特開2020-110397(P2020-110397A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2020-110397遊技機枠のヒンジ構造及びこれを有する遊技機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-110397(P2020-110397A)
(43)【公開日】2020年7月27日
(54)【発明の名称】遊技機枠のヒンジ構造及びこれを有する遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20200626BHJP
【FI】
   A63F7/02 326E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-4078(P2019-4078)
(22)【出願日】2019年1月15日
(71)【出願人】
【識別番号】595112915
【氏名又は名称】株式会社ヤマダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001184
【氏名又は名称】特許業務法人むつきパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】山田 忠勉
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088EA12
2C088EA26
(57)【要約】
【課題】 複数の遊技機を島設備に取り付けたときに装飾枠の各種意匠部材を隣接する遊技機と干渉させることなく一定の角度で開放可能とする遊技機枠のヒンジ構造の提供。
【解決手段】 本体枠に開閉自在に取り付けられ手前側に装飾部材を与えられた表枠を有する遊技機枠のヒンジ構造である。表枠は本体枠の左右いずれかの端部の第1のヒンジ部において略鉛直な回転軸の周囲で回動可能であって、装飾部材は表枠に対して開閉可能な装飾枠の上に設けられており、装飾枠が表枠の回動先端部側に設けられた第2のヒンジ部により表枠に対して回動可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体枠に開閉自在に取り付けられ手前側に装飾部材を与えられた表枠を有する遊技機枠のヒンジ構造であって、
前記表枠は前記本体枠の左右いずれかの端部の第1のヒンジ部において略鉛直な回転軸の周囲で回動可能であって、前記装飾部材は前記表枠に対して開閉可能な装飾枠の上に設けられており、前記装飾枠が前記表枠の回動先端部側に設けられた第2のヒンジ部により前記表枠に対して回動可能であることを特徴とする遊技機枠のヒンジ構造。
【請求項2】
前記表枠は前記装飾枠を開くことで前記第1のヒンジ部の前方における厚さを減じられて、前記表枠を開いたときにヒンジ部材の周囲において前記本体枠の外側方向への張り出し量を減じ得ることを特徴とする請求項1記載の遊技機枠のヒンジ構造。
【請求項3】
前記装飾枠を所定角度まで開いた後に、前記表枠の回動を許容することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機枠のヒンジ構造。
【請求項4】
本体枠に開閉自在に取り付けられ手前側に装飾部材を与えられた表枠を有する遊技機であって、
前記表枠は前記本体枠の左右いずれかの端部において略鉛直な回転軸の周囲で回動可能であって、前記装飾部材は前記表枠に対して開閉可能な装飾枠の上に設けられており、前記装飾枠が前記表枠の回動先端部側に設けられたヒンジ部材で前記表枠に対して回動可能であることを特徴とする遊技機。
【請求項5】
前記表枠は前記装飾枠を開くことで前記第1のヒンジ部の前方における厚さを減じられて、前記表枠を開いたときにヒンジ部材の周囲において前記本体枠の外側方向への張り出し量を減じ得ることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
【請求項6】
前記装飾枠を所定角度まで開いた後に、前記表枠の回動を許容することを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機の遊技機枠のヒンジ構造及びこれを有する遊技機に関し、特に、盤面手前側に意匠部品を与えられ得る遊技機枠のヒンジ構造及びこれを有する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機において、遊技領域を形成し釘や液晶装置等を与えられる遊技盤面を含む略矩形の本体枠に対して、この前面を閉塞するように表枠(ドア)が開閉自在に設けられている。そして、この表枠には、窓枠が遊技盤を外部から透視可能なようにガラス板で且つメインテナンスのために開閉自在に設けられているとともに、窓枠の周辺部には樹脂成形体からなる意匠部材が一体的に取り付けられている。ここで、意匠部材は、特に機種毎の特色を色濃く表すものであることから、広く斬新なデザインを取り入れられるよう、表枠の基本設計には融通性を高めることが要望される。
【0003】
例えば、特許文献1では、意匠部材を与えられた装飾枠が表枠に取り付けられた窓枠前面の少なくとも一部を覆って互いに前後に重層する構造を有し、該装飾枠が表枠に対して開閉自在に取り付けられた遊技機を開示している。ここでは、装飾枠は、本体枠の上端部にある一つの左右に並んだヒンジの水平回転軸の周りで回動し上下に開閉自在であるとしている。
