用の構成要素や部品および道具の供給、工場の検査および制御、モバイル監視システムとしての機能を実行することができ、カメラを装備している場合は、Wi−Fiリピーターとして、および/またはモバイルバッテリー充電ポイントとしての役割を果たす。AGVは、化学的にまたは放射能によって汚染された危険なスペースで使用されてもよい。小さなフォームファクタでの実装である場合、空調や下水道システムなど、人間の手に届かない目標物を検査/修正してもよい。AGVは、経路内でケーブルを引っ張るものとして、ケーブルの敷設に使用されてもよい。
【0027】
上述したAGV10は、他の1つ以上の追加のAGV10と組み合わせて使用されてもよい。
図5を参照すると、剛性のある長方形状の表面または他の幾何学的形状である輸送プラットフォーム91によって第2のAGV10に連結された第1のAGV10を有するロボット輸送装置の実施の形態が示されている。フランジ73は、プラットフォーム91の下面に固定され得る。一実施の形態では、シリンダは、AGV10の上部のカップリングの対応する穴内に取り付けることができるフランジ73から下方に延びていてもよい。これにより、プラットフォーム91は、AGV10から簡単に取り外すことができる。
【0028】
第1のAGV10および第2のAGV10は、プラットフォーム91の両端に取り付けられていてもよい。したがって、プラットフォーム91の長さは、AGVプラットフォームアセンブリの長さを制御することができる。プラットフォーム91の幅は、AGV10とほぼ同じ幅とすることができる。物体はプラットフォーム91上に配置され得て、AGV10によって輸送され得る。
図6は、AGVプラットフォームアセンブリ93を示す側面図である。プラットフォーム91の底部は、AGV10に解放可能に連結される結合フランジ73に連結されていてもよい。
【0029】
説明したように、結合フランジ73はAGV10に対して回転することができる。したがって、AGV10はプラットフォーム91に対して回転して、組み立てられた装置を所望の方向に案内することができる。AGV10は制御され得て、独立してまたは協調的に回転することができる。例えば、車輪を回転させるための駆動力が、AGV10の一方または両方に適用され、AGVプラットフォームアセンブリ93に二輪または四輪の駆動力をかけることができる。他の実施の形態では、任意の数のAGV10がプラットフォーム91に連結されてもよく、組み合わされて、輸送を実行してもよい。プラットフォームの形状は、輸送する製品用に特別に設計され得る。例えば、パイプのような長い物体の場合、単一の狭くて長いプラットフォームおよび幅の広いプラットフォームの下方にある幾つかのAGVが、プラットフォームの幅全体に分散されたAGVに連結されてもよい。
【0030】
図7は、AGVプラットフォームアセンブリ93のプラットフォーム91の下方に搭載された積載物95を含む組み立てられた装置を示す側面図である。一実施の形態では、積載物95は、追加の物体を輸送するために使用され得る保護された容器であってもよい。一実施の形態では、積載物95は、第1のAGV10および第2のAGV10に追加の電力を提供するために使用され得るか、または外部の電気消費者への電力源となり得る充電式バッテリーを含んでいてもよい。例えば、積載物95は、冷却ユニットまたは電力を必要とする別の構造体のような輸送される物体に電力を提供し得る。一実施の形態では、積載物95の下面は、電源によって充電式バッテリーが充電することを可能にする電気的連結を提供することができる。
【0031】
図8乃至
図10は、ロボット輸送装置の一実施の形態を示す上面図である。AGVプラットフォームアセンブリ93は、通常、前方に移動するときには、左に向かって移動し得る。
図8に示すように、左側の先行するAGV10は右に回転し、右側の後続のAGV10はプラットフォーム91に対して回転していない。このとき、AGVプラットフォームアセンブリ93は自動車のように右に曲がるであろう。先行するAGV10の回転は、AGV10の左輪が右輪よりも大きく回転するときに発生し得る。あるいは、右輪を逆回転させることにより、先行するAGV10を右に回転させることも可能である。これにより、プラットフォームの全方向への移動機能が提供される。
【0032】
図9に示すように、プラットフォームアセンブリ93のAGV10は、両方ともプラットフォーム91に対して右に平行に回転している。この構成では、プラットフォームアセンブリ93が前方に移動すると、プラットフォーム91は回転せずに並進して前方に移動する。これは、プラットフォームアセンブリ93が、製品を回転させることなく製品を移動させる必要がある場合に非常に有益である。これは、製品が非常に長い場合、または目的地まで製品を特定の回転方向で移動する必要がある場合に必要になり得る。
