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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-11451(P2020-11451A)
(43)【公開日】2020年1月23日
(54)【発明の名称】画像形成装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20191220BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20191220BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20191220BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 Z
   H04N1/00 912
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-135329(P2018-135329)
(22)【出願日】2018年7月18日
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ アーリス・オマンバック
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061BB10
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK15
2C061HN04
2C061HP00
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC22
5C062AC60
5C062AF07
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】管理者を煩わせることなく、ユーザーの要求に応じて画像が形成された記録紙の累積枚数を効率的に管理できるようにする。
【解決手段】画像形成装置10において、制御部31は、ユーザーの識別情報を認証し、ジョブ実行機構(画像形成部12など)により処理された画像の累積枚数を計数して、累積枚数を認証したユーザーの識別情報に対応付けて記憶部28に記憶させ、累積枚数が閾値に達したときに、累積枚数が閾値に達したことを管理者に通知するための通知処理を行うと共に、認証したユーザーの識別情報に係る累積枚数のリセットの可否を記憶部28から読み出し、累積枚数のリセットが可である場合に、累積枚数をリセットして初期値に戻し、累積枚数のリセットが否である場合に、累積枚数をリセットしない。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の処理に係るジョブを実行するジョブ実行機構と、
ユーザーの識別情報別に、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数、及び前記累積処理数のリセットの可否を記憶した記憶部と、
前記ユーザーの識別情報を認証し、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数を計数して、当該累積処理数を前記認証したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、前記累積処理数が予め設定された閾値に達したときに、前記累積処理数が前記閾値に達したことを管理者に通知するための通知処理を行うと共に、前記認証したユーザーの識別情報に係る該累積処理数のリセットの可否を前記記憶部から読み出し、該累積処理数のリセットが可である場合に、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、該累積処理数のリセットが否である場合に、該累積処理数をリセットせずに、前記ジョブ実行機構による画像の処理を禁止し、前記管理者によりリセットの許可が指示されると、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、前記ジョブ実行機構による画像の処理を許可する制御部と、を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、複数種のジョブ別に、前記累積処理数を計数し、前記累積処理数を前記認証したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、前記累積処理数が前記閾値に達したときに、前記通知処理を行うと共に、前記認証したユーザーの識別情報に係る該累積処理数のリセットの可否を前記記憶部から読み出し、該累積処理数のリセットが可である場合に、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、該累積処理数のリセットが否である場合に、該累積処理数をリセットしない請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記閾値に達した前記累積処理数のリセットが否である場合に、該累積処理数をリセットせず、以降に画像が処理された数を他のジョブの累積処理数に加算し、前記ジョブ実行機構による画像の処理を許可する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記累積処理数をリセットする度に、該リセットの回数を計数して記憶しておき、前記累積処理数が前記閾値に達したときは、前記累積処理数のリセットが可であり、かつ、記憶している前記リセットの回数が予め設定された規定値未満である場合に、該累積処理数をリセットして初期値に戻す請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記リセットの回数が前記規定値に達した場合に、前記累積処理数をリセットせず、前前記リセットの回数が前記規定値に達した旨を前記管理者に通知するための処理を行い、前記管理者によりリセットの許可が指示されると、該累積処理数及び該リセットの回数をリセットして初期値に戻す請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置と、
