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特開2020-123027情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-123027(P2020-123027A)
(43)【公開日】2020年8月13日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20200717BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20200717BHJP
【FI】
   G06Q30/02 320
   G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2019-13095(P2019-13095)
(22)【出願日】2019年1月29日
(71)【出願人】
【識別番号】510216717
【氏名又は名称】株式会社アース・カー
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車等の移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、ユーザを識別するユーザ識別子と、ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付ける受付部12と、サービスの提供に対するユーザへの報償の情報である報償情報を取得する報償情報取得部131と、報償情報を用いて、ユーザに対して報償を与える処理を行う報償処理部とを具備する情報処理装置1により、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付ける受付部と、
前記サービスの提供に対する前記ユーザへの報償の情報である報償情報を取得する報償情報取得部と、
前記報償情報を用いて、前記ユーザに対して報償を与える処理を行う報償処理部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記報償情報は、前記移動体のシェアまたはレンタルに対する割引に関する割引情報であり、
前記報償処理部は、
前記割引情報を用いて、前記移動体識別子で識別される移動体を使用するユーザに課金する金額を算出する課金額算出手段と、
前記課金額算出手段が算出した課金額を出力する課金額出力手段とを具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記課金額を用いて、前記ユーザに対する課金処理を行う課金処理部をさらに具備する請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記サービス情報は、
ユーザが提供するサービスを識別するサービス識別子をさらに有し、
前記報償情報取得部は、
前記サービス識別子に応じて、異なる報償情報を取得する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
移動体識別子と当該移動体識別子で識別される移動体の1以上の属性値とを有する2以上の移動体情報が格納される移動体情報格納部と、
前記1以上の属性値を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果を出力する判断結果出力部とをさらに具備する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記1以上の属性値は、当該移動体の使用履歴を示す使用履歴情報、当該移動体に対するサービスの享受履歴を示すサービス享受履歴情報のうちいずれかを含む請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
天気に関する天気情報が格納される天気情報格納部と、
前記天気情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、
前記判断結果を出力する判断結果出力部とをさらに具備する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
受付部、報償情報取得部、および報償処理部によって実現される情報処理方法であって、
前記受付部が、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付ける受付ステップと、
前記報償情報取得部が、前記サービスの提供に対する前記ユーザへの報償の情報である報償情報を取得する報償情報取得ステップと、
前記報償処理部が、前記報償情報を用いて、前記ユーザに対して報償を与える処理を行う報償処理ステップとを含む情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付ける受付部と、
前記サービスの提供に対する前記ユーザへの報償の情報である報償情報を取得する報償情報取得部と、
前記報償情報を用いて、前記ユーザに対して報償を与える処理を行う報償処理部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが使用する車やバイク等の移動体に関する情報を処理する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給油所等のサービスステーションで、顧客車両へのサービスを提供する際に、サービススタッフが、顧客車両を点検してその現状を把握しなくとも、サービスを短時間で的確に提供できるシステムが存在した(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−96060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みは、提供されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、ユーザを識別するユーザ識別子と、ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付ける受付部と、サービスの提供に対するユーザへの報償の情報である報償情報を取得する報償情報取得部と、報償情報を用いて、ユーザに対して報償を与える処理を行う報償処理部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、報償情報は、移動体のシェアまたはレンタルに対する割引に関する割引情報であり、報償処理部は、割引情報を用いて、移動体識別子で識別される移動体を使用するユーザに課金する金額を算出する課金額算出手段と、課金額算出手段が算出した課金額を出力する課金額出力手段とを具備する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、移動体のシェアまたはレンタルに対する割引を当該ユーザが受けられる仕組みを提供できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、課金額を用いて、ユーザに対する課金処理を行う課金処理部をさらに具備する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、移動体のシェアまたはレンタルに対して割引された額がユーザに課金される仕組みを提供できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、サービス情報は、ユーザが提供するサービスを識別するサービス識別子をさらに有し、報償情報取得部は、サービス識別子に応じて、異なる報償情報を取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、移動体に対する各種のサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスの種類に応じた報償が当該ユーザに与えられる仕組みを提供できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、移動体識別子と移動体識別子で識別される移動体の1以上の属性値とを有する2以上の移動体情報が格納される移動体情報格納部と、1以上の属性値を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、判断結果を出力する判断結果出力部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、1以上の属性値を基にサービスを受けるべきと判断される移動体にのみ、サービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第五の発明に対して、1以上の属性値は、移動体の使用履歴を示す使用履歴情報、移動体に対するサービスの享受履歴を示すサービス享受履歴情報のうちいずれかを含む情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、サービスを受けるべき移動体か否かを、当該移動体の使用履歴、または当該移動体に対するサービスの享受履歴を用いて、的確に判断できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、天気に関する天気情報が格納される天気情報格納部と、天気情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得する判断部と、判断結果を出力する判断結果出力部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、天気情報を基にサービスを受けるべきと判断される移動体にのみ、サービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施の形態における情報システムのブロック図
図2】同情報処理装置の動作を説明するフローチャート
図3】同移動体情報のデータ構造図
図4】同ユーザ情報のデータ構造図
図5】同天気情報のデータ構造
図6】同予約画面の一例を示す図
図7】同サービス受付画面の一例を示す図
図8】同コンピュータシステムの外観図
図9】同コンピュータシステムの内部構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0022】
本実施の形態において、ユーザが移動体に対するサービスを行うこと、または行ったことを示す情報を受信し、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える情報処理装置1を含む情報システムについて説明する。
【0023】
移動体とは、例えば、人や荷物を乗せて移動する乗り物である、といってもよい。移動体は、例えば、車であるが、バイク、自転車、船舶等でもよく、その種類は問わない。移動体は、通常、人が運転するが、自動運転でもよい。
【0024】
ユーザとは、通常、移動体を使用する者である。使用とは、例えば、シェア、またはレンタルの態様での使用である。シェアとは、例えば、2以上のユーザが一の移動体を共同で使用することである、といってもよい。レンタルとは、例えば、一の移動体を不特定多数のユーザに使用させることである、といってもよい。ユーザは、通常、移動体を運転する運転者であるが、例えば、移動体に同乗する同乗者でもよいし、運転者や同乗者の関係者(例えば、家族)でもよく、その種類は問わない。
【0025】
シェアされる移動体は、1台でもよいし、2台以上でもよい。また、シェアされる1以上の各移動体は、例えば、企業や団体等の組織の所有物でもよいし、2以上のユーザの共有物でもよいし、一のユーザの所有物でも構わない。さらに、シェアにおける一回の使用時間は、例えば、時間単位、または一日単位であるが、15分単位、週単位などでもよく、その長短は問わない。なお、かかる事項は、レンタルにも当てはまる。
【0026】
なお、使用は、例えば、リースでもよい。リースとは、一の移動体を、例えば、月単位または年単位といった、シェアまたはレンタルと比べて長い期間、一のユーザに使用させることである、といってもよい。ただし、リースのような、一のユーザのみによる長期の使用は、本実施の形態における使用から除外されてもよい。使用は、例えば、自己以外が所有する移動体の短期間の借用ある、といってもよい。
【0027】
サービスとは、例えば、移動体に対して行われる有益な行為である、といってもよい。なお、移動体に対する行為は、必ずしも移動体自体を対象とする行為でなくてもよく、例えば、移動体の保管施設に対する行為や、移動体の搭載物に対する行為も含むと考えてもよい。保管施設とは、移動体が保管される施設である。保管施設は、例えば、駐車場、ガレージなどであるが、その種類は問わない。搭載物とは、移動体に搭載されている物品である。搭載物は、例えば、地図や工具などであるが、その種類は問わない。ただし、工具のような、移動体に標準で搭載されている物品は、移動体の一部と考えてもよい。
【0028】
