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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-119892(P2020-119892A)
(43)【公開日】2020年8月6日
(54)【発明の名称】高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/10 20060101AFI20200710BHJP
   H01H 50/54 20060101ALI20200710BHJP
   H01H 50/36 20060101ALI20200710BHJP
【FI】
   H01H50/10 Z
   H01H50/54 R
   H01H50/36 K
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-5538(P2020-5538)
(22)【出願日】2020年1月17日
(31)【優先権主張番号】201910103722.2
(32)【優先日】2019年1月18日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519048160
【氏名又は名称】厦▲門▼宏▲発▼信号▲電▼子有限公司
【氏名又は名称原語表記】XIAMEN HONGFA SIGNAL ELECTRONICS CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】林 佳▲賓▼
(72)【発明者】
【氏名】汪 ▲偉▼峰
(72)【発明者】
【氏名】董 欣▲賞▼
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーを提供する。
【解決手段】高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、コイルボビンとコイルピン1と鉄心と静バネ部分とを含み、コイルボビンは、エナメル線を巻き付けるための巻線軸を含み、鉄心は、心軸と、心軸の上端に設置される電極面と、を含み、鉄心の心軸は、コイルボビンの巻線軸の中心孔に嵌合され、コイルピンは、コイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの下鍔22の一方側に配置され、静バネ部分は、コイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの上鍔21、下鍔の他方側に挿入され、巻線軸は、偏心して設置される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルボビンとコイルピンと鉄心と静バネ部分とを含み、
前記コイルボビンは、上鍔及び下鍔と、前記上鍔と前記下鍔の間に接続され且つエナメル線を巻き付けるための巻線軸と、を含み、前記巻線軸の軸線は、縦方向に設置され、
前記鉄心は、心軸と、前記心軸の上端に設置される電極面と、を含み、前記鉄心の前記心軸は、前記コイルボビンの前記巻線軸の中心孔に嵌合され、前記鉄心の電極面は、前記コイルボビンの幅方向における前記コイルボビンの前記上鍔の中間位置に位置し、
前記コイルピンは、前記コイルボビンの幅方向における前記コイルボビンの前記下鍔の一方側に配置され、且つ、前記コイルピンの一部が前記コイルボビンの巻線窓に存在し、
前記静バネ部分は、前記コイルボビンの幅方向における前記コイルボビンの前記上鍔、前記下鍔の他方側に挿入される高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーであって、
前記巻線軸の軸線が前記静バネ部分から離れる方向に向かって前記コイルボビンの幅の中心線から予め設定の距離をずれて、前記鉄心の心軸の軸対称中心が前記鉄心の前記電極面の軸対称中心から前記予め設定の距離をずれさせることにより、コイルと静バネとの間の距離を増加させ、前記コイルと前記静バネとの間の沿面距離を増加させ、絶縁能力を向上させる、高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項2】
動バネアーマチュア部分とヨークとをさらに含み、
前記ヨークの一辺は、前記心軸の底端に固定され、前記ヨークの他の辺は、前記コイルボビンの前記巻線窓に配置され、
前記動バネアーマチュア部分の一辺は、前記ヨークの他の辺に固定され、前記動バネアーマチュア部分の他の辺は、前記コイルボビンの前記上鍔にある前記鉄心の前記電極面の上方に配置され、
前記コイルボビンの幅方向における前記動バネアーマチュア部分の他の辺の中心線と前記コイルボビンの幅方向における前記鉄心の前記電極面の中心線は、略同一線上に位置する、請求項1に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項3】
前記ヨークの一辺には、前記鉄心の前記心軸の底端の組立を位置決めするための第1の貫通孔が設置され、前記コイルボビンの幅方向における前記ヨークの一辺の中心線と前記コイルボビンの幅方向における前記ヨークの一辺の第1の貫通孔の中心線との間には、前記予め設定の距離がある、請求項2に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項4】
前記鉄心の前記電極面は、円形、楕円形又は矩形である、請求項1に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項5】
前記静バネ部分は、上静バネと下静バネとを含み、且つ、上静バネと下静バネは、それぞれL型であり、
前記上静バネ及び前記下静バネの鉛直シート体は、それぞれ前記コイルボビンの前記上鍔、前記下鍔の、前記コイルボビンの幅方向における前記コイルピンとは反対側に挿入され、
前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体の前記コイルボビンの前記巻線窓に存在する部分は、いずれも鉛直構造であり、且つ前記コイルボビンの長手方向に沿って並列に配置されている、請求項1に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項6】