前記画像形成装置との間でネットワークを通じて互いにデータ通信を行う、管理者の端末装置を備え、
前記ジョブ実行機構、前記記憶部、及び前記制御部は、前記画像形成装置側に設けられ、
前記制御部は、前記累積処理数が前記閾値に達したことを、前記ネットワークを通じて前記管理者の端末装置に通知することにより前記通知処理を行う画像形成システム。
【請求項7】
画像の処理に係るジョブを実行するジョブ実行機構と、
ユーザーの識別情報別に、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数、及び前記累積処理数のリセットの可否を記憶した記憶部と、
前記ユーザーの識別情報を認証し、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数を計数して、当該累積処理数を前記認証したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、前記累積処理数が予め設定された閾値に達したときに、前記累積処理数が前記閾値に達したことを管理者に通知するための通知処理を行うと共に、前記認証したユーザーの識別情報に係る該累積処理数のリセットの可否を前記記憶部から読み出し、該累積処理数のリセットが可である場合に、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、該累積処理数のリセットが否である場合に、該累積処理数をリセットせずに、前記ジョブ実行機構による画像の処理を禁止し、前記管理者によりリセットの許可が指示されると、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、前記ジョブ実行機構による画像の処理を許可する画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を記録紙に形成する画像形成装置及び画像形成システムに関し、特に、画像が形成された記録紙の累積処理数を管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置としては、画像が形成された記録紙の累積処理数を計数し、この累積処理数の管理を行うものがある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の画像形成システムでは、コピーの出力枚数が制限枚数に達している状態で利用者からコピーの出力が要求されたときに、コピーの出力を禁止すると共に、コピーの出力の許可の申請を管理者に行うか否かを利用者に問合せ、この問合せに対して利用者が申請を行うと応じた場合に、申請を行うための申請情報を管理者宛てに送信している。これにより、利用者から管理者への申請を容易にすることができる。
【0004】
また、特許文献2に記載の印刷装置では、印刷枚数がユーザー分残数とグループ分残数との合計枚数以内に収まる印刷ジョブの印刷を実行するか否かを、ユーザーの属性に基づいて判断している。ユーザーの属性が、グループの印刷可能残量を用いて印刷が可能なことを示す「1」である場合に、グループの管理者の許可を求めることなく、印刷を実行する。また、ユーザーの属性が、グループの管理者の許可がありかつ該グループの印刷可能残量を用いて印刷が可能であることを示す「2」である場合に、グループの管理者の許可を求め、許可の応答を得ると、グループ分残数を使用して印刷を実行する。これにより、グループの管理者の手間の軽減と特定のユーザーへの使用の偏りの抑制との両立を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−076132号公報
【特許文献2】特開2017−105017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1においては、コピーの出力枚数が制限枚数に達した場合に、管理者に対してコピーの出力の許可を申請している。しかしながら、管理者の状況や都合によっては、この管理者の許可が直ちに得られないことがあり、この許可が得られるまでコピーや印刷を待機することとなる。
【0007】
また、特許文献2においては、ユーザーの属性が、グループの印刷可能残量を用いて印刷が可能なことを示す「1」である場合に、グループの管理者の許可を求めることなく、印刷を実行している。ところが、印刷枚数がユーザー分残数とグループ分残数との合計枚数以内に収まらない場合は、上記属性が「1」であっても、印刷を実行することができず、管理者の判断が必要となる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、管理者を煩わせることなく、ユーザーの要求に応じて画像が形成された記録紙の累積処理数を効率的に管理可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一局面にかかる画像形成装置は、画像の処理に係るジョブを実行するジョブ実行機構と、ユーザーの識別情報別に、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数、及び前記累積処理数のリセットの可否を記憶した記憶部と、前記ユーザーの識別情報を認証し、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数を計数して、当該累積処理数を前記認証したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、前記累積処理数が予め設定された閾値に達したときに、前記累積処理数が前記閾値に達したことを管理者に通知するための通知処理を行うと共に、前記認証したユーザーの識別情報に係る該累積処理数のリセットの可否を前記記憶部から読み出し、該累積処理数のリセットが可である場合に、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、該累積処理数のリセットが否である場合に、該累積処理数をリセットせずに、前記ジョブ実行機構による画像の処理を禁止し、前記管理者によりリセットの許可が指示されると、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、前記ジョブ実行機構による画像の処理を許可するものである。
