特開2020-107598(P2020-107598A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-107598(P2020-107598A)
(43)【公開日】2020年7月9日
(54)【発明の名称】センサユニットおよびその固定方法
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/18 20060101AFI20200612BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20200612BHJP
【FI】
   H01H13/18 Z
   B60R16/02 620C
   B60R16/02 622
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-124483(P2019-124483)
(22)【出願日】2019年7月3日
(31)【優先権主張番号】特願2018-240901(P2018-240901)
(32)【優先日】2018年12月25日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 毅
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 陽平
(72)【発明者】
【氏名】笛木 崇雄
【テーマコード(参考)】
5G206
【Fターム(参考)】
5G206AS02N
5G206CS04N
5G206FS42N
5G206FS43K
5G206GS21
5G206HS05
5G206KS16
5G206KS44
5G206KS69
5G206NS04
5G206NS05
(57)【要約】
【課題】センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部に大きな負荷を掛けることなく、ブラケットの固定対象物への取り付け作業性を向上させる。
【解決手段】センサブラケット40のセンサ部が固定される表面側とは反対側の裏面40b側に、センサ部とグロメット30dとの間の余剰部分30eが引き回されるハーネス引き回し部44が設けられている。これにより、余剰部分30eを予め長く設定しておくことが可能となる。したがって、余剰部分30eが短くなり過ぎてしまうことを防止して、センサブラケット40のテールゲートへの取り付け作業性を向上させることができる。また、余剰部分30eを、ハーネス引き回し部44に余裕を持って引き回すことができるため、当該余剰部分30eに大きな負荷を掛けずに済む。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、
前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、
を備えたセンサユニットであって、
前記ケーブルセンサは、
前記ブラケットに固定されるセンサ部と、
前記センサ部の端部から引き出され、前記固定対象物に装着されるグロメットを有するハーネス部と、
を備え、
前記ブラケットは、
前記ブラケットの前記センサ部が固定される一方の面側とは反対側の他方の面側に設けられており、前記センサ部と前記グロメットとの間の一部の前記ハーネス部が引き回されるハーネス引き回し部を有している、
センサユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサユニットにおいて、
前記ハーネス引き回し部には、前記ハーネス部を湾曲させた状態で保持する複数のハーネス保持爪が設けられている、
センサユニット。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のセンサユニットにおいて、
前記固定対象物が、車両の後部に設けられるバックドアである、
センサユニット。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセンサユニットにおいて、
前記ブラケットは、
前記固定対象物に固定ピンにより固定されるピン固定部を備えている、
センサユニット。
【請求項5】
請求項4に記載のセンサユニットにおいて、
前記ブラケットは、さらに、
前記固定対象物に粘着テープにより固定されるテープ固定部を備えている、
センサユニット。
【請求項6】
障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、
前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、
を備えたセンサユニットの固定方法であって、
前記ケーブルセンサは、
前記ブラケットに固定されるセンサ部と、
前記センサ部の端部から引き出され、前記固定対象物に装着されるグロメットを有するハーネス部と、
を備え、
前記ブラケットは、
前記ブラケットの前記センサ部が固定される一方の面側とは反対側の他方の面側に設けられており、前記センサ部と前記グロメットとの間の一部の前記ハーネス部が引き回されるハーネス引き回し部を有し、
前記ブラケットの他方の面側を前記固定対象物に臨ませて、前記グロメットを前記固定対象物に装着するグロメット装着工程と、
前記センサ部と前記グロメットとの間の一部の前記ハーネス部を湾曲させ、湾曲させた前記ハーネス部を前記ハーネス引き回し部に引き回すハーネス引き回し工程と、
前記ブラケットを前記固定対象物に固定するブラケット固定工程と、
を備える、
センサユニットの固定方法。
【請求項7】
請求項6に記載のセンサユニットの固定方法において、
前記ハーネス引き回し部には、前記ハーネス部を湾曲させた状態で保持する複数のハーネス保持爪が設けられ、
前記ハーネス引き回し工程において、湾曲させた前記ハーネス部を前記複数のハーネス保持爪に保持させる、
センサユニットの固定方法。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載のセンサユニットの固定方法において、
前記固定対象物が、車両の後部に設けられるバックドアである、
センサユニットの固定方法。
【請求項9】
請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のセンサユニットの固定方法において、
