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特開2020-110145水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-110145(P2020-110145A)
(43)【公開日】2020年7月27日
(54)【発明の名称】水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 79/00 20060101AFI20200626BHJP
   A01M 29/24 20110101ALI20200626BHJP
【FI】
   A01K79/00 J
   A01M29/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】152
【出願形態】OL
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2019-240001(P2019-240001)
(22)【出願日】2019年12月29日
(31)【優先権主張番号】特願2019-424(P2019-424)
(32)【優先日】2019年1月7日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517354102
【氏名又は名称】株式会社花園
(74)【代理人】
【識別番号】100169133
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】名古谷 聡
【テーマコード(参考)】
2B105
2B121
【Fターム(参考)】
2B105AA01
2B105AA03
2B105AD01
2B105AG14
2B105AG22
2B105AJ01
2B105LA05
2B121AA06
2B121DA06
2B121DA08
2B121DA10
2B121DA62
2B121DA63
2B121DA70
2B121EA30
2B121FA02
2B121FA03
2B121FA13
(57)【要約】
【課題】マグロ等の魚類の釣りの際、鮫等による食害は非常に頻度が高く、問題となっていた。レジャーとしての釣りに於いても、鮫等による食害は興趣を削ぎ、その価値を低下させる原因となっていた。また、サーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害も甚大であり、対策が求められていた。
【解決手段】水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、
該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、
該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、
該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、
水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項2】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、
該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、
該チューブ状部材の外面の一部に設けられた電極と、
該チューブ状部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、
該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、
水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項3】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、
マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、
道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする、
請求項1又は2記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項4】
該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項1乃至3の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項5】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
10cm以上60cm以下であることを特徴とする、
請求項1、3又は4の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項6】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
15cm以上40cm以下であることを特徴とする、
請求項5記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項7】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項1乃至6の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項8】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
ワンタッチジョイントを用いたことを特徴とする、
請求項7記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項9】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項1乃至6の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項10】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石は、
ネオジム磁石であることを特徴とする、
請求項9記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項11】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
30cm以上3m以下であることを特徴とする、
請求項1又は3乃至10の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項12】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
50cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項11記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項13】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項1乃至12の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項14】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項13記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項15】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする、
請求項1乃至14の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項16】
該海中に放電される放電電圧は、
パルス電圧であることを特徴とする、
請求項15記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項17】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする、
請求項1乃至14の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項18】
該海中に放電される放電電流は、
パルス電流であることを特徴とする、
請求項17記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項19】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする、
請求項15乃至18の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項20】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であって、
且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする、
請求項19記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項21】
該パターン変更機能は、
再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項20記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項22】
該パターン変更機能は、
プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項21記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項23】
該パターン変更機能は、
マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする、
請求項21記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項24】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする、
請求項15乃至23の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項25】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする、
請求項16又は18乃至24の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項26】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする、
請求項16又は18乃至24の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項27】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする、
請求項16又は18乃至24の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項28】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.1秒以上1秒以内であることを特徴とする、
請求項16又は18乃至27の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項29】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする、
請求項28記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項30】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項16又は18乃至29の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項31】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項30記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項32】
該チューブ状部材は透光性を有し、
且つ、回路上に発光素子を備え、
該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする、
請求項1乃至31の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項33】
該発光素子は、
LED素子であることを特徴とする、
請求項32記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項34】
該発光素子は、
