【解決手段】人工爪に対してネイルアートを施すためのペン状のネイルマーカ10は、筒状の収容部11aを有する本体11と、収容部11a内に収容され、揮発性のインクを保持するインク保持部120と、一方の端部がインク保持部120に接続され、他方の端部にペン先111が形成され、インクが浸透する軸部材110と、ペン先111を外部に対して開放および遮蔽するための蓋と、を備える。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。
【0017】
図1は、ネイルシステム1の構成を示す図である。
【0018】
ネイルシステム1は、複数のネイルマーカ10と、1本のネイルマーカ20と、容器30と、ネイルブラシ40、50と、を備える。
【0019】
ネイルマーカ10は、人工爪(アーティフィシャルネイル)に対してネイルアートを施すためのペン状のネイル用マーカである。人工爪は、人の手指および足指の爪に対して、チップ、ジェル、アクリルなどにより形成される。ネイルマーカ10は、本体11と蓋12を備える。また、ネイルマーカ10は、
図2(a)〜(c)を参照して後述するように、軸部材110と、インク保持部120と、蓋130と、を備える。
【0020】
本体11は、内部にインクを収容する。蓋12は、本体11に着脱可能に構成されている。蓋12が本体11に取り付けられると、本体11から外部に突出したペン先111が蓋12により覆われる。蓋12は、ペン先111を外部に対して開放および遮蔽するための開閉部材である。
【0021】
複数のネイルマーカ10は、互いに異なる色のインクを収容している。複数のネイルマーカ10が収容するインクとして、たとえば、白色、黄色、オレンジ色、ピンク色、赤色、茶色、黄緑色、緑色、水色、青色、紫色、灰色、黒色、などが挙げられる。ネイルシステム1に含まれるネイルマーカ10の本数は、たとえば20本である。なお、ネイルマーカ10の本数は20本に限らず、ネイルシステム1を用いて施されるネイルアートに応じて適宜変更され得る。ネイルシステム1に含まれるネイルマーカ10の本数は、18〜20本であるのが好ましい。
【0022】
ネイルマーカ10に収容されるインクは、油性の揮発性インクであり、アルコール類を主成分とする溶剤に染料を溶解させたアルコール染料インクである。具体的に、実施形態では、ネイルマーカ10に収容されるインクは、エタノールを主成分とする溶剤に染料を溶解させたエタノール染料インクである。
【0023】
ネイルマーカ20は、ネイルマーカ10により人工爪に塗布されたインクの箇所を消去または暈かすためのペン状のネイル用マーカである。ネイルマーカ20は、ネイルマーカ10に収容されたインクの染料を溶解可能な無色かつ揮発性の液体を収容する。実施形態では、ネイルマーカ20に収容される液体は、エタノールである。ネイルマーカ20は、内部に収容する液体がネイルマーカ10に対して異なる点を除いて、ネイルマーカ10と同様の構成である。なお、ネイルマーカ20の本数は1本に限らず、2本以上であってもよい。
【0024】
容器30は、ネイルマーカ10に収容されたインクの染料を溶解可能な無色かつ揮発性の液体を収容するための容器である。実施形態では、容器30に収容される液体は、エタノールである。容器30は、本体31と蓋32を備える。本体31には、上部が開放され下方向に窪んだ収容部31aが形成されている。収容部31aには、エタノールが収容される。蓋32は、本体31の上端に載せられることにより、収容部31aを閉塞し、収容部31aに収容されたエタノールの揮発を抑制する。
【0025】
ネイルブラシ40、50は、容器30に収容されたエタノールを人工爪上のインクに塗布するためのネイル用ブラシである。ネイルブラシ40は、本体41と、本体41の先端に幅広に取り付けられたブラシ42と、を備える。同様に、ネイルブラシ50は、本体51と、本体51の先端に幅広に取り付けられたブラシ52と、を備える。ブラシ52は、ブラシ42よりも毛幅がさらに広がった状態で本体51に取り付けられている。ブラシ52の先端の形状は、斜め方向に延びている。
【0026】
図2(a)は、ネイルマーカ10の本体11の構成を示す断面図である。
【0027】
本体11は、筒状の透明な部材であり、内部に筒状の収容部11aを有する。本体11は、たとえばポリプロピレンにより構成される。
図1に示した蓋12も、本体11と同様、透明な部材であり、たとえばポリプロピレンにより構成される。収容部11aの前端には開口11bが形成されており、収容部11aの後端には開口11cが形成されている。本体11を本体11の延びる方向に垂直な平面で切断した場合、切断面における本体11および収容部11aの外周形状は、円形である。なお、切断面における本体11および収容部11aの外周形状は、円形に限らず、多角形であってもよい。
【0028】
