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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-12617(P2020-12617A)
(43)【公開日】2020年1月23日
(54)【発明の名称】床下空調システム
(51)【国際特許分類】
   F24D 3/16 20060101AFI20191220BHJP
   E04F 15/18 20060101ALI20191220BHJP
【FI】
   F24D3/16 A
   E04F15/18 F
   E04F15/18 X
   E04F15/18 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-136502(P2018-136502)
(22)【出願日】2018年7月20日
(71)【出願人】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390002886
【氏名又は名称】株式会社長府製作所
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊勢嶋 留美
(72)【発明者】
【氏名】朝桐 大介
(72)【発明者】
【氏名】井口 隆行
(72)【発明者】
【氏名】榊原 茂
(72)【発明者】
【氏名】朝枝 拓也
【テーマコード(参考)】
2E220
3L070
【Fターム(参考)】
2E220AA03
2E220AA04
2E220AA35
2E220AA36
2E220AA37
2E220AB06
2E220AB09
2E220AC03
2E220AC11
2E220CA04
2E220CA05
2E220EA11
2E220FA11
2E220FA13
2E220GA02Z
2E220GB01Z
3L070AA02
3L070BD02
3L070BD03
(57)【要約】
【課題】床を効率良くかつ満遍無く暖めることのできる床下空調システムを提供する。
【解決手段】床下空調システム10は、並列して隣接する2つの小梁56間に設けられる平板状の平板断熱材11と、平板断熱材11を小梁56に取り付ける第1取付具15と、小梁56を下側から受入溝23で受け入れる溝状断熱材12と、溝状断熱材12を小梁56に取り付ける第2取付具16と、平板断熱材11上に設けられる放熱経路13と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列して隣接する2つの小梁間に設けられる平板状の平板断熱材と、
前記平板断熱材を前記小梁に取り付ける第1取付具と、
前記小梁を下側から受入溝で受け入れる溝状断熱材と、
前記溝状断熱材を前記小梁に取り付ける第2取付具と、
前記平板断熱材上に設けられる放熱経路と、を備えることを特徴とする床下空調システム。
【請求項2】
前記放熱経路は、前記平板断熱材上で折り返して配置される状態で状態固定部により固定されていることを特徴とする請求項1に記載の床下空調システム。
【請求項3】
前記溝状断熱材と前記平板断熱材とは、部分的に重ねられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床下空調システム。
【請求項4】
前記溝状断熱材は、前記小梁を受け入れる一対の開口端部から外側に突出するフランジ部を有し、
前記平板断熱材は、両端部が前記フランジ部に載せられていることを特徴とする請求項3に記載の床下空調システム。
【請求項5】
前記第1取付具は、一端に前記平板断熱材を上下方向に挟み込んで支持する支持部が設けられ、他端に前記小梁の上に載せられる設置部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の床下空調システム。
【請求項6】
前記支持部は、前記平板断熱材を上下方向で挟む一対の支持壁部分と、2つの前記支持壁部分を連結する連結壁部分と、を有し、
前記第1取付具は、前記平板断熱材を前記小梁に取り付けた状態において、前記平板断熱材と前記連結壁部分との間に間隔を空けて前記支持部で前記平板断熱材を支持していることを特徴とする請求項5に記載の床下空調システム。
【請求項7】
前記第2取付具は、下部に前記受入溝の内側面に刺さる刺込突起が設けられ、上部に前記小梁の上面に引っ掛かる引掛部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の床下空調システム。
【請求項8】
前記第2取付具は、前記小梁の幅方向で対を為して設けられ、それぞれの前記引掛部が前記溝状断熱材の復元力により前記小梁の前記上面に位置されていることを特徴とする請求項7に記載の床下空調システム。
【請求項9】
前記第2取付具は、前記溝状断熱材を前記小梁に取り付けた状態において、前記小梁と前記受入溝の底面との間に間隔を空けていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の床下空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建物の床下に設けられる床下空調システムに関する。