【0010】
本発明の一局面にかかる画像形成システムは、上記画像形成装置と、前記画像形成装置との間でネットワークを通じて互いにデータ通信を行う、管理者の端末装置を備え、前記ジョブ実行機構、前記記憶部、及び前記制御部は、前記画像形成装置側に設けられ、前記制御部は、前記累積処理数が前記閾値に達したことを、前記ネットワークを通じて前記管理者の端末装置に通知することにより前記通知処理を行うものである。
【0011】
本発明の一局面にかかる画像形成システムは、画像の処理に係るジョブを実行するジョブ実行機構と、ユーザーの識別情報別に、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数、及び前記累積処理数のリセットの可否を記憶した記憶部と、前記ユーザーの識別情報を認証し、前記ジョブ実行機構により処理された画像の累積処理数を計数して、当該累積処理数を前記認証したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させ、前記累積処理数が予め設定された閾値に達したときに、前記累積処理数が前記閾値に達したことを管理者に通知するための通知処理を行うと共に、前記認証したユーザーの識別情報に係る該累積処理数のリセットの可否を前記記憶部から読み出し、該累積処理数のリセットが可である場合に、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、該累積処理数のリセットが否である場合に、該累積処理数をリセットせずに、前記ジョブ実行機構による画像の処理を禁止し、前記管理者によりリセットの許可が指示されると、該累積処理数をリセットして初期値に戻し、前記ジョブ実行機構による画像の処理を許可するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、管理者を煩わせることなく、ユーザーの要求に応じて画像が形成された記録紙の累積処理数を効率的に管理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成システムにおける画像形成装置を示す断面図である。
図2】本実施形態の画像形成システムを示すブロック図である。
図3】各種のジョブ別に、ジョブにより処理された画像の累積枚数が閾値に達した場合に、これを管理者に通知し、該累積枚数をリセットして初期値に戻したり、該累積枚数をリセットしなかったりするための処理手順を示すフローチャートである。
図4】(A)は各種のジョブの累積枚数及び閾値をユーザーの識別情報に対応付けて記憶したジョブ管理テーブルを示す図であり、(B)は閾値に達したコピージョブの累積枚数のリセットがオンとなっているジョブ管理テーブルを示す図であり、(C)は閾値に達したコピージョブの累積枚数のリセットがオフとなっているジョブ管理テーブルを示す図である。
図5】画像形成装置の表示部に表示された通告画面を示す図である。
図6】管理者の端末装置の表示デバイスに表示されたレポート画面を示す図である。
図7】(A)は閾値に達したコピージョブの累積枚数のリセットがオンにされたときの各種のジョブの累積枚数の履歴情報を示す図であり、(B)は閾値に達したコピージョブの累積枚数のリセットがオフにされたときの各種のジョブの累積枚数の履歴情報を示す図である。
図8】管理者の端末装置の表示デバイスに表示された別のレポート画面を示す図である。
図9】(A)は各種のジョブの累積枚数、閾値、及びリセット回数をユーザーの識別情報に対応付けて記憶したジョブ管理テーブルを示す図であり、(B)はコピージョブの累積枚数が閾値に達しかつリセット回数が規定値に達したジョブ管理テーブルを示す図である。
図10】画像形成装置の表示部に表示されたスケジュール設定画面を示す図である。
図11】本発明の画像形成システムの変形例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成システムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成システムにおける画像形成装置を示す断面図である。また、図2は、本実施形態の画像形成システムを示すブロック図である。
【0015】
本発明の実施形態に係る画像形成システムSyは、少なくとも画像形成装置10及び端末装置41を備える。
【0016】
図1に示す画像形成装置10は、例えばコピー機能、プリンター機能、ファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えたMFP(複合機)である。この画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12とを備えている。
【0017】
画像読取部11は、原稿の画像を光学的に読み取る撮像素子を有しており、この撮像素子のアナログ出力がデジタル信号に変換されて、原稿の画像を示す画像データが生成される。
【0018】
画像形成部12は、上記画像データによって示される画像を記録紙に形成するものであり、マゼンタ用の画像形成ユニット3M、シアン用の画像形成ユニット3C、イエロー用の画像形成ユニット3Y、及びブラック用の画像形成ユニット3Bkを備えている。各画像形成ユニット3M、3C、3Y、及び3Bkのいずれにおいても、感光体ドラム4の表面を均一帯電させ、感光体ドラム4の表面を露光して、感光体ドラム4の表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム4の表面の静電潜像をトナー像に現像して、感光体ドラム4の表面のトナー像を中間転写ベルト5に1次転写する。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト5上に形成される。このカラーのトナー像は、中間転写ベルト5と2次転写ローラー6の間のニップ域Nにおいて給紙部14から搬送路8を通じて搬送されてきた記録紙Pに2次転写される。