前記ブラケットは、
前記固定対象物に固定ピンにより固定されるピン固定部を備えている、
センサユニットの固定方法。
【請求項10】
請求項9に記載のセンサユニットの固定方法において、
前記ブラケットは、さらに、
前記固定対象物に粘着テープにより固定されるテープ固定部を備えている、
センサユニットの固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットおよびその固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載される自動開閉装置には、開口部を開閉する開閉体と、開閉体を駆動する電動モータと、電動モータをオンまたはオフする操作スイッチと、を備えたものがある。そして、操作スイッチの操作により電動モータが駆動され、これにより開閉体が開駆動または閉駆動される。なお、自動開閉装置には、操作スイッチの操作以外の条件によっても開閉体を開閉できる機能が設けられている。
【0003】
例えば、自動開閉装置には、開口部と開閉体との間に障害物が挟まれたことを検出するタッチセンサユニットが設けられている。タッチセンサユニットは、開閉体の縁部に沿って設けられ、閉駆動される開閉体に障害物が接触することを検出する。そして、自動開閉装置は、タッチセンサユニットからの検出信号の入力に基づいて、操作スイッチの操作に関わらず、閉駆動されている開閉体を開駆動させたり、閉駆動されている開閉体をその場で停止させたりする。
【0004】
このような自動開閉装置に用いられるタッチセンサユニットの一例が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたタッチセンサユニット(センサユニット)は、長尺の紐状に形成されたセンサと、当該センサを開閉体であるテールゲートに固定するためのセンサブラケットと、を備えている。そして、センサを構成するセンサ本体は、センサホルダに保持された部分(センサ部)と、センサホルダの端部から引き出された部分(ハーネス部)と、を備えている。また、センサ本体のハーネス部には、テールゲートに設けられた挿通穴に装着されるグロメットが取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017−213987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、開閉体であるテールゲート(固定対象物)には、様々なデザインの車両に対応して様々な形状のものが存在する。したがって、センサブラケット(ブラケット)においても、様々な形状のものが必要となる。この場合、ハーネス部に取り付けられるグロメットの位置を一定とすると、センサユニットを製造する上では一種類のセンサユニットを製造すれば良いため、コストダウンや歩留まり向上には有利となる。
【0007】
その一方で、様々な形状の固定対象物やブラケットに対応するのが難しくなり、例えば、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部の長さ寸法が不十分となる(短くなる)ことが起こり得る。この場合には、ブラケットの固定対象物への取り付け作業が困難になる。具体的には、まずグロメットを挿通穴に装着するが、その際に、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部の長さが短いため、グロメットとブラケットとが近接して、その結果、グロメットを目視しながら挿通穴に装着できなくなるようなこと(作業性低下)が起こり得る。
【0008】
これに対し、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部の長さ寸法が長くなり過ぎてしまうことも起こり得る。この場合には、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部が、ブラケットの外部にはみ出てしまい、見栄えを悪化させたり、ブラケットの裏側の部分に無理に収められて、ハーネス部に大きな負荷が掛かったりすること(不良品発生)も起こり得る。
【0009】
このように、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部の長さ寸法が短くても長くても、ブラケットの固定対象物への取り付け作業性の低下や不良品の発生等が懸念されるため、例えば、ハーネス部に対してグロメットを移動自在に設けることが考えられる。しかしながらこの場合には、グロメットのシール性能の低下を招くといった別の問題を生じ得る。
【0010】
本発明の目的は、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部に大きな負荷を掛けることなく、ブラケットの固定対象物への取り付け作業性を向上させることが可能なセンサユニットおよびその固定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のセンサユニットでは、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットであって、前記ケーブルセンサは、前記ブラケットに固定されるセンサ部と、前記センサ部の端部から引き出され、前記固定対象物に装着されるグロメットを有するハーネス部と、を備え、前記ブラケットは、前記ブラケットの前記センサ部が固定される一方の面側とは反対側の他方の面側に設けられており、前記センサ部と前記グロメットとの間の一部の前記ハーネス部が引き回されるハーネス引き回し部を有している。
【0012】
本発明の他の態様では、前記ハーネス引き回し部には、前記ハーネス部を湾曲させた状態で保持する複数のハーネス保持爪が設けられている。
【0013】
本発明の他の態様では、前記固定対象物が、車両の後部に設けられるバックドアである。
【0014】
本発明の他の態様では、前記ブラケットは、前記固定対象物に固定ピンにより固定されるピン固定部を備えている。
【0015】
本発明の他の態様では、前記ブラケットは、さらに、前記固定対象物に粘着テープにより固定されるテープ固定部を備えている。
【0016】