【0033】
図10に示すように、AGV10はプラットフォーム91に対して反対方向に回転している。前方のAGV10はプラットフォーム91に対して右に回転し、後続のAGV10はプラットフォーム91に対して左に回転している。プラットフォームアセンブリ93が前方に移動すると、プラットフォーム91は、
図8に示すように回転する前方のAGV10の回転半径よりも急な回転半径で回転する。
【0034】
他の実施の形態では、ロボット輸送装置は、4つのAGVと4つのリンク機構とを含んでいてもよい。
図11乃至
図15は、4つのAGVと平行四辺形を形成する4つのリンク機構とを有するロボット輸送装置の実施の形態を示している。
図11を参照すると、ロボット輸送装置の実施の形態の上面図が示されている。この実施の形態では、4つのAGV10は、真っ直ぐな細長い構造体である4つのリンク機構97、99に連結されている。4つのリンク機構は、2つの長さリンク機構97と2つの幅リンク機構99とを含んでいてもよい。4つのリンク機構97、99は、リンク機構97、99の端部に鉛直穴27を有していてもよい。円筒ロッド29は、穴27を通してAGV10の上部の穴カップリング内に配置されてもよい。一実施の形態において、穴27は、円筒ロッド29が穴27内で低摩擦または低回転抵抗で自由に回転することを可能にするブッシュまたはベアリングで構成されていてもよい。円筒ロッド29はAGV10の上部の穴内に配置されてもよく、円筒ロッド29はAGV10に解放可能に取り付けられてもよい。
【0035】
図示された構成では、2つの長さリンク機構97と2つの幅リンク機構99とが長方形になるように構成されている。長さリンク機構97と幅リンク機構99との間の角度は90度であってもよい。ロボット輸送装置が移動すると、連結されたAGV10の移動経路全体で4つのリンク機構97,99の長方形状または平行四辺形状を維持するために、AGV制御装置94は、AGV10と通信でき、かつ連結されたAGV10の位置を制御できる、プロセッサと、無線周波数(RF)送信機またはトランシーバとを有する制御機構となってもよい。他の実施形態では、モータ制御装置(
図1乃至
図3で示す参照番号55)が互いに通信してもよく、連結されたAGV10の移動経路全体で4つのリンク機構97、99の長方形状または平行四辺形状を維持してもよい。
【0036】
AGV10が移動する際に、4つのリンク機構97、99間の角度が0度から180度の間で変化し得るため、位置変動があり得る。リンク機構97、99は平行四辺形で示されているが、他の実施の形態では、任意の数のAGV10が、特定の輸送機能を提供するために任意の形状のアセンブリに組み合わされ得る任意の数のリンク機構に連結されてもよい。リンク機構アセンブリの形状は、輸送される製品のために具体的に設計されてもよい。例えば、パイプのような長い物体の場合、幾つかのAGVは、単一の狭くて長いリンク機構アセンブリの下方にある。あるいは、リンク機構は、リンク機構アセンブリの幅全体に分散された複数のAGVを含む、より幅が広いリンク機構アセンブリを提供するように構成されていてもよい。
【0037】
図12に示すように、長方形になるように構成された4つのリンク機構97、99は、4つのリンク機構97、99上に配置され得る長方形の平坦なベースを有する容器構造体90のための支持プラットフォームを提供することができる。図示された実施の形態では、幅リンク機構99は、長さリンク機構97よりも高くなっていてもよい。したがって、容器構造体90のベースは、2つの幅リンク機構99上に載っていてもよい。容器構造体90の重量の支持は、4つのAGV10間に分散される。容器構造体90のプラットフォームベースは、下面に、調整の目的で使用され得るプラットフォーム調整機構を有している。より具体的には、プラットフォーム調整機構は、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方幅リンク機構または後方幅リンク機構の上面上のAGV調整機構に対して配置されてもよい。プラットフォーム調整機構とAGV調整機構との係合は、左長さリンク機構97、右長さリンク機構、前方幅リンク機構99および後方幅リンク機構99を保持し、リンク機構97、99と容器構造体90との間の移動を抑制する。したがって、プラットフォーム調整機構およびAGV調整機構は、ロボット輸送装置によって容器構造体90をしっかりと支持および輸送するために必要な長方形状となるように、リンク機構97、99を保持する。
【0038】
他の実施の形態では、輸送を実行するために、リンク機構は、任意の数のAGV10と組み合わせて使用され得る。AGV制御装置94は、輸送される製品のために具体的に設計され得るリンク機構の形状を制御することができる。例えば、パイプのような長い物体の場合、幾つかのAGVは、単一の狭くて長いプラットフォームの下方にある。他の実施の形態では、より幅が広いプラットフォームがAGVに連結されてもよい。
