特開2020-116281(P2020-116281A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2020116281-頚椎矯正用枕 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-116281(P2020-116281A)
(43)【公開日】2020年8月6日
(54)【発明の名称】頚椎矯正用枕
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/01 20060101AFI20200710BHJP
   A47G 9/10 20060101ALI20200710BHJP
【FI】
   A61F5/01 G
   A47G9/10 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-11549(P2019-11549)
(22)【出願日】2019年1月25日
(71)【出願人】
【識別番号】508193943
【氏名又は名称】株式会社さかいクリニックグループ
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(72)【発明者】
【氏名】酒井 慎太郎
【テーマコード(参考)】
3B102
4C098
【Fターム(参考)】
3B102AA09
4C098AA02
4C098BB03
4C098BC39
4C098BC42
(57)【要約】
【課題】頚椎に小さい負担で矯正することで、ストレートネックの状態を軽減することができる頚椎矯正用枕を提供する。
【解決手段】頚椎矯正用枕10は、使用者の後頭部H1が載置される薄肉部21と、使用者の後頭部H1と頭頂部H2との間の曲面領域H3が当接する傾斜面22dを有する肉厚部22とを備えている。仰臥用パッド部2に載置する際に、後頭部H1を薄肉部21に位置させると共に、使用者の後頭部と頭頂部H2との間の曲面領域H3を肉厚部22の傾斜面22dに位置させる。このように使用者の頭部Hが頚椎矯正用枕10に載置されることで、傾斜面22dによって、使用者の頭部は、顎部H4が下がったまま頭頂部H2が持ち上がり、顎部H4を引いたような状態となる。従って、自然な姿勢で頚椎B1を前弯状態とすることができるので、頚椎B1を理想とする状態に早く矯正することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の後頭部が載置される薄肉部と、前記使用者の後頭部と頭頂部との間の曲面領域が当接する傾斜面を有する肉厚部とを備えた仰臥用パッド部が形成された頚椎矯正用枕。
【請求項2】
前記傾斜面は、左右方向の端部から中央に向かうに従って凹む円弧面に形成された請求項1記載の頚椎矯正用枕。
【請求項3】
前記薄肉部と前記肉厚部との境界は、頭頂部側へ膨らむ円弧状に形成された請求項2記載の頚椎矯正用枕。
【請求項4】
前記仰臥用パッド部が顔幅に形成され、
前記仰臥用パッド部の両側に、前記仰臥用パッド部より肉厚の横臥用パッド部が形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の頚椎矯正用枕。
【請求項5】
前記横臥用パッド部の高さは、使用者の耳の付け根から肩までの距離に形成されている請求項4記載の頚椎矯正用枕。
【請求項6】
前記仰臥用パッド部とは別体により形成され、仰臥状態の使用者の背中に挿入される胸椎用パッド部を備えた請求項1から5のいずれかの項に記載の頚椎矯正用枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレートネックと称される頚椎の状態を、緩和、矯正することが可能な頚椎矯正用枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
使用者が横たわり、頭部を置くだけで、頚椎や胸椎などの脊椎が矯正できる従来の枕が知られている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
【0003】
特許文献1に記載の枕は、枕の両側には略長方形で、略肩の高さに作られた突出部が設けられ、この両側突出部の中間には、略長方形で突出部より高さの低い平板状の連結部が設けられており、連結部に両側突出部と直交する方向に角度(傾斜)を持たせたことが記載されている。
【0004】
特許文献2に記載の整体矯正枕は、仰臥した時に後頭部を支える後頭部支持部と、頸部を支える頸部支持部と、後頭部支持部および頸部支持部の両側に位置して、横臥した時に横頭部を支える2個の横頭部支持部とから構成されたものであり、後頭部支持部と頸部支持部の高さが、仰臥した時の、鼻と顎の高さがほぼ水平になるように調整され、横頭部支持部の高さが、横臥した時の、頸椎と胸椎とがほぼ直線になるように調整されたものである。
