(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-126599(P2020-126599A)
(43)【公開日】2020年8月20日
(54)【発明の名称】処理システム,処理方法及び処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20200727BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20200727BHJP
【FI】
G06F13/00 550A
G06F3/14 330A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-225190(P2019-225190)
(22)【出願日】2019年12月13日
(62)【分割の表示】特願2019-29873(P2019-29873)の分割
【原出願日】2019年2月5日
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】596166623
【氏名又は名称】株式会社OSK
(72)【発明者】
【氏名】小井土 亨
【テーマコード(参考)】
5B069
5B084
【Fターム(参考)】
5B069AA20
5B069BA01
5B069BA04
5B069LA03
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB06
5B084AB18
5B084AB31
5B084BA07
5B084BB04
5B084CC04
5B084CC07
5B084CC15
5B084CF02
5B084CF12
5B084DB04
5B084DC02
5B084DC03
(57)【要約】
【課題】第1端末に表示中の内容に関連する情報を第2端末に表示させる。
【解決手段】第1発明の処理システムは、第1端末(例えば、クライアント装置200)から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末(例えば、情報処理装置300)に提供する第1手段と、前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する第2手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバー装置と、ユーザーが操作するクライアント装置と、前記クライアント装置とは異なる情報処理装置と、がネットワークを介して通信可能とされた業務システムにおいて、前記業務システムに関するヘルプ情報を、前記情報処理装置上で表示するものであって、
前記サーバー装置は、
ヘルプ情報ファイルと、
ヘルプ情報ファイルに含まれる対象データと、当該データを特定するためのコンテキストIDとを対応付けるコンテキストIDテーブルと、
コンテキストIDと、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置とが対応付けられたヘルプ情報位置特定テーブルと、
を格納する記憶部と、
前記クライアント装置から、コンテキストIDが含まれたヘルプ情報の表示指示を受信するヘルプ情報表示指示受信部と、
受け付けたコンテキストIDを用いて、前記ヘルプ情報位置特定テーブルを参照し、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置を特定するヘルプ情報位置特定部と、
当該出現位置の情報を前記情報処理装置に送信するヘルプ情報位置送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
当該サーバー装置から送信される当該出現位置の情報を受信するヘルプ情報位置受信部と、
当該受信した出現位置の情報に基づいて、前記ヘルプ情報ファイルの該当する部分をヘルプ情報として表示する、ヘルプ情報表示部と、
を有する
ことを特徴とするヘルプ情報表示システム。
【請求項2】
前記サーバー装置が、
前記記憶部に変更されたヘルプ情報ファイルが格納されると、
前記コンテキストIDテーブルにおける対象データにより当該ヘルプ情報ファイルを検索し、当該対象データの出現位置を特定し、前記ヘルプ情報位置特定テーブルの出現位置の情報を更新する、ヘルプ情報位置更新部を
さらに有することを特徴とする、請求項1に記載のヘルプ情報表示システム。
【請求項3】
前記サーバー装置と前記クライアント装置とがイントラネット内に設けられ、前記情報処理装置がイントラネット外に設けられている場合であって、
さらにWebサーバー装置が備えられており、
前記サーバー装置のヘルプ情報位置送信部が、当該出現位置の情報を、情報処理装置に代えて前記Webサーバー装置に送信し、かつ、
当該Webサーバー装置には、1または2以上の情報処理装置の場所を特定する情報が記憶されている、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載のヘルプ情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルプ情報の表示を行う業務システムに関し、特に、当該業務システムが稼働するコンピューターとは別の端末を利用する、ヘルプ情報の表示を行うシステム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会計、販売、人事給与等の業務を管理するための業務システムにおいて、従来のヘルプ表示方法では、アプリケーションのウィンドウとともにヘルプウィンドウを表示していたため、それぞれのウィンドウが重なり合い、隠れてしまうことがあった。これは特にノート型のコンピューター(以下、ノートPCという)など、画面(ディスプレイ)が狭い環境で顕著だった。すなわち、従来のヘルプ表示では、その視認性・一覧性に難があり、ユーザーが、アプリケーションウィンドウとヘルプウィンドウとを切り替える必要があるなど、ユーザーの利便性は良好とは言えなかった。