【0019】
この後、定着装置15で記録紙Pが加熱及び加圧されて、記録紙P上のトナー像が熱圧着により定着され、更に記録紙Pが排出ローラー16を通じて排出トレイ17に排出される。
【0020】
本実施形態では、画像形成システムSyは、図2に示すように、画像形成装置10、管理者の端末装置41、及びユーザーの端末装置40を備えるものとする。
【0021】
画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12と、表示部21と、操作部22と、タッチパネル23と、ファクシミリ通信部24と、ネットワーク通信部25と、記憶部28と、制御ユニット29とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0022】
表示部21は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。操作部22は、テンキー、決定キー、スタートキーなどの物理キーを備えている。
【0023】
表示部21の画面には、タッチパネル23が配置されている。タッチパネル23は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル23に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット29の後述する制御部31などに出力する。
【0024】
ネットワーク通信部(NW通信部)25は、不図示のLANチップなどの通信モジュールを備える通信インターフェイスであり、ネットワーク上のPC(Personal Computer)やサーバーなどの端末装置と接続され、PCやサーバーとの間でデータの送受信を行う。
【0025】
ファクシミリ通信部(FAX通信部)24は、画像データを、ネットワークを通じて他の画像形成装置やファクシミリ装置(図示せず)などとの間で送受信する。
【0026】
記憶部28は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
【0027】
制御ユニット29は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。制御ユニット29は、上記のROM又は記憶部28に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部31として機能する。
【0028】
制御ユニット29は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御ユニット29は、画像読取部11、画像形成部12、表示部21、操作部22、タッチパネル23、ファクシミリ通信部24、ネットワーク通信部25、及び記憶部28などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0029】
制御部31は、画像形成装置10による画像形成に必要な各種の処理などを実行する処理部としての役割を果たす。また、制御部31は、タッチパネル23から出力される検知信号あるいは操作部22の物理キーの操作に基づき、ユーザーにより入力された操作指示を受け付ける。
【0030】
制御部31は、表示部21の表示動作を制御する機能を有する。また、制御部31は、ファクシミリ通信部24及びネットワーク通信部25の通信動作を制御する機能を有する。
【0031】
尚、画像形成部12、ファクシミリ通信部24、及びネットワーク通信部25は、特許請求の範囲における「ジョブ実行機構」の一例である。
【0032】
このような構成の画像形成装置10において、ユーザーは、操作部22又はタッチパネル23を操作して、自己の識別情報IDを入力する。制御部31は、その識別情報IDを正規の識別情報IDとして認証すると、該識別情報IDのユーザーに対して該画像形成装置10の使用を許可する。これにより、ユーザーから受け付けた各種のジョブを画像形成装置10が実行可能となる。
【0033】
例えば、ユーザーが、原稿を画像読取部11にセットし、操作部22を操作して、コピージョブの実行指示を入力すると、制御部31は、当該指示を受け付け、画像読取部11により原稿の画像を読取らせて、画像形成部12により原稿の画像を記録紙に形成させる。
【0034】
また、ユーザーが、原稿を画像読取部11にセットし、操作部22を操作して、送信ジョブの実行指示を入力して、送信の宛先(メールアドレスなど)を入力すると、制御部31は、当該指示及び宛先を受け付け、画像読取部11により原稿の画像を読取らせる。制御部31は、ネットワーク通信部25を通じて、該原稿の画像をその宛先に送信する。
【0035】
あるいは、ユーザーが、原稿を画像読取部11にセットし、操作部22を操作して、ファクシミリジョブの実行指示を入力して、送信の宛先(受信側のファクシミリ装置の電話番号など)を入力すると、制御部31は、当該指示及び宛先を受け付け、画像読取部11により原稿の画像を読取らせる。制御部31は、ファクシミリ通信部24を通じて、該原稿の画像をその宛先に送信する。
【0036】
また、ユーザーは、該ユーザーの端末装置(PC)40を操作して、画像、プリントジョブの実行の指示、及び自己の識別情報IDを、該ユーザーの端末装置40からネットワークを通じて画像形成装置10に送信可能であるものとする。画像形成装置10では、画像、プリントジョブの実行の指示、及びユーザーの識別情報IDがネットワーク通信部25で受信されると、制御部31は、その識別情報IDを正規なものとして認証した場合に、該識別情報IDのユーザーに対して該画像形成装置10の使用を許可し、プリントジョブの実行の指示に応じて、画像形成部12により該画像を記録紙に形成させる。
【0037】