前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体の厚さ方向は、前記コイルボビンの幅方向と一致し、
前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体の前記コイルボビンの前記巻線窓に存在する部分は、前記コイルボビンの幅方向の他方側において同一平面上に位置する、請求項5に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項7】
前記コイルボビンの前記上鍔、前記下鍔に前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体を挿入するための閉じた環状の第2の貫通孔、第3の貫通孔をそれぞれ設置することにより、前記上静バネ及び前記下静バネを前記コイルボビンの上方のみから前記コイルボビンに下向きに挿入することができる、請求項5に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項8】
前記第2の貫通孔の幅は、前記第3の貫通孔の幅よりも大きく、前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体の下部の厚さ方向の一方面には、対応する前記第3の貫通孔に固定されるチャッキング突起が設置され、前記上静バネと前記下静バネは、前記鉛直シート体の下部の前記チャッキング突起と前記コイルボビンの前記下鍔の対応する前記第3の貫通孔との嵌合により、前記コイルボビンに固定され、且つ、前記上静バネ及び前記下静バネの水平シート体を前記コイルボビンの前記上鍔に完全に露出させ、
前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体の上部の厚さ方向の一方面には、対応する前記第2の貫通孔に嵌合される位置決め突起が設置され、前記鉛直シート体の上部の位置決め突起と前記コイルボビンの前記上鍔の対応する前記第2の貫通孔との嵌合により、前記コイルボビンにおける前記上静バネ及び前記下静バネの位置を調整する、請求項7に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項9】
前記上静バネ及び前記下静バネの前記鉛直シート体の先端において、水平シート体に一体的に接続される位置の近傍に静バネ用材料の切断面をさらに設置することにより、予め設定の対応するツールのために圧入位置を提供し、前記上静バネまたは前記下静バネは、前記コイルボビンに圧入され、且つ、前記圧入位置は、前記コイルボビンの高さ方向において前記鉛直シート体のチャッキング突起と略同一線上に位置する、請求項5に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項10】
前記コイルボビンの前記下鍔において、前記コイルボビンの前記巻線窓の一方面における前記上静バネ及び前記下静バネに対応する挿入位置に前記巻線窓よりも低い受け台をさらに設置することにより、この位置と前記エナメル線との沿面距離をさらに増加させ、
前記受け台と前記巻線窓との間には、斜めの面取りが設置され、面取りのエッジは、前記第3の貫通孔と面一をなし、
前記コイルボビンの前記上鍔において、前記下静バネの水平シート体と前記上静バネの前記鉛直シート体との間に、前記上静バネの前記鉛直シート体寄りに第1の凹溝が設置され、この第1の凹溝は、前記コイルボビンの長手方向に沿って設置され、且つ、第1の凹溝の長さ寸法は、前記上静バネの前記鉛直シート体の幅寸法よりも大きく、
前記コイルボビンの前記下鍔において、前記コイルボビンの前記巻線窓の一方面において、前記コイルピンと前記上静バネ及び前記下静バネとの挿入位置との間には、第2の凹溝がさらに設置される、請求項5に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【請求項11】
前記コイルボビンの前記上鍔において、前記上鍔の上面の2つの第2の貫通孔の間にバッフル壁をさらに設置することにより、前記上静バネと前記下静バネとの絶縁距離を増加させる、請求項7に記載の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーの技術分野に係り、特に、高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヒンジ型磁気回路構造は、リレー業界において広く使用されている典型的な構造であり、その構造は簡単で製造の難しさが低いので、異なるサイズ及び異なる負荷を持つリレーに適用される。しかし、このようなリレーは、構造に制限があるので、絶縁性能が不良であるという欠点も存在し、特に小型製品では、サイズ及びスペースの制限により、その欠点がより明らかになる。
【0003】
従来技術の小型のヒンジ型電磁リレーを図1図4に示しており、このリレーは、コイルボビン101と、ヨーク102と、鉄心103と、動バネアーマチュア部分104と、常開静バネ105と、常閉静バネ106と、ケース107と、を含む。コイルボビン101は、リレーの本体部分として、コイルボビン101の幅方向の対称中心に沿って設置される巻線軸108を備え、コイルの2本のピン109は、コイルボビン101の幅方向の同じ側の底部に設置され、2本のピン109は、コイルボビン101の長手方向において左1右1となるように略同一平面上に設置され、一体的に対称な丸棒状鉄心103は、コイルボビンの巻線軸108の孔(即ち、コイルボビン101の鉄心孔)に組み込まれ、全体としてコイルボビン101の幅方向に対称なL型ヨーク102は、コイルボビン101に組み込まれて鉄心103とリベットにより一体化している。全体としてL型の常開静バネ105と常閉静バネ106は、それぞれコイルボビン101のコイルピン109とは反対側から幅方向の側方向に沿ってコイルボビン101に組み込まれて、接点面の延在端を介してコイルボビン101にチャッキングされる。組み込まれて位置決められた後、常開静バネ105と常閉静バネ106のコイルボビン101の巻線窓の下部から延在したピン部分は、長手方向において左1右1となるように略同一平面上に設置され、コイルボビン101の巻線窓の内部において、常開静バネ105と常閉静バネ106は、幅方向において前後に重なっている。コイルボビン101の巻線窓の上方において、コイルボビン101には、常開静バネ105と常閉静バネ106の位置を制限するための突起機構110が設置され、且つ、位置決め用の突起機構110の最高点は、静バネの接点の延在面よりも高い。動バネアーマチュア部分104がヨーク102の外側に係止されてその位置が制限された後、全体としてリレー部分を形成する。リレー部分にケース107を取り付けることにより、リレー製品を形成する。