また、業務システムでは、法改正等、外部環境の変化に伴い、マニュアルやヘルプ情報が変更になる頻度が高いが、この変更に伴いシステムの改修がたびたび必要になり、ユーザーにとっても、また改修を依頼されるソフトウェア開発会社等にとっても、負担が大きいという課題があり、解決が求められていた。
【0003】
これに対し、医療用機器に関するヘルプ表示を、当該機器とは別のモバイル付属機器上に表示する行う技術が開示されている(特許文献1)。
【0004】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−149829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、医療機器の動作に応じて適切なヘルプ情報を表示することを主目的とするものであり、ヘルプ情報の変更等が可能であることについての開示はあるものの(特許文献1の段落0015等)、業務システムのような頻繁なマニュアル更新の手間を低減しうる技術としては適切ではない。
したがって、業務システムにおいて、視認性のよいヘルプ表示方法に併せて、当該ヘルプ表示の内容の頻繁な更新を効率よく行う方法が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、上記課題が下記の手段により達成されることを見出した。
【0008】
(1)サーバー装置と、ユーザーが操作するクライアント装置と、前記クライアント装置とは異なる情報処理装置と、がネットワークを介して通信可能とされた業務システムにおいて、前記業務システムに関するヘルプ情報を、前記情報処理装置上で表示するものであって、
前記サーバー装置は、
ヘルプ情報ファイルと、
ヘルプ情報ファイルに含まれる対象データと、当該データを特定するためのコンテキストIDとを対応付けるコンテキストIDテーブルと、
コンテキストIDと、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置とが対応付けられたヘルプ情報位置特定テーブルと、
を格納する記憶部と、
前記クライアント装置から、コンテキストIDが含まれたヘルプ情報の表示指示を受信するヘルプ情報表示指示受信部と、
受け付けたコンテキストIDを用いて、前記ヘルプ情報位置特定テーブルを参照し、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置を特定するヘルプ情報位置特定部と、
当該出現位置の情報を前記情報処理装置に送信するヘルプ情報位置送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
当該サーバー装置から送信される当該出現位置の情報を受信するヘルプ情報位置受信部と、
当該受信した出現位置の情報に基づいて、前記ヘルプ情報ファイルの該当する部分をヘルプ情報として表示する、ヘルプ情報表示部と、
を有する
ことを特徴とするヘルプ情報表示システム。
【0009】
(1)の発明によれば、ヘルプ表示にクライアントの画面を占められることなく、ヘルプを確認することができる。また、ある処理(例:売り上げ入力)と、その処理に対応するヘルプの位置とが対応付けられたテーブル(ヘルプ位置情報特定テーブル)を有するので、ヘルプファイルなどを変更しても、プログラムの変更は不要であり、当該テーブルの設定を変更すればよい。
【0010】
(2)前記サーバー装置が、
前記記憶部に変更されたヘルプ情報ファイルが格納されると、
前記コンテキストIDテーブルにおける対象データにより当該ヘルプ情報ファイルを検索し、当該対象データの出現位置を特定し、前記ヘルプ情報位置特定テーブルの出現位置の情報を更新する、ヘルプ情報位置更新部を
さらに有することを特徴とする、(1)に記載のヘルプ情報表示システム。
【0011】
(2)の発明によれば、ヘルプ情報位置特定テーブルの設定を自動で行わせることができる。
【0012】
(3)前記サーバー装置と前記クライアント装置とがイントラネット内に設けられ、前記情報処理装置がイントラネット外に設けられている場合であって、
さらにWebサーバー装置が備えられており、
前記サーバー装置のヘルプ情報位置送信部が、当該出現位置の情報を、情報処理装置に代えて前記Webサーバー装置に送信し、かつ、
当該Webサーバー装置には、1または2以上の情報処理装置の場所を特定する情報が記憶されている、
ことを特徴とする、(1)〜(2)に記載のヘルプ情報表示システム。
【0013】
(3)の発明によれば、イントラネット内のサーバー装置はヘルプ表示に用いる情報処理装置の場所を認識する必要がなく、モバイル端末、タブレット端末、ノートPC等、各種の情報処理装置を自由に用いることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のヘルプ情報表示システムによれば、業務システムにおけるヘルプ表示において、視認性の良いヘルプ表示とともに、ヘルプ表示内容の頻繁な更新を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明のヘルプ情報表示システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明におけるサーバー装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】本発明に用いられるコンテキストIDテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】本発明に用いられるヘルプ情報位置特定テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、これら実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1に、本発明の一実施形態によるヘルプ表示システム1000の全体構成を示す。ヘルプ情報表示システム1000は、サーバー装置100と、ユーザーが操作するクライアント装置200と、前記クライアント装置とは異なる情報処理装置300と、がネットワークを介して通信可能とされている。