【0005】
特許文献3に記載の頚椎矯正具は、一般の睡眠用枕と同等かやや小型の直方体で、中央に、頚部受部と乳様突起載置部と肩逃げ部を有する上面中央部を貫く溝があり、芯部は弾発ウレタンで形成され、芯部の、溝を含む上面側はソフトウレタンで覆われ、全体はレザーなどの表皮で覆われているというものである。
【0006】
特許文献4に記載の枕は、枕本体の頭部載置部の左右に頭部移動制止突起を直立して設け、頭部載置部は後頭部を載置する後頭部載置部と頸椎を載置する頸椎載置部とより構成し、頸椎載置部の高さを後頭部載置部の高さよりも高くすることにより、その結果、頭部載置部に頭を載せて横臥すると、左右の頭部移動制止突起により、頭が左右に傾くのを防ぎ、頸椎載置部の高さが後頭部載置部の高さよりも高く成っているので頸椎が上に持ち上げられて、上気道が自然に開き、鼾をかかなくなる、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平6−38937号公報
【特許文献2】特開平11−253287号公報
【特許文献3】特開2001−178755号公報
【特許文献4】実用新案登録第3200200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば、頭を下げ、延ばした状態でスマートフォンを見つめながら長時間操作する習慣から、前弯する頚椎が真っ直ぐな状態となる、ストレートネックと称される状態の患者が増えている。ストレートネックになると、頭部の重心が肩より前方へ移動してしまうため、頭部を支える首や肩の筋肉が緊張し、その状態が持続することで、首の痛み、肩こりが生じる。
また、ストレートネックとなった患者は、頭部を前方へ出し、背骨が丸くなった姿勢で作業をしてしまうため、巻き肩と称される両肩が前方へ出る状態となりやすい。そうなると、肩の筋肉が緊張状態となるため、肩こりが重症化しやすくなる。
【0009】
このような患者が、例えば、特許文献1に記載の枕を使用すると、連結部が傾斜した平面により形成されているため、使用者が寝ても頸部はストレートネックとなった状態のままであるので、矯正の効果は得られない。
また、特許文献2に記載の頚椎矯正具を使用すると、頸部支持部が頚椎を支持して、頚椎の前弯を作り出そうとしているため、長時間の矯正では頚椎に負担が掛かる。
【0010】
また、特許文献3に記載の頚椎矯正具では、中央を縦に貫いて頭部を載せるための溝が、徐々に幅を広げて乳様突起載置部が形成され、かつ深さを増しながら後頭部落込み部が形成されている。そのため、頭部を溝に載せたときには、頚椎が溝底の縁部に当たった状態で、頭部が後頭部落込み部に落ち込むため、頚椎が溝底の縁部に押し上げられた状態となる。従って、特許文献3に記載の頚椎矯正具においても、長時間の矯正では頚椎に負担が掛かる。
【0011】
特許文献4に記載の枕では、頭部載置部が、頸椎載置部の高さが後頭部載置部の高さよりも高く形成されているため、特許文献1に記載の枕と同様に、頸椎載置部が頚椎を上に持ち上げられるので、長時間の矯正では頚椎に負担が掛かる。
【0012】
そこで本発明は、頚椎に小さい負担で矯正することで、ストレートネックの状態を軽減することができる頚椎用矯正用枕を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の頚椎矯正用枕は、使用者の後頭部が載置される薄肉部と、前記使用者の後頭部と頭頂部との間の曲面領域が当接する傾斜面を有する肉厚部とを備えた仰臥用パッド部が形成されたことを特徴とする。
【0014】
本発明の頚椎矯正用枕によれば、使用者の頭部を仰臥用パッド部に載置する際に、後頭部を薄肉部に位置させると共に、使用者の後頭部と頭頂部との間の曲面領域を肉厚部の傾斜面に位置させる。そうすると傾斜面によって、使用者の頭部は、顎部が下がったまま頭頂部が持ち上がり、顎を引いたような状態となる。従って、自然な姿勢で頚椎を前弯状態とすることができるので、頚椎を理想とする状態に早く矯正することができる。
【0015】
前記傾斜面は、左右方向の端部から中央に向かうに従って凹む円弧面に形成されたものとすることができる。このように傾斜面が形成されていることで、頭部の曲面領域が傾斜面にフィットした状態で載置できるので、頭部を安定させた状態で載置することができる。
【0016】
前記薄肉部と前記肉厚部との境界は、頭頂部側へ膨らむ円弧状に形成されたものとすることができる。このように境界が形成されていることで、傾斜面の左右の端部が薄肉部側に出っ張り、傾斜面の中央部が凹んだ形状に形成されているので、頭部が左右に傾斜していても、頭部の曲面領域が傾斜面を転がるようにして中央へ寄るため、頭部を正しい姿勢に修正することができる。