【0004】
このような小型のヒンジ型電磁リレーは、以下の弊害を有する。(1)入力端(コイル)と出力端(静バネ、ヨーク)との間の絶縁距離が不足するので、製品の絶縁パラメータに制約を与える。(2)静バネがコイルボビンの側方から組み込まれ、且つ接点の延在面を介してコイルボビンにチャッキングされて位置決めされるという組立方式により、接点ギャップ、接点オーバーストロークなどのリレーの機械的パラメータがコイルボビンの加工精度に完全に依存するので、機械的パラメータの合格率を確保及び調整することは困難になる。(3)コイルボビンの巻線窓の上方に大きい高さのプラスチック製突出ブロックを設置する必要があるので、リレーの高さに限界がある場合、コイルボビンの巻線窓の高さの空間を占用し、巻線が可能な空間に影響を及ぼし、コイルのアンペア回数の向上に不利であり、これにより、リレーの性能に制約を与える。(4)静バネとプラスチックとのチャッキング位置が接点の周囲にあるので、プラスチック屑が接点位置に落ちやすくて導通不良を招きたり、接点のスパッタが周囲の位置決め用のプラスチックに堆積してオフされた接点間の絶縁性能が低下したりする恐れがある。(5)常開静バネと常閉静バネがコイルボビンの巻線窓の内部の幅方向において前後に重なっているので、奥側の静バネをエナメル線にさらに近接させ、コイルとの間の絶縁距離を短縮するとともに、巻線窓の内部における2つの静バネの構造をコイルボビンの長手方向において折り曲げる必要があるので、部品加工の難しさ及び複雑さを増加させる。
【0005】
上記の課題を解決するために、従来技術に採用される方法は、主に2種類がある。1つは、コイル及びコイル端子にテープを1周に亘って巻き付けることにより、コイル(即ち、エナメル線)とヨークやバネ片との間の絶縁性を増加させる。しかし、このようなコイルエナメル線の表面にテープを巻き付けるという処理方法により、エナメル線の断線を招く危険性がある一方で、材料及び製造工程を追加してコストを増大させる。もう1つは、コイルとヨークとの間に絶縁シートを組み込むことによりコイルとヨークとの間の絶縁性を向上させる。しかし、このようなコイルとヨークとの間に絶縁シートを組み込むという方法は、以下の問題が存在し、第1に、組立が困難になり、絶縁効果の一致性を確保することが困難になり、第2に、絶縁シートを組み立てるための空間を予め用意する必要があるので、エナメル線の巻線空間に影響を及ぼし、製品の性能の向上に不利であり、第3に、コイル端子とバネ片との絶縁距離が不足するという問題を解決することが困難になり、第4に、材料及び製造工程を追加することによりコストを増大させる。さらに、このような2種類の技術案は、いずれも接点位置の異物及び使用過程における絶縁低下の問題を解決することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の従来技術の欠点を克服し、構造の改良により、製品の体積を増加させることなく、コイルと静バネとの間の距離を増加させことにより、コイルと静バネとの間の沿面距離を増加させ、製品の耐圧能力を効果的に向上させ、且つ、製造の難しさを低減し、工程を減少し、製造コストを低減することができるとともに、組立の自動化や製品の小型化の実現が容易になるという特徴を有する高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明が上記の技術的問題を解決するために採用した技術案は、
コイルボビンとコイルピンと鉄心と静バネ部分とを含み、
前記コイルボビンは、上鍔及び下鍔と、上鍔と下鍔の間に接続され且つエナメル線を巻き付けるための巻線軸と、を含み、巻線軸の軸線は、縦方向に設置され、
前記鉄心は、心軸と、心軸の上端に設置される電極面と、を含み、前記鉄心の心軸は、コイルボビンの巻線軸の中心孔に嵌合され、前記鉄心の電極面は、コイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの上鍔の中間位置に位置し、
前記コイルピンは、コイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの下鍔の一方側に配置され、且つ、コイルピンの一部がコイルボビンの巻線窓に存在し、
前記静バネ部分は、コイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの上鍔、下鍔の他方側に挿入され、
前記巻線軸の軸線が静バネ部分から離れる方向に向かってコイルボビンの幅の中心線から予め設定の距離をずれて、鉄心の心軸の軸対称中心が鉄心の電極面の軸対称中心から前記予め設定の距離をずれさせることにより、コイルと静バネとの間の距離を増加させ、コイルと静バネとの間の沿面距離を増加させ、絶縁能力を向上させる高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーを提供する。
【0008】
さらに、動バネアーマチュア部分とヨークとをさらに含み、
前記ヨークの一辺は、心軸の底端に固定され、前記ヨークの他の辺は、コイルボビンの巻線窓に配置され、
前記動バネアーマチュア部分の一辺は、前記ヨークの他の辺に固定され、前記動バネアーマチュア部分の他の辺は、コイルボビンの上鍔にある鉄心の電極面の上方に配置され、
コイルボビンの幅方向における前記動バネアーマチュア部分の他の辺の中心線とコイルボビンの幅方向における鉄心の電極面の中心線は、略同一線上に位置する。