本体11の開口11bには、軸部材110が固定されている。軸部材110は、インクが浸透可能な素材により構成されている。軸部材110は、一方の端部に、先端に向かって細い円錐状に形成されたペン先111を有している。ペン先111は、収容部11aの外部に突出しており、多数の繊維を集積させた筆状に構成されている。軸部材110のペン先111以外に部分も、多数の繊維を集積させて構成されている。また、ペン先111とは反対の軸部材110の端部に、後端部112が形成されている。なお、軸部材110を構成する素材は、合成樹脂や、フェルト、合成繊維等、インクを後端部112からペン先111へ運ぶことが可能な素材であればよい。軸部材110は、たとえばポリエステルにより構成される。
【0029】
図2(b)は、本体11の収容部11a内に収容されるインク保持部120の構成を示す斜視図である。
【0030】
インク保持部120は、筒部121と吸収部材122を備える。筒部121および吸収部材122は、インク保持部120内に収容されるインクにより溶解しない合成樹脂により構成される。実施形態では、インクはエタノールを主成分とする溶剤を含むため、筒部121および吸収部材122は、耐アルコール性の合成樹脂であり、たとえばポリエステルにより構成される。筒部121は、透明な合成樹脂により構成され、内部に吸収部材122を収容しており、両端に開口121a、121bを備える。吸収部材122は、開口121a、121bを介して、筒部121の外部に繋がっている。吸収部材122は、スポンジ状に構成されており、インクを保持している。すなわち、吸収部材122にインクを含ませることにより、インク保持部120にインクが保持される。なお、ネイルマーカ20の場合、吸収部材122は、エタノールを保持している。
【0031】
ネイルマーカ10の組み立ての際には、
図2(a)に示す本体11に対して、
図2(b)に示すインク保持部120が、開口11cから挿入され収容部11a内に収容される。そして、蓋130が開口11cに嵌め込まれて設置される。これにより、
図2(c)に示すように、インク保持部120の吸収部材122に、軸部材110の後端部112が接続される。このように、吸収部材122と軸部材110とが接続されると、吸収部材122に保持されたインクが、後端部112からペン先111の先端まで浸透する。一方、ネイルマーカ20の場合も、吸収部材122に保持された無色透明の液体(エタノール)が、後端部112からペン先111の先端まで浸透する。そして、
図1に示すように、ペン先111を覆うように蓋12が本体11に取り付けられる。こうして、ネイルマーカ10の組み立てが完了する。
【0032】
図3(a)は、ペン先111の外観構成を示す図である。
【0033】
上述したように、ペン先111は、軸部材110のうち本体11から突出した部分である。実施形態では、ネイルマーカ10、20の組み立て前に、ペン先111の根元に相当する後端111bの周囲に、光により硬化するハードジェルが塗布される。塗布されたハードジェルは、ネイル用ライト等を用いて光が照射されることにより硬化される。ハードジェルにより後端111bの周囲が固化されると、ペン先111が人工爪に押し付けられたときに、ペン先111が潰れる範囲が先端111aにほぼ制限される。これにより、ペン先111によりネイルアートを施しやすくなる。後端111bの周囲が固化された後、
図2(c)を参照して説明したように、ネイルマーカ10の組み立てが行われる。
【0034】
なお、後端111bの周囲に塗布される薬剤は、ハードジェルに限らず、ハードジェルと同等の薬剤など、後端111bの周囲を固化できれば他の薬剤でもよく、たとえばネイルマーカ10のインクにより溶解しない耐アルコール性の薬剤でもよい。また、後端111bの固化は、ハードジェルが塗布されることに代えて、
図3(b)に示すように、ペン先111の後端111bの範囲に紐111cを巻き付けることにより実現されてもよい。この場合も、ペン先111が潰れる範囲を先端111aにほぼ制限できる。
【0035】
なお、固化が行われる範囲は、適宜調整され得る。また、ペン先111が筆記に適した弾力を有する場合は、後端111bの固化が省略されてもよい。
【0036】
次に、
図3(a)〜(c)を参照して、ネイルマーカ10の各部のサイズについて説明する。
図3(a)〜(c)には、X軸とY軸が示されている。X軸はネイルマーカ10の延びる方向であり、Y軸はX軸に垂直な方向である。
【0037】
図3(a)、(b)に示すように、後端111bのX軸方向の長さは、d1である。長さd1は、1mm〜5mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では2mmである。ペン先111の最も後端側におけるY軸方向の長さ(直径)は、d2である。長さd2は、2mm〜8mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では4mmである。ペン先111のX軸方向の長さは、d3である。長さd3は、5mm〜15mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では9mmである。
【0038】