【0017】
前記仰臥用パッド部が顔幅に形成され、前記仰臥用パッド部の両側に、前記仰臥用パッド部より肉厚の横臥用パッド部が形成されたものとすることができる。使用者の頭部が仰臥用パッド部に載置されると、頭部の両側に横臥用パッド部の側壁が位置するので、頭部を横向きにし難くなる。そのため、使用者の頚椎を前弯状態としたまま維持させることができる。
【0018】
前記横臥用パッド部の高さは、使用者の耳の付け根から肩までの距離に形成することができる。横臥用パッド部に横を向いて頭部を載せると、使用者の頚椎が胸椎から続く直線状とすることができる。従って、横たわった状態の頭部や首への負担を軽減することができる。
【0019】
前記仰臥用パッド部とは別体により形成され、仰臥状態の使用者の背中に挿入される胸椎用パッド部を備えさせることができる。使用者が仰臥状態で、仰臥用パッド部に後頭部を載置しているときに、仰臥用パッド部と別体により形成された胸椎用パッド部を、使用者の背中に挿入することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の頚椎矯正用枕によれば、使用者の顎部が下がったまま頭頂部が持ち上がり、顎を引いたような状態となるため、自然な姿勢で頚椎を前弯状態とすることができるので、頚椎を理想とする状態に早く矯正することができる。従って、本発明の頚椎矯正用枕は、頚椎に小さい負担で矯正することで、ストレートネックの状態を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態に係る頚椎矯正用枕を示す斜視図である。
図2図1に示す頚椎矯正用枕を頚椎側から見た図である。
図3図1に示す頚椎矯正用枕の仰臥用パッド部に使用者が仰向けで頭部を載置した状態を側方から見た図である。
図4図1に示す頚椎矯正用枕の横臥用パッド部に使用者が横向きで頭部を載置した状態を側方から見た図である。
図5】仰臥用パッド部に使用者が仰向けで頭部を載置し、背中に胸椎用パッド部を挿入した状態を側方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態に係る頚椎矯正用枕を図面に基づいて説明する。
図1および図2に示す頚椎矯正用枕10は、布地を縫い合わせて袋体を形成し、この袋体に充填物を充填して形成されたクッション性の高い枕である。
頚椎矯正用枕10は、枕本体11と、枕本体11とは別体により形成された胸椎用パッド部12とを備えている。
枕本体11は、薄肉部21および肉厚部22とから形成された仰臥用パッド部2と、仰臥用パッド部2の両側に形成された横臥用パッド部3とを備えている。
【0023】
仰臥用パッド部2は、その幅が使用者の一方の耳から他方の耳までの距離、つまり顔幅に形成されている。
薄肉部21は、使用者の後頭部が配置される。薄肉部21は、内部の充填物が中央部21aに寄って収納されているため、端部から中央部21aに向かって徐々に厚みが厚く形成されているが、ほぼ平面状に形成されている。薄肉部21は、頚椎側の端辺21bが、左右方向F1に沿って頚椎側に膨らむ円弧状に形成されている。
本実施の形態では、薄肉部21は、中央部21aが約2cmに形成されている。
【0024】
肉厚部22は、薄肉部21より肉厚に、高さが高く形成されている。肉厚部22は、薄肉部21との境界2a、左右の端部22a(横臥用パッド部3との境界)、頭頂部側の端辺22bから中央部22cに向かって徐々に厚みが厚くなるように形成されている。
従って、肉厚部22は、使用者の後頭部と頭頂部との間の曲面領域が載置される位置が傾斜面22dに形成されている。この傾斜面22dは、左右方向F1の端部22aから中央に向かうに従って凹む円弧面に形成されている。
本実施の形態では、肉厚部22の中央部22cが約5cmに形成されている。
薄肉部21と肉厚部22との境界2aは、頭頂部側へ膨らむ円弧状に形成されている。
【0025】
横臥用パッド部3は、仰臥用パッド部2より肉厚に形成されている。横臥用パッド部3の厚みは、使用者の耳の付け根から肩までの距離に形成されている。本実施の形態では、横臥用パッド部3は、中央部の厚みが約15cmに形成されている。
横臥用パッド部3は、平面視して、正方形から、頭頂部側で外側に位置する角部3aが円弧状に切り欠かれた形状に形成されている。
【0026】
胸椎用パッド部12は、四角形状の袋体に充填物が充填されていることで、それぞれの周囲部から中央部に向かって膨らむように厚みが厚くなった扁平した丸棒状に形成されている。
【0027】
以上のように構成された本発明の実施の形態の係る頚椎矯正用枕10の使用状態を図面に基づいて説明する。
まず、図1および図2に示すように、仰臥用パッド部2および横臥用パッド部3との高さを、充填物の量により調整する。例えば、横臥用パッド部3は、使用者の耳の付け根から肩までの距離に対応する高さに調整される。