LED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする、
請求項33記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項35】
該電源装置により供給される電圧は、
3V以上30V以下であることを特徴とする、
請求項1乃至34の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項36】
該電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流は、
非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする、
請求項15乃至35の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項37】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流は、
モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする、
請求項36記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項38】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項1乃至37の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項39】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項1乃至37の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項40】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該チューブ状部材を輪状に連接した本体は、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする、
請求項3乃至39の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項41】
該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、
請求項1乃至40の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項42】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
防水性を持つ部材に封入された電源装置と、
該防水性を持つ部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、
該防水性を持つ部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、
水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項43】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
防水性を持つ部材に封入された電源装置と、
該防水性を持つ部材の外面の一部に設けられた電極と、
該防水性を持つ部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、
水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項44】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、
該電源装置はモールド剤によって封入されてなり、
水中に投入した場合にも水に接触しないことを特徴とする、
請求項42又は43記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項45】
該防水性を持つ部材に用いられる材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項42乃至44の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項46】
該モールド剤は、
内部に封入された電源装置との間に気泡或いは空隙を残さないように注入形成されたことを特徴とする、
請求項42乃至45の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項47】
該防水性を持つ部材に用いられる材料は、
射出成形により形成されたことを特徴とする、
請求項42乃至45の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項48】
該電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
30cm以上3m以下であることを特徴とする、
請求項42、又は、44乃至47の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項49】
該電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
50cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項48記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項50】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項42乃至49の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項51】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項50記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項52】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする、
請求項42乃至51の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項53】
該海中に放電される放電電圧は、
パルス電圧であることを特徴とする、
請求項52記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項54】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする、
請求項42乃至51の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項55】
該海中に放電される放電電流は、
パルス電流であることを特徴とする、
請求項54記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害該装置に含まれる電源装置を齎す生物を忌避する装置。
【請求項56】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする、
請求項52乃至55の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項57】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であって、
且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする、
請求項56記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項58】
該パターン変更機能は、
再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項57記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項59】
該パターン変更機能は、
プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項57記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項60】
該パターン変更機能は、
マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする、
請求項58記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項61】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする、
請求項52乃至60の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項62】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする、
請求項53又は55乃至61の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項63】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする、
請求項53又は55乃至61の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項64】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする、
請求項53又は55乃至61の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項65】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.1秒以上1秒以内であることを特徴とする、
請求項53又は55乃至64の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項66】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする、
請求項65記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項67】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項53又は55乃至66の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項68】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項67記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項69】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流は、
モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする、
請求項68記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項70】
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項42乃至69の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項71】
該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、
請求項42乃至70の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項72】
該防水性を持つ部材及びモールド部材は透光性を有し、
且つ、回路上に発光素子を備え、
該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする、
請求項42乃至71の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項73】
該発光素子は、
LED素子であることを特徴とする、
請求項72記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項74】
該発光素子は、
LED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする、
請求項73記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項75】
該防水性を持つ部材は、
一端が略ドーム形に成形された略円筒形をなし、
釣具、漁具等とともに用い、或いは身体、ウェットスーツ、ライフジャケット、マリンレジャー用器具等に装着して用いることを特徴とする、
請求項42乃至74の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項76】