【背景技術】
【0002】
建物において、床下に床暖房マットを設け、輻射熱や床を構成する部材を介する伝導熱や暖められた空気の熱により、床や室内を暖める床下空調システムが考えられている。
【0003】
このような床下空調システムでは、床暖房マットを根太の間に設けるものが考えられている(特許文献1参照)。この床下空調システムは、軽量断熱材の上に温水パイプを全体に行き渡るように設けて床暖房マットを構成しており、並列された根太の間に複数の床暖房マットを設けることで、床において各床暖房マットが並列された領域を効果的に温めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許3802684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した床下空調システムは、各根太の間で複数の床暖房マットを並列させているので、各根太から床の熱を床下空間に逃がしてしまい、床を効率良くかつ満遍無く暖めることが困難となってしまう。
【0006】
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、床を効率良くかつ満遍無く暖めることのできる床下空調システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本開示の床下空調システムは、並列して隣接する2つの小梁間に設けられる平板状の平板断熱材と、前記平板断熱材を前記小梁に取り付ける第1取付具と、前記小梁を下側から受入溝で受け入れる溝状断熱材と、前記溝状断熱材を前記小梁に取り付ける第2取付具と、前記平板断熱材上に設けられる放熱経路と、を備えることを特徴とする。
【0008】
ここで、前記放熱経路は、前記平板断熱材上で折り返して配置される状態で状態固定部により固定されていてもよい。また、前記溝状断熱材と前記平板断熱材とは、部分的に重ねられていてもよい。さらに、前記溝状断熱材は、前記小梁を受け入れる一対の開口端部から外側に突出するフランジ部を有し、前記平板断熱材は、両端部が前記フランジ部に載せられていてもよい。前記第1取付具は、一端に前記平板断熱材を上下方向に挟み込んで支持する支持部が設けられ、他端に前記小梁の上に載せられる設置部が設けられていてもよい。前記支持部は、前記平板断熱材を上下方向で挟む一対の支持壁部分と、2つの前記支持壁部分を連結する連結壁部分と、を有し、前記第1取付具は、前記平板断熱材を前記小梁に取り付けた状態において、前記平板断熱材と前記連結壁部分との間に間隔を空けて前記支持部で前記平板断熱材を支持していてもよい。
【0009】
前記第2取付具は、下部に前記受入溝の内側面に刺さる刺込突起が設けられ、上部に前記小梁の上面に引っ掛かる引掛部が設けられていてもよい。前記第2取付具は、前記小梁の幅方向で対を為して設けられ、それぞれの前記引掛部が前記溝状断熱材の復元力により前記小梁の前記上面に位置されていてもよい。前記第2取付具は、前記溝状断熱材を前記小梁に取り付けた状態において、前記小梁と前記受入溝の底面との間に間隔を空けていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
このように構成された本開示の床下空調システムは、床を効率良くかつ満遍無く暖めることができる。
【0011】
ここで、前記放熱経路は、前記平板断熱材上で折り返して配置される状態で状態固定部により固定されていれば、状態固定部で固定された放熱経路を平板断熱材上に載せるだけで、放熱経路を平板断熱材上に折り返して配置することができ、床部をより効率良く満遍無く暖めることができる。また、前記溝状断熱材と前記平板断熱材とは、部分的に重ねられていれば、溝状断熱材および平板断熱材により、床部と床下空間とを熱的に区画することができ、放熱経路から発せられた熱が床下空間に逃げることを効率良く抑制できる。さらに、前記溝状断熱材は、前記小梁を受け入れる一対の開口端部から外側に突出するフランジ部を有し、前記平板断熱材は、両端部が前記フランジ部に載せられていれば、簡易な構成で溝状断熱材と平板断熱材とを部分的に重ねることができる。前記第1取付具は、一端に前記平板断熱材を上下方向に挟み込んで支持する支持部が設けられ、他端に前記小梁の上に載せられる設置部が設けられていれば、簡易な構成でかつ容易に平板断熱材を小梁に取り付けることができる。
【0012】
前記支持部は、前記平板断熱材を上下方向で挟む一対の支持壁部分と、2つの前記支持壁部分を連結する連結壁部分と、を有し、前記第1取付具は、前記平板断熱材を前記小梁に取り付けた状態において、前記平板断熱材と前記連結壁部分との間に間隔を空けて前記支持部で前記平板断熱材を支持していれば、支持部で平板断熱材を支持した状態を維持したまま平板断熱材に対する第1取付具の突出量を変更でき、両小梁の間に平板断熱材を容易に進入させることができるとともに、平板断熱材を容易に取り付けることができる。加えて、前記第2取付具は、下部に前記受入溝の内側面に刺さる刺込突起が設けられ、上部に前記小梁の上面に引っ掛かる引掛部が設けられていれば、簡易な構成でかつ容易に溝状断熱材を小梁に取り付けることができる。前記第2取付具は、前記小梁の幅方向で対を為して設けられ、それぞれの前記引掛部が前記溝状断熱材の復元力により前記小梁の前記上面に位置されていれば、簡易な構成でかつ確実に溝状断熱材を小梁に取り付けることができる。前記第2取付具は、前記溝状断熱材を前記小梁に取り付けた状態において、前記小梁と前記受入溝の底面との間に間隔を空けていれば、小梁や溝状断熱材(その受入溝)の製造誤差を許容して、溝状断熱材を小梁に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示に係る床下空調システムを取り付けられるユニット建物の床下空間の一部の構成を示す説明図である。