図3(c)に示すように、本体11の後端側におけるY軸方向の長さ(直径)は、d4である。長さd4は、5mm〜15mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では10mmである。蓋12のX軸方向の長さは、d5である。長さd5は、30mm〜70mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では50mmである。本体11の後端からペン先111の先端までのX軸方向の長さは、d6である。長さd6は、90mm〜150mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では120mmである。ネイルマーカ10のX軸方向の長さ(全長)は、d7である。長さd7は、100mm〜160mm程度に設定されるのが好ましく、実施形態では136mmである。
【0039】
次に、
図4(a)〜
図6(b)を参照して、従来のネイルアートの形成手順(比較例)およびネイルシステム1を用いたネイルアートの形成手順(実施形態)について説明する。以下の手順で用いるカラージェルは、染料を含むとともに所定波長の光により硬化するジェルであり、トップジェルは、所定波長の光により硬化する透明なジェルである。
【0040】
図4(a)は、比較例に係る従来のネイルアートの形成手順の概要を示すフローチャートである。
【0041】
まず、使用者は、手指または足指の爪に対して、チップ、ジェル、アクリルなどにより人工爪を形成する(S11)。次に、使用者は、
図1のネイルブラシ40と同様のネイル用ブラシを用いてカラージェルを人工爪の上に塗布し、図柄等を描画する(S12)。S12の描画が終わると、使用者は、ネイル用ライトを用いて、S12において塗布したカラージェルに光を照射し、カラージェルを硬化させる(S13)。さらにカラージェルによる図柄等の描画を続ける場合(S14:NO)、使用者は、再度S12、S13の処理を行う。
【0042】
カラージェルによる図柄等の描画が終了すると(S14:YES)、使用者は、ネイルアートが施された人工爪の上にトップジェルを塗布し、ネイル用ライトを用いて塗布したトップジェルに光を照射し、トップジェルを硬化させる(S15)。こうして、比較例におけるネイルアートの形成が終了する。
【0043】
図4(b)は、
図4(a)のS12、S13の処理を説明するための図である。
【0044】
使用者は、たとえば花柄等のネイルアートを形成する場合、ネイル用ブラシを用いてカラージェルを人工爪の上に塗布した後、塗布したカラージェルの上にさらに別の色のカラージェルを塗布する。この場合、
図4(b)に示すように、使用者は、第1のカラージェルを塗布した後、ネイル用ライトの光により第1のカラージェルを硬化させ、その後、第1のカラージェルの上に第2のカラージェルを塗布する。このように、異なる色のカラージェルを塗り重ねる場合、光による硬化の処理が必要となるため、比較例の場合はネイルアートの形成に時間がかかってしまう。
【0045】
図5(a)は、実施形態に係るネイルシステム1を用いたネイルアートの形成手順の概要を示す実施形態のフローチャートである。
【0046】
使用者は、
図4(a)のS11と同様、手指または足指の爪に対して人工爪を形成する(S21)。次に、使用者は、ネイルマーカ10を用いてインクを人工爪の上に塗布し、図柄等を描画する(S22)。さらにネイルマーカ10による図柄等の描画を続ける場合(S23:NO)、使用者は、再度S22の処理を行う。実施形態では、ネイルマーカ10に収容されたインクは揮発性であるため、人工爪に塗布されたインクは速やかに乾く。したがって、実施形態では、
図4(a)の比較例のようにネイル用ライトを用いて光を照射するS13の処理は不要である。
【0047】
ネイルマーカ10による図柄等の描画が終了すると(S23:YES)、使用者は、ネイルアートが施された人工爪の上にトップジェルを塗布し、ネイル用ライトを用いて塗布したトップジェルに光を照射し、トップジェルを硬化させる(S24)。こうして、実施形態におけるネイルアートの形成が終了する。
【0048】
図5(b)は、
図5(a)のS22の処理を説明するための図である。
【0049】
使用者は、たとえば花柄等のネイルアートを形成する場合、ネイルマーカ10を用いてインクを人工爪の上に塗布した後、塗布したインクの上にさらに別の色のインクを塗布する。この場合、
図5(b)に示すように、使用者は、第1のインクを収容したネイルマーカ10を用いて第1のインクを塗布した後、第1のインクとは異なる色の第2のインクを収容したネイルマーカ10を用いて第2のインクを塗布する。このとき、第1のインクは揮発性であるため、比較例のような光による硬化の処理を行うことなく、連続的に第2のインクを塗布できる。
【0050】
なお、使用者は、ネイルマーカ10を用いてインクを塗布する作業の途中で、無色透明のエタノールを収容したネイルマーカ20を用いて、既に塗布されたインクを除去することもできる。たとえば、