【0009】
前記ヨークの一辺には、鉄心の心軸の底端の組立を位置決めするための第1の貫通孔が設置され、コイルボビンの幅方向における前記ヨークの一辺の中心線とコイルボビンの幅方向における前記ヨークの一辺の第1の貫通孔の中心線との間には、前記予め設定の距離がある。
【0010】
前記鉄心の電極面は、円形、楕円形又は矩形である。
【0011】
前記静バネ部分は、上静バネと下静バネとを含み、且つ、上静バネと下静バネは、それぞれL型であり、
上静バネ及び下静バネの鉛直シート体は、それぞれコイルボビンの上鍔、下鍔の、コイルボビンの幅方向におけるコイルピンとは反対側に挿入され、
上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の前記コイルボビンの巻線窓に存在する部分は、いずれも鉛直構造であり、且つコイルボビンの長手方向に沿って並列に配置されている。
【0012】
前記上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の厚さ方向は、コイルボビンの幅方向と一致し、
上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の前記コイルボビンの巻線窓に存在する部分は、コイルボビンの幅方向の他方側において同一平面上に位置する。
【0013】
前記コイルボビンの上鍔、下鍔に上静バネ及び下静バネの鉛直シート体を挿入するための閉じた環状の第2の貫通孔、第3の貫通孔をそれぞれ設置することにより、上静バネ及び下静バネをコイルボビンの上方のみからコイルボビンに下向きに挿入することができる。
【0014】
前記第2の貫通孔の幅は、前記第3の貫通孔の幅よりも大きく、前記上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の下部の厚さ方向の一方面には、対応する第3の貫通孔に固定されるチャッキング突起が設置され、前記上静バネと下静バネは、鉛直シート体の下部のチャッキング突起とコイルボビンの下鍔の対応する第3の貫通孔との嵌合により、前記コイルボビンに固定され、且つ、上静バネ及び下静バネの水平シート体をコイルボビンの上鍔に完全に露出させる。
【0015】
前記上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の上部の厚さ方向の一方面には、対応する第2の貫通孔に嵌合される位置決め突起が設置され、鉛直シート体の上部の位置決め突起とコイルボビンの上鍔の対応する第2の貫通孔との嵌合により、前記コイルボビンにおける前記上静バネ及び下静バネの位置を調整する。
【0016】
前記上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の先端において、水平シート体に一体的に接続される位置の近傍に静バネ用材料の切断面をさらに設置することにより、予め設定の対応するツールのために圧入位置を提供し、前記上静バネまたは下静バネは、コイルボビンに圧入され、且つ、前記圧入位置は、コイルボビンの高さ方向において前記鉛直シート体のチャッキング突起と略同一線上に位置する。
【0017】
前記コイルボビンの下鍔において、コイルボビンの巻線窓の一方面における上静バネ及び下静バネに対応する挿入位置に巻線窓よりも低い受け台をさらに設置することにより、この位置とエナメル線との沿面距離をさらに増加させ、
前記受け台と巻線窓との間には、斜めの面取りが設置され、面取りのエッジは、前記第3の貫通孔と面一をなす。
【0018】
前記コイルボビンの上鍔において、下静バネの水平シート体と上静バネの鉛直シート体との間に、上静バネの鉛直シート体寄りに第1の凹溝が設置され、この第1の凹溝は、コイルボビンの長手方向に沿って設置され、且つ、第1の凹溝の長さ寸法は、上静バネの鉛直シート体の幅寸法よりも大きい。
【0019】
前記コイルボビンの上鍔において、上鍔の上面の2つの第2の貫通孔の間にバッフル壁をさらに設置することにより、上静バネと下静バネとの絶縁距離を増加させる。
【0020】
前記コイルボビンの下鍔において、コイルボビンの巻線窓の一方面において、コイルピンと上静バネ及び下静バネとの挿入位置の間には、第2の凹溝がさらに設置される。
【0021】
従来技術に比べて、本発明は、以下のような有益な効果を有する。
【0022】
1、本発明は、鉄心の電極面をコイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの上鍔の中間位置に設置し、コイルピンをコイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの下鍔の一方側に配置し、静バネ部分をコイルボビンの幅方向におけるコイルボビンの上鍔、下鍔の他方側に挿入し、且つ、巻線軸の軸線が静バネ部分から離れる方向に向かってコイルボビンの幅の中心線から予め設定の距離をずれるように設計し、鉄心の心軸の軸対称中心が鉄心の電極面の軸対称中心から前記予め設定の距離をずれさせる、という構成を採用する。本発明の上記の構成によれば、鉄心の電極面を製品の軸対称中心に保持することにより、コイルボビンの巻線軸及び鉄心の心軸を偏心して設置し、コイル(即ち、巻線軸にエナメル線を巻き付けた後)全体を偏心させて、静バネ部分から離れる側に偏向させ、磁気回路のバランスに影響を与えることなく、コイルと静バネとの間の距離を増加させ、コイルと静バネとの間の沿面距離を増加させ、絶縁能力を向上させることができる。
【0023】
2、本発明は、コイルボビンの巻線軸を偏心して設置するという構成を採用することにより、コイルのアンペア回数を一定に保つ場合に、コイルと静バネとの間の距離を増加させ、沿面距離を増加させ、耐圧性能を向上させることができる。同時に、コイルボビンの長手方向にヨークから離れる方向に向かってずれて、コイルとヨークとの間の絶縁をさらに向上させることもできる。しかし、コイルと静バネとの間の距離が増加する必要なく十分である場合に、コイルの巻き数を増増加させ、アンペア回数を高め、接点の吸引力を向上させ、さらに接点の圧力を向上させ、バウンスを低減し、接点の安定性を確保し、アークを減らし、接点の寿命及び信頼性を向上させることができる。