【0039】
一実施の形態では、ロボット輸送装置は、積載物搭載場所に移動することができる。ロボット機構は、容器構造体90をロボット輸送装置上に配置することができ、ロボット輸送装置は、別のロボット機構がロボット輸送装置から容器構造体90を取り外すことができる配送場所に容器構造体90を輸送することができる。
【0040】
一実施の形態では、複数の積載物の構成要素が、ロボット輸送装置によって搭載場所から配送場所に配送される。ロボット輸送装置は、その後、積載物搭載場所に戻らなければならない。搭載場所と非搭載場所との間の経路は、移動するロボット輸送装置で混雑する可能性があるため、ロボット輸送装置は、物品を輸送しないときに占有するスペースが少ないことが望ましい場合がある。
【0041】
一実施の形態では、ロボット輸送装置は、より薄い幅を有するように調整され得る。
図13に示すように、AGV制御装置94は、AGV10を平行な整列状態から回転させ、かつAGV10を移動させて、4つのリンク機構97、99がより狭くより長い平行四辺形を形成するようにすることができる。
図14に示すように、一旦、ロボット輸送装置が所望の構成になると、AGV制御装置94は、AGV10を平行な向きに整列させて、ロボット輸送装置が、より少ないスペースを占めるより薄い幅で、直線的に移動できるようにする。一旦、ロボット輸送装置が搭載場所に到着すると、AGV制御装置94は、AGV10を移動させて、4つのリンク機構97、99が再び長方形を形成するようにすることができる。ロボット機構は、容器構造体90を拡張された長方形の構成に配置することができ、配送プロセスを繰り返すことができる。
【0042】
図15を参照すると、一実施の形態では、AGV10は、ロボット89がロボット輸送装置を組み立てることができる組み立て場所に移動するように制御され得る。図示された例では、AGV10が配置され、長さリンク機構97がAGV10上に配置されている。ロボット89は、前方幅リンク機構99を長さリンク機構97の前端に配置している。後方幅リンク機構99は、ロボット輸送装置に設置するために、ロボット89に配送されたプラットフォーム91上にある。
【0043】
上述したように、AGVは、記載された円筒形状の支柱およびリンク機構の結合、保持、および分離のための柔軟な連結機構を提供する。
図16は、結合構成における連結装置の実施の形態を示す断面図であり、
図17は、連結装置の実施の形態を示す分解図である。AGVは、積載物ホールドコラム69に取り付けられたコネクタがAGVに対して自由に回転できる状態で、コネクタに連結され得る。連結装置は、結合部にコネクタとコネクタジョイントとを含んでいてもよい。図示された実施の形態では、コネクタは、鉛直支柱123と結合シャフト117とを含み、これらは両方とも円筒形状の外面を有する円筒形状の構造体であってもよい。鉛直支柱123は、フランジ121から上方に延びていてもよく、結合シャフト117は、平面構造体であり得るフランジ121から下方に延びていてもよい。支柱123は、フランジ121に載り得る幅リンク機構および長さリンク機構の穴を通って上方に延びていてもよい。円形のシム115は、フランジ121の下方の結合シャフト117の周りに配置されてもよい。シム115は、下方に延びる凸面を有していてもよい。
【0044】
図示された例では、コネクタジョイントは、AGVの積載物ホールドコラムに連結されたヘッドチューブ103を含んでいる。図示された実施の形態では、ヘッドチューブ103はAGVのホールドコラムに結合され得る。ヘッドチューブ103の内面は、上部円筒面と、同心の下部円筒面とを含んでいてもよく、上部円筒面と下部円筒面との間に水平平面段差がある。ヘッドチューブ103にベアリングが取り付けられている。一実施の形態では、上部ラジアルベアリング107は、ヘッドチューブ103の上部円筒面内に取り付けられ、下部スラストベアリング105は、ヘッドチューブ103の上部円筒面内に取り付けられる。上部ラジアルベアリング107の外径は、ヘッドチューブ103の上部円筒面の内径と実質的に同じ直径とすることができ、下部スラストベアリング105の外径は、ヘッドチューブ103の下部円筒面の内径と実質的に同じ直径とすることができる。
【0045】