更に、送信ジョブについても、ユーザーが、該ユーザーの端末装置40を操作して、画像、送信ジョブの実行の指示、送信の宛先、及び自己の識別情報IDを、該ユーザーの端末装置40からネットワークを通じて画像形成装置10に送信可能であるものとする。画像形成装置10では、画像、送信ジョブの実行の指示、送信の宛先、及びユーザーの識別情報IDがネットワーク通信部25で受信されると、制御部31は、その識別情報IDを認証して、該識別情報IDのユーザーに対して該画像形成装置10の使用を許可する。制御部31は、ネットワーク通信部25を通じて、該画像をその宛先に送信する。
【0038】
同様に、ファクシミリジョブについても、ユーザーが、該ユーザーの端末装置40を操作して、画像、ファクシミリジョブの実行の指示、送信の宛先、及び自己の識別情報IDを、該ユーザーの端末装置40からネットワークを通じて画像形成装置10に送信可能であるものとする。画像形成装置10では、画像、ファクシミリジョブの実行の指示、送信の宛先、及びユーザーの識別情報IDがネットワーク通信部25で受信されると、制御部31は、その識別情報IDを認証して、該識別情報IDのユーザーに対して該画像形成装置10の使用を許可する。制御部31は、ファクシミリ通信部24を通じて、該画像をその宛先に送信する。
【0039】
このように、画像形成装置10は、コピージョブ、送信ジョブ、ファクシミリジョブ、プリントジョブなどを実行する。
【0040】
一方、制御部31は、ユーザーの識別情報を正規なものとして認証すると、上記複数種のジョブ別に、ジョブにより処理された画像の累積処理数を計数して、この累積処理数をその認証したユーザーの識別情報に対応付けて記憶部28に記憶させる。本実施形態では、上記ジョブに基づく画像の処理は、原稿又は記録紙の1枚単位で行われるため、以下では、累積処理数を累積枚数と称することとする。
【0041】
そして、制御部31は、累積枚数が予め設定された閾値に達した場合に、累積枚数が閾値に達したことを管理者に通知するための通知処理を行うと共に、認証したユーザーの識別情報に対応付けて記憶部28に記憶されている累積枚数のリセットの可否を記憶部28から読み出す。制御部31は、累積枚数のリセットが可である場合に、累積枚数をリセットして初期値に戻し、また累積枚数のリセットが否である場合に、累積枚数をリセットせず、ジョブによる画像の処理を禁止する。
【0042】
次に、そのような各種のジョブ別に、ジョブにより処理された画像の累積枚数を計数して、この累積枚数が閾値に達した場合に、累積枚数が閾値に達したことを管理者に通知し、該累積枚数をリセットして初期値に戻したり、該累積枚数をリセットせず、ジョブによる画像の処理を禁止したりするための処理手順を、図3に示すフローチャートなどを参照して詳細に説明する。
【0043】
まず、ユーザーは、画像形成装置10の操作部22又はタッチパネル23を操作して自己の識別情報IDを入力するか、又は自己の識別情報IDを該ユーザーの端末装置40からネットワークを通じて画像形成装置10へと送信させる。画像形成装置10では、ユーザーの識別情報IDが入力されるか又はネットワーク通信部25で受信されると、制御部31は、ユーザーの識別情報IDを認証し、当該識別情報IDが正規なものであると認証したときに(S101)、該ユーザーに対して該画像形成装置10の使用を許可する。
【0044】
続いて、ユーザーは、画像形成装置10の操作部22又はタッチパネル23を操作して、(i)コピージョブ、送信ジョブ、又はファクシミリジョブの実行指示を入力するか、あるいは、(ii)送信ジョブ、ファクシミリジョブ、又はプリントジョブの実行の指示及び画像を該ユーザーの端末装置40からネットワークを通じて画像形成装置10へと送信させる。画像形成装置10の制御部31は、入力されたいずれかのジョブの実行の上記指示を受け付けるか、又はいずれかのジョブの実行の指示及び画像がネットワーク通信部25で受信されると、制御部31は、その指示されたジョブを実行する(S102)。
【0045】
制御部31は、ジョブの実行に際し、ジョブにより処理された画像の累積枚数を計数して、この累積枚数をS101で認証したユーザーの識別情報に対応付けて記憶部28に記憶させる(S103)。図4(A)は、ジョブにより処理された画像の累積枚数を、ユーザーの識別情報毎に対応付けて記憶する記憶部28内のジョブ管理テーブルDを示している。
【0046】
この図4(A)に示すに示すジョブ管理テーブルDには、複数のユーザーの識別情報IDが記憶されると共に、各ユーザーの識別情報ID別に、コピージョブにより処理された画像の累積枚数(画像が形成された記録紙の枚数)CNと該累積枚数CNに係る閾値CS、送信ジョブにより処理された画像の累積枚数(送信された画像の枚数)SNと該累積枚数SNに係る閾値SS、ファクシミリジョブにより処理された画像の累積枚数(送信された画像の枚数)FNと該累積枚数FNに係る閾値FS、及びプリントジョブにより処理された画像の累積枚数(画像が形成された記録紙の枚数)PNと該累積枚数PNに係る閾値PSが記憶されている。また、ジョブ管理テーブルDには、各ユーザーの識別情報IDに対応付けてリセットの可否を示すリセットのオン(可)又はオフ(否)が予め記憶されている。
【0047】
ここで、ジョブ管理テーブルDが初期設定された状態では、各ユーザーの識別情報ID別に、各累積枚数CN、SN、FN、PNが初期値(=0)に設定され、各閾値CS、SS、FS、PSがそれぞれの初期値(=600、1000、200、1600)に設定され、リセットのオン又はオフが設定されるものとする。
【0048】
そして、上記のように制御部31が、ジョブにより処理された画像の累積枚数を計数して、この累積枚数をS101で認証したユーザーの識別情報IDに対応付けてジョブ管理テーブルDに記憶させる(S103)。例えば、制御部31は、ユーザーの識別情報IDとして「AAA」を認証して、コピージョブを実行する場合に、コピージョブにより処理された画像の枚数を1枚ごと(1画像ごと)に計数して、この計数値をジョブ管理テーブルDにおけるユーザーの識別情報ID「AAA」に対応付けられた累積枚数CNに加算し、累積枚数CNを更新する(S103)。
【0049】