図6(a)の上段に示すようにインクによる描画を失敗した場合、使用者は、ネイルマーカ20のペン先111を、誤って塗布したインク上で動かすことによって、
図6(b)の下段に示すように誤って塗布したインクを除去する。上述したように、ネイルマーカ20に収容されたエタノールは、ネイルマーカ10に収容されたインクの染料を溶解可能である。したがって、ネイルマーカ20のペン先111がインク上で動かされると、ペン先111に浸透しているエタノールにインク中の染料が溶解し、誤って描画されたインクが除去される。
【0051】
また、使用者は、ネイルブラシ40を用いて、既に塗布されたインクを除去することもできる。たとえば、
図6(b)の上段に示すように人工爪の右下部分に対してインクによる描画が行われている場合、使用者は、ネイルブラシ40のブラシ42に容器30に収容されたエタノールを付けて、ブラシ42を人工爪の上に塗布されたインクの境界に沿って動かす。これにより、はみ出したインクを除去できるため、インクの境界部分を滑らかに形成できる。この場合、使用者は、ネイルブラシ40に代えてネイルマーカ20を用いて、はみ出したインクを除去してもよい。
【0052】
また、使用者は、ネイルブラシ50のブラシ52に容器30に収容されたエタノールを付けて、ブラシ52で人工爪の上を撫でることにより、人工爪に描画されたインクを広い範囲で暈かすこともできる。これにより、人工爪に描画された図柄が暈かされるため、さらに多様なネイルアートを形成できる。この場合、使用者は、ネイルブラシ50に代えてネイルマーカ20を用いて、人工爪に描画されたインクを狭い範囲で暈かすこともできる。
【0053】
このように、ネイルブラシ40、50は、広範囲の修正、消去、暈かしなどに適しており、ネイルマーカ20は、細部の修正、消去、暈かしなどに適している。
【0054】
比較例では、ひとたび硬化の処理を行うと、このような消去や暈かしを行うことはできない。このため、比較例において人工爪に形成された描画を消去する場合、たとえば、その描画の背景色と同じ色のジェルをその描画に塗り重ねて硬化させる必要がある。しかしながら、このような消去方法では、消去に手間が掛かるとともに、消去対象の領域に消去のための塗り重ねが行われるため、その領域の層の厚みが大きくなる。塗り重ねにより層の厚みが大きくなると、完成した人工爪自体の美観が損なわれるだけでなく、浮いたり剥がれたりするリフトが生じやすくなり、除去作業にかかる時間も増大する。
【0055】
これに対し、実施形態の消去方法では、消去対象の領域からインクが除去されるため、消去対象の領域の厚みが大きくなることがない。よって、薄付きで美観の良い人工爪を完成することができ、リフトが生じにくくなり、除去作業にかかる時間が短くなる。
【0056】
次に、
図7(a)〜
図10(b)を参照して、発明者が実際に行った比較例の処理および実施形態の処理について説明する。なお、発明者は、比較例のジェルを用いた従来のネイルアートの形成については熟練者である。
【0057】
図7(a)は、比較例の手順に基づいて、人工爪に対して花柄のネイルアートが形成された場合の結果を示す表である。
【0058】
発明者は、比較例に基づいて
図7(a)に示すA1〜A11の工程を順に行って花柄のネイルアートを形成した。各工程におけるジェルの塗布には、ネイル用ブラシが用いられた。また、発明者は、各工程がそれぞれ終わると、人工爪に対してネイル用ライトの光を30秒間照射することにより、塗布したジェルを硬化させる処理を行った。
【0059】
工程A1は、人の爪を模したチップにベースジェルを塗布して人工爪を形成する工程である。工程A2は、人工爪に白色のカラージェルを塗布して背景を形成する工程である。工程A3は、人工爪に4色のカラージェルを塗布して、タイダイ(背景)を形成する工程である。工程A4は、人工爪にクリアジェルを塗布する工程である。クリアジェルの塗布により、工程A3の背景が保護されるとともに背景に奥行きが出るようになり、さらに以降の工程においてジェルによるアートを形成しやすくなる。
【0060】
工程A5は、人工爪にカラージェルを塗布してバラの下地を形成する工程である。工程A6、A7は、人工爪にカラージェルを塗布してバラのふちを形成する工程である。工程A8は、人工爪にカラージェルを塗布して葉を形成する工程である。工程A9は、人工爪にカラージェルを塗布して人工爪の枠を形成する工程である。工程A10は、人工爪にラメ入りのジェルを塗布する工程である。工程A11は、人工爪にトップジェルを塗布する工程である。
【0061】
発明者は、工程A1〜A11および各工程後の硬化の処理を実行することにより、
図8(a)に示すように、比較例の手順に基づく花柄のネイルアートを完成させた。この場合、
図7(a)に示すように、工程A1〜A11に要した時間は合計で11分30秒であり、工程A1〜A11後の硬化の処理に要した時間は合計で5分30秒であった。したがって、比較例に基づく花柄のネイルアートの形成に要した時間は合計で17分であった。