本発明のセンサユニットの固定方法では、障害物の近接または接触を検出するケーブルセンサと、前記ケーブルセンサを固定対象物に固定するためのブラケットと、を備えたセンサユニットの固定方法であって、前記ケーブルセンサは、前記ブラケットに固定されるセンサ部と、前記センサ部の端部から引き出され、前記固定対象物に装着されるグロメットを有するハーネス部と、を備え、前記ブラケットは、前記ブラケットの前記センサ部が固定される一方の面側とは反対側の他方の面側に設けられており、前記センサ部と前記グロメットとの間の一部の前記ハーネス部が引き回されるハーネス引き回し部を有し、前記ブラケットの他方の面側を前記固定対象物に臨ませて、前記グロメットを前記固定対象物に装着するグロメット装着工程と、前記センサ部と前記グロメットとの間の一部の前記ハーネス部を湾曲させ、湾曲させた前記ハーネス部を前記ハーネス引き回し部に引き回すハーネス引き回し工程と、前記ブラケットを前記固定対象物に固定するブラケット固定工程と、を備える。
【0017】
本発明の他の態様では、前記ハーネス引き回し部には、前記ハーネス部を湾曲させた状態で保持する複数のハーネス保持爪が設けられ、前記ハーネス引き回し工程において、湾曲させた前記ハーネス部を前記複数のハーネス保持爪に保持させる。
【0018】
本発明の他の態様では、前記固定対象物が、車両の後部に設けられるバックドアである。
【0019】
本発明の他の態様では、前記ブラケットは、前記固定対象物に固定ピンにより固定されるピン固定部を備えている。
【0020】
本発明の他の態様では、前記ブラケットは、さらに、前記固定対象物に粘着テープにより固定されるテープ固定部を備えている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ブラケットのセンサ部が固定される一方の面側とは反対側の他方の面側に、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部が引き回されるハーネス引き回し部が設けられている。これにより、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部を予め長く設定しておくことが可能となる。したがって、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部が短くなり過ぎてしまうことを防止して、ブラケットの固定対象物への取り付け作業性を向上させることができる。また、センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部を、ハーネス引き回し部に余裕を持って引き回すことが可能となり、当該センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部に大きな負荷を掛けずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】車両のテールゲートを示す正面図である。
図2図1のテールゲートを側方から見た側面図である。
図3】テールゲートに固定されたセンサユニットを示す斜視図である。
図4】ケーブルセンサの構造を説明する断面図である。
図5】ケーブルセンサのオス型コネクタ側を示す斜視図である。
図6】ケーブルセンサの先端側を拡大した斜視図である。
図7】センサユニットをハーネス引き回し部側から見た斜視図である。
図8図7の破線円D部の拡大図である。
図9図3のA−A線に沿う断面図である。
図10図3のB−B線に沿う断面図である。
図11図3のC−C線に沿う断面図である。
図12】センサユニットの固定方法を説明する斜視図である。
図13】実施の形態2のケーブルセンサを説明する断面図である。
図14】実施の形態3のセンサユニットを示す図7に対応した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
【0024】
図1は車両のテールゲートを示す正面図を、図2図1のテールゲートを側方から見た側面図を、図3はテールゲートに固定されたセンサユニットを示す斜視図を、図4はケーブルセンサの構造を説明する断面図を、図5はケーブルセンサのオス型コネクタ側を示す斜視図を、図6はケーブルセンサの先端側を拡大した斜視図を、図7はセンサユニットをハーネス引き回し部側から見た斜視図を、図8図7の破線円D部の拡大図を、図9図3のA−A線に沿う断面図を、図10図3のB−B線に沿う断面図を、図11図3のC−C線に沿う断面図を、図12はセンサユニットの固定方法を説明する斜視図をそれぞれ示している。
【0025】
図1および図2に示される車両10は、所謂ハッチバックタイプの車両であり、当該車両10の後部には、大きな荷物を車室内に出し入れし得る開口部11が形成されている。開口部11は、車両10の天井部の後部に設けられたヒンジ(図示せず)を中心に回動されるテールゲート(バックドア)12により、図2の実線矢印および破線矢印のように開閉される。
【0026】
また、本実施の形態に係る車両10には、パワーテールゲート装置13が搭載されている。パワーテールゲート装置13は、テールゲート12を開閉させる減速機付きのアクチュエータ(ACT)13aと、操作スイッチ(図示せず)からの操作信号に基づいてアクチュエータ13aを制御するコントローラ(ECU)13bと、障害物BLの接触を検出する一対のセンサユニット20と、を備えている。
【0027】
図1に示されるように、センサユニット20は、テールゲート12の車幅方向両側(図中左右側)にそれぞれ固定されている。より具体的には、一対のセンサユニット20は、テールゲート12の車幅方向両側の縁部12aの湾曲形状に沿って設けられている。つまり、一対のセンサユニット20は、縁部12aの湾曲形状に倣って湾曲状態とされ、当該湾曲状態のもとで、テールゲート12にそれぞれ固定されている。
【0028】
これにより、開口部11とテールゲート12との間において、障害物BLがセンサユニット20に接触されると、当該センサユニット20を形成するケーブルセンサ30(図3参照)が直ぐに弾性変形される。
【0029】
そして、一対のセンサユニット20は、それぞれコントローラ13bに電気的に接続され、ケーブルセンサ30の弾性変形時に発生する検出信号は、コントローラ13bに入力される。コントローラ13bは、センサユニット20からの検出信号の入力に基づき、操作スイッチの操作に依らず閉駆動されているテールゲート12を開駆動(反転駆動)させるか、または閉駆動されているテールゲート12をその場で停止(緊急停止)させる。これにより、障害物BLの挟み込みが未然に防止される。