ホルダーカップ113は、上部ラジアルベアリング107および下部スラストベアリング105内に取り付けられている。ホルダーカップ113は、上部円筒面および下部円筒面を有し得る。ホルダーカップ113の上部円筒面の外径は、上部ラジアルベアリング107の内径と実質的に同じにすることができ、ホルダーカップ113の下部円筒面の外径は、下部スラストベアリング105の内径と実質的に同じにすることができる。ロックリング109は、圧縮され、上部ラジアルベアリング107の上方のヘッドチューブ103の内径内に配置され得る。ロックリング109は、ヘッドチューブ103の内径に形成された溝に配置され得て、上部ラジアルベアリング107、ホルダーカップ113および下部スラストベアリング105をヘッドチューブ103内に保持する。一実施の形態では、周囲の汚染物質を防ぐために、ダストカバー131が上部ラジアルベアリング107の上方に配置されてもよい。ダストカバー131は、ホルダーカップ113の上部に対して、上部ラジアルベアリング107の上方のヘッドチューブの内径内に配置することができる。一実施の形態では、ホルダーカップ113は、カップホルダー113の上部外側円筒面から径方向外側に延びる突起を有している。上部ラジアルベアリングの内径の下面は突起に隣接し、ロックリング109がヘッドチューブ103に取り付けられた後に、カップホルダー113がヘッドチューブ103から上方に引き出されることを抑制する。
【0046】
連結装置は、ボールベアリングとして上部ラジアルベアリング107および下部スラストベアリング105によって図示されるとともに説明されたが、他の実施の形態では、ブッシュ、ニードルベアリング、ローラーベアリング、ローラースラストベアリング、または、軸方向および径方向の負荷下において、ホルダーカップ113がヘッドチューブ103内で、低摩擦で自由に回転することを可能にする他の任意の機構のような他の回転機構が使用され得る。
【0047】
環状エラストマーホルダー111は、エラストマーホルダー111の外面および下面に密着し得るホルダーカップ113内に保持されている。ホルダーカップ113およびヘッドチューブ103は、金属、頑丈なプラスチック、炭素繊維などの頑丈な複合材料などの非弾性材料またはその他の適切な非弾性材料から作られていてもよい。環状エラストマーホルダー111は、コネクタジョイントの他の全ての構成要素よりも高い位置にある上面を有していてもよい。エラストマーホルダー111は、円筒形状の外面と円筒形状の内面とを有していてもよい。エラストマーホルダー111の外径は、ホルダーカップ113の上部内径と実質的に同じか、わずかに小さくすることができる。第1シェル119および第2シェル119は、環状エラストマーホルダー111の円筒形状の内面に接するように配置することができる。第1シェル119および第2シェル119の凹状内面は、それぞれ半円筒面であり得る。一実施の形態では、第1シェル119および第2シェル119は、それぞれ、凸状の半円筒外面から外側に延びる平面フランジを有していてもよい。平面フランジは、ホルダーカップ113の平面と環状エラストマーホルダー111の下縁との間に配置されていてもよい。平面フランジは、第1シェル119および第2シェル119がコネクタジョイントから脱落するのを抑制することができる。第1シェル119および第2シェル119の凹状内面は、連結装置が結合および分離されているときに、結合シャフト117が摺動することができる摺動表面を提供することができる。
【0048】
本発明の連結装置結合システムは、2つの半円筒シェル119を含んでいるが、他の実施の形態では、2つのシェル119は、円筒の全長にわたって単一のスロットを有する単一部材の円筒シェルと置き換えられ得る。上述したように、エラストマーホルダー111の円筒面の内径は、上面が円形のシム115によって圧縮されると収縮することができる。この実施の形態では、単一部材の円筒シェルが収縮するため、内径が減少し、結合シャフト117に押し付けられる。
【0049】
図18および
図19を参照すると、エラストマーホルダー111、円形のシム115、第1シェル119および第2シェル119の実施の形態のより詳細な断面が示されている。エラストマーホルダー111の上面および円形のシム115の下面は、両方とも凸面であり得る。エラストマーホルダー111の上面が円形のシム115の下凸面によって下方に圧縮されると、エラストマーホルダー111は、第1シェル119および第2シェル119に対して内向きに拡張することができる。
図18は、円形のシム115がエラストマーホルダー111に接触しているが上面は変形していない非圧縮状態のエラストマーホルダー111を示している。エラストマーホルダー111は圧縮されておらず、第1シェル119および第2シェル119に対する内向きの力は作用しない。したがって、第1シェル119と第2シェル119との間に隙間が存在する。
【0050】