【0062】
図7(b)は、実施形態の手順に基づいて、人工爪に対して花柄のネイルアートが形成された場合の結果を示す表である。
【0063】
発明者は、実施形態に基づいて
図7(b)に示すB1〜B6の工程を順に行って花柄のネイルアートを形成した。工程B1〜B3、B5、B6におけるジェルの塗布には、ネイルブラシ40が用いられた。工程B4におけるインクの塗布には、ネイルマーカ10が用いられた。また、発明者は、工程B1〜B3、B5、B6がそれぞれ終わると、人工爪に対してネイル用ライトの光を30秒間照射することにより、塗布したジェルを硬化させる処理を行った。
【0064】
工程B1、B2は、それぞれ工程A1、A2と同様である。工程B3は、人工爪に通常のジェルよりも未硬化ジェルが出にくいマットコートジェルを塗布する工程である。マットコートジェルが塗布されることにより、続く工程B4において、ネイルマーカ10のペン先111が人工爪の上で滑りにくくなり、インクによる描画を行いやすくなる。また、後段の工程で塗布するジェルの接着性がよくなる。なお、マットコートジェルを塗布することに代えて、ネイルバッファーで表面を擦ることにより、マットコートジェルの塗布と同様の効果を得ることもできる。
【0065】
工程B4は、ネイルマーカ10を用いて人工爪にインクを塗布する工程である。工程B4では、光による硬化の処理が行われることなく、ネイルマーカ10を用いて連続的にタイダイ(背景)、バラ、葉、および人工爪の枠が形成される。工程B4では、ネイルマーカ20とネイルブラシ40が適宜用いられた。なお、比較例では、クリアジェルの塗布により背景に奥行きが出せるようになったが、実施形態では、クリアジェルを用いなくても、背景の描画のあとで各部を描画するだけで、背景に奥行きを出すこともできる。工程B5、B6は、それぞれ工程A10、A11と同様である。
【0066】
発明者は、工程B1〜B6および工程B1〜B3、B5、B6後の硬化の処理を実行することにより、
図8(b)に示すように、実施形態の手順に基づく花柄のネイルアートを完成させた。この場合、
図7(b)に示すように、工程B1〜B6に要した時間は合計で5分30秒であり、工程B1〜B3、B5、B6後の硬化の処理に要した時間は合計で2分30秒であった。したがって、実施形態に基づく花柄のネイルアートの形成に要した時間は8分であった。
【0067】
図9(a)は、比較例の手順に基づいて、人工爪に対して天然石のネイルアートが形成された場合の結果を示す表である。
【0068】
発明者は、比較例に基づいて
図9(a)に示すC1〜C9の工程を順に行って天然石のネイルアートを形成した。各工程におけるジェルの塗布には、ネイル用ブラシが用いられた。また、発明者は、各工程がそれぞれ終わると、人工爪に対してネイル用ライトの光を30秒間照射することにより、塗布したジェルを硬化させる処理を行った。
【0069】
工程C1、C2は、工程A1、A2と同様である。工程C3は、人工爪にカラージェルを塗布して、ブルーの柄を形成する工程である。工程C4は、人工爪にクリアジェルを塗布する工程である。工程C5は、人工爪にカラージェルを塗布して、ブラウンの柄を形成する工程である。工程C6は、人工爪にクリアジェルを塗布する工程である。工程C7は、人工爪にカラージェルを塗布して、ホワイトの柄を形成する工程である。工程C8は、人工爪に金箔入りのジェルを塗布する工程である。工程C9は、工程A11と同様である。
【0070】
発明者は、工程C1〜C9および各工程後の硬化の処理を実行することにより、
図10(a)に示すように、比較例の手順に基づく天然石のネイルアートを完成させた。この場合、工程C1〜C9に要した時間は合計で7分30秒であり、工程C1〜C9後の硬化の処理に要した時間は合計で4分30秒であった。したがって、比較例に基づく天然石のネイルアートの形成に要した時間は合計で12分であった。
【0071】
図9(b)は、実施形態の手順に基づいて、人工爪に対して天然石のネイルアートが形成された場合の結果を示す表である。
【0072】
発明者は、実施形態に基づいて
図9(b)に示すD1〜D6の工程を順に行って天然石のネイルアートを形成した。工程D1〜D3、D5、D6におけるジェルの塗布には、ネイルブラシ40が用いられた。工程D4におけるインクの塗布には、ネイルマーカ10が用いられた。また、発明者は、工程D1〜D3、D5、D6がそれぞれ終わると、人工爪に対してネイル用ライトの光を30秒間照射することにより、塗布したジェルを硬化させる処理を行った。
【0073】
工程D1〜D3は、工程B1〜B3と同様である。工程D4は、ネイルマーカ10を用いて人工爪にインクを塗布する工程である。工程D4では、光による硬化の処理が行われることなく、ネイルマーカ10を用いて連続的にブルー、ブラウン、およびホワイトの柄が形成される。また、工程D4では、ネイルマーカ20とネイルブラシ40が適宜用いられた。工程D5、D6は、それぞれ工程C8、C9と同様である。
【0074】