業務システムとは、会計、販売、人事給与等の業務を管理するための情報処理システムをいう。
【0017】
<サーバー装置>
サーバー装置100には、記憶部110と、ヘルプ情報表示指示受信部120と、ヘルプ情報位置特定部130と、ヘルプ情報位置送信部140と、ヘルプ情報位置更新部150とが設けられている。
【0018】
記憶部には、ヘルプ情報ファイルと、コンテキストIDテーブルと、ヘルプ情報位置特定テーブルとが格納されている。
【0019】
ヘルプ情報ファイルとは、業務システムのヘルプ情報が記述されたファイルであり、特にどのようなファイル形式でもよいが、PDF形式であることが好ましい。
また、ヘルプ情報ファイルのデータには、後述するコンテキストIDに対応づけられる対象データ(例:文字列「売上処理」)が含まれている。この対象データを一意にするために、特定のデータを付与することが好ましい。特定のデータとしては、ユーザーに判別されない状態のデータ(例:透明の文字)が好ましい。このようにすることで、後述する対象データの出現位置の特定が容易にすることができる。
【0020】
コンテキストIDテーブルとは、ヘルプ情報ファイルに含まれる対象データと、当該データを特定するためのコンテキストIDとを対応付けるテーブルである。テーブルの一例を
図3に示す。
【0021】
ヘルプ情報位置特定テーブルとは、コンテキストIDと、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置とが対応付けるテーブルである。コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置とは、対象データが出現する位置を特定できる情報であればよいが、例えばヘルプ情報ファイル名とヘルプ情報ファイルの該当ページ番号との組み合わせが挙げられる。テーブルの一例を
図4に示す。
【0022】
ヘルプ情報表示指示受信部120は、クライアント装置200から、コンテキストIDが含まれたヘルプ情報の表示指示を受信するものである。
ユーザーが使用するクライアント装置200に表示された業務システムのウィンドウに表示されたヘルプボタン等を押下することによって、ヘルプ情報の表示指示がクライアント装置200からサーバー装置100に送信される。
【0023】
ヘルプ情報位置特定部130は、受け付けたコンテキストIDを用いて、前記ヘルプ情報位置特定テーブルを参照し、当該コンテキストIDにより特定されるデータ(対象データ)のヘルプ情報ファイルにおける出現位置を特定する。
【0024】
ヘルプ情報位置送信部140は、当該出現位置の情報を前記情報処理装置300に送信する。
【0025】
ヘルプ情報位置更新部150は、前記記憶部110に、変更されたヘルプ情報ファイルが格納されると、前記コンテキストIDテーブルにおける対象データにより当該ヘルプ情報ファイルを検索し、当該対象データの出現位置を特定し、前記ヘルプ情報位置特定テーブルの出現位置の情報を更新する。
【0026】
<クライアント装置>
ユーザーが操作するクライアント装置200は、特に制限なく通常使用されるコンピューターであればよい。
【0027】
<情報処理装置>
前記クライアント装置200とは異なる情報処理装置300は、業務システムのウィンドウが表示されているクライアント装置200とは別の、ディスプレイを有するコンピューターであればよく、例えば、モバイル端末、タブレット端末、ノートPC等、各種の情報処理装置を用いることができる。
情報処理装置300は、ヘルプ情報位置受信部310と、ヘルプ情報表示部320とが設けられている。
【0028】
ヘルプ情報位置受信部310は、サーバー装置100から送信される当該出現位置の情報を受信するものである。
【0029】
ヘルプ情報表示部320は、当該受信した出現位置の情報に基づいて、前記ヘルプ情報ファイルの該当する部分をヘルプ情報として表示するものである。
【0030】
情報処理装置300はブラウザーでヘルプ情報ファイルを表示することが好ましく、ヘルプ情報を表示するプログラムが、後述するWebサーバー装置400から読み込まれ、
ヘルプ情報位置受信部がサーバー装置100から出現位置の情報(例:PDFのファイル名とページ番号)を受け取り、
その後、ヘルプ情報表示部320がサーバー装置100にヘルプ情報ファイル(例:PDF)を要求し、取得し、
その後、ヘルプ情報表示部320の指示によりブラウザーで、ヘルプ情報ファイルの特定された出現位置の場所(例:特定されたページ番号)を表示するようにしてもよい。
【0031】
なお、サーバー装置100と、クライアント装置200は、企業等のイントラネット内に設けられていてもよく、この場合、さらにWebサーバー装置400が備えられており、前記サーバー装置のヘルプ情報位置送信部が、当該出現位置の情報を、情報処理装置に代えて前記Webサーバー装置に送信し、かつ、
当該Webサーバー装置には、1または2以上の情報処理装置の場所を特定する情報が記憶されていることが好ましい。
【0032】
サーバー装置100による処理は
図2のように行われる。すなわち、前述のように、ヘルプ情報表示指示受信部120により、ヘルプ情報の表示指示が受信され、ヘルプ情報位置特的部130によりヘルプ情報位置が特定され、ヘルプ情報位置送信部140により、当該出現位置の情報が情報処理装置300に送信される。
【0033】
本発明のヘルプ情報表示システムは
図1の形態に限定されるものではなく、各部はサーバー装置、クライアント装置、情報処理装置、Webサーバー装置のいずれに配置されていてもよい。
さらに、本発明のシステムは、公知のクライアント/サーバー装置型、Webクライアント型、リッチクライアント型等いかなるシステム形態をとっていてもよいが、本発明では多数の端末装置の管理が容易になる点でWebクライアント型またはリッチクライアント型が好ましい。
【0034】