【0024】
3、本発明は、コイルボビンの巻線軸を偏心して設置し且つ静バネ部分から離れる側に偏向させるという構成を採用することにより、静バネをコイルボビンに組み立てるための空間を提供する。本発明は、上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の前記コイルボビンの巻線窓に存在する部分が、いずれも鉛直構造であり、且つコイルボビンの長手方向に沿って並列に配置されており、また、上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の前記コイルボビンの巻線窓に存在する部分が、コイルボビンの幅方向の他方側において同一平面上に位置する、という構成をさらに採用する。本発明の上記の構造により、静バネの製造難しさを低下させるとともに、静バネとコイルとの絶縁距離を確保することができる。上静バネ及び下静バネのコイルボビンの巻線窓に存在する部分がいずれも鉛直構造であるので、従来技術における静バネを折り曲げることによる弊害を避け、製造工程を削減するとともに、リレーの寸法を小さくし、小型化を実現することができる。
【0025】
4、本発明は、コイルボビンの上鍔、下鍔に上静バネ及び下静バネの鉛直シート体を挿入するための閉じた環状の第2の貫通孔、第3の貫通孔をそれぞれ設置することにより、上静バネ及び下静バネをコイルボビンの上方からコイルボビンに下向きに挿入する、という構成を採用する。静バネの圧入方向が上から下であり、この方向がリレーの接点ギャップやオーバーストロークに影響を与える方向であるので、圧入時に静バネの位置を自動的に調整することにより、リレーの機械的パラメータをリアルタイムで調整し、パラメータの合格率を効果的に向上させ、コイルボビンの部品精度への依存性を低減することができるとともに、このような上から下への実装方式により、組立の自動化の実現も容易になる。
【0026】
5、本発明は、上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の下部の厚さ方向の一方面には、対応する第3の貫通孔に固定されるチャッキング突起が設置され、前記上静バネと下静バネは、鉛直シート体の下部のチャッキング突起とコイルボビンの下鍔の対応する第3の貫通孔との嵌合により、前記コイルボビンに固定される、という構成を採用する。静バネとコイルボビンとのチャッキング位置がコイルボビンの底部で接点機構に背向する位置であり、それらの間に遮断するための大きなプラスチック面があるので、チャッキング位置にあるプラスチック異物が接点位置に到達しにくい。なお、従来技術のように接点面寄りの位置により静バネを位置決めする必要がないので、このコイルボビンでのプラスチックを除去することができ、その結果、接点の周囲に余分なプラスチックがなくなり、接点の使用過程において発生したスパッタを接点から離させ、切断された接点間の絶縁に対する影響を低下させることができる。このコイルボビンでのプラスチックを除去した後、この箇所のプラスチックの高さをより低く設計することができる。リレー全体の高さが一定である場合に、節約された空間をコイルボビンの巻線空間に提供し、絶縁距離に影響を与えることなく、コイルのアンペア回数を多くなり、リレーの総合性能の向上に寄与することができる。
【0027】
6、本発明は、上静バネ及び下静バネの鉛直シート体の先端において、水平シート体に一体的に接続される位置の近傍に静バネ用材料の切断面をさらに設置することにより、予め設定の対応するツールのために圧入位置を提供し、前記上静バネと下静バネが、コイルボビンに圧入され、且つ、前記圧入位置が、コイルボビンの高さ方向において前記鉛直シート体のチャッキング突起と略同一線上に位置する、という構成を採用する。本発明の上記の構造により、静バネがコイルボビンに圧入される時に偏向トルクが発生しないので、圧入位置の正確性を向上させることができる。
【0028】
以下、図面及び実施例を結合して本発明を更に詳細に説明するが、本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、実施例に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、従来技術のヒンジ型電磁リレーの外形の模式図である。
図2図2は、従来技術のヒンジ型電磁リレー(ケースを除く)の立体構造の模式図である。
図3図3は、従来技術のヒンジ型電磁リレー(ケースを除く)の正面図である。
図4図4は、従来技術のヒンジ型電磁リレー(ケースを除く)の側面図である。
図5図5は、本発明(ケースを除く)の実施例の立体構造の模式図である。
図6図6は、本発明(ケースを除く)の実施例の正面図である。
図7図7は、本発明(ケースを除く)の実施例の立体構造の模式図(1つの角度で回転させる)である。
図8図8は、本発明(ケースを除く)の実施例の側面図である。
図9図9は、本発明(ケースを除く)の実施例の底面図である。
図10図10は、本発明の実施例のコイルボビン、鉄心及びヨークを互いに嵌合した立体構造の模式図である。
図11図11は、本発明の実施例のコイルボビン、鉄心及びヨークを互いに嵌合した平面図である。
図12図12は、本発明の実施例のコイルボビンの立体構造の模式図である。
図13図13は、本発明の実施例のコイルボビンの側面図である。
図14図14は、本発明の実施例の鉄心、アーマチュア及びヨークを互いに嵌合した立体構造の模式図である。
図15図15は、本発明の実施例の鉄心、アーマチュア及びヨークを互いに嵌合した側面図である。
図16図16は、本発明の実施例の上静バネの立体構造の模式図である。
図17図17は、本発明の実施例の上静バネの正面図である。
図18図18は、本発明の実施例の下静バネの立体構造の模式図である。
図19図19は、本発明の実施例の下静バネの正面図である。
図20図20は、本発明の実施例のヨークの立体構造の模式図である。
図21図21は、本発明の実施例の鉄心の立体構造の模式図である。