【0030】
ここで、図4および図6に示されるように、ケーブルセンサ30には一対の電極31b,31cが設けられ、その先端側(図6中右側)には抵抗Rが電気的に接続されている。これにより、ケーブルセンサ30が弾性変形されていない状態では、一対の電極31b,31cは互いに接触されず、コントローラ13bには、抵抗Rの抵抗値が入力される。つまり、コントローラ13bは、抵抗Rの抵抗値が入力されている場合には、障害物BLの挟み込みが無いと判断して、テールゲート12の閉駆動を継続して実行する。
【0031】
これに対し、センサユニット20に障害物BLが接触して、ケーブルセンサ30が弾性変形されると、一対の電極31b,31cが互いに接触されて短絡される。すると、コントローラ13bには、抵抗Rを介さない抵抗値(無限大)が入力されるようになる。これにより、コントローラ13bは抵抗値の変化を検出して、当該抵抗値の変化をトリガにテールゲート12を開駆動させるか、またはテールゲート12をその場で停止させる制御を実行する。
【0032】
図3ないし図8に示されるように、センサユニット20は、長尺の紐状に形成され、かつ障害物BL(図2参照)の接触により弾性変形されるケーブルセンサ30と、当該ケーブルセンサ30をテールゲート12(図1および図2参照)に固定するためのセンサブラケット(ブラケット)40と、を備えている。
【0033】
そして、センサユニット20を形成するケーブルセンサ30は、センサブラケット40を介して、テールゲート12の縁部12a(図1および図2参照)に沿うようにして設けられている。これにより、複雑な形状のテールゲート12においても、障害物BLの挟み込みを確実に防止することができる。
【0034】
ここで、テールゲート12は、本発明における固定対象物を構成している。また、図3図7図8および図12においては、ケーブルセンサ30を判り易くするために、当該ケーブルセンサ30に網掛けを施している。
【0035】
図4に示されるように、ケーブルセンサ30は、センサ本体31と、当該センサ本体31を保持するセンサホルダ32と、を備えている。また、図5に示されるように、ケーブルセンサ30の長手方向基端側には、一対の電極31b,31cの長手方向基端側が配置され、これらの電極31b,31cの長手方向基端部には、コントローラ13b(図1および図2参照)のメス型コネクタ(図示せず)に装着されるオス型コネクタ30aが設けられている。
【0036】
図4に示されるように、センサ本体31は、可撓性を有する絶縁ゴム材等よりなる中空の絶縁チューブ31aを備えている。絶縁チューブ31aは外力の付加により弾性変形され、絶縁チューブ31aの径方向内側(内部)には、一対の電極31b,31cが互いに非接触の状態で螺旋状に保持されている。これらの電極31b,31cは、可撓性を有する導電ゴム等よりなる導電チューブ31dを備え、その内部には複数の銅線を束ねてなる導電線31eが設けられている。
【0037】
そして、図4に示されるように、絶縁チューブ31aの内径寸法は、一対の電極31b,31cの直径寸法の約3倍の大きさとなっている。言い換えれば、絶縁チューブ31aの軸心を中心に互いに対向する一対の電極31b,31cの間には、電極が約1本入る程度の微小な隙間Sが形成されている。
【0038】
このように、絶縁チューブ31aの内部には、一対の電極31b,31cが径方向に対向配置されるとともに長手方向に螺旋状に固定され、かつ一対の電極31b,31c間には、電極が約1本入る程度の微小な隙間Sが確保されている。これにより、センサ本体31のどの部分が障害物BL(図2参照)により弾性変形されたとしても、略同じ条件(外力)で一対の電極31b,31cは互いに接触して短絡される。
【0039】
ここで、テールゲート12に用いられるセンサユニット20では、絶縁チューブ31aの直径寸法は約5.0mm程度となっている。したがって、センサユニット20のテールゲート12に対する取り回しや、検出感度を考慮すると、直径寸法が1.0mm程度の一対の電極31b,31cを、絶縁チューブ31aの内部に螺旋状に設けるのが望ましい。
【0040】
例えば、本実施の形態では、センサ本体31を半径が4.0mmの小径の支柱に巻き掛けた場合でも、一対の電極31b,31cは互いに短絡されなかった。これに対し、比較例として、例えば同じ絶縁チューブの内部に4本の同じ電極を平行に設けたものでは、センサ本体を半径が7.5mmの大径の支柱に巻き掛けた場合でも各電極は短絡された。
【0041】
このように、本実施の形態、つまり、絶縁チューブ31aの内部に一対の電極31b,31cを螺旋状に設けたものにおいては、鋭角から鈍角までの比較的広い角度範囲で湾曲された縁部12aを有するテールゲート12に対して、十分に対応可能となっている。
【0042】
図4および図6に示されるように、センサホルダ32は、可撓性を有する絶縁ゴム材を押し出し成形等することで長尺の紐状に形成され、内部にセンサ本体31が収容された中空のセンサ保持筒32aと、センサブラケット40のセンサ固定部42(図9ないし図12参照)に固定される土台部32bと、を備えている。なお、図4においては、センサ保持筒32aと土台部32bとの境界部分に破線を施している。
【0043】
センサホルダ32の長手方向と交差する方向、つまりセンサホルダ32の短手方向に沿うセンサ保持筒32aの断面形状は、略円形形状に形成されている。また、センサ保持筒32aの肉厚は、絶縁チューブ31aの肉厚と略同等の肉厚となっている。つまり、センサ保持筒32aにおいても、外力の付加(障害物BLの接触)により容易に弾性変形可能となっている。
【0044】
したがって、絶縁チューブ31aに保持された一対の電極31b,31cは、センサ保持筒32aおよび絶縁チューブ31aの弾性変形により互いに容易に接触(短絡)され、よって、センサ本体31の十分な検出性能(感度)が確保されている。
【0045】
土台部32bは、センサ保持筒32aの長手方向に沿うようにして、センサ保持筒32aに一体に設けられている。土台部32bは、センサ保持筒32aをセンサブラケット40のセンサ固定部42に固定する機能を有しており、センサ保持筒32aおよびセンサ本体31は、土台部32bを介してセンサ固定部42に固定されている。