図2図1に示す床下空間において平板断熱材および溝状断熱材を小梁に取り付けた様子を示す説明図である。
図3図2に示す円C内を部分的に拡大して示す説明図である。
図4】平板断熱材および溝状断熱材を小梁に取り付けた様子を居室空間側から見た平面図である。
図5】床下空調システムにおける平板断熱材の構成を示す説明図である。
図6】床下空調システムにおける溝状断熱材の構成を示す説明図である。
図7】床下空調システムにおいて放熱経路が折り返して配置される状態で状態固定部により固定された様子を示す説明図である。
図8】床下空調システムにおける第1取付具の構成を示す説明図である。
図9】床下空調システムにおける第2取付具の構成を示す説明図である。
図10】床下空間に第1取付具を取り付けた平板断熱材を2つの小梁の間に差し入れる様子を示す説明図である。
図11】床下空間に第1取付具を用いて平板断熱材を2つの小梁の間に取り付ける様子を示す説明図である。
図12】床下空間に第2取付具を取り付けた平板断熱材を小梁に嵌める様子を示す説明図である。
図13】床下空調システムにおける他の例の第2取付具の構成を示す説明図であり、(a)が一つ目の他の例を示し、(b)が二つ目の他の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本開示に係る床下空調システムの一例としての実施例1の床下空調システム10について図面を参照しつつ説明する。なお、図4では、平板断熱材11および溝状断熱材12を小梁56に取り付けた様子の把握を容易にするために、放熱経路13、根太57および床板58を省略している。そして、図2は、図4に示すI−I線に沿って得られた断面に相当する。
【実施例1】
【0015】
実施例1の床下空調システム10について、図1から図13を用いて説明する。床下空調システム10は、建物の床下空間を利用して室内や床を暖めるものであり、実施例1では、建物の一例としてのユニット建物50の床下空間51に設ける例を示している。
【0016】
その床下空間51は、図1に示すように、基礎52と、その上に設けられた建物ユニット53と、の間に設けられている。基礎52は、土台となる基礎底盤コンクリートと、その側縁から立ち上がる基礎側壁コンクリートと、を有する。建物ユニット53は、基礎側壁コンクリートの上に設けられている。
【0017】
その建物ユニット53は、工場で予め形成された箱状とされており、その内方に床上空間54を形成する。その床上空間54は、複数の内壁部により複数の居室に区画されている。建物ユニット53は、下端面となる床部55で床上空間54の床面を規定している。その床部55は、矩形状に設けられた大梁の内側に複数の小梁56が並列して架け渡され、その上側に複数の根太57(図1では1つのみ図示)が並列して架け渡され、その各根太57の上側に床板58が設けられて構成されている。各小梁56は、矩形状の大梁の内側で短辺方向に架け渡して設けられており、実施例1では金属材料から為り、断面が矩形状の長尺な棒状とされている。このため、大梁の短辺方向が各小梁56の長尺方向となり、大梁の長辺方向が各小梁56の幅方向となる。
【0018】
床板58には、給気口59が設けられている。給気口59は、グリルが設けられ、ゴミ等が入り込むことが抑えられている。給気口59は、床下空間51と床上空間54とを接続するもので、床下空間51内の空気(空調空気)が床上空間54に流れ込むことを可能とする。床下空間51では、床板58の下側において、隣接する2つの小梁56に挟まれるとともに各小梁56が伸びる長尺方向に長尺な長方形状の小梁間空間61が形成される。この小梁間空間61は、各小梁56が並列される幅方向に並列されて複数形成されている。この床下空間51を利用して床下空調システム10が設けられる。
【0019】
床下空調システム10は、図2に示すように、平板断熱材11と溝状断熱材12と放熱経路13とが、床下空間51に設けられて構成される。床下空調システム10は、放熱経路13を各小梁間空間61に設けることで各小梁間空間61を適宜温めるとともに、床部55の下側を複数の平板断熱材11および複数の溝状断熱材12で覆うことで床下空間51へと熱が逃げることを抑制する。
【0020】
平板断熱材11は、図5に示すように、平板状とされており、小梁間空間61よりも少し小さな寸法とされている。平板断熱材11は、断熱性を有する材料で形成されており、実施例1では発泡樹脂材で形成されている。平板断熱材11は、放熱経路13の設置箇所を形成するとともに、放熱経路13からの熱が床下空間51に逃げることを防止する。
【0021】