図22図22は、本発明の実施例の鉄心の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施例
図5図22を参照すると、本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、コイルボビン2と、コイルピン1と、鉄心3と、静バネ部分と、を含み、前記コイルボビン2は、上鍔21と、下鍔22と、上鍔と下鍔の間に接続され且つエナメル線を巻き付けるための巻線軸23と、を含み、巻線軸23の軸線は、縦方向に設置され、前記鉄心3は、心軸31と、心軸の上端に設置される電極面32と、を含み、前記鉄心3の心軸31は、コイルボビン2の巻線軸23の中心孔に嵌合され、前記鉄心3の電極面32は、コイルボビン2の幅方向におけるコイルボビン2の上鍔21の中間位置に位置し、前記コイルピン1は、コイルボビン2の幅方向におけるコイルボビン2の下鍔22の一方側に配置され、且つ、コイルピン1の一部がコイルボビン2の巻線窓24に存在し、前記静バネ部分は、コイルボビン2の幅方向におけるコイルボビン2の上鍔21、下鍔22の他方側に挿入され、前記巻線軸23の軸線が静バネ部分から離れる方向に向かってコイルボビン2の幅の中心線から予め設定の距離Gずれて、鉄心3の心軸31の軸対称中心が鉄心3の電極面32の軸対称中心から上記の予め設定の距離Gずれることにより、コイル(即ち、巻線軸23にエナメル線を巻き付けた後)と静バネとの間の距離を増加させ、コイルと静バネとの間の沿面距離を増加させるとともに、ヨークから離れる方向に向かってコイルボビンの長手方向にずれることもでき、これにより、コイルとヨークとの間の絶縁をさらに高め、絶縁能力を向上させる。絶縁距離及びコイルの満巻度に対する要求に合わせて上記の予め設定の距離を設置する必要があり、コイルが満巻となった後、コイルボビンの外周を超えないことを確保するとともに、絶縁距離が仕様の要求を満たすことを確保する。
【0031】
さらに、動バネアーマチュア部分41とヨーク42とをさらに含み、ヨーク42は、L型であり、前記ヨーク42のL型の一辺は、心軸31の底端に固定され、ヨーク42のL型の他の辺は、コイルボビン2の巻線窓24に配置され、前記動バネアーマチュア部分41は、L型に折り曲げた動バネ片411とアーマチュア412とを含み、前記動バネアーマチュア部分の一辺(即ち、動バネ片411のL型の一辺)は、前記ヨーク42の他の辺に固定され、前記動バネアーマチュア部分の他の辺(即ち、動バネ片411のL型の他の辺がアーマチュア412に固定されてなる一体部分)は、コイルボビン2の上鍔21にある鉄心3の電極面32の上方に配置され、コイルボビンの幅方向における前記動バネアーマチュア部分41の他の辺の中心線とコイルボビンの幅方向における鉄心3の電極面32の中心線は、略同一線上に位置することにより、リレーの動作の安定性を確保する。
【0032】
本実施例において、前記ヨーク42の一辺には、鉄心3の心軸31の底端の組立を位置決めするための第1の貫通孔421が設置され、コイルボビンの幅方向における前記ヨーク42の一辺の中心線とコイルボビンの幅方向における前記ヨークの一辺の第1の貫通孔421の中心線との間には、前記予め設定の距離Gがある。
【0033】
本実施例において、前記鉄心3の電極面32は、円形、楕円形又は矩形である。勿論、鉄心3の横断面は、円形、楕円形又は矩形であってもよい。
【0034】
静バネ部分は、上静バネ5(即ち、常閉静バネ)と下静バネ6(即ち、常開静バネ)とを含み、且つ、上静バネ5と下静バネ6は、それぞれL型である。上静バネと下静バネは、それぞれ水平シート体及び鉛直シート体を含み、即ち、上静バネ5は、水平シート体51及び鉛直シート体52を含み、上静バネ5の水平シート体51には、静的接点が配置され、且つ、静的接点は、下向きに設置され、上静バネ5の鉛直シート体52の底端をピンとし、下静バネ6は、水平シート体61及び鉛直シート体62を含み、下静バネ6の水平シート体61には、静的接点が配置され、且つ、静的接点は、上向きに設置され、下静バネ6の鉛直シート体62の底端をピンとする。上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62が、それぞれコイルボビンの上鍔21、下鍔22の、コイルボビン2の幅方向におけるコイルピンとは反対側に挿入されることにより、上静バネ5の水平シート体51、下静バネ6の水平シート体61は、動バネアーマチュア部分41における動的接点が設置された動バネ片の部分に嵌合され、動的接点が設置された動バネ片の部分は、上静バネ5の水平シート体51と下静バネ6の水平シート体61との間に位置する。上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の前記コイルボビン2の巻線窓24に存在する部分521、621は、いずれも鉛直構造であり、且つコイルボビン2の長手方向に沿って並列に配置されている。
【0035】
本実施例において、前記上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の厚さ方向は、コイルボビン2の幅方向と一致する。上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の前記コイルボビン2の巻線窓24に存在する部分521、621は、コイルボビンの幅方向の他方側において同一平面上に位置し、即ち、上静バネ5の鉛直シート体52の部分521と下静バネ6の鉛直シート体62の部分621は、同一平面上に位置する。
【0036】
本実施例において、前記コイルボビン2の上鍔21、下鍔22に上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62を挿入するための閉じた環状の第2の貫通孔25、第3の貫通孔26をそれぞれ設置することにより、上静バネ5及び下静バネ6をコイルボビンの上方のみからコイルボビン2に下向きに挿入することができ、第2の貫通孔25は、2つであり、それぞれ上静バネ5及び下静バネ6に嵌合され、第3の貫通孔26も2つであり、それぞれ上静バネ5及び下静バネ6に嵌合される。