有益な行為とは、例えば、移動体の次回以降の使用者にとって有益な行為であるが、移動体の所有者または移動体自体にとって有益な行為と考えてもよい。なお、有益な行為は、例えば、移動体の保管施設にとって有益な行為も含むと考えてもよい。保管施設に対する有益な行為は、例えば、清掃であるが、破損個所の修理や交換等でもよく、その種類は問わない。また、有益な行為は、例えば、移動体の搭載物にとって有益な行為も含むと考えてもよい。搭載物に対する有益な行為は、例えば、古い地図の新しい地図への交換などであるが、その種類は問わない。
【0029】
サービスは、ユーザが移動体に提供する行為であるが、移動体がユーザから受領する行為ということもできる。サービスは、例えば、洗車や給油であるが、修理、部品交換、チェーン装着などでもよく、その種類は問わない。なお、部品は、例えば、バッテリー、タイヤ等、何でもよい。タイヤの交換は、例えば、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの交換でもよい。オイルも、交換される部品の一種と考えてもよい。また、例えば、バッテリー上がりを防ぐために、ユーザに数キロ走行してもらう、といった行為も、サービスの一種と考えてもよい。
【0030】
洗車等のサービスは、使用後の移動体に対して行われることは好適であるが、使用中または使用前の移動体に対して行われてもよく、移動体に対してサービスが提供されるタイミングは問わない。また、ユーザは、必ずしも移動体を使用しなくてもよく、例えば、移動体に対するサービスのみを行っても構わない。
【0031】
つまり、本実施の形態におけるサービスは、具体的には、例えば、移動体を使用する又は使用したユーザが、次回以降使用するユーザのために行う、洗車や給油等の有益な行為である、といってもよい。情報処理装置1は、こうしてサービスを提供したユーザに報償を与えるための処理を行う。
【0032】
報償とは、移動体に対するサービスを提供したユーザが、その対価として得る利益である、といってもよい。報償は、例えば、当該移動体を所有する会社等の組織や個人から、当該ユーザ与えられる。報償は、例えば、移動体を有利に使用できる権利(特典といってもよい)であることは好適である。
【0033】
この種の報償は、例えば、割引である。割引は、例えば、移動体の使用料金に対する割引であるが、年会費等に対する割引でもよく、その対象は問わない。なお、割引は、無料も含んでもよい。
【0034】
または、報償は、ポイントでもよい。ポイントは、例えば、使用料金の支払いに使える専用のポイントであるが、使用料金の支払い以外にも使える汎用的なポイントでも構わない。
【0035】
または、報償は、金銭的な報酬でもよい。この種の報償は、例えば、通貨、仮想通貨、電子マネー、プリペイドカード等であるが、金銭的な価値を有するものであれば何でもよい。ただし、報酬は、移動体の使用料金等の支払いに使えないのもの(例えば、景品の電子カタログ等)でもよく、その種類は問わない。このように、報償は、ユーザの利益になるものであれば何でもよい。
【0036】
図1は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。情報システムは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、1以上の端末装置2の各々と通信可能に接続される。
【0037】
情報処理装置1は、例えば、移動体の使用を支援する組織のサーバまたはPCであるが、クラウドサーバやASPサーバ等でもよく、そのタイプや所在は問わない。
【0038】
端末装置2は、例えば、移動体を使用するユーザの端末である。端末は、例えば、携帯端末である。携帯端末とは、携帯可能な端末である。携帯端末は、例えば、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、ノートPC等であるが、その種類は問わない。または、端末装置2は、例えば、カーナビ等の車載端末や据え置き型のPCなどでもよく、そのタイプや所在は問わない。
【0039】
または、端末装置2は、組織の端末でもよい。この種の端末装置2は、例えば、組織の職員によって操作される。
【0040】
ただし、上記構成は一例であり、種々の変更が可能である。例えば、情報処理装置1は、スタンドアロンでもよい。この種の情報処理装置1は、例えば、組織のサーバまたはPCであり、その職員によって操作される。
【0041】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、移動体情報格納部111、ユーザ情報格納部112、および天気情報格納部113を備える。処理部13は、報償情報取得部131、報償処理部132、課金処理部133、および判断部134を備える。報償処理部132は、課金額算出手段1321、および課金額出力手段1322を備える。出力部14は、判断結果出力部141を備える。
【0042】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末送信部23、端末受信部24、端末処理部25、および端末出力部26を備える。
【0043】
情報処理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する移動体情報、後述するユーザ情報、および後述する天気情報などである。
【0044】
また、格納部11には、例えば、1または2以上のサービス識別子が格納される。サービス識別子とは、サービスを識別する情報である。格納される1以上の各サービス識別子は、ユーザが移動体に提供し得る又は移動体がユーザから享受し得るサービスの識別子である。なお、以下では、ユーザが移動体に提供し得る又は移動体がユーザから享受し得るサービスを、単にサービスと記す。
【0045】
サービス識別子は、例えば、“洗車”や“給油”等の文字列でもよいし、IDでもよく、サービスを識別し得る情報であれば、その種類は問わない。ただし、サービスが一種類のみの場合、サービス識別子は格納されなくてもよい。
【0046】
さらに、格納部11には、通常、1または2以上の予約情報も格納される。予約情報とは、移動体の予約に関する情報である。予約情報は、例えば、ユーザ識別子、移動体識別子、および期間情報などを有する。ただし、移動体が1台しかない場合、予約情報は、移動体識別子を有していなくてもよい。
【0047】
ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、住所・氏名、メールアドレス、携帯電話番号、IDなどであるが、ユーザを識別し得る情報であれば何でもよい。例えば、端末識別子をユーザ識別子と考えることもできる。
【0048】
端末識別子とは、端末装置2を識別する情報である。端末識別子は、例えば、MACアドレスやIPアドレス、かかるアドレスに対応付いたIDなどであるが、端末装置2を識別し得る情報であれば何でもよい。
【0049】
移動体識別子とは、移動体を識別する情報である。移動体識別子は、例えば、ナンバープレートの番号(例えば、自動車登録番号、バイクの車両番号等)、車体番号などであるが、かかる番号に対応付いたIDでもよく、移動体を識別し得る情報であれば何でもよい。
【0050】
期間情報とは、移動体を使用する期間を示す情報である。期間情報は、例えば、開始日時と使用時間の組である。開始日時とは、使用を開始する日時である。日時は、通常、日付および時刻で構成されるが、日付のみでもよい。使用時間とは、移動体を使用する時間である。使用時間は、例えば、6時間や2日間や30分等であるが、その表現形式は問わない。
【0051】
または、期間情報は、例えば、開始日時と終了日時の組でもよい。終了日時とは、使用を終了する日時である。ただし、期間情報のデータ構造は問わない。
【0052】
なお、予約情報は、例えば、予約番号を有していてもよい。予約番号とは、予約を識別する番号である。予約番号は、例えば、1または2以上の数字の配列であるが、数字以外の文字や記号も含んでいてもよく、その表現形式は問わない。
【0053】
具体的には、例えば、ユーザAが移動体aaaを12月2日から2日間、予約する場合、格納部11には、予約情報“A,aaa,12月2日,2日間”が格納されてもよい。なお、格納部11に格納されるその他の情報については、適時説明する。
【0054】
移動体情報格納部111には、1または2以上の移動体情報が格納される。移動体情報とは、移動体に関する情報である。移動体情報は、例えば、前述した移動体識別子と、1または2以上の属性値とを有する。属性値とは、移動体の属性を示す情報である。属性値は、例えば、使用履歴情報である。
【0055】
使用履歴情報とは、移動体が使用された履歴を示す情報である。使用履歴情報は、例えば、1または2以上の使用情報の集合である。なお、集合とは、通常、2以上の要素の集まりであるが、1の要素のみの場合も含むと考えてもよい。使用情報とは、移動体の使用に関する情報である。使用情報は、例えば、期間情報を有する。なお、使用情報が有する期間情報は、例えば、前述した予約情報が有する期間情報と同じ情報でもよく、その場合、使用情報は、例えば、期間情報に代えて、前述した予約番号を有していてもよい。
【0056】
また、使用情報は、例えば、走行量情報をも有していてもよい。走行量情報とは、移動体が走行した走行量を示す情報である。走行量情報は、例えば、走行距離数である。走行距離数とは、移動体が走行した距離に関する数値である。走行距離数は、例えば、“200km”等の距離を示す数値であるが、“10km未満”や“10km〜20km”といった数値の範囲でもよく、その単位や表現形式は問わない。
【0057】
または、走行量情報は、走行時間数でもよい。走行時間数とは、走行した時間を示す数値である。走行時間数は、前述した使用時間と同じ又はそれより小さい数値である。走行時間数は、例えば、“3時間”等の時間を示す数値であるが、“1時間未満”等の数値の範囲でもよく、その単位や表現形式は問わない。
【0058】
なお、使用履歴情報は、最後のサービス享受時からの使用履歴であることは好適である。この種の使用履歴情報は、例えば、最後のサービス享受情報の日時以降の開始日時を有するような、1または2以上の使用情報の集合である。例えば、後述する処理部13が、後述するサービス享受情報を、後述するサービス享受履歴情報に追記したことに応じて、その時点での使用履歴情報を削除し、その時点以降に取得される使用情報を用いて、新たな使用履歴情報を構成してもよい。または、使用履歴情報は、前回のサービスからの経過日数などでもよく、そのデータ構造は問わない。
【0059】
または、属性値は、サービス享受履歴情報でもよい。サービス享受履歴情報とは、移動体がサービスを享受した履歴に関する情報である。サービス享受履歴情報は、例えば、1または2以上のサービス享受情報の集合である。
【0060】
サービス享受情報とは、移動体が享受したサービスに関する情報である。サービス享受情報は、例えば、日付、およびサービス識別子を有する。サービス享受情報を構成する日付は、移動体がサービスを享受した日の日付である。日付は、例えば、年月日で表現されるが、時分秒まで有していてもよい。サービス享受情報を構成するサービス識別子は、移動体が享受したサービスを識別する情報であるが、ユーザが移動体に対して提供したサービスを識別する情報でもある。または、サービス享受履歴情報は、例えば、「最近、いつ洗車したか」を示す情報でもよいし、サービス識別子を有さず、日付のみで構成されてもよく、そのデータ構造は問わない。
【0061】
なお、本実施の形態において、使用履歴情報を構成する1以上の使用情報と、サービス享受履歴情報を構成する1以上のサービス享受情報とは、通常、1対1に対応付いている。以下では、使用情報とサービス享受情報との対を、移動体対情報と記す場合がある。一の移動体対情報を構成する使用情報およびサービス享受情報のいずれか一方は、不存在を示す情報(例えば、後述する“Null”等のフラグ)であってもよい。つまり、使用情報とサービス享受情報は、必ずしも1対1に対応していなくてもよいし、何ら対応関係の有さない、互いに独立した情報でもよい。
【0062】
または、属性値は、場所情報でもよい。場所情報とは、場所を示す情報である。場所とは、例えば、移動体が使用された場所であるが、移動体が保管されている場所でもよく、その種類や広さは問わない。場所は、例えば、都道府県、関東地方といった地域でもよいし、道路でもよい。場所情報は、例えば、“大阪府”等の都道府県名、“関東地方”等の地方名、“瀬戸中央自動車道”等の道路名といった、場所の名称を示す文字列であるが、緯度・経度等の位置情報でもよいし、かかる文字列または位置情報に対応付いたIDでもよく、そのデータ構造は問わない。ただし、例えば、移動体が一台のみである場合や、2以上の移動体が同じ場所で使用される場合などには、場所情報は無くてもよい。
【0063】
または、属性値は、移動体種類情報でもよい。移動体種類情報とは、移動体の種類を示す情報である。移動体の種類は、例えば、車やバイクといった分類でもよいし、乗用車やトラックといった車種でもよい。または、移動体の種類は、例えば、黒や白等の色、小型車や普通車といったサイズなど、何でもよい。移動体種類情報は、例えば、“乗用車”等の文字列であるが、IDでもよく、そのデータ構造は問わない。移動体種類情報は、例えば、“車,乗用車、白”等のように、階層構造を有していてもよい。ただし、例えば、移動体が一台のみである場合、移動体種類情報は無くてもよい。