【0046】
また、土台部32bにおけるセンサホルダ32の短手方向に沿う断面形状は、略台形形状に形成されている。土台部32bのセンサ保持筒32aが設けられた側とは反対側(図4中下側)には、両面テープ貼付面32cが設けられ、当該両面テープ貼付面32cには、柔軟性を有する両面テープ32dが貼付されている。そして、両面テープ貼付面32cに貼付された両面テープ32dは、センサ固定部42のセンサ装着面42a(図9ないし図12参照)に貼付される。
【0047】
さらに、センサ保持筒32aおよび土台部32bは、互いに滑らかに連結されるように、一対の傾斜面TPを介して連結されている。このように、センサ保持筒32aと土台部32bとの間に傾斜面TPを設けることで、センサ保持筒32aと土台部32bとの間に応力が集中して亀裂等が生じるのを抑制している。これにより、センサホルダ32の耐久性を向上させている。
【0048】
図6に示されるように、センサホルダ32の一方の端末(ケーブルセンサ30の長手方向先端側)には、第1モールド樹脂部32eが一体に設けられている。第1モールド樹脂部32eは、センサホルダ32の一部を構成しており、絶縁チューブ31a(図4参照)の端部および一対の電極31b,31cの端部をそれぞれ覆っている。さらには、第1モールド樹脂部32eの内部には、絶縁体よりなるセパレータSPと、1つの抵抗Rと、2つのかしめ部材SWとが設けられている。
【0049】
このように、第1モールド樹脂部32eは、絶縁チューブ31aの端部,一対の電極31b,31cの端部,セパレータSP,抵抗R,一対のかしめ部材SWが、それぞれ外部に露出されるのを防止して、これらの構成部品を保護する機能を備えている。
【0050】
ここで、抵抗Rの両端部には、長尺接続部P1と短尺接続部P2とが設けられている。そして、長尺接続部P1を短尺接続部P2に対して180度折り返すことで、長尺接続部P1および短尺接続部P2は、一対の電極31b,31cの導電線31eに対して、一対のかしめ部材SWによりそれぞれ電気的に接続されている。このように、一対の電極31b,31cの端部は、抵抗Rを介して互いに電気的に接続されている。
【0051】
なお、一対のかしめ部材SWは、電工ペンチ等のかしめ治具(図示せず)によりかしめられるもので、これにより抵抗Rは、一対の電極31b,31cのそれぞれの導電線31eに強固に電気的に接続される。また、一対のかしめ部材SWは、セパレータSPを中心にその両側に対称となるようにそれぞれ配置され、当該セパレータSPの部分において互いに短絡されることが防止されている。
【0052】
そして、第1モールド樹脂部32eは、セパレータSPや抵抗R等が組み付けられたセンサホルダ32の先端部を金型(図示せず)にセットして、当該金型内に溶融したゴム材料等を射出することで形成される。すなわち、セパレータSPや抵抗R等の構成部品は、第1モールド樹脂部32eの内部にインサート成形により埋設されている。
【0053】
ここで、第1モールド樹脂部32eは、センサホルダ32と同じゴム材料により形成され、十分な柔軟性を有している。ただし、例えば、第1モールド樹脂部32eの内部に埋設されたセパレータSPや抵抗R等をより確実に保護すべく、センサホルダ32よりも高い硬度のゴム材料で形成することもできる。
【0054】
図5に示されるように、センサホルダ32の他方の端末(ケーブルセンサ30の長手方向基端側)には、第2モールド樹脂部32fが一体に設けられている。第2モールド樹脂部32fは、センサホルダ32の一部を構成しており、第2モールド樹脂部32fの部分から、センサ本体31のオス型コネクタ30a側が引き出されている。つまり、センサ本体31は、センサホルダ32の長手方向基端側から、第2モールド樹脂部32fを介して外部に露出されている。
【0055】
このように、第2モールド樹脂部32fをセンサホルダ32の他方の端末に設けることで、センサ保持筒32aの内部への雨水等の侵入を防止している。そして、第2モールド樹脂部32fは、第1モールド樹脂部32eと同様に、センサホルダ32の基端部を金型(図示せず)にセットして、当該金型内に溶融したゴム材料等を射出することで形成される。
【0056】
また、第2モールド樹脂部32fにおいても、センサホルダ32と同じゴム材料により形成され、十分な柔軟性を有している。ただし、センサホルダ32よりも高い硬度のゴム材料で形成することもできる。
【0057】
ここで、ケーブルセンサ30の長手方向に沿うセンサホルダ32が設けられた部分、つまり両面テープ32dによりセンサ固定部42に固定される部分は、センサ部30bとなっている。また、ケーブルセンサ30の長手方向に沿うセンサホルダ32から引き出された部分、つまりセンサ部30bの端部から外部に露出された部分は、ハーネス部30cとなっている。言い換えれば、ケーブルセンサ30は、その長手方向に沿うようにして、センサ部30bおよびハーネス部30cの2つの部分に分けられている。
【0058】
そして、図5に示されるように、ハーネス部30cの長手方向に沿う略中央部分には、テールゲート12の挿通穴12b(図12参照)に装着されるグロメット30dが設けられている。このグロメット30dは、天然ゴム等の弾性材料により略円盤状に形成され、挿通穴12bからテールゲート12の内部への雨水等の侵入を防止している。これにより、オス型コネクタ30aの接続先にあるコントローラ13b(図1および図2参照)等に雨水等が到達することが防止される。
【0059】
なお、グロメット30dはハーネス部30cに対して、例えば、接着剤等を介して互いに密着して固定されている。これにより、グロメット30dはハーネス部30cに対して移動することがなく、グロメット30dとハーネス部30cとの間を雨水等が通過することもない。
【0060】
ここで、図5に示されるように、ハーネス部30cの長手方向に沿うセンサ部30bとグロメット30dとの間の一部は、軽量化等の観点からすれば、できる限り短く設定するのが望ましい部分であり、以下、余剰部分30eとして説明する。この余剰部分30eは、センサユニット20(図3参照)を、テールゲート12に固定した状態のもとで、センサブラケット40の裏側(裏面40b側)に隠される部分となっている。
【0061】