【0037】
本実施例において、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の横断面が矩形であるので、第2の貫通孔25、第3の貫通孔26の形状も矩形であり、第2の貫通孔25、第3の貫通孔26の長さは、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の幅に適合し、第2の貫通孔25、第3の貫通孔26の幅は、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の厚さに適合し、前記第2の貫通孔25の幅は、前記第3の貫通孔26の幅よりも大きく、前記上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の下部の厚さ方向の一方面には、対応する第3の貫通孔26に固定されるチャッキング突起522、622が設置され、前記上静バネ5と下静バネ6は、鉛直シート体52、62の下部のチャッキング突起522、622とコイルボビン2の下鍔22の対応する第3の貫通孔26との嵌合により、前記コイルボビン2に固定され、且つ、上静バネ5及び下静バネ6の水平シート体51、61をコイルボビン2の上鍔21に完全に露出させ、即ち、静バネの接点面の周囲には、プラスチックがなく、且つ、コイルボビンのプラスチックは、静バネの接点面よりも低い。本実施例において、第2の貫通孔25の幅が上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の厚さよりも大きくなるように設計することにより、上静バネ5及び下静バネ6が挿入する場合に上部にプラスチック屑が発生することを避けることができる。
【0038】
本実施例において、前記上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の上部の厚さ方向の一方面には、対応する第2の貫通孔25に嵌合される位置決め突起523、623が設置され、鉛直シート体52、62の上部の位置決め突起523、623とコイルボビン2の上鍔21の対応する第2の貫通孔25との嵌合により、前記コイルボビン2における前記上静バネ5及び下静バネ6の位置を調整する。
【0039】
本実施例において、前記上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の先端において、水平シート体51、61に一体的に接続される位置の近傍に静バネ用材料の切断面524、624をさらに設置することにより、予め設定の対応するツールのために圧入位置を提供する。前記上静バネ5と下静バネ6は、コイルボビン2に圧入され、且つ、前記圧入位置は、コイルボビンの高さ方向において前記鉛直シート体のチャッキング突起522、622と略同一線上に位置し、位置決め突起523、623とも同一線上に位置し、即ち、上静バネ5において、切断面524、位置決め突起523及びチャッキング突起522は、略同一線上に位置し、下静バネ6において、切断面624、位置決め突起623及びチャッキング突起622も略同一線上に位置する。
【0040】
本実施例において、前記コイルボビン2の下鍔22において、コイルボビン2の巻線窓23の一方面における上静バネ5及び下静バネ6に対応する挿入位置に巻線窓よりも低い受け台221を設置することにより、この位置とエナメル線との沿面距離をさらに増加させる。前記受け台221と巻線窓24との間には、斜めの面取りが設置され、面取りのエッジは、前記第3の貫通孔26と面一をなす。面取りを設置することにより、ここでのプラスチック屑の発生を低減することができる。
【0041】
本実施例において、前記コイルボビン2の上鍔21において、下静バネ6の水平シート体61と上静バネ5の鉛直シート体52との間に、上静バネ5の鉛直シート体52寄りに第1の凹溝211が設置され、この第1の凹溝211は、コイルボビン2の長手方向に沿って設置され、且つ、第1の凹溝211の長さ寸法は、上静バネ5の鉛直シート体52の幅寸法よりも大きい。第1の凹溝211により接点のスパッタが上静バネ及び下静バネに堆積する可能性をさらに低減することができる。
【0042】
本実施例において、前記コイルボビン2の上鍔21において、上鍔21の上面の2つの第2の貫通孔25の間にバッフル壁27をさらに設置することにより、上静バネ5と下静バネ6との絶縁距離を増加させる。
【0043】
本実施例において、前記コイルボビン2の下鍔22において、コイルボビン2の巻線窓23の一方面において、コイルピン1と上静バネ5及び下静バネ6との挿入位置の間には、第2の凹溝222がさらに設置される。第2の凹溝222により、沿面距離を増加させるとともに、均一な収縮を確保し、収縮変形を避けることができる。
【0044】
本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、鉄心3の電極面32をコイルボビン2の幅方向におけるコイルボビン2の上鍔21の中間位置に設置し、コイルピン1をコイルボビン2の幅方向におけるコイルボビン2の下鍔22の一方側に配置し、静バネ部分をコイルボビン2の幅方向におけるコイルボビン2の上鍔21、下鍔22の他方側に挿入し、且つ、巻線軸23の軸線が静バネ部分から離れる方向に向かってコイルボビン2の幅の中心線から予め設定の距離をずれるように設計し、これにより、鉄心3の心軸31の軸対称中心が鉄心3の電極面32の軸対称中心から前記予め設定の距離をずれるという構成を採用する。本発明の上記の構成によれば、鉄心3の電極面32を製品の軸対称中心に保持することにより、コイルボビンの巻線軸及び鉄心3の心軸31を偏心して設置し、コイル(即ち、巻線軸にエナメル線を巻き付けた後)全体を偏心させて静バネ部分から離れる側に偏向させ、磁気回路のバランスに影響を与えることなく、コイルと静バネとの間の距離を増加させ、コイルと静バネとの間の沿面距離を増加させ、絶縁能力を向上させることができる。
【0045】