該防水性を持つ部材は、
円盤状に成形され且つベルトを備え、
マリンレジャーの際に腕時計のように装着して用いることを特徴とする、
請求項42乃至74の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置。
【請求項77】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法であって、
粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、
該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、
該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、
該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、
水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
特定の生物を忌避することを特徴とする、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項78】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法であって、
粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、
該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、
該チューブ状部材の外面の一部に設けられた電極と、
該チューブ状部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、
該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、
水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
特定の生物を忌避することを特徴とする、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項79】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、
マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、
道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする、
請求項77又は78記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項80】
該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項77乃至79の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項81】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
10cm以上60cm以下であることを特徴とする、
請求項77、79又は80の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項82】
該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、
15cm以上40cm以下であることを特徴とする、
請求項81記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項83】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項77乃至82の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項84】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
ワンタッチジョイントを用いたことを特徴とする、
請求項83記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項85】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントは、
磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする、
請求項77乃至82の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項86】
該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石は、
ネオジム磁石であることを特徴とする、
請求項85記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項87】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
30cm以上3m以下であることを特徴とする、
請求項77又は79乃至86の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項88】
該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
50cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項87記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項89】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項77乃至88の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項90】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項89記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項91】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする、
請求項77乃至90の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項92】
該海中に放電される放電電圧は、
パルス電圧であることを特徴とする、
請求項91記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項93】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする、
請求項77乃至90の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項94】
該海中に放電される放電電流は、
パルス電流であることを特徴とする、
請求項93記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項95】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする、
請求項91乃至94の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項96】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であって、
且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする、
請求項95記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項97】
該パターン変更機能は、
再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項96記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項98】
該パターン変更機能は、
プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項97記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項99】
該パターン変更機能は、
マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする、
請求項97記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項100】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする、
請求項91乃至99の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項101】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする、
請求項92又は94乃至100の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項102】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする、
請求項92又は94乃至100の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項103】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする、
請求項92又は94乃至100の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項104】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.1秒以上1秒以内であることを特徴とする、
請求項92又は94乃至100の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項105】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする、
請求項104記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項106】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項92又は94乃至105の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項107】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項106記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項108】
該チューブ状部材は透光性を有し、
且つ、回路上に発光素子を備え、
該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする、
請求項77乃至107の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項109】
該発光素子は、
LED素子であることを特徴とする、
請求項108記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項110】
該発光素子は、
LED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする、
請求項109記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項111】
該電源装置により供給される電圧は、
3V以上30V以下であることを特徴とする、
請求項77乃至110の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項112】
該電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流は、
非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする、
請求項91乃至111の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項113】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流は、
モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする、