図19に示すように、エラストマーホルダー111の上面に押し付けられる円形のシム115に下向きの力が加えられる。エラストマーホルダー111の弾性材料は圧縮され、エラストマーホルダー111の内径は内向きに収縮し、結果として第1シェル119および第2シェル119が互いに向かって移動する。結合シャフト(図示せず)が第1シェル119と第2シェル119との間のエラストマーホルダー111内に完全に挿入されると、円形のシム115がエラストマーホルダー111の上面に押し付けられる。このため、第1シェル119および第2シェル119は、結合シャフトに対して圧縮されるであろう。図では、結合シャフトが第1シェル119と第2シェル119の間にないため、第1シェル119および第2シェル119は、圧縮されたエラストマーホルダー111の内向きの力により互いに非常に接近するように移動する。
【0051】
エラストマーホルダー111の上部を圧縮する円形のシム115に下向きの力が加えられると、シェル119は結合シャフトに対して内向きに圧縮される。この圧縮は、シェル119、エラストマーホルダー111、ホルダーカップ113、上部ラジアルベアリング107の内輪および下部スラストベアリング105の内輪を結合シャフト117に固定する傾向がある。上部ラジアルベアリング107および下部スラストベアリング105は、結合シャフト117、シェル119、エラストマーホルダー111およびホルダーカップ113の全てが、結合ジョイントの中心と一致する鉛直軸を中心に回転することを可能にする。上部ラジアルベアリング107および下部スラストベアリング105は、AGVによって生み出された水平方向の力を結合シャフト117に連結された構造体に伝達する。一般に、結合シャフト117および結合シャフト117からAGVに垂直力を伝達する下部スラストベアリング105に下向きの力が加えられる。
【0052】
異なる実施の形態では、エラストマーホルダー111は、様々な弾性材料で作られていてもよい。一実施の形態では、エラストマーホルダー111は、ポリウレタンなどの頑丈な弾性材料で作られていてもよい。しかしながら、他の実施の形態では、他の適切な材料は、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、スチレン、ニトリルゴム、エチレン、プロピレン、ポリアクリル、シリーコン、フルオロエラストマー、エチレンビニルなどのゴム材料を含んでいてもよい。エラストマーホルダー111の材料は、結合シャフト117との力強い接触に晒されたときに損傷を防ぐために、非常に強力な強度かつ硬度を提供できる硬度を有していてもよい。
【0053】
図示された実施の形態では、エラストマーホルダー111の外面および下面は、ホルダーカップ113の上部内面に直接接触しており、エラストマーホルダー111の内円筒面は、シェル119の外円筒面に直接接触している。エラストマーホルダー111の上部凸面は露出していてもよく、コネクタジョイントの最も高い部分になっていてもよい。エラストマーホルダー111の上部凸面の頂点は、エラストマーホルダー111の内側円筒直径と外側円筒直径との中間にある直径を有する円を画定することができる。円形のシム115は、下方に延び得る凸面を有していてもよい。円形のシム115の下面は、エラストマーホルダー111の頂点と実質的に同じ直径を有していてもよい。円形のシム115がエラストマーホルダー111の上面に押し付けられると、弾性材料は、円形のシム115の凸面に適合することができる。エラストマーホルダー111の上面、下面および外面は、固体の表面に接しているため、エラストマーホルダー111は、
図10に示すように、内向きにのみ移動し得る。
【0054】
AGVは、スケーラブルな物流ソリューションおよび任意の複雑な可動輸送ロボットを構築するための、ユニバーサルプラットフォーム、コンストラクター並びにスタンダードなコンポーネント、容易に連結されるコンポーネント、機械的なコンポーネント、電子的なコンポーネントおよびソフトウェアコンポーネントであり得る。本発明は、全方向に移動可能な無人搬送車である。AGVプラットフォームの経路は必ずしも事前に定義されているわけではなく、リアルタイムで動的に変更される場合がある。本発明は水平方向および鉛直方向に拡大縮小する。本発明は、荷物を輸送するための専用機構(AGV)を設計/購入する必要性を排除する。AGVの既知の形状と機能は、提案されたアプローチを使用して実装されてもよい。本発明は、組立工場における物流を減少または最適化することを可能にする。
【0055】