ここで、本実施の形態においては、余剰部分30eは、比較的長い長さ寸法Lに設定されている。したがって、ケーブルセンサ30は、様々な形状のテールゲートおよびセンサブラケット(図示せず)に対して、容易に取り付けられるようになっている。なお、センサユニット20のテールゲート12への固定方法については、後で詳述する。
【0062】
図3図7ないし図12に示されるように、センサブラケット40は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで、その短手方向に沿う断面形状が略Z字形状に屈曲された板状となっている。センサブラケット40には、テールゲート12に固定されるテールゲート固定部41が設けられている。テールゲート固定部41は、略真っ直ぐに延びた平板状に形成され、テールゲート12の平面固定部12cに固定される部分となっている。より具体的には、テールゲート固定部41は、合計4つの固定ピンPNによって、平面固定部12cに対してがたつくことなく強固に固定されている。ここで、テールゲート固定部41は、本発明におけるピン固定部を構成している。
【0063】
また、センサブラケット40には、センサホルダ32(センサ部30b)が固定されるセンサ固定部42が設けられている。センサ固定部42は、センサユニット20をテールゲート12に固定した状態で、テールゲート12の縁部12aに沿うように配置される。すなわち、センサ固定部42はテールゲート12の車室外寄りに配置され、テールゲート固定部41はテールゲート12の車室内寄りに配置されている。
【0064】
センサ固定部42は、テールゲート固定部41よりも幅狭となっており、センサホルダ32の幅寸法よりも若干幅広となっている。そして、センサブラケット40の表面40a側で、かつセンサ固定部42の部分には、センサ装着面42aが設けられている。このセンサ装着面42aは、センサブラケット40の他の部分の表面よりも平滑化されている。これにより、センサホルダ32に貼付された両面テープ32dは、センサ装着面42aに強固に貼り付けられる。よって、長期に亘り、センサホルダ32(センサ部30b)がセンサ固定部42から外れる(剥がれる)ことはない。
【0065】
さらに、センサブラケット40のテールゲート固定部41とセンサ固定部42との間には、両者を互いに連結する連結壁部43が一体に設けられている。連結壁部43は、テールゲート固定部41とセンサ固定部42とを、略階段状となるように連結している。言い換えれば、連結壁部43は、センサ固定部42をできる限りテールゲート12の車室外寄りの部分に配置させる機能を有している。これにより、センサ部30bの挟み込み検知機能を十分に発揮できるようにしている。
【0066】
また、図3に示されるように、連結壁部43の長手方向に沿うグロメット30d側(図中下側)には、略三角形形状に形成されたセンサ折り返し部43aが一体に設けられている。このセンサ折り返し部43aでは、センサホルダ32(センサ部30b)が略直角に2回折り返されている。これにより、センサホルダ32を、車室外寄りの部分から車室内寄りの部分に配策可能となっている。ここで、図3および図7に示されるように、センサ折り返し部43aの中央部分は、センサブラケット40の表面40a側から裏面40b側に向けて窪んで設けられている。
【0067】
センサブラケット40のセンサ部30bが固定される表面(一方の面)40a側とは反対側の裏面(他方の面)40b側には、図7および図8に示されるように、ケーブルセンサ30のハーネス部30cの一部、具体的にはハーネス部30cの余剰部分30eが引き回されるハーネス引き回し部44が設けられている。
【0068】
ここで、図3および図7に示されるように、ハーネス部30cのオス型コネクタ30aとグロメット30dとの間は、テールゲート12の内部に配置される部分で、当該部分には、多孔質の柔軟材料(スポンジ)よりなるクッション材CSが装着されている。これにより、テールゲート12の内部でハーネス部30cが暴れて異音を発生したり、ハーネス部30cが損傷したりすることを抑制している。
【0069】
ハーネス引き回し部44は、センサブラケット40の裏面40bの一部を形成しており、図9ないし図11に示されるように、テールゲート12の縁部12aとの間において、比較的大きな空間OPを形成している。ただし、空間OPの広さ(容積)は、ケーブルセンサ30の長手方向先端側に向かうに連れて徐々に狭くなっている。このように、ハーネス引き回し部44は、テールゲート12との間において空間OPを形成しており、この空間OPの内部に、ハーネス部30cの余剰部分30eが収容されるようになっている。
【0070】
また、センサブラケット40のハーネス引き回し部44には、余剰部分30eを保持する複数の保持爪(ハーネス保持爪)44aが一体に設けられている。これらの保持爪44aは、センサブラケット40の裏面40bから突出して設けられ、余剰部分30eを湾曲させた状態で、かつ弱い力で把持するようになっている。これにより、ハーネス部30cの余剰部分30eが、裏面40bに沿うようにして引き回されて、ひいてはハーネス引き回し部44に保持される。
【0071】
よって、図8に示されるように、余剰部分30eを湾曲させた状態で、ハーネス引き回し部44に整然と引き回すことができ、余剰部分30eに無理な力を掛けずに済む。また、センサユニット20をテールゲート12に固定した状態において、余剰部分30eがセンサブラケット40の表面40a側にはみ出ることもない。さらには、余剰部分30eは、複数の保持爪44aに保持されるので、車両10(図1および図2参照)の振動等により、余剰部分30eが空間OPの内部で暴れることがなく、余剰部分30eを損傷させることもない。
【0072】
ここで、余剰部分30eの長さ寸法を比較的短い長さ寸法に設定した場合には、図8の破線の符号STの部分に示されるように、複数ある保持爪44aの内の一部の保持爪44aを不使用とすることもできる。すなわち、本実施の形態のハーネス引き回し部44は、長い寸法の余剰部分30eおよび短い寸法の余剰部分30eのそれぞれに、柔軟に対応可能となっている。なお、図8は、センサユニット20をテールゲート12に固定した状態における、余剰部分30eの状態を示している。
【0073】