請求項112記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項114】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項77乃至114の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項115】
該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項77乃至113の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項116】
該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、
該チューブ状部材を輪状に連接した本体は、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする、
請求項79乃至115の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項117】
該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、
請求項77乃至116の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項118】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法であって、
防水性を持つ部材に封入された電源装置と、
該防水性を持つ部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、
該防水性を持つ部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、
水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
特定の生物を忌避することを特徴とする、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項119】
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法であって、
防水性を持つ部材に封入された電源装置と、
該防水性を持つ部材の外面の一部に設けられた電極と、
該防水性を持つ部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、
水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、
特定の生物を忌避することを特徴とする、
水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項120】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法に於いて、
該電源装置はモールド剤によって封入されてなり、
水中に投入した場合にも水に接触しないことを特徴とする、
請求項118又は119記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項121】
該防水性を持つ部材に用いられる材料は、
合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする、
請求項118乃至120の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項122】
該モールド剤は、
内部に封入された電源装置との間に気泡或いは空隙を残さないように注入形成されたことを特徴とする、
請求項118乃至121の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項123】
該防水性を持つ部材に用いられる材料は、
射出成形により形成されたことを特徴とする、
請求項118乃至121の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項124】
該電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
30cm以上3m以下であることを特徴とする、
請求項118、又は、120乃至123の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項125】
該電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さは、
50cm以上2m以下であることを特徴とする、
請求項124記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項126】
該電極間に電圧を印加するための電源装置は、
電池を含んでなることを特徴とする、
請求項118乃至125の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項127】
該電池は、
乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることを特徴とする、
請求項126記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項128】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする、
請求項118乃至127の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項129】
該海中に放電される放電電圧は、
パルス電圧であることを特徴とする、
請求項128記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項130】
該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であって、
該装置に含まれる電源装置は水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする、
請求項118乃至127の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項131】
該海中に放電される放電電流は、
パルス電流であることを特徴とする、
請求項130記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項132】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする、
請求項128乃至131の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項133】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
そのパターンを変更することが可能であって、
且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする、
請求項132記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項134】
該パターン変更機能は、
再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項133記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項135】
該パターン変更機能は、
プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする、
請求項133記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項136】
該パターン変更機能は、
マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする、
請求項135記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項137】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、
チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする、
請求項128乃至136の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項138】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする、
請求項128又は130乃至137の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項139】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする、
請求項128又は130乃至137の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項140】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする、
請求項128又は130乃至137の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項141】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.1秒以上1秒以内であることを特徴とする、
請求項128又は130乃至140の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項142】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする、
請求項141記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項143】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項128又は130乃至142の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項144】
該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、
その周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることを特徴とする、
請求項143記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項145】
該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流は、
モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする、
請求項144記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項146】
該電源装置からの通電をオンオフするスイッチは、
水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする、
請求項118乃至145の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項147】
該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、
該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする、
請求項118乃至146の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項148】
該防水性を持つ部材及びモールド部材は透光性を有し、
且つ、回路上に発光素子を備え、
該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする、
請求項118乃至147の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項149】
該発光素子は、
LED素子であることを特徴とする、
請求項148記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項150】
該発光素子は、
LED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする、
請求項149記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項151】
該防水性を持つ部材は、
一端が略ドーム形に成形された略円筒形をなし、
釣具、漁具等とともに用い、或いは身体、ウェットスーツ、ライフジャケット、マリンレジャー用器具等に装着して用いることを特徴とする、