発明者は、工程D1〜D6および工程D1〜D3、D5、D6後の硬化の処理を実行することにより、
図10(b)に示すように、実施形態の手順に基づく天然石のネイルアートを完成させた。この場合、工程D1〜D6に要した時間は合計で2分30秒であり、工程D1〜D3、D5、D6後の硬化の処理に要した時間は合計で2分30秒であった。したがって、実施形態に基づく天然石のネイルアートの形成に要した時間は5分であった。
【0075】
図7(a)、(b)と
図9(a)、(b)の結果を参照して分かるように、実施形態では、比較例に比べて、硬化の処理を行った回数が少なく、全工程に要した時間が短い。このため、実施形態では、比較例に比べて、全作業に要した時間が半分以下に短くなっている。
【0076】
また、
図8(a)、(b)と
図10(a)、(b)の完成したネイルアートを参照して分かるように、実施形態では、比較例に比べて、ネイルアートがより精緻である。上述したように、この作業を行った発明者は、比較例のジェルを用いた従来のネイルアートの形成については熟練者である。このように熟練者が作業を行ったとしても、実施形態のネイルマーカ10を用いた方が、従来のジェルを用いた比較例の手法に比べてより精緻に図柄を描画できる。また、比較例のジェルを用いた従来のネイルアートの形成においては、未熟者が熟練者と同様のレベルのネイルアートを形成するには、かなりの熟練期間を要する。これに対し、実施形態のネイルマーカ10が用いられると、ネイルマーカ10を日常的に用いるペンと同様に扱うことができるため、たとえ未熟者であっても、短期間の訓練で、熟練者と同様のレベルのネイルアートを描画できるようになり、難しいネイルアートも描画できるようになる。
【0077】
<実施形態の効果>
図2(c)に示すように、インク保持部120に保持されたインクが、軸部材110に浸透し、ペン先111まで移動する。これにより、ペン先111を人工爪に接触させることで、人工爪にネイルアートを施すことができる。また、ネイルマーカ10がペン状であるため、使用者は、ネイルマーカ10を手指で把持して簡便に人工爪にネイルアートを施すことができる。さらに、インクが揮発性であるため、インクを人工爪に塗布した後、ネイル用ライトの光によって硬化させなくとも、インクが速やかに乾いて、他のインクを重ね塗りできる。よって、使用者は、所望のネイルアートを迅速に完成させることができる。
【0078】
蓋12は、本体11に対し着脱可能に構成されており、ペン先111を外部に対して開放および遮蔽する。蓋12が本体11に対して取り付けられペン先111を覆うと、ネイルマーカ10を使用しない状態において、ペン先111からアルコール染料インクが揮発することを抑制できる。ネイルマーカ20の場合も同様に、ペン先111からエタノールが揮発することを抑制できる。
【0079】
たとえば、ネイル用パレットにアルコール染料インクが載せられ、アルコール染料インクをネイル用ブラシ等によって人工爪に塗布するような比較例の場合、作業時間の経過に伴ってネイル用パレット上のアルコール染料インクが揮発してしまう。この場合、溶剤の揮発と共にインクの粘性が意図せず高くなり、結果、作業を支障なく行うことが困難になる。しかしながら、ネイルマーカ10が用いられると、インクが本体11内に収容され、不使用時に蓋12によりペン先111が覆われるため、不要な揮発を最小限に抑えることができる。また、インクが本体11の内部に収容されているため、作業中の揮発も抑制される。これにより、常に良好なコンディション(濃度)のインクを使ってアートを施すことができる。
【0080】
また、インクによりネイルアートが形成されると、上記比較例のようにジェルによってネイルアートが形成される場合に比べて、人工爪に形成されるネイルアートの厚みを抑制できる。すなわち、比較例では、描画領域に塗布されたジェルの厚みが厚くなるが、実施形態では、インクで描画がなされるため描画領域の厚みは比較例に比べてかなり薄い。特に、同じ領域に複数の色が塗り重ねられる場合は、比較例と実施形態による厚みの差が、より顕著となる。このように、実施形態の方法では、比較例に比べて、ネイルアートの厚みを抑制できるため、薄付きで美観の良い人工爪を完成することができ、リフトが生じにくくなり、除去作業にかかる時間が短くなる。
【0081】
ネイルマーカ10に収容されるインクは、油性のインクである。油性のインクの場合、水性のインクとは異なり、インクが人工爪に対して弾かれにくい。よって、ネイルマーカ10を用いて人工爪に対して円滑にネイルアートを施すことができる。
【0082】
ネイルマーカ10に収容されるインクは、アルコール類を主成分とする溶剤に染料を溶解させたアルコール染料インクである。このようにアルコール染料インクの場合、インクに含まれる染料が有機溶剤に溶解しやすいため、有機溶剤を用いて、塗布したインクを消すことができ、あるいは暈かすことができる。したがって、使用者は、より簡便に所望のネイルアートを人工爪に施すことができる。また、アルコール染料インクの場合、人工爪がポリスチレン等のチップであっても、チップが溶解することがない。