溝状断熱材12は、図6に示すように、上端が開放された長尺な筒状とされており、小梁56を受け入れることを可能とされている。すなわち、溝状断熱材12は、上下方向に沿う一対の側壁部21と、その下端を繋ぐ底壁部22と、を有し、断面U字形状の溝を形成するものとされている。この溝状断熱材12は、断熱性を有する材料で形成されており、実施例1では発泡樹脂材で形成されている。溝状断熱材12は、断面U字形状の溝で受入溝23を形成しており、その受入溝23を取り付け対象とする小梁56の両側面および底面を覆うように小梁56を受け入れることを可能とする大きさとしている(図2等参照)。
【0022】
溝状断熱材12は、両側壁部21の上端にすなわち小梁56を受け入れる一対の開口端部24にフランジ部25が設けられている。両フランジ部25は、両側壁部21の上端(開口端部24)から外側(受入溝23とは反対側)に突出して設けられている。両フランジ部25は、各側壁部21および底壁部22と同様に、長尺方向に伸びるものとされている。各フランジ部25には、長尺方向の両端部の近傍に受入凹所26が設けられている。受入凹所26は、平板断熱材11を支持する第1取付具15の後述する支持部32の下側の支持壁部分34を受け入れることが可能とされている。
【0023】
溝状断熱材12は、一対の開口端部24の内側、すなわち側壁部21のそれぞれの内側面27の上端に切欠28が設けられている。両切欠28は、対応する側壁部21の内側の上端が上下方向および水平方向にL字形状に切り欠かれて形成され、各側壁部21と同様に長尺方向に伸びるものとされている。両切欠28は、後述する第2取付具16の第2基部41における上下方向での内側面27に接触する範囲を低減することで、後述するように溝状断熱材12を対応する小梁56に取り付ける際に第2取付具16を撓み変形し易くする。
【0024】
放熱経路13は、図7に示すように、熱を発する長尺な線状の経路を形成する部材であり、設置対象とする小梁間空間61の全体に行き渡るように小梁間空間61内を這い回されて設けられる。放熱経路13は、熱媒体が供給される配管や電熱線で形成することができる。実施例1では、放熱経路13は、架橋ポリエチレンで形成された可撓性を有する配管とされており、ヒートポンプから供給される温水を熱媒体とする。床下空調システム10は、ヒートポンプが空気中の熱エネルギーを吸収させた熱媒体を放熱経路13に循環させることで、放熱経路13が設置された箇所の周辺に向けて放熱し、その放熱経路13が設けられた小梁間空間61や床部55等を暖める。
【0025】
放熱経路13は、後述するように隣接する2つの小梁56の間に設けられる平板断熱材11の上に載せられて、小梁間空間61内を全体に行き渡るように這い回されて設けられる(図2等参照)。実施例1の放熱経路13は、小梁間空間61内を全体に行き渡るように這い回された状態で、状態固定部14により固定されている。この状態固定部14は、熱伝導性の高い熱媒体で形成されており、実施例1ではアルミニウムからなる黒いシートとされている。状態固定部14は、上記した状態の放熱経路13を上下から挟み込むことで、放熱経路13が這い回された状態で位置関係を固定する。状態固定部14は、放熱経路13から発せられた熱を伝導させることで、表面全体から放熱させることができ、小梁間空間61全体をムラなくかつ効率良く暖めることができる。実施例1の状態固定部14は、上記したように放熱経路13を固定した状態において、平板断熱材11上を略埋める大きさおよび形状とされている(図2等参照)。放熱経路13は、状態固定部14で固定された状態において、両線端13aが状態固定部14から突出されており、他の放熱経路(13)との接続が可能とされている。なお、放熱経路13は、平板断熱材11上に載せるだけでもよく、平板断熱材11に設けた溝に嵌め込んでもよく、テープや止具等で平板断熱材11に固定したりしてもよく、実施例1の構成に限定されない。
【0026】
その平板断熱材11および溝状断熱材12を取り付けるために、第1取付具15および第2取付具16が用いられる。この第1取付具15および第2取付具16は、後述するように平板断熱材11や溝状断熱材12を取り付けること可能とするもので、実施例1では板状の金属材料から形成されている。
【0027】
第1取付具15は、平板断熱材11の4隅に設けられて、小梁間空間61を形成する2つの小梁56に平板断熱材11を取り付ける(図2等参照)。なお、第1取付具15は、平板断熱材11を小梁56に取り付けるものであれば、設ける箇所および個数は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。各第1取付具15は、設ける箇所に拘わらず等しい形状とされている。
【0028】
第1取付具15は、図8に示すように、第1基部31の一端に支持部32が設けられ、第1基部31の他端に設置部33が設けられて構成されている。第1基部31は、上下方向に伸びる平坦な板状とされている。
【0029】