請求項118乃至150の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【請求項152】
該防水性を持つ部材は、
円盤状に成形され且つベルトを備え、
マリンレジャーの際に腕時計のように装着して用いることを特徴とする、
請求項118乃至150の何れか一に記載の水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マグロ等の魚類の釣りの際、鮫等による食害は非常に頻度が高く、問題となっていた。レジャーとしての釣りに於いても、鮫等による食害は興趣を削ぎ、その価値を低下させる原因となっていた。
【0003】
また、サーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害も甚大であり、対策が求められていた。
【0004】
これに対し、漁業分野では食害に対するさまざまな対策が講じられている。魚類、特に鮫など食害の頻度が高い軟骨魚類は頭部に電流を感知する感覚器官を有し、これを用いて捕食対象を捕捉する一助としている。ただし、かかる器官を有しているため電流に対しては非常に敏感であり、これを利用した忌避装置が提案されている。
【0005】
例えば、マグロの一本釣り漁等では道糸に予め装備された電撃用の機器が用いられており、マグロが針にかかるとこれを投入し、船上からの給電によって数百ボルトの電撃を加えてマグロの活動を止めるとともに鮫等の食害を防止することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006ー149275号公報
【特許文献2】特開2013ー169170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、レジャーとしての釣りの場合、前記のような電撃装置を準備することはほとんど不可能であるばかりでなく、高電圧を海水中で用いることの危険性もあり、一般には用いられなかった。
【0008】
同様に、高電圧を用いない対策も検討されている。特許文献1或いは特許文献2では、漁業用の食害忌避装置が開示されている。特許文献1では、はえ縄漁に於いて電流により鮫を忌避する方法が開示され、特許文献2では天秤の両端に電極を設け、錘の中に電源(電池)を内蔵して電流を流し、鮫等の食害を忌避する態様が開示されている。
【0009】
しかし、簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置は存在せず、これに対するニーズは大きかった。
【0010】
さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置は存在していない。かかる装置は人命を守るために有効であり、その効果は非常に大きい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0012】
また本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部に設けられた電極と、該チューブ状部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0013】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料として、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが15cm以上40cm以下であることが望ましい。
【0016】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが、両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材を連接するためのジョイントとして、ワンタッチジョイントが好適に用いられる。
【0017】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが、磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石はとして、ネオジム磁石が好適に用いられる。
【0018】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、30cm以上3m以下であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、50cm以上2m以下であることが望ましい。
【0019】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が、電池を含んでなることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電池として乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池が好適に用いられる。
【0020】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電圧であることを特徴とする。
【0021】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電流であることを特徴とする。
【0022】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流がそのパターンを変更することが可能であって、且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする。
【0023】
また本発明は、該パターン変更機能が、再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする。
【0024】
また本発明は、該パターン変更機能が、プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする。
【0025】
また本発明は、該パターン変更機能が、マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする。
【0026】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする。或いは本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする。
【0027】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする。
【0028】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする。
【0029】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることが望ましく、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることがさらに望ましい。
【0030】
また本発明は、該チューブ状部材が透光性を有し、且つ、回路上に発光素子を備え、該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする。該発光素子としてはLED素子が好適に用いられる。さらに本発明に於いては、該発光素子がLED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする。
【0031】
また本発明は、該電源装置により供給される電圧が、3V以上30V以下であることを特徴とする。
【0032】
また本発明は、該電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。
【0033】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする。
【0034】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0035】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該チューブ状部材を輪状に連接した本体は、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする。
【0036】
また本発明は、該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする。
【0037】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、防水性を持つ部材に封入された電源装置と、該防水性を持つ部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該防水性を持つ部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0038】
また本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、防水性を持つ部材に封入された電源装置と、該防水性を持つ部材の外面の一部に設けられた電極と、該防水性を持つ部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0039】
また本発明は、該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、該電源装置はモールド剤によって封入されてなり、水中に投入した場合にも水に接触しないことを特徴とする。
【0040】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料として、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0041】
また本発明は、該モールド剤が、内部に封入された電源装置との間に気泡或いは空隙を残さないように注入形成されたことを特徴とする。
【0042】
また本発明は、該防水性を持つ部材に用いられる材料が、射出成形により形成されたことを特徴とする。
【0043】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、30cm以上3m以下であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、50cm以上2m以下であることが望ましい。
【0044】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が、電池を含んでなることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電池として乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池が好適に用いられる。
【0045】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電圧であることを特徴とする。
【0046】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電流であることを特徴とする。
【0047】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流がそのパターンを変更することが可能であって、且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする。
【0048】
また本発明は、該パターン変更機能が、再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする。
【0049】
また本発明は、該パターン変更機能が、プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする。
【0050】
また本発明は、該パターン変更機能が、マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする。
【0051】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする。或いは本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする。
【0052】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする。
【0053】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする。
【0054】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることが望ましく、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることがさらに望ましい。
【0055】
また本発明は、該電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。
【0056】