続いて、制御部31は、S103で更新したコピージョブの累積枚数CNが該累積枚数CNに係る閾値CSに達したか否かを判定する(S104)。このとき、制御部31は、図4(A)に示すジョブ管理テーブルDのようにコピージョブの累積枚数CNが閾値CS未満であれば(S104「No」)、コピージョブの継続を許可する(S105)。そして、制御部31は、コピージョブが終了した否かを判定し(S106)、コピージョブが終了していなければ(S106「No」)、S102からの処理に戻って、コピージョブを継続し、またコピージョブが終了したならば(S106「Yes」)、図3の処理を終了する。
【0050】
また、制御部31は、図4(B)に示すジョブ管理テーブルDのようにS103で更新したコピージョブの累積枚数CNが閾値CSに達していると(S104「Yes」)、図5に示すような通告画面G1を表示部21にポップアップ表示させる(S107)。
【0051】
この図5に示す通告画面G1には、累積枚数CNが閾値CSに達したことを示すメッセージM1(「累積枚数が限界に達しました。」)、及びレポートの提出を促すメッセージM2(「この画面にタッチ操作して、レポートを提出して下さい。」)が表示されている。
【0052】
ユーザーは、メッセージM1を見て、コピージョブ停止の原因を知り、またメッセージM2を見て、ポップアップ表示された通告画面G1に対してタッチ操作すると、レポートが提出されることを知ることができる。このとき、ユーザーが、通告画面G1に対してタッチ操作すると、タッチパネル23を通じて、レポートの提出指示が入力され、制御部31は当該提出指示を受け付ける。
【0053】
制御部31は、上記レポートの提出指示を受け付けると(S108)、図4(B)に示すジョブ管理テーブルDにおける識別情報ID「AAA」に対応するリセットのオンオフを参照し、リセットがオンである場合は(S109「On」)、累積枚数CNをリセットして初期値「0」に戻す(S110)。この場合、制御部31は、累積枚数CNが閾値CS未満となることから、コピージョブの継続を許可する(S111)。本実施形態において、制御部31は、ジョブ管理テーブルDにおける識別情報ID「AAA」に対応するリセットのオンオフがオンである場合は、識別情報ID「AAA」について累積枚数CNが閾値CSに達したジョブのみの累積枚数CNをリセットする。但し、変形例として、制御部31は、識別情報ID「AAA」に対応するリセットのオンオフがオンである場合に、識別情報ID「AAA」について全てのジョブをリセットしてもよい。
【0054】
また、制御部31は、上記のようにレポートの提出が指示されたので、累積枚数CNが閾値CSに達したこと、累積枚数CNをリセットしたこと、及び閾値CSに達するまでの累積枚数CNの履歴情報HDなどを含むレポートを作成して、このレポートの送信を、ネットワーク通信部25を通じて、該レポートを管理者の端末装置41に送信する(S112)。
【0055】
そして、制御部31は、コピージョブが終了した否かを判定し(S113)、コピージョブが終了していなければ(S113「No」)、S102からの処理に戻って、コピージョブを継続し、またコピージョブが終了したならば(S113「Yes」)、図3の処理を終了する。尚、画像形成装置10では、制御部31が、複数のユーザーの識別情報ID別に、いずれかのジョブの累積枚数が更新されたときに該更新された累積枚数や更新日時を記憶部28に逐次記憶させることにより履歴情報HDを生成しているものとする。
【0056】
上記のように画像形成装置10から送信されて管理者の端末装置41で受信されたレポートは、管理者の端末装置41の制御部による制御で表示デバイスに表示される。例えば、図6に示すようなレポート画面R1が、管理者の端末装置41の表示デバイス42にポップアップ表示される。この図6に示すレポート画面R1には、ユーザーの識別情報ID、累積枚数CNがリセットされた旨を通知するメッセージM3(「累積枚数がリセットされました。」)、及び履歴情報HDの確認を促すメッセージM4(「この画面にポインティング操作して、履歴情報を確認してください。」)が表示されている。
【0057】
管理者は、メッセージM3を見て、識別情報IDのユーザーにより実行されたコピージョブの累積枚数CNが閾値CSに達してリセットされたことを知り、またメッセージM4を見て、ポップアップ表示されたレポート画面R1に対してポインティング操作することにより履歴情報HDが表示されることを知ることができる。
【0058】
このとき、管理者がレポート画面R1に対してポインティング操作を行うと、該管理者の端末装置41は、装備されているタッチパネルを通じて、制御部がレポート表示指示を受け付け、受信したレポートを用いて、例えば図7(A)に示すように履歴情報HDを表示デバイス42にポップアップ表示させる。この図7(A)に示す履歴情報HDには、更新毎の累積枚数CN、更新日時、累積枚数CNが閾値CSに達したときのリセットのオンなどが記録されている。
【0059】
一方、図4(C)に示すジョブ管理テーブルDのようにユーザーの識別情報ID「AAA」に対応してリセットのオフが設定されているものとすると(S109「Off」)、制御部31は、累積枚数CNをリセットせず、コピージョブを停止させる(S114)。
【0060】
そして、制御部31は、累積枚数CNが閾値CSに達したこと、累積枚数CNをリセットしていないこと、及び閾値CSに達するまでの累積枚数CNの履歴情報HDなどを示すレポートを作成して、ネットワーク通信部25を通じて、該レポートを管理者の端末装置41に送信する(S115)。このレポートは、管理者の端末装置41で受信されて表示デバイス42に表示される。
【0061】
例えば、図8に示すようなレポート画面R2が、管理者の端末装置41の表示デバイス42に表示される。この図8に示すレポート画面R2には、ユーザーの識別情報ID、累積枚数CNがリセットさていない旨を通知するメッセージM5(「累積枚数CNはリセットされていません。」)、及び履歴情報HDの確認を促すメッセージM4(「この画面にポインティング操作して、履歴情報を確認してください。」)が表示されている。
【0062】