AGVは、個々に、または施設全体または施設外での処理および取り扱いを支持するために、様々な分野で使用することができる他のAGVと組み合わせて使用することができる。組み立ての実施の形態では、AGVは、製造プロセスを通じて製品を移動するために使用され得る。キッティングの実施の形態では、AGVは、組み立てのために機械または作業者に配送され得る部品を収集することができる。一実施の形態では、AGVは部品の輸送に使用されてもよい。ロボットは、AGVで移動できるパレットに部品を配置できる。AGVは、取り外された部品を移動ためにも使用され得る。AGVは、製造プロセス用の部品のパレットを配送することにより、足場のために使用されてもよい。AGVは、製品の移動に使用され得る倉庫で使用されてもよい。例えば、最終製品を伸縮性のある保護用の包装体で包装し、AGVが包装された製品を包装場所からドックまたは保管場所に移動してもよい。AGVは、選択された物品を配置するためのピッカー用のプラットフォームを分配および輸送するために、AGVが注文された製品をトレーラー積載エリアに移動するオーダーピッキング(order picking)として使用されてもよい。AGVは、アセンブリジャストインタイム(JIT)配送に部品が配送されるアセンブリに使用されてもよい。AGVは、アセンブリに使用され得る消費地まで、部品/材料用のトレーラーを牽引するために使用されてもよい。AGVは、往復移動や、物流量の多い通路での積載物の移動にも使用され得る。一実施の形態では、AGVは、無線周波数送信機を介してコンピューターデバイスと通信できるカメラおよびセンサをAGVに装備することにより、監視用に使用されてもよい。AGVプラットフォームは、自動車、飲料、化学、商業印刷、食品、病院、製造、新聞、紙、医薬品、プラスチック、倉庫、流通などを含むさまざまな業界で効果的に適用される可能性がる。AGVは、人間には危険な操作にも使用され得る。
【0056】
本開示は、様々な実施の形態において、様々な実施の形態、サブコンビネーションおよびそのサブセットを含む、実質的に本明細書で図示および説明される構成要素、方法、プロセス、システム並びに/または装置を含んでいる。当業者は、本開示を理解した後、本開示を構成および使用する方法を理解するであろう。本開示は、様々な実施の形態において、本明細書に記載された特徴および/若しくは記載されていない特徴がない場合、または、本明細書の様々な実施の形態において、例えば、性能の改善、使いやすさの実現および/若しくは実装コストの削減のため、従来の装置若しくはプロセスで使用された可能性がある特徴がない場合を含む装置およびプロセスを提供することを含んでいる。むしろ、項が反映するように、発明の態様は、上述した単一の開示された実施の形態の全ての特徴よりも少ない。
【0058】
1.ロボット輸送装置であって、複数の無人搬送車(AGV)であって、AGVの各々が、左モータによって駆動される左輪と、右モータによって駆動される右輪と、左モータと右モータとを制御するモータ制御装置と、フレームに連結された鉛直回転軸を有する回転カップリングとを有する複数の無人搬送車(AGV)と、前方の左側のAGVと後方の左側のAGVとの間にある左長さリンク機構と、前方の右側のAGVと後方の右側のAGVとの間にある右長さリンク機構と、前方の左側のAGVと前方の右側のAGVとの間にある前方幅リンク機構と、後方の左側のAGVと後方の右側のAGVとの間にある後方幅リンク機構とを備え、回転カップリングは、複数のリンク機構の各々が、AGVに対して回転することを可能にする、ロボット輸送装置。
【0059】
2.左長さリンク機構と前方幅リンク機構との間の角度が0度から180度の間の角度である、条項1に記載のロボット輸送装置。
【0060】
3.追加のカップリングにより後方の左側のAGVまたは後方の右側のAGVに連結された1つ以上の追加のAGVを更に備える、条項1または2に記載のロボット輸送装置。
【0061】
4.左長さのリンク機構および右長さのリンク機構は、前方幅リンク機構および後方幅リンク機構よりも長さが長い、条項1乃至3のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0062】
5.複数のAGVのモータ制御装置は、左長さリンク機構と前方幅リンク機構との間の角度を0度から180度に維持し、複数のAGVが動いている間、右長さリンク機構と前方幅リンク機構との間の角度を0度から180度に維持する、条項1乃至4のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0063】
6.複数のAGVを制御するAGV制御装置を更に備え、移動の間、左長さリンク機構と前方幅リンク機構との間の角度を0度から180度に維持し、右長さリンク機構と前方幅リンク機構の間の角度を0度から180度に維持する、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0064】
7.複数のAGVを制御するAGV制御装置を更に備え、ロボット輸送装置の移動の間、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方幅リンク機構および後方幅リンク機構が平行四辺形状を維持する、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0065】