本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、コイルボビン2の巻線軸23を偏心して設置するという構成を採用することにより、コイルのアンペア回数を一定に保つ場合に、コイルと静バネとの間の距離を増加させ、沿面距離を増加させ、耐圧性能を向上させることができる。同時に、コイルボビンの長手方向にヨークから離れる方向に向かってずれて、コイルとヨークとの間の絶縁をさらに向上させることもできる。しかし、コイルと静バネとの間の距離が増加する必要なく十分である場合に、コイルの巻き数を増加させ、アンペア回数を高め、接点の吸引力を向上させ、さらに接点の圧力を向上させ、バウンスを低減し、接点の安定性を確保し、アークを減らし、接点の寿命及び信頼性を向上させることができる。
【0046】
本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、コイルボビン2の巻線軸23を偏心して設置し且つ静バネ部分から離れる側に偏向させるという構成を採用することにより、静バネをコイルボビン2に組み立てるための空間を提供する。本発明は、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の前記コイルボビンの巻線窓に存在する部分521、621が、いずれも鉛直構造であり、且つコイルボビン2の長手方向に沿って並列に配置されており、また、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体の前記コイルボビンの巻線窓に存在する部分521、621が、コイルボビンの幅方向の他方側において同一平面上に位置する、という構成をさらに採用する。本発明の上記の構造により、静バネの製造難しさを低下させるとともに、静バネとコイルとの絶縁距離を確保することができる。上静バネ及び下静バネのコイルボビンの巻線窓に存在する部分521、621がいずれも鉛直構造であるので、従来技術における静バネを折り曲げることによる弊害を避け、製造工程を削減するとともに、リレーの寸法を小さくし、小型化を実現することができる。
【0047】
本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、コイルボビンの上鍔21、下鍔22に上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62を挿入するための閉じた環状の第2の貫通孔25、第3の貫通孔26をそれぞれ設置し、上静バネ5及び下静バネ6をコイルボビン2の上方からコイルボビン2に下向きに挿入する、という構成を採用する。静バネの圧入方向が上から下であり、この方向がリレーの接点ギャップやオーバーストロークに影響を与える方向であるので、圧入時に静バネの位置を自動的に調整することにより、リレーの機械的パラメータをリアルタイムで調整し、パラメータの合格率を効果的に向上させ、コイルボビンの部品精度への依存性を低減することができるとともに、このような上から下への実装方式により、組立の自動化の実現も容易になる。
【0048】
本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の下部の厚さ方向の一方面には、対応する第3の貫通孔26に固定されるチャッキング突起522、622が設置され、前記上静バネ5と下静バネ6は、鉛直シート体の下部のチャッキング突起522、622とコイルボビン2の下鍔22の対応する第3の貫通孔26との嵌合により、前記コイルボビン2に固定される、という構成を採用する。静バネとコイルボビンとのチャッキング位置がコイルボビンの底部で接点機構に背向する位置であり、それらの間に遮断するための大きなプラスチック面があるので、チャッキング位置にあるプラスチック異物が接点位置に到達しにくい。なお、従来技術のように接点面寄りの位置により静バネを位置決めする必要がないので、このコイルボビンでのプラスチックを除去することができ、その結果、接点の周囲に余分なプラスチックがなくなり、接点の使用過程において発生したスパッタを接点から離し、切断された接点間の絶縁に対する影響を低下させることができる。このコイルボビンでのプラスチックを除去した後、この箇所のプラスチックの高さをより低く設計することができる。リレー全体の高さが一定である場合に、節約された空間をコイルボビンの巻線空間に提供し、絶縁距離に影響を与えることなく、コイルのアンペア回数を多くし、リレーの総合性能の向上に寄与することができる。
【0049】
本発明の高絶縁で小型のヒンジ型電磁リレーは、上静バネ5及び下静バネ6の鉛直シート体52、62の先端において、水平シート体51、61に一体的に接続される位置の近傍に静バネ用材料の切断面524、624をさらに設置することにより、予め設定の対応するツールのために圧入位置を提供し、前記上静バネ5と下静バネ6が、コイルボビン2に圧入され、且つ、前記圧入位置が、コイルボビンの高さ方向において前記鉛直シート体のチャッキング突起522、622と略同一線上に位置する、という構成を採用する。本発明の上記の構造により、静バネがコイルボビンに圧入される時に偏向トルクが発生しないので、圧入位置の正確性を向上させることができる。
【0050】
上述した実施例は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明をいかなる形式でも限定するものではない。以上、本発明を好ましい実施形態により開示したが、本発明を限定することを意図するためのものではない。当業者であれば、いずれも、本発明の範囲を逸脱しない限り、上記の開示された技術内容を利用して本発明の技術的案に対して多くの可能な変更及び修飾を行い、または、等価な実施例に修正することができる。このため、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明の技術的本質に従って上記の実施例に対して行われた任意の簡単な修正、同等の変更、及び修飾は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
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