支持部32は、一対の支持壁部分34と連結壁部分35とを有する。両支持壁部分34は、水平方向に伸びる平板状とされており、取り付け対象とする平板断熱材11の厚さ寸法よりも僅かに小さな間隔を置いて上下方向で対向されている。連結壁部分35は、上下方向に伸びる平板状とされており、両支持壁部分34の端部を連結している。実施例1の連結壁部分35は、第1基部31が延長されて形成されている。このため、支持部32は、両支持壁部分34の間に平板断熱材11を差し入れることで、平板断熱材11を上下方向に挟み込んで支持することができる。また、支持部32は、両支持壁部分34の大きさ寸法を、平板断熱材11を支持した状態を維持したままで平板断熱材11を支持する位置を変更することを可能とするように設定している(図10図11参照)。床下空調システム10では、平板断熱材11を第1取付具15により小梁56に取り付けた状態において、平板断熱材11と第1取付具15の連結壁部分35との間に間隔を空けて支持部32で平板断熱材11を支持するように、平板断熱材11および第1取付具15が設定されている(図2図3等参照)。
【0030】
設置部33は、設置壁部分36を有する。設置壁部分36は、第1基部31の上端部から、支持部32とは反対側へ水平方向に伸びる平板状とされて、対象とする小梁56の上面56aに載せることが可能とされている。この設置部33は、支持部32よりも高い位置とされており、状態固定部14で固定された放熱経路13を支持部32が支持する平板断熱材11上に載せることを可能とするように支持部32との高さの差が設定されている(図2図3等参照)。なお、第1取付具15は、小梁56に平板断熱材11を取り付けるものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
【0031】
第2取付具16は、溝状断熱材12を小梁56に取り付ける。第2取付具16は、溝状断熱材12の一対の側壁部21(受入溝23)のそれぞれの内側面27に対を為して設けられるとともに、小梁56および溝状断熱材12の長尺方向で所定の間隔を置いて設けられる(図4参照)。なお、第2取付具16は、溝状断熱材12を小梁56に取り付けるものであれば、設ける箇所および個数は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。各第2取付具16は、設ける箇所に拘わらず等しい形状とされている。
【0032】
第2取付具16は、図9に示すように、第2基部41の下部41aに刺込突起42が設けられ、第2基部41の上部41bに引掛部43が設けられて構成されている。第2基部41は、上下方向に伸びる平坦な板状とされており、実施例1では、上部41bが下部41aよりも狭い幅(板面に沿う水平方向の大きさ)とされて下部41aの中央から上方に延びるものとされている。
【0033】
刺込突起42は、受入溝23の内側面27に刺さることで、第2取付具16を溝状断熱材12に取り付ける。刺込突起42は、実施例1では、第2基部41(下部41a)の下端に設けられた2つの下側刺込突起部44と、第2基部41の中間(下部41aと上部41bとの中間位置)に設けられた2つの中間刺込突起部45と、を有する。2つの下側刺込突起部44は、第2基部41の下部41aの下端においてその板面に沿う方向の両端位置で対を為して設けられ、2つの中間刺込突起部45は、下部41aの上端において上部41bの両脇で対を為して設けられている。両下側刺込突起部44は、第2基部41の下部41aの下端から下方に突出する箇所が外側(図9を正面視した手前側であって小梁56に設けられた際の小梁56とは反対側)に折り曲げられて形成されている。両中間刺込突起部45は、第2基部41における上部41bの外側で下部41aの上端から上方に突出する箇所が外側に折り曲げられて形成されている。実施例1の各下側刺込突起部44および各中間刺込突起部45は、三角形状とされて先端が尖るものとされている。両下側刺込突起部44は、溝状断熱材12における取り付け対象とされた側壁部21すなわち受入溝23の内側面27の下端に刺され、両中間刺込突起部45は、同じ側壁部21(受入溝23)の内側面27の中間位置に刺される(図2図3等参照)。このとき、各第2取付具16は、両下側刺込突起部44および両中間刺込突起部45が水平方向で対を為すとともに、下側刺込突起部44と中間刺込突起部45とが上下方向で対を為しているので、内側面27に直交する方向を回転中心として回転すること(時計回り、反時計まりの双方)が防止されている。これにより、第2取付具16は、下部41aが溝状断熱材12の受入溝23に取り付けられる。
【0034】
引掛部43は、小梁56の上面56aに引っ掛かることで、第2取付具16を小梁56に取り付ける。引掛部43は、第2基部41の上部41bの上端が内側(図9を正面視した奥側であって小梁56に設けられた際の小梁56側)の斜め下側に折り返されて形成されている。このため、引掛部43では、折り返された先端部分43aが第2基部41よりも内側へと傾斜されている。引掛部43は、第2基部41が小梁56の側面56bに宛がわれると、先端部分43aが小梁56の上面56a上に位置することとなり、その上面56aに引っ掛かる(図2図3等参照)。これにより、第2取付具16は、上部41bが小梁56に取り付けられる。
【0035】