【0064】
一の移動体情報を構成する1以上の属性値は、例えば、使用履情報、またはサービス享受履歴情報のうちいずれかを含む。なお、移動体情報が2以上の属性値を有する場合には、2以上の属性値は、使用履情報、およびサービス享受履歴情報の両方を含んでもよい。
【0065】
ユーザ情報格納部112には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報とは、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子を有する。また、ユーザ情報は、例えば、ユーザ使用履歴情報も有する。ユーザ使用履歴情報とは、ユーザが移動体を使用した履歴に関する情報である。ユーザ使用履歴情報は、例えば、1または2以上のユーザ使用情報の集合である。
【0066】
ユーザ使用情報とは、ユーザによる移動体の使用に関する情報である。ユーザ使用情報は、例えば、前述した使用情報において、移動体識別子さらに有する情報である。また、ユーザ情報は、例えば、サービス提供履歴情報も有する。サービス提供履歴情報とは、ユーザが移動体に対して提供したサービスの履歴に関する情報である。サービス提供履歴情報は、1または2以上のサービス提供情報の集合である。サービス提供情報は、前述したサービス享受情報と同じ情報であり、例えば、日付、およびサービス識別子を有する。
【0067】
さらに、ユーザ情報は、例えば、報償履歴情報も有する。報償履歴情報とは、前述した報償の履歴に関する情報である。報償履歴情報は、1または2以上の報償情報の集合である。報償情報は、例えば、割引情報である。割引情報とは、使用料金の割引に関する情報である。割引情報は、例えば、割引額や割引率に関する情報を含む。この種の割引情報は、例えば、クーポン情報でもよい。
【0068】
クーポン情報とは、クーポンに関する情報である。クーポンは、例えば、「2割引券」や、「1時間無料券」等、何でもよい。クーポン情報は、例えば、クーポンの画像であるが、クーポン・コードでもよい。クーポン・コードとは、例えば、支払い時に入力することで割引が適用されるような、1または2以上の文字や記号の配列である。
【0069】
または、報償情報は、ポイント情報でもよい。ポイント情報とは、ポイントの付与に関する情報である。ポイント情報は、例えば、ポイント数を含む。ポイント数とは、付与されるポイントの数値である。
【0070】
なお、ユーザ使用履歴情報を構成する1以上のユーザ使用情報と、サービス提供履歴情報を構成する1以上のサービス提供情報と、報償履歴情報を構成する1以上の報償情報とは、通常、1対1対1に対応付いている。また、以下では、ユーザ使用情報とサービス提供情報と報償情報との対を、ユーザ対情報と記す場合がある。
【0071】
なお、ユーザ情報は、例えば、支払情報も有する。支払情報とは、支払いのための情報である。支払情報は、例えば、クレジットカード情報である。クレジットカード情報とは、クレジットカードに関する情報である。クレジットカード情報は、例えば、カード番号、名義人名などを有するが、そのデータ構造は問わない。
【0072】
または、支払情報は、口座情報でもよい。口座情報とは、銀行等の金融機関の口座に関する情報である。口座情報は、例えば、口座番号、名義人名などを有するが、そのデータ構造は問わない。または、支払情報は、例えば、電子マネーやプリペイドカード等のIDでもよく、その種類は問わない。
【0073】
天気情報格納部113には、天気情報が格納される。天気情報とは、天気に関する情報である。天気情報は、例えば、日付、および天気種類情報を有する。天気種類情報とは、天気の種類を示す情報である。天気種類情報は、例えば、“晴れ”,“雨”,“雪”等であるが、風に関する情報(“強風”や“台風”等)や、気温に関する情報(“真夏日”や“真冬日”等)でもよく、天気の種類であれば何でもよい。
【0074】
また、天気情報は、例えば、前述したような場所情報も有していてもよい。さらに、天気情報は、例えば、時間帯情報も有していてもよい。時間帯情報とは、時間帯に関する情報である。時間帯情報は、例えば、“午前中”や“12時〜15時”等であるが、その表現形式は問わない。
【0075】
なお、格納される天気情報は、通常、外部のサーバから受信された情報である。外部のサーバは、例えば、気象庁や気象予報会社といった、天気情報を提供する組織のサーバであるが、その種類は問わない。ただし、格納される天気情報は、例えば、端末装置2から受信された情報でもよいし、キーボード等を介して受け付けられた情報でもよく、その由来は問わない。
【0076】
受付部12は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、後述するサービス情報である。受け付けとは、通常、端末装置2から送信された情報の受信である。ただし、受け付けは、例えば、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスから入力された情報の受け付けでもよい。または、受け付けは、外部の装置から送信された情報の受信、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどでもよく、その態様は問わない。
【0077】
サービス情報とは、前述したようなサービスに関する情報である。サービス情報は、例えば、ユーザ識別子と移動体識別子を有する。ただし、例えば、移動体が1台しかない場合、サービス情報は、移動体識別子を有していなくてもよい。
【0078】
また、サービス情報は、通常、サービス識別子も有する。ただし、移動体に対して提供されるサービスが一種類しかない場合には、サービス情報は、サービス識別子を有していなくてもよい。さらに、サービス情報は、例えば、日付も有していてもよい。
【0079】
また、受付部12は、例えば、前述した予約情報も受け付ける。さらに、受付部12は、前述した使用情報も付けてもよい。ただし、使用情報は、予約情報を用いて構成されてもよい。
【0080】
受付部12は、サービス情報等の情報を、通常、1または2以上の各端末装置2から受信するが、例えば、キーボード等の入力デバイスを介して受け付けてもよい。
【0081】
さらに、受付部12は、前述した天気情報も付けてもよい。受付部12は、天気情報を、通常、気象庁や気象予報会社等のサーバから受信するが、例えば、1または2以上の各端末装置2から受信してもよいし、キーボード等の入力デバイスを介して受け付けても構わない。
【0082】
受付部12は、例えば、ある端末装置2から予約情報を受信した後、その予約情報に対応する移動体の使用が開始されてから終了されるまでの間に、その移動体に対するサービスが行われたことに応じて、その端末装置2からサービス情報を受信する。さらに、その移動体の使用が終了される時またはその後に、受付部12は、その端末装置2から、使用情報をも受信してもよい。
【0083】
具体的には、例えば、ユーザAが、後述する端末装置2のタッチパネル等を介して、移動体aaaの予約に関する情報を入力する。端末装置2の端末格納部21には、ユーザ識別子“A”が格納されており、例えば、移動体識別子“aaa”、および期間情報“12月2日,2日間”が入力され、端末受付部22は、入力された移動体識別子“aaa”、および期間情報“12月2日,2日間”を受け付ける。端末処理部25は、受け付けた移動体識別子“aaa”、および受け付けた期間情報“12月2日,2日間”と、端末格納部21に格納されているユーザ識別子“A”とを用いて、予約情報“A,aaa,12月2日,2日間”を構成し、構成した予約情報を保持するとともに、情報処理装置1に送信する。
【0084】
受付部12は、端末装置2から送信された予約情報“A,aaa,12月2日,2日間”を受信し、格納部11に蓄積する。格納部11に格納されている予約情報が有する期間情報の開始日時“12月2日”になると、ユーザAは、移動体aaaの使用を開始する。移動体aaaには、走行した距離を計測する走行距離計が設けられており、使用開始時、ユーザAは、この走行距離計を“0”にリセットする。そして、当該期間情報に含まれる使用時間“6時間”が経過する前に、ユーザAは、移動体aaaに対するサービス(ここでは洗車)を行い、移動体aaaの使用を終える。使用終了時、走行距離計は、“200km”を示していたとする。
【0085】
その後、ユーザAは、端末装置2のタッチパネル等を介して、サービス識別子“洗車”を入力し、さらに走行距離数“200km”も入力する。端末装置2の端末受付部22は、入力されたサービス識別子“洗車”を受け付け、端末処理部25は、保持している予約情報“A,aaa,12月2日,2日間”が有するユーザ識別子“A”および移動体識別子“aaa”と、入力されたサービス識別子“洗車”とを用いて、サービス情報“A,aaa,洗車,12月3日”を構成する。また、端末受付部22は、入力された走行距離数“200km”を受け付け、端末処理部25は、保持している予約情報が有する期間情報“12月2日,2日間”と、入力された走行距離数“200km”とを用いて、使用情報“aaa,12月2日,2日間,200km”を構成する。そして、端末送信部23は、構成されたサービス情報および使用情報を、情報処理装置1に送信する。
【0086】
受付部12は、こうして端末装置2から送信されるサービス情報と走行量情報を受信する。
【0087】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、報償情報取得部131、報償処理部132、課金額算出手段1321、課金額出力手段1322、課金処理部133、および判断部134等の処理である。なお、処理部13は、フローチャートで説明する各種の判別なども行う。
【0088】
また、処理部13は、例えば、受付部12が受け付けた使用情報を用いて、蓄積用の使用情報を構成し、移動体情報格納部111に蓄積する処理も行うことは好適である。具体的には、処理部13は、例えば、受付部12が上記のようにして端末装置2から受信した使用情報“aaa,12月2日,2日間,200km”を用いて、蓄積用の使用情報“12月2日,2日間,200km”を構成し、移動体識別子“aaa”に対応付けて移動体情報格納部111に蓄積してもよい。これによって、移動体aaaの使用履歴情報に当該使用情報が追記される結果となる。
【0089】
また、処理部13は、例えば、受付部12が受け付けたサービス情報を用いてサービス享受情報を構成し、移動体情報格納部111に蓄積する処理も行うことは好適である。具体的には、処理部13は、例えば、受付部12が上記のようにして端末装置2から受信したサービス情報“A,aaa,洗車,12月3日”を用いて、サービス享受情報“12月3日,洗車”を構成し、移動体識別子“aaa”に対応付けて移動体情報格納部111に蓄積してもよい。それによって、移動体aaaのサービス享受履歴情報に当該サービス享受情報が追記される結果となる。
【0090】
また、処理部13は、例えば、受付部12が受け付けた使用情報を用いてユーザ使用情報を構成し、ユーザ情報格納部112に蓄積する処理も行うことは好適である。具体的には、処理部13は、例えば、受付部12が上記のようにして端末装置2から受信した使用情報“aaa,12月2日,2日間,200km”を用いて、ユーザ使用情報“aaa,12月2日,2日間”を構成し、移動体識別子“aaa”に対応付けて移動体情報格納部111に蓄積してもよい。これによって、移動体aaaの使用履歴情報に当該使用情報が追記される結果となる。
【0091】
さらに、処理部13は、例えば、受付部12が受け付けたサービス情報を用いてサービス提供情報を構成し、ユーザ情報格納部112に蓄積する処理も行うことは好適である。具体的には、処理部13は、例えば、受付部12が上記のようにして端末装置2から受信したサービス情報“A,aaa,洗車,12月3日”を用いて、サービス提供情報“12月3日,洗車”を構成し、ユーザ識別子“A”に対応付けて移動体情報格納部111に蓄積してもよい。それによって、ユーザAのサービス提供履歴情報に当該サービス提供情報が追記される結果となる。
【0092】
報償情報取得部131は、受付部12が受け付けたサービス情報を用いて、報償情報を取得する。報償情報取得部131は、例えば、受け付けられたサービス情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザに対する報償情報を取得する。
【0093】
報償情報取得部131は、受け付けられた報償情報が有するサービス識別子に応じて、異なる報償情報を取得してもよい。
【0094】
例えば、格納部11に、報償情報が格納されている。格納部11には、例えば、サービス識別子に対応付けて、1または2以上の報償情報が格納されていることは好適である。なお、以下では、サービス識別子と報償情報との対を、第一対情報と記す場合がある。また、1または2以上の第一対情報の集合を、第一対応情報と記す場合がある。