【0083】
より詳細には、ネイルマーカ10に収容されるインクは、エタノールを主成分とする溶剤に染料を溶解させたエタノール染料インクである。エタノール染料インクの場合、エタノール以外のアルコール類に比べて人体に対する安全性が高い。したがって、ネイルマーカ10に収容されるインクとして、エタノール染料インクが用いられるのが好ましい。
【0084】
ネイルマーカ10、20のペン先111は、先端に向かって細い円錐状の形状を有する。これにより、使用者は、細かい線や図柄を人工爪に簡便に描くことができる。
【0085】
ネイルマーカ10、20のペン先111は、多数の繊維を集積させた筆状に形成されている。これにより、ペン先111が弾力性を持って撓むようになるため、使用者は、人工爪に対するペン先111の押しつけ力を変化させることにより、人工爪に対するペン先111の接触面積を変化させることができる。よって、使用者は、力加減により簡便に、所望の太さの線や図柄を描くことができる。
【0086】
ネイルマーカ10、20のペン先111の根元に相当する後端111bの周囲が固化されている。これにより、ペン先111が人工爪に押しつけられたときにペン先111が潰れる範囲を制限できる。よって、細かい図柄をより簡便に描くことができる。また、根元に相当する後端111bの周囲が固化されているため、根元自体は撓み得る。このため、使用者は、人工爪にペン先111を押し当てたときのペン先111全体の弾力感を感じながら、円滑に、図柄の描画を進めることができる。
【0087】
ネイルシステム1は、インクを収容したネイルマーカ10と、インクの染料を溶解可能な無色かつ揮発性の液体としてエタノールを収容したネイルマーカ20と、を備える。これにより、ネイルマーカ10で人工爪に塗布したインクの箇所をネイルマーカ20でなぞると、塗布されたインク中の染料がネイルマーカ20のエタノールに溶解する。したがって、使用者は、人工爪に塗布したインクの箇所を、適宜、ネイルマーカ20により消すことができ、あるいは、当該インクの箇所を暈かすことができる。よって、使用者は、より簡便に所望のネイルアートを人工爪に施すことができる。
【0088】
また、ネイルマーカ20により人工爪に塗布されたインクを消すことができると、ネイルアートの厚みを抑制できる。上記比較例のように、カラージェルによってネイルアートが形成される場合、人工爪に塗布されたカラージェルを消すためには、たとえば、さらに白色等の別の色のカラージェルを塗布する必要がある。これに対し、実施形態では、ネイルマーカ20のエタノールによりインクを除去できるため、ネイルアートの修正を行ったとしても、人工爪に形成されるネイルアートの厚みを抑制できる。したがって、薄付きで美観の良い人工爪を完成することができ、リフトが生じにくくなり、除去作業にかかる時間が短くなる。
【0089】
ネイルマーカ10に収容されているインクの溶剤と同じ溶剤として、エタノールがネイルマーカ20に収容されている。これにより、ネイルマーカ10により塗布されたインクの染料をネイルマーカ20により塗布されたエタノールに円滑かつ確実に溶け込ませることができる。よって、使用者は、円滑に、インクの消去または暈かしの作業を進めることができる。
【0090】
図1に示すように、ネイルシステム1は、互いに異なる色のインクを収容した複数のネイルマーカ10を備える。よって、使用者は、随時、複数のネイルマーカ10を使い分けることにより、様々な色を取り込んだネイルアートを簡便に形成できる。
【0091】
ネイルマーカ10の本体11、蓋12、および筒部121は、透明な部材により構成されている。これにより、ネイルマーカ10に収容されたインクの色を、外側から確認することができる。
【0092】
ネイルシステム1は、ネイルマーカ10に収容されたインクの染料を溶解可能な無色かつ揮発性の液体としてエタノールを収容する容器30と、容器30に収容されたエタノールを塗布するためのネイルブラシ40、50と、を備える。これにより、使用者は、人工爪に塗布されたインクの広い範囲を、ネイルブラシ40、50を用いて、消去しまたは暈かすことができる。よって、使用者は、さらに円滑にネイルアートの形成を進めることができる。なお、ネイルシステム1は、ネイルブラシ40、50に加えて、ブラシの形状が異なるネイルブラシをさらに備えてもよい。
【0093】
<変更例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能である。
【0094】
たとえば、上記実施形態では、ネイルマーカ10のペン先111は、筆状に形成されたが、これに限らず、棒状やブラシ状に形成されてもよい。
【0095】