なお、サーバー装置100、クライアント装置200、Webサーバー装置400、情報処理装置300のハードウェア構成は一般的な、入力部、出力部、制御部、記憶部を有するコンピューターと同様であるが、特に情報処理装置300については、小型のディスプレイを備え可搬性を向上させた端末装置、いわゆるモバイル端末装置(例えば、携帯電話機、PHS、スマートフォン、タブレット端末装置、電子ペーパーを利用した表示装置など)を用いることが好ましい。
また、サーバー装置100は上述のとおり公知の装置で実現することができるが、例えばデータベースサーバー装置、アプリケーションサーバー装置、Webサーバー装置、メールサーバー装置、ファイルサーバー装置等およびこれらの組み合わせがある。これらのサーバー装置機能は複数のサーバー装置に分散されていてもよいし、一台のサーバー装置で実行されてもよい。さらに、Webサーバー装置には複数のアプリケーションサーバー装置の負荷分散を行うミドルウェアが含まれていてもよい。
また、クライアントう装置200、情報処理装置300は、サーバー装置100に要求・命令を行い、サーバー装置から送信される画面データを表示する機能等が実装されていればよく、前述のとおり公知のコンピューターで実現することができるが、例えば本実施の形態ではWebブラウザを備えたコンピューターを用いることができる。
【0035】
また、ファイアウォールを用いてアクセス制御や監視を行い、図示しないがNAT(Network Address Translation)を用いて、グローバルIPアドレスとプライベートアドレスの変換を行ってもよい。サーバー100の一部をデータベースサーバー装置で実現している場合は、セキュリティ上、公開Webサーバー装置等と同じDMZ(DeMilitarized Zone)等のネットワーク領域には配置せず、LANに配置するのが好ましい。さらにセキュアにするためにDMZとLANの間にさらに別のファイアウォールを設けてもよい。
各装置間の通信は、HTTP、FTP等のプロトコルにより行うことができる。セキュリティのため、通信をSSL(Secrure Sochet Layer)で暗号化することも好ましい。なお、サーバー装置100がその記憶部に記憶するデータを暗号化する暗号化部を有していてもよい。
【0036】
クライアント装置200はネットワークを介してサーバー装置100にアクセスし、サーバー装置は要求された命令を行い、データベースサーバー装置等に記憶されている各種データを用いて生成した画面表示用データ(例えばWebページ)をクライアント装置に送信する。クライアント装置はこれを受信し、例えばWebブラウザ等のプログラムによって画面表示を行う。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限るものではなく、例えば論理回路等のハードウェアで実現してもよい。本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したものに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
なお、本発明における各部、ファイル、テーブルは、その機能、データが論理的に区別されていることを示すものであって、物理上または事実上は同一の領域にあってもよいし、異なった領域であってもよく、特に限定するものではない。また、本発明における各部、ファイル、テーブルは、本発明の実施形態に記載されたステップの順序で実行されることにより、本発明に用いる方法を構成することができるが、特に限定するものではない。
また、前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボード等の機能とともに、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述の実施形態の範囲に含まれる。
【0038】
「情報」とは、当該情報に解釈されるデータをも含む概念であり、「指示」とはコンピューターに対する処理の依頼である。
「入力部」とは、データまたは命令を制御部に与えるためのインターフェースをいい、本発明の目的を達成しうるものであれば特に限定しない。例えばスイッチ、ボタン、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、トラックパッド、トラックボール等)、タッチパネル、音声認識装置を用いた音声入力装置、視線検出装置を用いた視線入力装置、ブレインマシンインターフェイスなど、人間とのインターフェースとなるものだけでなく、インターフェース回路、通信装置など、他のプログラム、コンピューター、装置等とのインターフェースとなるものを採用することができる。
【0039】
「出力部」とは、データまたは命令の出力を実現する装置、回路等のインターフェースをいい、本発明の目的を達成しうるものであれば、特に限定しない。例えばディスプレイ、プリンター、音声出力装置など、人間とのインターフェースとなるものだけでなく、インターフェース回路、通信装置など、他のプログラム、コンピューター、装置等とのインターフェースとなるものを採用することができる。
ここで「出力」とは、表示、印刷だけでなく、他のプログラムや装置等に出力内容をデータまたは命令として与える場合も含む概念である。
【0040】
「制御部」とは、装置またはシステムの全体を制御し、および入力部で入力された命令、指示、データ、記憶部に格納されたデータ等を基に演算を行う装置、回路等をいう。制御部としては本発明の目的を達成しうるものであれば特に限定しないが、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等を採用することができる。制御部は、少なくとも後述の各部を物理的または論理的に備えるものであり、各部がそれぞれ単独の装置、回路等で実現されていてもよい。
【0041】
「記憶部」とは、各種の情報や、情報および命令が記述されたプログラム等を記憶する装置、回路等をいい、本発明の目的を達成しうるものであれば特に限定しない。
例えば、主に半導体メモリが用いられる一次記憶装置、主にハードディスクドライブや半導体ディスクが用いられる二次記憶装置(補助記憶装置)、主にCD−ROMドライブ等リムーバブルメディアドライブが用いられるオフラインストレージ、テープライブラリ等、必要に応じて自動的に記憶媒体をドライブに挿入および除去する機構を有する装置である三次記憶装置など、公知の記憶装置等を用いることができる。