【0095】
第一対応情報は、具体的には、例えば、サービス識別子“洗車”と報償情報“2割引き”との対(以下、第一対情報1と記す場合がある)、サービス識別子“給油”と報償情報“1時間無料”との対(以下、第一対情報2)、サービス識別子“チェーン装着”と報償情報“300ポイント付与”との対(以下、第一対情報3)などであってもよい。
【0096】
報償情報取得部131は、例えば、格納部11に格納されている第一対応情報を用いて、受付部12が受け付けたサービス情報に含まれるサービス識別子と対になる報償情報を取得する。
【0097】
具体的には、例えば、受付部12が、前述したサービス情報“A,aaa,洗車,12月3日”を受信した場合、報償情報取得部131は、上記第一対応情を構成する第一対情報1を用いて、報償情報“2割引き”を取得してもよい。
【0098】
報償処理部132は、報償情報取得部131が取得した報償情報を用いて、ユーザに対して報償を与える処理(以下、報償処理)を行う。報償処理は、例えば、割引処理である。割引処理とは、例えば、移動体の使用料金から、割引情報に基づく割引額を減額し、課金額を算出する処理である。
【0099】
移動体の使用料金は、例えば、前述したような予約情報と、使用料金情報とを用いて取得される。詳しくは、例えば、格納部11に、使用料金情報がさらに格納されている。使用料金情報とは、移動体の使用料金に関する情報である。使用料金情報は、例えば、使用時間と使用料金との組(以下、第一組情報と記す場合がある)の集合である。
【0100】
使用時間と使用料金との組とは、具体的には、例えば、使用時間“15分”と使用料金“400円”との組(第一組情報1)、使用時間“1時間”と使用料金“1000円”との組(第一組情報2)、使用時間“1日間“と使用料金“5000円”との組(第一組情報3)などであってもよい。
【0101】
または、使用料金情報は、例えば、使用時間をパラメータとする増加関数などでもよく、そのデータ構造は問わない。なお、格納部11には、例えば、“小型車”や“普通車”等の移動体種類情報ごとに、上記のような使用料金情報が格納されていてもよい。
【0102】
報償処理部132を構成する課金額算出手段1321は、例えば、格納部11に格納されている予約情報と使用料金情報とを用いて、使用料金を算出し、算出した使用料金から、割引情報に基づく割引額を減額することにより、課金額を算出する。
【0103】
具体的には、課金額算出手段1321は、例えば、格納部11に格納されている予約情報“A,aaa,12月2日,2日間”と、上記使用料金情報を構成する第一組情報3とを用いて、使用料金“10000円”を取得してもよい。次に、報償処理部132は、取得した使用料金“10000円”と、前述のように取得した割引情報“2割引き”とを用いて、割引額“2000円”を算出し、使用料金“10000円”から割引額“2000円”を減額することにより、課金額“8000円”を算出してもよい。
【0104】
課金額出力手段1322は、課金額算出手段1321が算出した課金額を出力する。ここでの出力は、通常、端末装置2への送信である。ただし、出力は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタでのプリントアウト、スピーカからの音出力、記録媒体への蓄積、外部の装置への送信、他の部や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどでもよく、その態様は問わない。なお、かかる事項は、後述する出力部14、および後述する判断結果出力部141にも当てはまる。
【0105】
課金処理部133は、課金額算出手段1321が算出した課金額を用いて、ユーザに対する課金処理を行う。課金処理とは、課金に関する処理である。課金処理は、例えば、クレジットカードによる決済でもよいし、口座引き落としやポイントの使用等でもよいし、請求書の発行でもよく、その種類は問わない。
【0106】
または、課金処理は、外部の装置でクレジットカード決済等の処理を行うための情報の送信でもよい。外部の装置は、例えば、クレジットカード会社や銀行等の金融機関のサーバであるが、ポイントを管理する企業のサーバ等でもよく、その種類は問わない。送信される情報は、例えば、クレジットカード情報や口座情報等であるが、その種類は問わない。
【0107】
課金処理部133は、例えば、ユーザ情報格納部112に格納されているユーザ情報が有する支払情報と、課金額算出手段1321が算出した課金額を用いて、上記のような課金処理を行う。
【0108】
課金処理部133は、具体的には、例えば、ユーザAのユーザ情報が有するクレジットカード情報と、上記のようにして算出された課金額“8000円”を用いて、ユーザAのクレジットカードによる決済を行う。または、課金処理部133は、ユーザAのクレジットカード情報と課金額“8000円”を、クレジットカード会社のサーバに送信してもよい。
【0109】
判断部134は、1または2以上の属性値を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得する。1以上の属性値を用いて判断することは、例えば、使用履歴情報を用いて判断することでもよいし、サービス享受履歴情報を用いて判断することでもよいし、天気情報を用いて判断することでもよい。または、1以上の属性値を用いて判断することは、例えば、使用履歴情報、サービス享受履歴情報、または天気情報のうち、2以上を用いて判断することでもよい。
【0110】
2以上を用いて判断することは、例えば、使用履歴情報とサービス享受履歴情報を用いて判断することでもよいし、使用履歴情報と天気情報を用いて判断することでもよいし、サービス享受履歴情報と天気情報を用いて判断することでもよいし、使用履歴情報、サービス享受履歴情報、および天気情報を用いて判断することでもよく、判断に用いる属性値の数や種類は問わない。
【0111】
判断結果とは、判断した結果に関する情報である。判断結果は、肯定的な判断結果、または否定的な判断結果のいずれかである。
【0112】
肯定的な判断結果とは、移動体がサービスを受けるべきと判断をした旨の情報である。否定的な判断結果とは、移動体がサービスを受けるべきでない又は受けなくてもよいと判断をした旨の情報である。判断結果は、例えば、要否情報を有する。要否情報とは、サービスの要否に関する情報である。要否情報は、例えば、例えば、サービスを受けるべき旨の“要”、受けるべきでない又は受けなくてもよい旨の“不要”等であるが、その表現形式は問わない。
【0113】
判断部134は、例えば、移動体情報格納部111に格納されている1または2以上の各移動体情報ごとに、当該移動体情報が有する1以上の属性値を用いて、当該移動体情報が有する移動体識別子で識別される移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得する。取得される判断結果は、例えば、移動体識別子と要否情報を有する。
【0114】
判断部134は、例えば、移動体情報格納部111に格納されている1以上の各移動体情報ごとに、当該移動体情報が有する1以上の属性値を用いて、当該移動体情報が有する移動体識別子で識別される移動体が、格納部11に格納されている1以上の各サービス識別子で識別されるサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得することは好適である。取得される判断結果は、例えば、移動体識別子と、サービス識別子および要否情報の組を、1または2組以上、有する。
【0115】
判断部134は、例えば、当該移動体情報が有する1以上の属性値に含まれている使用履歴情報を用いて、当該移動体情報が有する移動体識別子で識別される移動体がサービスを受けるべきか否かを判断する。判断部134は、特に、例えば、使用履歴情報を構成する1または2以上の使用情報のうち、最後の使用情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断することは好適である。
【0116】
最後の使用情報とは、1以上の使用情報のうち、開始日時が最も遅い使用情報である。または、最後の使用情報とは、時系列に配列された1以上の使用情報のうち、末尾の使用情報でもよい。かかる事項は、サービス享受履歴情報を構成する1以上のサービス享受情報も当てはまる。
【0117】
具体的には、判断部134は、例えば、最後の使用情報が有する走行量情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断する。判断部134は、例えば、最後の使用情報が有する走行距離数が閾値以上である場合に、移動体がサービスを受けるべきであると判断する一方、走行距離数が閾値未満である場合には、移動体がサービスを受けるべきでないと判断してもよい。
【0118】
または、判断部134は、例えば、最後の使用情報が有する開始日時と、予約情報が有する開始日時とを用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断してもよい。具体的には、判断部134は、例えば、最後の使用情報が有する開始日時から、予約情報が有する開始日時までの時間を算出し、算出した時間が閾値以上である場合に、移動体がサービスを受けるべきと判断する一方、算出した時間が閾値未満である場合には、移動体がサービスを受けるべきでない又は受ける必要はないと判断してもよい。
【0119】
なお、判断部134は、例えば、最後の使用情報が有する開始日時と、MPUの内蔵時計やNTSサーバ等から取得される現在時刻とを用いて、開始日時から現在時刻までの経過時間を算出し、算出した時間が閾値以上である場合に、移動体がサービスを受けるべきと判断する一方、算出した時間が閾値未満である場合には、移動体がサービスを受けるべきでない又は受ける必要はないと判断してもよい。
【0120】
または、判断部134は、例えば、最後の使用情報が有する開始日時と、最後の使用情報が有する期間情報とを用いて、使用の終了の日時を算出し、算出した終了日時と、予約情報が有する開始日時または現在時刻とを用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断してもよい。具体的には、算出した終了日時から、予約情報が有する開始日時または現在時刻までの時間を算出し、算出した時間が閾値以上である場合に、移動体がサービスを受けるべきと判断する一方、算出した時間が閾値未満である場合には、移動体がサービスを受けるべきでない又は受ける必要はないと判断してもよい。
【0121】
または、判断部134は、例えば、当該移動体情報が有する1以上の属性値に含まれているサービス享受履歴情報を用いて、当該移動体情報が有する移動体識別子で識別される移動体がサービスを受けるべきか否かを判断してもよい。
【0122】
判断部134は、例えば、サービス享受履歴情報を構成する1以上のサービス享受情報のうち、最後のサービス享受情報が有するサービス識別子を用いて、最後の使用時に、予め決められたサービスを受けていない場合に、当該サービスを受けるべきであると判断してもよい。予め決められたサービスは、例えば、洗車や窓ふき等であるが、何でもよい。
【0123】
または、判断部134は、例えば、1以上のサービス享受情報のうち、直近の2以上の各サービス享受情報が有するサービス識別子を用いて、最後の使用時を含む直近の2回以上の使用時に、予め決められたサービスを一度も受けていない場合に、当該サービスを受けるべきであると判断してもよい。
【0124】
または、判断部134は、例えば、天気情報格納部113に格納されている天気情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得してもよい。判断部134は、例えば、格納部11に格納されている予約情報が有する開始日時と、天気情報格納部113に格納されている1または2以上の天気情報のうち、当該開始日時に対応する天気情報とを用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得することは好適である。
【0125】
開始日時に対応する天気情報とは、開始日時の天気情報でもよいし、開始日時よりも後の天気情報でもよい。開始日時よりも後の天気情報とは、例えば、開始日時の日付の翌日の天気情報であるが、翌日以降の天気情報でもよい。
【0126】
具体的には、例えば、格納部11に、第二対応情報が格納されている。第二対応情報とは、例えば、天気種類情報と要否情報の組(以下、第二組情報と記す場合がある)の集合である。天気種類情報と要否情報の組とは、例えば、天気識別子“晴れ”または“曇り”とフラグ“要”の組(第二組情報1)、天気識別子“雨”とフラグ“不要”の組(第二組情報2)などである。
【0127】
格納部11には、例えば、予約情報“A,aaa,12月9日12:00,30分”が格納されており、判断部134は、例えば、当該予約情報が有する開始日時“12月9日12:00”の日付“12月9日”の翌日である12月10日の天気情報“晴”と、格納部11に格納されている上記第二対応情報を構成する第二組情報1とを用いて、移動体aaaが洗車を受けるべきであると判断し、判断結果“洗車,要”を取得してもよい。