さらに、図7に示されるように、センサブラケット40の裏面40b側において、センサ固定部42と連結壁部43との間には、複数の補強リブRBが設けられている。これら補強リブRBは、センサブラケット40の長手方向に略等間隔で配置され、センサ固定部42と連結壁部43との間を補強している。これにより、センサブラケット40全体を薄肉にして軽量化を図っている。また、センサブラケット40を薄肉にしたので、当該センサブラケット40を大型化することなく、その裏面40b側にハーネス引き回し部44を設けることができ、しかも余剰部分30eに無理な力を掛けずに、余裕を持って引き回せるようになっている。
【0074】
次に、以上のように形成されたセンサユニット20のテールゲート12への固定方法について、図面を用いて詳細に説明する。
【0075】
[センサユニット準備工程]
図12に示されるように、まず、別の組み立て工程で組み立てられたセンサユニット20を準備する。なお、ここで準備するセンサユニット20は、ハーネス部30cの余剰部分30eを、センサブラケット40のハーネス引き回し部44(図8参照)に引き回していない状態のものである。すなわち、ケーブルセンサ30のセンサ部30b(センサホルダ32)を、両面テープ32d(図4参照)でセンサ固定部42に固定しただけのものを準備する。
【0076】
これにより、[センサユニット準備工程]が完了する。
【0077】
[グロメット装着工程]
次に、図中矢印M1に示されるように、ケーブルセンサ30のオス型コネクタ30aと、ハーネス部30cに装着されたクッション材CSとを、テールゲート12の挿通穴12bに挿通させる。これにより、グロメット30dの位置を基準として、ハーネス部30cの先端側(オス型コネクタ30a側)が、テールゲート12の内側に収容される。
【0078】
その後、図中矢印M2に示されるように、センサブラケット40の裏面40b(図7参照)側を、テールゲート12の平面固定部12cに臨ませつつ、ハーネス部30cに固定されたグロメット30dを、テールゲート12の挿通穴12bに装着する。このとき、グロメット30dを弾性変形させつつ、挿通穴12bに確りと嵌め込むようにする(図9参照)。
【0079】
これにより、[グロメット装着工程]が完了する。
【0080】
ここで、ハーネス部30cの余剰部分30eは、未だハーネス引き回し部44に引き回された状態ではないので、グロメット30dはセンサブラケット40に対して引き離した状態にできる。したがって、組み立て作業を行う作業者は、グロメット30dの挿通穴12bへの嵌め込み作業を、グロメット30dを目視しながら確実に行うことができる。
【0081】
[ハーネス引き回し工程]
次に、センサブラケット40をテールゲート12にさらに近付くように移動させつつ、図中矢印M3に示されるように、ハーネス部30cの余剰部分30eを、ハーネス引き回し部44に引き回す。このとき、余剰部分30eを無理に折り曲げないように湾曲させつつ、複数の保持爪44a(図8参照)に保持させるようにする。このとき、湾曲させた余剰部分30eを、センサブラケット40の裏面40bに沿わせるようにしつつ、複数の保持爪44aに確実に把持させるようにする。
【0082】
これにより、ハーネス部30cの余剰部分30eが、センサブラケット40のハーネス引き回し部44に整然と引き回され、かつ固定されて、[ハーネス引き回し工程]が完了する。
【0083】
[ブラケット固定工程]
次に、センサブラケット40のテールゲート固定部41を、テールゲート12の平面固定部12cに突き当てる。そして、テールゲート固定部41と平面固定部12cとを互いに突き当てた状態のもとで、4つの固定ピンPN(図3参照)を用いて、センサブラケット40(センサユニット20)をテールゲート12に固定する。このとき、ハーネス部30cの余剰部分30eは、センサブラケット40の裏面40bに沿うように設けられているので、余剰部分30eは外部に露出されることなく、センサブラケット40とテールゲート12との間の空間OP(図9ないし図11参照)に確実に収容される。
【0084】
これにより、センサユニット20がテールゲート12に固定されて、[ブラケット固定工程]が完了する。
【0085】
以上詳述したように、本実施の形態によれば、センサブラケット40のセンサ部30bが固定される表面40a側とは反対側の裏面40b側に、センサ部30bとグロメット30dとの間の余剰部分30eが引き回されるハーネス引き回し部44が設けられている。これにより、余剰部分30eを予め長く設定しておくことが可能となる。したがって、余剰部分30eが短くなり過ぎてしまうことを防止して、センサブラケット40のテールゲート12への取り付け作業性を向上させることができる。また、余剰部分30eを、ハーネス引き回し部44に余裕を持って引き回すことができるため、当該余剰部分30eに大きな負荷を掛けずに済む。
【0086】
また、本実施の形態によれば、ハーネス引き回し部44には、余剰部分30eを湾曲させた状態で保持する複数の保持爪44aが設けられているので、車両10(図1および図2参照)の振動等により、余剰部分30eを空間OPの内部で暴れないようにでき、ひいては余剰部分30eが損傷することを確実に防止することができる。
【0087】
次に、本発明の実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0088】
図13は実施の形態2のケーブルセンサを説明する断面図を示している。
【0089】
図13に示されるように、実施の形態2のセンサユニット50では、実施の形態1のセンサユニット20(図4参照)に比して、センサホルダ32が導電性を有するゴム材で形成され、センサホルダ32のセンサ保持筒51の形状が異なり、さらにはセンサ保持筒51に保持されるセンサ本体52の検知方式が異なっている。
【0090】
実施の形態1のセンサ本体31では、当該センサ本体31の弾性変形に伴う一対の電極31b,31cの短絡を、コントローラ13b(図1および図2参照)に検出させる接触タイプのタッチセンサを採用していた。これに対し、実施の形態2のセンサ本体52では、人体等の障害物BL(図2参照)が近接したことをコントローラ13bに検出させる非接触タイプの近接センサを採用している。
【0091】