さらに具体的には、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、ZIPドライブ、テープストレージ等、磁気記録媒体を用いる磁気記憶装置の他に、レジスタ、キャッシュメモリ、ROMやRAM、フラッシュメモリ(例えばUSBメモリ)、半導体ディスク(例えばRAMディスク、仮想ディスク)などの半導体メモリを利用する記憶回路または記憶装置や、CD、DVD等の光学記録媒体、MO等の光磁気ディスクを利用する光学記憶装置、その他紙テープやパンチカード等を利用する記憶装置、PRAM(phase change RAM、相変化メモリ)と呼ばれる相変化記録技術を用いた記憶装置、ホログラフィックメモリ、3次元光メモリを用いた記憶装置、電荷の蓄積を分子レベルで行い情報を記憶する分子メモリを用いた記憶装置等を採用することができる。なお、三次記憶装置は二次記憶装置に記憶されたデータを保管する用途に用いることができる。
なお、「記憶」とは、本発明の装置内に情報および命令を記憶する場合だけでなく、他のハードウェア資源にコンテンツ情報ファイルやその他のデータが分散して記憶されこれらにアクセスできる場合も含む。例えば、記憶部として、別途データベースサーバー装置を利用する場合、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage(NAS))を利用する場合、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Network(SAN))によりストレージ機器を利用するような場合も含まれる。
また、「データベース」とは、データベース管理システム(DBMS)によって作成されたデータファイルに限られず、汎用的なファイル形式も含めた、データの集合を意味し、例えばテーブルを含む。
【0042】
「送信部・受信部」とは、装置外部とのデータの送受信を実現する装置、回路をいい、本発明の目的を達成しうるものであれば、特に限定しない。例えばLANポート、モデム、無線LAN、ルーター等の、通信装置、ネットワークに接続するためのインターフェースである。
「ネットワーク」はインターネット等のオープンネットワーク、LAN(Local Area Network)等のクローズドネットワーク、それらの組合せのイントラネット等の如何なるものであってもよく、有線、無線いずれでもよい。
【0043】
「プログラム」とは、コンピューターによって直接実行可能なものだけでなく、ソースコードや、ハードディスクドライブなどにインストールすることによって実行可能となるものや機能を実現させるプログラムも含む概念である。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む概念である。
なお、「機能を実現させるプログラム」とは、機能を実現する実行モジュールが静的にメモリに展開され動作するものだけでなく、実行オブジェクトが所定のタイミングで動的に生成されるオブジェクト指向プログラムなど、実行モジュールが動的に生成されるプログラムを含む。モジュールとは、単独でコンパイルできるプログラムの最小単位のことをいい、例えば関数やサブルーチンであるが、本発明ではオブジェクト指向プログラムでいうオブジェクトも含む概念である。
また、プログラムは1つのコンピューター(サーバー装置等)にインストールしてもよいし、機能毎に異なる2以上のコンピューターにインストールしてもよい。例えば、利用者認証機能を実現させるためのプログラム(モジュール)については、利用者認証サーバー装置にインストールし、その他の機能を実現させるためのプログラムについてはWebアプリケーションサーバー装置にインストールする、などが挙げられ、公知の分散方法に従って複数のコンピューターにインストールすることができる。このような分散方法の一例としてリッチクライアント技術がある。リッチクライアント技術では、必要に応じてプログラムをサーバー装置からダウンロードし、端末装置で処理を実行させる。
本発明の装置、システムおよび方法は、1または2以上のコンピューターの記憶部または記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピューターがそのメインメモリに読み出し、実行することによって実現される。したがって、このプログラム自体およびこのプログラムを記憶した記憶媒体も本発明を構成する。
また、本発明は、サーバやストレージがデータセンター等の共有に配置され、これらをネットワーク越しに利用する、いわゆるXaaS(SaaS(Software as a Service),PaaS(Platform as a Service),IaaS(Infrastructure as a Service))やクラウドと呼ばれる運用形態で実行されていてもよい。
【0044】
「リッチクライアント」とは、公知のものを指し、特に限定するものではないが、一般に次のような概念をいう。
Webブラウザを利用するWebシステムでは、HTMLの制約上、ユーザーインターフェースに種々の制約がある。そこで、表現力のあるユーザーインターフェースを実現するため、リッチクライアント技術が開発されている。リッチクライアント技術とは、Web技術(例えば、HTTP通信、Cookie)を利用しつつも、一般的なローカル環境で動作するアプリケーションと同等のユーザーインターフェースを実現することができる技術のことをいい、リッチクライアントとは、その技術が利用された端末装置のことをいう。リッチクライアントの実現には、公知の方法を採用することができるが、例えば、端末装置がサーバー装置から必要に応じてアプリケーションをダウンロードして実行できるように実装する。具体的には、端末装置にWebブラウザを用い、端末装置は、HTMLファイルにJavaScript(登録商標)で記述したクライアントアプリケーションをサーバー装置からダウンロードして起動する。クライアントアプリケーションは必要に応じて(例えば非同期で)サーバー装置に処理を要求して結果を取得することができる。これは一般にAjax(Asynchronous JavaScript + XML)として知られている。これにより、HTMLのみで実現するWebクライアントとは異なり、ページ全体でなくページの一部のみを更新することができるなど、表現力や操作性が向上する。