【0028】
図3に示すように、使用者Mが仰向けになり、頭部Hを仰臥用パッド部2に載置する際に、後頭部H1を薄肉部21に位置させると共に、使用者の後頭部と頭頂部H2との間の曲面領域H3を肉厚部22の傾斜面22dに位置させる。このように使用者の頭部Hが頚椎矯正用枕10に載置されることで、傾斜面22dによって、使用者の頭部Hは、顎部H4が下がったまま頭頂部H2が持ち上がり、顎部H4を引いたような状態となる。
【0029】
従って、自然な姿勢で頚椎B1を前弯状態とすることができるので、頚椎B1を理想とする状態に早く矯正することができる。
よって、頚椎矯正用枕10は、頚椎に小さい負担で矯正することで、ストレートネックや巻き肩の状態を軽減することができる。
【0030】
図1に示すように、傾斜面22dは、左右方向F1の端部から中心部に向かうに従って凹む円弧面に形成される。従って、図3に示すように、頭部Hの曲面領域H3が傾斜面22dにフィットした状態で載置できるので、頭部Hを安定させた状態で載置することができる。また、薄肉部21と肉厚部22との境界2aが、頭頂部H2側へ膨らむ円弧状に形成されている。そのため、傾斜面22dは、平面視して、左右の端部22aが薄肉部21側に出っ張り、中央部が凹んだ形状に形成されている。従って、頭部Hが左右に傾斜していても、頭部Hの曲面領域H3が傾斜面22dを転がるようにして中央へ寄るため、頭部Hを正しい姿勢に修正することができる。
【0031】
仰臥用パッド部2が顔幅に形成されており、仰臥用パッド部2の両側に、仰臥用パッド部2より肉厚の横臥用パッド部3が形成されているため、使用者Mの頭部Hを仰臥用パッド部2に載置すると、頭部Hの両側に横臥用パッド部3の側壁3bが位置する。従って、頭部Hを横向きにし難くなるため、使用者の頚椎B1を前弯状態としたまま維持させることができる。
【0032】
そして、仰向けに寝た姿勢の使用者が横向きの状態となるために、右方向または左方向に移動しながら90度回転すると、図4に示すように、使用者の頭部Hは、横向きになった状態で横臥用パッド部3へ移動する。
【0033】
横臥用パッド部3に横を向いて頭部Hを載せると、横臥用パッド部3の高さが使用者Mの耳Eの付け根から肩Sまでの距離Lに形成されている。そのため、使用者Mの頚椎B1は胸椎B2から続く直線状となる。
使用者がストレートネックの状態にある場合には、頭部の重心が肩より前方へ移動してしまうため、首や首を支える筋肉に負担を掛けている。しかし、横臥用パッド部3に頭部Hを載せて、頚椎B1を直線状とすることにより、横たわった状態の頭部Hや首への負担は軽減される。従って、ストレートネックになった使用者が睡眠を取るときの枕として、頚椎矯正用枕10は好適である。
【0034】
なお、横臥用パッド部3は、高いクッション性を有しているため、耳Eは横臥用パッド部3の凹みに埋まるため、横臥用パッド部3の高さを使用者Mの耳Eの付け根から肩Sまでの距離としている。しかし、横臥用パッド部3が弾性変形し難い素材により形成されていても、耳Eが折れ曲がり潰れた状態となるため、頚椎B1を胸椎B2から続く直線状とするには、横臥用パッド部3の高さを使用者Mの耳Eの付け根から肩Sまでの距離Lとすることが望ましい。
【0035】
また、使用者が仰臥状態で、仰臥用パッド部2に後頭部H1を載置しているときに、枕本体11とは別体により形成された胸椎用パッド部12(図1参照)を、使用者の背中に挿入することができる。
図5に示すように、使用者Mの自重により胸椎B2が胸椎用パッド部12に押し付けられることで胸椎B2が押されて前弯状態となり、後頭部H1が薄肉部21に位置することで、胸椎B2に続く頚椎B1も自然な状態で前弯状態となる。
従って、使用者は、薄肉部21と胸椎用パッド部12との上に、仰向けに寝るだけで、無理なく胸椎B2が押圧され、自然な姿勢で頚椎B1を前弯状態とすることができる。そのため、頚椎矯正用枕10は、胸椎B2と頚椎B1とも同時に小さい負担で矯正することで、ストレートネックや巻き肩に対する矯正を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の頚椎矯正用枕は、一般家庭だけでなく、病院などでも使用することができる。
【符号の説明】
【0037】
10 頚椎矯正用枕
11 枕本体
2 仰臥用パッド部
21 薄肉部
21a 中央部
21b 端辺
22 肉厚部
22a 端部
22b 端辺
22c 中央部
22d 傾斜面
2a 境界
3 横臥用パッド部
3a 角部
3b 側壁
12 胸椎用パッド部
M 使用者
H 頭部
H1 後頭部
H2 頭頂部
H3 曲面領域
H4 顎部
B1 頚椎
B2 胸椎
E 耳
S 肩
L 距離
F1 左右方向
図1
図2
図3
図4
図5