また本発明は、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチが、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0057】
また本発明は、該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする。
【0058】
また本発明は、該防水性を持つ部材及びモールド部材が透光性を有し、且つ、回路上に発光素子を備え、該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする。該発光素子としてはLED素子が好適に用いられる。さらに本発明に於いては、該発光素子がLED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする。
【0059】
また本発明は、該防水性を持つ部材が、一端が略ドーム形に成形された略円筒形をなし、釣具、漁具等とともに用い、或いは身体、ウェットスーツ、ライフジャケット、マリンレジャー用器具等に装着して用いることを特徴とする。また本発明は、該防水性を持つ部材が、円盤状に成形され且つベルトを備え、マリンレジャーの際に腕時計のように装着して用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0060】
本発明に係る、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供し、さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置を提供し、人命を守るためにも有効であり、もって社会に資することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1図1は、本発明に係る装置の、実施形態の一例を説明するための図面代用写真である。
図2図2は、本発明に係る装置の、電源部の構成を示す図面代用写真である。
図3図3は、本発明に係る装置の、ジョイント部の一例の形態を説明するための図面代用写真である。
図4図4は、本発明に係る装置の、使用形態の一例を説明するための図面代用写真である。
図5図5は、本発明に係る装置の、実施形態の他の例を説明するための図面代用写真である。
図6図6は、本発明に係る装置の、実施形態の他の例を説明するための図面代用写真である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0063】
また本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部に設けられた電極と、該チューブ状部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0064】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを特徴とする。
【0065】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料として、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0066】
また本発明は、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが15cm以上40cm以下であることが望ましい。
【0067】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが、両端が相互に嵌合する構造としたことにより為されることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材を連接するためのジョイントとして、ワンタッチジョイントが好適に用いられる。
【0068】
また本発明は、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが、磁石により接合するする構造としたことにより為されることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材を連接するためのジョイントに用いられる磁石はとして、ネオジム磁石が好適に用いられる。
【0069】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、30cm以上3m以下であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、50cm以上2m以下であることが望ましい。
【0070】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が、電池を含んでなることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電池として乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池が好適に用いられる。
【0071】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電圧であることを特徴とする。
【0072】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電流であることを特徴とする。
【0073】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流がそのパターンを変更することが可能であって、且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする。
【0074】
また本発明は、該パターン変更機能が、再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする。
【0075】
また本発明は、該パターン変更機能が、プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする。
【0076】
また本発明は、該パターン変更機能が、マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする。
【0077】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする。或いは本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする。
【0078】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする。
【0079】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする。
【0080】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることが望ましく、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることがさらに望ましい。
【0081】
また本発明は、該チューブ状部材が透光性を有し、且つ、回路上に発光素子を備え、該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする。該発光素子としてはLED素子が好適に用いられる。さらに本発明に於いては、該発光素子がLED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする。
【0082】
また本発明は、該電源装置により供給される電圧が、3V以上30V以下であることを特徴とする。
【0083】
また本発明は、該電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。
【0084】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成であることを特徴とする。
【0085】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0086】
また本発明は、該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該チューブ状部材を輪状に連接した本体は、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制することを特徴とする。
【0087】
また本発明は、該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする。
【0088】
本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、防水性を持つ部材に封入された電源装置と、該防水性を持つ部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該防水性を持つ部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0089】
また本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、防水性を持つ部材に封入された電源装置と、該防水性を持つ部材の外面の一部に設けられた電極と、該防水性を持つ部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0090】
また本発明は、該水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、該電源装置はモールド剤によって封入されてなり、水中に投入した場合にも水に接触しないことを特徴とする。
【0091】
また本発明は、該チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料として、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかであることを特徴とする。
【0092】
また本発明は、該モールド剤が、内部に封入された電源装置との間に気泡或いは空隙を残さないように注入形成されたことを特徴とする。
【0093】
また本発明は、該防水性を持つ部材に用いられる材料が、射出成形により形成されたことを特徴とする。
【0094】
また本発明は、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、30cm以上3m以下であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが、50cm以上2m以下であることが望ましい。
【0095】
また本発明は、該電極間に電圧を印加するための電源装置が、電池を含んでなることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電池として乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池が好適に用いられる。
【0096】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電圧であることを特徴とする。
【0097】
また本発明は、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電流であることを特徴とする。
【0098】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、そのパターンを変更することが可能であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流がそのパターンを変更することが可能であって、且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることを特徴とする。
【0099】
また本発明は、該パターン変更機能が、再プログラムできる機能を搭載することにより行われることを特徴とする。
【0100】
また本発明は、該パターン変更機能が、プログラマブルハードウェアを搭載することにより行われることを特徴とする。
【0101】
また本発明は、該パターン変更機能が、マイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われることを特徴とする。
【0102】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されることを特徴とする。或いは本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が制御されることを特徴とする。
【0103】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期が変更可能であることを特徴とする。
【0104】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることを特徴とする。
【0105】