【0004】
本体枠にヒンジで開閉自在に設けられた表枠に対して、更に、この表枠及び本体枠に対して装飾枠を開閉自在に設けるとき、一般的には、本体枠に取り付けられた表枠のヒンジと共通して左端部のヒンジで回動するようにさせることが多い。
【0005】
例えば、特許文献2では、表枠に対して開閉自在に設けられた装飾枠を有する封入式遊技機において、本体枠の左端部に上下一対で設けられたヒンジで表枠を鉛直軸の周りに回動自在に保持し、更に、左端部のヒンジで装飾枠を鉛直軸の周りに回動自在に保持するヒンジ構造を開示している。
【0006】
更に、特許文献3では、上記したような本体枠に対して表枠及び装飾枠を共に左端部のヒンジで開閉させるヒンジ構造において、特に回転軸を1点に固定すると、遊技機前面に搭載される装飾用のランプ等各種部品が島設備に取り付けられたときに隣接する遊技機や台間サンドに干渉して前面側部材の開閉量が制限され易いことを述べた上で、ヒンジアームを設けて開放に伴ってヒンジの回転軸を中央側へ移動させ得るようにしたヒンジ構造を開示している。かかるヒンジ構造によれば、特に、ヒンジ周辺の装飾部材をある程度、遊技機前面に突出させても装飾枠の開閉に影響を与えることを抑制できて、デザインの融通性に富むのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012−139524号公報
【特許文献2】特開2013−150688号公報
【特許文献3】特開2016−105889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献3で述べられているように、装飾枠の意匠部材が島設備に取り付けられたときに隣接する遊技機などと干渉するため、本体枠に対して窓枠及び装飾枠の開閉量が制限される。このため、装飾部材のデザインや球受皿の大型化などに対する設計自由度を制限されることが指摘されている。
【0009】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の遊技機を島設備に取り付けたときに装飾枠の各種意匠部材を隣接する遊技機と干渉させることなく一定の角度で開放可能とする遊技機枠のヒンジ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による遊技機枠のヒンジ構造は、本体枠に開閉自在に取り付けられ手前側に装飾部材を与えられた表枠を有する遊技機枠のヒンジ構造であって、前記表枠は前記本体枠の左右いずれかの端部の第1のヒンジ部において略鉛直な回転軸の周囲で回動可能であって、前記装飾部材は前記表枠に対して開閉可能な装飾枠の上に設けられており、前記装飾枠が前記表枠の回動先端部側に設けられた第2のヒンジ部により前記表枠に対して回動可能であることを特徴とする。
【0011】
かかる発明によれば、複数の遊技機を島設備に取り付けたときに装飾枠の各種意匠部材を隣接する遊技機と干渉させることなく一定の角度で開放することができる。
【0012】
上記した発明において、前記表枠は前記装飾枠を開くことで前記第1のヒンジ部の前方における厚さを減じられて、前記表枠を開いたときにヒンジ部材の周囲において前記本体枠の外側方向への張り出し量を減じ得ることを特徴としてもよい。また、上記した発明において、前記装飾枠を所定角度まで開いた後に、前記表枠の回動を許容することを特徴としてもよい。かかる発明によれば、隣接する遊技機との干渉をより確実に防止できる。
【0013】
本発明による遊技機は、本体枠に開閉自在に取り付けられ手前側に装飾部材を与えられた表枠を有する遊技機であって、前記表枠は前記本体枠の左右いずれかの端部において略鉛直な回転軸の周囲で回動可能であって、前記装飾部材は前記表枠に対して開閉可能な装飾枠の上に設けられており、前記装飾枠が前記表枠の回動先端部側に設けられたヒンジ部材で前記表枠に対して回動可能であることを特徴とする。
【0014】
かかる発明によれば、第1及び第2のヒンジ部によって装飾枠を単に回動させるだけではなく手前側に引き出すように移動させることができ、複数の遊技機を島設備に取り付けたときに装飾枠の各種意匠部材を隣接する遊技機と干渉させることなく一定の角度で開放することができる。
【0015】
上記した発明において、前記表枠は前記装飾枠を開くことで前記第1のヒンジ部の前方における厚さを減じられて、前記表枠を開いたときにヒンジ部材の周囲において前記本体枠の外側方向への張り出し量を減じ得ることを特徴としてもよい。また、上記した発明において、前記装飾枠を所定角度まで開いた後に、前記表枠の回動を許容することを特徴としてもよい。かかる発明によれば、隣接する遊技機との干渉をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明における実施例による遊技機窓枠のヒンジ構造を示す斜視図である。
図2】ヒンジ構造の動作を示す上面図である。
図3】ヒンジ構造の動作を示す上面図である。
図4】ヒンジ構造の要部を示す上面視の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の1つの実施例としての遊技機窓枠のヒンジ構造、及びこれを用いた遊技機について、図1乃至図4を用いて説明する。
【0018】