次に、床下空調システム10の取り付けについて、図2から図4と、図10から図12と、を用いて説明する。先ず、平板断熱材11に第1取付具15を取り付けるとともに(図10参照)、溝状断熱材12に第2取付具16を取り付ける(図12参照)。実施例1の平板断熱材11では、2つの側面における両端部の合計4箇所に第1取付具15を取り付ける(図4参照)。各第1取付具15は、両支持壁部分34の間に平板断熱材11を差し入れて、支持部32が平板断熱材11を上下方向に挟み込んで支持することで、平板断熱材11に取り付けられる(図2図3図10参照)。このとき、各第1取付具15では、平板断熱材11と連結壁部分35とが接触する位置まで、平板断熱材11を支持部32の奥に差し入れている(図10参照)。なお、各第1取付具15は、後述するように取り付けられた平板断熱材11とともに隣接する2つの小梁56の間に位置させることを可能とするものであれば、平板断熱材11と連結壁部分35との間隔は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
【0036】
また、実施例1の溝状断熱材12では、溝状断熱材12の長尺方向の両端部の近傍で一対の側壁部21のそれぞれの内側面27に対を為すように合計4箇所に第2取付具16を取り付ける(図4参照)。各第2取付具16は、側壁部21すなわち受入溝23の内側面27の下端に一対の下側刺込突起部44が刺され、かつ同じ内側面27の中間位置に一対の中間刺込突起部45が刺されることで、溝状断熱材12の受入溝23に取り付けられる(図2図12参照)。このとき、各第2取付具16は、引掛部43を含む第2基部41の上部41bが受入溝23すなわち開口端部24から上側に突出しており、上部41bにおける下部41aの近傍が切欠28に面している。
【0037】
次に、図10に示すように、床下空間51において、状態固定部14により固定された放熱経路13を4つの第1取付具15(図10では2つのみ図示)が取り付けられた平板断熱材11上に載せる。そして、その平板断熱材11を、取り付け対象とする小梁間空間61内へ、すなわちその小梁間空間61を形成する2つの小梁56の間へと進入させる。そして、図11に示すように、支持部32で平板断熱材11を支持した状態を維持したまま各第1取付具15を外側(小梁56側)へと移動させて、設置部33を小梁56の上面56aに載せる。これにより、各第1取付具15で平板断熱材11を両小梁56の間に取り付けることができ、状態固定部14により固定された放熱経路13を両小梁56の間すなわち小梁間空間61内に設けることができる。実施例1の平板断熱材11および各第1取付具15は、この状態において、放熱経路13を各小梁56の上側に設けられた複数の根太57に接触させる(図2図3参照)ように各寸法が設定されている。
【0038】
次に、図12に示すように、床下空間51において、各小梁56の下側から、各第2取付具16が取り付けられた溝状断熱材12を押し当てる。すると、溝状断熱材12は、各第2取付具16の引掛部43が各小梁56の外表面に当たることで、両側壁部21の間隔が広げられて、対応する小梁56を受入溝23に受け入れていく。このとき、各引掛部43は、第2基部41の上端から内側に傾斜されているので、各小梁56に引っ掛かることが防止され、円滑に両側壁部21の間隔を広げることができる。また、溝状断熱材12は、各開口端部24の内側に切欠28を設けているので、各第2取付具16の第2基部41(その上部41b)が切欠28に進入するように外側に撓むことで、両側壁部21の間隔が広がりを抑制して小梁56を受け入れることができる。特に、実施例1の各第2取付具16は、第2基部41の上部41bを下部41aよりも狭い幅としているので、より撓み変形し易くされている。これらにより、溝状断熱材12は、小梁56を受入溝23に受け入れる際に割れることが防止される。
【0039】
そして、各引掛部43の先端部分43aが対応する小梁56の上面56aの高さ位置まで達すると、溝状断熱材12および各第2取付具16の復元力により、各第2取付具16の第2基部41が小梁56の側面56bに宛がわれるとともに各引掛部43の先端部分43aが上面56a上に変位する。これにより、引掛部43が小梁56の上面56aに引っ掛かり、各第2取付具16により各溝状断熱材12が対応する小梁56に取り付けられる。
【0040】
この状態において、溝状断熱材12では、フランジ部25が下側から平板断熱材11の端部11aに押し当てられるとともに、小梁56と受入溝23の底面23a(底壁部22)との間に所定の間隔が空けられている(図3参照)。すなわち、各第2取付具16は、溝状断熱材12および平板断熱材11を各小梁56に対して上記した位置関係とするように各寸法が設定されている。このとき、各フランジ部25では、両端部の近傍に設けられた受入凹所26(図6参照)が、平板断熱材11を支持する第1取付具15の支持部32の下側の支持壁部分34を受け入れるので、その支持壁部分34により平板断熱材11への押し当てが阻害されることはない。
【0041】
そして、状態固定部14で固定された放熱経路13と、平板断熱材11と、溝状断熱材12と、各第1取付具15と、各第2取付具16と、を上記した関係で設けたものを1組として、それらを前後左右に適宜並べて設置することで(図4参照)、床部55の所定の範囲の床暖房が可能となる。このとき、複数の放熱経路13は、両線端13a(図7参照)が適宜繋ぎ合わされて、ヒートポンプを通る温水(熱媒体)の経路が適宜形成される。