また本発明は、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることが望ましく、該海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることがさらに望ましい。
【0106】
また本発明は、該電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。さらに本発明に於いては、該電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、モールス信号を兼ねるように設定されていることを特徴とする。
【0107】
また本発明は、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチが、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成であることを特徴とする。
【0108】
また本発明は、該装置をサーフィン、ダイビング、スノーケリング海水浴等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いるにあたり、該装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣やウェットスーツ等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることを特徴とする。
【0109】
また本発明は、該防水性を持つ部材及びモールド部材が透光性を有し、且つ、回路上に発光素子を備え、該発光素子の発光により内部状態を確認可能であることを特徴とする。該発光素子としてはLED素子が好適に用いられる。さらに本発明に於いては、該発光素子がLED素子であって、非常時に位置を知らせるための機能を兼ねることを特徴とする。
【0110】
また本発明は、該防水性を持つ部材が、一端が略ドーム形に成形された略円筒形をなし、釣具、漁具等とともに用い、或いは身体、ウェットスーツ、ライフジャケット、マリンレジャー用器具等に装着して用いることを特徴とする。また本発明は、該防水性を持つ部材が、円盤状に成形され且つベルトを備え、マリンレジャーの際に腕時計のように装着して用いることを特徴とする。
【0111】
本発明に係る、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供し、さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置を提供し、人命を守るためにも有効であり、もって社会に資することが出来る。
【実施例1】
【0112】
以下、本発明に係る、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法の実施の例を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る装置の、実施形態の一例を説明するための図面代用写真である。本実施例は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材と、該チューブ状部材の一部に設けられ或いは内蔵された電源装置と、該チューブ状部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチと、該チューブ状部材を輪状に連接するジョイント部材を備え、水中に投入して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0113】
図1は本発明に係る装置の試作状態を示すものである。本発明はかかる形態に限定されるものではないことは言うまでもない。ここで、本実施例に於いては発明に係る装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いる形態について説明する。
【0114】
本発明に係る装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該装置は船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入して用いる。図3に、本発明に係る装置の、ジョイント部の一例の形態を説明するための図面代用写真を示す。
【0115】
図1中、粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材1が本体を形成する。チューブ状部材に用いる粘弾性を有する材料は、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかが好適に用いられる。
【0116】
ここで、本体を形成する材料は、これを輪状に連接して用いることに加えて、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入する際に道糸との摩擦で道糸を破損することがないようにする必要があり、前記の材料群から選択されることが望ましい。
【0117】
本実施例に於いては、チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが23cm程度に形成した。ここで、チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上40cm以下であることが望ましい。これは、対象魚類に有効であるとともに該装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いるにあたり、該チューブ状部材を輪状に連接した本体が、投入後に対象魚の頭部に嵌ることにより鰓蓋の動きを制限し、対象魚の活動を規制する効果をも生じさせるためである。
【0118】
本実施例に於いては、電源部2に電源として乾電池を内蔵し、さらにパルス電圧を生成する回路を内蔵して用いた。図2に電源部の構成を示す図面代用写真を示す。図中右側が電池ケースであり、左側の電源回路とともに本体の電源部2に使用した。ここで、本実施例は実験試作であり、実際の製品では小型化の上で本体部1に内蔵するようにすれば良い。
【0119】
本発明に於いては、該チューブ状部材を連接するためのジョイントが両端が相互に嵌合する構造とした。これにより、船上に於いては該スイッチがオフ且つ該ジョイント部材が連接されていない状態で保管され、マグロ等の釣り対象魚が針にかかった後に該チューブ状部材を道糸を囲むように輪状にジョイント部材により連接し、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することが可能となった。
【0120】
ここで、本発明に於いては、チューブ状部材を連接するためのジョイントを磁石により接合するする構造とすることも有効である。特に、強力な磁力を有するネオジム磁石等を用いることにより、電流のみでなく磁界による鮫等の忌避効果を重畳して得られ、効果を増大することができる。
【0121】
図4は、本発明に係る装置の、使用形態の一例を説明するための図面代用写真である。道糸に見立てた棒を囲むようにチューブ状部材を連接することにより、道糸をガイドにして釣り対象魚の近傍まで投入することを可能にしている。
【0122】
本発明に於いては、チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが30cm以上3m以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが50cm以上2m以下であることが望ましい。これは、対象魚のサイズと忌避効果、電源の有効時間から決定される。これらの範囲の延伸する対向電極を用いることで、マグロ等のサイズの大きな対象魚に於いても有効であり、且つ十分な持続時間を得ることができる。
【0123】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることが望ましく、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることが望ましい。これらを使用することにより、船上からの送電が不要となり、レジャー用としても簡便に使用することが可能な装置が実現される。
【0124】
本発明に於いては、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電圧であるようにした。これにより、特に海水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0125】
ここで本発明に於いては、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力するようにしても良い。この場合該海中に放電される放電電流を、パルス電流とすると良い。これにより、特に海水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0126】
本実施例に於いては、海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、そのパターンを変更することが可能なようにした。又、海中に放電される放電電圧或いは放電電流がそのパターンを変更することが可能であって、且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることがさらに望ましい。
【0127】
これにより、対象となる生物が水中での電磁界パターンに慣れて効果が薄れることを防止し、継続的な有効性を確保することができる。
【0128】
パターン変更機能は再プログラムできる機能を搭載することにより実現され、具体的にはプログラマブルハードウェアを搭載すること、或いはマイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われる。
【0129】
海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されるようにした。海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、のパルス幅及び/又は周期が制御される。
【0130】
海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることも有効である。これによっても、対象となる生物が水中での電磁界パターンに慣れて効果が薄れることを防止し、継続的な有効性を確保することができる。
【0131】
海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることが望ましい。また、海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることが望ましくまた、海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることがさらに望ましい。かかる範囲で用いることにより、忌避効果を損なうことなく水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0132】
本発明にかかる装置を用いて実際の釣りに於いて効果確認を行ったところ、マグロ釣りに於いては通常8割ほどが食害の被害に遭っているものが本装置の使用により食害が1割程度以下に抑えられ、劇的に有効であることがわかった。これは、金目鯛釣りに於いても同様の効果が確認された。
【0133】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが該チューブ状部材を連接するためのジョイントが連接されることによりオンとなる構成とすることが有効であった。これにより、特にスイッチ操作を要することなく使用状態に移行することができた。また、電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成とすることも同様に有効である。この場合、水中に投入された際に抵抗値が変化することを感知するセンサー等が好適に用いられる。
【実施例2】
【0134】
次に、本発明に係る装置を、サーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いる例について説明する。本発明に係る装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避することができる。
【0135】
かかる使用方法の場合、特にチューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさが10cm以上60cm以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材を輪状に連接した状態での輪の大きさは、15cm以上45cm以下であることが望ましい。これは、使用者の腕、脚等に装着する便宜、及びサーフボード等の器具に設置して用いるために好適だからである。
【0136】