【0128】
なお、判断部134は、例えば、1または2以上の各サービス識別子ごとに、天気情報格納部113に格納されている天気情報を用いて、移動体が当該サービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得することは好適である。
【0129】
例えば、格納部11に、1以上の各サービス識別子に対応付けて、2以上の第二対応情報が格納されている。具体的には、例えば、サービス識別子“洗車”に対応付けて、上記のような第二対応情報(第二対応情報1)が格納され、サービス識別子“チェーン装着”に対応付けて、天気識別子“晴れ”または“曇り”または“雨”とフラグ“要”の組(第二組情報1)、天気識別子“雪”とフラグ“要”の組(第二組情報2)で構成された第二対応情報(第二対応情報2)が格納されてもよい。
【0130】
格納部11には、例えば、予約情報“A,bbb,12月10日9:00,6時間”が格納されており、判断部134は、例えば、当該予約情報が有する開始日時“12月10日9:00”の翌日である12月11日の天気情報“雪”と、上記第二対応情報を構成する第二組情報2とを用いて、移動体bbbが、チェーン装着を受けるべきであると判断し、判断結果“チェーン装着,要”を取得してもよい。
【0131】
なお、判断部134は、例えば、1以上の属性値に含まれている場所情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断してもよい。例えば、格納部11に、第三対応情報が格納されている。第三対応情報とは、1または2以上の第三対情報の集合である。第三対情報とは、場所情報と、少なくとも要否情報との対である。第三対情報は、例えば、場所情報“関東地方”と要否情報“要”の対(第三対情報1)、場所情報“関西地方”と要否情報“不要”の対(第三対情報2)などであってもよい。
【0132】
判断部134は、移動体情報格納部111に格納されている1以上の移動体情報のうち、場所情報“関東地方”を含む移動体情報に対応する移動体については、上記第三対応情報1を用いて、サービスを受けるべきであると判断し、判断結果“要”を取得する一方、場所情報“関西地方”を含む移動体情報に対応する移動体については、上記第三対応情報2を用いて、サービスを受けるべきでないと判断し、判断結果“不要”を取得してもよい。
【0133】
これによって、移動体がサービスを受領すべき場所を、例えば、関東地方といった特定の場所に制限できる。
【0134】
なお、上記第三対情報において、場所情報と対になる情報は、サービス識別子および要否情報の組の集合でもよい。例えば、上記第三対情報1において、場所情報“関東地方”と対になる情報は、サービス識別子“給油”および要否情報“要”の組、および、サービス識別子“洗車”および要否情報“不要”の組などでもよい。
【0135】
この場合、判断部134は、移動体情報格納部111に格納されている1以上の移動体情報のうち、場所情報“関東地方”を含む移動体情報に対応する移動体については、上記第三対応情報1を用いて、給油を受けるべきであり、洗車を受けるべきでないと判断し、判断結果“(給油,要),(洗車,不要)”を取得する。一方、場所情報“関西地方”を含む移動体情報に対応する移動体については、判断部134は、上記第三対応情報2を用いて、給油を受けるべきでなく、洗車を受けるべきであると判断し、判断結果“(給油,不要),(洗車,要)”を取得する。
【0136】
これによって、移動体が受領すべきサービスの種類を、例えば、関東地方や関西地方といった2以上の各場所ごとに制限できる。
【0137】
特に、例えば、天気情報が場所情報を有する場合に、判断部134は、かかる天気情報と、1以上の属性値に含まれている場所情報とを用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断することは好適である。
【0138】
具体的には、例えば、天気情報格納部113に、2以上の天気情報“雨,大阪府”,“曇り,東京都”等が格納されており、判断部134は、移動体情報格納部111に格納されている1以上の移動体情報のうち、場所情報“大阪府”が含まれている移動体情報に対応する移動体について、サービス識別子“洗車”で識別されるサービスを受けるべきでないと判断し、判断結果“洗車,不要”を取得する一方、場所情報“東京都”が含まれている移動体情報に対応する移動体については、かかるサービスを受けるべきであると判断し、判断結果“洗車,要”を取得してもよい。
【0139】
または、判断部134は、例えば、1以上の属性値に含まれている移動体種類情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断してもよい。例えば、格納部11に、第四対応情報が格納されている。第四対応情報とは、1または2以上の第四対情報の集合である。第四対情報とは、例えば、移動体種類情報と要否情報との対である。第四対応情報は、例えば、“乗用車”と“要”の対(第四対応情報1)、“トラック”と“不要”の対(第四対応情報2)などである。
【0140】
判断部134は、移動体情報格納部111に格納されている1以上の移動体情報のうち、移動体種類情報“乗用車”を含む移動体情報に対応する移動体について、サービスを受けるべきであると判断し、判断結果“要”を取得する一方、場所情報“トラック”を含む移動体情報に対応する移動体については、サービスを受けるべきでないと判断し、判断結果“不要”を取得してもよい。
【0141】
これによって、サービスを受領すべき移動体の種類を、例えば、乗用車等の特定の種類に制限できる。
【0142】
なお、判断部134の判断は、天気以外の情報を用いて行われてもよい。詳しくは、例えば、格納部11に、1または2以上の各場所情報に対応付けて、場所属性情報が格納されている。場所属性情報とは、場所の属性を示す情報である。場所属性情報は、例えば、“海沿い”等の地理的な属性を示す地理的属性情報や、“地震発生地”等の被災に関する属性を示す被災属性情報などであるが、その種類や表現形式は問わない。
【0143】
なお、地理的属性情報は、例えば、処理部13によって、地理的な情報を提供する組織のサーバから場所識別子と対に取得され、当該場所識別子に応付けて、格納部11に蓄積される。また、被災属性情報は、例えば、処理部13によって、被災に関する提供する組織のサーバから場所識別子と対に取得され、当該場所識別子に応付けて、格納部11に蓄積される。ただし、地理的属性情報の取得先は問わない。
【0144】
判断部134は、例えば、使用履歴情報を構成する場所情報と対になる場所属性情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断してよい。具体的には、例えば、格納部11に、場所情報“瀬戸中央自動車道”と場所属性情報“海沿い”との対、および場所情報“関東地方”と場所属性情報“地震発生地”との対などが格納されており、ある移動体の使用履歴情報を構成する場所情報が“瀬戸中央自動車道”である場合、判断部134は、当該場所情報と対になる場所属性情報“海沿い”を用いて、当該移動体が洗車サービスを受けるべきであると判断してもよい。また、別の移動体の使用履歴情報を構成する場所情報が“関東地方”である場合、判断部134は、当該場所情報と対になる場所属性情報“地震発生地”を用いて、当該移動体が点検サービスを受けるべきであると判断してもよい。
【0145】
なお、判断部134が上記のような判断を行うための具体的な処理は、例えば、次のようなものである。例えば、格納部11に、予め決められた条件が格納されている。予め決められた条件は、例えば、サービスを受けるべきであると判断されるための条件(以下、サービス受領条件と記す場合がある)である。サービス受領条件は、例えば、“洗車後x日以上”である。判断部134は、例えば、ある移動体のサービス享受履歴情報を用いて、その移動体の前回の洗車からの経過日数を求め、経過日数がx日以上である場合に、その移動体が洗車を受けるべきであると判断する一方、経過日数がx日未満である場合には、その移動体が洗車を受けるべきでない又は受けなくてよいと判断する。
【0146】
または、サービス受領条件は、例えば、“洗車後x日以上&走行距離ykm以上”でもよい。判断部134は、例えば、ある移動体のサービス享受履歴情報を用いて、その移動体の前回の洗車からの経過日数を求め、また、当該移動体の使用履歴情報を用いて、その移動体の前回の洗車からの走行距離を求め、経過日数がx日以上であり、かつ走行距離がykm以上である場合に、その移動体が洗車を受けるべきであると判断する一方、経過日数がx日未満である又は走行距離がykm未満である場合には、その移動体が洗車を受けるべきでない又は受けなくてよいと判断する。
【0147】
または、予め決められた条件は、例えば、サービスを受けるべきでない又は受ける必要がないと判断されるための条件(以下、サービス不受領条件と記す場合がある)である。サービス不受領条件は、例えば、“洗車後N回以内”である。判断部134は、例えば、ある移動体のサービス享受履歴情報を用いて、その移動体の前回の洗車からの使用回数を求め、使用回数がN回以内である場合に、その移動体が洗車を受けるべきでない又は受ける必要がないと判断する一方、使用回数がN回を超えている場合には、その移動体が洗車を受けるべきであると判断する。
【0148】
または、サービス不受領条件は、例えば、“洗車後N回以内or雨”でもよい。判断部134は、例えば、ある移動体のサービス享受履歴情報を用いて、その移動体の前回の洗車からの使用回数を求め、また、翌日の天気情報を用いて天気種類情報を取得し、洗車回数がN回以内または天気種類情報が“雨”である場合に、その移動体が洗車を受けるべきでない又は受ける必要がないと判断する一方、使用回数がN回を超えており、かつ場合天気種類情報が“雨”以外である場合には、その移動体が洗車を受けるべきであると判断する。
【0149】
判断部134は、以上のような判断を、例えば、予め決められたタイミングで、1回または2回以上、行う。詳しくは、例えば、格納部11に、タイミング情報が格納されている。タイミング情報とは、判断を行うタイミングに関する情報である。タイミング情報は、例えば、“12月10日8:00”等の1または2以上の日時の集合でもよいし、“3時間毎”等の周期を示す情報でもよいし、“毎日9時”といった周期および時刻を示す情報でもよく、その表現形式は問わない。
【0150】
または、判断部134は、例えば、受付部12が予約情報を受け付けたことに応じて、判断を行ってもよく、そのタイミングやトリガは問わない。
【0151】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、判断結果である。出力は、前述したように、通常、端末装置2への送信であるが、例えば、ディスプレイへの表示でもよいし、他の部または他のプログラムへの引き渡し等でもよく、その態様は問わない。
【0152】
判断結果出力部141は、判断部134が取得した判断結果を出力する。判断結果出力部141は、例えば、肯定的な判断結果が取得された場合にのみ、その肯定的な判断結果を出力し、否定的な判断結果が取得された場合には、その否定的な判断結果を出力しなくてもよい。ただし、判断結果出力部141は、例えば、取得された判断結果が肯定的か否定的かに関わらず、その取得された判断結果を出力してもよい。
【0153】
判断結果出力部141は、判断部134が取得した判断結果を、例えば、1以上の各端末装置2に送信する。1以上の各端末装置2において、判断結果が受信され、ディスプレイ等に出力される。または、判断結果出力部141は、例えば、受付部12が予約情報を受け付けたことに応じて判断部134が取得した判断結果を、当該予約情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2に送信してもよい。当該ユーザの端末装置2において、判断結果が受信され、ディスプレイ等に出力される。
【0154】
なお、判断結果を受信した端末装置2のユーザは、通常、当該判断結果が“要”を示す場合にのみ、移動体に対するサービスの提供を行い、“不要”を示す場合には、サービスの提供は行わない。これによって、サービスを享受する移動体を制限できる。
【0155】
または、判断結果出力部141は、例えば、受付部12が予約情報を受け付けたことに応じて判断部134が取得した判断結果を、当該予約情報が有するユーザ識別子と対に、受付部12に引き渡してもよい。この場合、受付部12は、判断結果“要”と対に引き渡されたユーザ識別子と同じユーザ識別子を有するサービス情報のみを受け付け、判断結果“不要”と対に引き渡されたユーザ識別子と同じユーザ識別子を有するサービス情報を受け付けてなくてもよい。
【0156】