管理者は、メッセージM5を見て、識別情報IDのユーザーにより実行されたコピージョブが中断していることを知り、またメッセージM4を見て、ポップアップ表示されたレポート画面R2に対してポインティング操作することにより履歴情報HDが表示されることを知ることができる。端末装置41でレポートが受信された場合の表示制御は、上記と同様にして行う。
【0063】
このとき、管理者がレポート画面R2に対してポインティング操作を行うと、該管理者の端末装置41は、その制御部が、タッチパネルを通じて表示指示を受け付け、図7(B)に示すように履歴情報HDを表示デバイス42にポップアップ表示させる。この図7(B)に示す履歴情報HDには、更新毎の累積枚数CN、更新日時、累積枚数CNが閾値CSに達したときのリセットのオフなどが記録されている。
【0064】
管理者は、履歴情報HDを検討した上で、該管理者の端末装置41を操作して、ユーザーの識別情報IDに対応する累積枚数CNのリセットの許可を画像形成装置10に送信することが可能になる。
【0065】
画像形成装置10では、ユーザーの識別情報IDに対応する累積枚数CNのリセットの許可がネットワーク通信部25で受信されたことを条件として(S116)、制御部31は、累積枚数CNをリセットして初期値「0」に戻す(S117)。なお、制御部31は、ユーザーの識別情報IDに対応する累積枚数CNのリセットの許可が管理者の端末装置41から受信されない場合には、累積枚数CNをリセットしない。制御部31は、この時点で実行させているジョブを中断する。
【0066】
そして、このリセットにより累積枚数CNが閾値CS未満となるため、制御部31は、コピージョブの再開を許可して(S118)、コピージョブが終了した否かを判定する(S113)。制御部31は、コピージョブが終了していなければ(S113「No」)、S102からの処理に戻って、コピージョブを継続し、またコピージョブが終了したならば(S113「Yes」)、図3の処理を終了する。
【0067】
尚、制御部31は、コピージョブと同様に、他の送信ジョブ、ファクシミリジョブ、プリントジョブについても、それぞれの累積枚数SN、FN、PNを更新して、これらの累積枚数SN、FN、PNをそれぞれの閾値SS、FS、PSと比較し、累積枚数が閾値に達したときに、これを管理者に通知し、更にリセットがオンの場合に該累積枚数をリセットし、またリセットがオフの場合に該累積枚数をリセットせず、管理者の許可に応じて該累積枚数をリセットするようにする。また、制御部31は、更新毎の累積枚数、更新日時、累積枚数が閾値に達したときのリセットのオン又はオフなどを示す履歴情報HDを管理者の端末装置41の表示デバイス42に表示させる。
【0068】
このように本実施形態の画像形成装置10では、ユーザーの識別情報IDが認証され、各種のジョブのいずれかの実行が指示されると、ジョブを実行して、ジョブにより処理された画像の累積枚数をジョブ管理テーブルDに記憶させている。そして、その累積枚数が閾値に達したときに、累積枚数が閾値に達したことを管理者に通知するレポートR1又はR2を作成して、このレポートR1又はR2を画像形成装置10から管理者の端末装置41へと送信している。このため、管理者は、各種のジョブ別に、ジョブにより処理された画像の累積枚数が閾値に達したことを知ることができる。
【0069】
また、ユーザーの識別情報に係る累積枚数のリセットの可否をジョブ管理テーブルDに予め記憶させておき、累積枚数が閾値に達したときに、累積枚数のリセットの可否をジョブ管理テーブルDから読み出し、累積枚数のリセットが可である場合に、累積枚数をリセットして初期値に戻しているので、管理者を煩わせることなく、累積枚数をリセットして、ジョブを継続させることができる。また、累積枚数のリセットが否である場合に、累積枚数をリセットせず、ジョブによる画像の処理を禁止し、管理者によるリセットの許可に基づき累積枚数をリセットして初期値に戻しているので、累積枚数を効果的に抑制することができる。
<変形例1>
変形例1では、制御部31は、閾値に達した累積枚数のリセットが否である場合に、該累積枚数をリセットせず、以降、ジョブにより処理された画像を1枚ごと(1画像ごと)に計数する度に、その分を、予め定められた種の他のジョブの累積枚数を加算する。
【0070】
例えば、図4(C)に示すジョブ管理テーブルDようにユーザーの識別情報ID「AAA」に対応するコピージョブの累積枚数CNが閾値CSに達し、累積枚数CNのリセットがオフであるものとする。この場合、制御部31は、プリントジョブの累積枚数PNを、以降、ジョブにより処理された画像を1枚ごと(1画像ごと)に計数する度にその分加算する。制御部31は、このように他のジョブであるプリントジョブの累積枚数PNを加算するとき、コピージョブによる画像の処理を許可する。すなわち、閾値に達したジョブにより処理可能な画像の残り枚数が「0」なので、この残り枚数を、他のジョブにより処理可能な画像の残り枚数を用いて補填していることになる。
【0071】
尚、制御部31は、コピージョブとプリントジョブの間でのみ残り枚数を相互に補填可能とし、或いは、送信ジョブとファクシミリジョブの間でのみ残り枚数を相互に補填可能としてもよい。
<変形例2>
変形例2では、制御部31は、あるジョブにより処理された画像の累積枚数が閾値に達して、当該ジョブの累積枚数をリセットする度に、該リセットの回数CTをジョブ別に計数しておき、あるジョブの累積処理数が閾値に達したときは、当該ジョブの累積枚数のリセットが可でありかつ当該ジョブの該リセットの回数CTが予め設定された規定値Q未満である場合に、当該ジョブの累積枚数をリセットして初期値に戻す。一方、制御部31は、該リセットの回数CTが該規定値Qに達している場合には、該累積枚数をリセットせず、当該ジョブのリセットの回数CTが規定値Qに達した旨を管理者の端末装置41に通知するための処理を行い、管理者の端末装置41から当該ジョブについてリセットを許可する指示を、ネットワーク通信部25を介して受信した場合に、当該ジョブの累積枚数及び該リセットの回数CTをリセットして初期値に戻す。
【0072】