「Webシステム」とは、公知のものを指し、特に限定するものではないが、一般に端末装置にWebブラウザを搭載し、そのWebブラウザがサーバー装置(Webアプリケーションサーバー装置)とデータ通信を行うことで、様々な処理を実現するシステムの総称である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、業務システムにおけるヘルプ情報の表示システムとして好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0046】
100 サーバー装置
110 記憶部
120 ヘルプ情報表示指示受信部
130 ヘルプ情報位置特定部
140 ヘルプ情報位置送信部
200 クライアント装置
300 情報処理装置
310 ヘルプ情報位置受信部
320 ヘルプ情報表示部
1000 ヘルプ情報表示システム
【手続補正書】
【提出日】2019年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する第1手段と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する第2手段と、
を備える処理システム。
【請求項2】
前記第1手段が、前記第1端末のユーザーの操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する、
請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記第1手段が、前記第1情報の少なくとも一部を前記第1端末でない端末に表示させるための前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する、
請求項2に記載の処理システム。
【請求項4】
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する段階と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する段階と、
を含む、処理システムによる処理方法。
【請求項5】
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する機能と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する機能と、
をコンピューターに実現させる処理プログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、処理システム,処理方法及び処理プログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、医療機器の動作に応じて適切なヘルプ情報を表示することを主目的とするものであ
る。
本発明が解決しようとする課題は、第1端末に表示中の内容に関連する情報を第2端末に表示させることである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
(1)第1発明
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する第1手段と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する第2手段と、
を備える処理システム。
(2)第2発明
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する段階と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する段階と、
を含む、処理システムによる処理方法。
(3)第3発明
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する機能と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する機能と、
をコンピューターに実現させる処理プログラム。
(4)第4発明
第1端末から指示を受けた後に、該第1端末に表示中の内容に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する機能と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する機能と、
をコンピューターに実現させる処理プログラムを記録した記録媒体。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
(5)技術的限定
下記の技術的限定を、第1発明に加えてもよい。また、同様の技術的限定を、第2発明乃至第4発明に加えてもよい。
・前記第1手段が、前記第1端末のユーザーの操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する。これにより、第1情報が、第1端末のユーザーの意向に基づいて第2端末に表示され得る。
・前記第1手段が、前記第1情報の少なくとも一部を前記第1端末でない端末に表示させるための前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する。これにより、第1情報が、別端末に表示させようとする意向に基づいて第2端末に表示され得る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明によれば、第1端末に表示中の内容に関連し第2情報に含まれる第1情報を第2端末に表示させることが可能となる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