センサ本体52は電極からなり、人体等の障害物BLが図13の二点鎖線円で示される検出領域に入ると、障害物BLがセンサユニット50に近付いたことを示す電気信号の変化が、コントローラ13bに出力される。具体的には、センサ本体52には、微弱な電気信号がコントローラ13bから流れた状態となっている。そして、この状態で障害物BLがセンサ本体52に近付くと、障害物BLとセンサ本体52との間の静電容量が変化して、センサ本体52に流れている電気信号が立ち上がる。
【0092】
このような電気信号の変化をコントローラ13bに検出させることで、当該コントローラ13bは、障害物BLがセンサユニット50に近付いたことを検出する。すなわち、電極により形成されるセンサ本体52は、静電容量センサとなっている。なお、センサ本体52(電極)は、例えば複数の銅線を束ねた導電線(配線コード)により形成されている。
【0093】
以上のように形成された実施の形態2においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態2では、センサ本体52を非接触タイプの近接センサとしたので、障害物BLの接触を未然に防ぐことができ、より信頼性を高めることが可能となる。
【0094】
次に、本発明の実施の形態3について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0095】
図14は実施の形態3のセンサユニットを示す図7に対応した斜視図を示している。
【0096】
図14に示されるように、実施の形態3のセンサユニット60では、実施の形態1のセンサユニット20(図7参照)に比して、センサブラケット40のテールゲート12に対する固定構造のみが異なっている。具体的には、合計4つの固定ピンPN(図3参照)に加えて、一対の粘着テープDF(クロスハッチングの部分)を用いて固定するようにしている。
【0097】
図14に示されるように、センサブラケット40の裏面40b側において、かつ連結壁部43の補強リブRBの近傍に、長尺の第1の粘着テープDFが貼付されている。また、センサブラケット40の裏面40b側において、かつ連結部43のセンサ折り返し部43aの部分に、略三角形形状の第2の粘着テープDFが貼付されている。なお、第1,第2の粘着テープDFは、いずれも両面テープによって構成されている。
【0098】
そして、第1の粘着テープDFが貼付される連結壁部43の裏面40b側の部分および、第2の粘着テープDFが貼付されるセンサ折り返し部43aの裏面40b側の部分は、いずれも本発明におけるテープ固定部を構成している。これにより、固定ピンPNで固定されるテールゲート固定部41よりも大きな連結壁部43の部分を、テールゲート12に対してがたつくことなく強固に固定することができる。ここで、本発明では、連結壁部43の長手方向端部寄りに設けられたセンサ折り返し部43aの中央部分を、表面40aから裏面40bに窪んだ形状とすることで、その裏面40b側に第2の粘着テープDFが貼付できるように工夫を施している。
【0099】
なお、センサブラケット40に貼付された第1,第2粘着テープDFのテールゲート12への貼付作業は、上述した[ブラケット固定工程]において、固定ピンPNによる固定作業とともに行われる。
【0100】
以上のように形成された実施の形態3においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態3では、センサブラケット40のテールゲート12に対する固定強度をより向上させることができ、ひいては長期に亘ってがたつきの発生等を効果的に抑えることが可能となる。
【0101】
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態では、センサホルダ32とセンサブラケット40とを、両面テープ32dを用いて固定したが、本発明はこれに限らず、例えば、硬化前に流動性を備えた接着剤を用いて固定することもできる。
【0102】
また、上記実施の形態1および実施の形態3では、絶縁チューブ31aの内部に一対の電極31b,31cを螺旋状に固定したものを示したが、本発明はこれに限らず、電極の太さや必要とされる検出性能等に応じて、4本や6本等の電極を螺旋状に設けたり平行に設けたりしても良い。
【0103】
さらに、上記各実施の形態では、センサユニット20,50,60を、車両10のテールゲート12に固定した場合を示したが、本発明はこれに限らず、車両のサンルーフや車両の側方にあるスライドドアに固定しても良いし、車両10への適用に限らず、建物の出入り口を開閉するための自動ドア装置等にも適用することができる。
【0104】
その他、上記各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記各実施の形態に限定されない。
【符号の説明】
【0105】
10 車両
11 開口部
12 テールゲート(固定対象物,バックドア)
12a 縁部
12b 挿通穴
12c 平面固定部
13 パワーテールゲート装置
13a アクチュエータ
13b コントローラ
20 センサユニット
30 ケーブルセンサ
30a オス型コネクタ
30b センサ部
30c ハーネス部
30d グロメット
30e 余剰部分(センサ部とグロメットとの間の一部のハーネス部)
31 センサ本体
31a 絶縁チューブ
31b,31c 電極
31d 導電チューブ
31e 導電線
32 センサホルダ
32a センサ保持筒
32b 土台部
32c 両面テープ貼付面
32d 両面テープ
32e 第1モールド樹脂部
32f 第2モールド樹脂部
40 センサブラケット(ブラケット)
40a 表面(一方の面)
40b 裏面(他方の面)
41 テールゲート固定部(ピン固定部)
42 センサ固定部
42a センサ装着面
43 連結壁部(テープ固定部)
43a センサ折り返し部(テープ固定部)
44 ハーネス引き回し部
44a 保持爪(ハーネス保持爪)
50 センサユニット
51 センサ保持筒
52 センサ本体
60 センサユニット
BL 障害物
CS クッション材
DF 粘着テープ
OP 空間
P1 長尺接続部
P2 短尺接続部
PN 固定ピン
R 抵抗
RB 補強リブ
S 隙間
SP セパレータ
SW かしめ部材
TP 傾斜面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14