【0042】
この床下空調システム10は、各放熱経路13に温水(熱媒体)が供給されることで、隣接する2つの小梁56の間(小梁間空間61)を暖めることができる。ここで、床下空調システム10は、両小梁56の間に放熱経路13を設け、その下側を平板断熱材11で覆うとともに、その2つの小梁56の下側を溝状断熱材12で覆っている。このため、床下空調システム10は、床部55において、放熱経路13の下側を全面に亘り平板断熱材11および溝状断熱材12で覆っており、床下空間51への熱の移動を抑制している。これにより、床下空調システム10は、放熱経路13が放出した熱が床下空間51へと逃げることを抑制でき、床部55において各小梁56が位置する箇所の温度が部分的に低くなることを抑制できる。よって、床下空調システム10は、効率良く床部55を満遍無く暖めることができる。
【0043】
本開示に係る床下空調システムの一実施例の床下空調システム10は、以下の各作用効果を得ることができる。
【0044】
床下空調システム10は、第1取付具15により隣接する2つの小梁56間に平板断熱材11を設けるとともに、第2取付具16により両小梁56に溝状断熱材12を設け、その平板断熱材11の上に放熱経路13を設けている。このため、床下空調システム10は、放熱経路13が放出した熱が各小梁56を介して床下空間51へと逃がすことを抑制でき、床部55において各小梁56が位置する箇所の温度が部分的に低くなることを抑制でき、効率良く床部55を満遍無く暖めることができる。また、床下空調システム10は、放熱経路13を平板断熱材11の上に載せるだけで良いので、設置作業を容易なものにできる。
【0045】
また、床下空調システム10は、放熱経路13を、平板断熱材11上で折り返して配置される状態で状態固定部14により固定している。このため、床下空調システム10は、状態固定部14で固定された放熱経路13を平板断熱材11上に載せるだけで、放熱経路13を平板断熱材11上に折り返して配置することができ、床部55をより効率良く満遍無く暖めることができる。特に、実施例1の床下空調システム10は、熱伝導性の高い熱媒体であるアルミニウムからなる黒いシートで状態固定部14を形成しているので、放熱経路13から発せられた熱を状態固定部14が伝導させて、小梁間空間61全体をムラなくかつ効率良く暖めることができる。また、実施例1の床下空調システム10は、放熱経路13を固定した状態の状態固定部14を、平板断熱材11上を略埋める大きさおよび形状としているので、その状態固定部14を平板断熱材11上に置くだけで放熱経路13を平板断熱材11上に適切に配置することができる。
【0046】
さらに、床下空調システム10は、溝状断熱材12と平板断熱材11とが部分的に重ねられている。このため、床下空調システム10は、溝状断熱材12および平板断熱材11により、床部55と床下空間51とを熱的に区画することができ、放熱経路13から発せられた熱が床下空間51に逃げることを効率良く抑制できる。
【0047】
床下空調システム10は、溝状断熱材12の一対の開口端部24から外側に突出するフランジ部25に、平板断熱材11の両端部11aを載せている。このため、床下空調システム10は、簡易な構成で溝状断熱材12と平板断熱材11とを部分的に重ねることができる。特に、実施例1の床下空調システム10は、各第2取付具16により溝状断熱材12が小梁56に取り付けられると、溝状断熱材12のフランジ部25が下側から平板断熱材11に押し当てられる。これにより、床下空調システム10は、床部55と床下空間51とをより適切に熱的に区画することができ、放熱経路13から発せられた熱が床下空間51に逃げることをより効率良く抑制できる。
【0048】
床下空調システム10は、支持部32で平板断熱材11を上下方向に挟み込んで支持しつつ、設置部33が小梁56の上に載せられることで、第1取付具15が平板断熱材11を小梁56に取り付けている。このため、床下空調システム10は、簡易な構成でかつ容易に平板断熱材11を小梁56に取り付けることができる。
【0049】
床下空調システム10は、第1取付具15が平板断熱材11を小梁56に取り付けた状態において、第1取付具15の支持部32が平板断熱材11と連結壁部分35との間に間隔を空けて平板断熱材11を支持している。このため、床下空調システム10は、支持部32で平板断熱材11を支持した状態を維持したまま平板断熱材11に対する第1取付具15の突出量を変更でき、両小梁56の間すなわち小梁間空間61に平板断熱材11を容易に進入させることができるとともに、平板断熱材11を容易に取り付けることができる。
【0050】
床下空調システム10は、溝状断熱材12の受入溝23の内側面27に刺込突起42を刺すとともに、小梁56の上面56aに引掛部43を引っ掛けることで、第2取付具16が溝状断熱材12を小梁56に取り付けている。このため、床下空調システム10は、簡易な構成でかつ容易に溝状断熱材12を小梁56に取り付けることができる。
【0051】