本発明は、業務システムにおけるヘルプ情報の表示システムとして好適に利用することができる。
<付記:他の発明>
〔A〕技術分野
本発明は、ヘルプ情報の表示を行う業務システムに関し、特に、当該業務システムが稼働するコンピューターとは別の端末を利用する、ヘルプ情報の表示を行うシステム、方法およびプログラムに関する。
〔B〕解決しようとする課題
特許文献1の技術は、医療機器の動作に応じて適切なヘルプ情報を表示することを主目的とするものであり、ヘルプ情報の変更等が可能であることについての開示はあるものの(特許文献1の段落0015等)、業務システムのような頻繁なマニュアル更新の手間を低減しうる技術としては適切ではない。
したがって、業務システムにおいて、視認性のよいヘルプ表示方法に併せて、当該ヘルプ表示の内容の頻繁な更新を効率よく行う方法が望まれていた。
〔C〕課題を解決するための手段
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、上記課題が下記の手段により達成されることを見出した。
(1)他の発明1
サーバー装置と、ユーザーが操作するクライアント装置と、前記クライアント装置とは異なる情報処理装置と、がネットワークを介して通信可能とされた業務システムにおいて、前記業務システムに関するヘルプ情報を、前記情報処理装置上で表示するものであって、
前記サーバー装置は、
ヘルプ情報ファイルと、
ヘルプ情報ファイルに含まれる対象データと、当該データを特定するためのコンテキストIDとを対応付けるコンテキストIDテーブルと、
コンテキストIDと、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置とが対応付けられたヘルプ情報位置特定テーブルと、
を格納する記憶部と、
前記クライアント装置から、コンテキストIDが含まれたヘルプ情報の表示指示を受信するヘルプ情報表示指示受信部と、
受け付けたコンテキストIDを用いて、前記ヘルプ情報位置特定テーブルを参照し、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置を特定するヘルプ情報位置特定部と、
当該出現位置の情報を前記情報処理装置に送信するヘルプ情報位置送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
当該サーバー装置から送信される当該出現位置の情報を受信するヘルプ情報位置受信部と、
当該受信した出現位置の情報に基づいて、前記ヘルプ情報ファイルの該当する部分をヘルプ情報として表示する、ヘルプ情報表示部と、
を有する
ことを特徴とするヘルプ情報表示システム。
他の発明1によれば、ヘルプ表示にクライアントの画面を占められることなく、ヘルプを確認することができる。また、ある処理(例:売り上げ入力)と、その処理に対応するヘルプの位置とが対応付けられたテーブル(ヘルプ位置情報特定テーブル)を有するので、ヘルプファイルなどを変更しても、プログラムの変更は不要であり、当該テーブルの設定を変更すればよい。
(2)他の発明2
サーバー装置と、ユーザーが操作するクライアント装置と、前記クライアント装置とは異なる情報処理装置と、がネットワークを介して通信可能とされた業務システムにおいて、前記業務システムに関するヘルプ情報を、前記情報処理装置上で表示するものであって、
前記サーバー装置と前記クライアント装置とがイントラネット内に設けられ、前記情報処理装置がイントラネット外に設けられている場合であって、
さらに1または2以上の情報処理装置の場所を特定する情報が記憶されているWebサーバー装置が備えられており、
前記サーバー装置は、
ヘルプ情報ファイルと、
ヘルプ情報ファイルに含まれる対象データと、当該データを特定するためのコンテキストIDとを対応付けるコンテキストIDテーブルと、
コンテキストIDと、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置とが対応付けられたヘルプ情報位置特定テーブルと、
を格納する記憶部と、
前記クライアント装置から、コンテキストIDが含まれたヘルプ情報の表示指示を受信するヘルプ情報表示指示受信部と、
受け付けたコンテキストIDを用いて、前記ヘルプ情報位置特定テーブルを参照し、当該コンテキストIDにより特定される対象データのヘルプ情報ファイルにおける出現位置を特定するヘルプ情報位置特定部と、
当該出現位置の情報を前記Webサーバー装置に送信するヘルプ情報位置送信部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
当該Webサーバー装置から送信される当該出現位置の情報を受信するヘルプ情報位置受信部と、
当該受信した出現位置の情報に基づいて、前記ヘルプ情報ファイルの該当する部分をヘルプ情報として表示する、ヘルプ情報表示部と、
を有する
ことを特徴とするヘルプ情報表示システム。
他の発明2によれば、イントラネット内のサーバー装置はヘルプ表示に用いる情報処理装置の場所を認識する必要がなく、モバイル端末、タブレット端末、ノートPC等、各種の情報処理装置を自由に用いることができる。
(3)技術的限定
他の発明1及び他の発明2において、前記サーバー装置が、前記記憶部に変更されたヘルプ情報ファイルが格納されると、前記コンテキストIDテーブルにおける対象データにより当該ヘルプ情報ファイルを検索し、当該対象データの出現位置を特定し、前記ヘルプ情報位置特定テーブルの出現位置の情報を更新する、ヘルプ情報位置更新部をさらに有していてもよい。これにより、ヘルプ情報位置特定テーブルの設定を自動で行わせることができる。
〔D〕発明の効果
他の発明1及び他の発明2によれば、業務システムにおけるヘルプ表示において、視認性の良いヘルプ表示とともに、ヘルプ表示内容の頻繁な更新を効率よく行うことが可能となる。
【手続補正書】