この場合、図9(A)に示すようにジョブ管理テーブルDにおいて、各ユーザーの識別情報ID別に、コピージョブの累積枚数CN、閾値CS、及びリセット回数CTと、送信ジョブの累積枚数SN、閾値SS、及びリセット回数STと、ファクシミリジョブの累積枚数FN、閾値FS、及びリセット回数FTと、プリントジョブの累積枚数PN、閾値PS、及びリセット回数PTとを記憶させておく。
【0073】
制御部31は、例えばユーザーの識別情報ID「AAA」に対応するコピージョブの累積枚数CNが閾値CSに達し、累積枚数CNのリセットが可である場合に、コピージョブの累積枚数CNをリセットして初期値「0」に戻し、累積枚数CNのリセット回数CTを「1」加算する。以降同様に、制御部31は、ユーザーの識別情報ID「AAA」に対応するコピージョブの累積枚数CNが閾値CSに達する度に、累積枚数CNのリセット回数CTを「1」ずつ加算する。
【0074】
そして、制御部31は、図9(B)に示すジョブ管理テーブルDのようにコピージョブの累積枚数CNのリセット回数CTが規定値Q(=3)に達すると、累積枚数CNをリセットせず、コピージョブのリセット回数CTが規定値Qに達したことなどを示すレポートを作成して、このレポートをネットワーク通信部25から管理者の端末装置41に送信させる。このレポートは、管理者の端末装置41で受信されて表示デバイスに表示される。管理者は、端末装置41の表示デバイスに表示されたそのレポートを見て、コピージョブの累積枚数CN及びリセット回数CTのリセットの指示を画像形成装置10に送信する。画像形成装置10では、制御部31が、コピージョブの累積枚数CN及びリセット回数CTのリセットの指示を、端末装置41からネットワーク通信部25を介して受信すると、制御部31は、コピージョブの累積枚数CN及びリセット回数CTをリセットして初期値「0」に戻す。そして、制御部31は、累積枚数CNが閾値CS未満となりかつリセット回数CTが規定値Q未満となったため、コピージョブを再開させる。なお、制御部31は、コピージョブの累積枚数CN及びリセット回数CTのリセットの指示を端末装置41から受信したとき、全てのジョブの累積枚数CN及びリセット回数CTをリセットして初期値「0」に戻すようにすることも可能である。
<変形例3>
変形例3では、制御部31は、ジョブにより処理された画像の累積枚数が閾値に達したときのみにレポートを作成するだけではなく、定期的にレポートを作成し、制御部31により該レポートをネットワーク通信部25から管理者の端末装置41に送信させる。
【0075】
例えば、制御部31は、図10に示すようなスケジュール設定画面G2を表示部21に表示させる。この図10に示すスケジュール設定画面G2には、月を指定するためのそれぞれのチェックボックスCB、日を記入するためのテキストボックスTB1、曜日を記入するためのテキストボックスTB2、時刻を記入するためのテキストボックスTB3、時間間隔を記入するためのテキストボックスTB4が表示されている。ユーザーは、操作部22又はタッチパネル23を操作して、各チェックボックスCBにチェックを入れたり、各テキストボックス別に、アップダウンボタンを操作して、テキストボックスTB1に日を記入したり、テキストボックスTB2に曜日を記入したり、テキストボックスTB3に時刻を記入したり、テキストボックスTB4に時間間隔を記入することができ、これらのチェックや記入を適宜選択して行うことにより、タッチパネル23を通じて、各チェックボックスCB、テキストボックスTB1、テキストボックスTB2、テキストボックスTB3、及びテキストボックスTB4に記入した内容が制御部31に受け付けられる。
【0076】
これにより、ユーザーは、レポートの作成並びに送信の所望のタイミングを示すスケジュールを設定することができる。制御部31は、そのスケジュールに従って、レポートを作成し、該レポートをネットワーク通信部25から管理者の端末装置41に送信させる。
【0077】
尚、上記実施形態では、ジョブ管理テーブルDを画像形成装置10の記憶部28に記憶させ、画像形成装置10の制御部31が、図3に示すフローチャートの処理を行っているが、図11に示すように画像形成システムSyが、複数の画像形成装置10を設置している場合は、ジョブ管理テーブルDを管理者の端末装置41の記憶デバイスに記憶させておき、管理者の端末装置41の制御部が、ネットワークを通じてのデータ通信により、各画像形成装置10に入力されたユーザーの識別情報IDやジョブにより処理された画像の枚数を逐一収集して、図3が示すフローチャートと同様の処理を行ってもよい。この場合、端末装置41の制御部は、画像形成装置10の制御部31と同様の構成を備えるものとする。
【0078】
あるいは、ジョブ管理テーブルDをサーバー(図示せず)の記憶デバイスに記憶させておき、管理者の端末装置41が、ネットワークを通じてのデータ通信により、各画像形成装置10に入力されたユーザーの識別情報IDやジョブにより処理された画像の枚数を上記画像形成装置10又は上記サーバーから収集すると共に、上記サーバーの記憶デバイスに記憶されているジョブ管理テーブルDを参照及び更新して、図3が示すフローチャートと同様の処理を行っても構わない。
【0079】
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成システムの一実施形態として画像形成装置(複合機)を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
【0080】
また、図1乃至図11を用いて説明した上記実施形態及び変形例の構成及び処理は、本発明の一例に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0081】
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 画像形成部
21 表示部
22 操作部
23 タッチパネル
24 ファクシミリ通信部
25 ネットワーク通信部
28 記憶部
29 制御ユニット
31 制御部
40 ユーザーの端末装置
41 管理者の端末装置
Sy 画像形成システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11