また、かかる使用方法の場合、チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが20cm以上2m以下であることが望ましく、さらに、該チューブ状部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが35cm以上1m50cm以下であることが望ましい。これは、使用者の体格やサーフボード等の器具のサイズを勘案して、必要且つ十分な電界範囲を確保するためである。
【0137】
かかる使用方法の場合、通電をオンオフするスイッチは、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成とすることが有効である。これは、使用者が落水した場合に鮫等による危害のリスクが生じるからである。また、落水前にはスイッチがオフであることにより、使用時間及び待機時間を延ばす効果がある。
【0138】
また、かかる使用方法の場合、電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定することができ、特に電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、モールス信号を兼ねるように設定することにより、非常時に探索等に資する効果がある。
【0139】
また、かかる使用方法の場合、非常時に位置を知らせるための発光素子を含むようにすることにより、非常時に探索等に資する効果がある。この場合、消費電力の関係から発光素子としてLEDを用いると良い。
【実施例3】
【0140】
次に、本発明に係る水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法の実施の他の例を図面を用いて説明する。図5及び図6は、本発明に係る装置の、実施形態の他の例を説明するための図面代用写真である。本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、防水性を持つ部材に封入された電源装置と、該防水性を持つ部材の外面の一部或いは全部に設けられた電極と、該防水性を持つ部材から延伸する対向電極を備えた紐状の部材と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0141】
また本発明は、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置に於いて、防水性を持つ部材に封入された電源装置と、該防水性を持つ部材の外面の一部に設けられた電極と、該防水性を持つ部材の外面の他の一部に設けられた対向電極と、該電源装置からの通電をオンオフするスイッチを備え、水中に投入、身体や装具に装着或いはレジャー器具等に装備して該電極間に電圧及び/又は電流を印加することにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置であり、その使用方法である。
【0142】
図5及び図6は本発明に係る装置の試作状態を示すものである。本発明はかかる形態に限定されるものではないことは言うまでもない。ここで、本発明に係る装置をマグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避するために用いる形態については、実施例1の場合とほぼ同様である。
【0143】
本実施例に於いては、防水性を持つ部材が、一端が略ドーム形に成形された略円筒形をなし、釣具、漁具等とともに用い、或いは身体、ウェットスーツ、ライフジャケット、マリンレジャー用器具等に装着して用いるようにした。また、防水性を持つ部材が、円盤状に成形され且つベルトを備え、マリンレジャーの際に腕時計のように装着して用いる事も有効である。
【0144】
図5及び図6中、防水性を持つ部材は、合成樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、フェノール樹脂・エポキシ樹脂・メラミン樹脂・尿素樹脂・不飽和ポリエステル樹脂・アルキド樹脂・ポリウレタン・熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン・ポリスチレン・ポリ酢酸ビニル・ポリテトラフルオロエチレン・ABS樹脂・AS樹脂・アクリル樹脂・ポリアミド・ナイロン・ポリアセタール・ポリカーボネート・変性ポリフェニレンエーテル・ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンテレフタレート・環状ポリオレフィン・ポリフェニレンスルファイド・ポリテトラフロロエチレン・ポリスルホン・ポリエーテルサルフォン・非晶ポリアリレート・液晶ポリマー・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、及びこれらの混合材料、及びこれらと繊維類、グラスファイバー、その他の補強材との複合材料、金属材料を含む複合材料、のいずれかが好適に用いられる。
【0145】
本発明に於いては、電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが30cm以上3m以下であることが望ましく、さらに、電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが50cm以上2m以下であることが望ましい。図6に於いては、かかる対向電極を備えた紐状の部材を結束して示しており、その長さが確認できる。これは、対象魚のサイズと忌避効果、電源の有効時間から決定される。これらの範囲の延伸する対向電極を用いることで、マグロ等のサイズの大きな対象魚に於いても有効であり、且つ十分な持続時間を得ることができる。
【0146】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることが望ましく、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることが望ましい。これらを使用することにより、船上からの送電等が不要となり、レジャー用としても簡便に使用することが可能な装置が実現される。
【0147】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置が電池を含んでなることが望ましく、さらに、該電池が乾電池、ボタン型電池或いは充放電が可能な蓄電池であることが望ましい。これらを使用することにより、船上からの送電が不要となり、レジャー用としても簡便に使用することが可能な装置が実現される。
【0148】
本発明に於いては、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電圧を準備し、海中に放電することを特徴とする。さらに本発明に於いては、該海中に放電される放電電圧が、パルス電圧であるようにした。これにより、特に海水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0149】
ここで本発明に於いては、該装置に含まれる電源装置が、水中での電磁界を制御するため、放電電流を海中に出力するようにしても良い。この場合該海中に放電される放電電流を、パルス電流とすると良い。これにより、特に海水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0150】
本実施例に於いては、海中に放電される放電電圧或いは放電電流が、そのパターンを変更することが可能なようにした。又、海中に放電される放電電圧或いは放電電流がそのパターンを変更することが可能であって、且つ、使用時にフィールドでパターン変更が可能であることがさらに望ましい。
【0151】
これにより、対象となる生物が水中での電磁界パターンに慣れて効果が薄れることを防止し、継続的な有効性を確保することができる。
【0152】
パターン変更機能は再プログラムできる機能を搭載することにより実現され、具体的にはプログラマブルハードウェアを搭載すること、或いはマイコン及び記録されるソフトウェアを搭載し、プログラムを書き換えることにより行われる。
【0153】
海中に放電される放電電圧或いは放電電流は、チャージポンプ或いはDCーDCコンバータにより生成されるようにした。海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、のパルス幅及び/又は周期が制御される。
【0154】
海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンが、そのパルス幅及び/又は周期がランダムに変更されることも有効である。これによっても、対象となる生物が水中での電磁界パターンに慣れて効果が薄れることを防止し、継続的な有効性を確保することができる。
【0155】
海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンは、そのパルス幅が0.2秒以上0.7秒以内であることが望ましい。また、海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が0.5秒以上5秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることが望ましくまた、海中に放電される放電電圧或いは放電電流のパターンの周期が1秒以上4秒以内であり、且つ、放電パルス幅の2倍以上であることがさらに望ましい。かかる範囲で用いることにより、忌避効果を損なうことなく水中での放電による電池の減衰量を少なく抑え、長時間の使用に耐える装置を構成することができる。
【0156】
本発明にかかる装置を用いて実際の釣りに於いて効果確認を行ったところ、マグロ釣りに於いては通常8割ほどが食害の被害に遭っているものが本装置の使用により食害が1割程度以下に抑えられ、劇的に有効であることがわかった。これは、金目鯛釣りに於いても同様の効果が確認された。
【0157】
本発明に於いては、電極間に電圧を印加するための電源装置からの通電をオンオフするスイッチが水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成とすることも同様に有効である。この場合、水中に投入された際に抵抗値が変化することを感知するセンサー等が好適に用いられる。
【実施例4】
【0158】
次に、本発明に係る装置を、サーフィン等の海洋レジャー時の鮫等による人的被害を忌避するために用いる例について説明する。本発明に係る装置は使用者の腕、脚等に装着、救命胴衣等の装備に装着或いはサーフボード等の器具に設置して用いることにより、水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避することができる。
【0159】
かかる使用方法の場合、特に電源部をウェットスーツの頭部や肩部付近に装着せしめ、紐状電極を脚部、足ヒレ、足首或いは手首等に固定して用いることが好ましい。またサーフボード等の器具に設置して用いることも好適に行える。
【0160】
また、かかる使用方法の場合、電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが20cm以上2m以下であることが望ましく、さらに、該電源装置から延伸する対向電極を備えた紐状の部材の長さが35cm以上1m50cm以下であることが望ましい。これは、使用者の体格やサーフボード等の器具のサイズを勘案して、必要且つ十分な電界範囲を確保するためである。
【0161】
かかる使用方法の場合、通電をオンオフするスイッチは、水中に投入された場合にセンサーが反応してオンとなる構成とすることが有効である。これは、使用者が落水或いは入水した場合に鮫等による危害のリスクが生じるからである。また、落水前にはスイッチがオフであることにより、使用時間及び待機時間を延ばす効果がある。
【0162】
また、かかる使用方法の場合、電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、非常時に位置を知らせる信号を兼ねるように設定することができ、特に電極間に電圧を印加するための電源装置により供給されるパルス電圧或いはパルス電流が、モールス信号を兼ねるように設定することにより、非常時に探索等に資する効果がある。
【0163】
また、かかる使用方法の場合、非常時に位置を知らせるための発光素子を含むようにすることにより、非常時に探索等に資する効果がある。この場合、消費電力の関係から発光素子としてLEDを用いると良い。
【産業上の利用可能性】
【0164】
以上述べてきたように、本発明に係る水中に生息する鮫等の人的被害或いは食害を齎す生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で簡便な構成でレジャーとしての釣りに於いても使用可能で、マグロ等の魚類の釣りの際の食害を忌避することの出来る装置を提供し、さらに、簡便な構成でサーフィン等の海洋レジャー時に於いても使用可能で、鮫等による人的被害を忌避することの出来る装置を提供し、人命を守るためにも有効であり、産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0165】
1 粘弾性を有する材料よりなるチューブ状部材
2 電源装置
3 ジョイント部
4 対向電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6