また、上記実施形態では、ネイルマーカ10とネイルマーカ20は、同じ形状に構成されたが、必ずしも同じ形状でなくてもよい。また、ネイルマーカ10に収容されているインクの溶剤と、ネイルマーカ20および容器30に収容されている液体とは、必ずしも、同じでなくてもよく、インクの染料を溶解可能な揮発性の液体である限り、インクの溶剤とは異なる溶剤がネイルマーカ20および容器30に収容されてもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、ネイルマーカ10に収容されるインクは、エタノールを主成分とする溶剤に染料を溶解させたエタノール染料インクであったが、これに限らず、エタノール以外のアルコール類を主成分とする溶剤に染料を溶解させたアルコール染料インクであってもよく、アルコール類以外の溶剤(たとえばキシレン系の溶剤)に染料を溶解させたインクであってもよい。ただし、インクの溶剤がキシレン系の溶剤である場合、有機溶剤を用いて塗布したインクを容易に消すことができないことがある。したがって、上記実施形態のように塗布したインクを消したり暈かしたりする場合には、インクの溶剤の主成分はアルコール類であることが好ましく、さらにエタノールであることが好ましい。
【0097】
また、上記実施形態では、ネイルマーカ10、20の不使用時には、ネイルマーカ10、20が収容するインクおよびエタノールの揮発を防ぐために、蓋12が本体11に取り付けられた。しかしながら、揮発を防ぐための構成は蓋12に限られず、ペン先111を外部に対して開放および遮蔽するための開閉部材であればよい。たとえば、インク保持部120と軸部材110が本体11に対してスライド可能に構成され、ネイルマーカ10、20の不使用時には、インク保持部120と軸部材110の全体が本体11内に収容される構成であってもよい。この場合、本体11の開口11bに、軸部材110の移動に合わせて開口11bを開閉する蓋が設けられてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、スポンジ状の吸収部材122にインクを含ませることによりインク保持部120にインクが保持されたが、収容部11aにインクを貯留させる構成であってもよい。この場合、収容部11aがインク保持部を構成する。
【0099】
また、上記実施形態では、本体11、蓋12、および筒部121が、透明な部材により構成されることにより、ネイルマーカ10、20の内部に収容された液体の色を識別できた。しかしながら、これに限らず、ネイルマーカ10、20が、内部に収容する液体の色を識別可能な他の識別手段を備えてもよい。
【0100】
図11(a)、(b)は、変更例に係るネイルマーカ10の識別手段の構成を示す図である。
【0101】
図11(a)の変更例では、上記実施形態と比較して、本体11に識別子11d、11eが設置され、蓋12に識別子12aが設置され、蓋130に識別子131が設けられている。識別子11d、12a、131には、ネイルマーカ10の内部に収容されたインクの色と同じ色が付されている。識別子11eには、ネイルマーカ10の内部に収容されたインクの色を示す文字列(たとえば、「red」など)が付されている。この場合、本体11と蓋12は、透明な部材ではなく、たとえば白や黒といったデザイン性を有する色の部材により構成される。
図11(a)に示す変更例によれば、使用者は、識別子11d、12a、131の色と識別子11eの文字列を参照することにより、ネイルマーカ10の内部に収容されたインクの色を把握できる。
【0102】
図11(b)の変更例では、上記実施形態と比較して、本体11と蓋12、130に、ネイルマーカ10の内部に収容されたインクの色と同じ色が付されている。この場合も、使用者は、各部の色を参照することにより、ネイルマーカ10の内部に収容されたインクの色を把握できる。
【0103】
なお、
図11(a)に示す変更例において、内部にエタノールを収容するネイルマーカ20の場合、識別子11d、12a、131の色は透明とされ、識別子11eの文字列は「透明」とされる。また、
図11(b)に示す変更例においても、内部にエタノールを収容するネイルマーカ20の場合、本体11と蓋12、130の色は透明とされる。これにより、使用者は、ネイルマーカ20の内部にエタノールが収容されていることを把握できる。
【0104】
また、
図11(b)の構成において、内部にエタノールを収容するネイルマーカ20の本体11および蓋12、130の色は透明でなくてもよく、内部にインクを収容するネイルマーカ10の本体11および蓋12、130の色と相違していればよい。この場合、本体11および蓋12、130の色によって、内部にエタノールを収容するネイルマーカ20が識別可能であるため、ネイルマーカ20には、必ずしも、識別子11d、11e、12a、131が付されなくてもよい。
【0105】
また、
図11(a)に示した識別子11d、12a、131のうち何れかが省略されてもよく、あるいは、他の識別子が追加されもよい。また、
図11(b)に示したようにネイルマーカ10、20の全体に色が付されなくてもよく、ネイルマーカ10、20の一部に色が付されてもよい。たとえば、蓋12にのみ色が付されてもよい。
【0106】
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。