図1に示すように、例えば2台の遊技機の遊技機枠1が互いに所定の間隔dを空けて島に設置されている。遊技機枠1は、その内側に図示しない遊技盤などを備えて遊技機とされる。遊技機枠1は、島に固定される本体枠2と、本体枠に対して左側端部の第1のヒンジ部11によって略鉛直な回転軸A1の周囲で回動可能な表枠10と、表枠10に対して開閉可能な装飾枠20と、装飾枠20の上(手前)に設けられる意匠部材である装飾部材21とを含む。ここで装飾枠20は、表枠10の回動先端部側である右端部側の第2のヒンジ部12によって略鉛直な回転軸A2の周囲で表枠10に対して回動可能である。
【0019】
なお、左と右、及び、手前と奥の各方向については、遊技機の取り付けられる島に正対したときのものとして定める。また、手前を前、奥を後と表現する場合もある。
【0020】
図2に示すように、装飾部材21は手前側に大きく迫り出しており、例えば右側の遊技機枠1において、本体枠2に対して表枠10のみを開くと、表枠10を開くための第1のヒンジ部11を左側に有するため、左隣の遊技機と装飾部材21同士が干渉する。よって、これ以上の角度では表枠10を開くことができなくなる。
【0021】
そこで、図3(a)に示すように、まず、表枠10に対して装飾枠20を所定角度αまで開く。すると、装飾枠20は左側端部において表枠10の前方から離れ、表枠10の第1のヒンジ部11の前方における厚さを減じて、実質的に表枠10のみの厚さとし得る。
【0022】
これによって、図3(b)に示すように、表枠10を本体枠2に対して開いたとき、すなわち第1のヒンジ部11の回転軸A1の周りに表枠10を回動させたときに、表枠10に対して角度αで開いた装飾枠20及び装飾部材21は左隣の遊技機枠1の装飾部材21などと干渉しない。つまり、第1のヒンジ部11の前方における厚さを減じたことで、表枠10を開くときの第1のヒンジ部11を含むヒンジ部材の周囲において本体枠2の外側方向(左方向)への張り出し量を減じ得て、左隣の遊技機枠1との干渉を防止できるのである。その結果、表枠10を本体枠2に対して例えば70〜110°などの一定の角度で大きく開いた状態とできて、遊技盤面の釘調整や、遊技盤の入れ替えなどの各種作業を阻害することがない。
【0023】
なお、例えば、図4に示すように、装飾枠20が上記した所定角度αまで開いた後に、表枠10の回動を許容させるようにしてもよい。すなわち、第2のヒンジ部12による回転軸A2の近傍において、回転軸A2を中心とする円周上に延びるピン体22は、装飾枠20から表枠10に接触しないよう表枠10を貫通し、本体枠2に設けた空洞部3に挿入されている。表枠10及び装飾枠20がともに閉じた状態で、回転軸A2を中心としてピン体22の先端22aと空洞部3の手前側の端部3aとのなす角度をαとされる。すると、装飾枠20の閉じた状態では、ピン体22が空洞部3に引っかかるため、本体枠2に対して表枠10を開くよう回転軸A1(図1参照)の周りに回動させることができない。他方、装飾枠20を回転軸A2の周りに角度αだけ回動させると、ピン体22は空洞部3から外に待避して本体枠2に対する表枠10の回動が可能となるのである。
【0024】
以上のように、本実施例によれば、装飾部材21が手前側に大きく迫り出した遊技機枠1においても、装飾枠20上の装飾部材21を隣接する遊技機と干渉させずに表枠10を一定の角度まで大きく開くことができる。つまり、装飾枠20の内部構造や表面意匠形状に基づく装飾部材21のデザインや球受皿の大型化などに対する設計の自由度が高い。なお、上記したヒンジ構造において、左右を入れ替えても同様である。
【0025】
なお、複数の遊技機枠1を島に設置する場合において、装飾枠20の回動で右側の遊技機との干渉が発生する場合には、表枠10及び装飾枠20の回動を交互に少量ずつ行って、左右両側の遊技機への干渉を回避することもできる。表枠10及び装飾枠20の回動を同時に行って、装飾枠20を手前側に引き出すように移動させても、左右両側に隣接する遊技機への干渉を回避することができる。
【0026】
また、第1のヒンジ部11又は第2のヒンジ部における回転軸A1又はA2をより手前側に位置させるようにしてもよい。表枠10又は装飾枠20の回動に伴う装飾部材21の左右への張り出し量を小さくでき、表枠10を一定の角度まで開く手順をより容易にし得る。
【0027】
ところで、一般的に遊技機枠は右側に鍵を備え、これによって本体枠に対する表枠の回動の可否を切り換える。本実施例において右側に鍵を設ける場合、例えば、表枠10を開放した内部に備えられるレバーや鍵の操作によって装飾枠20の回動の可否を切り換えるようにすることが好ましい。よって、この場合は、予め、右側の鍵を開けた状態で装飾部材21の干渉を生じない範囲において表枠10を回動させて開き、装飾枠20の回動を可能に切り換え、その上で上記したような手順で表枠10を一定の角度まで開くようにするとよい。
【0028】
ここまで本発明による実施例及びこれに基づく変形例を説明したが、本発明は必ずしもこれらの例に限定されるものではない。また、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
【符号の説明】
【0029】
1 遊技機枠
2 本体枠
10 表枠
11 第1のヒンジ部
12 第2のヒンジ部
20 装飾枠
21 装飾部材

図1
図2
図3
図4