なお、上記のようなユーザ識別子と判断結果との対は、例えば、報償情報取得部131または報償処理部132のうち1以上に引き渡されてもよい。報償情報取得部131は、判断結果“要”と対に引き渡されたユーザ識別子に対応する報償情報の取得のみを行い、判断結果“不要”と対に引き渡されたユーザ識別子に対応する報償情報の取得を行わない。報償処理部132は、判断結果“要”と対に引き渡されたユーザ識別子に対応する報償処理のみを行い、判断結果“不要”と対に引き渡されたユーザ識別子に対応する報償処理を行わない。これによって、サービスを提供したユーザに報償が与えられる移動体を制限できる。
【0157】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、前述したユーザ識別子、後述する画面構成情報などである。
【0158】
端末受付部22は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、前述したサービス情報、前述した予約情報、前述した使用情報などである。
【0159】
端末送信部23は、端末受付部22が受け付けたサービス情報等の情報を、情報処理装置1に送信する。なお、送信される情報は、受け付けられた情報と同じでなくてもよい。例えば、受け付けられた予約情報が、移動体識別子および期間情報のみを含み、ユーザ識別子を含まない場合に、端末送信部23は、端末格納部21からユーザ識別子を取得し、そのユーザ識別子、移動体識別子および期間情報を含む予約情報を構成し、送信してもよい。
【0160】
端末受信部24は、情報処理装置1から判断結果等の情報を受信する。端末受信部24は、例えば、端末送信部23による予約情報の送信に応じて、情報処理装置1から判断結果を受信してもよい。
【0161】
端末処理部25は、例えば、受け付けられた情報の送信される情報への変換、受信された情報の出力される情報への変換などを行う。端末処理部25は、例えば、受け付けられた情報を用いて、予約情報、サービス情報、使用情報等の情報を構成し、構成した情報を端末送信部23に引き渡してもよい。
【0162】
端末出力部26は、端末受信部24が受信した判断結果等の情報を出力する。なお、ここでの出力は、通常、ディスプレイへの表示であるが、例えば、スピーカからの音出力、プリンタでのプリントアウト、他のプログラムへの引き渡し、外部の装置への送信などでもよく、その態様は問わない。
【0163】
端末出力部26は、例えば、格納部11に格納されている画面構成情報を用いて、画面を構成し、ディスプレイに表示してもよい。画面構成情報とは、画面を構成するための情報である。画面構成情報は、例えば、画像、文字列、レイアウト情報などを有する。画像とは、例えば、選択ボタン等の画像である。文字列とは、例えば、選択ボタン等の画像に対応付いた文字列や、判断結果に対応する文字列などである。レイアウト情報とは、画面内における画像や文字列の配置を示す情報である。ただし、画面構成情報のデータ構造は問わない。
【0164】
画面は、例えば、予約画面である。予約画面とは、予約を行うための画面である。予約画面は、例えば、2以上の移動体識別子に対応する2以上の文字列と、当該2以上の文字列に対応付いた2以上の選択ボタンとを有する。なお、2以上の移動体識別子に対応する2以上の文字列とは、例えば、移動体識別子“aaa”に対応する文字列「乗用車」、および移動体識別子“bbb”に対応する文字列「トラック」などである。また、文字列が選択ボタンに対応付くことは、例えば、選択ボタンが文字列を有する場合も含む。さらに、予約画面は、例えば、文字列「開始日時」とこれに対応付いた第一の入力欄、および文字列「使用時間」とこれに対応付いた第二の入力欄も有する。
【0165】
端末出力部26は、端末受信部24が受信した判断結果を、上記のような予約画面に表示してもよい。例えば、2以上の選択ボタンのうち、文字列“乗用車”に対応付いた選択ボタンが押下され、第一の入力欄に開始日時“12月9日12:00”が入力され、第二の入力欄に使用時間“30分”が入力されると、端末受付部22は、入力された情報を受け付け、端末処理部25は、受け付けられた情報と、格納されているユーザ識別子“A”とを用いて、予約情報“A,aaa,12月9日12:00,30分”を構成する。端末送信部23は、構成された予約情報を情報処理装置1に送信する。
【0166】
情報処理装置1において、上記予約情報が受信され、移動体aaaはサービスを受けるべきか否かの判断が行われ、判断結果“洗車,要”が端末装置2に送信されたとする。端末装置2において、端末受信部24が上記判断結果を受信し、端末出力部26は、受信された判断結果に対応する文字列「乗用車の予約を受け付けました。乗用車のご使用時に洗車をすると、使用料金が2割引きになります」を入力画面に表示してもよい。
【0167】
または、判断結果は、予約画面とは別の画面に表示されてもよい。別の画面とは、例えば、判断結果画面である。判断結果画面とは、判断結果に対応する文字列等の情報を含む画面である。端末出力部26は、例えば、端末受信部24が情報処理装置1から判断結果を受信したことに応じて、判断結果画面を出力してもよい。このように、端末出力部26が判断結果を出力する態様やタイミングは問わない。
【0168】
また、端末出力部26は、例えば、前述したようなサービス受付画面を出力してもよい。さらに、端末出力部26は、例えば、支払画面を出力してもよい。支払画面とは、移動体の使用料金の支払いを行うための画面である。支払画面は、課金額出力手段1322が算出した課金額を含む文字列を有する。課金額を含む文字列とは、例えば、「乗用車の使用料金は10000円です。洗車による2割引が適用されましたので、お支払額は8000円です。」等でもよい。
【0169】
格納部11、移動体情報格納部111、ユーザ情報格納部112、天気情報格納部113、および端末格納部21は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0170】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
【0171】
受付部12、および端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0172】
処理部13、報償情報取得部131、報償処理部132、課金処理部133、判断部134、課金額算出手段1321、課金額出力手段1322、および端末処理部25は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0173】
出力部14、判断結果出力部141、および端末出力部26は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0174】
端末送信部23、および出力部14等の送信機能は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
【0175】
端末受信部24、および受付部12の受信機能は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
【0176】
次に、情報システムの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。図2は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。
【0177】
(ステップS201)処理部13は、受付部12が予約情報を受け付けたか否かを判別する。受付部12が予約情報を受け付けた場合はステップS202に進み、受け付けていない場合はステップS203に進む。
【0178】
(ステップS202)処理部13は、ステップSS208で受け付けられた予約情報を格納部11に蓄積する。その後、ステップS201に戻る。
【0179】
(ステップS203)判断部134は、移動体がサービスを受けるべきか否かを、移動体情報格納部111に格納されている移動体情報が有する1または2以上の属性値を用いて判断し、判断結果を取得する。なお、このフローチャートにおいて、1以上の属性値は、サービス享受履歴情報を含むものとする。移動体がサービスを受けるべきであると判断した場合はステップS204に進み、移動体がサービスを受けるべきでない又は受けなくてもよいと判断した場合はステップS205に進む。
【0180】
(ステップS204)判断結果出力部141は、判断部134が取得した肯定的な判断結果を出力する。なお、このフローチャートで出力とは、通常、端末装置2への送信である。ただし、出力は、例えば、ディスプレイ等の出力デバイスを介した出力でもよく、その態様は問わない。その後、ステップSS01に戻る。
【0181】
(ステップS205)処理部13は、受付部12がサービス情報を受け付けたか否かを判別する。なお、このフローチャートで受け付けとは、通常、端末装置2からの受信である。ただし、受け付けは、例えば、キーボード等の入力デバイスを介した受け付けでもよく、その態様は問わない。受付部12がサービス情報を受け付けた場合はステップS206に進み、受け付けていない場合はステップS201に戻る。
【0182】
(ステップS206)報償情報取得部131は、ステップS203で受け付けられたサービス情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザに対する報償情報(例えば、割引情報)を取得する。報償情報取得部131は、例えば、格納部11に格納されている第一対応情報を用いて、受付部12が受け付けたサービス情報に含まれるサービス識別子と対になる報償情報を取得してもよい。なお、報償情報取得部131は、取得した報償情報を報償履歴情報に追記してもよい。
【0183】
(ステップS207)報償処理部132は、ステップS206で取得された報償情報を用いて、ユーザに対して報償を与える報償処理を行う。例えば、ステップS206で割引情報が取得され、報償処理部132を構成する課金額算出手段1321は、格納部11に格納されている予約情報と使用料金情報とを用いて、移動体の使用料金を算出し、算出した使用料金から、割引情報に基づく割引額を減額することにより、ユーザに対する課金額を算出してもよい。課金額出力手段1322は、算出された課金額を出力する。
【0184】
(ステップS208)処理部13は、ステップS203で受け付けられたサービス情報を用いて、移動体のサービス享受情報を構成する。
【0185】
(ステップS209)処理部13は、移動体情報が有するサービス享受履歴情報に、ステップSS208で構成したサービス享受情報を追記する。その後、ステップS201に戻る。
【0186】
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップS205で受付部12がサービス情報を受け付けていないと判別された場合に実行される下記2つのステップS210およびS211を追加してもよい。
【0187】
(ステップS210)処理部13は、受付部12が使用情報を受け付けたか否かを判別する。受付部12が使用情報を受け付けた場合はステップS211に進み、受け付けていない場合はステップS201に戻る。
【0188】
(ステップS211)処理部13は、ステップSS210で受け付けられた使用情報を使用履歴情報に追記する。その後、ステップS201に戻る。
【0189】
なお、ステップS210で受け付けられる使用情報は、移動体の使用を終了する旨の情報でもよい。この場合、ステップS211において、処理部13は、例えば、格納部11に格納されている予約情報を用いて使用情報を構成し、使用履歴情報に追記してもよい。
【0190】
また、図2のフローチャートにおいて、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
【0191】
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
【0192】
本例の情報システムは、情報処理装置1、および2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、例えば、移動体のシェアを支援する支援企業のサーバである。本例では、ユーザAおよびユーザBを含む2以上のユーザが、移動体aaaおよび移動体bbbを含む2以上の移動体をシェアする。なお、シェアされる2以上の各移動体は、支援企業の所有物である。
【0193】
2以上の端末装置2のうち一の端末装置2(以下、端末装置2Aと記す場合がある)は、ユーザAの携帯端末である。また、2以上の端末装置2のうち他の端末装置2(以下、端末装置2Bと記す場合がある)は、ユーザBの携帯端末である。
【0194】
情報処理装置1の移動体情報格納部111には、例えば、図3に示すような2以上の移動体情報が格納され得る。図3は、移動体情報のデータ構造図である。移動体情報は、移動体識別子と、2以上の属性値とを有する。2以上の属性値のうち1つは、使用履歴情報であり、他の1つは、サービス享受履歴情報である。格納される2以上の移動体情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。
【0195】