【提出日】2019年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する第1手段と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する第2手段と、
を備える処理システム。
【請求項2】
前記第1手段が、前記作業領域内に配置される操作要素を対象とする前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する、
請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記第1手段が、入力欄がさらに配置される前記作業領域を表示中の前記第1端末から該入力欄へのデータ入力作業を含む前記所定作業を行う前記ユーザーによる前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する、
請求項1又は請求項2に記載の処理システム。
【請求項4】
前記第1手段が、前記第1情報の少なくとも一部を前記第1端末でない端末に表示させるための前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する、
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の処理システム。
【請求項5】
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する段階と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する段階と、
を含む、処理システムによる処理方法。
【請求項6】
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する機能と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する機能と、
をコンピューターに実現させる処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
(1)第1発明
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から
該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該
所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する第1手段と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する第2手段と、
を備える処理システム。
(2)第2発明
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から
該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該
所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する段階と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する段階と、
を含む、処理システムによる処理方法。
(3)第3発明
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から
該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該
所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する機能と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する機能と、
をコンピューターに実現させる処理プログラム。
(4)第4発明
情報処理システムの通常の作業領域を表示中の第1端末から
該作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作に基づく指示を受けた後に、該
所定作業に関連する第1情報を含む第2情報における該第1情報の位置を特定可能な特定情報を該第1端末と異なる第2端末に提供する機能と、
前記第2端末から要求を受けた後に、該要求に関連付けられた前記特定情報を用いて特定される位置の前記第1情報を該第2端末に表示させるために提供する機能と、
をコンピューターに実現させる処理プログラムを記録した記録媒体。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
(5)技術的限定
下記の技術的限定を、第1発明に加えてもよい。また、同様の技術的限定を、第2発明乃至第4発明に加えてもよい。
・前記第1手段が、前記
作業領域内に配置される操作要素を対象とする前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する。これにより、第1情報が、
作業領域を介して所定作業を行うユーザーの操作を契機として第2端末に表示され得る。
・前記第1手段が、入力欄がさらに配置される前記作業領域を表示中の前記第1端末から該入力欄へのデータ入力作業を含む前記所定作業を行う前記ユーザーによる前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する。これにより、第1情報が、作業領域を介してデータ入力作業を行うユーザーの操作を契機として第2端末に表示され得る。
・前記第1手段が、前記第1情報の少なくとも一部を前記第1端末でない端末に表示させるための前記操作に基づく前記指示を受けた後に、前記特定情報を前記第2端末に提供する。これにより、第1情報が、別端末に表示させようとする意向に基づいて第2端末に表示され得る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明によれば、第1端末に表示中の
作業領域を介して行われる作業に関連し第2情報に含まれる第1情報を
、当該作業を行うユーザーの意向に基づいて第2端末に表示させることが可能となる。