床下空調システム10は、小梁56の幅方向で対を為して設けられた第2取付具16のそれぞれの引掛部43が、溝状断熱材12の復元力により小梁56の上面56aに位置されてその上面56aに引っ掛かることで、第2取付具16が溝状断熱材12を小梁56に取り付けている。このため、床下空調システム10は、簡易な構成でかつ確実に溝状断熱材12を小梁56に取り付けることができる。特に、実施例1の床下空調システム10は、溝状断熱材12の復元力により、溝状断熱材12の側壁部21と小梁56(その側面56b)とで第2取付具16(その第2基部41)を挟んでいるので、第2取付具16が溝状断熱材12や小梁56から外れることを抑制できる。また、実施例1の床下空調システム10は、溝状断熱材12の小梁56への取り付けの際、各切欠28により各第2取付具16を撓み変形させて、溝状断熱材12に加えて各第2取付具16の復元力も利用しているので、簡易な構成でかつより確実に溝状断熱材12を小梁56に取り付けることができる。
【0052】
床下空調システム10は、各第2取付具16により溝状断熱材12が小梁56に取り付けられた状態で、小梁56と溝状断熱材12の受入溝23の底面23aとの間に所定の間隔を空けている。このため、床下空調システム10は、小梁56や溝状断熱材12(その受入溝23)の製造誤差を許容して、溝状断熱材12を小梁56に取り付けることができる。
【0053】
したがって、本開示に係る床下空調システムとしての実施例1の床下空調システム10は、効率良く床を満遍無く暖めることができる。
【0054】
以上、本開示の床下空調システムを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0055】
例えば、実施例1では、第2取付具16を図9に示す構成としていたが、溝状断熱材12を小梁56に取り付けるものであればよく、実施例1の構成に限定されない。この他の構成としては、例えば、図13(a)に示す第2取付具16Aがあげられる。第2取付具16Aは、第2基部41Aにおいて下部41aAと上部41bAとで等しい幅(板面に沿う水平方向の大きさ)とされている。この第2取付具16Aは、刺込突起42Aにおいて、下側刺込突起部44Aが、第2基部41A(下部41aA)の下端全体が外側に折り曲げられて形成され、中間刺込突起部45が、第2基部41Aの中間(下部41aAと上部41bAとの中間)において上部41bAのU字形状に切り欠かれた箇所が外側に折り曲げられて形成されている。また、第2取付具16Aは、引掛部43Aが、第2基部41A(上部41bA)の上端全体が内側の斜め下側に折り返されて形成されている。この第2取付具16Aは、実施例1の第2取付具16と同様に溝状断熱材12を小梁56に取り付けることができる。また、第2取付具16Aは、下側刺込突起部44Aおよび引掛部43Aを第2基部41Aの全幅に亘る大きさとしているので、溝状断熱材12と小梁56との取り付け強度を高めることができる。
【0056】
また、第2取付具16の他の構成としては、図13(b)に示す第2取付具16Bがあげられる。第2取付具16Bは、基本的に第2取付具16Aと同様の構成であり、異なる箇所のみを説明する。第2取付具16Bは、第2基部41Bの上部41bB(中間刺込突起部45の上方)が2つに分割されるとともに、引掛部43B(先端部分43aを含む)も合せて2つに分割されている。この第2取付具16Bは、実施例1の第2取付具16や上記した第2取付具16Aと同様に溝状断熱材12を小梁56に取り付けることができる。なお、図13に示す第2取付具16A、16Bは、各刺込突起42A、42Bを矩形状としているが、実施例1の各刺込突起42のように三角形状として先端が尖るものとしてもよく、他の形状としてもよい。また、実施例1の各刺込突起42は、図13に示す各刺込突起42A、42Bのように矩形状としてもよく、他の形状としてもよい。
【0057】
また、実施例1では、図5等に示すように、断面を縦長として溝状断熱材12を形成している。しかしながら、溝状断熱材12は、取り付け対象とする小梁56を受入溝23に受け入れて小梁56の下部に嵌るものであれば、一対の側壁部21よりも底壁部22の長さ寸法を大きくしてもよく、他の構成としてもよく、実施例1の構成に限定されない。
【0058】
さらに、実施例1では、図4等に示すように、小梁56の長尺方向に長尺な長方形状として平板断熱材11を形成している。しかしながら、平板断熱材11は、取り付け対象とする2つの小梁56の間(小梁間空間61)を下側から覆うものであれば、その形状は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
【符号の説明】
【0059】
10 床下空調システム 11 平板断熱材 11a 端部 12 溝状断熱材 13 放熱経路 14 状態固定部 15 第1取付具 16、16A、16B 第2取付具 23 受入溝 23a 底面 24 開口端部 25 フランジ部 27 内側面 32 支持部 33 設置部 34 支持壁部分 35 連結壁部分 42、42A、42B 刺込突起 43、43A、43B 引掛部 56 小梁 56a 上面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
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図13