8.複数のAGVを制御するAGV制御装置を更に備え、ロボット輸送装置の移動の間に、前方幅リンク機構に連結されたAGVを反対方向に回転させ、後方幅リンク機構に連結されたAGVを反対方向に回転させることにより、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方幅リンク機構および後方幅リンク機構の形状が長方形状から非長方形である平行四辺形状に移行する、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0066】
9.複数のAGVを制御するAGV制御装置を更に備え、ロボット輸送装置の移動の間に、前方幅リンク機構に連結されたAGVを反対方向に回転させ、後方幅リンク機構に連結されたAGVを反対方向に回転させることにより、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方幅リンク機構および後方幅リンク機構の形状が非長方形である平行四辺形状から長方形状に移行する、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0067】
10.同一方向に向きを変えるように前方幅リンク機構に直接連結されたAGVと、向きを変えないように後方幅リンク機構に直接連結されたAGVとを制御するためのAGV制御装置を更に備える、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0068】
11.同一方向に向きを変えるように前方幅リンク機構に直接連結されたAGVと、反対方向に向きを変えるように後方幅リンク機構に直接連結されたAGVとを制御するためのAGV制御装置を更に備える、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0069】
12.同一方向に向きを変えるように前方幅リンク機構に直接連結されたAGVと、反対方向に向きを変えるように後方幅リンク機構に直接連結されたAGVとを制御するためのAGV制御装置を更に備える、条項1乃至5のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0070】
13.長方形のベースを有する箱型容器を更に備え、長方形のベースは、ロボット輸送装置が移動している間に長方形状に構成される、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方部分幅リンク機構および後方部分幅リンク機構上に配置される、条項1乃至12のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0071】
14.長方形のプラットフォームを更に備え、長方形のプラットフォームは、ロボット輸送装置が移動している間に長方形状に構成される、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方部分幅リンク機構および後方部分幅リンク機構上に配置される、条項1乃至13のいずれかに記載のロボット輸送装置。
【0072】
15.下面にプラットフォーム調節機構を有するプラットフォームを更に備え、プラットフォーム調節機構は、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方部分幅リンク機構および後方部分幅リンク機構の上面上のAGV調節機構に対して配置される、条項1乃至14のいずれかに記載のロボット輸送装置。
一実施の形態では、AGVの上部の穴は、AGVに組み込まれた連結装置機構に連結されていてもよい。AGVの穴は、内円筒面を有するヘッドチューブ内のコネクタジョイントであってもよい。ヘッドチューブは、上部回転部材および下部回転部材を取り囲んでいてもよい。ホルダーカップは上部回転部材内および下部回転部材内に配置されてもよく、ホルダーカップはヘッドチューブ内で回転してもよい。異なる実施の形態では、
回転部材および下部回転部材は、ブッシュ、ベアリング(ローラー若しくはボール)、またはホルダーカップがヘッドチューブ内において低摩擦で回転することを可能にする任意の構造体であってもよい。一実施の形態では、上部回転部材はラジアルベアリングであってもよく、下部回転部材は、径方向の支持と、コネクタの下向きの力に抵抗する軸方向の支持とを提供するスラストベアリングであってもよい。
13.長方形のベースを有する箱型容器を更に備え、長方形のベースは、ロボット輸送装置が移動している間に長方形状に構成される、左長さリンク機構、右長さリンク機構、前方部分幅リンク機構および後方部分幅リンク機構上に配置される、条項1乃至1