例えば、ID“1”に対応する移動体情報(以下、移動体情報1と記す場合がある)は、移動体識別子“aaa”と、1または2以上の移動体対情報(前述)の集合とで構成される。移動体識別子“aaa”と対になる1以上の移動体対情報のうち、1番目の移動体対情報は、使用情報(12月2日,2日間)およびサービス享受情報(12月3日,洗車)を有し、2番目の移動体対情報は、使用情報(12月8日,1日間)およびサービス享受情報“Null”を有する。なお、“Null”は、当該2番目の移動体対情報がサービス享受情報を有さないことを示す。
【0196】
同様に、移動体識別子“aaa”と対になる1以上の移動体対情報のうち、3番目の移動体対情報は、使用情報(12月9日12:00,30分)およびサービス享受情報(12月9日,給油)を有し、4番目の移動体対情報は、使用情報(12月10日9:00,6時間)およびサービス享受情報(12月10日,洗車)を有する。
【0197】
また、移動体識別子“bbb”と対になる1以上の移動体対情報のうち、1番目の移動体対情報は、使用情報(12月11日8:00,8時間)およびサービス享受情報(12月11日,チェーン装着)を有する。
【0198】
また、ユーザ情報格納部112には、例えば、図4に示すような2以上のユーザ情報が格納され得る。図4は、ユーザ情報のデータ構造図である。ユーザ情報は、ユーザ識別子、ユーザ使用履歴情報、サービス提供履歴情報、および報償履歴情報などを有する。格納される2以上のユーザ情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。
【0199】
例えば、ID“1”に対応するユーザ情報(以下、ユーザ情報1と記す場合がある)は、ユーザ識別子“A”と、1または2以上のユーザ対情報(前述)の集合とで構成される。ユーザ識別子“A”と対になる1以上のユーザ対情報のうち、1番目のユーザ対情報は、ユーザ使用情報(aaa,12月2日,2日間)、サービス提供情報(12月3日,洗車)、および報償情報“2割引き”を有し、2番目のユーザ対情報は、ユーザ使用情報(aaa,12月9日12:00,30分)、サービス提供情報(12月9日,給油)、および報償情報“1時間無料”を有し、3番目のユーザ対情報は、ユーザ使用情報(bbb,12月11日8:00,8時間)、サービス提供情報(12月11日,チェーン装着)、および報償情報“300ポイント付与”を有する。
【0200】
また、ユーザ識別子“B”と対になる1以上の移動体対情報のうち、1番目のユーザ対情報は、ユーザ使用情報(12月8日,1日間)、サービス提供情報“Null”、および報償情報“Null”を有する。なお、当該2つの“Null”は、当該1番目の移動体対情報がサービス提供情報も報償情報も有さないことを示す。
【0201】
同様に、ユーザ識別子“B”と対になる1以上のユーザ対情報のうち、2番目のユーザ対情報は、ユーザ使用情報(aaa,12月10日9:00,6時間)、サービス提供情報(12月10日,洗車)、および報償情報“2割引き”を有する。
【0202】
さらに、天気情報格納部113には、例えば、図5に示すような2以上の天気情報が格納され得る。図5は、天気情報のデータ構造である。天気情報は、日付と天気種類情報とを有する。格納される2以上の天気情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。
【0203】
例えば、ID“1”に対応する天気情報(以下、天気情報1と記す場合がある)は、日付“12月8日”と天気種類情報“晴”とを有する。同様に、天気情報2は、日付“12月9日”と天気種類情報“雨”とを有し、天気情報2は、日付“12月9日”と天気種類情報“雨”とを有し、天気情報3は、日付“12月10日”と天気種類情報“晴”とを有し、天気情報4は、日付“12月11日”と天気種類情報“曇”とを有し、天気情報5は、日付“12月12日”と天気種類情報“雪”とを有する。
【0204】
また、格納部11には、前述したような第一対応情報が格納されている。また、格納部11には、サービス識別子“洗車”に対応付けて、前述したような第二対応情報1が格納され、サービス識別子“チェーン装着”に対応付けて、前述したような第二対応情報2が格納されている。さらに、端末格納部21には、前述したような画面構成情報や、前述したような使用料金情報も格納されている。
【0205】
また、格納部11には、1または2以上の予約情報も格納され得る。予約情報は、ユーザ識別子、移動体識別子、開始日時、および使用時間を有する。格納される予約情報は、例えば、(A,aaa,12月9日12:00,30分),(B,aaa,12月10日9:00,6時間),(A,bbb,12月11日8:00,8時間)等である。
【0206】
端末装置2Aの端末格納部21には、ユーザ識別子“A”が格納され、端末装置2Bの端末格納部21には、ユーザ識別子“B”が格納されている。なお、格納されているユーザ識別子“A”や“B”は、端末識別子でもある。
【0207】
現在の時刻は、12月8日15時である。このとき、移動体情報格納部111には、図3に示した5つの移動体対情報(つまり、移動体識別子“aaa”と対になる4つの移動体対情報、および移動体識別子“bbb”と対になる1つの移動体対情報)のうち、移動体識別子“aaa”と対になる1番目の移動体対情報“(12月2日,2日間),(12月3日,洗車)”、および移動体識別子“aaa”と対になる2番目の移動体対情報“(12月8日,1日間),Null”のみが格納されている。
【0208】
また、ユーザ情報格納部112には、図4に示した5つのユーザ対情報(つまり、ユーザ識別子“A”と対になる3つのユーザ対情報、およびユーザ識別子“B”と対になる2つのユーザ対情報)のうち、ユーザ識別子“A”と対になる1番目のユーザ対情報“(aaa,12月2日,2日間),(12月3日,洗車),2割引き”、およびユーザ識別子“B”と対になる1番目のユーザ対情報“(aaa,12月8日,1日間),Null,Null”のみが格納されている。
【0209】
さらに、天気情報格納部113には、図5に示した5つの天気対情報1〜5のうち、2つの天気情報1および2のみが格納されている。
【0210】
このとき、ユーザAが、端末装置2Aのタッチパネル等を介して、移動体aaaの予約に関する情報の入力を行う。端末装置2Aにおいて、端末出力部26は、端末格納部21の画面構成情報を用いて、例えば、図6に示すような予約画面を出力する。
【0211】
図6は、予約画面の一例を示す図である。予約画面は、移動体識別子“aaa”に対応する文字列「乗用車」、当該文字列「乗用車」に対応付いた第一の選択ボタン、移動体識別子“bbb”に対応する文字列「トラック」、当該文字列「トラック」に対応付いた第二の選択ボタン、文字列「開始日時」、当該文字列「開始日時」に対応付いた第一の入力欄、文字列「使用時間」、および当該文字列「使用時間」に対応付いた第二の入力欄を有する。
【0212】
いま、文字列“乗用車”に対応付いた選択ボタンが押下され、また、第一の入力欄に開始日時“12月9日12時”が入力され、さらに、第二の入力欄に使用時間“30分”が入力されたとする。端末受付部22は、入力された情報を受け付け、端末処理部25は、受け付けられた情報と、格納されているユーザ識別子“A”とを用いて、予約情報(A,aaa,12月9日12:00,30分)を構成する。端末送信部23は、構成された予約情報を情報処理装置1に送信する。なお、構成された予約情報は、端末処理部25の内部メモリ等に保持される。
【0213】
情報処理装置1において、受付部12が上記予約情報を受信し、処理部13は、受信された予約情報を格納部11に蓄積する。判断部134は、格納部11に格納されている予約情報(A,aaa,12月9日12:00,30分)と、移動体情報格納部111に格納されている、移動体識別子“aaa”と対になる1番目の移動体対情報“(12月2日,2日間),(12月3日,洗車)”、および移動体識別子“aaa”と対になる2番目の移動体対情報“(12月8日,1日間),Null”と、天気情報格納部113に格納されている天気情報2を用いて、移動体aaaがサービスを享受すべきか否かを判断する。
【0214】
詳しくは、判断部134は、当該移動体の最後の洗車の日付から予約された日付までの日数が、予め決められた閾値(ここでは“7日”)以上である場合に、当該移動体は洗車を受けるべきであると判断し、日数が閾値未満である場合には、当該移動体は洗車を受けるべきでない又は受ける必要はないと判断するように構成されている。また、判断部134は、当該移動体が前回使用された際に、給油を受けていない場合に、当該移動体は給油を受けるべきであると判断し、給油を受けている場合には、当該移動体は給油を受けるべきでない又は受ける必要はないと判断するように構成されている。
【0215】
そこで、判断部134は、上記1番目の移動体対情報を構成するサービス享受情報(12月3日,洗車)”と、上記予約情報の日付“12月9日”とを用いて、最後の洗車日“12月3日”から予約の日付“12月9日”までの日数“6日”を算出する。そして、判断部134は、算出した日数が閾値“7日”未満であることから、移動体aaaは洗車を受けるべきでない又は受ける必要はないと判断し、否定的な判断結果“洗車,不要”を取得する。
【0216】
また、判断部134は、上記2番目の移動体対情報“(12月8日,1日間),Null”を構成するサービス享受情報“Null”を用いて、移動体aaaは前回使用された際に給油を受けていないため、移動体aaaは給油を受けるべきであると判断し、肯定的な判断結果“給油,要”を取得する。
【0217】
判断結果出力部141は、取得された上記2つの判断結果のうち、肯定的な判断結果“給油,要”を、端末装置2Aに送信する。
【0218】
端末装置2Aにおいて、端末受信部24が上記肯定的な判断結果を受信し、端末出力部26は、受信された肯定的な判断結果に対応する文字列「乗用車の予約を受け付けました。ご使用の際に給油をすると、1時間無料券がもらえます」を上記入力画面に表示する。
【0219】
現在時刻が上記予約情報の開始日時“12月9日12:00”になると、ユーザAは、移動体aaaの使用を開始する。そして、上記予約情報の使用時間“30分”が経過する前に、ユーザAは、移動体aaaに対して給油を行い、移動体aaaの使用を終える。
【0220】
その際、ユーザAは、端末装置2Aを起動し、サービス情報の入力を行う。詳しくは、端末装置2Aの端末出力部26は、格納されている画面構成情報を用いて、例えば、図7に示すようなサービス受付画面を出力する。
【0221】
図7は、サービス受付画面の一例を示す図である。サービス受付画面は、文字列“移動体に対してサービスを行った場合は、該当するボタンを押して下さい。”、文字列“洗車”、当該文字列“洗車”に対応付いた第一の選択ボタン、文字列“給油”、当該文字列“給油”に対応付いた第二の選択ボタン、文字列“チェーン装着”、および当該文字列“チェーン装着”に対応付いた第三の選択ボタンを有する。
【0222】
ユーザAが第二の選択ボタンを押下すると、端末受付部22は、サービス識別子“給油”を受け付け、端末処理部25は、保持している予約情報と、受け付けられたサービス識別子とを用いて、サービス情報“A,aaa,給油,12月9日”を構成し、端末送信部23は、構成されたサービス情報を情報処理装置1に送信する。
【0223】
情報処理装置1において、受付部12が上記サービス情報を受信し、報償情報取得部131は、受信されたサービス情報が有するユーザ識別子“A”で識別されるユーザAに対する報償情報を取得する。報償情報取得部131は、格納部11に格納されている第一対応情報を用いて、当該サービス情報に含まれるサービス識別子“給油”と対になる報償情報“1時間無料”を取得する。
【0224】
処理部13は、格納部11に格納されている予約情報(A,aaa,12月9日12:00,30分)を用いて、使用情報(12月9日12:00,30分)を構成する。また、処理部13は、受信されたサービス情報“A,aaa,給油,12月9日”を用いて、サービス享受情報(12月9日,給油)を構成する。そして、処理部13は、構成した使用情報、および構成したサービス享受情報を、移動体識別子“aaa”に対応付けて、移動体情報格納部111に蓄積する。
【0225】
これによって、移動体情報格納部111には、図3に示した、移動体識別子“aaa”に対応する3番目の移動体対情報“(12月9日12:00,30分),(12月9日,給油)”が格納される結果となる。
【0226】
また、処理部13は、格納されている上記予約情報を用いて、ユーザ使用情報“aaa,12月9日12:00,30分”を構成し、また、受信された上記サービス情報を用いて、サービス提供情報(12月9日,給油)を構成する。そして、処理部13は、構成したユーザ使用情報、構成したサービス提供情報、および取得された報償情報を、ユーザ識別子“A”に対応付けて、ユーザ情報格納部112に蓄積する。
【0227】
これによって、ユーザ情報格納部112には、図4に示した、ユーザ識別子“A”に対応する2番目のユーザ対情報“(12月9日12:00,30分),(12月9日,給油),1時間無料”が格納される結果となる。
【0228】
報償処理部132は、ユーザ識別子“A”に対応付けて格納されている報償情報“1時間無料”を用いて、ユーザAに対する報償処理を行う。例えば、ユーザAによる次回の使用時に、課金額算出手段1321が、使用時間から1時間を減算し、減算後の使用時間に対応する課金額を取得し、課金額出力手段1322は、取得された課金額を端末装置2Aに送信してもよい。
【0229】
端末装置2Aにおいて、端末受信部24が上記課金額を受信し、端末出力部26は、課金額をディスプレイに表示する。ユーザAが決済の指示を入力すると、端末受付部22が当該指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示を情報処理装置1に送信する。
【0230】
情報処理装置1において、受付部12が上記指示を受信し、課金処理部133は、ユーザ識別子“A”に対応する支払情報(例えば、クレジットカード情報)を用いて、上記課金額の決済を行う。
【0231】
その後、ユーザBが、端末装置2Bを介して予約情報(B,aaa,12月10日9:00,6時間)を入力した場合の処理は、次のようになる。
【0232】
判断部134は、上記1番目の移動体対情報を構成するサービス享受情報(12月3日,洗車)”と、上記予約情報の日付“12月10日”とを用いて、最後の洗車からの日数“7日”を算出し、日数が閾値以上であることから、移動体aaaは洗車を受けるべきであると判断し、肯定的な判断結果“洗車,要”を取得する。また、判断部134は、上記3番目の移動体対情報“(12月912:00,30分),(12月9日,給油)”を構成するサービス享受情報(12月9日,給油)を用いて、移動体aaaは前回使用時に給油を受けているため、移動体aaaは給油を受けるべきでない又は受けなくてよいと判断し、否定的な判断結果“給油,不要”を取得する。
【0233】
取得された上記2つの判定結果のうち、肯定的な判断結果“洗車,要”が端末装置2Bに送信され、端末装置2Bの予約画面に、文字列「乗用車の予約を受け付けました。ご使用の際に洗車をすると、使用料金が2割引きになります」が表示される。
【0234】
現在時刻が上記予約情報の開始日時“12月10日9:00”になると、ユーザBは、移動体aaaの使用を開始し、使用時間“6時間”が経過する前に洗車を行い、使用を終える。その際、端末装置2Bから、サービス情報“B,aaa,洗車,12月10日”が情報処理装置1に送信され、移動体情報格納部111には、図3に示した、移動体識別子“aaa”に対応する4番目の移動体対情報“(12月10日9:00,6時間),(12月10日,洗車)”が格納され、ユーザ情報格納部112には、図4に示した、ユーザ識別子“A”に対応する2番目のユーザ対情報“(12月10日9:00,6時間),(12月10日,洗車),2割引き”が格納される結果となる。
【0235】
報償処理部132は、ユーザ識別子“B”に対応付付けて格納されている報償情報“2割引き”を用いて、ユーザBに対する報償処理を行う。課金額算出手段1321は、例えば、格納部11に格納されている使用料金情報を構成する上記第一組情報2を用いて、6時間分の使用料金“6000円”を取得し、当該使用料金から、その2割である1200円を減額した課金額“4800円”を取得する。取得された課金額“4800円”は、端末装置2Bに送信され、端末装置2Bにおいて、決済の指示が受け付けられると、課金処理部133は、ユーザ識別子“B”に対応する支払情報(例えば、口座情報)を用いて、上記課金額の決済を行う。
【0236】
その後、ユーザAが、端末装置2Aを介して予約情報(A,bbb,12月11日8:00,8時間)を入力した場合の処理は、次のようになる。
【0237】
判断部134は、入力された予約情報が有する開始日時“12月11日8:00”が有する日付“12月11日”の翌日の日付“12月12日”を取得し、移動体情報格納部111に現時点で格納されている天気情報1〜5のうち、取得した日付“12月12日”と対になる天気情報5を用いて、チェーン装着が必要であると判断し、肯定的な判断結果(チェーン装着,要)”を取得する。
【0238】
なお、判断部134は、入力された予約情報が有する開始日時“12月11日8:00”が有する日付“12月11日”と、移動体情報2が有するサービス享受履歴情報とを用いて、洗車および給油に関する判断を行い、否定的な判断結果“(洗車,不要)、および否定的な判断結果(給油,不要)を取得したとする。
【0239】
こうして取得された3つの判定結果のうち、肯定的な判断結果“チェーン装着,要”が端末装置2Aに送信され、端末装置2Aの予約画面に、文字列「トラックの予約を受け付けました。ご使用後にチェーンを装着すると、300ポイントもらえます」が表示される。
【0240】
現在時刻が上記予約情報の開始日時“12月11日8:00”になると、ユーザBは、移動体bbbの使用を開始し、使用を終える直前に、チェーンを装着する。その際、端末装置2Aから、サービス情報“A,bbb,チェーン装着,12月11日”が情報処理装置1に送信され、移動体情報格納部111には、図3に示した、移動体識別子“bbb”に対応する1番目の移動体対情報“(12月11日8:00,8時間),(12月11日,チェーン装着)”が格納され、ユーザ情報格納部112には、図4に示した、ユーザ識別子“A”に対応する3番目のユーザ対情報“(12月11日8:00,8時間),(12月11日,チェーン装着),300ポイント付与”が格納される結果となる。
【0241】
報償処理部132は、ユーザ識別子“A”に対応付付けて格納されている報償情報“300ポイント付与”を用いて、ユーザAに対する報償処理を行う。例えば、格納部11に、ユーザAのポイント情報が格納されており、当該ポイント情報に300ポイントが加算される。
【0242】
以上、本実施の形態によれば、情報処理装置1は、ユーザを識別するユーザ識別子と、ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付け、サービスの提供に対するユーザへの報償の情報である報償情報を取得し、報償情報を用いて、ユーザに対して報償を与える処理を行うことにより、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できる。
【0243】
また、報償情報は、移動体のシェアまたはレンタルに対する割引に関する割引情報であり、情報処理装置1は、割引情報を用いて、移動体識別子で識別される移動体を使用するユーザに課金する金額を算出し、算出した課金額を出力することにより、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、移動体のシェアまたはレンタルに対する割引を当該ユーザが受けられる仕組みを提供できる。
【0244】
また、情報処理装置1は、課金額を用いて、ユーザに対する課金処理を行うことにより、移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、移動体のシェアまたはレンタルに対して割引された額がユーザに課金される仕組みを提供できる。
【0245】
また、サービス情報は、ユーザが提供するサービスを識別するサービス識別子をさらに有し、情報処理装置1は、サービス識別子に応じて、異なる報償情報を取得することにより、移動体に対する各種のサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスの種類に応じた報償が当該ユーザに与えられる仕組みを提供できる。
【0246】
また、移動体情報格納部111に、移動体識別子と移動体識別子で識別される移動体の1以上の属性値とを有する2以上の移動体情報が格納され、情報処理装置1は、1以上の属性値を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得し、判断結果を出力することにより、1以上の属性値を基にサービスを受けるべきと判断される移動体にのみ、サービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与えら仕組みを提供できる。
【0247】
また、1以上の属性値は、移動体の使用履歴を示す使用履歴情報、移動体に対するサービスの享受履歴を示すサービス享受履歴情報のうちいずれかを含むことにより、情報処理装置1は、サービスを受けるべき移動体か否かを、当該移動体の使用履歴、または当該移動体に対するサービスの享受履歴を用いて、的確に判断できる。
【0248】
また、天気情報格納部に、天気に関する天気情報が格納され、情報処理装置1は、天気情報を用いて、移動体がサービスを受けるべきか否かを判断し、判断結果を取得し、判断結果を出力することにより、天気情報を基にサービスを受けるべきと判断される移動体にのみ、サービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できる。
【0249】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。
【0250】
なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが提供するサービスの対象の移動体を識別する移動体識別子とを有するサービス情報を受け付ける受付部12と、前記サービスの提供に対する前記ユーザへの報償の情報である報償情報を取得する報償情報取得部131と、前記報償情報を用いて、前記ユーザに対して報償を与える処理を行う報償処理部132として機能させるためのプログラムである。
【0251】
図8は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、情報処理装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図8において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
【0252】
図9は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図9において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
【0253】
コンピュータシステム900に、情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD−ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0254】
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0255】
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、端末装置2は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やノートPCといった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。ただし、以上は例示であり、情報処理装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
【0256】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0257】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0258】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(端末送信部23、端末受信部24など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0259】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0260】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0261】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、車等の移動体に対するサービスを、当該移動体を使用するユーザが行った場合に、当該サービスに対する報償を当該ユーザに与える仕組みを提供できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0262】
1 情報処理装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末送信部
24 端末受信部
25 端末処理部
26 端末出力部
111 移動体情報格納部
112 ユーザ情報格納部
113 天気情報格納部
131 報償情報取得部
132 報償処理部
133 課金処理部
134 判断部
141 判断結果出力部
1321 課金額算出手段
1322 課金額出力手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9